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中間試験解答例

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Academic year: 2021

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中級・応用計量経済学

2012

年度 中間試験 解答例

吉村 有博

今回の試験は基本的に講義ノートを参照すれば分かるため、解答例は略解に留める。採点の便宜 上、最高点は80点とする。 (i) (10点) 傾きβ のOLS推定量の漸近バイアスは、大数の法則と誤差項の期待値はゼロの仮 定より、 ˆ βOLS− β = 1 ni(xi− ¯x)ui 1 ni(xi− ¯x)2 →p E(xu) V ar(x) = δ σ2 x (6= 0). (ii) (10点) 操作変数zが満たすべき条件は以下の関連性と外生性、つまり、 Corr(z, x)6= 0 :関連性 Corr(z, u) = 0 :外生性 である。*1 (iii) (10点) 講義ノートより、β の2SLS推定量は以下である。導出過程については講義ノート を参照。 ˆ β2SLS = 1 ni(zi− ¯z)(yi− ¯y) 1 ni(zi− ¯z)(xi− ¯x) ( = 1 ni(zi− ¯z)yi 1 ni(zi− ¯z)xi ) . (1) (iv) (20点)一致性は、(1)式と大数の法則と誤差項の期待値はゼロの仮定、そして操作変数の条 件より、 ˆ β2SLS − β = 1 ni(zi− ¯z)ui 1 ni(zi− ¯z)xi (2) →p E(zu) Cov(z, x) = 0. (3) 漸近正規性は、(2)式の両辺を√nで膨らませて、中心極限定理とスラツキーの補題より、 n( ˆβ2SLS− β) = 1 ni(zi− ¯z)ui 1 ni(zi− ¯z)xi →d 1

Cov(z, x)× N(0, E((z − E(z))

2u2)) ∼ N ( 0,E((z− E(z)) 2u2) (Cov(z, x))2 ) . 経済学研究科博士後期課程2 *1ここは、共分散を用いた条件でも必要十分である。 1

(2)

漸近分散の一致推定量は、分散と共分散を標本対応で置き換え、誤差項を残差で置き換えた もの、つまり ˆ σβ2SLS = = 1 ni(zi− ¯z) 2uˆ2 i (n1∑i(zi− ¯z)(xi− ¯x))2 である。ただし、残差はuˆi= yi− ˆα2SLS− ˆβ2SLSxiとして、切片と傾きの一致推定量(こ こでは2SLS推定量)を用いたものである。*2 (v) (10点) (1)式に値を代入するだけ。βˆ2SLS = 2を得る。 (vi) (10点)帰無仮説:β = 1を有意水準5%で両側検定するために、t値を計算する。t値*3は、 t = βˆ√2SLS − 1 ˆ σ2 ˆ β2SLS n = 102≈ 14.142 > 1.96. ゆえに、帰無仮説を有意水準5%で棄却する。 (vii) (10点) 講義ノートの記述が詳細なので、そちらを参照。 *2本問でこの推定量の一致性の証明は問われていないが、難しくはないので、興味ある方はHayashi (2000) ”Econo-metrics” pp.115, 210などを参照されたい。 *3ここで、分母の標準誤差をnで割ることを忘れないよう注意。 2

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