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IRUCAA@TDC : 同一乳臼歯における解剖学的歯冠,臨床的歯冠および歯齦縁の位置の変化に関する累年的研究

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Academic year: 2021

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(1)Title Author(s) Journal URL. 同一乳臼歯における解剖学的歯冠,臨床的歯冠および歯 齦縁の位置の変化に関する累年的研究 朴, 宣郁 歯科学報, 92(5): 815-866 http://hdl.handle.net/10130/2087. Right. Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/.

(2) SIR. 盾    著同-乳臼歯における解剖学的歯冠,臨床的歯冠 および歯敵縁の位置の変化に関する累年的研究* 朴   宣 郁 東京歯科大学小児歯科学講座 (指導:町田幸雄教授) (1992年1月8日受理). A Longitudinal Study on Changes in the Anatomical and Clinical Crowns and the Position of Gingival Margin in the Same Deciduous Molars Sunook Park Department of Pediatric Dentistry,Tokyo Dental College (Director:Prof.Yukio Machida). 緒     言. 態について調査したものである。しかし,歯冠修復を行. 乳歯歯冠修復処置を行うにあたって,修復方法や修復. う場合,歯牙の切削は口腔内に素出した部分に留まら. 材料の特性について熟知していることは極めて重要であ. ず,歯敵縁下の切削を必要とすることも多いO したがっ. る。それと同時に歯冠修復を行う乳歯の歯冠形態および. て歯冠修復を行うにあたっては,臨床的歯冠形態のみな. その累年的変化について絶えず熟知していなければなら. らず歯敵で被覆された部分の歯冠形態についての配慮も. ない。ところで,修復方法や修復材料の特性に関して. 必要である。そこで最近,歯冠捕綬物と歯周疾患の関連. は,従来から基礎的ならびに臨床的あるいは病理学的研. 性についての研究が多く報吾39)-43)されている。しかし. 究が絶え間なく行われている。. ながら,これらの研究は永久歯に関する研究であり,乳. 一方,乳歯の歯冠形態に関する研究も数多く1) ̄16)報吾 されている。しかしながら,それらの多くは抜去歯牙を. 歯と永久歯の形態的特徴の相違から考えると産ちに乳歯 に応用するわけにはいかない。. 用いた解剖学的形態に関する研究であり,当然ながら累. 加えて,歯冠修復を行った乳歯の機能を交換期まで全. 年的研究ではない。また,口腔内石膏模型を用い,乳歯. うさせるためには,臨床的ならびに解剖学的歯冠形態の. の臨床的歯冠形態を調査した研究も17)-37)存在するが,. 増麻にともなう変化すなわち唆耗に伴う変化と歯敵縁. その大部分は乳歯列報のある一時期に限定した断面的研. の位置の変化や歯敵の歯冠被覆量の変化に対しても気を. 究であり,累年的研究といえるものは数少ない。. 配る必要がある。 歯冠形態の増甚酎こともなう変化を累年的あるいは年麻. ところで,前述の臨床的歯冠形態に関する研究は Gottlieb3 が1921年に提唱した概念,すなわちポケット. 層の巽なるグループについて比較した研究は次のような. 底から歯冠の唆頭璃あるいは切垢までの部分とは異な. ものがある。すなわち北村44)が同一個人の20歳と40歳の. り,歯叡縁上の口腔内に露出した歯牙の部分における形. 模型を用い,永久前歯の臨床的歯冠形態について行った 研究,Manson が7歳から9歳の小児について臨床的. ♯本論文の要旨は,第28回日本小児歯科学会大会(平成 2年5月25日,新潟)において発表した。. 歯冠高径の変化を調査した研究, Volchanskyら46)-47) が6歳から16歳の小児および18歳の歯学部学生の永久歯 45 -.

(3) 朴:乳臼歯の解剖学的,臨床的歯冠の変化の累年的研究. 816. 表1各乳臼歯の脱落時期. について臨床的歯冠高径の変化を調査した研究,武田48) や三島49)の同一個人における唆合小面の変化について 行った研究などがある.しかし,以上の研究は全て永久. 歯. 歯を対象としたものであり,従ってこれらの知見も直ち. 種. 平均値. 最大値. 鼻中値. 上 第一乳臼歯 10歳 1 カ月 11歳 5 カ月. 9歳 2 カ月. 顎 第二乳臼歯 10歳 8 カ月 12歳11 カ月. 9歳 8 カ月. の臨床的ならびに解剖学的歯冠形態の増萎縮こともなう変. 下 第一乳臼歯. 8歳 11 カ月. 化,すなわち唆耗に伴う変化と歯破線の変化が知りえる. 顎 第二乳白歯 11歳 4 カ月 13歳 2 カ月 10歳 2 カ月. に乳歯に適応することはできない。 このような観点で,著者が渉猟した文献の中から乳歯. 9歳 9 カ月 11歳 2 カ月. 論文は我が講座の黄50)の論文と外木5°の論文以外には見 当たらない。特に外木5°は,卓越した発想で同一小児に おける解剖学的歯冠と臨床的歯冠および歯敵の歯冠被覆. 平均脱落時親は表1に示すとおりである。. 室の変化について晃年的に詳赤印こ観察している。しかし. 2)模型の塊格化. ながら,外木の研究は乳前歯に関する研究であり,乳臼. 乳白歯における歯冠形態の室的変化を累年的に観察す. 歯における同様の研究は未だ行われていない。そこで今. る場合,模型の三次元的位置を絶えず一定にし,同一部. 回,著者ほ乳臼歯の解剖学的歯冠と臨床的歯冠および歯. 位を計測する必要がある。. 敵縁の位置の変化について累年的調査を行ったので報吾 する次第である。. 外木5°は乳前歯に対する同様の研究において,使用し た口腔内累年石膏模塾を,上顎模型上の切歯乳頭の中央 の1点と両柳第二乳臼歯舌側歯糞最下点の2点,計3点. 材料および方法. を含む平面をもとに規格化している。しかしながら,乳. 1.研究資料. 前歯と比較し乳臼歯の形態は複雑であり,加えて歯列な. 東京歯科大学小児歯科学講座では,商蝕などの口腔内. らびに歯槽部の成長発育に伴う変化を受けやすいものと. 疾患を認めず,しかも唆合関係が正常と診断された3歳. 考えられるoそこで乳臼歯について歯冠形態を詳細に室. 児について, 2ヵ月間隔で晃年的に口腔内印象採待を行. 的計細を行うためには,歯列弓や歯槽部上に二基準点を設. い模型を作製してきた.乳歯列期から開始し,塊在永久. けることは困楽であると考えた。また,唆耗の影響を考. 歯列親に達している。. えると唆裏貢工釦こ蓋準点を設けることも不可能であると考. 今回の被験対象乳臼歯は,上記の小児より得られた口. えた.. 腔内累年石膏模型とこれら模型と同一小児の上下顎脱落. そこで今回著者は,被験対象乳臼歯の歯列弓上におけ. 乳臼歯各々20歯,計80歯である。これらの脱落乳臼歯. る頑舌的および近遠心的傾斜などの影響を解消する目的. は,すべて歯冠に蘭蝕がなく,歯根吸収が解剖学的歯褒. で, Lambrechtsら52)の方法を参考にし,次の方法で累. 線まで達していないものである。. 年的模型の同一部位を常に計測できるよう三次元的位置. 累年石膏模型は,使用説明書に従い粉末21g,水47cc. 関係を決定した。. で棟和した印象材(アルジェース③)を用いて印象採待. (1)副模型の作製. し,印象採待後は変形を防止するため直ちに使用説明書. 副模型は,脱落乳臼歯が待られた小児の各時期におけ. に従い粉末100g,水24ccで棟和した硬石膏(ニュープラ. る口腔内累年石膏模型から,被験対象乳臼歯をビニール. ストーン⑪)を住人して作製した.. シリコーン印象材(ジーシーエクザフレックス⑪)を用い. 2.研究方法. て精密印象し,使用説明書に従い粉末100g,水20ccで. 1)観察期間. 練和した超硬石膏(ジーシーニューフジロック③)を法人. 観察は,それぞれの乳臼歯の脱落TfL前からさかのぼっ. して作製した。. て6ヵ月間隔に実施し,唆耗の殆ど認められない3歳時. (2)蓋準平面の設定. まで行った。なお観察に用いた口腔内晃年石膏模型のう. 模型の三次元的位置を絶えず一定に再現するために. ち,脱落直前の模型とは原則として歯牙脱落2ヵ月以内. は,各乳臼歯に基準平面を設定する必要がある。そこで. のものを指すが,その模型において当該乳白歯が脱落に. 今回著者は,それぞれの乳臼歯に対して以下の基準平面. ともない歯冠が著しく傾斜,または捻転していたものは. を定めた。. それ以上さかのぼった時期の模型を用いた。各乳臼歯の -46-. 上下顎第二乳臼歯は,唆耗の影響が殆ど短いと考えら.

(4) 歯科学報 Vol.. I, No. 5 (1992). 817. れる3歳時の歯冠における3つの唆頭璃(上顎第二乳白. 社製の長方体金属塊格ブロック(横24mm,縦24mm,. 歯は近JL、頑側唆頭頂,遠JL、頑側唆頭項および近JL、舌側唆. 高さ25mm)を置いたガラス坂上に設置した後,副模型. 頭Ta 下顎第二乳臼歯は遠jL、頑側唆頭預,近心舌側唆頭. の底面に硬石膏泥を盛り,上方からガラス板を圧接し. 預および遠JL、舌側唆頭項)を含む平面を累年的な基準平. た。この歯冠の陰型レプリカを用いる方法は,図1に示. 面とした。なお,この基準平面は上顎模型上の切歯乳頭. すように唆合面の唆耗による影響が全くなく,累年的に. の中央の1点と両側第二乳臼歯舌側歯肇最下点の2点,. 娩格化された副模型を作製することが可能であるo (4)脱落乳臼歯の植立した模型の作製. 計3点を舎む平面と近似していた。 一方,上下顎第一乳臼歯の場合は唆合面形態がバラエ. 小児から待られた脱落乳臼歯は,脱落直前の石膏模型. ティに富んでおり,唆頭数も各種存在し,しかも,唆頭. の当該乳臼歯部を精密印象したビニールシリコーン印象. 頂の高さが様々であるため基準平面の設定は次のように. 材の印象面に適合させ,その後説明書に従い練和した普. したoすなわち,頑舌側の最も高い唆頭の2点を含み,. 通石膏をシリンジを用いて気泡が発生しないように注意. 近遠心的には3歳時の既存の累年規格石膏模型の基準平. 深く注入して,脱落乳臼歯の植立した模型を作製した。. 面と平行となるような平面を基準平面とした。. そして,前述の方法に従い娩格副模型を作製した。. (3)唆合面レプリカの採待および累年規格模型の作製. また,これら脱落乳臼歯の植立した模型は解剖学的歯. 計測の便宜上,副模型の基底面を素準平面と平行に作. 冠形態を知る目的で,歯暫部の石膏を達意深く削去して 解剖学的歯璽線を明示した。. 製する方法を考案した。. 3)計測方法. 方法はまず厚さ2mmに規格化された透明なアクリル 板を3歳時の晃年塊格石膏模型上の被験乳臼歯嘆合面上. 歯冠高径ならびに幅径の計測は,図2に示す本講座改. に置き,上下顎第二乳臼歯については先に塊定した蓋準. 良のピカ精工社製デジタル読み取り項数鐘PRM-D2な. 平面の原点となる3点の唆頭預に接触していることを確. らびに本講座考案の雲台を用いて行った。また,歯冠の. 認した。次いで,模型の臨床的歯冠表面に薄く分離材を. アンダーカット室の計測は,外木51)の方法に従い歯冠の. 塗布した後,図1に示すようにアクリル坂上に透明な即 時重合レジンを盛り, 3唆頭預がアクリル板に接触した. 頑舌的外形を図3に示す小坂製作所製形状測定器SEF10Aおよび涯辺測審社製Ⅹ-Yレコーダーを用いて10倍. 状態の唆合面および頑舌面の陰型レプリカを作製した。. 大に拡大描記した断面図上で行った。. 上下顎第一乳臼歯については3歳時の歯列模型を用いて. ところで,前述の方法で塊格化した石膏模型につい. 頑舌側の各唆頭中最も高い唆頭1素の2点に接触させ,近. て,晃年的に同-部位の計測を行うため,以下の要魔で. 遠心的には既存の模型の基準平面に平行となるようアク. 計測方向及び計測部位を規定した. (1)計測方法の基準化および計測部位. リル板を置き,陰型レプリカを作製した。. 規格化した模型を本講座考案の模型用雲台に固定し,. 次いで,各歯牙の副模型の基底面を蓋準平面と平行に するため,各時薪の副模型に陰型レプリカを正確に適合. 模型の基底面が読み取り顕微鏡の鏡簡内の水平軸と平行. させてから反転したものを,図1に示すようにミツトヨ. になるよう設定した後,唆合面方向からみた時,鏡筒が 追加された石膏. 3義時 2. 図1累年塊格石膏模型の作製. 47 -.

(5) 朴:乳臼歯の解剖学的,臨床的歯冠の変化の累年的研究 基準平面に平行かつ近遠心面董突出点を 連ねた仮想線に対し垂香方向から計測. 11 -欄\ 二二:∈葛 仮想線. A.本講座改良の読み取り顕微鏡 B.本講座考案の模型用雲台 図2 デジタル読み取り顧微鏡PRM-D2と雲台. 図4 計測方向. 図4に示すように各乳臼歯の近心ならびに遠心隣接面の 最大突出点を連ねた仮想線に対し直行する位置で計測を 行った。なお,この仮想線は,各々の乳臼歯において基 準平面を決定した陰型レプリカのアクリル坂上に印記し た。そして,その後の計測に際してこのアクリル板を用 い絶えず蓋準平面に平行で仮想線に対し垂直方向から計 測した。 各乳臼歯の計測部位は図5に示すとおりである。本研 究の計測は各唆頭頭部および歯間乳頭頭部を中心に行 い,最大歯冠高径を測定するため歯糞最下点部の計測も 行った。ところで,唆頭数は各歯種により相違がみられ A ;形状測定器馬区動装置 D ;本講座考案の雲台 B ;X-Yレコーダー  E ;回転ステージ付 C ;形状測定器増幅指示部  微動戴物台 図3 形状刺定器SEF-10A型およびⅩ-Yレコーダー. たので,各々の乳臼歯に対する計測部位の設定には以下 の事項を考慮した。 a.上顎第二乳臼歯 今回調査した模型は全ての症例が4唆頭であり,計測 1.近心歯間乳頭頂部 2.近心頬側嘆頭頂部 3.歯頚豪下点部 4.遠心頬側嘆頭頂部 5.遠心歯間乳頭頂部 6.遠心口交頭頂部. ●● ̄∴ ̄ 上顎第1乳臼歯  下顎第1乳臼歯  上顎第2乳臼歯. 下顎第2乳臼歯. 1.近心歯間乳頭頂部 2.近心舌側嘆頭頂部 3.歯頚妾下,蕉部 4.遠心舌側嘆頭頂部 5.遠心歯間乳頭頂部. fr ifii. 図5 計測部位 -48-.

(6) 歯科学報 Vol. 92, No. 5 (1992). 819. 部位は図5のように設定した。. して計刺したoまた,同様に舌側1唆頭の歯牙はその唆. b.下顎第二乳臼歯 今回調査した模型は全て頑柚こ3唆頑,舌側に2唆頭 認められたが, 4例において,いわゆる第6唆頭が存在. 頭を近心舌側嘆頭頂部として,舌側2唆頭の歯牙は近JL、. した。しかしその大きさは多様であり,しかも遠心辺縁 隆線部に存在していたため,他の唆頭の位置に大きな影. d.下顎第一乳臼歯. 響を与えていないものと判断し,計測部位からは除外し た。したがって,計測部位は図5のように設定した。 C.上顎第一乳臼歯. 側に2唆頭認められ,また6例においてはさらに第5嘆. 今回調査した上顎第-乳臼歯20例をみると, 3嘆頭の ものが17例と叢も多かった。しかしそれらは頑側2唆 頭,舌側1唆頭の歯牙15例と頑側1唆頭,舌側2唆頭の. がって,計測部位は図5のように設定した。. 歯牙2例に分けられた.また,頑舌側とも1唆頭であっ た歯牙が3例存在したoそこで今回の調査では,頑側1 嘆頭の歯牙はその唆頭を近心頑側唆頭預部として,頑側. るため,各乳臼歯とも3歳時の模型を用いて,各時期に おいて変化がみられないと考えられる額面あるいは舌面. 2唆頭の歯牙は近心頑刺唆頭頭部と遠心頑側唆頭預部と. D2のⅩ座標の原点とした後,原点から各計測部位まで. 舌側唆頭頭部と遠JL、舌側唆頑頭部として計測したQ した がって,計測部位は図5のように設定したo 今回調査した下顎第一乳臼歯は全て頬伽に2唆頑,舌 頭が存在した。しかしこの唆頭は他の唆項の位置に大き な影響を与えていない事から計測から除外した。した (2)同一部位の近遠心方向の累年的測定法 前述の計測部位について,累年的に同一部位を計測す. における明療な溝をデジタル読み取り顕微鏡PRMのⅩ座標上の距離値を求め,以後の模型については求め られた距離値によって累年的に計測部位を決定した。な お,頑面及び舌刺の溝が不明顧な一部の歯種について は, 3歳時の模型における額面や舌面の最近心端部をア クリル仮に印記しておき,この位置をⅩ座標の原点とし て以後の模型の計測を行った。 (3)同一部位の高径の累年的計測方法 各時期における各計測部位の高さは,基準平面,すな わち陰型レプリカのアクリル板下面をY座標の原点とし た後,鏡箇内の水平軸を垂直に計測部位まで移勤させて 座標値を読み取って求めた。 4)計測項冒 前述の計測部位において以下の計測点を定めた.すな わち,基準平面に垂直かつ各乳歯の近心ならびに遠心隣 接面の重大突出点を連ねた仮想線に対し平行な平面上に 投影した頑舌側各々の各唆頭預の位置と同部の臨床的お. 図6 計測項目. よび解剖学的歯頚線の位置,近遠心の歯間乳頭預の位. 1.近心頑伽唆頭頂部の解剖学的歯冠高径 2. j5.iL、頒価唆頭磯部の臨床的歯冠高径 3.最大額側臨床的歯冠高径 4.重大頑側解剖学的歯冠高径 5.近心頑側唆頭頭部の唆耗量 6.近JL、頑側唆頭頭部の歯敵退縮量 7.近JL、歯間乳頭部の退縮量 8.歯冠近遠心幅径 9.近心頑側唆頭頂部の解剖学的歯冠のアンダー カット室 10.近JL、頑側唆頭頂部の臨床的歯冠のアンダー カット量 ll.近心頭側唆頭項部の歯冠最大皇隆部の高さ 12.近心頑側唆頭頭部の歯敵縁の位置. 置,頑舌面における臨床的および解剖学的歯褒鼻下点の 位置を計細点とした。そして,これらの計測点の座標値 から各計測項目の距離値の算出ならびに統計処理を日本 電気社製パーソナルコンピュータPC9801および社会情 報サービス社の統計解析ソフトを用いて行ったo計測項 目について上顎第二乳臼歯の近心頑側唆頭蔑部を例とし て示すと,図6のようになるo なお,図中の解剖学的歯冠および臨床的歯冠のアン ダーかy卜量と歯冠最大皇隆部の高さは歯冠の頑舌的外 形を小坂製作所製形状測定器SEF- 10Aおよび渡辺測 器社製Ⅹ-Yレコーダーを用いて10梧大に拡大描記した 49 -.

(7) 朴:乳臼歯の解剖学的,臨床的歯冠の変化の累年的研究. 820. 各唆頭頭部の断面図上で計測した。また,他の論文と比. 頭頭部は5. 74mmであり,脱落直前にはそれぞれ滅少し. 較する目的で, 3歳時と脱落直前における歯冠の近遠心. て5.55mm, 5.46mm, 6.20mm, 5.52mmとなった。. ・高径指数(鼻大歯冠高径/歯冠近遠JL、幅径× 100)を求. また,顛側の最大歯冠高径は3歳時には6. 26mmであっ たものが脱落産前には5. 95mmまで減少し,舌側の最大. めた。. 歯冠高径も6. 86mmから6. 45mmまで減少した。. 今回の計測値を取り扱うにあたって,各歯種毎の男女. (3)下顎第一乳臼歯. 差並び左右差について統計学的に有意差検定を行ったと. 下扉第一乳臼歯の各計測部位における解剖学的歯冠高. ころ,いずれの歯種および計測部位も有意差は認められ なかった。したがって,計測値は男女,左右の区別なく. 径の累年的変化は表4 (文末掲戴),図9に示すとおりで. 各歯種毎にまとめて処聾した。. ある。症例数に著明な禾足のみられない脱落4年6カ月 前からはほぼ等差級数的に極くわずかづっ減少してい た。 3歳時における解剖学的歯冠高径の平均値をみる. 結     果. 1.平均変化. と,近JL、頑側唆頭頭部は6. 12mm,遠心頑側唆頭頭部は. 1)解剖学的歯冠高径について. 4. 40mm,近心舌側唆頭頂部は4. 75mm,遠心舌側唆頭. 上下顎各歯種の各時期における解剖学的歯冠高径の平. 棲部は4.01mmであり,脱落直前にはそれぞれ減少して. 均値ならびに標準偏差は表2 -表5 (文末掲載)に示すと. 5.75mm, 4.12mm, 4.59mm, 3.89mmとなった。ま. おりであり,図7-図10はこれらの累年的変化を平均値. た,頑側の最大歯冠高径は3歳時には6.20mmであった. をもとにグラフ化したものである。なお症例数の減少に. ものが脱落直前には5. 83mmまで減少し,舌側の義大歯. よるデータのばらつきがみられると思われる時期につい. 冠高径も4.81mmから4. 65mmまで減少した.. ては図示しなかった。. (4)下顎第二乳臼歯. (1)上顎第一乳臼歯. 下顎第二乳臼歯の各計測部位における解剖学的歯冠高. 上顎第一乳臼歯の各計測部位における解剖学的歯冠高. 径の累年的変化は表5 (文末掲載),図10に示すとおりで. 径の累年的変化は表2 (文末掲載),図7に示すとおりで. ある。症例数に著明な不足のみられない脱落6年6ヵ月. あるoすなわち,近心頑側唆頭頭部は3歳時に5. 52mmで. 前頃からほぼ等差級数的に極くわずかづっ減少してい. あったが,累年的にみると著明に滅少する時期や変化を. た。 3歳時における解剖学的歯冠高径の平均値をみる. 示さない時期は認められず,ほぼ等差級数的に極くわず. と,近心頑側唆頭項部は5. 87mm,遠心頑側唆項頭部は. かづっ滅少し,脱落直前には5. 25mmになっていた。他の. 5. 93mm,遠心唆頭頂部は4. 48mm,近JL、舌側唆頭頭部. 唆頭頭部も同様の変化傾向であり,遠JL、頑伽唆頭頂部は. は5. 26mm,遠心舌伽唆頭項部は5.27mmであり,脱落. 3歳時に4. 42mm,脱蕃直前時には4. 17mm,近し、舌側. 直前にはそれぞれ減少し5.50mm, 5.49mm, 4.20. 唆頭頭部は3歳時に5. 29mm,脱落直前には5. 09mm,. mm, 5.llmm, 5.14mmとなったo また,頑側の最大. 遠心舌側唆頭部は3歳時にI.26mm,脱落直前には4. 16. 歯冠高径は3歳時には6. 19mmであったが,脱落直前に. mmと,晃年的に極くわずかづっ減少する傾向にあった。. 5. 81mmまで減少し,舌側の最大歯冠高径も5. 40mmか. また,頑側の最大歯冠高径も3歳時には5. 60mmであっ. ら5. 26mmまで滅少した。. たものが脱落直前には5. 35mmまで滅少し,舌側の最大. 2)臨床的歯冠高径について 上下顎各歯種の各時新における臨床的歯冠高径の平均. 歯冠高径も5. 35mmから5. 16mmまで減少していた。 (2)上顎第二乳臼歯. 値ならびに標準偏差は表6-表9 (文末掲載)に示すとお. 上顎第二乳臼歯の各計測部位における解剖学的歯冠高. りである.図11-図14はこれらの累年的変化を平均値を. 径の累年的変化は表3 (文末掲載),図8に示すとおりで. もとにグラフ化したものである。なおグラフ上では解剖. ある。 3歳時から脱落7年前までは各計測部位とも症例. 学的歯冠におけると同様,症例数の減少によるデータの. 数の不足もあり計測値がばらついているが,それ以降脱. ばらつきがみられると思われる時期については図示しな. 落直前までは著明に減少する時期や変化を示さない時斯. かった。. は認められず,ほぼ等差級数的に極くわずかづっ減少し. (1)上顎第-乳臼歯. ていた。 3歳時における解剖学的歯冠高径の平均値をみ ると,近心頑側唆豆貢頂部は5. 94mm,遠JL、頑側唆亮貢]萎部. 上顎第-乳臼.歯の各計測部位における臨床的歯冠高径 の累年的変化は表6 (文末掲載),図11に示すとおりであ. は5. 83mm,近心舌側唆頭磯部は6. 61mm,遠心舌側唆. る。すなわち,近JL、頑側唆頭]萎部は3歳時にI 39mmで 50.

(8) 歯科学報 Vol. 92, No. 5 (1992). 821. あったが,脱落4年前から2年6ヵ月前までの斯間は 0.lmm程度増加し,その後は漸次減少する傾向にな り,脱落直前には4.36mmとほぼ3歳時と同じ値を示し. (4)下顎第二乳臼歯 下顎第二乳臼歯の各計測部位における臨床的歯冠高径 の累年的変化は表9 (文末掲載),図14に示すとおりであ. ていた.遠JL、頑側唆頭頂部は3歳時には3. 00mmであっ たが,脱落直前まで極くわずかな増減を示し,最終的に. る。累年的変化をみると近L、舌側唆頭頂部および舌側の 臨床的最大歯冠高径を除く各計測部位においてはほぼ等 差級数的に増加する傾向を示していたo近JL、舌側唆頭項. は3.03mmとなり,0.03mmの増加を示した。近心舌側 唆頭恵部は3歳時に3. 28mmであったが脱落3年前まで に一時値が増加したo しかし,その後漸次滅少して脱落. 部および舌側の臨床的鼻大歯冠高径は脱落3年ないし2 年6ヵ月前までは極くわずかに減少した後,再度増加. 直前には3.20mmと3歳時に比べ0.08mm滅少してい たo遠心舌側唆頭頭部は3歳時に1. 78mmであったが, 脱落直前まで0.23mm増加し,最終的には2.01mmと. し,脱落直前時にはほぼ3歳時と同じ値を示していた。 増加を示した唆頭磯部について3歳時と脱落直前にか けての増加量をみると,近し、頑側唆頭頭部は0. 25mm,. なった。頑側における臨床的最大歯冠高径は3歳時に 4. 68mmであったが,脱落直前には4.55mmと0. 13mm 滅少し,舌側のそれは3.29mmから3.21mmと0.08mm. 遠心頑側唆頭頂部は0.19mm,遠心唆頭頭部は0.56 mm,遠心舌側唆頭攻部は0. 14mmであり,頑側におけ る臨床的最大歯冠高径は0. 19mmの増加であった。 3)解剖学的歯冠高径に対する臨床的歯冠高径の占める. の滅少を示した。 (2)上顎第二乳臼歯 上顎第二乳臼歯の各計測部位における臨床的歯冠高径 の累年的変化は表7 (文末掲載),図12に示すとおりであ る。各計測部位とも症例数に不足がみられる期間を除 き,全般的に一定の割合で増加する傾向がみられた。近 心頑側唆頭頭部は3歳時に3. 79mmであったが,脱落直 前には1.19mmと0.40mmの増加がみられた。その他の 嘆頭磯部について3歳時と脱落直前の値をみると,遠心 頑側唆項頭部は3. 80mmから4.44mmと0. 64mm増加 し,近JL、舌側唆頭頂部は4.28mmから4.40mmと0. 12 mm増加していたoまた,遠JL、舌側唆頭磯部は2. 57mmか ら3. 60mmと1. 03mm増加していた。頑側における臨床 的最大歯冠高径は3歳時に4.24mmであったが,脱落 前には4.78mmと0.54mm増加しており,舌側のそれは 4. 31mmから4. 52mmと0.21mmの増加を示していた。 (3)下顎第-乳臼歯 下顎第一乳臼歯の各計測部位における臨床的歯冠高径 の累年的変化は表8 (文末掲載),図13に示すとおりであ る。各計測部位とも,症例数に不足がみられる期間には 若干の変動がみられたものの,脱落前5年以後は著明な 変化を示さなかった。 3歳時の臨床的歯冠高径と脱落直前のそれを比較して も,近心頑側唆頭頭部は0. 14mm,遠JL、頑側唆頭頭部は 0. 07mm,近心舌側唆頭頭部は0. 05mmと極くわずかな 減少を示すだけであったo一方,遠JL、舌側唆頭頭部は 0.13mmと極くわずかな増加を示していた。頑側におけ る臨床的最大歯冠高径は3歳時から脱落直前にかけて 0. 16mm,舌側の臨床的最大歯冠高径は0. 04mmと極く わずかな減少を示した。 -51. 割合の累年的変化 (1)上顎第-乳臼歯 上顎第一乳臼歯の各計測部位における累年的変化は表 10 (文末掲載),図15に示すとおりである。 各部位ともに変化はわずかであったが,その累年的な 傾向をみると,遠JL、頑側唆頭頭部は漸次わずかづっ割合 が増加しているのに対し,その他の計測部位は一端増加 した後,変化を示さない時期を経て,脱落1年前頃より 減少する傾向にあった。 (2)上顎第二乳臼歯 上顎第二乳臼歯の各計測部位における累年的変化は表 ll (文末掲載),図16に示すとおりである。各部位とも に症例数に著明な禾足の無い時期から漸次等差級数的に 極くわずかづっ割合が増加していた。また, 3歳時から 脱落直前までに増加した割合をみると,遠心舌側唆頭頭 部が20.4%と最も多く,次いで遠心頑側唆頭預部16.2 %,近心頑側唆頭頂部が11.7%であり,最も少なかった のは近JL、舌側唆頭預部の6. 3%であった。 (3)下顎第一乳臼歯 下顎第-乳臼歯の各計測部位における累年的変化は表 12 (文末掲載),図17に示すとおりであるo 各部位ともに変化は一様ではなく,漸次極くわずかな 増加を示す部位と, -席増加した後,変化を示さない時 期を経てから減少する部位があった。しかし,変化した 割合は極くわずかであり,最も変化した遠心舌側唆頭蒲 郡でも4. 6%の増加であり,次いで近心頑側唆頑頭部が 3. 0%,遠JL、頑側唆頭頭部が2. 6%の増加であり,近,L、舌 側唆頭頭部は1. 2%の増加と最も変化が少なかった.. -.

(9) 朴:乳臼歯の解剖学的,臨床的歯冠の変化の累年的研究. 822. 一近心酬帽頭頂部・-一遠心柳腰頭頂部 。`近心舌側嘆頭頂部・・一遠心舌側嘆頭頂部 一頬側豪大歯冠高径1-舌側豪大歯冠高径. - lb '1 - - - I- - - 1 - -- --I .. =「-I-「             - -. 脱落直前. 半年前. 1年前. 1年半前. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 4年前. 4年半前. 5年前. 5年半前. 6年前. 3歳時. 図. 7 上顎第一乳白歯の解剖学的歯冠高径の累年的変化. 一近心頑側嘆頭頂部・。遠心頬側嘆頭頂部 ・・.近心舌側嘆頭頂部・・一遠心音佃嘆頭頂部 一頬側妾大歯冠高径 -一昔側蚤大歯冠高径. - - ---. - 1 - I - 1 - - -11 1 1 1. 脱落直前. 半年前. 1年前. -52 -. 1年半前. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 4年前. 4年半前. 5年前. 5年半前. 6年前. 8 上顎第二乳臼歯の解剖学的歯冠高径の累年的変化.

(10) 歯科学報 Vol. 92, No. 5 (1992). 823. -近心頬側嘆頭頂部・--遠心酬帽頭頂部 - 近心舌側嘆頭頂部-一遠心舌側嘆頭預郭 一頬側妾大歯冠高径--舌側碁大歯冠高径. ‥二二=〒 _ _ -- - --.--.■・ー・-・.ヽ●l. ---一一--. I. --. ". -. -. -. -. l. l.-・-. -....I-....--.I-------------.--I-------I---●1-------I-------------I....--..-●--... Ty一つ-っ       つ‥       ‥    は‥つ-一-ド-一      ふ‥一‥L=. 脱落直前. 半年前. 1年前. 1年半前. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 4年前. 4年半前. 5年前. 図9. 下顎第一乳臼歯の解剖学的歯冠高径の晃年的変化. 一近心頬側嘆頭頂部・-・遠心噺則嘆頭頂部一遠心嘆頭頂部 近心舌側嘆頭頂部.・一遠心舌側嘆頭頂部 -一頼側豪大歯冠高径1-舌側豪大歯冠高径. 一     一---こ- --「=-=コだし=じ. 二二二:ニ二"-、、. 脱落直前. 半年前. 1年前. 1年半前. 53. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 4年前. 4年半前. 5年前. 5年半前. 6年前. 6年半前. 図10 下顎第二乳臼歯の解剖学的薗冠高径の累年的変化.

(11) 朴:乳臼歯の解剖学的,臨床的歯冠の変化の晃年的研究. 824. 図11上顎第一乳臼歯の臨床的歯冠高径の累年的変化. 脱落直前. 半年前. 1年前. 54. 1年半前. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 4年前. 4年半前. lリ己 1. 5年半前 図. 6年前. 上顎第二乳臼歯の臨床的歯冠高径の累年的変化.

(12) 歯科学報 Vol. 92, No. 5 (1992). 825. -近心酬喉頭頑部 --遠心頬側嘆頭頂部 近心舌側嘆頭頂部・・-遠心舌側嘆頭頂部 '                 - 1 -∴.二      、∴二 -. ♂-I:ニ:二二:二、--・・-- ------・- -・-*-**-'r***"":*"^・-!.-!.--ri-一 --予・-・ /. 脱落直前. 半年前. 1年前. 1年半前. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 4年前. 4年半前. 5年前. つ乱 1. 5年半前図. 6年前. 3義時. 下顎第-乳臼歯の臨床的歯冠高径の累年的変化.

(13) 朴:乳臼歯の解剖学的,臨床的歯冠の変化の累年的研究. 826. 70. 一近心頬側嘆頭預部・-・遠心頼側嘆頭頂部 ・近心舌側嘆頭頂部 --遠心舌側嘆頭頂部. 脱落直前. 半年前. 1年前. 1年半前. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 4年前. 4年半前. 5年前. 5年半前. 6年前. 3歳時. 図15 上顎第一乳臼歯の解剖学的歯冠高径に対する臨床的歯冠高径の占める割合の累年的変化. il-L^Ml叫iV一 --- ik心叫鋸!,;,-,帖ニ ー近心舌側嘆頭頂部・-遠心舌側嘆頭頂部. /・/ 巴+i. / '. 一.一一●. .r・-・/. 56. 脱落直前. 半年前. 1年前. 1年半前. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 4年前. 4年半前. 5年前. 5年半前. 6年前. 6年半前. 3歳時. 図16 上顎第二乳臼歯の解剖学的歯冠高径に対する臨床的歯冠高径の占める割合の累年的変化.

(14) 827. 歯科学報 Vol. 92, No. 5 (1992). 70. .了 ‥'     ‥    -・-. *"--'---:        - - ニ 霊`・--I---. /一   -I-・-・-.-..I-.∼. 一近心酬帽頭頂部・-1遠心頬側嘆頭頂部 ・近心舌側嘆頭頂部。一遠心舌側嘆頭頂部. 図17 下顎第一乳臼歯の解剖学的歯冠に対する臨床的歯冠の占める割合の累年的変化. 割 倉 図18 下顎第二乳臼歯の解剖学的歯冠に対する臨床的歯冠の占める割合の累年的変化 -jh-. 脱落直前. 1年前. 1年年前. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 4年前. 4年半前. 5年前. 5年半前. 3歳時. 半年前. 0.

(15) 828. 朴:乳臼歯の解剖学的,臨床的歯冠の変化の累年的研究 表14 乳臼歯の解剖学的歯冠最大皇隆部の高さ. (単位: mm) 歯種 部位. 上顎第一乳臼歯. 上 顎 第 二 乳 臼歯. 下 顎第 一 乳 臼 歯. 下顎第二乳臼歯. 平 均値 標準偏差 最 大値 鼻中値 平均値 標準偏差 最大 値 .最小 値 平均 値 標準偏差 鼻 大値 最 小値 平均値 標準偏差 鼻大 値 義中 値. 近心頑 側唆頭 頭部. 1 .12. 0 -1 9. 1 .4 7. 0 .7 2. 1 .8 1. 0 .4 0. 2 .5 5. 1 .0 1. 1 .0 8. 0 -1 9. 1 -ZO oQ. 0 -4 8. 1 .4 3. 0 .2 6. 1 .8 9. 0 -9 3. 遠心頑側 嘆頭 頭部. 1 .l l. 0 -2 5. 1 .4 7. 0 .6 0. 1 .6 6. 0 .3 2. 2 -2 5. 0 -9 3. 1 .0 4. 0 -3 6. 1 .6 4. 0 -2 4. 1 .54. 0 .2 9. 1 .9 8. 0 .9 0. 1 .24. 0 -4 4. 1 .8 8. 0 -4 5. 遠 心 唆頭 頭 部 近 心舌側 唆頭磯 部. 1 .l l. 0 .2 3. 1 .4 3. 0 .4 9. 1 .8 5. 0 .2 8. 2 -3 0. 1 .3 4. 1 .1 8. 0 .2 4. 1 .5 4. 0 -5 3. 1 .53. 0 .3 7. 2 .3 7. 0 .8 5>. 遠心 舌側 唆頭磯 部 0 .7 9. 0 .0 8. 0 .8 7. 0 -7 1. 1 .9 1. 0 .4 1. 2.. 1 .3 1. 1 .3 8. 0 .2 8. 1 .9 5. 1.7 7. 1 .7 1. 0 .4 4. 2 .8 1. 0 -8 1. (4)下顎第二乳臼歯. 置は,解剖学的歯璽線から1. 12mm上方に存在するが,. 下顎第二乳臼歯の各計測部位における晃年的変化は表 13 (文末掲我),図18に示すとおりである.. この部の歯叡縁の高さは3歳時において平均1. 13mmで ありほぼ同じ高さであった。また,累年的変化でみると. 各部位の変化傾向をみると東側のすべての部且 すな. 脱落1年6カ月前まで減少し0.87mmになったが,その. わち近心頑側唆頭凄乱遠心頑側唆項頭部,および遠心. 後は殆ど変化しなかった.遠心頑側唆頭頭部の歯冠最大. 唆頭頭部は漸次極くわずかな増加を示していた。一方,. 豊隆部は,解剖学的歯額縁から平均1. 11mm上方に存在. 近心舌側唆頭項乱遠心舌側唆頭頭部は変化を示さない. する.この部の歯破線の高さの累年的変化をみると,脱. 時報を経てから極くわずかに増加していた。 3歳時と脱. 落直前まで漸次ほぼ一定の割合で滅少し脱落直前には平. 落直前の変化した割合をみると,最も大きかったのは遠. 均1. 13mmの高さとなり,歯冠最大皇隆部とほぼ同じ高. 心、唆頭頂部の16. の増加であり,次いで近心頑側唆頭. さまで歯顔は退縮した。. 頂部の9. 2%,遠心頑側唆頭蔑部の9. 1%,遠心舌側唆項. 近L、舌側唆頭頂部の歯冠最大豊隆部は,解剖学的歯喪. 磯部の4. 2%の増加であり,近心舌側唆頑磯部は1. 9%の. 線から平均1. 11mm上方に存在する。この部の歯敵縁の. 増加で最も少なかった。 4)解剖学的歯冠最大豊隆部の高さ. ■近心頬側嘆頭頂部. 解剖学的歯蟹線から解剖学的歯冠の最大豊隆部までの. EZ]遠心頼側嘆頭頂部. 高さを測定した結果を各歯種別に示したのが表14,図19. Ej近心舌側嘆頭頂部. である。上顎第-乳臼歯の歯冠最大皇隆部の位置は解剖. EB遠心封BJJサ^BT白部. 学的歯糞線から0. 79mm-l. 12mm上方にあり,上顎第. □遠心嘆頭頂部. J. 二乳臼歯は1. 66mm-l. 91mm,下顎第一乳臼歯は1. 04 mm-l.38mm,下顎第二乳臼歯は1.24mm-l. 71mm. m師監. 上方にあり,頑舌面ともに第二乳臼歯の方が第一乳臼歯 より高い位置にあった。すなわち全歯種とも大部分の部 位が1 mmJ.以上2 mm)以下の範囲にあった。 5)頑舌側歯敵縁の高さの変化と歯冠鼻大空隆部との位 置的関係について (1)上顎第一乳白歯 上顎第一乳臼歯の各唆頭庸部における歯敵縁の高さの 累年的変化は表15 (文末掲載)ならびに図20に示すとお りである.また解剖学的歯額線から歯冠最大豊隆部およ び3歳時と歯牙脱落直前の歯敵縁の高さを示したのが表 19である。 近心頑側唆頭磯部における歯冠最大豊隆部の平均的位 - 58. 上顎第1'L臼歯 上顎第二乳臼歯 下顎第-乳白歯 下顎第二乳臼歯 射車.. 図19 乳臼歯の解剖学的歯冠最大皇隆部の高さ.

(16) 歯科学報 Vol. 92, No. 5 (1992). 歯敵緑の高さ 図21上顎第二乳臼歯の各唆頭預吾酎こおける歯敵縁の高さの累年的変化 -59 -. 829.

(17) 半年前. 脱落直前. 1年前. 半年前. 1年前. 1年半前. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 1年前. 4年半前. 5年前. 5年半前. 6年前 3歳時. 図22 下顎第一乳臼歯の各唆頭磯部における歯敵縁の高さの累年的変化. 歯叡縁の高さ 脱落直前. 1年半前. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 4年前. 4年半前. 5年前. 5年半前. 6年前. 3歳時. 6年半前酎. 0. 3 下顎第二乳臼歯の各唆頭頭部における歯敵縁の高さの累年的変化. 高さは症例数の不足によると思われるばらつきの部分を. 変化は表16(文末掲載)ならびに図21に示す通りである.. 除くと,殆ど変化を示さなかった。脱蕃直前の歯敵縁の. また解剖学的歯璽線から歯冠最大豊隆部および3歳時と. 高さは平均1諸9mmであり,平均的にみれば歯冠最大豊. 歯牙脱落直前の歯敵縁の高さを示したのが表19である。. 隆部は歯敵に覆われていることになるO遠心舌側唆頭は. 各部位とも症例数の不足のためデータにばらつきのみ. 2例しかなかったが,この唆頭蔑部の歯冠最大皇隆部は. られると思われる時新を除くと,歯敵縁の高さは累年的. 解剖学的歯棄線から平均0. 79mm上方に存在する。この. に漸次ほぼ一定の割合で減少する傾向にあった。. 部の歯叡縁の高さは漸次減少するが,脱落直前の歯敵縁. 各部位の歯冠重大空陸部の高さと歯額縁の高さの関係. の高さは2. 15mmであり,従って歯冠最大皇隆部は歯敵 に香われていることになるo. をみると,近心頑伽唆頭頭部の歯冠最大豊隆部は解剖学. (2)上顎第二乳臼歯. 的歯糞線から平均1. 81mm上方に存在しているが,脱落 3年前の歯叡縁の高さが平均1. 79mmであり,以後も減. 上顎第二乳臼歯の各部位における歯敵縁の高さの累年. 少し歯冠最大皇隆部は口腔内に露出するo遠心頑側唆項. ∼ 60-.

(18) 歯科学報 Vol.. 831. I, No. 5 (1992). ある。. 頭部の歯冠最大豊隆部は解剖学的歯糞線から平均1. 66 mm上方に存在しているが,脱落4年6ヵ月前の歯敵縁. 歯敵縁の高さの晃年的変化をみると,症例数の不足に. の高さが平均1. 66mmと同じ値を示し,以後も滅少する. ょると患われるデータのばらついた時報を除くと近心頑. ことから歯冠最大皇隆部は口腔内に露出するo. 側唆頭頭部,遠JL、頑側唆頭頂部および遠JL、舌側唆頭頭部. 近心舌側唆頭頭部の歯冠最大皇隆部は解剖学的歯蟹線. は脱落直前まで漸次極くわずかづっ減少する傾向にあっ. から平均1. 85mm上方に存在しているが,脱落1年前ま. たが,近心舌側唆頭頭部は脱落4年6カ月前から殆ど変. では歯叡縁の高さがそれより下回ることはなく,脱落. 化しなかった。. 6ヵ月前から脱落直前には1.82mm, 1.80mmとわずか. 各部位の歯冠最大皇隆郭の位置をみると,近心頑側唆. に歯冠最大豊隆部より下になるo遠JL、舌柳唆頭頭部の歯. 頭棲部は平均1.08mmである.同部は, 3歳時における. 冠最大皇隆部は解剖学的歯糞線から平均1. 91mm上方に. 歯敵縁の高さが1. 04mmであり,以後漸次減少している. 存在している。同部の歯敵縁の高さは漸次晃年的に減少. ことから,平均的にみれば歯冠最大豊隆部は絶えず口腔. するものの,その平均値が歯冠慮大豊隆部の位置より下. 内に露出していることになるOその他の部位をみると,. 回ることはなく,脱落直前の歯敵縁の高さも平均1.92. 遠心頑側唆頭頭部における歯冠最大皇隆部の位置は平均. mmとほぼ同じ値を示していた。. 1. 04mm,近JL、舌側唆頭頭部は工18mm,遠JL、舌側唆頭. (3)下顎第一乳臼歯. 頭部は1. 38mmである。これらの部位の脱落直前の歯敵 縁の高さは歯冠重大空陸部の上にあり,従って最大豊隆. 下顎第一乳臼歯の各唆頭預部における歯敵縁の高さの 累年的変化は表17(文末掲載)ならびに図22に示す通りで. 部は歯敵で覆われているo. ある。また解剖学的歯顛線から歯冠最大豊隆部および3. (4)下顎第二乳臼歯 下顎第二乳臼歯の各唆頭頭部における歯敵縁の高さの. 歳時と歯牙脱落直前の歯敵縁の高さを示したのが表19で. 表19 各唆頭頭部における解剖学的歯頭線からの歯冠最大皇隆部と歯敵縁までの高さ. 歯 部. 位 歯 冠. 近. 遠. 心 頑 側. 心 頑. 唆 頭. 側 唆 頭. 頂 部. 頭 部. 心. 唆. 頭. 頭. 部. 遠. JL、 舌 側. 唆 頭 頭. 唆 頭. 部. 頂 部. 乳. 乳. 乳. 乳. 臼. 歯. 臼. 歯. 臼 歯. 臼 歯. 上08. 1. 4 3. の 高. さ. 1.13. 2.15. 1.04*. 1. 98. 脱 落 直 前 の 歯 敵 縁 の 高 さ. 0.89*. 工 37*. 0.80*. 1.35*. 歯 冠. の 歯 敵. 隆 部. の 高. さ. 1.ll. 1.66. 工 04. 1.54. の 歯. 敵 縁. の. さ. 1.41. 2.04. 1.42. 1.85. 脱 落 直 前 の 歯 敵 縁 の 高 さ. 工13. 1. 0 3 *. 1.22. 1.22*. 3. 歳. 最 大. 縁. 豊. 時. 高. さ. 1.24. 縁 の. 高. さ. 2.24. 脱 落 直 前 の 菌 敵 縁 の 高 さ. 1.41. 3. 冠 鼻 歳. 大 豊. 時 の 歯. 隆 部. 高. の. 敵. 冠 最. 大. 皇 隆. 郭. の 高. さ. 工 11. 1` 8 5. 1. 18. 工53. 歳. の 歯 敵. 縁. の 高. さ. 2. 0 1. 2.34. 1. 5 3. 1. 6 0. 脱 落 直 前 の 歯 敵 縁 の 高. さ. 1. 8 9. 1.80*. 1. 4 2. 1. 4 7 *. 歯 冠. の 高. さ. 0. 7 9. 工 91. 1. 3 8. 1. 7 1. の 高. さ. 2.49. 3.16. 2. 06. 1. 7 7. 脱 落 直 前 の 歯 敵 縁 の 高. さ. 2.15. 上 92. 1 ∴8 3. 1.50*. 歯 近 JL 、 舌 側. 下項第二. 工 81. 時. 隆 部. 下顎第一. 1.12. 歳. 皇. 上顎第 二. さ. 3. 最 大. 上顎第J. の 高. 歯 遠. 種. (単位: mm). 3. 3. 歳. 時. 最 大 時. 豊. 隆 部. の 歯 敵. 縁. 註: *は歯敵縁の高さが歯冠豪大豊隆部の高さより低いもの 9.ll -.

(19) 朴:乳臼歯の解剖学的,臨床的歯冠の変化の累年的研究. 832. 晃年的変化は表18(文末掲載)ならびに図23に示す通りで. 時における解剖学的歯冠の歯糞最下点から基準平面に対. ある.また解剖学的歯褒線から歯冠最大空陸部および3. し直角方向に計った各歯間乳頭頂までの高さは表20に示. 歳時と歯牙脱落直前の歯敵縁の高さを示したのが表19で. すとおりである。. あるo. (1)上顎第一乳臼歯. 歯敵縁の高さの累年的変化をみると,症例数の不足に. 上顎第一乳臼歯の両歯間乳頭預における高さの晃年変. _よると思われるデータのばらついた時期を除き近心頑側. 化は表21ならびに図24に示す通りである。. 唆頭頂部,遠心頑側唆頭頭部および遠心唆頭磯部は脱落. 近JL、および遠心の歯間乳頭頂は変化の割合や著明な変. 直前まで漸次極くわずかづっ滅少する傾向にあったが,. 化を示す時期が若干異なるものの,漸次退縮する傾向に. 近心舌側唆頭磯部および遠JL、舌側唆頭頭部は殆ど変化し. あったo脱落直前までの退縮量の平均値をみると遠心歯. ない期間があり,脱落1年前頃から脱落直前まで極くわ. 間乳頭預部が0. 56mmと近心歯間乳頭頭部の0. 34mmよ り大きかった。. ずかに滅少していた。 各部位の歯冠最大皇隆部の位置をみると,近心頑側唆. (2)上顎第二乳臼歯. 頭頂部は平均1. 43mmであり,同部の歯敵縁の高さは脱. 上顎第二乳臼歯の両歯間乳頭倭における高さの累年的. 落1年前に1.43mmと同じ値を示し,以後は脱落直前ま. 変化は表22ならびに図25に示す通りである。. で減少している。遠JL、頑側唆頭頂部における歯冠最大皇. 両歯間乳頭預の脱落直前の退縮量の平均値をみると,. 隆部の位置は平均1. 54mmであり,同部の菌敵縁の高さ. 遠心歯間乳頭項部が1. 37mm,近JL、歯間乳頭頭部は1. 36. は脱落3年6万月前に平均1.51mmとなり,歯冠最大豊. mmで近似した退縮室を示したo しかし,近JL、歯間乳頭. 隆部を下回る値を示すようになったO遠心唆頭頭部の歯. 預は上顎第二乳臼歯脱落1年前までほぼ等差級数的に退. 冠最大皇隆部の位置は平均1. 24mmであるが,同部は脱. 縮するが,以後脱落直前まで著明な退縮を示していた。. 落 前においても歯敵縁の高さは平均1.41mmであり,. 一方遠心歯間乳頭預は脱落前5年半から脱落前3年半ま. 各時親とも歯冠最大空陸部の位置より上にあった。近心. で急激に退縮し,以後は等差級数的に経慢な退縮を示し. 舌側唆頭頭部の歯冠最大豊隆部の位置は平均1. 53m mで. ていた。. あり,同部の歯顧縁の高さは脱落1年前に平均1. 53mm. (3)下顎第-乳臼歯. と同じ値を示すようになり,その後は脱落まで滅少し. 下顎第一乳臼歯の両歯間乳頭頂における高さの累年的 変化は表23ならびに図26に示す通りである0. た。遠心舌側唆頭頭部の歯冠最大皇隆部の位置は平均 1.71mmであり,これに対し歯顧縁の高さは3歳時を除. 両歯間乳頭預の脱落直前における平均変化をみると,. き各時期とも歯冠最大豊隆部の高さより下にあった。. いずれの部位も退縮している。しかしながら,それまで. 6)近遠心歯間乳頭預の高さの晃年的変化について. に至る期間の変化の様相はそれぞれ異なり,近心、歯間乳. 歯間乳衰貢頂の高さについては各歯牙の近遠心について. 頭頂は脱落3年6ヵ月前までは緩徐に,それ以後は急激. 頑側方向より調査した。症例によって高さが異なるため. に退縮する傾向にあった。遠心、歯間乳頭項は脱落4年. 3歳時における高さを0にして変化量を算出した。. 6ヵ月前まで漸次極くわずかづっ過縮していたが,その. なお,表中マイナスの値は3歳時より高さが唆合面方向. 後1年ほどはわずかに膨隆した後,脱落直前まで再び極. に増したことを示している。ところで,各乳臼歯の3歳. くわずかづっ退縮していた。. 表20 各乳臼歯の3歳時における解剖学的歯糞最下点から各歯間乳頭預部までの高さ. (単位: mm). L」. 撃第一乳墜 」. l上耕 三乳臼歯. 下顎第一乳臼歯. 平均 値 標準偏差 最 大値 最 小値 平均値 標準偏差 最大 値 最小 値 平均 値 標準偏差 最 大値 最 小値 平 均値 標準偏差 鼻 大値 3.68. 0.48. 4.53. 2.83. .4 1. 0.4 1. 5. 5 7. 3. 79. 3.87. 0.44. L 64. 2.84. 4.ll. 0.39. 4.7 1. 3.48. 0.61. 4.74. 2.3 1. 4.00. 0.46. 5. 2 5. 3.2 3. 4. 1 5. 0.70. 5.43. 2.99. 4.49. 0.52. 5.52. 3.23. 0.44. 3.78. 2 . 18. 4.37. 0.54. 5. 54. 3. 17. 2. 62. 0.45. 3.40. 1.80. 3.53. 0.37. 4.19. 3.10. 0.41. 4.07. 2.43. 4.52. 0.45. 5.30. 3.88. 2. 89. 0. 4 4. 3.54. 1. 6 8. 3.45. 0.49. 4.32. 62.

(20) 833. 歯科学報 Vol. 92, No. 5 (1992). 縮を示した.一方遠心歯間乳頭項は脱落前6年半から脱. (4〉 下顎第二乳臼歯. 落前3年半まで比較的急速に退縮し,以後脱落直前まで. 下顎第二乳臼歯の両歯間乳頭茂における高さの晃年変. 緩慢な退縮を示した。脱落直前までの退縮量の平均値を. 化は表24ならびに図27に示す通りである。. みると,遠心歯間乳頭項が1. 14mm,近心歯間乳頭庚が. 両歯間乳頭預ともに累年的に退縮を示すが,両者の変. 0. 69mmであった。. 化の様相は異なっていたO近心歯間乳頭茂は歯牙の脱落. 7)解剖学的歯冠のアンダーカット量と臨床的歯冠のア. 1年半までほぼ等差級数的な退綿を示すが以後急激な退. 表21上顎第-乳臼歯の歯間乳頭預における高さの累年的変化 部. 位. 近. 歯牙年齢. 症例数. 脱落直前. 平均値. 標準偏差. 心 最 大値. (単位: mm) 遠. 鼻中値. 平均値. 標 準偏 差. 心 最大値. 最小値. 20. 0.34. 0. 5 4. 1.48. 〕0 . 6 7. 0. 5 6. 0.58. 1.56. - 0.64. 脱落前. 6 カ月. 20. 0.26. 0. 4 8. 1. 0 8. ー0 . 7 2. 0. 4 2. 0.49. 上 23. 】0 . 6 0. 脱落前. 1 年. 20. 0.22. 0. 4 9. 0.95. - 0.77. 0. 3 8. 0.44. 1.13. - 0.49. 脱落前. 1 年 6 カ月. 20. 0.21. 0. 5 0. 1.03. - 0.57. 0. 3 4. ). 4 1. 1.ll. - 0.43. 脱落前. 2 年. 20. 0.21. 0. 52. 1. 0 9. - 0.40. 0.26. ). 4 2. 1.09. - 0. 54. 20. 0.18. 0. 4 5. 1. 0 4. - 0.30. 0`24. 0.41. 工 04. - 0. 6 1. 脱落前. 2 年 6 カ 月.. 脱落前. 3 年. 20. 0.12. 0. 4 0. 1. 0 5. - 0.37. 0.23. 0.39. 0.96. - 0. 6 4. 脱落前. 3 年 6 カ月. 20. 0.10. 0. 3 6. 1. 10. - 0.39. 0.22. 0.34. 0.83. - 0. 5 8. 脱落前. 4 年. 19. 0.10. 0.34. 1. 04. - o.. 0.22 `. 0.32. 0.82. - 0.32. 脱落前. 4 年 6 カ月. 18. 0.05. 0.24. 0. 63. - 0.33. ). 2 0. 0. 2 3. 0.52. - 0.17. 脱落前. 5 年. 16. 0. 0.18. 0. 44. - 0.37. 0.18. 0. 2 0. 0.59. - 0.02. 脱落前. 5 年 6 カ月. 13. - 0.02. 0.13. 0. 14. - 0.26. 0.12. ). 12. 0.33. - 0.02. 脱 落前. 6 年. 13. - 0.02. 0.07. 0.07. - 0 . 18. 0.06. 0. 1 0. 0.32. - 0.02. 脱 落前. 6 年 6 カ月. 7. - o. o i. 0.04. 0 . 02. - 0.09. 0.07. 0 . 08. 0.20. 0. 脱 落前. 7 年. 4. 0. 0 1. 0.03. 0 . 02. 0. 0.03. 0.04. 0.08. 0. 脱落前. 7 年 6 カ月. 2. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 20. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 3 歳時. )「3義時. goo so -退 (砧nA. 一競売^^^BpqK. 図24 上顎第-乳臼歯の歯間乳頭頂における高さの累年的変化 63-.

(21) 朴:乳臼歯の解剖学的,臨床的歯冠の変化の晃年的研究. 834. 表22 上顎第二乳臼歯の歯間乳頭頂における高さの累年的変化 部. 位. 近. 歯牙年麻. 症 例数. 脱落直前. 平均値. (単位: mm). JL 、. 標準偏差. 遠. 重 大値. 最小値. 平均値. 心. 標 準偏 差. 重大値. 最小値. 20. 1 . 36. 0.60. 2.56. 0` 7 5. 1. 3 7. 0.62. 2 .8 6. 0.3 1. 脱落前. 6 カ月. 20. 0. 93. 0.4 1. 2.04. 0. 1 9. 工 28. 0.51. 2 .6 7. 0.45. 脱落 前. 1年. 20. 0. 66. 0.42. 1.89. 0. 02. 1 ∴2 0. 0.47. 2 .5 0. 0.27. 脱落 前. 1 年 6 カ月. 20. 0. 58. 0.43. 1.67. - 0. 05. 1.14. 0.47. 2 .3 9. 0.28. 脱落前. 2 年. 20. 0. 4 9. 0.37. 1.25. 〕0. 0 7. 1.ll. 0`50. 2 .3 6. 0.29. 脱落前. 2 年 6 カ月. 20. 0. 4 8. 0.32. 1.16. 1.06. 0.52. 2.3 1. 0.28. 脱落前. 3 年. 20. 0.37. 0.32. 0.94. - o . io. 0.99. 0.52. 2 . 19. 0.16. 脱落前. 3 年 6 カ月. 20. 0.36. 0.30. 0.74. 】0 . 2 0. 0.98. 0.52. 2 . 12. 0.16. 脱落前. 4 年. 20. 0.29. 0.28. 0. 6 7. - 0.27. 0.82. 0. 5 3. 1. 9 7. 0. 脱落前. 4 年 6 カ月. 19. 0.23. 0.27. 0. 5 9. - 0.31. 0.68. 0. 4 6. 1. 7 8. 0.16. 脱落前. 5 年. 19. 0 . 17. 0.26. 0. 9 1. - 0.34. 0.46. 0. 4 8. 1. 6 3. 0.06. 脱落前. 5 年 6 カ月. 19. 0.17. 0.24. 0` 9 0. - 0.25. 0.24. 0. 2 7. 1. 0 9. 0. 脱落前. 6 年. 16. 0.13. 0.22. 0. 92. -0 . l l. 0.16. 0. 2 1. 0.80. - 0.04. 脱落前. 6 年 6 カ月. 14. 0.06. 0.16. 0. 4 9. 〕0 . 2 0. - 0.15. 脱落前. 7 年. 7. 0.03. 0.07. 脱落前. 7 年 6 カ月. 2. 0.03. 0.03. 脱落前. 8 年. 1. - 0.04. 0. - 0.04. - 0.04. 0.14. 0. 0.14. 0.14. 脱落前. 8 .年 6 カ 月. 1. 0.04. 0. 0.04. 0.04. 0.03. 0. 0.03. 0 . 03. 脱落前. 9 年. 1. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 20. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 3 歳時. 0. 0.12. 0.23. 0.57. 0. 19. 0. 0.13. 0.2 1. 0.49. 0.0 7. 0. 0.17. 0. 1 7. 脱落直前. 半年前. 一64-. 1年前. 1年半前. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 4年前. 4年半前. 5年前. 5年半前. 6年前. 6年半前. 3歳時. 図25 上顎第二乳臼歯の歯間乳頭預における高さの累年的変化. 0.33. 0 0.

(22) 歯科学報 Vol. 92, No. 5 (1992). 835. 表23 下顎第一乳臼歯の歯間乳頭庚における高さの累年的変化 部. 位. 近. 歯牙年麻. 症例数. 脱 落 直前. 平均値. 心. 標 準偏 差. (単位: mm) 逮 .. 最大値. 最小値. 平均値. 標準 偏 差. 心 . 最大値. 鼻中値. 20. 0. 8 8. ). 4 0. 1.50. 0. 0 9. 0.29. 0.32. 1. 0 0. 「 0 ∴2 3. 脱 落前. 6 カ月. 20. 0. 7 0. 0.33. 1.32. 0. 1 7. 0.24. 0.32. 1. 14. - 0.21. 脱 落前. 1年. 20. 0. 5 5. 0.24. 1.13. 0. 1 9. 0 . 19. 0.34. 1. 2 7. 〕0 . 2 1. 脱 落前. 1 年 6 カ月. 20. 0. 4 5. 0.23. 1.ll. 0. 1 4. 0 . 18. 0.35. 1. 4 0. ー0 . 3 5. 脱 落前. 2 年. 20. 0. 3 7. 0.23. 0.88. - 0. 0 3. 0 . 14. 0.30. 1. 1 8. - 0.31. 脱 落前. 2 年 6 カ月. 20. 0. 3 0. 0.25. 0.75. - 0. 1 3. 0 . 12. 0.28. 1. 1 0. - 0.30. 脱 落前. 3 年. 20. 0. 2 3. 0.26. 0.73. ー0. 2 6. 0. ll. 0.27. 1.07. - 0.29. 脱 落前. 3 年 6 カ月. 20. 0. 1 7. 0.24. 0.71. - 0.26. 0.08. 0.25. 1.03. - 0.33. 脱 落前. 4 年. 18. 0. 14. 0.24. 0.69. - 0.44. 0. ll. 0.29. 0.85. - 0.35. 脱落前. 4 年 6 カ月. 18. 0. 0 9. 0.20. 0.70. - 0.20. 0 . 14. 0.28. 0.65. ー0. 2 3. 脱落前. 5 年. 14. 0. 0 7. 0.21. 0.65. - 0.29. 0.08. 0.16. 0.52. - 0. 13. 脱落前. 、 5 年 6 カ月. 12. 0. 0 7. 0.20. 0.68. - o.io. 0.08. 0.16. 0.47. - O. io. 脱落前. 6 年. 10. 0. 06. 0 . 17. 0.53. 0. 0. 02. 0.05. 0.15. 0. 脱落前. 6 年 6 カ月. 2. 0. 02. 0.02. 0.04. 0. 0 . 05. 0.05. 0.09. 0. 脱落前. 7年. 1. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0 .. 20. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 3 歳時. .. 脱落直前. - 65一. 半年前. 1年前. l年半前. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 4年前. 4年半前. 5年前. 5年半前. 6年前 3歳時. 図26 下顎第一乳臼歯の歯間乳頭項における高さの累年的変化.

(23) 朴:乳臼歯の解剖学的,臨床的歯冠の変化の累年的研究. 836. 表24 下顎第二乳臼歯の歯間乳頭預における高さの素年的変化 部. 位. 歯牙 年 薗. 近 症例数. 脱落直前. 平均値. (単位: mm). 心. 標準偏差. 遠. 最大値. 最小値. 平均 値. 標準偏差. 心 最大値. 最 小値. 20. 0.69. 0.41. 1. 18. - 0.27. 1.14. 0 .4 0. 1. 9 5. 0.48. 脱落前. 6 カ月. 20. 0.49. 0.32. 0.86. - 0.33. 1.06. 0 .3 7. 1. 8 1. 0.44. 脱落前. 1 年. 20. 0.40. 0.30. 0.8 1. - o.. 1.06. 0 .3 6. 1. 6 3. 0.43. 脱落前. 1 年 6 カ月. 20. 0.31. 0.25. 0 . 70. - 0.32. 1.02. 0 .3 6. 工52. 0.37. 脱落前. 2 年. 20. 0.28. 0. 2 5. 0.65. -0 . 3 0. 1.00. 0. 3 7. 1.50. 0.34. 脱落前. 2 年 6 カ月. 20. 0.27. 0. 2 3. 0.63. - 0.22. 0.99. 0. 3 5. 1.44. 0.35. 脱落前. 3 年. 20. 0.22. 0. 2 5. 0.70. - 0.21. 1.03. 0. 3 5. 1.41. 0.35. 脱落前. 3 年 L6 カ 月. 20. 0.23. 0. 2 3. 0.73. ー0 . 2 2. 1.00. 0. 3 7. 工 37. 0.32. 脱落前. 4 年. 20. 0.21. 0. 2 2. 0.65. - 0.21. 0.89. 0. 4 1. 1.36. 0.26. 脱落前. 4 年 6 カ月. 20. 0.15. 0. 1 9. 0.45. - 0.22. 0. 8 0. 0.53. 1.39. 0.23. 脱落前. 5年. 20. 0.10. 0. 16. 0.40. - 0.21. 0. 6 6. 0.57. 1.30. 0. 脱落前. 5 年 6 カ月. 19. 0 . 06. 0 . 14. 0.39. - 0.20. 0. 5 4. 0.55. 1.31. 0. 脱落前. 6年. 16. 0 . 08. 0 . 18. 0.38. - 0.19. 0. 5 1. 0.56. 上 25. 0. 0 1. 脱落前. 6 年 6 カ月. 16. 0 . 02. 0 . 13. 0.28. - 0.18. 0. 2 3. 0`29. 0.89. 0. 脱落前. 7年. ll. 0. 0.08. 0.13. - 0.17. 0 ` 18. 0.18. 0.50. 0. 脱落前. 7 年 6 カ月. 9. ー0. 02. 0.09. 0.08. - 0.14. 0. ll. 0.14. 0.40. 0. 脱落前. 8 年. 5. - o.o i. 0.02. 0.01. ー0. 04. 0 . 10. 0.10. 0.26. 0. 脱落前. 8 年 6 カ月. 4. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 20. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 3 歳 時. 脱落直前. 半年前. -66 -. 1年前. 1年半前. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 4年前. 4年半前. 5年前. 5年半前. 6年前. i; 2. 6年半前図. 7年前. 3歳時. 下顎第二乳臼歯の歯間乳頭頂における高さの累年的変化.

(24) 歯科学報 Vol. 92, No. 5 (1992). 837. ダーカット室は0.64mmであったo 臨床的歯冠のアン. ンダーカット室について. ダーカットは脱落5年6ヵ月前から認められはじめ,脱. 上下顎4乳臼歯の各部位における解剖学的歯冠のアン. 落直前には20歯中16歯(80. 0%)に認められた。しかし,. ダーカット室は表25に示すとおりであるo また臨床的歯 冠のアンダーカットの晃年的にみた発寛例数とその室の. その平均値は0. 15mmと極めて小さかった。遠心頑側唆. 平均値は表26-29 (文末掲載)に示すとおりである。. 頭頂部における解剖学的歯冠の平均アンダーカット量は. (1)上顎第一乳臼歯. 0.61mmであった。臨床的歯冠のアンダーカットは脱落. 上顎第一乳臼歯の各部位における解剖学的歯冠のアン. 7年前から認められはじめ,脱落直前には全ての歯牙に. ダーカット室は表25に臨床的歯冠の各部位におけるアン. 認められた。しかし,その平均値は0.15mmと極めて小. ダーカットの晃年的にみた発場例数とその室の平均値は. さかった。近し、舌側唆頭頭部における解剖学的歯冠の平. 表26 (文末掲戴)に示すとおりである。. 均アンダーカット室は0.65mmであった。臨床的歯冠の. 近心舌側嘆頭頭部および遠JL、舌側唆頭頭部の解剖学的 歯冠の平均アンダーカット室はそれぞれ0. 34mmと0. 22. アンダーカットは脱落5年6ヵ月前から認められはじ. mmであったが,臨床的歯冠のアンダーカットは脱落直. その平均値は0. 04mmと肉眼的には殆ど認められないほ. 前まで両部位とも全ての時期で認められなかったo. どであった。遠心舌側唆頭頂部における解剖学的歯冠の. め,脱落直前には20歯中12歯(60. 0%)に認められたが,. 一方,近心頑側唆頭頭部における解剖学的歯冠の平均. 平均アンダーカット量は0.46mmであった。臨床的歯冠. アンダーカット室は0.60mmであり,臨床的歯冠のアン. のアンダーカットは脱落6年6ヵ月前から認められはじ. ダーカットは3歳時においても10歯(50.0%)にみられ. めたが,脱落直前においても20歯中7歯(35. 0%)に認め. た。その後脱落直前には16歯(80. 0%)に認められるよう. られたにすぎず,その平均値も0. 06mmと肉眼的には殆. になる。しかし,その平均値は0.07mmと極めて小さ. ど認められないほどであった。. く,肉眼的には殆ど認められないほどであった。また遠. (3)下顎第-乳臼歯. 心頑側唆頭頂部が存在した15歯の解剖学的歯冠の平均ア. 下顎第一乳臼歯の各部位における解剖学的歯冠のアン. ンダ-カット室は0.46mmであった。臨床的歯冠のアン. ダーカット室ならびに臨床的歯冠のアンダーカットの晃. ダーカットは3歳時において既に1例認められ,その後. 年的にみた発現例数とその量の平均値は表25と表28(文. 脱落直前には15歯中9歯(60.0%)に認められた。しかし. 末掲載)に示すとおりである。 近JL、頑側唆頭頭部における解剖学的歯冠の平均アン. その平均値は0. 05mmと極めてわずかであった。. ダーカット室は0.51mmであり,臨床的歯冠のアンダー. (2)上顎第二乳臼歯. カットは3歳時においても12歯(60.0%)に認められた。. 上顎第二乳臼歯の各部位における解剖学的歯冠のアン ダーカット室ならびに臨床的歯冠のアンダーカットの累. その後脱落直前には14歯(70.0%)に認められるように. 年的にみた発寛例数とその室の平均値は表25と表27(文. なったが,その平均値は).18mmと極めて小さかった。. 末掲載)に示すとおりである。. また遠心頑側唆頭項部の解剖学的歯冠の平均アンダー カット室は0.56mmであり,臨床的歯冠のアンダーカッ. 近心頑側唆頭磯部における解剖学的歯冠の平均アン. 表25 各乳臼歯の各部位における解剖学的歯冠のアンダーカット量. 上顎第一乳臼歯. (単位: mm). 下糟 J 学 堕 些」. 上顎第二乳臼歯. 平 均値 標準偏差 鼻大値 最小値 平均 値 標準偏差 最 大値 最 小値 平均 値 標準偏差 最 大値 鼻 中値 平 均値 標準偏差 鼻大 値 0.60. 0. 17. 0. 9 7. 0 .3 2. 0 . 64. ). 2 2. 1.01. 0.29. 0.51. 0.13. ). 7 8. 0. 2 6. 0. 58. 0. 2 3. 工 12. 0.46. 0 . 14. 0. 66. 0 .2 0. ). 6 1. 0.23. 0.99. 0.19. 0.56. 0.25. 1. 0 6. 0. 05. ). 7 4. 0. 2 2. 工 13. 0. 5 6. 0. 2 8. 1.01. 0.34. 0. 16. 0. 8 6. 0.08. 0.65. 0.25. 1.07. 0.23. 0.48. 0. 1 9. 0. 9 3. 0. 15. 0. 6 9. 0. 2 3. 工 32. 0.22. 0. 05. 0. 2 7. 0 .4 6. 0.46. 0.17. 0.77. 0.15. 0.53. ). 1 8. 0. 7 8. 0. 12. 0. 7 5. 0.22. 1.23. 67.

(25) 838. 朴:乳臼歯の解剖学的,. 臨床的歯冠の変化の累年的研究. トは3歳時において5歯(25.0%)に認められた。そして. 8)歯冠の近遠心径と高径および近遠心・高径指数につ いて. 脱落直前には9歯(45. 0%)に認められたが,その平均値 は). 12mmと極めて小さかった。. 本研究に用いた各乳臼歯の臨床的近遠心最大幅径は表. 一方,近心、舌側唆頭棲部における解剖学的歯冠の平均. 30に示すとおりである。また,脱落歯牙を植立した模型. アンダーカット量は0.48mmである。臨床的歯冠のアン. 上で解剖学的歯冠の近遠心最大幅径を計測したところ,. ダーカットは3歳時においては2歯(10.0%)に認めら. 各乳臼歯とも脱落直前における臨床的歯冠の実測値と同. れ,脱落直前においても4歯(20.0%)に認められたに. じ値であった。. すぎず,その平均値も0. 03mmと殆ど肉眼的には認めら. 各々の乳臼歯について, 3歳時と脱落直前における臨. れない程度であった。また,遠JL、舌側唆頭預部の解剖学的. 床的歯冠の近遠心鼻大幅径を比較すると,上下顎の第一. 歯冠の平均アンダーカット室は0.53mmであり,臨床的. 乳臼歯は変化がなく,同じ値を示していたが,第二乳臼. 歯冠のアンダーカットは3歳時において1歯(5.0%)に. 歯は上下顎ともに値が増加していた。 3歳時と脱落直前. 譜められ,観察中その例数が3歯に増加した期間もあっ. の各乳臼歯の解剖学的および臨床的歯冠の近遠心高径指. たが,脱落直前においては再び1歯(5.0%)となり,そ. 数を求めるため,表2-表5 (文末掲載)と表6-表9. の値は0.02mmと小さく殆ど認められないほどであっ. (文末掲載)より頑側の歯冠最大高径の平均値を抽出し. た。. たのが表31である。 3歳時と脱落直前における解剖学的. (4)下顎第二乳臼歯. 歯冠高径を比較すると脱落直前は唆耗の影響により各乳. 下顎第二乳臼歯の各部位における解剖学的歯冠のアン. 臼歯ともいずれの部位においても値が減少していた。し. ダーカット室ならびに臨床的歯冠のアンダーカットの累. かしながら, 3歳時と脱落直前における臨床的歯冠高径. 年的にみた発現例数とその室の平均値は表25と表29(文. を比較すると,上顎第二乳臼歯では全ての計測部位で高. 末掲載)に示すとおりである。. 径が増加していたものの,他の乳臼歯では高径が増加し. 近JL、頑側唆頭預部における解剖学的歯冠の平均アン. た部位と減少した部位が存在した。. ダーカット室は0.58mmであり,臨床的歯冠のアンダー. 以上の結果を用いて上下顎の各乳臼歯別に近遠心幅径. かットは3歳時において4歯(20.0%)に認められた。そ の後脱落直前には13歯(65.0%)に認められるようになっ. 表30 乳臼歯の臨床的歯冠の近遠心幅径 (単位: mm). たが,その平均値は0.08mmと極めて小さかった。また 遠心頑側唆頭頂部の解剖学的歯冠の平均アンダーカット. 竃貢 歯 種. 量はO:74mmであり,臨床的歯冠のアンダーカットは3. 第 一 乳 臼歯 部. 第二乳臼歯部. 歳時において5歯(25. 0%)に認められた。その後脱落直. 別 観察 時親 平均値 標準偏 f t M S 最小値 平均値 援準福 最大値 最小権. 前には13歯(65.0%)に認められたが,その平均値は0. 14. 上. mmと極めてわずかであった。遠心唆頭頭部の解剖学的. 顎 脱 落 直前 7 .0 9 0 .3 7 7. 8 7 6. 5 6. 歯冠の平均アンダーカット室は0.56mmであった。臨床. 下. 的歯冠のアンダーカットは3歳時から脱落7年前まで認. 3 歳時. 7 .0 9 0 .3 7 7. 8 7 6. 5 6. 3 歳時. 9. 2 8 1. 4 7 1 0. 01 8. 54 9. 4 9 U 9 1 0.2 6. 8 .1 7 0 .4 6 8. 9 3 7 ? H 1 0. 4 7 0 .4 0 1 上 34 9. 75. 9J Q 1 0. - B 脱 落 直前 i. 17 0 .4 6 8. 9 3 7I, Lix. められなかったが,その後認められる症例がわずかづっ. . 74. 0 .3 8 l l.4 0 9. 8 1. 増加し,脱落直前には6歯(30.0%)に認められた。しか し,その平均値は0.09mmと極めて小さかった。. 表31 3歳時と脱落直前の解剖学的ならびに臨床的歯 冠における頑側の歯冠最大高径 (単位: mm). 近心舌側唆頭頭部の解剖学的歯冠の平均アンダーカッ ト室は0.69mmであり臨床的歯冠のアンダ-カットは3 歳時において5歯(25. 0%)に認められた。その後脱落直. 上 靴. 前には9歯(45.0%)に認められたが,その平均値は0.10. 歯上 帯⊂ 乳 臼 歯下 酎 L白 歯. 噛 由 前 3 歳時 3 歳 時 ;. ▼Ⅲ TJ 3 歳 時 !f">XJr=i-mI 3 ョ サ $ 旦. mmと極めて小さかった.また,遠心、舌側唆頭1裏部の解剖 学的歯冠の平均アンダーカット量は0.75mmであり,臨. 5 .6 0. 5 .3 5. 6. 2 6. 5. 95. . 20. 5. 83. 6. 19. …4 .6 8. 4 .5 5. 4. 2 4. 4. 78. 5. 20. 5. 04. 4.41. 床的歯冠のアンダーカットは3歳時において10歯(50.0 -. %)に認められた。その後脱落直前には14歯(70.0%)に 認められたが,その平均値は0.11mmと小さかった。 68.

(26) 歯科学報 Vol.. >, No. 5 (1992). 839. は表34(文末掲載)ならびに図28に示すとおりであるO. に対する3歳時および脱落直前の解剖学的および臨床的 歯冠の高径の割合,すなわち歯冠高径/歯冠近遠心幅径. 近し、東側唆頭頭部,遠心頬側唆頭磯部および近心舌柳. ×100を求めたのが表32と表33である。この指数が小さ. 唆頭頭部の唆耗室はやや異なるものの,漸次等差級数的. くなればなるほど歯冠形態は高径に比べて幅が広く,近. に増加する傾向にあった。脱落直前における唆耗室を各. 遠心的にみて幅広いことを意味している0. 唆頭頂部問で比較してみると近JL、頑側唆頭頭部が0. 27 mmと鼻も大きく,次いで遠心東側唆頭磯部が0.25. 3歳時と脱落直前における解剖学的歯冠の近遠心高径 指数をみると,いずれの乳臼歯においても脱落直前には. mm,近心舌側唆頭頭部が0.20mmであった。なお,唆. その値が減少していたo一方,臨床的歯冠の近遠心高径. 耗室の晃年的変化をみると,いずれの部位においても脱. 指数をみると,上下顎第二乳臼歯では3歳時に比べ脱落. 落3年前に鼻柊的な唆耗茎の約1/2に達していた。ま. 産前のほうの値が増加し,上下顎第一乳臼歯では脱落産. た変化量は少ないが遠心舌側唆頭頭部もほぼ等差級数的 に増加していた。. 前の値が小さかった。. (2)上顎第二乳臼歯 上顎第二乳臼歯の各部位における唆耗室の累年的変化. 表32 乳臼歯の解剖学的歯冠の近遠JL、高径指数 顎. 歯種. 第一乳臼歯面. は表35(文末掲載)ならびに図29に示すとおりである.. 第 二 乳 臼歯 部. 近心頑側唆頭磯部,遠JL、頑側唆頭頭部および近jL、舌側. 刺 観察時期 平均値 標準偏 鼻大値 最小値 平均値 援準偏 鼻大値 鼻中値. 唆頭頭部ともに脱落7年前からほぼ等差級数的に唆耗室. 上. が増加する傾向にあったoまた,遠JL、舌側唆頭頭部は脱. 3 歳時 7 9. 08 5. 75 9 1. 67 66 .5 6 67 .5 6 4 . 14 76. 0 7 0. 4 0. 落5年6ヵ月前から漸次等差級数的に唆耗室が増加して. 顎 脱落直前 7 5. 52 5. 6 7 87 . 34 2.7 7 2.7 9 3 .9 4 6 8. 5 8 3. l l 下. 3 歳時 7 6. 13 6. 49. いた。脱落直前における唆耗量を計測部位問で比較して. 3. 31 65 .3 9 5 9 .0 9 4 .0 5 6 7. 6 5 5 3. l l. 顎 脱落直前 7 工55 6. 70 84 .2 9 64 .3 8 5 4 .9 6 4 .2 0 6 5. 24. みると近JL\舌側唆頭頂部が0. 41mmと最も大きく,次い. 3. 7 9. で近心頑側唆頭預部が0. 38mm,遠JL、頑側唆頭磯部が 0. 37mmであり,最小は遠JL、舌側唆頭頭部の0. 22mmで あった。なお,唆耗室の累年的変化をみると,遠JL、舌側 唆頭頭部を除くいずれの唆頭項部も,脱落4年前に義柊. 表33 乳臼歯の臨床的歯冠の近遠心高径指数 顎. 歯種. 的な嘆耗室の約1/2に達していた.遠JL、舌側唆頭預部 第J 乳臼歯部. 第 二 乳 臼歯 部. 刺 観察時期 平均値 標準偏 最大値 最小値 平均値 m & 上. 年6ヵ月前であった。 (3)下顎第一乳臼歯. 3 歳時 65.92 5.64 74.88 57.37 45.65 1.22 54.35 o97l.Do KU. 顎 脱落直前 64.17 7.21 78.96 48.85 50.; 下. の唆耗量が脱酎寺の唆耗室の1/2に達するのは脱落2. 最大値 最小値. 3 歳時. 3.77 8.69 83.89 49.. 顎 脱落直前 61.87 9.45. 下顎第一乳臼歯の各部位における唆耗室の累年的変化. 5.88 63.53 41.44. は表36(文末掲載)ならびに図30に示すとおりである。. 42.16 5.23 52.75 oo.oy qo on. いずれの唆頭磯部も唆耗室は異なるものの,累年的に. 1 64 47.99 43.51 4.63 53.21 37.95. ほぼ等差級数的に増加する傾向にあった。脱落直前にお ける唆耗室を計測部位問で比較してみると近心頑側唆頭 頂部が0. 38mmと最も大きく,次いで遠心東側嘆頭頭部. %     m. が0. 28mm,近心舌側唆頭頭部が0. 16mmであり,最小. 1.唆耗について 先の結果の項では,各乳臼歯の解剖学的歯冠高径の変. は遠心舌側唆頭磯部の0. 11mmであった。なお,唆耗量. 化を取り扱った。ところで,解剖学的歯冠の減少室は即. の累年的変化をみると,近心頑側唆頭頭部と遠心頑側唆. ち唆耗室に相当する。しかし解剖学的歯冠の累年的変化. 頭頭部の唆耗室が脱落時の唆耗室の1/2に達するのは. から唆来室を充分把匪することは楽しい。そこで本項で. 脱落2年6カ月前であった。また,近心音側唆頭頭部と. は3歳時における各計測部位の解剖学的歯冠高径の値か. 遠心舌側唆頭頭部はおおよそ脱落3年前に脱酎寺の唆耗. らそれ以降における解剖学的歯冠高径を差し引いた値を. 室の1/2に達していた。. 唆耗量として扱い,統計学的に処理した。. (4)下顎第二乳臼歯. 1)上顎第一乳臼歯. 下顎第二乳臼歯の各部位における唆耗室の累年的変化 は表37(文末掲戴)ならびに図31に示すとおりである。. 上顎第-乳臼歯の各部位における唆耗量の累年的変化 69.

(27) 朴:乳臼歯の解剖学的,臨床的歯冠の変化の累年的研究. 840. 脱落直前. 半年前. 1年前. 1年半前. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 4年前. 4年半前. 5年前. 5年半前 2 8 図. 6年前. 3歳時 0. 上顎第一乳臼歯の各唆頭頭部における唆耗量の累年的変化. (mml O.45 0.40 0.35 0.30. 嘆0.25 弄毛. 妄0.20 0.15. 0.10 0.05. 脱落直前. 半年前. 1年前. 1年半前. 2年前. 2年半前. 3年前. 3年半前. 4年前. 4年半前. 5年前. 5年半前. 6年前. 6年半前. SEiES. 0. 図29 上顎第二乳臼歯の各唆頭預部における唆耗量の累年的変化. いずれの唆頭頭部も唆耗室は異なるものの,晃年的に   唆頭盾部が0. 15mmであり,最小は遠心舌側唆頭頭部の みるとほぼ等差級数的に増加する傾向にあった。脱落直   0. 14mmであったo なお,嘆耗室の累年的変化をみる 前における唆耗室を計測部位間で比較してみると遠心頑   と,いずれの唆頭渡部においても唆耗室が脱落時の唆耗 側唆頭憶部が).44mmと鼻も大きく,次いで近JL、癌側唆   量の1/2に達するのは脱落3年6ヵ月前項であった。 頭頭部が0. 37mm,遠心唆頭頭部が0. 28mm,近心舌側 70.

参照

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