同軸・導波管變成器のインピーダンス
測定について(その1)
相川孝作
北城篤雄
On the Measurement of Impedance of a Coaxial
to Waveguide Transducer KosakuAikawa AtsuoHojo
Synopsis:「
nn the coaxial to waveguide transducer, several theoretical analyses have been done by Slater, Pearcey, Kihara, Suzuki and other researchers・ The transducer is considered to be composed of an ideal transformer and an series reactance・ The value of transformation ratio given by th・ab。ve re・earch・・s are diff・・ent f・・m each・ther and th・i・th・・ri・・are different in Wh・the「 the reactance is equal or not to the reactance of post itself. As for the experiment, ollly Mumford has researched on the broad−band matching of this transducer. In our research, the transformer ratio and reactance of a transducer have been measured by several methods, and the theories and experimental results are compared and discussed. The obtained results show that the measured transformation ratio is lower than Slater’s equat ion and lies somewhere in−between Kihara’s and Pearcey’s;and the reactance is different from the reactance of post itself. 1.緒 言 同軸・導波管変波器に関する理論的解析はSl ater 1),Schelkunoff 2), Pearcey;;),木原4).田申5),金1‡木6) の諸氏によつてなされている。この変成器は理想:変圧 器と直列リアクタシスとからなるとみなされるが、変 校比を與える数式は必ずし.も一致しなく、又リァクタ ソスに関しても、それが単に突出した導体棒のリァク タソスそのものであるか、又はこれと異なる.ものかに ついても理論が異つている。一方実験的にはわつかに Mumford7)氏の広帯域整含の実験があるに過ぎない△ この論文は変成答のイソピe−’ Ptゾスを測定し、変成比 およびリァクタンスを求め、これらの理論式と実験結 果とを比較検討したもめである。得られた結果は、変 成比はSlater氏、木原氏の式より小さくPearcey氏 の式より大きい。リアクタソスは導体棒そのもののリ アクタソスと異なつている様に思われる。2.同軸・導波管攣成器に關する諸論
導波管における伝送姿態はTEIoモードのみとする。 両方向に導波管がある場合、片側に反射短絡板がある 場含とがあり、叉同軸内導体の先が導波管の対底面ま で貫通した場合、底面から先が短絡プラソジア付同軸 管になつている場合、途中まで突出した場合とがある (Fig.1)。又中室同’軸管の場会と同軸ケ’ブルの場 合とがある。」
この論−※では短形導波管をこれと直角な同.軸管から 励振する場合、剖ユちCross transitionのみを取扱い」llL
Fig.1 これらの問題を取扱つたものは先の文献1)…7)に29
昭和31年7月
山梨大学工学部研究報告
第 7 号 ’ あるが、文字、記号が相異するため、こ一kでは次のよ うに統一して示す。 Zo : 導波管特性イソピーダソス(界イソピーダ ソス)=120・x/ゾi二〔入/2α)2’ Z伽 :引同軸側からみた入力イソピーダソス Rin : 〃 入力抵抗(近似灼に1ぞ・o叉 はR・) .Xlin : tl 入力リアクタソス R・O:両方向導波管の場合の放射抵抗 Rr : 一端に反身赫反のある場合の放射抵抗 no :両方向導波管の場合の変成比(片側につき) n :一端に反射板のある場合の変成比 Zc :同軸管特性イソピーダソス G,g:導波管側から同軸管をみたコソダクタンス (同じく規格化されたもの)B,b:導波管側から同軸管をみたサセプタンス
(同じく規格化されたも0)) Rpu,プが 導波管側から同軸管をみた並列抵抗(同じ く規格化されたもの) Xl.,κが 導波管側から同軸管をみた並列リアクタソ ス個じく規格化されたもの) R,r x,.x: 導波管側から同軸管をみた直列抵抗(同じ く規格化されたもの) ’導波管側から同軸管をみた直列リアクタソ ス(同じく規格化されたも¢)) Zs1(Xs1):導波管側からみた導体棒のイソピーダソ ス(リアクタソス) Z・2(X。2):同軸側からみた導体棒のイソピーダソス リアクタンス) 入 :波長 λo :管内波長 β : 管内位相定数=2π力σ α :導波管の巾 b :導波管の高さ c :プロ e一プアンテナの壁面からの距離 d :プP一プアソテナと反射板との距難1 :アソテナの長さ
rl :同軸管の内導体半径
’2 :同軸管の外導体内半径 f苛・寸法1よFig.2に示づ一。 Fig.230
以下各論文にある結果を要約して示す(数式は各結 果を比較し易い形に書改めてある)。 (1) Slater氏 アソテナ電流を均一分布と仮定して、両方向導波管 の場合に放射抵抗1∼rOは『/㌃:競r
−(÷)2・ごz・s加・三 (・)
i変成器の等価回路としてFig.3(a)のような回路を 與えている。変成比noはn・?−2謬一2(÷)2÷吻・= (2)
で與えられ、ZΩは放射抵抗を除いた突出部のイソピ ーダソスで、抵抗分が無視できるからリアクタソスと なる。 ZS皇 252 (a)玩子
琶翌}
〔4, Slaterの著書では α=2旦㌔祖・亘 b2 α z%? “1 ξz・ 一」 口山ta“eぷ㏄ζFig.3
ζc♪ (3) とおき、これを結合係数とよんで]、・る。noとαとの閲 にはi次の関係がある。n。2=一㌦
(4) 次に一方の導波管がアソテナより4なる距離で短絡 された場合には放射抵抗Rrは 1・/μsin2一㌘一・(b)㍑
==Zono2sin2}3d となる。 変成比(見掛けの)nは R・=2・in2βd。b一 、一一・一一 レ・一(一オ)2 _2z。⊥6.、ゴ,、・≡、沸∂ (5)R’,; β
齢
難 鰭 櫟 lt‘ i・v
ぐ. ξ ε 1,, ㌧、 芦、 同軸・導波管変成器のイソピ{ダソス測定について(その1)庁儒一2(;已・in・㍗・・βd
=no2si・n2red (6) 等佃ir[日路はFig.4(つようになり並列イソヒ゜ ・一ダンス は次式で輿えられ、リアクタソス分が入つてくる。;捌インピーダソス_斑⊇吐壁4麺塑・、
no2Zo十∫%02Zo tαnβd =κ02Zo(sin2βd−←j sinβd cosβd) (7) Zsu Zsa膏註}碑・{三:鰺瓢μ
Fig. 4 (2) Sehelkunoff Ji℃ 貫通アソテナにおいて1寸坊向導波管の場合にnモー }ご)三〉ご二考憲しL’C R・│/ζ刷・(・・)+2ミゐ㈱・)
一Σノo(2nBa −F2βc) 7’1Pt:; 一Σ10(2%βα十βα一2βc)〕 (8) rl it=o X∋/三βb〔N・(・・)+熱・(2…) ま 一 Σ∼Vo(2nβa十2βc) ’a=O . oo 一Σ(2n ea 十 Ba 一一 2βc)〕 (9) ’tl=, を興えているが、三一1ヨ皮に対しては、 s沈2三旦R川非凄㌃i㌫
=ろZ。sin・τ・、 (10)
a a 片飼1のイソピーダソスはこれらの式の2倍となり、 片側が反射短絡板になつているときは 5rが.π旦R品一
ウ二(1−c°・2・(’)/百量1; s〃32亘c−一・㌧当2β∵三〒tア
_2z、−b.、ir. L’ pal、iがヱ旦 (11) a a (10)、 (11)三式.1よSlaterご)式 (1) (5) J」)、1=ニbな る場合に一致する。31
(3) Pearcey氏
アソテナに浩う電流分布を均一とか、正弦波とか最 初から仮定せずに、導線に対する数学的境界値問題を とくことによつて求めた。高次の項を省略すると両方 向導波管の場合には近似的に sin2 pζ(C.臨=3晶呼雨ア
tan2−一竺L=;ゐ一一1・一(:1;・づ竺 (・2)
X海一一3・{Ω・・噺≡轟;Z‘°♂ゐ1+…} (13) α2膓β1「…は複椎な形で原諭文(文献(2)…(106) 、 式)参照のこと。但し Ω=log(μ12/r2),μ=4.8113 反射板付導波管の場合には s仇2_竺旦=6晶『Ψ/i二㌫…・
♂αμ2_旦=・一一ll−z・T2−一博蹄緬・(・4)
となり、リアクタソス分の変化は πc sin2臨=霊 ㌘∵i嵩 (15)
街、同軸管部を短絡すると突出プロ e一ブは単なる導 体棒となるが、そのリアクタソスは近似的に.t COS l吃1十坐十..... Z・1−」轟Z・Ω・・ 2fC( Ω典亙_、。s.lel)一・ kl (16) で與えられる。αiについては文献2)の(109)式参 照。借原’論文はタイプライター刷なので誤植が多く、 従つてそれを引用した(15)式、 (16)式にも誤があ るかも知れない。 (4) ン{ミ」京.氏 電流をlcO5πy/21と仮定し、放射抵抗を求める と両方向導波管の場合はR・…Z・三丁(÷)21 (・7)
一方に反射短絡板がある場合は昭和31年7月
山梨大学工学部研究報告
第 7 号 Rr−2z・』, Gア1−s沸・・ (18) (5) 田中氏 貫通プロ 一一ブァンテナの後方d=(2n+1)入.a/4に反 射板が設けられてある場今に導波管の励振イソピーダ ンスは主波に対してZ苛{i篭露
2c一抗κ∫{L+∫⇒1声記(・9)
ヨ L−n− vr r;↓よ匂。 リアクタソス分はMileS氏s)0)與え7こ結・果から む一.・=9−一〔cosec・−ztq・log{2些一s∫%・2三iC・}−2〕 . x♀2=一一一 2λo a πγ a 2rl (20) 等価回路はFig.5で與え Zc られ、点線の部分は反射短 _.「竃耀羅=㌫㌔ 難㌧
リアクタソスで、この部分 1 −一・■s がないときは当然Xc=Oで ・ある。 Xc
Fig. 5(6)鈴木氏
反射板付導波管の場合貫通型では等価回路はFig.6 (a)のようになるが、放射孔(結合孔)の放射イソピ ーダンスZゐは大きいので、これを省略すると(b)の ようになり、noは近似的に次式で與えられる。nD・=2bs佃・旦竺 (21)
a a 突出型ではXcがなくなる。 nの値が級数形で填え られているが、近似式は與えられていない。xc 7CZS, N礁口
Zh
199,e’jpt摯
2 (a) (b) Fig. 6 これら諸氏の與えた結果を総括してTable.1に示す。 反射短絡板があるときの変成比はveo2にsin2tgdを乗 ずればよい。 さて抵抗分或は変成比に関してはや1.・類似の形をし ている。貫通型の場合、Schelkunoff氏、鈴木氏a)式は Slater氏の式の1= bの場合に相当するのでこれを除 きアソテナが導波管中心軸にある場合(c==a/2)につ いて、Slator, Pearcey,木原氏の與えた変成比(そ れぞれ’rc,.,牲, n,・cとすそ))を比較・する。 Slater氏は均一電流としているが、木原氏は1 cos πY/21としている。 nt2−:』2(16)L」…;一:::一多一(一一1し1)2−2− (2/π)1=leは実茸長であるから、1の代りにleで表わ vap2 = ..2−71 ,‘ 一rt、 t〕’ ソ LLJ){・,.)o ns,nlr,1;tJの関係を比で示すと .,z (π1丁)2 ’9・2:tn ic2:」np2=1:一”8−”J:4石。,ガ λ 図示するとFig.7のようになる。 ・・み2(leろ)2書一 となりnJ:とns三ほ一致する。 Pearcey氏はが一;←;yジ欝;)
、t…(・一《り =τ一(る.)2?ls2 πηλが小さいときはta・n(π∼/入)÷π1/λで tnp2 =。12/ ,. ’2 4 π//λが約0.8のときtan2(π1/入〉÷2(π1/λ)2となり 1 v 同図はプロープア ソテナが、導波管中心軸より3.25mm離れた場合であ る。爾Terman氏はその著書Radio Engineering(邦
訳ラジオ.二1二学’:第1巻、161頁)で貫通型プロe・−tブに ついて放射抵抗は Rr_旦一62z。s摺・.π・. 2 a a を與えている。 (変成比)2は%ノのπ/2倍になつて いる。 このように同軸側からみた放射抵抗、或は変成比は 形が似て居り、値が異るだけであるが、リアクタソス 分においてはすこぶる異つている。 Sehelkunoff氏はNeuman函i数で〃次モ・一一ドまで ㍍ キ ,1. 遺 … ぷ 、雇 』・曳Table.1
両方向導波管の場合、同軸側からみた等価回路とイソピーダソス研究者
Slater SchelkunoffPearcey
i変成器の形、位置、電流分布
突出 全長に亘り一定 貫通 蚕長に亘り一定 突出 近似的に sinle(1− 1 y l) COskl 等 価 回 路 ×Rin
ρら メレ、,、.P㌦
xら
木 l i突出、 原 i導波管中心軸 i、。s一互、…芝. ; 2 1 ! i ×R玩
Rin z・(÷)2÷油・一芸 z。⊥s‘%2_坐 a a ÷/三βb〔・・(β・)+2S・・(2・βa) e}={〕 oo co 一Σ10(2nBα+2βc)一Σノb(2nBa+βa 一 2βc) ,1=0 η=O一1−z・(;ア趨)畔
Xin X(與えられていない) 丁/÷βb〔N・(・・)+㌘。N・(2・βの ロ 一Σ1Vo(2nβa+2βの一Σ(2nβa+βa−2β6)〕 ?2=〇 九ロ0 一3り1・9(呉)・・’』1(・・ 1・−4・8・・3L
変 成 比 no2 2(÷)2−÷・in・一芸一2⊥s伽・≡
α a (1=b) t t・が( 丁←㌃)コ÷ (π1λ)2一旦、i⊇
工・(ib)2z・ 田 Ll貫通
中 ! 1 NrZ。任z。
l
ll
i2
1
一一yo一 ゐ(2aλ9)2鋤2(:¢) 2「1・+(2aλa)2加・・三 鈴 木 貫通及び突出 貫通の場合 震流一定 突出の場合 ゾ1−(y/b)百『\l
E⇒
l l 貫通の場合2÷Z・s伽・C:)
突出の場合 近似式はない X(與えられていない) 22t tan.竺L静去iエ(婁誌㌢為
貫通の場合 2x、2一旦.鋤・塑. a a工己)2
(c==一一一一 2) コ▽。 一・互一一 2r1’Ni
bの
2rl (2召.一亙)2竺2壬 ・+(2αλ9)2t ・芸 .2臼αヵ旦 λ9 a ・+(2aλa)㍉a邦2一讐 貫通の場合 2⊥、in・.竺(1.=b) α α 突出の場合 近似式はない 備 考 プロ ・一ブのみのリアクタソス 婿z・1・9(μlz’γ2) ×c・…2?i⊃綴念㌃一・
kl プロー・一スのみのリアクタソス ー†z・是「{cosθc㌢ 1・9{誓・仇÷}−2〕 プローブのみのリアクタソス⊥Zo⊥〔60s〃旦
λ9 a 2 1・9.…已・加・.竺一2〕+△(・) Tグ1 正誤:図のXptはXs2の誤り △1,△2,△3はそれぞれ文献参照同軸・導波管変成器のイソピーダソス測定について(そσ)1)
吋
.7 .6 .5 4 .3 .2 ,1 o2
4 Fig. 7 6 8 ’O L伽例) 含めて表わし(近似式は示されてない)、Slator氏と 木原氏は導体棒のインピPダンス又はリアクタソスで あるとし、特に表現式はなく、Pearcey氏はΩの逆 数の級数形で示し(近似式は示されていない)、田中 氏は導波管を駆動点からみた場合にリアクタソス分を 含み、これと導体棒のリアクタンス、導波管底面同軸 部のリアクタソスを加えたものが全リアクタソスであ るとしている(Fig・5参照)。鈴木氏は導体棒のリア クタソスのみを考えている。肯Pearcey氏の場合も Xinと導体棒のリアクタソXを同軸側に換算したも のとは表現が異つている。各研究者の方法、条件が異 つているが、抵抗分の方はほK“同一形であるが、リア クタソス分は各々異つている。即ちリアクタソス分が 単なる導体棒のリアクタソスと同じものか異なるもの か判つていない。 更に問題になるのは特性イソピーダソスである。こ の論文では30頁に示すようにEv!Hxで示される所謂 界イソピー一ダゾスを特性インピーダソスとしているが (田中氏もこのイソピーダソスを用い素インピーダソ スとよんでいる。)、Slater氏はZeq= Zob/a(equiva− 1ent impedanee)を用いている。 一般に特性イソピー一 Nソス表示としては Z・・一 −13− e−−Z・・Z肋一2÷Z・・ b 72 z∫mJ=下『“’a−Zo などがあり、当然μOの値も異なつてくるが〔(変成 比)2×特性イソピーダソス〕は同じになる。本論文で は統一的にZoを用いることにする。3.同軸・導波管変成器の等価回路
両方向導波管の場合の同軸管・導波管変成器は
Fig、8(a)のような等価回路で表わされる。従つて B Xp (a) (b) Fig. 81,亙
(c) (b)のように並列な抵抗とリアクタソス(叉はコソダ クタソスとサセプタソス)として表わすことができ る。 y−G・∫君。+ノーLk,;一 (26)
とおけば Y= 、−1・ .一一一=一_塾Ω』一一一= vaogえ・(Zc+z・・’)乙仏2緬
==n・・z,蕊評吻・・万雲石 ∴G=_1_=__璽亘竺一Rp
Z♂+x822B_⊥=_」醒2_、
Zc2十Xe L・2品
Zn, G, Bが判ればno, X・2が求められる。 x、2=_z。旦 G n。・・…z・G(・+芸) 若し(c)のように直列表示で示せば Z==R+∫X−=z旦一念+∫鳶丁
より R=−z・− na2x=、亙
η02 ・・2一芸一 砥・一等一 (27) (28) (29) (30) (31) (32) (33) (34) (35) (36)4.実験方法
導波管内イソピーダソスの測定方法としてthAの方法 が考えられる。 (1)定在波法 (a)λσ/4反射板を用いる方法 プローブ後方のイソピーダソスは無限大と考えられ33
昭和31年7月 山梨大学工学部研究報告
tr〔一}一・“』 . t“一’一一”m’mmnt t}}}Jtt一、一…−Tt−一一 rrmrm mh一 TNt、 1一一一一・ ^ ±「 LL一一一 ・・ 第 7 号 るから同軸ケ・・一ブルが接続されたプロ・・一プアソテナの インピーダンスそのものを測定することができる。誤 差としては反射板が正確に㍉/4の位置にない場合、 イソピーダソスが無限大にならないことである。 (b)無反射端を用いる方法 プロ・・一ブの後向に無反射端を置けば導波管の特性ア ドミタソス1/Zoが結合部に並列に入つたものと考えら れるから、蚕アドミタソスから1/Zoを差i引けばよい。 誤差としては彼反射端の反射が考えられる。 (2) S日拘線法9) 末武氏の求めた結果を利用する。g>1の場合には、 数値を決定しにくい。 (3) 反射係数円線図法10) Felsen−Ol iner氏の方法による。 同軸ケーゾルとしては3C2V(特性イソピーダソ ス75Ω、内導体O・8mm、ポリユケレソ外径30mm) を使用し、Fig.9のような単純な構造のコネクターで 結合させた。ケ{ゾルの長 さは約ヱOmのものを使用し 減衰を利用して無反射とな した。 内導体がポリエチレソで 蚕くおK一われた場合と、内導体先端が05mmだけ露
問した場合と、内導体が完 Fig.9 全に露男した場合について実験した。おのおのの場合 を(a)結合、(b)結合、(c)結合とする。 実験は9000Mc帯で行われた。5.実騎結果
無反射端を用いる方怯はこの装置が完全な無反射で なかつた(定在波比1.06)ためと、スミス図表上の目盛 のあらい部分にアドミタソス図が来るために明らかな 誤差が現れたので、この結果は採用しなかつた。λワ/4 反射板を用いたものと5曲線:法と反射係数線図法によ るものとを示す。S曲線と反射係数円線図法とは同一 データから求めるものであるから結果は一致すべきも のである。 (1)定在波法(λσ/4反射板を用いた場合) イソピーダソス(r+∫κ)をスミス図表に示したも のがFig.10およびFig.11である。図はそれぞれ (a)結合、(c)結合で、三本の線は中心軸上、中心 軸から3.25mmおよび6.25mm離れた場合である。 この図から変成比no2を求めた結果をFig.12から Fig.14にリアクタソス分をFig.15からFig・19に 示す。no2は大体の傾向としては木原氏 (n ,2) と 34. Pearcey氏@ノ)との間にあり、傾斜は理論値よりも急 である。一方リアクタソス分に関してはFig.15から Fig.17がそれぞれ、中心軸上、3・25mm,625rnm離 れた場合であるが、次第に負より正の方向に移動して いる。これらの図を中心軸からの距離をパラメータニ して書改め、かつ導体棒のみのリアクタソスと比較し たものがFig・18およびFig.19である。導体棒のこ・ のリアクタソスは文献(11)の結果であるが、何れ: 場合も、1の大きい部分では、中心軸から離れるに従 つてリアクタソスが負から正の方向へ移動するという 点では傾向が同じてあるが、数値に関しては開きがあ る。叉裸のプP一プアソテナの方がポリエチレソ被覆 の場合よりnJL’もリアクタソスも値が小さい。 (2)5曲線および反射係数円線図法による方法 この方法は(a)結合について中心軸上および325 mm離れた場会について実験した。 Fig、20およびFig.21は中心軸上にある場合の1=7mmおよび4mm
に対するS曲線、Fig.22およびFig.23はそれぞれ に対応する反射係数円である。g>1の場合にはS睦 線は横に蛇行し、反射係数円は座標中心ぼを含まない。 9<1の場今はS曲線は45°の傾斜線に染い、反射係 数円は中心ぼを含む。円線図法では直列抵坑分も求 められるのであるが、こISでは錘視し、又原諭文のμ も1とみなして近似結果を求めた。さてこれらの方法 によつて得られたnJ2をFig.24に、 リアクタソス分 をFig・25に示す。 no2はη∼とn〃2との間にあり、 曲緑の轡曲度は晦2に近い。前の方法(1)の結果と 比べると1の大きい方では小さく、1の小さい方では 大きい。リアクタソス分は変化の傾向は前の結果と似 ているが正の方向に移動している。6.考察および結言
二方法による測定結果は大体の傾向は似ているが、 数値的にや⊆異なるのは測定装置および方法の誤差:こ よるものと思われるが、これらに関しては後FI、こ護 る。 大体において変成比は本1京氏c〕)値とPear己ey氏. 値との閲にあるといえよう。叉リアクタソスに関して は導波管から突男した単なる導体棒のリアククソスニ 比較すると、長さおよび導波管中心軸からの距幾に二 る変化の傾向は似ているが、数値的には誤差以上∴開 きがあり、両者は同一ではないように思われる。 誤差の検討が十分でなく、やX中途の感はあるが、 この実験によりtこれまで測定結果のなかつた同軸・ 導波管変成器のi変成比とリアクタソス分に関してそば 特性と数値とを明らかにすることができたこ (昭和314手5月7日)同軸・導波管変成器のイソピーダソス測定について(その1) 文 献 (1)Slater:Microwave Transmission sec・37 ∼3〕 (2)Schel1 unoff:Electromagnetic Wave P.494 (3)Pearcey:Antenna t heory of the Wawe− ・guide probe (4)木1葺(:∼尊波’管 (5)田中:電通話35,563,昭27 (6)鈴木:電気三学会北海道支部連合大会,昭30年 10月,応用電気研究所彙報に発表予定 (7)Mumford:P.1. R. E.41,256,1953 (8)Miles:P.1.R.E.34,728,1946 (9)宋武:マイクロ波通信研究委員会資料,昭30年 3月 (10)Felsen&Oliner:P.1. R. E.42,477,1954 (11)相川,小林:山梨大学工学部研究報告第7号, 同召31年 p25 t ●
35
昭和31年7月
山梨大学工学部研究報告’
第 7 号
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Fig.14
’0 イ(勿腕)、 Fig. 12 ● ㎡ Q 一’ 魂 一3 Unm, ’ ノFig:15
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同軸・導波管変成器のイソピーダソス測定について(その1) 一’ [2 一3 Fig. 16
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∠2∫物砺吻・iae’ ω}隼 一一一×●一一一 (b 〃 一・一←一一 〔の ” Fig. 17 .1●4 工 / ン’4 .9b¢7 t二▲’ .、1ダ〆ン
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Fig. 18 37昭和31年7月 山梨大学工学部、研究.報告
第 7 号 2 〆 c 工 一ノ ー2 −・ 3 2f° P(”ve) 230 220 / ’ ’ノ』 Fig. 19 KCt)c・“1・Zthg ⇔一 ノニ4拓卿 20 40 s〈邪侭) Fig. 20 25v D(怜領膓240
230 24・0 2tO 2CO 軸 s(宵個) Fig.、2138
同軸・導波管変成器のイソピーダソス測定について(その1) 90 on ceuter ・㌻//
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昭租131年7月