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〈フォーラム 「生涯学習の現代的課題」いま、社会教育の必要性を問う〉シンポジウム「市民と創る公民館活動」 討論

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Academic year: 2021

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吾AE岡 梅田 そうしましたら、フロアから出してもらいました質問内容にしたがって、討論を進めたいと 思います。 まず、瀬田北公民館に対してですが、道具は自分持ちかどうかということと、「講座より発 展して、グループ活動や地域づくりに協力できている団体は、どれぐらいできていますか。J という質問です。レジメのなかに「地域担い手育成」と書いてありますね。ですから、単に現 定講座だけではなくて、ほかにも、そういうような取り組みがあるのかどうかという質問です。 それから、「男定作業で高齢者が多いのだけれども、事故や捻挫はなかったのかどうか。J 「幅広い年齢層に向けた活動はどうなっているのかどうか。Jという質問です。つまり、高齢者 が多いのですが、その下の年代に向けた取り組みには、どうなっているかということですね。 それから、日野公民館につきましては、「公民館では各種教室などがいっぱいで、地域の事 業などが入り込めないということになっている。どうしたらいいでしょう。」という質問です。 それから、公民館で子育て教室(親子で遊ぶ)をやっているなかで、若い母親は仕事があって 行けないという状況があるのだけれども、どう考えたらいいかというようなことがあります。 梅村 道具についてですが、基本的には自分が持っている道具です。小さな関定ばさみしか持って いない人は、それだけ。あと、家にいろいろな道具をお持ちの方もおられます。例えば、長い 関定ばさみであるとか、はしごであるとか、草刈機とか、いろいろな道具を持ち寄ってこられ ます。 でも、電動機械に関しては、その持ち主だけにしていただいています。使い慣れない人が使 用するのは危ないので、自分が持ってきた道具を自分で使うのが基本です。 資金ができれば、共有の道具を購入するつもりです。倉庫はもう建ちました。入れものはあ りますが、その中に入っているのは、まだ、ほうきと、ちり取りと、熊手だけです。 事故は、 一番気を付けないといけませんので、はしごに乗るのは、できるだけ慣れた方だけ で、もう無理はしない。高いところは、やらなくてもいいことにしています。でも、園芸科を 出られた方なんかは、気になってしかたがないのですね。そういう方には上の方をお願いして いますが、それ以外ははしごを支える役とか、ごみの始末をするとか、そういうふうにやって います。 自主グループですけれども、大津市では、老人クラブの連合会とか女性会、子育連、人推協、 青少年育成など、いろいろな団体がありますが、そのほかに、女性ボランティアがあります。 この方たちは、学校や地域でいろいろな行事があったら、地元の「ほらがい」というお菓子と か、おやつっくりをされています。 それから、男性ボランティアもあります。これは、勢定の会とよく似ているのですが、要請 があれば関定に出かけて、公園の関定などをしています。こちらは、かたちとかは全然気にせ ずに、この木の上を全部ずぽっと切ってしまったら、すっきりするだろうなど、地域などから の要請で活動されています。 あとは歴史です。南大萱資料室というのがあって、いろいろな活動をされています。龍谷大 学の要請に応じて、地域の歴史などを学生たちに発表したり、地域を一緒に回ったり、公民館

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-48-の活動のなかでも、地域を知ろうということで、 講師をお願いしました。 関定を去年始めたのですけれども、今年は、 この歴史グループを中心に講座を開催いたしま して、これも 3回シリーズでやったのですが、 これを来年、同じように育てていって、いま南 大萱資料室が、かなり高齢者ばかりになってい ますので、そこに入っていただける若い方を育 てていけたらいいなと,思っています。 梅田 次に壁田さんおねがいします。質問を一つ加えますが、「納涼祭など、私たちのところでは 各自治会でやっていますが、日野町では公民館主導ですか。」という質問がありますので、こ れも踏まえてください。 壁田 何か、サークルの活動がいっぱいでという質問があったのですけれども、日野公民館は、登 録されているサークルの数は

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です。月曜日以外は開館しているのですが、毎日、朝から夜ま で何もないという日はないというぐらいにつまってしまいます。土日を狙って公民館事業をし ていて、サークルの方では土日に事業をするということはあまりないので、うまくいっている という感じかなと思います。 納涼祭ですが、納涼祭をされている自治会もあります。多くのところでされているのですが、 地区の納涼祭は別です。公民館がやっている納涼祭は、盆踊りをして、盆踊りに踊っていただ いたら景品を出すということで、うちわとかを配るのですが、千枚ぐらい出るというぐらいの、 景品が目的で、たくさん参加されるのかなというととはあります。 今年の事業計画の「子ども会指導者会Jのところで、夏休み子ども大会だとか、「セミナー」 のところでは、子どもセミナーを月 1回 (5月---12月)計 8回することになっています。お母 さんと一緒にするというよりも、子どもさんらがこういう体験をしたほうがいいなということ で、公民館の職員ですとか委員のみなさんで実施しています。 ちなみに、子どもセミナーは平成 19年度から実施したので、最初の年は 12、 13人しか参加 されなくて、今年になって区域内の小学校の校長先生のお声がけもあって24人に増えたという 現状です。 梅田 山本さんにも質問がありまして、一般的な質問もあるのですが、具体的な質問を一つだけ。 先ほど、講演のなかで、年長さんの運動会に参加した子どもの話をされましたが、「小学校1 年生になったら見違えるようなったとお話しされましたけれども、お母さん方が自分たちの押 し付けに気づかれたのは、どういうきっかけだったのですか」という質問が出ています。 山本 これは、繰り返し繰り返しの親と保育士、親同士の話し合い、そして子どもの日々の姿をみ て親が少しずつ気づいてきたのでしょう。つまり、単に運動会で何が起こっているかだけでは なくて、その子に24時間、 365日のさまざまなエピソードをとおして、わが子はどんな子であ るかという理解を、ほかのエピソードも含めて学習するので、だんだんほかの親と自分の違い とか、あるいは、ほかの親がその子どもを見ている理解と、自分がいかに一方的な理解をして いるとか、そういう比較をしながら、自分が子どもに非常にプレッシャーを与えていたかとい うことに、だんだん気づいていくということですね。ですから、ほんとうに長い時間がかかる のですよ、わが子を理解するのには。

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-49-梅田 少し一般的な質問が出ていますので、ちょっとお聞きしたいと思います。瀬田北公民館への 質問ですが、事業経費と受益者負担についてお聞きしたいと。これは、本日のテーマよりも少 し一般的な話なのですけれども、当然、受益者負担ということが叫ばれている昨今ですが、公 民館として、どう考えているかということですね。 梅村 大津市では、事業経費はあらかじめ予算が組まれていて、その予算内でやりますが、料理教 室を例にあげると、今年、

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回シリーズで子どもクッキング教室をやったのですが、

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円の材料費は参加者負担です。講師の謝礼については、事業経費のなかからお支払いしていま す。お花もそうです。フラワーアレンジメントの講師謝礼については経費で、各自が持って帰 るものについては参加者負担ということにしています。 壁田 日野町の公民館の予算は、町の事業に対する補助金と、地区内の自治会から公民館に対する 補助金というのをだいたい、自治会が少ないところでは2千円近くになるのですが、千円から 2千円というかたちで 1世帯に負担していただいて、そのお金で事業を運営しています。 受益者負担という意味では、セミナーに関しては、セミナーを受けておられる方が地域全体 ということではないので、受講者の方に負担していただいていますし、セミナー参加費という ことで、 1年間とおして、だいたいどの地区も2千円だと思うのですが、参加料を払っていた だいています。 梅田 壁田さんに、私からの質問なのですが、この実行委員会体制というのは、県下でも、そんな にまだ多くないと思うのですね。つまり、住民の方が、公民館の運営に直接かかわってこられ るという体制が、ここまでできるというところは、そんなに多くないと思うのですが、特に日 野町では、自治会から選出されるということになって、これだけたくさんの実行委員が存在す るわけですね。それ自体は、住民参加の一つの形態としてあると思うのですが。 そうなると自治会選出ですので、 I11買番に自治会の役員になっておられるわけですし、やる気 がない方も、なかにはいると思うのですね。ですから、そういうことも含めて、どういうふう に自主性を発揮してもらうかということは一つのテーマだと思うのですが、そのへんの努力と 言いますか、工夫と言いますか、ちょっと補足的にお話しいただければ。 壁田 日野地区の状況はそうだ、ったのですけれども、他の公民館では勤務形態とかがさまざまなの か、委員会の出席が少なくて、企画や運営を公民館職員主体にせざるをえない状況も出てきて います。 このなかでは、各自治会からの委員さんだけではなく、公民館長推薦の委員枠を設けるとか、 事業のための委員さんだけを選出してもらうとか、事業が地域の住民に主体になるよう、地域 のなかで努力をしていただいています。 公民館職員というのは、事業を実施するということだけでなく、事業にどれだけ多くの地域 の人を巻き込んだかということを考えていく必要があると,思っています。企画委員会を開催し たときも、もちろん委員さんが主体的に動くということが重要ですので、例えば、こちらの公 民館の職員がいろいろな意見やアイデアを持っていたとしても、委員会のなかでは、最後の最 後に公民館のほうから提案するというかたちにしています。そして話のなかに、公民館の職員 も一員としてアイデアを提案していくという状況を心がけていかないといけないのかなと思っ ています。 それから、公民館の人が考えたことを実行したという感じを持つのではなくて、自分たちが この委員会で決めたということで、それがたとえ公民館の職員からのアイデアというかたちで ハ U F H U

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あったとしても、自分たちが決めて、「自分たちがやっているんや」という実感を持ってもら うということが大切かな思って、公民館のいろいろな会議でも強調しているところです。 梅田 山本さんへの質問で、す。これは私が最初に言ったことにも関係するのですが、「いま自分た ちのところでは、公民館がコミュニティーセンターになり、コミュニティーセンターが指定管 理に移行する方向が検討されているということですが、乙れをどう考えたらいいか」というこ とです。 山本 公民館というか社会教育の制度というのは、 学校教育とは違って、そこの自治体の首長とか 議会とか地域の住民の見識に支えられていると ころがありますね。つまり、公民館とは、こう いうもので、こういうことで必要なんだという 認識がなければ、法律的には何したっていいわ けです。 例えば、日野町の場合は、非常に伝統的に、 これが公民館だと、きっとみんな思っていらっしゃるのだと思うのですね。それは勝手にでき あがったのではなくて、戦後の活動の蓄積が、こういうものだから価値があるという認識によ って築かれるところと、コミュニティーセンターになっても、指定管理者になっても、たいし て波風が起こらないという程度と言ったら怒られるかもしれないけれども、そういう認識しか ないところ。だから、従来の公民館としてのイメージが定着していなくて、支えられていない が故に、そういうことになってしまったということになるのかなと、一般的には理解するので すね。 だけで、そのコミュニティーセンターでいいかとか、指定管理者でいいかと言うと、きっと それでは機能は果たせないだろうと思っています。しかしコミュニティーセンターだ、って、名 前はそうでも、実際の公民館のようにやっているところもありますので、これも一概には言え ない。 実は、「社会教育法」が今年改正されました。いま政府の中にも、小泉構造改革でよかった のかと、サブプライム問題を持ち出すまでもなく、疑問に思っている役人はたくさんいます。 この10年はまず、かったのではないかとd思っている人はずいぶんいます。 「社会教育法J を変えた一つにも、指定管理者とかいろいろやってきたけれど、ほんとうに これでよかったのかといったことが関係しています。地域は、社会教育も表弱しているし、そ のことによって地域も衰弱しているという認識も持っていました。だけど、いま中央政府のな かで、そんな発言はとうていできない。 だから、彼らは、日野の実践とか、瀬田北の実践とか、とにかく地域で、こういう公民館が なければ日本はだめなのだという実績を示して、それが日本全体の一つのレギュラーな、スタ ンダードな基準になるような蓄積をぜひつくってほしいと、切実に言っておりました。 ですから、かたちはコミュニティーセンターになったかもしれないけれども、悩んでいる人 とか疑問に,思っている住民はどこにもいるわけですから、その住民が、まさにコミュニティー センターを中心にして語り合って、仲間をつくって、そして地域を考えるということを蓄積す ることが重要なのではないかと思います。 梅田 時間が来ております。最後に、日野と瀬田北に質問したいのですが、山本さんの講演の趣旨 ーi に U

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は、生活に対する困難や悩みというもの対して、語る場としての公民館というコンセプトだっ たわけです。 そういう点で、日野と瀬田北は、例えば、どういう場を考えているのか、あるいは、そうい うことをどのように考えているのかについて、少しだけご発言いただければと思うのですが。 梅村 ほんとうに生活にたいへんな人は公民館に来られないと思うのです。いろいろ企画しても来 られませんし、民生委員さんとの連携を取りながら、ほんとうに何が必要なのか、どんなこと が必要なのかということ、どうしたら参加していただけるかとか、参加にはならないけれども、 どうしたら援助していけるのか、支援していけるのかということを考えなければならないかな と思います。 壁田 日野は、先ほど言いましたように七つ公民館がありまして、そのなかの一つでは、やっぱり 地域の課題とかは地域のなかで解決していこうという取り組みとかもされています。 それと、地域の公民館には、先ほども言いましたが、事業を実施するということだけではな しに、それを実施するために集まってくる委員さんとか、お手伝いの方とか、いろいろな方が 来られて、主事さんに話をしたり、館長さんにいろいろ話をしたり、委員同士で話をしたりと いう、語るということも、さまざまなかたちでできているという部分はあると思います。 それをもう少し、日野としては、地域の課題として、その課題をどう解決していくかという、 解決の方法だ、ったり学習だ、ったりを強めていかなければいけないのかなとは感じました。 梅田 山本さんの講演会でいろいろ学ばれたらということですので、それはそれとして今後に生か していきたいということです。 最後に山本さんへの質問ですが、梅村さんがいまおっしゃったことなのですが、要するに、 ほんとうに困った人がなかなか来てくれないと言いますか、困ったことを共有すると言うけれ ども、実は、そこまでに行かないというか、その前に立ち止まっているような状況が一部ある と思うのですね。それは、どう考えたらいいかというようなことを、ちょっとひとこと。 山本 例えば、子育てで楽しそうな顔をしている人は悩んでいないかと言うと、そうでもないので すね。だから、見えている風景とほんとうの本質的な風景は、ずいぶん違うということです。 だから、そこらへんをいろいろな情報から見通す組織の仕方もいるのではないかというのがー っと。 もう一つ、もちろん多重債務者のように生活の切迫した人がいま公民館に来るといったゆと りはないと思います。ですから、住んでいる人が、自分のことだけではなくて、自分の前で見 えている風景を語り合うということが大切だと思うのです。 そして、自分のことではなくて、見えている風景をみんなで心配して、それについての、地 域でともに生きる者として何ができるか。すぐにできるとは思われませんけれども、そこで起 こっている風景、情報を共有するという語り合いが重要だと思うのです。そのことのなかで、 いろいろなアイデアというか方向も生まれるのではないか。 だから、自分のことだけではなく他者のことも考える、自分の風景以外の風景も考えるとい う人が育つというか、それが私は、ほんとうの教養だと思うんですね。そのことが広がってい くことが望ましいのではないかと思います。 梅田 どうもありがとうございました。山本さんの講演にありましたように、公民館の在り方とい うものが、いま問われてきているということ、特に、そのなかで生活について語り合う場とし ての公民館の役割、そこから連帯が生まれ、組織が生まれるという、こういう道筋を大切にし 円 L E1U

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たいと思います。 その点では、梅村さんの実践が、そういう要素を含みつつ、次への自主活動のグループとし て発展してきでいるようなところが一つのポイントとしてあったと思います。 壁田さんの報告は、住民を巻き込んだ体制ができていて、語り合う場への前提としてっくり あげられているかもしれない、そういうこととして取り上げられることができると思います。 だから、山本さんも言いましたけれども、コミセンとか指定管理者制度とかという問題もあ りますけれども、「これが公民館の実践だ」という実践をつくっていくことが、やはり今後、 より求められているのだと痛感いたしました。 今日は、限られた時間でありますが、少し何らかの参考になれば幸いだと思います。どうも 今日は、長いことご、静聴いただ、きましてありがとうご、ざいました。これでシンポジウムを終わ りたいと思います。 (終了) 内 べ U F h d

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