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設備更改のスケジューリング問題への基本分割の応用

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Academic year: 2021

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1998年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 秋季研究発表会

2−C−9

設備更改のスケジュ丁リング間誼への基本分割の応用

大阪大学 岩田覚 MASatoru

大阪大学 *佐藤仝寛 SATOMasahiro 大阪大学 藤重悟 FUJISHIGESatoru

1.序論

設備更改のスケジューリング問題とは, 通信サービス等において,既存の設備を更

改する際に,増収効果が最大となるように

更改順序を決定する問題である.この間題

は,とくにコンピュータネットワークや電 話網等の通信サービスを村象として,須

藤,井上【5,6,7】によって提起された・

この種のスケジューリング問題を解くた

めには,各ユーザと各設備との利用関係を

正確に把揺する必要がある.本研究では両 者の利用関係を2部グラフによって表現 し,2部グラフの分解原理としてごく前か ら研究されている基本分割の手法を適用 する.特に,1期間に1つずつユニットを

更改する場合,基本分割の各成分毎の部分

問題の最適解を合成することによって全体

の最適更改順序が得られることを示す.

Maximize ∑tp(X(弟)) subjectto c(弟\弟_1) (f=1,2,・‥,r)

3.2部グラフの基本分割

3.1.基本分割の定義 この間題を解く手法として,各ユーザ と各設備間の利用関係を2部グラフで表 し(図1参照), g(㌣入)=C(y)一入p(ズ(y)) という関数を定める. .ユーヤざ コ_二:_ ソト

で−一1_∴二_イー,

図1:利用関係を表す2部グラフ ここで,入を固定した時にgの値が最 小となるユニット集合を,対応する入の小

さいものから順にyた(た=0,1,・‥)とす

る.ただし,入を固定して最小の値をとる

g(r入)を結んだグラフに端点でのみ接す る直線に対応するユニット集合は除く(図 2参照).

2.問題の設定

通信サービスを利用するユーザに,より 質の高いサービスを掟供するために各期間 f毎の予算制約9(り内で既存の通信網の 交換機ユニットを順次更改する.利用する 全てのユニット集合が更改し終わったユー ザェ

れ以降毎期間,一定の新たな収入p(ご)を

得る.ユニットyの更改費用c(y)は各ユ

ニット毎に決まっている.計画が終了し, 仝ユニットを更改し終えるまでの収入の合 計を最大にする更改順序を求めたい. 期間f▼までに更改されたユニット集合を

弟,ユニットの部分集合をy,yを更改し

た時に収入を得るユーザ集合を1ズ(りと す める問題として,以下のように定式化で きる. 図2‥直線z=g(㌣入) ー154− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

このyたについてyO⊂yl⊂‥・が成

り立つ.ユーザ集合打をyた\yた ̄1(た=

1,‥・)に分割することを2部グラフの基 本分割という. 3.2.基本分割を求めるアルゴリズム ユーザの部分集合ズが利用する全 てのユニット集合をr(ズ)とすると,村 (坊c(r(ズ)))はポリマトロイドとなる. Stepl重みベクトルp=(p(ご)l£∈打)に 関するポリマトロイド(qc(r(ズ))) の最適基む*を求める【1,4ト Step2㍍(∬)/p(ご)を単調非減少な系列に 並べ替え,この値が等しいご同士が 基本分割の同じ成分同士となる. <計算量についての考察> 単調パラメトリック最大流問題に関する Gallo,Grigoriads,Tarjan[3】の方法を用い ると最大流を1回求めるのと,同じ計算量 で最適基が求められる.従って,m=l叫下 町(打)lとすると全体の計算量は0(乃3)と なる[2】.

4.最適更改順序の構造

ユニット集合yたを更改した時の費用と

その時の収入を投資,収入を軸とする折

れ線グラフ上にプロットした点を線分で 結んだ関数は区分線形凹関数となる(図3 参照).またy鳥以外のユニット集合yの 更改費用とユーザ集合ズ(y)からの収入 は,各投資額における図3の折れ線グラ フの値を越えない.

に1ユニットを更改する問題に関して,以

下の定理を得た. 定理1期間に1ユニットを更改する場合,

最適更改順序はγyん1=yた(た=0,1,…)

を満たす.ロ 基本分割は,前述のように効率的に計 算するアルゴリズムが知られているので, 大規模なスケジューリング問題を解くた

めの前処理として有効である.基本分割

の各成分毎の部分問題の最適更改順序の 求め方は今後の課題である.

一方,1期間に複数個のユニットが更改

できる場合には,基本分割によって問題 を分解しても最適更改順序が得られない

例も存在する.しかしこの場合でも,あ

る程度近似解を得るための発見的手法と して,基本分割を前処理として用いるこ とは有用と思われる. 」 参考文献 [1卜S.rFujishige:Lexicographicallyopti− malbaseofapolymatoroidwithrespect toaweightvector,Mathematics qfOp− eγα如乃β月eβeαrCん,5(1980),186−196・ 【2]S.Fl扉shige‥ Submodular凡nctions andOptimization,North−Holland,1991・ 【3】G.Gallo,M.Grigoriadis,R・Tadan:

A fast parametric maximumflow algo− rithm and applications,SJAMJournal

o几Comp髄如タ,18(1989),30−55・

【4]N・Megiddo:Optimalflowsinnet−

works with multiple sources and sinks,

肋伽mα亡壷cαg PγOgrαmm壷喝,7(1974), 97−107.

[5]須藤純子,井上正之:設備更改計画の

グラフ理論的検討,日本OR学会1994年度

春季研究発表会アブストラクト集(1994),

245−246.

t6】須藤純子,井上正之:設備更改計画へ

のグラフ理論的アプローチ,第29回SSOR 予稿集(1994),50−55・ [7]須藤純子,井上正之‥2部グラフの分 解理論を利用した設備更改計画問題の解

法,日本OR学会1994年度秋季研究発表

会アブストラクト集(1994),116−117.

「一二

図3:投資・収入グラフ このことから,基本分割を利用した更改 順序の有用性が示唆される.実際,1期間 ー1ち5− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

参照

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