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重要タスクの応答時間を短縮するリアルタイムスケジューリング

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(1)Vol.2014-SLDM-165 No.2 Vol.2014-EMB-32 No.2 2014/3/15. 情報処理学会研究報告     

(2) . 重要タスクの応答時間を短縮する リアルタイムスケジューリング 田中 清史. . 概要:周期タスクに対する代表的なリアルタイムスケジューリング法として,   ( )と. 

(3) 

(4)   ( )がある.  はタスクの重要度を周期として反映させることにより重要タス クのジッタや応答時間を短く保つことが可能であるが,重要度とは無関係に周期を設定することは困難で あり,さらにプロセッサを まで使用することが不可能である.  は  のプロセッサ使用率を 可能とするが,タスクの重要度を反映することが不可能であり,特定の重要なタスクのジッタや応答時間 を短く保つことができない.本稿では,各タスクが周期と独立した重要度を持つ場合に,重要タスクの応. 答時間を短縮するスケジューリング方法である適応型  に対し, つの改良方法を提案する.シミュ レーションによる評価では, つの提案改良方法を組み合わせることにより,従来の適応型  に対して 平均応答時間が最大で  短縮した..  

(5)           . . .   

(6)      

(7)                   

(8)        !"   #    $    %&&'               (    "   $   # %&&'    #"      )    " "   Æ             *      +                              ,    " # #     +"         # -.-'"  )"       ジューラビリティを確保しつつプロセッサ時間を 使. ½º はじめに. 用することが不可能である.  は動的優先度アルゴリズ. リアルタイムシステムシステムにおいて,周期タスクを 対象とする代表的なスケジューリングアルゴリズムとして.   ( )と 

(9)   

(10)   ( ) .  は固定優先度アルゴリズムの一つであり,. ムの一つであり,絶対デッドラインの近いタスクを優先的 に実行する.のプロセッサ使用率の下でスケジュー. ラビリティが保証されるという特長があるが,タスクに静. がある. 的な優先度を与えることができないため,特定の重要度の. 周期の短いタスクが高い優先度を持つとみなされ,優先的. 高いタスクのジッタや平均応答時間を小さく保つことが困. に実行される.. 難である..  では優先度が高い(周期の短い)タス. クのジッタや応答時間が小さいという特長があるが,スケ. ハードリアルタイムシステムでは,各タスクがデッドラ イン制約を満たすことが最重要であるが,加えて閉ループ. 北陸先端科学技術大学院大学 . ­c.   

(11)

(12)      

(13)       .  

(14)      

(15)     . 制御系システム等では,ジッタの発生がシステム性能の低. ½.

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(17) . ジッタ とは,応答時間の揺れを意味する.言い換える. ここで,   は周期タスク  の  回目        の は同一タスクの 実行のための予測実行時間である.  ½. と,繰り返される実行の間での応答時間の変動量である.). 前回の実行で実際に費やした実行時間を意味する.初期値. 下や不安定性を引き起こす可能性がある. .(ここで. . . . また,将来的には,異なる重要度(クリティカリティ)の タスクが混在するシステムが一般的になることが予想され るため. . ,本研究では

(18) のプロセッサ使用率を達. . 成する  に基づき,スケジューラビリティを確保しつ. ¼.  はそのタスクの  (   )とする.この式 . は重み係数を  として,前回の実行で予測値として使用し た. .  と前回の実際の実行時間との加重平均を計算し, ½. 実行時間の予測値としている.. つ,システムにとって(周期とは無関係に)重要な周期タ スクの応答時間を短縮することでジッタを抑えることを目. . 的とする. 著者は過去の研究で,特定の周期タスクの応答時間を短 縮する方式である適応型  を提案した. . .本方式. . は最悪実行時間( )に加えて予測実行時間を導入し, 特定タスクの実行を  つのサブインスタンスに分解する. 第一サブインスタンスに予測実行時間に基づく早いデッド ラインを与えることにより,  によってより早くスケ ジュールされ,実際の実行時間が予測実行時間内で終了す る場合に応答時間を短縮可能である.本稿では適応型  に対する  種類の改良方法である余剰バンド幅占有法と漸 進デッドライン更新法を提案し,評価において平均応答時 間を更に短縮することを示す..  適応型  本節では,著者が過去に提案した適応型 . . . の. 概要を述べる..  最悪実行時間と予測実行時間 従来のリアルタイムスケジューリングアルゴリズムおよ びスケジューラビリティ解析の説明では,タスクの実行時 間として最悪実行時間( )が想定されてきた. 構造の大規模化/複雑化により,正確な   の取得は . デッドラインを持つものとする.また,各タスクは(周期 と独立した)重要度を持つ. 適応型  では,重要度の高い周期タスクのインスタン. スは  つに分解される.すなわち,周期タスク  の重要度. が高いと仮定すると,その  番目のインスタンス  の実行. を  つのサブインスタンス(  と   )に分割する.   は  の最初から予測された終了時刻までの実行に相 当する.  は予測された終了時刻から後の実行に相当. する. の最悪実行時間を.   , の予測実行時間を   ,   の実行時間を   とする.   は     最大となる         の値とする.すな わち,  の実行時間は          であるが,以下ではその最大の値とする.. .  と    には,以下の式によりそれぞれ絶対デッ  が設定される. ドライン   と             . .し. よりも短い.特にプロセッサアーキテクチャやプログラム 極めて困難となり. は互いに独立であり 各タスクは周期の長さと等しい相対.   . . かし,実際の実行ではほとんどの場合で実行時間は  . ,結果的に   は悲観的に見. . 積もられることになり,実際の実行時間との差は拡大する. .  . .    . .  .  .   . . 式の中で  は  の周期であり,  は  による   に. 基づいたプロセッサ使用率( . .  

(19)  )である.ま . た,  は  の本来の(周期タイミングと等しい)デッド ラインである.. 傾向にある.. デッドラインが与えられると, つのサブインスタンス. 適応型  はこの差を利用し,特定タスクの応答時間 を短縮する方法である.すなわち,重要タスクについて実 際の実行時間の予測を行い,予測実行時間に基づいた仮の (短い)デッドラインを設定し,  における当該タスク の優先順位を向上させる. (デッドライン設定については, . 適応型  の定義 適応型  は周期タスクセットを対象とする.タスク. 節参照. ). 実行時間の予測方法は適応型  の定義の対象外であ り,様々な方法が採られる可能性がある.文献. . では以. は  アルゴリズムにしたがってスケジュールされる. 式()と式()の関係から,  . .    であるため, .  は    に先行して実行される.  が予測終   了時刻あるいはその前に終了した場合は   は存在し. ない(実行されない)ことになる.そのような場合は,小 さい   の効果により,  アルゴリズムにより絶対 デッドラインが  である場合よりも早くスケジュールさ れ,応答時間が短縮することが期待できる.. 下の実行時間予測方法を使用した.. ¼ . ­c. . . . .      ½.  適応型  のスケジューラビリティ  . . .   ½.  

(20)      

(21)     . . . 適応型  のスケジューラビリティは次のように論じ .  . ることができる. ¾.

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(23) . 重要度の高い周期タスク. による,.  に基づいた  は から. 用することが可能である.このことは, が. . プロセッサ使用率を  とすると,適応型. いときに,その余剰バンド幅である. 分割された つのサブインスタンスを, をサーババンド. クの実行に使用可能であることを意味する..  幅とする 

(24)    

(25)   によって実 行する状況と同じものと見なすことができる.(

(26)  は周. 期タスクと非周期タスクの混在するタスクセットを対象と したスケジューリングアルゴリズムであり,非周期タスク.  に基づくデッドラインが与えられ,タスクセッ ト全体が  によってスケジュールされる.)すなわち,  つのサブインスタンスの実行時間は  と  で あり,

(27)  により与えられるそれぞれのデッドラインは 式()と式()に等しい.したがって文献  における 

(28)  のスケジューラビリティの性質が保たれるため,全タ スクによるトータルプロセッサ使用率  に関して   . は.  . . であることがタスクセットがスケジュール可能となる必要.  .  . . . . になることが期待できる. 図  に余剰バンド幅占有法によって応答時間が短縮する.            である.(実行時間は変動しない.) が重要タスクであると仮定する. でスケジュールし た結果,図中()のように の最初のインスタンスの応答 ()は余剰バンド幅占有法を適用 時間は  となる .一方, した場合であり, の使用可能なバンド幅が      ! " となり,式()により当該インスタンスには破線矢印の デッドラインが与えられ, のスケジュールよりも前倒 しでスケジュールされ,応答時間は  となる. 例を示す.図では つの周期タスク ½ , ¾ の周期がそれぞれ ½ ,¾ であり,実行時間が ½  ½  ,  . . ¾. ¾. ¾. ¶½.  適応型  の実装の複雑さ.  ではタスクのインスタンスは  分割される.  管理においてはタスク情報は一つの情報セット(タ. が,. スク制御ブロック)として存在するべきである.このこと は,予測実行時間が経過した際,タスクの実行が終了して いない場合はデッドラインを再設定し,レディキューに挿 入し直すことで実現可能である.したがって.  との相. 違点は,予測実行時間経過の出検とデッドラインの再設定, およびレディキューへの再挿入のみである.予測実行時間 経過の検出を可能とするために,ティックタイミング毎に スケジューラの実行が必要となるが,これは通常のタイ マー/ティック割込みと連動することで可能である.(こ れは.                  ならば,        であることから,これ により計算されるデッドラインは式()で得られる値よ りも小さくなり, によって当該タスク実行が前倒し 結果的に,式( )は以下のように変更可能である.. ¾. 十分条件となる.. 適応型.  より小さ.  を対象重要タス.  が通常採る自然な手続きである.)また,式(). ¾. . 漸進デッドライン更新法.   における評価では,本稿 # 節の実行時間の予測 方法(  ! ")を使用しており,結果としては実行時間が 文献. 既知の場合(すなわち理想的に完全に予測可能な場合)と 比較し,平均応答時間に大きな差があった.このことは, 実行時間の予測方法を改善することで大きな改善効果が期 T1 = 4 , T 2 = 6. の計算における定数による除算は乗算に置き換え可能であ. . C 1WCET = C 1AET = 2, *. り,式( )の計算は加算に過ぎないため,デッドラインの. C 2WCET = C 2AET =1 *. 計算は大きなオーバヘッドにはならない..  適応型  の  つの改良方法. 䃣㻝. 適応型. 䃣㻞.  に対する  つの改良方法である,余剰バン. ド幅占有法と漸進型デッドライン更新法を提案する.. . . . . . . . . .    . . . . .    . 㻔㻝㻕㻌㻱㻰㻲.  余剰バンド幅占有法.  の基本的な考え方は,重要タスクのインス  つに分割して 

(29)  で実行することである.適 応型  では重要タスクのデッドラインを求める際に使 用するタスクのバンド幅として,式()からわかるように 適応型. タンスを. 䃣㻝 䃣㻞. 当該タスクのプロセッサ使用率である  を使用する.一. 

(30)  では周期タスクセットの使用率を  ,サーバのバ  によってスケジュー ンド幅を  とした場合,   ラビリティが保証される性質がある.したがって,式() におけるバンド幅として  の代わりに       を使 方,. . . . . .  

(31)      

(32)     . . . 㻔㻞㻕㻌వ๫䝞䞁䝗ᖜ༨᭷ἲ. . . ­c.  図 ¶½. ½. 余剰バンド幅占有法による応答時間の短縮例.. . . この例のように実行時間が常に と等しい場合は,既存の でスケジュールした場合も同じ応答時間となる. 適応型. ¿.

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(34) . 待できることを意味する. 適応型.  の性質を考慮すると,予測が過大見積りと. なった場合は十分に短いデッドラインが得られず,応答 時間の改善が期待できない.逆に過小見積りの場合は,予 測実行時間を経過した後の残りの実行は .  に基づく. デッドラインにしたがってスケジュールされることにな. T1 = 3, T2 = 4, T3 = 12 C1WCET = C1AET = 1, C2WCET = C2AET = 1, C3WCET = 4, C3AET =2 * * * 䃣㻝 䃣㻞. り,やはり短い応答時間は期待できない.実行時間の予測 に基づく適応型.  では,完全な予測方法が存在しない. 䃣㻟. 限り,最適な応答時間は達成されない. 適応型. .  のこれらの問題点は次のように解決可能で. . . . ある.予測実行時間として,実行要求後の最初は最小のも の,すなわち  ティックの長さを使用する.予測時間が経 過したとき,従来の適応型.  では残りの実行に対して.   に基づいたデッドラインを割当てていたが,これ を改良し,残りの実行時間が  ティックと仮定した場合の. デッドラインを与える.以下,実行が完了するまで同様に デッドライン更新を繰り返す.この手法を漸進デッドライ ン更新法と呼ぶ.この方法により,実行時間の過大見積り. . . . .    . . . . .    . 䃣㻝 䃣㻞 䃣㻟 C 3PET =3 *. . . . . . 㻔㻞㻕㻌㐺ᛂᆺ㻱㻰㻲㻌㻔ᐇ⾜᫬㛫㐣኱ぢ✚䜚㻕. に起因する過大デッドラインの問題,および過小見積り時 に残り実行として . . 㻔㻝㻕㻌㻱㻰㻲.  を仮定することによるデッドラ 䃣㻝. イン過大延長の問題を解決可能である. 漸進デッドライン更新法は以下のように定式化される. 周期タスク. の  番目のインスタンス . の実行をサブ. インスタンス  ½   ¾   ¿   に分割する. ½ は  の最初. から  ティック実行後までの実行に相当する.  は . . ティック実行後から  ティック実行後までの実行に相当す る.. 䃣㻞 䃣㻟. C 3PET =1 *. が  ティックで終了した場合は,  ·½ 以降のサブ. . . . . . . . . .    . 㻔㻟㻕㻌㐺ᛂᆺ㻱㻰㻲㻌㻔ᐇ⾜᫬㛫㐣ᑠぢ✚䜚㻕. インスタンスは存在しないことになる.サブインスタンス . . には以下のデッドラインが与えられる. ½. . . .         ½  . 䃣㻝.

(35) . 図 ¾ は(). ,( )従来の適応型  で実行時間 を過大見積りした場合, ()適応型  で実行時間を過 小見積りした場合,および()漸進デッドライン更新法 を適用した適応型  のスケジュールを示している. ¿ が重要タスクであり,その   は ,実際の実行時間 は であるとする.  では ¿ の応答時間は  ティック となっている.実行時間過大見積り(実行時間 に対し, ¿  )の適応型  では,デッドラインがティック  に設定され,応答時間は同じく  ティックとなっている. 実行時間過小見積り(実行時間 に対し, ¿  )の 適応型  では,最初のサブインスタンスのデッドライ ンがティック  に設定されるが,予測実行時間内で当該イ ンスタンスは終了せず,再度残り実行のためのデッドライ ンがティック  に設定され,結果的に応答時間は同じく.  ティックとなっている.これらに対し,漸進デッドライ. ­c.  

(36)      

(37)     . 䃣㻞 䃣㻟 . . . . . . . . .    . 㻔㻠㻕㻌₞㐍䝕䝑䝗䝷䜲䞁᭦᪂ἲ 図. ¾. スケジュール例.. ン更新法では,最初のサブインスタンスのデッドラインが ()と同じくこのサブインスタン ティック  に設定され, ス実行では終了しないが,次のサブインスタンスのデッド ラインがティック  に設定されるため,結果的に応答時間. は最少の  ティックとなっている..  評価 本節において,シミュレーションにより提案する改良版 の適応型 の適応型.  の効果を ,, ,および従来  との比較によって示す..

(38) Vol.2014-SLDM-165 No.2 Vol.2014-EMB-32 No.2 2014/3/15. 情報処理学会研究報告     

(39) .  シミュレーション条件. ϭ͘Ϯ. 比 較対 象の一 つと して使 用す る.    . )

(40)  は, と同様,固定優先度アルゴリズムの一 つであるが, に対し,デッドラインが周期と一致する. ϭ͘Ϭ. という条件を緩和するものである.すなわち,対象タスク は周期よりも短い相対デッドラインを持つことが可能で ある.この条件の緩和を利用し,余剰バンド幅占有法と同 様に,余剰バンド幅から求められるデッドラインを重要タ スクに設定する方法を採ることができる.したがって,重 要タスク. EŽƌŵĂůŝnjĞĚǀĞƌĂŐĞZĞƐƉŽŶƐĞdŝŵĞ. (. のデッドラインは以下で与えられる. ( は.   .   . . . . . ZD D &. Ϭ͘ϲ. 㐺ᛂᆺ& 㐺ᛂᆺ&䠄Z䠅 㐺ᛂᆺ&䠄/䠅. Ϭ͘ϰ. 㐺ᛂᆺ&䠄Z/䠅 Ϭ͘Ϯ.  にとってのプロセッサ使用率の上限値であり,シミュ レーションでは  を使用した¶¾ .) . Ϭ͘ϴ. Ϭ͘Ϭ. ϳϬй. . . ϳϱй. 図. ϴϬй. 結果. ϴϱй. ϵϬй. hƉ. 最短周期のタスクを対象.. なお,重要タスク以外のタスクは周期と等しいデッドライ. タスクの重要性を考慮しないため応答時間が長くなってい. ンを持つものとする.. る.これに対し,適応型  は  よりも応答時間を改. 比較対象の従来の適応型 .  において,予測実行時間 の算出における加重平均の重み係数( 節における )と して  を使用した.  に基づく  使用率( )が !"から "ま での "おきとなる周期タスクセットを複数用意した.各 周期タスクに関して周期は ∼  ティックの範囲の一様 分布乱数で決定し,最悪実行時間は周期の  分の 以上か つ # 分の 以下の範囲の一様分布乱数で決定した.タスク の各実行インスタンスの実際の実行時間は  の $# 以上かつ  以下の範囲の一様分布に従った.(同一タ . スクの実行は実行毎に実行時間が変動するモデルである.) 観測時間は % ティックである.. 各  に対して, 個の周期タスクセットに対してシ. ミュレーションを行った場合の応答時間の平均値を示す. なお,全てのタスクセットのシミュレーションにおいて デッドラインミスは発生しなかった.. 善していることがわかる. 適応型 ()と適応型 ()は  とほぼ同じ 値となり,両改良方法が有効であることがわかる.( に 対して適応型 ()は最大で

(41) ,適応型  ()は

(42)  の差であった. )最後に,適応型 () は  と全く同じ値となった.このことから,重要度を周 期に反映させた場合,提案方式は  と同等の応答時間を 達成可能であるといえる. 続いて図  に周期の長さがタスクセット内で中間であ るタスクを重要タスクとみなした場合の結果を示す.図か らわかるように, と  はほとんど同じ値となった..  は  に対して大きく改善するが,Í が大きくなるに. したがい  の性能に近づいている.これは,Í が大き. くなるほど Í から得られる余剰バンド幅が小さくなるた. ) めである.(Í が  のとき余剰バンド幅はゼロになる. 適応型  は  よりも良い結果であるが,適応型 . ()と適応型 ()によって更に改善されている.適.  結果 ϭ͘Ϯ. は,最短周期のタスクを重要タスクとみなした場合. 図. の重要タスクの平均応答時間を示している. 適応型 . ϭ͘Ϭ. 応型 () は漸進バンド幅更新法による適応型 , 適応型 () は両改良方法を付加した適応型 . である.横軸は Í ,縦軸は  の結果で正規化した平均 応答時間の値である. 図では, と  が最短の応答時間となっている.こ のことは当然であり, と  は常に(この場合は最も 周期の短い)重要タスクを常に優先して実行するため,当 該タスクの平均応答時間は最も短くなる.一方, は ¶¾.  は一般に知られている  の上限値よりも高いが,ほ とんどの場合で実際の実行時間が  よりも短いため,実際 . の使用率も小さくなり,デッドラインミスは発生しなかった.. ­c.  

(43)      

(44)     . EŽƌŵĂůŝnjĞĚǀĞƌĂŐĞZĞƐƉŽŶƐĞdŝŵĞ. () は余剰バンド幅占有法を付加した適応型 , 適. Ϭ͘ϴ. ZD D &. Ϭ͘ϲ. 㐺ᛂᆺ& 㐺ᛂᆺ&䠄Z䠅 㐺ᛂᆺ&䠄/䠅. Ϭ͘ϰ. 㐺ᛂᆺ&䠄Z/䠅. Ϭ͘Ϯ. Ϭ͘Ϭ. ϳϬй. ϳϱй. 図. . 結果. ϴϬй. ϴϱй. ϵϬй. 平均的周期のタスクを対象.. hƉ.

(45) Vol.2014-SLDM-165 No.2 Vol.2014-EMB-32 No.2 2014/3/15. 情報処理学会研究報告     

(46) . 応型. ()は適応型  に対し,Í が のとき. に約  の削減率を示した. 図. クセットを使用したシミュレーションを行ったが,実際の 実行時間の変動を表現するためには,実プログラムを使用. は最長周期のタスクを重要タスクとみなした場合の.  が  よりも良い結果であることを除

(47) と類似した傾向を示している.また, に対 する改善率はより高くなっている.適応型 ()は 適応型  に対し,Í が のときに約  の削減率. した評価が望まれる.加えて,デッドライン計算を含めた. 結果である.. スケジューリングオーバヘッドを考慮した評価を行う予定. けば,図. である.. を示した. 以上の結果から,提案する つの改良方法は,周期と独. 参考文献 . 

(48)           . 立した重要度を設定した場合に(特に周期が長いタスクが 重要であるときに)重要タスクの応答時間を削減し,評価.    

(49)      

(50)  

(51) 

(52)       

(53)   . 

(54) ! "   #$%$ &'()* . 対象方式の中で最も短い平均応答時間になることが示さ.   +  ,    ,

(55)  -  .    / .  

(56)  

(57) 

(58)  

(59) 

(60)   +  0111 .

(61) 23 4  4   )'%. れた.. #5 0111  4    & !!* ).  おわりに 本稿では 周期と独立した重要性を持つタスクの応答時 間を短縮する手法である適応型.  に対して, つの改良  がプロセッサ使. .  

(62)

(63) 

(64)    !   . 3 

(65)  .

(66) 23 4  

(67) ' " .  8% $ & !!8* #. 9  :.  /  . ;:  .  "  

(68)  #   $ .  "7. +  0111 .

(69) 23 4  4   '%. 方法である余剰バンド幅占有法と漸進デッドライン更新法 を提案した.余剰バンド幅占有法は,. 6 77 -  . )!! 0111  4      9 & !!'*. 8. 用率 を達成可能であることを利用し,タスクセット. 4   <  4   

(70) %   .

(71)   &' #   +  0111 6  . が 未満の使用率の場合に,その余剰バンド幅を重要. .

(72) 23  1= 3 

(73)   

(74)  . タスクに占有させることで短いデッドラインを設定可能と. 

(75)  & !!*. する方法である.漸進デッドライン更新法は,デッドライ. 4   )%. $. 田中清史 実行時間の変動を利用するリアルタイムスケ ジューリング,情報処理学会研究報告,

(76) !)2162 5, " 8,対馬 & !)*.. (. 3. :  / .  に. ンを段階的に更新することにより,従来の適応型. おける実行時間の過大見積り,過小見積りに起因する応答 時間削減の限界を除去するものである.本手法は,著者が.    に対する改良方法 

(77)  を,周期.  & !)* 5. タスクを対象とする手法として再定義したものである.シ ミュレーションによる評価では,提案する つの改良方法.   ! ( )  #

(78)  +  8 :   >  . ?2  =

(79)  1= 4  &+.14*  %8 +

(80) 

(81) 2. 過去に提案した非周期タスクの応答時間を短縮する方法で ある適応型 .    

(82)  !  

(83)    

(84) . 6 77 -  . ) '. 3 1  4  & !* '. を組み合わせることにより,重要タスクの応答時間が最大. 3  4 A  +  

(85)      

(86) 

(87) 

(88)  +  0111  @>. .

(89) 23 4  4    %  0111 2. で  短縮することが示された..  4  + B &'''*. 今回の評価では実行時間に関して確率的に生成したタス. !. 

(90) 

(91)  3 . .  4 . <: . 1 =

(92)  

(93)

(94)  . . .  . 9 .  . 1 

(95)  6 . 3 . - . 

(96)

(97) .  . <

(98) . " . , .  . , . + . 0 .  *

(99)   #

(100)  )

(101) ' + " %

(102)  

(103)     

(104)  

(105)

(106)   3   1= 2 +  +  4 

(107)    4 A  + . ϭ͘Ϯ. ϭ͘Ϭ. EŽƌŵĂůŝnjĞĚǀĞƌĂŐĞZĞƐƉŽŶƐĞdŝŵĞ.  0111  4  4:2.   4  

(108) ( " )  %8) & !!5* . Ϭ͘ϴ. ZD. .

(109) 23 4  4   %. D 㐺ᛂᆺ&.  . 㐺ᛂᆺ&䠄Z䠅 㐺ᛂᆺ&䠄Z/䠅. "  

(110) #

(111)  # ) 

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参照

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