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アンドロイドアプリケーションを利用した短距離走レース計測のための測定システムの開発と計測

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 76 回全国大会. 1B-3. アンドロイドアプリケーションを利用した 短距離走レース計測のための測定システムの開発と計測 畠. 圭佑†. 塩野谷 明‡. †. 長岡技術科学大学大学院. 1.はじめに 陸上競技における短距離種目の中でも,100m 走は国際大会において花形的な競技であり,注 目度も高い.そのため,キネマティクス,キネ ティクスの分野で多くの研究がなされている. しかし,100m走の全体を計測するためには大規 模な施設が必要であり,最大疾走速度の研究や スタート動作の研究といった区間に限定した解 析となってしまう.実際の 100m 走においては速 度が常に変化しており,特定の区間の測定や一 定の速度での解析では 100m 走全体のメカニズム を明らかにするのは困難である.そこで,本研 究では 100m走における身体動作の変化をスター トからゴールまでの全体を通して計測するため に,装着型のセンサシステムに着目した.本研 究の目的は,まず実レースを計測できる装着型 のセンサシステムを加速度センサおよびジャイ ロセンサを主な測定ユニットとして作成し,さ らにできるだけ恒常的にトレーニングで使用で きる手軽さと安価な運用性を実現したシステム を開発することである.. ‡. 長岡技術科学大学. 本研究では加速度・ジャイロセンサとして MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を 採用した.加速度センサ(Analog Devices 社 製 ADXL345) お よ び ジ ャ イ ロ セ ン サ (STMicroelectronics 社製 L3GD20)はすべて 3 軸測定可能なタイプである.これらのセンサ は2つをまとめて測定ユニットとして制御用 プロセッサである PIC24FJ64GB110 に I2C 規 格により接続される.これらの測定ユニット は被験者の右脚側股関節,膝関節,足関節の 関節の可動を測定できる箇所に装着される. 外観を図 2 に,身体の測定点の概略図を図 3 示す. 加速度センサ. ADXL345. ジャイロセンサ. 2.測定システムの構成 本研究の測定システムは,図 1 に示すように 加速度・ジャイロセンサ,センサを制御し測定 を行うプロセッサ,データを収録するタブレッ ト端末で構成される.. L3GD20. 図 2 加速度センサおよびジャイロセンサの外観. Measurement Units. Tablet Device. ADXL345. Knee. L3GD20. Hip ADXL345. Control Processor. L3GD20. Ankle ADXL345. PIC24FJ64GB110. 図 3 測定箇所の概略. L3GD20. 図 1 測定システムの構成 Development and Measurement of Biomechanics Measurement System Utilizing the Android Application for Sprint Running † Keisuke Hata・Nagaoka University of Technology ‡ Akira Shionoya・Nagaoka University of Technology. 3.ソフトウェアとアルゴリズム 3.1 ソフトウェア 測定ユニットにより計測されたデータは制御 用プロセッサを通して収録用端末に送られる.. 1-251. Copyright 2014 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 76 回全国大会. 3.2 アルゴリズム まず,前提として本研究におけるアルゴリズ ムは矢状面の二次元平面上で行われると仮定し ている.測定ユニット上の加速度センサから出 力されるデータは加速度センサの座標軸上のデ ータである.そのため,重力の方向を基準とし, 重力の方向と加速度センサの座標軸の角度の回 転行列をかけることによって加速度データの補 正を行った.また,身体動作によりセンサユニ ットは回転するため,逐一ジャイロセンサの角 速度データから回転角度を算出し,データの補 正を行っている. これらの補正された加速度データおよび角速 度データから動力学データの計算を行う.まず, 得られた加速度データから,各身体分節と身体 重心付近の加速度の積を身体分節分を足すこと によって床反力とした(式1).. 定を行った.. G( s) . 4.走動作の測定 測定システムを装着した状態で実走行実験を 行った.被験者は身長 163cm,体重 67kg の短距 離種目を専門とした健常な男子大学生とした. 走行実験は陸上競技場のトラックで行い,スタ ーティングブロックによるブロッククリアラン スから 60m 程度の区間を測定区間とした.測定 されたデータとして垂直床反力とスプリング定 数を示す. 2500 2000 1500 1000 500 0 Block Clearance. 1st. 2nd. 3rd. 4th. 5th. 6th. Number of steps.      GRF  ms (as  aEs )  mt (at  aEt )  mb ah. mb :身体上部質量, mt :大腿部質量,  m s :下腿・足部質量, a :加速度ベクトル さらに,足関節トルクは,走動作における接地期 の際に,身体が一本の棒状の振る舞いをすると仮定 してモデル化し,ラグランジュ法により算出した (式 2).. 3   ml 2  m lg cos  ……………(2) 4  :身体の回転角度, m :身体質量, l :接地点 から重心までの距離, g :重力加速度 :足関節トルク. 3.3 粘弾性要素の推定 本研究では,短距離における疾走パフォーマ ンスを評価する一指標として足関節の粘弾性要 素の推定を,計測後のデータを用いて行った. 粘弾性要素は,足関節角速度を入力,トルクを 出力としたシステムとして捉え,オイラーの運 動方程式を元とした伝達関数を求めることで推. 1-252. Estimated spring constant [Nm/rad]. 図 4 垂直床反力の歩数による推移. …………… (1). . mls ………(3) Is  cs  (k  mgl) 2. 未知数となる弾性要素 k および粘性要素 c は,角 速度を周波数を持つ入力としてとらえることで 周波数応答を求め,実験結果とフィッティング することによって求めた.. Vertical fore [N]. 収録用端末は Android OS 搭載型のタブレット端 末を採用し,ソフトウェアはアンドロイドアプ リケーションで作成した.ソフトウェアには測 定したデータを端末内に収録する機能だけでな く,座標変換や動力学計算といったパフォーマ ンスを評価するために必要なデータを計算する 機能を搭載している.. 2500 2000 1500 1000 500 0 1st. 2nd. 3rd. 4th. 5th. 6th. Number of steps. 図 5 スプリング定数の推移 5.まとめ (1) 加速度センサ,ジャイロセンサを組み合 わせ,測定システムを作成した. (2) 床反力,トルク,関節粘弾性を測定する アルゴリズムを導入したソフトウェアの 作成をアンドロイドアプリケーションと して行った. (3) スターティングブロックを使用したスプ リント測定実験を行い,データを取得し た.. Copyright 2014 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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参照

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