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[講演要旨] 1854 年安政南海地震震度分布の経験的グリーン関数法による検討

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Academic year: 2021

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(1)歴史地震 第 23 号(2008) 144 頁. [講演要旨]1854 年安政南海地震震度分布の経験的グリーン関数法による検討 行谷佑一(産総研)・都司嘉宣・纐纈一起・三宅弘恵(東大地震研) Estimation of seismic intensities of the 1854 Ansei Nankai earthquake by using empirical Green’s function method. Yuichi Namegaya (AIST), Yoshinobu Tsuji, Kazuki Koketsu, and Hiroe Miyake (ERI, Univ. Tokyo) 1854 年安政南海地震のアスペリティ領域を考. さいの種地震と中地震の応力降下量比は、津波・. 慮した断層すべり量分布は、古文書の記載による. 隆起沈降データから得られた断層すべり量に対. 津波高さ分布および隆起沈降分布を用いたイン. 応した量を与えた。. ヴァージョン手法により推定されている(行谷・. 以上の手続きを経て合成された地震波形を用. 都司、2007 年連合大会) 。本研究では、その震源. いて、図(a)の 11 地点における気象庁計測震度を. モデルと全く同一の震源モデルを強震動生成域. 求めた。そしてこの計算計測震度と古文書から得. として与え、経験的グリーン関数法(以下 EGFM. られた被害震度を比較した(図 b)。この図による. と記す)による強震動再現計算を行った。そして、. と、計算計測震度と被害震度はおおむねよい一致. その面的震度評価を行い、古文書から得られた被. を示すことが言える。すなわち、津波・隆起沈降. 害震度と比較した。すなわち本研究では、津波・. データのインヴァージョンから得られた震源モ. 隆起沈降データから得られた震源モデルと、震度. デルは、EGFM を用いると被害震度分布をもほぼ説. 再現に必要な震源モデルとの関係を明確にする. 明しうることが言えよう。. ことを目標としている。 EGFM により地震波を合成するさいの種となる 自然地震は、2000 年 7 月 3 日に土佐湾で発生した Mw4.0 の地震(逆断層型)を用いた。この地震は図 (a)に記された 11 の K-NET 観測点で観測されてお り、これらの点で EGFM により地震波を合成する ことができる。一般に、Mw4.0 の地震波形から極 端に大きい Mw8 クラスの地震波形を EGFM により 合成するさい、たとえ小さい地震が広い周波数領 域に渡って十分精度があっても足し合わせ数が 多いために、合成される大地震の地震動は中間周 波数で顕著な落ち込みが現れることが指摘され ている。それを回避するために、まず Mw4.0 の種 地震から Mw5.9 の中地震を合成し、その中地震を さらに合成して本震の地震波を合成する、という. 図(a) 本研究で用いた経験的グリーン関数法の種地震の 震源と観測点の位置。(b) 経験的グリーン関数法により合 成した地震波形から計算される計測震度と古文書による 被害震度の比較。. 2 段階波形合成法を用いた(Irikura and Kamae, 1994)。なお、最初の合成のさいの中地震と種地 震の応力降下量比は 1 としたが、2 番目の合成の. - 144 -.

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