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IRUCAA@TDC : 骨結合インプラント周囲骨の剛性の部位差と応力分布

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Academic year: 2021

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(1)Title. Author(s). Journal URL. 骨結合インプラント周囲骨の剛性の部位差と応力分布 矢野, 慎二; 高崎, 美喜夫; 熱田, 俊一; 鈴木, 浩樹; 辻, 吉純; 堀田, 宏巳; 島村, 一郎; 安達, 康; 岸, 正 孝 歯科学報, 102(3): 219-226 http://hdl.handle.net/10130/577. Right. Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/.

(2) 2 1 9. ―――― 原. 著 ――――. 骨結合インプラント周囲骨の剛性の部位差と応力分布 矢 野 慎 二. 高 崎 美喜夫. 熱 田 俊 一. 鈴 木 浩 樹. 辻. 堀 田 宏 巳. 嶋 村 一 郎. 安 達. 吉 純 康. 岸. 正 孝. 東京歯科大学歯科補綴学第三講座 (主任:岸. 正孝 教授). (2 0 0 2年3月2 0日受付) (2 0 0 2年3月2 5日受理). 抄 録:近年,骨結合インプラントは多くの症例に適用されているが,その埋入や上部構造の設計 に関しては,fixture 周囲の骨組織の支持能力を考慮した生体力学的な配慮が必要である。本研究 では,骨結合インプラントにおいて,fixture 周囲緻密骨の剛性の部位差が該当骨周囲の応力値に どのような影響を及ぼすかについて,二次元有限要素法を用いて検討を行った。すなわち,fixture 周囲緻密骨の剛性を変化させた複数の有限要素モデルを構築し,それぞれ一定の静的垂直荷重条件 下において解析を実行し,fixture の周囲緻密骨に生じる相当応力値の比較を行った。 その結果,fixture 周囲骨の剛性に著しい部位差が認められる場合には,剛性の乏しい部分で許 容応力値を超える危険性があり,支持能力に対応したインプラント上部構造の設計が必要とされる ことが示唆された。 キーワード:骨結合インプラント,骨剛性,有限要素法. 緒. 言. 存在する場合に,人工歯根周囲骨の応力値がどの. 骨結合インプラントにおいては,治療成績が良 1) 2) 3). 好であることが報告されており. ような変化を示すかについては,実証に基づく検. ,インプラン. 討がほとんど行われていないために,同一形態. トとその周囲骨組織の界面についての形態的研. で,特定部位の剛性のみが異なるモデルについて. 究4)5)と同時に,人工歯根の所要埋入数および上部. の比較検討が求められている。. 6) 7) 8) 9). 構造の設計基準等についての力学的検討. が進. められている。. 今回,我々は,特定のインプラント義歯の応力 解析用モデルに対して,人工歯根周囲緻密骨の剛. 近年,義歯の設計基準の検討に有限要素法解析. 性のみを変化させたモデルを多数複製し,それら. が応用されつつあるが,この方法の欠点の一つ. を解析することによって,骨の剛性の部位差が当. に,解析モデルの形態や材料の物性に部位差を与. 該骨周囲の応力値にどのような影響を及ぼすかに. えようとする場合には,差の組み合わせの数のモ. ついて比較を試みた。. デルの構築が必要となることが挙げられる。しか 材料および方法. しながら,解析モデルの緻密骨の剛性に部位差が 1.解析モデル 別刷請求先:〒2 6 1‐8 5 0 2 千葉市美浜区真砂1−2−2 東京歯科大学歯科補綴学第三講座 矢野慎二. 下顎臼歯部顎骨の矢状断面に対して,前方に2 本,後 方 に1本 の 人 工 歯 根 (fixture)が 埋 入 さ. ― 77 ―.

(3) 2 2 0. 矢野, 他:インプラント周囲骨の剛性の部位差と応力分布. れ,中間1歯のポンティックを上部構造によって. 性値に関しては,荒瀧らの報告8)を参考に設定し. 連結した間入型インプラントブリッジの二次元有. たが,いずれもその内部構造が均質等方性の材料. 限要素解析モデルを構築した(図1)。. として要素分割を行った。. モデルは,条件を単純化するために,荒瀧らの. 次に,前方の2箇所および最後方の骨ユニット. 報告した8),人工歯根モデルの骨ユニット構造を. のそれぞれ前後的中央に幅径3. 75mm,長径10mm. 応用した。すなわち,まず顎骨の外形を左右対称. の人工歯根 (fixture)要素を設置した。人工歯根. な単純な形態とし,厚径約13. 5mm の海綿骨要素. と周囲骨組織の界面の力学的特性に関しては,人. の上縁 に 厚 径 約1. 7mm の 緻 密 骨 要 素 を 設 定 し. 工歯根の被圧変位特性の実測値10)および野村の報. た。そして,頬舌側緻密骨の支持を二次元的に表. 告11)を参考に検討を加え,人工歯根と緻密骨との. 現するために,幅径0. 5mm の緻密骨要素を,海. 間に厚径約1 00µm,縦断性係数2GPa の要素を. 綿骨中に上縁部緻密骨からモデル下縁部まで7. 5. 介在させることとした。. mm 間隔で5箇所追加設定し,それぞれをユニッ. モデルの拘束条件は,人工歯根の被圧変位特性. ト構造とした。ここで,緻密骨および海綿骨の物. の実測値を参考に予備解析を行った結果,モデル 底面の全節点および上縁部緻密骨の近遠心端の節 点を完全に拘束した。さらに,人工歯根に対する 表1 対象(部位). 図1. 実験モデルの物性値 縦弾性係数(GPa)ポアソン比. 緻密骨 2 0. 0および1 0. 0 海面骨 2. 0 Fixtureと緻密骨の結合部 2. 0 Fixture 1 0 8. 5 Abutment および人工歯冠部 1 0 8. 5 Fixture と Abutment の連結部 7 2. 3. 二次元有限要素解析モデル. 図2. 条件モデル ― 78 ―. 0. 3 0 0. 4 0 0. 3 0 0. 3 4 0. 3 4 0. 3 4.

(4) 歯科学報. Vol.1 0 2,No.3(2 0 0 2). 上部構造の被圧変位特性の実測値10)を参考に,そ. 2 2 1. 3.荷重条件. の力学的特性を一致させるべく検討を行い,人工. 全ての条件モデルに対して,上部構造の人工歯. 歯根と上部構造の接合部要素に対して,7 2. 3GPa. 根中央およびポンティック中央に荷重節点を設定. の縦断性係数を与えた。その他のモデルを構成す. し,それらに対して複数の荷重条件 (A1∼C2). る要素の物性値は表1に示すとおりである。. を付与した(図3)。 なお,荷重量については,骨の支持能力の変化. 2.条件モデル 解 析 モ デ ル の 人 工歯 根 周 囲 の 緻 密 骨 の 剛 性. に対応した荷重を与えるために,緻密骨の剛性が. が,20GPa と10GPa で組み 合 わ さ れ る8種 類 を. 20GPa の人工歯根中央の荷重節点には50Nの,10. 条件モデルとした(図2)。. GPa の場合には2 5Nの垂直荷重を付与した。ま. 図3. 図4. 荷重条件. 荷重量の設定. 図5 ― 79 ―. 応力評価部位.

(5) 2 2 2. 矢野, 他:インプラント周囲骨の剛性の部位差と応力分布. 結. た,ポンティック中央の荷重節点には25Nの垂直 荷重を付与することとした(図4)。. 果. 設定した荷重条件に対する各種モデルの近遠心. 4.解析方法. 緻密骨辺縁部に生じる相当応力値を表2に示す。. 有限要素モデルの解析は,汎用有限要素法解析. この表に見られるように,相当応力値が最大とな. プログラム・COSMOS/M Ver. 1.75(SRAC 社/. る荷重条件は,いずれのモデルにおいても,上部. 横河技術情報社製) の線形静解析モジュールを使. 構造の近遠心端から3番目までの3つの荷重点に. 用して,パーソナルコンピューター・PC−9821. 荷重が行われた時(C1およびC2)であった。ま. Rv20 (日本電気社製)により実行した。. た,各モデルにおいて,1 0GPa の骨に支持され. 5.相当応力値の算出. る人工歯根の近遠心緻密骨辺縁部に生じる相当応. 応力評価部位は,図5に示すように,各人工歯. 力値の最大値は,1. 42∼1. 93MPa の値を,20GPa. 根周囲の緻密骨(!∼")とし,それぞれ設定した. の場合には2. 25∼4. 90MPa の 値 を 示 し,10GPa. 荷重条件に対する相当応力値をモデル間で比較検. の骨剛性の場合に応力値は小さくなる傾向が認め. 討した。. られた。この傾向は,1 0GPa の骨剛性部の人工. 6.許容応力値. 歯根に対する荷重量の減少に起因するものであ. 比較の基準となる許容応力値,すなわちその値. り,圧負担状態を評価するためには,各骨剛性に. を超えると過重負担と判定する応力値について. 対応した許容応力値と比較する必要がある。表3. は,基準となるインプラントブリッジの設計を,. に各許容応力値に対するモデルの最大相当応力値. 図6に示すように、モデルの両端に人工歯根を,. の比率を示す。その結果,2 0GPa の骨に支持さ. その中間に2歯のポンティックを有する間入型イ. れる人工歯根の近遠心緻密骨辺縁部に生じる相当. ンプラントブリッジとし,緻密骨の剛性がすべて. 応力値の最大値は許容応力値の39%∼84%の範囲. 20GPa の場合と,10GPa のモデルに お い て,そ. を示し,許容応力値を超えるモデルはなかったの. れぞれ人工歯根の近遠心緻密骨辺縁部の相当応力. に対して,1 0GPa の骨剛性の場合には8 5%から. 値が最 大 と な る 荷 重条 件 に よ って 生 じ る 数 値. 115%の範囲を示し,ほとんどのモデルが許容応. (5. 83MPa お よ び1. 67MPa)と し た。な お,荷 重. 力値を超えると判定された。. 量については,骨の剛性がすべて20GPa の場合 考. には各荷重節点に50Nを,また,骨の剛性がすべ て10GPa の場合には25Nを付与した。. 察. 人工歯根の周囲の骨の剛性が20GPa から10GPa に1/2に減少している部分がブリッジのどの支台 の部位であるかによって,相当応力の許容値に対. 緻密骨の剛性がすべて2 0GPa のモデル. 図6. 緻密骨の剛性がすべて1 0GPa のモデル. 許容相当応力値モデルと許容応力値 ― 80 ―.

(6) 歯科学報 表2. Vol.1 0 2,No.3(2 0 0 2). 2 2 3. 設定した荷重条件に対する各モデルの相当応力値 荷重条件と応力値(MPa). モ デ ル. 評価部位. A1. A2. B1. B2. C1. C2. 1. ! " # $ % &. 0. 7 0 0. 1 2 0. 2 7 0. 7 4 2. 3 6 3. 4 6. 3. 2 6 1. 7 3 1. 1 0 0. 9 4 0. 3 9 0. 7 5. 0. 5 4 0. 3 6 0. 7 5 1. 1 1 2. 7 4 4. 3 9. 4. 7 4 2. 2 0 2. 0 4 2. 3 4 0. 4 8 0. 2 6. 0. 9 4 0. 8 8 1. 7 2 2. 5 2 2. 8 2 4. 9 0***. 2. ! " # $ %* &* ! " #* $* % &. 0. 3 5 0. 0 8 0. 1 3 0. 0 4 0. 7 0 1. 0 3 0. 7 0 0. 1 6 0. 1 7 0. 5 2 2. 3 6 3. 4 6. 3. 2 9 1. 7 3 1. 1 0 0. 9 4 0. 2 1 0. 2 7 3. 2 9 1. 6 7 0. 7 7 0. 5 9 0. 3 9 0. 7 5. 0. 2 0 0. 2 8 0. 6 2 0. 7 5 1. 0 4 1. 5 4 0. 5 9 0. 3 4 0. 4 6 0. 8 4 2. 7 4 4. 3 9. 4. 7 4 2. 2 0 2. 0 4 2. 3 4 0. 4 4 0. 0 8 4. 0 1 1. 8 7 1. 1 3 1. 0 5 0. 4 3 0. 5 0. 1. 2 8 0. 8 0 1. 5 9 2. 1 6 1. 2 6 1. 8 1** 0. 2 4 0. 5 7 0. 8 4 1. 3 0 2. 7 8 4. 6 5***. 4. !* "* # $ % &. 0. 2 5 1. 0 7 0. 2 6 0. 7 4 2. 3 6 3. 4 6. 0. 9 8 0. 5 6 0. 5 2 0. 4 7 0. 2 0 0. 3 7. 0. 1 6 0. 2 5 0. 7 3 1. 1 1 2. 7 4 4. 3 9. 1. 8 2 1. 0 4 1. 4 0 1. 8 7 0. 2 8 0. 1 5. 0. 7 1 0. 7 4 1. 6 4 2. 5 2 2. 8 2 4. 9 0***. 5. ! " #* $* %* &*. 6. !* "* # $ %* &* !* "* #* $* % & !* "* #* $* %* &*. 0. 3 5 0. 0 8 0. 0 8 0. 2 6 0. 7 0 1. 0 3 0. 1 3 0. 0 5 0. 1 3 0. 3 7 0. 7 0 1. 0 3 0. 2 5 0. 1 0 0. 1 6 0. 5 2 2. 3 6 3. 4 6 0. 1 3 0. 0 5 0. 0 8 0. 2 6 0. 7 0 1. 0 3. 3. 2 9 1. 6 7 0. 7 1 0. 5 6 0. 2 1 0. 2 7 0. 9 8 0. 5 6 0. 5 2 0. 4 7 0. 1 1 0. 1 3 0. 9 8 0. 5 4 0. 3 7 0. 3 0 0. 2 0 0. 3 7 0. 9 8 0. 5 4 0. 3 7 0. 3 0 0. 1 1 0. 1 3. 0. 2 0 0. 2 6 0. 3 8 0. 5 8 1. 0 4 1. 5 4 0. 0 5 0. 2 0 0. 6 0 0. 7 5 1. 0 4 1. 5 4 0. 1 6 0. 2 4 0. 4 5 0. 8 4 2. 7 4 4. 3 9 0. 0 5 0. 1 9 0. 3 7 0. 5 8 1. 0 4 1. 5 4. 4. 0 1 1. 8 7 1. 1 3 1. 0 5 0. 3 2 0. 1 4 1. 8 2 1. 0 4 1. 4 0 1. 8 8 0. 3 3 0. 1 5 1. 4 0 0. 7 6 0. 7 1 0. 7 5 0. 2 4 0. 1 3 1. 4 0 0. 7 6 0. 7 1 0. 7 5 0. 2 2 0. 0 4. 0. 5 5 0. 4 9 0. 7 5 1. 0 4 1. 1 5 1. 6 7** 0. 8 3 0. 6 9 1. 5 1 2. 1 6 1. 2 6 1. 8 1 0. 2 9 0. 4 6 0. 8 0 1. 3 0 2. 7 8 4. 6 5*** 0. 4 1 0. 4 1 0. 7 2 1. 0 4 1. 1 5 1. 6 7**. 4. 9 0*** 2. 3 7 2. 5 1 2. 7 1 0. 8 6 0. 7 1 4. 9 0*** 2. 3 7 2. 5 1 2. 7 1 0. 7 8 0. 5 2 4. 1 7 2. 0 2 1. 4 2** 1. 3 7 0. 8 2 0. 4 6 1. 9 3** 1. 1 7 1. 8 6 2. 2 5 0. 6 7 1. 0 7 4. 1 7*** 2. 0 2 1. 4 2 1. 3 7 0. 6 6 0. 3 9 1. 9 3** 1. 1 7 1. 8 7 2. 2 5*** 0. 6 7 0. 6 5 1. 5 1** 0. 8 8 0. 9 9 1. 0 7 0. 6 2 0. 8 2 1. 5 1 0. 8 8 0. 9 9 1. 0 8 0. 5 6 0. 5 1. 3. 7. 8. * 緻密骨の剛性が1 0GPa の評価部位 1 0GPa の評価部位における相当応力値の最大値 *** 2 0GPa の評価部位における相当応力値の最大値 **. ― 81 ―.

(7) 2 2 4. 矢野, 他:インプラント周囲骨の剛性の部位差と応力分布 表3. 各モデルにおける許容相当応力値に対する相当応力値の比率 荷重条件と許容相当応力値に対する相当応力値の比率(%). モ デ ル. 評価部位. A1. A2. B1. B2. 1. ! " # $ % &. 1 2 3 5 1 3 4 0 5 9. 5 6 3 0 1 9 1 6 7 1 3. 9 6 1 3 1 9 4 7 7 5. 8 1 3 8 3 5 4 0 8 4. 1 6 1 5 3 0 4 3 4 8 8 4***. 2. ! " # $ %* &* ! " #* $* % &. 6 1 2 1 4 2 6 2 1 2 3 1 0 3 1 4 0 5 9. 5 6 3 0 1 9 1 6 1 3 1 6 5 6 2 9 4 6 3 5 7 1 3. 3 5 1 1 1 3 6 2 9 2 1 0 6 2 8 5 0 4 7 7 5***. 4. !* "* # $ % &. 1 5 6 4 4 1 3 4 0 5 9. 5 9 3 3 9 8 3 6. 1 0 1 5 1 3 1 9 4 7 7 5. 8 1 3 8 3 5 4 0 2 6 4 6 9 3 2 6 8 6 3 7 9 1 0 9 6 2 2 4 3 2 5 3. 2 2 1 4 2 7 3 7 7 6 1 0 8** 4 1 0 5 0 7 8 4 8 8 0 4 2 4 5 2 8 4 3 4 8 8 4***. 5. ! " #* $* %* &*. 6. !* "* # $ %* &* !* "* #* $* % & !* "* #* $* %* &*. 6 1 5 1 6 4 2 6 2 8 3 2 6 4 2 6 2 1 5 6 1 0 3 1 4 0 5 9 8 3 5 1 6 4 2 6 2. 5 6 2 9 4 2 3 5 1 3 1 6 5 9 3 3 9 8 6 8 5 9 3 2 2 2 1 8 3 6 5 9 3 2 2 2 1 8 6 8. 3 4 2 3 3 5 6 2 9 2 3 1 2 1 0 1 3 6 2 9 2 1 0 1 4 2 7 5 0 4 7 7 5 3 1 1 2 2 3 5 6 2 9 2. 6 9 3 2 6 8 6 3 1 9 8 1 0 9 6 2 2 4 3 2 2 0 9 8 4 4 5 4 2 4 5 4 2 8 4 4 5 4 2 4 5 1 3 2. 9 8 4 5 6 2 6 9 1 0 0** 4 9 4 1 2 6 3 7 7 6 1 0 8 1 8 2 8 4 8 7 8 4 8 8 0*** 2 4 2 5 4 3 6 2 6 9 1 0 0**. 3. 7. 8. C1. C2 8 4*** 4 1 4 3 4 7 1 5 1 2 8 4*** 4 1 4 3 4 7 4 6 3 1 7 2 3 5 8 5** 8 2 1 4 8 1 1 5** 7 0 3 2 3 9 1 1 1 8 7 2*** 3 5 8 5 8 2 4 0 2 3 1 1 5** 7 0 3 2 3 9*** 4 0 3 9 9 0** 5 3 5 9 6 4 1 1 1 4 9 0 5 3 5 9 6 4 3 3 3 1. * 緻密骨の剛性が1 0GPa の評価部位 1 0GPa の評価部位における許容相当応力値に対する相応応力値の比率の最大値 *** 2 0GPa の評価部位における許容相当応力値に対する相応応力値の比率の最大値 **. ― 82 ―.

(8) 歯科学報. Vol.1 0 2,No.3(2 0 0 2). 2 2 5. する比率が変化するが,表3に見られるように,. 減少する必要,すなわち,1 0GPa の骨に支持さ. 人工歯根の周囲の剛性が高い (20GPa)部位では,. れる人工歯根がブリッジの端に位置する場合の負. いずれにおいても相当応力の許容値に対する比率. 荷の軽減量に対応した量とする必要があることが. は低下することが認められる。これは,剛性の低. 判明した。. い部分があるために,総負荷が減少しているため と判断される。. 以上の結果から,fixture 周囲骨の剛性に著し い部位差が認められる場合には,剛性の乏しい部. これに対して,人工歯根の周囲の剛性が低い(10. 分で許容応力値を超える危険性があり,支持能力. GPa)部位では,相当応力の許容値に対する比率. に対応したインプラント上部構造の設計が必要と. の変化に特徴が認められ,剛性が低い (10GPa)部. されることが示唆された。. 位がブリッジの両端の支台の一方あるいは両方と 結. なる場合には,ほとんどのモデルにおいてその比. 論. 率が100%を超えるが,剛性が低い(10GPa)部位. 骨結合インプラントにおいて,骨の剛性の部位. がブリッジの両端の支台の中間に位置する場合に. 差が当該骨周囲の応力値にどのような影響を及ぼ. は,その比率が1 00%を超えないことが認められ. すかについて,形態が同一で,人工歯根周囲の骨. る。. 剛性のみが異なるモデルを複数構築し,それぞれ. 剛性が低い (10GPa)部位がブリッジの両端の支 台の中間に位置する場合には,その比率が1 00%. について人工歯根の近遠心緻密骨辺縁部に生じる 相当応力値の比較を行った。. を超えないことは,このブリッジが適用可能であ. その結果,fixture 周囲骨の剛性に著しい部位. ることを意味するが,この現象は,インプラント. 差が認められる場合には,剛性の乏しい部分で許. ブリッジの支台の圧負担について検討を行った,. 容応力値を超える危険性があり,支持能力に対応. 高山12)および荒瀧ら8)が述べているように,直線. したインプラント上部構造の設計が必要とされる. 状の間入型ブリッジにおいては,ブリッジの支台. ことが示唆された。. の圧負担の主要な因子は両端の支台間距離であ り,両端の間に設置される支台の数や位置の影響 は小さいので,中間に設置された支台を支える骨. 本論文の要旨は,第2 6 6回東京歯科大学学会例会(1 9 9 9 年3月6日,千葉) において発表した。. の剛性が変化しても両端の支台の圧負担の影響が 参. 少ないことと,総負荷が減少していることの両者 によって現れたものと推定される。これに対し て,剛性が低い(10GPa)部位がブリッジの両端の 支台に一方あるいは両方となる場合には,その比 率が1 00%を超えることは,このブリッジが適用 不可であることを意味するが,この現象は,ブ リッジの圧負担の主要因子となる両端の支台に は,その他の支台に比較して大きな圧負担が生じ るために,支持骨の剛性の低下の影響が顕著に現 れたものと考えられる。 したがって,緻密骨の剛性を低下させたすべて の条件モデルにおいて,1 0GPa の近遠心緻密骨 辺縁部の相当応力の最大値を許容応力値の1 00% 未満に維持するためには,総荷重量を85%以下に. !. 考. 文. 献. 1)Branemark, P−I, Hansson, B. O., Adell, R., et al. : Osseointegrated implants in the treatment of the edentulous jaw. Experience from a 10−year study 6:1∼ period. Scand J Plast Reconstr Surg, 1 1 3 2,1 9 7 7. 2)Lekholm, U., van Steenberghe, D., Herrmann, I., et al. : Osseointegrated implants in the treatment of partially edentulous jaws : a prospective 5−year multicenter study. Int J Oral Maxillofac Implants, 9:6 2 7∼6 3 5,1 9 9 4. 3)Yoshida, K., Takamatsu, Y., Adachi, Y., Kishi, M., Sekine, H., Shigematsu, T. : Functioning survival rate of fixtures and superstructures of osseointegrated implants : ten years of progress in Tokyo Dental College Hospital(second report) . Bull Tokyo Dent Coll,3 7:5 5∼6 2,1 9 9 6. 4)中山一久,嶋村一郎,岸 正孝:治癒期間3ヵ月に おけるイヌ下顎骨埋入 fixture の骨接触率について.. ― 83 ―.

(9) 2 2 6. 矢野, 他:インプラント周囲骨の剛性の部位差と応力分布. 歯科学報,1 0 0:3 7 5∼3 8 9,2 0 0 0. 5)赤堀仁則,安達 康:マイクロ CT を用いたイヌ下 顎骨内部構造の観察 ― チタンインプラント周囲海綿 骨 の 形 態 学 的 評 価 ―.歯 科 学 報,1 0 1:4 5 7∼4 7 0, 2 0 0 1. 6)Rangert, B. : Practical guidelines based on biomechanical principles, In Optimal Implant Positioning & ! Soft Tissue Management for Branemark System, 1 st ed. (Palacci, P. ed) 2 , 1∼3 3, Quintessence Publishing Co., Chicago,1 9 9 5. 7)Skalak, R. : Aspects of biomechanical considera! tions, In Tissue−Integrated Prostheses, 1 st ed. (Branemark, P.−I., Zarb, G.A. and Albrektsson, T. eds.) , 1 1 7∼1 2 8, Quintessence Publishing Co., Chicago, 1 9 8 5. 8)荒瀧友彦,安達 康,岸 正孝:下顎臼歯部に適用 された Osseointegrated Implant Bridge の設計条件が. 周囲骨組織の応力分布に及ぼす影響に関する実験的研 究.歯科学報,9 8:1 1 3∼1 3 6,1 9 9 8. 9)高崎美喜夫,関根秀志,岸 正孝:骨結合インプラ ントにおける支台歯と fixture との連結に関する二次 元有限要素法解析.歯科学報,1 0 0:5 2 5∼5 4 0,2 0 0 0. 1 0)堀田宏巳:下顎 Osseointegrated implant 症例にお ける Fixture の被圧変位特性に関する実験的研究.歯 科学報,9 2:1∼6 5,1 9 9 2. 1 1) 野 村 貴 生:Fixture 周 囲 骨 組 織 の 強 度 が 下 顎 Osseointegrated Implant の水平的被圧変位特性に及ぼ す影響に 関 す る 実 験 的 研 究.歯 科 学 報,9 5:6 3 3∼ 6 5 2,1 9 9 5. 1 2)高山寿夫:オッセオインテグレーテッド・インプラ ントに関する生体力学的検討,オッセオインテグレー テッド・インプラントとその咬合第1版(保 母 須 弥 ,2 6 5∼2 7 9,クイン 也,一田英二,Garcia, T. L. 編) テッセンス出版,東京,1 9 8 9.. The Influence of the Site Differences of Bone Rigidity Surrounding Osseointegrated Implants on the Stress Distribution Shinji YANO, Mikio TAKASAKI, Syunichi ATSUTA Hiroki SUZUKI, Yoshizumi TSUJI, Hiromi HOTTA Ichiro SHIMAMURA, Yasushi ADACHI, Masataka KISHI Department of Removable Partial Prosthodontics, Tokyo Dental College (Chairman : Prof. Masataka Kishi) Key words : osseointegrated implant, bone rigidity, finite element analysis. In recent years, as for the installation and superstructure design of osseointegrated implants, the biomechanical consideration becomes important. This study examined the influence of site differences in bone rigidity surrounding the fixture on stress distribution, using a two−dimensional finite element analysis model. The finite element analysis models each demonstrated a different condition of site differences in bone rigidity surrounding fixture, then cortical bone stresses were compared under static vertical load. As a result, it was suggested that the load must be decreased to the quantity corresponding to the supporting ability of bone to maintain each stress value below the tolerable level when the site differences in bone rigidity was remarkable.. ― 84 ―. (The Shikwa Gakuho,1 0 2:2 1 9∼2 2 6,2 0 0 2).

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参照

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