重要タスクの応答時間を短縮するリアルタイムスケジューリング
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(2) . 重要タスクの応答時間を短縮する リアルタイムスケジューリング 田中 清史. . 概要:周期タスクに対する代表的なリアルタイムスケジューリング法として, ( )と.
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(4) ( )がある. はタスクの重要度を周期として反映させることにより重要タス クのジッタや応答時間を短く保つことが可能であるが,重要度とは無関係に周期を設定することは困難で あり,さらにプロセッサを まで使用することが不可能である. は のプロセッサ使用率を 可能とするが,タスクの重要度を反映することが不可能であり,特定の重要なタスクのジッタや応答時間 を短く保つことができない.本稿では,各タスクが周期と独立した重要度を持つ場合に,重要タスクの応. 答時間を短縮するスケジューリング方法である適応型 に対し, つの改良方法を提案する.シミュ レーションによる評価では, つの提案改良方法を組み合わせることにより,従来の適応型 に対して 平均応答時間が最大で 短縮した..
(5) . . .
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(8) !" # $ %&&' ( " $ # %&&' #" ) " " Æ * + , " # # +" # -.-'" )" ジューラビリティを確保しつつプロセッサ時間を 使. ½º はじめに. 用することが不可能である. は動的優先度アルゴリズ. リアルタイムシステムシステムにおいて,周期タスクを 対象とする代表的なスケジューリングアルゴリズムとして. ( )と
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(10) ( ) . は固定優先度アルゴリズムの一つであり,. ムの一つであり,絶対デッドラインの近いタスクを優先的 に実行する.のプロセッサ使用率の下でスケジュー. ラビリティが保証されるという特長があるが,タスクに静. がある. 的な優先度を与えることができないため,特定の重要度の. 周期の短いタスクが高い優先度を持つとみなされ,優先的. 高いタスクのジッタや平均応答時間を小さく保つことが困. に実行される.. 難である.. では優先度が高い(周期の短い)タス. クのジッタや応答時間が小さいという特長があるが,スケ. ハードリアルタイムシステムでは,各タスクがデッドラ イン制約を満たすことが最重要であるが,加えて閉ループ. 北陸先端科学技術大学院大学 . c.
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(13) .
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(15) . 制御系システム等では,ジッタの発生がシステム性能の低. ½.
(16) Vol.2014-SLDM-165 No.2 Vol.2014-EMB-32 No.2 2014/3/15. 情報処理学会研究報告
(17) . ジッタ とは,応答時間の揺れを意味する.言い換える. ここで, は周期タスク の 回目 の は同一タスクの 実行のための予測実行時間である. ½. と,繰り返される実行の間での応答時間の変動量である.). 前回の実行で実際に費やした実行時間を意味する.初期値. 下や不安定性を引き起こす可能性がある. .(ここで. . . . また,将来的には,異なる重要度(クリティカリティ)の タスクが混在するシステムが一般的になることが予想され るため. . ,本研究では
(18) のプロセッサ使用率を達. . 成する に基づき,スケジューラビリティを確保しつ. ¼. はそのタスクの ( )とする.この式 . は重み係数を として,前回の実行で予測値として使用し た. . と前回の実際の実行時間との加重平均を計算し, ½. 実行時間の予測値としている.. つ,システムにとって(周期とは無関係に)重要な周期タ スクの応答時間を短縮することでジッタを抑えることを目. . 的とする. 著者は過去の研究で,特定の周期タスクの応答時間を短 縮する方式である適応型 を提案した. . .本方式. . は最悪実行時間( )に加えて予測実行時間を導入し, 特定タスクの実行を つのサブインスタンスに分解する. 第一サブインスタンスに予測実行時間に基づく早いデッド ラインを与えることにより, によってより早くスケ ジュールされ,実際の実行時間が予測実行時間内で終了す る場合に応答時間を短縮可能である.本稿では適応型 に対する 種類の改良方法である余剰バンド幅占有法と漸 進デッドライン更新法を提案し,評価において平均応答時 間を更に短縮することを示す.. 適応型 本節では,著者が過去に提案した適応型 . . . の. 概要を述べる.. 最悪実行時間と予測実行時間 従来のリアルタイムスケジューリングアルゴリズムおよ びスケジューラビリティ解析の説明では,タスクの実行時 間として最悪実行時間( )が想定されてきた. 構造の大規模化/複雑化により,正確な の取得は . デッドラインを持つものとする.また,各タスクは(周期 と独立した)重要度を持つ. 適応型 では,重要度の高い周期タスクのインスタン. スは つに分解される.すなわち,周期タスク の重要度. が高いと仮定すると,その 番目のインスタンス の実行. を つのサブインスタンス( と )に分割する. は の最初から予測された終了時刻までの実行に相 当する. は予測された終了時刻から後の実行に相当. する. の最悪実行時間を. , の予測実行時間を , の実行時間を とする. は 最大となる の値とする.すな わち, の実行時間は であるが,以下ではその最大の値とする.. . と には,以下の式によりそれぞれ絶対デッ が設定される. ドライン と . .し. よりも短い.特にプロセッサアーキテクチャやプログラム 極めて困難となり. は互いに独立であり 各タスクは周期の長さと等しい相対. . . かし,実際の実行ではほとんどの場合で実行時間は . ,結果的に は悲観的に見. . 積もられることになり,実際の実行時間との差は拡大する. . . . . . . . . . 式の中で は の周期であり, は による に. 基づいたプロセッサ使用率( . .
(19) )である.ま . た, は の本来の(周期タイミングと等しい)デッド ラインである.. 傾向にある.. デッドラインが与えられると, つのサブインスタンス. 適応型 はこの差を利用し,特定タスクの応答時間 を短縮する方法である.すなわち,重要タスクについて実 際の実行時間の予測を行い,予測実行時間に基づいた仮の (短い)デッドラインを設定し, における当該タスク の優先順位を向上させる. (デッドライン設定については, . 適応型 の定義 適応型 は周期タスクセットを対象とする.タスク. 節参照. ). 実行時間の予測方法は適応型 の定義の対象外であ り,様々な方法が採られる可能性がある.文献. . では以. は アルゴリズムにしたがってスケジュールされる. 式()と式()の関係から, . . であるため, . は に先行して実行される. が予測終 了時刻あるいはその前に終了した場合は は存在し. ない(実行されない)ことになる.そのような場合は,小 さい の効果により, アルゴリズムにより絶対 デッドラインが である場合よりも早くスケジュールさ れ,応答時間が短縮することが期待できる.. 下の実行時間予測方法を使用した.. ¼ . c. . . . . ½. 適応型 のスケジューラビリティ . . . ½.
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(21) . . . 適応型 のスケジューラビリティは次のように論じ . . ることができる. ¾.
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(23) . 重要度の高い周期タスク. による,. に基づいた は から. 用することが可能である.このことは, が. . プロセッサ使用率を とすると,適応型. いときに,その余剰バンド幅である. 分割された つのサブインスタンスを, をサーババンド. クの実行に使用可能であることを意味する.. 幅とする
(24)
(25) によって実 行する状況と同じものと見なすことができる.(
(26) は周. 期タスクと非周期タスクの混在するタスクセットを対象と したスケジューリングアルゴリズムであり,非周期タスク. に基づくデッドラインが与えられ,タスクセッ ト全体が によってスケジュールされる.)すなわち, つのサブインスタンスの実行時間は と で あり,
(27) により与えられるそれぞれのデッドラインは 式()と式()に等しい.したがって文献 における
(28) のスケジューラビリティの性質が保たれるため,全タ スクによるトータルプロセッサ使用率 に関して . は. . . であることがタスクセットがスケジュール可能となる必要. . . . . . になることが期待できる. 図 に余剰バンド幅占有法によって応答時間が短縮する. である.(実行時間は変動しない.) が重要タスクであると仮定する. でスケジュールし た結果,図中()のように の最初のインスタンスの応答 ()は余剰バンド幅占有法を適用 時間は となる .一方, した場合であり, の使用可能なバンド幅が ! " となり,式()により当該インスタンスには破線矢印の デッドラインが与えられ, のスケジュールよりも前倒 しでスケジュールされ,応答時間は となる. 例を示す.図では つの周期タスク ½ , ¾ の周期がそれぞれ ½ ,¾ であり,実行時間が ½ ½ , . . ¾. ¾. ¾. ¶½. 適応型 の実装の複雑さ. ではタスクのインスタンスは 分割される. 管理においてはタスク情報は一つの情報セット(タ. が,. スク制御ブロック)として存在するべきである.このこと は,予測実行時間が経過した際,タスクの実行が終了して いない場合はデッドラインを再設定し,レディキューに挿 入し直すことで実現可能である.したがって. との相. 違点は,予測実行時間経過の出検とデッドラインの再設定, およびレディキューへの再挿入のみである.予測実行時間 経過の検出を可能とするために,ティックタイミング毎に スケジューラの実行が必要となるが,これは通常のタイ マー/ティック割込みと連動することで可能である.(こ れは. ならば, であることから,これ により計算されるデッドラインは式()で得られる値よ りも小さくなり, によって当該タスク実行が前倒し 結果的に,式( )は以下のように変更可能である.. ¾. 十分条件となる.. 適応型. より小さ. を対象重要タス. が通常採る自然な手続きである.)また,式(). ¾. . 漸進デッドライン更新法. における評価では,本稿 # 節の実行時間の予測 方法( ! ")を使用しており,結果としては実行時間が 文献. 既知の場合(すなわち理想的に完全に予測可能な場合)と 比較し,平均応答時間に大きな差があった.このことは, 実行時間の予測方法を改善することで大きな改善効果が期 T1 = 4 , T 2 = 6. の計算における定数による除算は乗算に置き換え可能であ. . C 1WCET = C 1AET = 2, *. り,式( )の計算は加算に過ぎないため,デッドラインの. C 2WCET = C 2AET =1 *. 計算は大きなオーバヘッドにはならない.. 適応型 の つの改良方法. 䃣㻝. 適応型. 䃣㻞. に対する つの改良方法である,余剰バン. ド幅占有法と漸進型デッドライン更新法を提案する.. . . . . . . . . . . . . . . . 㻔㻝㻕㻌㻱㻰㻲. 余剰バンド幅占有法. の基本的な考え方は,重要タスクのインス つに分割して
(29) で実行することである.適 応型 では重要タスクのデッドラインを求める際に使 用するタスクのバンド幅として,式()からわかるように 適応型. タンスを. 䃣㻝 䃣㻞. 当該タスクのプロセッサ使用率である を使用する.一.
(30) では周期タスクセットの使用率を ,サーバのバ によってスケジュー ンド幅を とした場合, ラビリティが保証される性質がある.したがって,式() におけるバンド幅として の代わりに を使 方,. . . . . .
(31)
(32) . . . 㻔㻞㻕㻌వ䝞䞁䝗ᖜ༨᭷ἲ. . . c. 図 ¶½. ½. 余剰バンド幅占有法による応答時間の短縮例.. . . この例のように実行時間が常に と等しい場合は,既存の でスケジュールした場合も同じ応答時間となる. 適応型. ¿.
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(34) . 待できることを意味する. 適応型. の性質を考慮すると,予測が過大見積りと. なった場合は十分に短いデッドラインが得られず,応答 時間の改善が期待できない.逆に過小見積りの場合は,予 測実行時間を経過した後の残りの実行は . に基づく. デッドラインにしたがってスケジュールされることにな. T1 = 3, T2 = 4, T3 = 12 C1WCET = C1AET = 1, C2WCET = C2AET = 1, C3WCET = 4, C3AET =2 * * * 䃣㻝 䃣㻞. り,やはり短い応答時間は期待できない.実行時間の予測 に基づく適応型. では,完全な予測方法が存在しない. 䃣㻟. 限り,最適な応答時間は達成されない. 適応型. . のこれらの問題点は次のように解決可能で. . . . ある.予測実行時間として,実行要求後の最初は最小のも の,すなわち ティックの長さを使用する.予測時間が経 過したとき,従来の適応型. では残りの実行に対して. に基づいたデッドラインを割当てていたが,これ を改良し,残りの実行時間が ティックと仮定した場合の. デッドラインを与える.以下,実行が完了するまで同様に デッドライン更新を繰り返す.この手法を漸進デッドライ ン更新法と呼ぶ.この方法により,実行時間の過大見積り. . . . . . . . . . . 䃣㻝 䃣㻞 䃣㻟 C 3PET =3 *. . . . . . 㻔㻞㻕㻌㐺ᛂᆺ㻱㻰㻲㻌㻔ᐇ⾜㛫㐣ぢ✚䜚㻕. に起因する過大デッドラインの問題,および過小見積り時 に残り実行として . . 㻔㻝㻕㻌㻱㻰㻲. を仮定することによるデッドラ 䃣㻝. イン過大延長の問題を解決可能である. 漸進デッドライン更新法は以下のように定式化される. 周期タスク. の 番目のインスタンス . の実行をサブ. インスタンス ½ ¾ ¿ に分割する. ½ は の最初. から ティック実行後までの実行に相当する. は . . ティック実行後から ティック実行後までの実行に相当す る.. 䃣㻞 䃣㻟. C 3PET =1 *. が ティックで終了した場合は, ·½ 以降のサブ. . . . . . . . . . . 㻔㻟㻕㻌㐺ᛂᆺ㻱㻰㻲㻌㻔ᐇ⾜㛫㐣ᑠぢ✚䜚㻕. インスタンスは存在しないことになる.サブインスタンス . . には以下のデッドラインが与えられる. ½. . . . ½ . 䃣㻝.
(35) . 図 ¾ は(). ,( )従来の適応型 で実行時間 を過大見積りした場合, ()適応型 で実行時間を過 小見積りした場合,および()漸進デッドライン更新法 を適用した適応型 のスケジュールを示している. ¿ が重要タスクであり,その は ,実際の実行時間 は であるとする. では ¿ の応答時間は ティック となっている.実行時間過大見積り(実行時間 に対し, ¿ )の適応型 では,デッドラインがティック に設定され,応答時間は同じく ティックとなっている. 実行時間過小見積り(実行時間 に対し, ¿ )の 適応型 では,最初のサブインスタンスのデッドライ ンがティック に設定されるが,予測実行時間内で当該イ ンスタンスは終了せず,再度残り実行のためのデッドライ ンがティック に設定され,結果的に応答時間は同じく. ティックとなっている.これらに対し,漸進デッドライ. c.
(36)
(37) . 䃣㻞 䃣㻟 . . . . . . . . . . 㻔㻠㻕㻌㐍䝕䝑䝗䝷䜲䞁᭦᪂ἲ 図. ¾. スケジュール例.. ン更新法では,最初のサブインスタンスのデッドラインが ()と同じくこのサブインスタン ティック に設定され, ス実行では終了しないが,次のサブインスタンスのデッド ラインがティック に設定されるため,結果的に応答時間. は最少の ティックとなっている.. 評価 本節において,シミュレーションにより提案する改良版 の適応型 の適応型. の効果を ,, ,および従来 との比較によって示す..
(38) Vol.2014-SLDM-165 No.2 Vol.2014-EMB-32 No.2 2014/3/15. 情報処理学会研究報告
(39) . シミュレーション条件. ϭ͘Ϯ. 比 較対 象の一 つと して使 用す る. . )
(40) は, と同様,固定優先度アルゴリズムの一 つであるが, に対し,デッドラインが周期と一致する. ϭ͘Ϭ. という条件を緩和するものである.すなわち,対象タスク は周期よりも短い相対デッドラインを持つことが可能で ある.この条件の緩和を利用し,余剰バンド幅占有法と同 様に,余剰バンド幅から求められるデッドラインを重要タ スクに設定する方法を採ることができる.したがって,重 要タスク. EŽƌŵĂůŝnjĞĚǀĞƌĂŐĞZĞƐƉŽŶƐĞdŝŵĞ. (. のデッドラインは以下で与えられる. ( は. . . . . . . ZD D &. Ϭ͘ϲ. 㐺ᛂᆺ& 㐺ᛂᆺ&䠄Z䠅 㐺ᛂᆺ&䠄/䠅. Ϭ͘ϰ. 㐺ᛂᆺ&䠄Z/䠅 Ϭ͘Ϯ. にとってのプロセッサ使用率の上限値であり,シミュ レーションでは を使用した¶¾ .) . Ϭ͘ϴ. Ϭ͘Ϭ. ϳϬй. . . ϳϱй. 図. ϴϬй. 結果. ϴϱй. ϵϬй. hƉ. 最短周期のタスクを対象.. なお,重要タスク以外のタスクは周期と等しいデッドライ. タスクの重要性を考慮しないため応答時間が長くなってい. ンを持つものとする.. る.これに対し,適応型 は よりも応答時間を改. 比較対象の従来の適応型 . において,予測実行時間 の算出における加重平均の重み係数( 節における )と して を使用した. に基づく 使用率( )が !"から "ま での "おきとなる周期タスクセットを複数用意した.各 周期タスクに関して周期は ∼ ティックの範囲の一様 分布乱数で決定し,最悪実行時間は周期の 分の 以上か つ # 分の 以下の範囲の一様分布乱数で決定した.タスク の各実行インスタンスの実際の実行時間は の $# 以上かつ 以下の範囲の一様分布に従った.(同一タ . スクの実行は実行毎に実行時間が変動するモデルである.) 観測時間は % ティックである.. 各 に対して, 個の周期タスクセットに対してシ. ミュレーションを行った場合の応答時間の平均値を示す. なお,全てのタスクセットのシミュレーションにおいて デッドラインミスは発生しなかった.. 善していることがわかる. 適応型 ()と適応型 ()は とほぼ同じ 値となり,両改良方法が有効であることがわかる.( に 対して適応型 ()は最大で
(41) ,適応型 ()は
(42) の差であった. )最後に,適応型 () は と全く同じ値となった.このことから,重要度を周 期に反映させた場合,提案方式は と同等の応答時間を 達成可能であるといえる. 続いて図 に周期の長さがタスクセット内で中間であ るタスクを重要タスクとみなした場合の結果を示す.図か らわかるように, と はほとんど同じ値となった.. は に対して大きく改善するが,Í が大きくなるに. したがい の性能に近づいている.これは,Í が大き. くなるほど Í から得られる余剰バンド幅が小さくなるた. ) めである.(Í が のとき余剰バンド幅はゼロになる. 適応型 は よりも良い結果であるが,適応型 . ()と適応型 ()によって更に改善されている.適. 結果 ϭ͘Ϯ. は,最短周期のタスクを重要タスクとみなした場合. 図. の重要タスクの平均応答時間を示している. 適応型 . ϭ͘Ϭ. 応型 () は漸進バンド幅更新法による適応型 , 適応型 () は両改良方法を付加した適応型 . である.横軸は Í ,縦軸は の結果で正規化した平均 応答時間の値である. 図では, と が最短の応答時間となっている.こ のことは当然であり, と は常に(この場合は最も 周期の短い)重要タスクを常に優先して実行するため,当 該タスクの平均応答時間は最も短くなる.一方, は ¶¾. は一般に知られている の上限値よりも高いが,ほ とんどの場合で実際の実行時間が よりも短いため,実際 . の使用率も小さくなり,デッドラインミスは発生しなかった.. c.
(43)
(44) . EŽƌŵĂůŝnjĞĚǀĞƌĂŐĞZĞƐƉŽŶƐĞdŝŵĞ. () は余剰バンド幅占有法を付加した適応型 , 適. Ϭ͘ϴ. ZD D &. Ϭ͘ϲ. 㐺ᛂᆺ& 㐺ᛂᆺ&䠄Z䠅 㐺ᛂᆺ&䠄/䠅. Ϭ͘ϰ. 㐺ᛂᆺ&䠄Z/䠅. Ϭ͘Ϯ. Ϭ͘Ϭ. ϳϬй. ϳϱй. 図. . 結果. ϴϬй. ϴϱй. ϵϬй. 平均的周期のタスクを対象.. hƉ.
(45) Vol.2014-SLDM-165 No.2 Vol.2014-EMB-32 No.2 2014/3/15. 情報処理学会研究報告
(46) . 応型. ()は適応型 に対し,Í が のとき. に約 の削減率を示した. 図. クセットを使用したシミュレーションを行ったが,実際の 実行時間の変動を表現するためには,実プログラムを使用. は最長周期のタスクを重要タスクとみなした場合の. が よりも良い結果であることを除
(47) と類似した傾向を示している.また, に対 する改善率はより高くなっている.適応型 ()は 適応型 に対し,Í が のときに約 の削減率. した評価が望まれる.加えて,デッドライン計算を含めた. 結果である.. スケジューリングオーバヘッドを考慮した評価を行う予定. けば,図. である.. を示した. 以上の結果から,提案する つの改良方法は,周期と独. 参考文献 .
(48) . 立した重要度を設定した場合に(特に周期が長いタスクが 重要であるときに)重要タスクの応答時間を削減し,評価.
(49)
(50)
(51)
(52)
(53) .
(54) ! " #$%$ &'()* . 対象方式の中で最も短い平均応答時間になることが示さ. + , ,
(55) - . / .
(56)
(57)
(58)
(59)
(60) + 0111 .
(61) 23 4 4 )'%. れた.. #5 0111 4 & !!* ). おわりに 本稿では 周期と独立した重要性を持つタスクの応答時 間を短縮する手法である適応型. に対して, つの改良 がプロセッサ使. .
(62)
(63)
(64) ! . 3
(65) .
(66) 23 4
(67) ' " . 8% $ & !!8* #. 9 :. / . ;: . "
(68) # $ . "7. + 0111 .
(69) 23 4 4 '%. 方法である余剰バンド幅占有法と漸進デッドライン更新法 を提案した.余剰バンド幅占有法は,. 6 77 - . )!! 0111 4 9 & !!'*. 8. 用率 を達成可能であることを利用し,タスクセット. 4 < 4
(70) % .
(71) &' # + 0111 6 . が 未満の使用率の場合に,その余剰バンド幅を重要. .
(72) 23 1= 3
(73)
(74) . タスクに占有させることで短いデッドラインを設定可能と.
(75) & !!*. する方法である.漸進デッドライン更新法は,デッドライ. 4 )%. $. 田中清史 実行時間の変動を利用するリアルタイムスケ ジューリング,情報処理学会研究報告,
(76) !)2162 5, " 8,対馬 & !)*.. (. 3. : / . に. ンを段階的に更新することにより,従来の適応型. おける実行時間の過大見積り,過小見積りに起因する応答 時間削減の限界を除去するものである.本手法は,著者が. に対する改良方法
(77) を,周期. & !)* 5. タスクを対象とする手法として再定義したものである.シ ミュレーションによる評価では,提案する つの改良方法. ! ( ) #
(78) + 8 : > . ?2 =
(79) 1= 4 &+.14* %8 +
(80)
(81) 2. 過去に提案した非周期タスクの応答時間を短縮する方法で ある適応型 .
(82) !
(83)
(84) . 6 77 - . ) '. 3 1 4 & !* '. を組み合わせることにより,重要タスクの応答時間が最大. 3 4 A +
(85)
(86)
(87)
(88) + 0111 @>. .
(89) 23 4 4 % 0111 2. で 短縮することが示された.. 4 + B &'''*. 今回の評価では実行時間に関して確率的に生成したタス. !.
(90)
(91) 3 . . 4 . <: . 1 =
(92)
(93)
(94) . . . . 9 . . 1
(95) 6 . 3 . - .
(96)
(97) . . <
(98) . " . , . . , . + . 0 . *
(99) #
(100) )
(101) ' + " %
(102)
(103)
(104)
(105)
(106) 3 1= 2 + + 4
(107) 4 A + . ϭ͘Ϯ. ϭ͘Ϭ. EŽƌŵĂůŝnjĞĚǀĞƌĂŐĞZĞƐƉŽŶƐĞdŝŵĞ. 0111 4 4:2. 4
(108) ( " ) %8) & !!5* . Ϭ͘ϴ. ZD. .
(109) 23 4 4 %. D 㐺ᛂᆺ&. . 㐺ᛂᆺ&䠄Z䠅 㐺ᛂᆺ&䠄Z/䠅. "
(110) #
(111) # )
(112)
(113) )
(114) $ +2 . 1>
(115)
(116) . 㐺ᛂᆺ&䠄/䠅. Ϭ͘ϰ. 0111 2. 4 4 &''#*. &. Ϭ͘ϲ. Æ
(117) + 0111 4 6 77 - . ). Ϭ͘Ϯ. " # )(% 8! '5 .
(118) , % ) #
(119) + 3. : . / . ! ( # 0,0+ 3. ! 0
(120) 1= 4 4 &0144* 4 8!% $ + = & !)* #. Ϭ͘Ϭ ϳϬй. ϳϱй. 図. c. ϴϬй. ϴϱй. ϵϬй. 結果 ß 最長周期のタスクを対象..
(121)
(122) . hƉ. 田中 清史:適応型スケジューリングによる平均応答時間 の短縮法 ― 実行時間見積り方法の影響 ―,組込システ ムシンポジウム !)(144 !))論文集, 5(%'#,東 京 & !)*..
(123)
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