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野村證券株式会社のコンピュータネットワークシステム

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Academic year: 2021

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(1)

特集

ネットワークとニューメディア

∪・D・C・〔る81・324.022.078:る5】.2〕:33る.7る

野村謹券株式会社のコンピュータネットワークシステム

Distributed

ComputerNetworkSYStemOfNomuraSecuritiesCoりLtd.

野村諾券株式会社のコンピュータネットワークシステムは,国内だけでなく海外 でも拡大する証券市場で,「明日の経営への対応+を目指すものである。また同時に, システムの拡張性,保守性を考慮して,ニューメディア時代に備えるために開発し

たシステムである。システム全体はNEWTON(ニュートン)と名付けられ,技術的

には本格的な分散処理方式,コンピュータコミュニケーション,OAを総合的な視 点から取り入れている。更にシステム開発に際し,"HNA”概念で各種のプロトコ ルを統一し,ネットワークシステム資源の有効利用,高い信頼性の実現及び運用の 省力化を図っている。 ll

言 野村盲驚券株式会社のコンピュータ利用は1950年代に端を発 し,証券経営のニーズ,技術の進歩に伴い「事務の機械化+ から始まり,「事務の集中処理+,「総合オンライン+,そして 「ワールドワイドオンライン+へとシステムの拡張を図って きた。 1970年代後半から金融界が情報革命を迎え,ニューメディ ア時代への対応が必要となると,"HNA”(HitachiNetwork Architecture)概念を根幹として,コンピュータネットワーク システムの整備を図った。システム全体は図1に示すように,

NEWTON(Nomura Electrollic World-Wide TotalOnline

Network)システムと名付けられ,CUSTOM(国内総合オンラ インシステム),CAPITAL(国際投資情報システム),COM-PASS(対日投資システム)の3システムで構成されている。 各システムは,専用のホストコンピュータ,パケット交換装 置を採用した専用ネットワーク,業務対応の各種インテリジ ホストコンピュータ 総合口座管理システム 株式,公社債取引システム CUSTOM システム 累積投資システム 公社債システム 経営情報システム 経済,金融情報システム CAPITA+ システム マネーマーケット,ファイナンス情報システム 株式,公社債情報システム コミュニケーション情報システム 対日投資システム COMPASS システム 総合金融システム 通信システム 注:略語説明 cusTOM(国内総合オンラインシステム) CAP汀A+(国際投資情報システム) COMPASS(対日投資システム) 海外 CAPITAL ネットワーク CUSTOM COMPASS

高月敏晴*

宮川俊昭**

小林智夫…*

r()5んgんαγ伽 Tαたα∼β以たf T()ざんね七i〟fyαg¢ぴ¢ Tomoo go占αyα5ゐi ェント端末を使用した分散処理方式により実現した。また, 災害対策の観点からホストコンピュータは地理的にも東京, 大阪に分散設置している。 なお本システムは,1979年7月からCUSTOMシステムが 稼動し,順次拡張している。 凶 システムの概要

CUSTOM(Computer utility System

for-TotalMana酢-ment)システムは,国内の百数十箇店での店頭事務,後方事 務,顧客情報を中心にした営業活動,支店経営管理などの広 範な日常業務活動のサポートを行なうものである。更に,本 社部門での支店管理業務,営業推進業務,商品部門での取引

(ディーリング)業務のサポートを行なう。

システムの全体構成を図2に示す。パケット交換装置(NP: NodalProcessor)を東京,大阪,名古屋,広島及び仙台に設 端 末 国内営業店 ビデオ端末,プリンタ 各種証券端末 グラフィック端末 パーソナルコンピュータ ファクシミリ,ワードプロセッサ 国内顧客 グラフィック端末 パーソナルコンピュータ 海外拠点 ビデオ端末,プリンタ グラフィック端末 ファクシミリ,ワードプロセッサ ローカルコンピュータ 海外顧客 グラフィック端末 図I NEWTONシス テムの構成 3システ ムが各々専用のホストコン ピュータ,ネットワーク, 端末をイ吏用Lた分散処理方 式を採用している。NEW一 丁ONとは,Nomura

Elect-ro山c World-Wide Tota1

0nline Networkの略称で

ある。

*野村コンピュータシステム株式会社技術開発部 **野村コンピュータシステム株式会社証券システム本部海外システム部

***

(2)

○ パケット交換装置PCS20012台 ネットワーク管理局NCS2001台 端末制御装置T-590/15175台 端末数(9種類)4、300台

て…:…三三E呂;「中継線

仙台 NP

.!Lll 広島 :加入者線2・400bps,4,800bps 東京

t NP l l ヽ l lll 川 川 M-280H lll l 大阪

ーJ‡

NCS NP l ヽ \ NP NP ヽ、

JM-200Hl

P l lM-200H P ∪-1100/82 Pl /∪一1100/82 名古屋 NP 、-■■一 注:略語説明 M-280H/200H(日立汎用コンピュータH汀AC M-280H/200H) 〕-1100/82(日本ユニバック汎用コンピュータUNlVACリー1100/82)

置し,4万8,000bps(一部9,600bps)の幹線網で接続している。

またホストコンピュータと営▲業店端末制御装置は,パケット 端末として位置づけられ,NPに接続されている。 岡 福 P N u 広島 NP l1 lヽ ll ■\l

去£三木′′′′′′

′一一一′、 ′ \

l:宝ミ†㌍喜)

\ _/ご七 区12 CUSTOMシス テムネットワーク構成 ホストコンピュータは,災害 対策システムとLて大阪に も分散設置する予定である。 2,2 CAPITAJ

CAPITAL(Computer Aided Portfolio&Investment

To-talAnalysis)システムは,日本国内はもとより海外各地から

収集した投資情報データを,専任のスタッフが分析,編集し

鮨 中継コンピュータ E-800(A一丁IP)15台 集線装置lTDM H-8689-19台 グラフィック端末,パーソナルコンピュータ端末800台 十数種類

4…こ…33E冒;†回線

チャネル直結

▽岡山▽高松

′ ′ ′ 大阪 ホストコンピュータ M-280H M-280H M-280H ト3081K NP NP

て斬罪青才札幌

J J I J ヽヽ lJ 仙台 NP l ′ ヽ= 棄京 NCS

こ‥てニン ̄ミ蒜

_ ■ ̄ ヽ ヽ ヽ 一一一一一一 、----、 名古屋 NP ′/ NP P N ■-■●-一--/ ホストコンピュータ M-280H 卜3083+ ′/海外用 注:略語説明l-3083+/3081K(日本IBM汎用コンピュータ旧M 卜3083+/3081K)

A一丁IP(Adva[Ced Termlnalhterface Processor)

・・△醐

図3 CAP= ̄ALシス テムネットワーク構成 本ネットワークは,情報処 ま里サービス菓として外部企 業接続用VAN(付加価値ネ ットワーク)としても使用 できる。ネットワークはα一 NETと呼ばれている。

(3)

た独自データ,及び外部から購入したデータ(株価,経済マク

ロ情報など),更に,社内業務処三塁データの一部を国際投資情 報としてデータベース化し,情報提供サービスを行なう もの である。 システムの全体構成を図3に示す。世界各地への情報提供 のために,国内用としてα-NET,i毎外用としてCOMPASS ネットワークの二つのパケット交換網を利用している。ホス トはチャネル結合されたマルチホスト環境下で一元管理され たデータベースから,一部24時間運転で情報を提供している。 端末はグラフィック端末及びパーソナルコンピュータ端末を 使用しており,ホストコンピュータとのプロトコル変換及び

集線機能をもつ中継コンピュータ(A-TIP:Advanced

Termi・ nalInterface

Processor)に,特定回線又は公衆回線網経由

で接続されている。 2.3 COMPASS

COMPASS(Computer and Communication System for

Overseas Management,Planning,Analysis and Sales

Pro-motion via Satellite)システムは,海外の現地法人,駐在員

事務所などのi毎外拠点で,対日投資業務,現地金融業務,更 に拠点経営管理業務を行なうシステムである。 システムの全体構成を図4に示す。ネットワークは通信用 として各拠点のFAX,電話をサポートするCOMPASS-Ⅰネ ットワーク,対日投資及び海外CAPITAL用のCOMPASS-ⅠⅠネットワーク並びに現在計画中の総合金融システム用の COMPASS一ⅠIlネットワークの三つのパケット交換網を利用 している。端末制御装置は各拠点に設置され,パケット端末 としてネットワークに接続されている。 同

ネットワークシステムの特徴

ネットワークシステムを構築するに当たり,コンピュータ システムが従来の国内業務システムから情報システム,海外 欧州 パリ

ブリュッセル

パーレン

ジュネープ チューリッヒ

APS フランクフルト

アムステルダム

ロンドン ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ \ ヽ ヽ \ ソウル

西

シンガポール

シドニー ーーー 、--ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ、 ヽ ヽ ヽ ▲

\\

ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ 大阪 M-280H 「 ̄ ̄--- ̄ ̄1 F

CAPITAL:

:ホスト

.コンピュータ:

l し______-+ APS 、-、 ′ ′ ′ ′ ■■-■■ 野村謹券株式会社のコ.ンピュータネットワークシステム 383 システムヘと高度化,多様化していくことに柔軟に対応でき るように次の要請があった。

(1)業務特性に応じ選択されたコンピュータシステムに対応

するネットワークシステムの開発

(2)業務の拡大に対するホストコンピュータ,端末を含めた

ネットワークの容易な拡張

(3)ネットワークはホストコンピュータの地J或分散を容易に

実現

(4)ネットワークシステムの高度な信相性

(5)業務開発からの独立性の保持

(6)ネットワーク運用の効率化

3.1 ネットワークシステム開発の基本方針 本システムを構成するCUSTOM,α-Net及びCOMPASS の3ネットワークシステムは,従来の集中形オンラインシス テムから異機種複数ホスト分散形オンラインシステムヘと設 計思想を大きく変えたことに対応し,開発の基本方針を次の とおり設定した。

(1)ネットワークシステムのアーキテクチャとして"HNA”

で統一し,将来の統合,分離を容易とする。

(2)基幹ネットワークはCCITT(国際電信電話諮問委員会)

勧告Ⅹ.25インタフェース(非パケット端末接続時はⅩ.29イン タフェース,Ⅹ.3インタフェース及びⅩ.28インタフェース) に準拠したパケット交換網とし拡張性を保持する。

(3)ネットワークシステムでは重要機器の二重化,バックア

ップ系を設置することにより,信束副生の向上を図る。

(4)ネットワークシステムの障害,統計情報を一元管理する

ことにより,運用の円さ骨化を図る。 3.2 ネットワークアーキテクチャ ネットワークアーキテクチャとして,図5に示す`-HNA''を 基本としたプロトコルを定義し,異機種ホストの接続,及び 階層ごとの機能の独立性を保持している。ホストコンビュー 米国 トロント 各拠点の FAX,電話をサポート MS 、†∠

∠′′

サンフランシスコ

APS

ニュー]一ク

ロサンゼルス

シカゴ

ホノルル ′ヽ ヽ′

〟ハー′/.

′ ′ ′ ′ ′ ヽ I 東京 ′-1

木.

パケット交換装置 【PX300▼PSE 8台 パケット交換装置 3台 端末制御装置T-560/20S 30台 端末数 300台 グラフィック端末 300台 (海外CAPITA+用) 9.600bps 中継緑 2.400bps,4,800bps 加入者緑 区14 COMPASSシス テムネットワーク構成 COMPASS-ⅠⅠネットワー クを経由Lて,大阪に設置 されたCAPITALシステム ホストコンピュータが∴毎 外向けの投資情報システム をサポートする。上図のパ ケット交換装置MS3台で COMPASS-Ⅰネットワー クを彿成Lている。

(4)

各種プロトコルとヘッダ形式 データレベルプロトコル メッセージレベルプロトコル ▲HNA''レベルプロトコル ``H】PA-NET'' レベル70ロトコル データリンク レベルプロトコル (⊃_+ ⊂〕 = トー 〔ロ コ: 血 工 の 工 エ 〔⊃ コ: ⊂⊃ データ データ データ データ データ

(票歪[∃:冒三二芸二温コンビュ_夕闇)

(至芸[∃:冒三:芸二諾トコンビュ_タ間)

(二⊃ + ⊂〕 (⊃ + ⊂〕 エ n = ⊂】 データ U + ⊂) (網内ヘッダ) 業 務 処 理 デバイス制御 データフロー制御 送 制 御 経 路 制 御 パケット制御 データリンク "HIPA-NET” 機 能 階 層 データリンク パケット制御 経 路 制 御 転 送 制 御 データフロー制御 デバイス制御 業 務 処 理 +m<ト L (⊃ ⊂) トー ぐつ ∽ ⊂+ トー 端末制御装置 支援ソフトウェア nOZ \∽0山 \sO山 ≡<ト> >寸・S≡ト ソフトウエア 、こトル nn≡ ホストコンピュータ 注:略語説明 DH(Data Header) HB(Header Block) TH(Transmmisio[Header) RH(Request/Response Header) PH(Packet Header)

DLC(Dat∂Link ConlrOL Header)

NH(Network Header)

TCE(TerminalCo[trO】Eq]ipment)

ECS/〉TAM(Exte[dedComm]山cal弓OnS岬POrt/〉lrMITerecom〕[icatio[AccessMe伽d) TMS-4V(Transacい0n Ma[agement System-4V)

MPP(業務プログラム)

ECS/NCP(Exte[ded Commun10atjo[Support/Network ControIProgram) TPS3(Termi[a】Programm【ng System3) TOCP(Te「m!na10[l■neCont「oIP「og「am) TAPL(TermlnalApplica的n Program) ■`H†PA-NET”(日立パケット交換システム) タ,"HIPA-NET''(HitachiPacket Network:パケット交換 網),端末制御装置は,このプロトコルに基づき主として二大に 示す機能をもっている。

(1)ホストコンピュータ

ネットワークとの接続制御,i充量制御,メッセージ・パケ ット変換,あて先管王里,他ホストコンピュータのステータス 管理及び通番管理

(2)"HIPA-NET”

ホストコンピュータ,端末制御装置との接続制御,ネット

ワーク内流量制御,ルート制御(代替ルートの選択),あて先

管理及び非パケット端末に対するパケット変換

(3)端末制御装置

ネットワークとの接続制御,i充量制御,メッセージ・パケ ット変換,端末管理,あて先管理及び通番管理 3.3 パケット交換網 "HNA''の概念に基づいた"HIPA-NET''は,図6に示す CCITT勧告に準拠したプロトコルを採用しており,業務の拡 大に柔軟に対処できるとともに,他システムとの接続を容易 にしている。 国内システム(CUSTOM,CAPITAL)では,非パケット端 末群を端末制御装置(T-590/15,E-800)により速度変換,プ ロトコル変換を行ない"HIPA-NET”に・接続している。接続 はCCITT勧告Ⅹ.25PVCに準拠しているが,これは拡張性に 加えNPを含むネットワークの性能を確保するためである。 また海外システム(COMPASS)では,CCITT勧告Ⅹ.25 PVCに加え,海外の非パケット端末を直接"HIPA-NET''

に接続できる。非パケット端末の]妾続はNP内にPAD(Packet

Assembly&Disassembly)機能をもち,プロトコルはCCITT 勧告Ⅹ.29,Ⅹ.3及びⅩ.28を採用した。 図5 "HNA”プロトコル ``HNA”の概念に基づき階層化され たプロトコルとヘッダを,CUSTOM システムを例とLて示している。 3.4 信頼性の向上 本ネ、ソトワークは複数ホスト分散処理システムのホスト間, ホスト∼端末間を結合するものであり,信頼性の向上は重要 な課題であった。ネットワークシステムの信頼性向上策とし て,重要機器の二重化,代替ルートの設定,障害の予防保守 と早期発見及び対策に重点を置いて設計した。具体的には図 7に示すように,コンピュータシステムと一体となり実現し ている。

(1)NP二重化による片系障害時の自動切替

NP内の重要機器を二重化し,処理プログラムを予備系にあ らかじめローディングしておき,定期的な現用系の監視機能 により障害時には数秒で予備系に自動切替を行なう。

(2)ネットワークリソース障害時の自動う回

ネットワーク内の中継回線,NP障害時に備え,ネットワ

ホストコンピュータ ホストコンピュータ ■■HIPA-NET” X.25 X.25 一●■■■■■- 一■---■■ `■HIPA-NET” ×.25 ■■---●■ X.29 〉.24 一■一■■ X.28 一■---+-端 末 制 御 装 置 非パケット端末 (海外システムのみ) 図6 ``ト‖PA-NET”の接続プロトコル ■■HIPA-NET”へのホスト, 端末の1妾続プロトコルは∴将来の拡張性を配慮してCCITT勧告に準拠Lてし、る。

(5)

二重化 NP 第2方路 NP コホ ンス ピト ユ l タ

缶琶

チャネル 第 正常ルート

もド即妙

路 .っ 方 佃 那 DDX パケット交横網 P N 替 切 計画中 端末制御装置 注:略語説明 DDX(Dlgita=〕ata Exchange) 図7 ネットワークの交替ルート ネットワークリソースの障害に対 し,NPの二重化,網内う回,論理チャネル交替,DDXパケット交換網への切替 機能をコンピュータシステムと一体となって実現Lている。 -ク内のデータ処理ルートに第2方路の概念をもち,障害時 は自動的に代替ルートを使用してデータ処理を行なう。

(3)ホストコンピュータ接続NP障害時の論理チャネル交替

ホストコンピュータが]妾続されているNP及び加入者線の 障害時は,影響範囲が大きいことにより,あらかじめ交替の 論理チャネルを定義しておき,ホストコンピュータのコマン ドにより切り替えて使用する。

(4)"HIPA-NET”障害時のDDXパケット交換網の活用

端末制御装置が接続されているNP及び加入者線の障害時 などで,"HIPA-NET''が使用できなくなった場合,ホスト コンピュータのコマンドによりDDXパケット交換網に切り替 える。

(5)流量制御によるネットワークリソースの有効活用

ネットワーク内に大量のデータを滞留させることは,全体 としてネットワークリソースの有効活用を阻害し,性能オー バフロー,レスポンスタイムの遅延を招くこととなる。 i充量制御としては,一定数の送信データに対し応答データ 受信後に次の送信を開始する機能(ウインドサイズによる制御), 特定の加入者への送信データを一定数に抑えネットワーク内 のNPのバッファなどを占有しない機能(契約バソファ数によ る制御),ネットワークの過負荷状態を事前に検知し,以降の 受信データを一時的に拒否する機能(網ふくそう制御)を採 用した。

(6)NCS(ネットワーク管理局)の設置

NCSでは次の機能をもっている。 (a)ヘルスチェック(10秒ごとのNP,回線の状態監視)に よる障害箇所の早期発見

(b)NP内FD(フロッピーディスク)障害時のプログラムの

センタロード (c)障害NPダンプ情報のリモートダンプ (d)統計情報,障害情報の収集及び編集出力 3.5 運用の効率化 本システムは,従来のオンラインシステムと比べて多くの 異なる要素をもっており,運用面でも新しい管理方式を採用 している。ネットワークシステムの管理は,センタ(COMPASS システムではニューヨーク,ロンドンなどの拠点単位でも行 なう。)で一括して行ない,予防保守を含めた障害監視機能の 野村謹券株式会社のコンピュータネットワークシステム 385 充実を図り,障害の早期対策を可能としている。 またトラヒッタ量,回線利用率などの統計情報も一括して 編集出力することによr),システムの拡張時期を的確に把握 できる。 なおセンタからの早朝の"HIPA-NET”,端末制御装置の 自動電源投入,データの配信を行ない,ネットワークリソー スの有効活用とシステム運用の効率化を図っている。 3.6 システム設計時に配慮した事項 ネットワークシステムが大規模であり,かつ"HNA”を本 格的に採用したことにより,システム設計時には今まで示し た事項に加えて次の事項を配慮した。

(1)プロトコル階層ごとの整合性の確保と効率化

"HNA''の特長として各プロトコル階層は独立したもので あり,システム開発時には他の階層を意識せずに行なえるこ とが挙げられる。この反面,冗長性が大きくなりシステム全 体の効率が低下する危険性をもっており,本システムでは次 の項目について整合性の確保と効率化を図った。 (a)送信単位に対する応答時間監視値及びリトライ回数が より上位階層からみて回復可能な範囲とした。 (b)ネットワークリソースの効率向上を図るため,応答確 認の重複を避け必要最小限のものとした。

(2)システムの拡張性

ホスト,端末制御装置の増設,移設は,ネットワーク内NP の増設,構成テーブルの変更で対処可能とし,システム全体 に与える影響を小さく してし-る。

(3)システムテストの実施

システムテストをSST(System Simulation Test),NNT

(Nomura Network Test)に分け実施し,ネットワークシステ

ムの安定稼動を図った。 NNTはSST終了後,顧客先で実構成のもとで運用手順に従 って行なう業務要素を含まないテストであり,システムの基

本機能の確認 ̄を行なう。本テストにより,運用手順,障害発

生時の保守運用手順の確認を行なう。 なおテストは,"HNA''の階層ごとに独立して行なうこと を可能としており,システムの拡大,業務の拡大に容易に対 処できる。 【】

支援するコンピュータシステム

本システムは複数の業務特性をもつシステムから構成され ており,同一の概念のもとに業務特性に応じてホストコンピ ュータのソフトウエア構成及び端末を選択している。 その概要を図8に示し,以下に特徴を述べる。

(1)通信管理プログラム

通信管理プログラムは"HNA''サポートのECS/VTAM

(Extended Communication

Support/VirtualTelecommuni-Cation Access Method)で3システムを統一し,システム間

の通信が必要な場合は可能となる構成となっている。

(2)オンラインコントロールプログラム

高トラヒッタかつ即時性を要求されるCUSTOMシステム では,少ないオーバヘッドでシステム構築が可能なTMS-4V

(Transaction

Management System-4V)を採用している。

多種多様な端末を接続するCAPITALシステム,及びCOM-PASSシステムでは,DCCMII(Data Communication and

ControIProgramII)を採用している。

なおCAPITALシステムでは,TSS特性の業務処理用に

TIOPII(Time sharing terminalsInput Output ProgramII)

(6)

CUSTOM T-590/15 】木 山病 末 端 CAPITA+ 端末 末 端 COMPASS 端末 末 山而 +n<ト TPS3 nOOト E1800 DPOS n一トく +0くト ト560/20S `HIPA-NET'' -HIPA-NET'' i川PA-NET” 注:略語説明 VOS3(Virtua10peratingSystem3) FMB(FileManagementfor日anking) SVSAM(SpecialVirtualStorageAccessMethod) BDAM(BasicDirectAccessMethod) DCCMII(DataCommunicationandControIProgramII) PDMII(PracticalDataManageりⅠ) CCP mOZ\SO山 P C C mOZ\SO山 P C C nOZ\SO山 中央処理装置M-280H/M-200H VOS3 ≡<ト>\SO山 >寸・S三← ミドル ソフトウエア nn∋ ミドル ソフトウエア 皿∑+ ≡<□皿\≡<S>S 中央処王空装置M-280H VOS3 ≡ <工 トー ニ:> \ (ノつ (⊃ L⊥J ≡ (:⊃ ⊂〕 ⊂〕 ウソミ エフド アトル n< ミドル ソフト ウェ ア n ⊂)一 戸-n <壬 〓三凸n S<皿可□く 中央処理装置M-280H VOS3 ≡くト>\SO山 ≡ ⊂) (⊃ ⊂】 ウソミ エフド アトル mく ミドル ソフト ウエア コ≡□n >寸・S三ト ミドル ソフト ウエア nn≡ ミドル ソフト ウエア 皿≡+ ≡<凸血 \≡<∽>S ADABAS(TheAdaptableDataBaseSystem:他社ソフトウエア製品) AP(業務プログラム) T10PII川meshari=gte仙nalslnputOutputProgramlI) DPOS(Distrib=teddataProcessingOperatingSystem) TACF(TelecommunicationAccessContro==acility) ATIP(AdvancedTerminal仙erfaceProcessor) 図8 ソフトウェア構成 システムごとのソフトウェア構成を示している。 め,TMS-4Vを併用している。

(3)

ミドルソフトウェア ミドルソフトウェアは,オンラインコントロールプログラ ムと業務処理プログラムのインタフェースをとる70ログラム であり,業務処理プログラムの開発時,オンライン環境を意 識せずに開発することをねらいとしたソフトウェアである。

(4)端末システム

3システムの端末制御装置は,いずれも"HNA''パケット 端末である。 CUSTOMシステムのT-590/15は,証券用端末の希り御装置 として開発したハードウェアであり,約10種類の証券用端末 を制御している。 CAPITALシステムのE-800は分散処理用スーパーミニコ ンピュータであり,新規に開発したA-TIPによr)約15種の専 用端末,/ヾ-ソナルコンピュータを制御している。 COMPASSシステムのT-560/20Sは,クラスタ形端末制御 装置である。 B D 務 業 PDMII DB ADABAS DB PDMII D8 業務DB 8

近年,証券会社を取り巻く金融業界では,「金融革命+,「情 報通信幸命+と呼ばれる急激な変化が起こっている。 本システムは,"HNA''の概念を初めて具現化した本格的 な大規模分散処理ネットワークシステムであるが,今後更に 業務的,システム的な拡大が進められる予定であり,本シス テムで習得した技術を基に,新たなシステム建設に役立てて 行きたい。 終わりに本システムの開発に御指導と御協力をいただいた 関係各位に対し,深く感謝申し上げる。 参考文献 1)戸乱 外:野村諾券株式会社における分散処理ネットワーク システム,日立評論,63,323∼326(昭56-5) 2)眞水,外:野村言鷺券の研究,日経コンピュータ,53.49∼75 (昭58-10) 3)野口,外:特集80年代の情報巨人を狙う「野村諮券+グルー プの情報戟略,コンピュートピア,け,14∼52(昭58-11)

参照

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