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社会の未来を拓くネットワーク情報共有空間 : 6.情報共有空間のためのモバイル/アドホックネットワーク

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Academic year: 2021

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(1)特集. 社会の未来を拓くネットワーク情報共有空間. 6. 情報共有空間のための モバイルアドホックネットワーク. 高橋 修 公立はこだて未来大学 はじめに. 端末.  移動する情報機器による情報共有空間の通信の基盤と. 技術課題. アプリケー ション. なるモバイルアドホックネットワークについて解説する. 街角やイベント会場,あるいは渋滞中の車同士で携帯電 話や PDA などの携帯端末を持ち運びながら,いつでも,. ネットワー キング. どこでも,誰とでも通信を行ったり,あるいは災害など により通信インフラが利用できなくなった時の緊急通信. ルーテ ィング 技術. セキュ リティ 技術. 手段として,モバイルアドホックネットワークが重要な 役割を果たすと期待されている.. 図 -1 モバイルアドホックネットワークによる 情報共有空間の実現課題.  本稿では,モバイルアドホックネットワークで情報共 有する場合にネットワーク構成方式として,モバイルア ドホックネットワークのためのルーティングプロトコル の特徴と代表的なルーティングプロトコルについて解説. 形成するためには,以下の 2 つが重要な技術課題となる. する.さらに, 普及する上で避けて通れない重要なセキュ. (図 -1) .. リティ課題として,アドホックネットワークに特有な脅. (1)モバイルアドホックネットワークの. 威とその対策について体系的に解説するとともに,最近.   ルーティングプロトコル. の研究動向についても紹介する..  モバイルアドホックネットワークでは,端末は絶えず 移動などによりネットワークへの参加/離脱を行うため,. 情報共有空間のための モバイルアドホックネットワーク  モバイルアドホックネットワークは,無線通信とネッ トワーキングの能力を備えた複数の端末から構成される.. 情報共有空間を形成する端末は,他の端末を検出して通 信に必要なハンドシェイクや,リンクの接続性を反映し て経路情報を変化させなければならないためルーティン グプロトコルに工夫が必要である. (2)モバイルアドホックネットワークセキュリティ. それらの端末は,その無線範囲内の端末や無線範囲外の.  管理運用面から見たモバイルアドホックネットワーク. 端末と通信が可能である. 後者の場合,送信されたパケッ. は,. トは,複数の端末によって中継され宛先まで届けられる.  1)電波を利用しているため,情報は無線到達範囲内. (マルチホップ通信).各端末は,新たにネットワークに 参加したり,移動により無線範囲から離れたり,電力切 れ,あるいは異常終了などに伴い離脱したりして, 「そ の場限り」の通信を実現することによって情報共有空間 を形成する.. で傍受可能であること  2)その場限りのネットワークであるので一般に管理 者はいないこと  3)パケットを中継するのは,第三者(他人)である こと.  このように,モバイルアドホックネットワークを利用. が特徴となり,情報共有空間を形成するためには新しい. すると,固定の無線基地局,電話線や固定ルータなど. 観点からのセキュリティ対策が必要である.. の通信インフラを必要とせずに,端末だけで情報共有空. 以下では,アドホックネットワークのルーティングプ. 間をいつでもどこでも手軽に形成できるのが特徴である.. ロトコルとセキュリティの技術動向について概説する.. モバイルアドホックネットワークにより情報共有空間を. 154. 48 巻 2 号 情報処理 2007 年 2 月.

(2) 6 情報共有空間のためのモバイルアドホックネットワーク 常時隣接ノードの存在をパケットを送信して確認し経路表を維持. B. A. 経路表. 宛先. 転送先. A 受け取る Bへ B,C. パケットは何も出ていない初期状態. C. 宛先. 転送先. A B C. Aへ 受け取る Cへ. 宛先. 転送先. Bへ A,B C 受け取る. B. A. 経路表. 宛先 転送先 A. 宛先 転送先 B 受け取る. 受け取る. C. 宛先 転送先 C 受け取る. 通信要求が発生 図 -2 プロアクティブ型ルーティングプロトコル. B. A. モバイルアドホックネットワークの ルーティングプロトコル ●概要. 経路表. C. 経路表の作成. 宛先 転送先. 宛先 転送先. A 受け取る Bへ B,C. A B C.  モバイルアドホックネットワークに利用されるルー. Aへ 受け取る Cへ. 宛先 転送先 A,B Bへ C 受け取る. 通信が可能. ティングプロトコルの特徴は,有線ネットワークのルー ティングプロトコルと違って,隣接に存在する端末が不. 図 -3 リアクティブ型ルーティングプロトコル. 明なために宛先(目的)端末までのルートを探す必要が あること,またモバイル端末は時間とともに移動するた めいったん設定したルート上の端末が時間とともに変更. 使い分ける方式である.. するところにある.モバイルアドホックネットワークの.  これらのルーティングプロトコルは,端末数や,端末. ためのルーティングプロトコルには,通信路の設定方式. 密度,端末の移動速度などにより適用領域があり,た. によりプロアクティブ型,リアクティブ型,およびそれ. とえば,リアクティブ型のプロトコルは,定期的な制御. らの混合型に分類できる.. オーバーヘッドは発生しないため,大規模かつ低密度で.  プロアクティブ型のプロトコルは,モバイルアドホッ. 端末の移動速度が遅いネットワークに適している.現在. クネットワーク上の各々の端末から他のすべての端末へ. のところ,まだあらゆる状況に効率よく適用できる万能. の,矛盾のない最新のルーティング情報をあらかじめ維. なプロトコルはまだ存在していない.また,モバイルア. 持する(図 -2) .このため,各端末はルーティング情報. ドホックネットワークのためのルーティングプロトコル. を格納するための経路表(テーブル)を 1 つ以上持ち,. の標準化は,IETF(Internet Engineering Task Force)で. 端末が移動する等によってネットワークの構造(トポロ. 検討されており,RFC(Request For Comment)となっ. ジ)が変化するのに伴って,ネットワーク全体の経路情. ているものもあるが,いずれもまだ 実験的 なもので. 報を各端末相互間で送受信することによってルーティン. あり,検討が継続されている.. グ情報を更新する.このため,テーブル駆動型プロトコ ルともいわれる.. ●プロアクティブ型プロトコル.  リアクティブ型ルーティングプロトコルは,送信元端.  プロアクティブ型プロトコルの代表的なプロトコル. 末が要求したときのみ経路を作成する.送信元が宛先端. として,IETF で標準化されている OLSR(Optimized. 末への経路が必要になったときに,経路を探査し,いっ. Link State Routing Protocol)1) がある.OLSR で定義さ. たん経路が発見,確立されると,宛先への経路は不用に. れるパケットには,HELLO メッセージ,TC(Topology. なるまで,何らかの手段でその経路を維持する(図 -3) .. Control)メッセージなどがある.HELLO メッセージは,. このため,リアクティブ型プロトコルは,オンデマンド. ネットワーク内で各端末の持つ情報の交換を目的として,. 型プロトコルともいわれる.. 隣接端末間で定期的に送受信され,周辺情報の収集に使.  さらに,ハイブリッド型ルーティングプロトコルは,. 用される.具体的には,各端末で管理されているローカ. 上記 2 方式を組み合わせて,時間的あるいは,空間的に. ルリンク情報(リンク集合,隣接端末集合,など)を構 IPSJ Magazine Vol.48 No.2 Feb. 2007. 155.

(3) 特集. 社会の未来を拓くネットワーク情報共有空間. D. B. E. E. 宛先 I. B. C. C H. H F. G. F. A 送信元. 宛先 I. D. G. A : RREQ. a)RREQメッセージのフラッディング. 送信元. : RREP :完成した経路. b)RREPメッセージの返信. 図 -4 AODV における経路の設定(通常動作). 築するために,隣接端末間で互いに自端末の情報を交換. いられる.これらのメッセージのやりとりによって,中. する.このメッセージにより,自分の周辺にどんな端末. 間に位置する端末の経路表に,送信元と宛先の経路情報. がいるのかを把握することが可能となる.また, TC メッ. が作成され,以降はこの経路表を利用してルーティング. セージは,HELLO メッセージで収集したローカルリン. が可能となる(図 -4) .. ク情報を,各端末がネットワーク全体の他端末にフラッ.  RREQ メッセージは,ネットワークにフラッディン. デング(一斉配信)することによって,ネットワーク全. グされるが,OLSR と同様に効率的に行うための工夫が. 体のトポロジを知らせるために使用される.各端末は,. してある.具体的には,目的の端末がすぐ近くにいるか. 受信したトポロジ情報を基にして実際の通信経路(最短. もしれないので,最初は再転送するホップ数を制限する. 路)を計算し,経路表を作成する.. ことで探索範囲を限定し,それで見つからなかった場合.  また,OLSR では,MPR(MultiPoint Relay)集合と. には徐々に探索する範囲を広げていく expanding ring. いう端末の集合を定義し,MPR のみがフラッディング. serch という方式を採用している.. を行うことで,無駄な再送信端末数を削減することに よって効率的に行うことを可能としているのが特徴で ある.. モバイルアドホックネットワークの セキュリティ. ●リアクティブ型プロトコル. ●アドホックネットワークに特徴的な脅威.  リアクティブ型プロトコルの代表的なプロトコルと.  モバイルアドホックネットワークの運用管理面では,. して,IETF で標準化されている AODV(Ad hoc On-. 1)傍受されやすいこと,2)ネットワークの管理者は. Demand Distance Vector(AODV)Routing) が あ る.. いないこと,3)第三者(他人)経由でパケットが中継. AODV で定義されている制御メッセージには,RREQ. されること,が特徴になり,それらを考慮してセキュリ. (Route Request) ,RREP(Route Reply) メ ッ セ ー ジ,. ティを検討する必要がある.上記のうち,1)に関する. RERR(Route Error)などがある.また,OLSR と同様. 事項は,暗号技術を送受信者相互間で適用すれば解決可. の HELLO メッセージが RREP メッセージの 1 つ(オ. 能であるが,2) ,3)に関しては,ルーティングプロト. プション)として定義されている.RREQ メッセージは,. コルに密接に関連し,やっかいな問題となる.本章では,. 新しい送信先への経路が必要になったとき,その経路を. モバイルアドホックルーティングプロトコルに関する攻. 見つけるために送信(フラッディング)される.目的(宛. 撃方法とそれに対する防御方式を中心に基本方式や研究. 先)の端末に RREQ メッセージが届くと,目的端末は. 動向について概説する.. 2). RREP メッセージを送信元に送信(ユニキャスト)する. RREP メッセージの転送には,双方向の経路を作成する. ●脅威とその検出・防御. ため,RREQ メッセージの転送時に作られた経路が用.  モバイルアドホックネットワークを利用して,情報共. 156. 48 巻 2 号 情報処理 2007 年 2 月.

(4) 6 情報共有空間のためのモバイルアドホックネットワーク AからDへのデータ送信 (C:ブラックホールノード) ① ④ ⑤. A. ② ③ ⑥. B. C. D. ⑦ 破棄 RREQ RREP. ① ∼ ⑦:処理の流れ. TCP Packet. 図 -5 ブラックホール攻撃の実際の動作例(AODV). 3.0%. 100.0%. 防御機構適用時(TTL10). 95.0%. 防御機構適用時(TTL50). 防御機構適用時(TTL100). 90.0%. 防御機構適用時(TTL10). 2.5%. 防御機構適用時(TTL50). 防御機構適用時(TTL100). 2.0%. TTL :ブラックリストのライフタイム (sec). 1.5%. 85.0%. 1.0%. 80.0%. TTL :ブラックリストのライフタイム ( sec). 75.0%. 0.5% 0.0%. 70.0% 5. 10. 15. 20. 25 30 35 40 ブラックホールノード数. 45. 50. 5. 10. 15. 20 25 30 35 40 ブラックホールノード数. 45. 50. b)誤認率. a)検出率. 図 -6 ブラックリストによる検出能力評価結果例(AODV). 有空間を構築する際に脅威となる攻撃方法とその検出・. 攻撃者が送受信端末間のルートを構成する中継端末とし. 防御方式をその特性から大きく 4 つに分けて概説する.. て加わり,情報パケットを破棄したり,改ざんしたりす. (1)経路表攻撃. る攻撃である.たとえば,AODV のような距離ベクト.  攻撃者はある端末になりすまし,経路表を構成する. ルを利用するルーティングプロトコルの場合は,ホップ. ための制御情報を送受信するメッセージ(たとえば,. カウントを詐称し,偽の RREP を送信することで実現. OLSR なら TC メッセージ,AODV ならば HELLO メッ. できる.典型的には, すべてのパケットを破棄するブラッ. セージ)を偽造して送ることによって,受信端末側に不. クホール攻撃 (図 -5) ,選択的に破棄するグレーホー. 正な経路表を作成させ,ルートを破壊することによって. ル攻撃,複数の攻撃端末が共謀して外部リンクにデータ. 3). 4). 5). 通信不能とする .. を転送するワームホール攻撃.  防御方法は,パケットをすべて暗号化したり,すべて.  防御方式としては,ルート上の各端末が攻撃特有の行. のパケットにディジタル署名を付与することによって可. 動(たとえば,RREP の送信方法)を監視し,異常を検. 能であるが,PKI 基盤をモバイルアドホックネットワー. 出した端末が,何らかのかたちで他の端末か送信元端末. クに導入することは現実的には困難である.厳密な方法. に報告し,攻撃端末を避けるようにルートの再設定を行. ではないが,たとえば TCP の ACK パケットのような. う方式など. End-End レベルの情報を利用したり,あるいは,端末. を送信元端末に送り,これらの統計情報から送信元端末. ごとに評価関数(信頼度)を定義して,域値以下の信頼. が攻撃端末を検出し,攻撃端末を避けるようルートの. 度と評価されている端末は,ルートから除外する方式な. 再設定を行う方式など. 3). どがある . (2)落とし穴攻撃  攻撃者が隣接端末に対し,自分を中継するようなルー トの構築/再構築を促すようにして,何らかのかたちで. 4),6). などが知られている.. と,ルート上の各端末は通信ログ情報. 3). がある.前者の方式の 1 つで,. ブラックリストにより動作パターンを特定して検出した 4). 場合のシミュレーションによる評価例を図 -6 に示す . (3)セルフィッシュ動作攻撃  パッシブな攻撃方法で,攻撃者は,自身のバッテリや IPSJ Magazine Vol.48 No.2 Feb. 2007. 157.

(5) 特集. 社会の未来を拓くネットワーク情報共有空間. E. E. 宛先 I. D. フラッディ. B ングしない C. B. 本来の ルート. ホップ数増 によるスル ープット低下. C. H F. 宛先 I. D. H G. G. F. A. A. 送信元. : RREP. 送信元. : RREQ :Selfish Node. :完成した経路. b) RREPメッセージの返信. a) RREQメッセージのフラッディング. 図 -7 AODV における経路の設定(C が Selfish Node 動作). 100%. 400. 90%. 350. 通信路の割合. 80%. 300. 70% 60%. 250. 経路のホップ数が増加した通信路の割合. 50%. 通信路が設定できなかった割合. 200. 40%. Selfish Nodeの影響を受けた割合. 150. 30%. スループット. 100. 20%. 50. 10% 0% 0%. スループット[kbps]. ノード数 100. 20%. 40%. 60%. 80%. 0 100%. 図 -8 Selfish Node のネットワークへの 影響評価例(AODV). Selfish Node の割合. 計算資源の節約のため,自分自身が送受信先となるパ. ケットを送信したりするリソース攻撃がある.. ケットは扱うが,それ以外のルート検索や中継処理を行.  これに対する抜本的な防御方法はないが,物理的にパ. わない攻撃である(図 -7).この場合,代替ルートが見. ケットフィルタリングをしたり,一定時間内に特定の端. つからず通信ができないか,迂回する代わりのルートが. 末からのパケット数を制限するなどの方法が考えられる.. 見つかるが最適ルートではないためスループットが低下. また,IPsec(Security Architecture for Internet Protocol). 7). する可能性がある(図 -8) .. のようにセキュリティを考慮したセキュアなモバイルア.  攻撃端末に対して周囲の端末がパケットを監視し,攻. ドホックルーティングプロトコルを新たに設計する研究. 撃の特徴(たとえば,AODV の場合 RREQ を中継して. も進められている .. 8). いるか否か)を検出し,落とし穴攻撃と同様の方式で防 7). 御することが可能である . (4)その他. ●今後の展望  攻撃に対する検出・防御方式は,まだ特定のルーティ.  上記以外に,特定のパケットを複製/改変などして周. ングプロトコルごとに研究されている状況であり,あら. 辺の端末へブロードキャスト(たとえば,AODV の場合,. ゆる攻撃に万能なセキュアなルーティングプロトコルは. 架空の宛先への RREQ メッセージのブロードキャスト). まだ実用的なものはない.さらに,今後もいろいろな攻. することによって,大量のパケットをネットワーク内に. 撃法が提案される可能性があり,攻撃とその対策は「い. 発生させ,通信不能に陥れたり,特定の端末に大量のパ. たちごっこ」状態となろう.. 158. 48 巻 2 号 情報処理 2007 年 2 月.

(6) 6 情報共有空間のためのモバイルアドホックネットワーク  また,署名や認証を行うためには,公開鍵暗号方式が 必要になるが,公開鍵の証明書の配布方式が課題となる. そのため,メールアドレスなどの well-known 情報を公 開鍵に使用できる ID ベース暗号が上手く利用できるか もしれない.  モバイルアドホックネットワークによる情報共有空間 の利用の仕方によって,信頼性に対する要求条件が異な ると思われるので,完全なトラストモデルはいらないが, たとえばお互いを評価し合うことで,そこそこの信頼感 を実現する方式も有効であると思われる.. おわりに. Disruptions in Mobile Ad Hoc Networks , IEEE INFOCM 2005 , pp.1252-1261 (Mar. 2005).. 4)森 郁海,横山 信,高木 剛,山崎憲一,高橋 修:アドホッ クネットワークにおけるブラックホール攻撃に対する防御法と提案 と実装・評価,情報処理学会研究報告 (ISSN 0919-6072),Vol.2006, No.120, pp.47-52 (Nov. 2006). 5)Hu, Y. -C., Perrig, A. and Johnson, D.B. : Packet Leashes : A Defense against Wormhole Attacks in Wireless Networks , IEEE INFOCOM 2003, pp.1976-1986 (Mar. 2003). 6)Marti , S. , Giuli , T. J. , Lai , K. and Baker , M. : Mitigating Routing Misbehavior in Mobile Ad Hoc Networks, ACM MobiCom (Aug. 2000). 7)Yokoyama, S., Nakane, Y., Takahashi, O. and Miyamoto, E. : Evaluation of the Impact of Selfish Nodes in Ad Hoc Networks and Detection and Countermeasure Methods , Proc. on MDM2006 Workshop FMUIT , pp.49-54 (May 2006). 8)Hu , Y.-C. , Johnson , D. B. and Perrig , A. : SEAD : Secure Efficient Distance Vector Routing for Mobile Wireless Ad Hoc Networks, Ad Hoc Networks Journal, Vol.1, pp.175-192 (2003). (平成 18 年 12 月 25 日受付).  モバイルアドホックネットワークは,通信インフラを 必要とせずに端末同士が協力しあってその場限りのネッ トワークを構築することが可能であり,コミュニティな どによる情報共有空間の形成を始めとして,災害により 通信インフラが破壊された場合の代替通信手段としても 利用することが可能であり,将来有望な通信手段となる ことが期待されている.このために,モバイルアドホッ クネットワークのルーティングプロトコルとセキュリ ティに関する研究の進展が望まれている. 参考文献 1)RFC 3626 : Optimized Link State Routing Protocol ( OLSR ) ( Oct. 2003). 2)RFC 3561 : Ad hoc On-Demand Distance Vector ( AODV ) Routing (July 2003). 3)Yu, W., Sun, Y. and Liu, K. J. R : HADOF : Defense Against Routing. 高橋 修(正会員) [email protected] 1975 年北海道大学大学院工学研究科修了.同年電電公社(現 NTT)横須賀電気通信研究所入所.NTT ドコモを経て 2004 年 より公立はこだて未来大学教授.博士(工学).本会業績賞.本 会フェロー.電子情報通信学会,IEEE 各会員.. IPSJ Magazine Vol.48 No.2 Feb. 2007. 159.

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図 -6  ブラックリストによる検出能力評価結果例( AODV )図-5  ブラックホール攻撃の実際の動作例( AODV ) 有空間を構築する際に脅威となる攻撃方法とその検出・ 防御方式をその特性から大きく 4 つに分けて概説する. ( 1 )経路表攻撃  攻撃者はある端末になりすまし,経路表を構成する ための制御情報を送受信するメッセージ(たとえば,
図 -7   AODV における経路の設定( C が Selfish Node 動作)

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