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〔二女麟87第二、山骨〕
東京女子医科大学学会第285回例会
日時平成3年2月21日(木)午後4時より
会場 東京女子医科大学 弥生記念講堂 挨 拶 第2回(1989年度)山川寿子研究奨励金受賞者研究発表 1.肝細胞癌における腫瘍マーカーPIVKAsの研究 一臨床的意義と産生機序一 2.小児期発見インスリン非依存型糖尿病者の遺伝様式と臨床的特徴 第3回(1990年度)受賞者発表 選考経過 奨i励金授与 1.ループス腎炎と抗カルジオリピン抗体の臨床病理学的意義 2.温度眼振反応の3次元分析 3.難治性心室頻拍に対するカテーテル・アブレーション 一至適アブレーション部位の検討一 4.急性骨髄性白血病細胞に対するレチノール酸の 増殖抑制作用と臨床応用可能性の検討 司会 幹事 野崎 幹弘 学会長 吉岡 守正 座長 幹事 橋本 葉子 (消化器内科) 古川みどり (第3内科) 大谷 敏嘉 選考委員 学長 (第4内科) (第二病院耳鼻咽喉科) 田村 敦子 吉岡 守正 湯村 和子 新井 寧子 (循環器内科) 大西 哲 (血液内科) 泉二登志子 5.免疫電顕法による網膜内細胞の伝達物質の同定と放出機構について (実験動物中央施設) 植木キク子 特別講演 「日本人の疾病観」 講師 客員教授 竹本 忠良 座長 幹事:大森 安恵1.肝細胞癌における腫瘍マーカーPIVKAsの研
究一臨床的意義と産生機序一 (消化器内科) 奥田 博明(古川みどり) Vit. K(K)依存性蛋白およびそれらの異常形である PIVK:Asには各々約10種類存在するが,異常proth− rombinであるPIVKA・IIに焦点をしぼって述べる.肝細胞癌(HCC)における腫瘍マーカーとしての
PIVKA−IIの有用性は近年,確i立されたが,その産生機 序は未だ不明である.HCC例の59%で血中PIVKA−II値が陽性で肝硬変
例は全例陰性であり,PIVKA−IIIはHCCに高い特異 性がみられ,AFPよりもさらに高い特異性であった.AFP陰性HCC例の50%でPIVKA−IIIは陽性で,両
者の組合せがHCCの診断に有用である. HCCでは PIVKA−II値と腫瘍の大きさとに関連がみられ, HCC患者はK欠乏患者と同じPIVKA−IIのK感受性を示
し,HCCの治療効果判定,増大・再発の早期発見にも PIVKA・H値のfollowが有用である. PIVKA−IIは肝 癌細胞で産生され,その産生はKの存在に左右され る.また染色にて細胞質の小胞体腔内にPIVKA・IIの 局在がみられたが,染色の有無と血中の値とには解離がみられた.HCCにおいてはK添加にてPIVKA−II
は正常prothrombinに変化し,γ一carboxylation sys− temには大ぎな障害がないことが推測された.肝組織 中のKはPIVKA−II陽性例の癌部で最も低値を示し, 肝組織と血中のPIVKA−II濃度にも解離がみられ, PIVKA−IIが検出された癌部でのみγ一glutamyl−carboxylase活性がみられた.以上よりHCCでの
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PIVKA・II産生機序は癌部でのKの摂取障害,
PIVKA・IIの分泌能の変化等が考えられるが他の要因 についても検討中である. 2.小児期発見インスリン非依存型糖尿病者の遺伝 様式と臨床的特徴 東京女子医科大学糖尿病センター(第三内科) 大谷 敏嘉小児期発見インスリン非依存型糖尿病患者
(NIDDM)の遺伝様式および臨床的特徴を調べ,同年 代のインスリン依存型糖尿病患者(IDDM)と比較し た.発端者がNIDDMの場合,第1度近親に糖尿病を認
める発端者は50%であったが,発端者がIDDMでは9%であり,NIDDMの発端者の方が第1度近親に糖
尿病を有するものが有意に多かった(p<0.01).NIDDMは9歳頃から発見され,13∼14歳でIDDM
と同数になり,以後加齢とともに患者数が増加した.糖尿病性網膜症については,網膜症全体の頻度は
NIDDM(41%)とIDDM(47%)に有意差を認めない ものの,NIDDM(21%)はIDDM(8%)より増殖網 膜症を多く認めた(p〈0.05).NIDDMの特殊例とし て25歳未満で発見され,NIDDMの優性遺伝を有するMODY(maturity−onset diabetes of the young)に ついても報告したい.