Kobe Shoin Women’s University Repository
Title
言語資料としての国会会議録検索システム
The on-line full-text database of the Minutes of the Diet:
Its potentials and limitations
Author(s)
松田 謙次郎 Kenjiro Matsuda
Citation
Theoretical and applied linguistics at Kobe Shoin,
No.7:55-82
Issue Date
2004
Resource Type
Bulletin Paper / 紀要論文
Resource Version
URL
Right
言語 資料 と しての 国会 会 議録 検 索 シス テ ム*
松 田謙次郎
Theon-linefull-textdatabaseoftheMinutesoftheDiet: Itspotentialsandlimitations KenjiroMatsuda AbstractThe on-line full-text database of the Minutes of the Diet offers linguists a unique resource for corpora study of the modern Japanese language; with all the de-bates and information of the session searchable by keywords, and the name of the speaker, date, House, etc., all laid out in an easy-to-use interface. The database is accessible from ordinary internet browsers, and the search results are easily downloadable to the user's PC. This article explores this resource's possibilities for various linguistic research (lexicon, syntax, dialectology and discourse anal-ysis), demonstrates actual searches and their results, and carefully examines the limitations that necessarily arise from several sources (e.g. editorial practices of the Diet Office transcribers).
1.は じ め に 国 会 会 議 録 は 、 衆 参 両議 院 の本 会 議 会 議 録 と 、 そ の 委 員 会 記 録 を納 め た もの で あ る。 日 本 は1890年 の 国 会 開 設 以 来 、 こ の 記 録 が 断 続 す る こ とな く連 綿 と続 け ら れ て い る とい う 世 界 的 に も稀 有 な 記 録 を持 つ 国 の1つ で あ る が 、 こ の記 録 は従 来 印 刷 物 と して の み 頒 布 さ れ て 来 て い た 。 衆 参 両 院 事 務 局 と 国 立 国 会 図 書 館 は 国 会 会 議 録 フ ル テ キ ス ト ・デ ー タベ ー ス ・シ ス テ ム の 構 想 を1992年 よ り持 ち 始 め 、 共 同 で 構 築 作 業 を 開 始 し、1999年 よ り 一 s本稿 の執筆 に当 たって は、衆 議 院速 記 者養 成所 と参 議 院速 記者 養成 所 に おい て、 資料 を閲 覧 させ て頂 い た。 参議 院 記録 部 と広 報 課 には 、 い くつ か質 問 に答 えて 頂 いて い る.ま た、朝 日祥 之、 太 田一 郎 、助 川泰・彦 、 フ ィ リ ップ ・シュペ ルテ ィ、マ ー ク ・ス コ ッ ト、高野 照二 、橋 本 力 、二 階堂 整の 各氏 か ら有 益 な コ メン トを賜 っ た。 感 謝 申 し上 げた い。 本研 究 の 一部 は 、 日本 学術 振 興 会科学 研 究 費補 助金((基 盤研 究(B)「 言語 に おけ る制 約 間 の イ ン ター フェー ス に 関す る総 合 的研 究 」(平 成12年 度 ∼15年 度)、 研 究 代 表 者:西 垣 内 泰介 、課題 番 号 12410129)を 受 け てい る。 TheoreticalandAppliedLinguisticsatKubeShoin7,55-82,2004. ⑥K∂ 加 ∫'tout1'IS"∫ 翼∫θプbrL加8μ'St'cSciences。
56 松 田謙 次 郎 部 運 用 開 始 、2001年 よ り イ ン タ ー ネ ッ ト上 で の 公 開 が 本 格 的 に 開始 さ れ た(鈴 木(1994, 77)、 参 議 院50年 の あ ゆ み 編 集 委 員 会(1998,296)、 奥 村(1997,41-42)、 総 務 庁(1999)、 国立 国 会 図 書 館(2001))。 これ で新 憲 法 下 で 開催 さ れ た 国 会 の ほ ぼ す べ て の 会 議 録 が 、1国 会 会 議 録 検 索 シ ス テ ム ウ ェ ブ サ イ ト(http://kokkai.ndl.go.jp/)に お い て オ ン ラ イ ンで 検 索 で き る よ う に な っ た わ け で あ る 。 国 会 会 議 録 は 、 戦 後 政 治 史 研 究 者 に と っ て の 第 一 級 史 料 で あ る が 、 別 な観 点 か ら こ れ を考 え る と 、 日本 各 地 出 身 で あ る 成 人 の 、 戦 後 60年 近 くに わ た る改 ま っ た話 し言 葉 で の 膨 大 な発 話 記 録 と も捉 え る こ とが で きる 。 話 者 (議員 〉 の 生 年 で 考 え る と、19世 紀 後 半 か ら20世 紀 後 半 ま で と な り、 理 論 上 は100年 に わ た る 範 囲 の 話 者 の発 話 を納 め て い る こ と に な る 。 し か も そ れ が 簡 単 に検 索 で き る状 態 に置 か れ て い る わ け で あ る 。 言 語 研 究 者 で あ れ ば 、 当 然 国 会 会 議 録 を コ ー パ ス と して 使 う こ と を考 え て も不 思 議 は な い 。 こ こ で は 、 こ の オ ン ラ イ ン版 国 会 会 議 録(正 式 名 称 は 「国 会 会 議 録 検 索 シ ス テ ム」、 以 後 「検 索 シ ス テ ム」 と略 称)を 言 語 資 料 と して使 用 す る 場 合 の 注 意 点 ・問 題 点 を指 摘 し、 併 せ て こ う し た議 会 会 議 録 を デ ー タ と した 研 究 の 現 状 を 概 観 し、 そ の 可 能 性 を探 る こ と と した い 。 な お 、 国 会 会 議 録 は 、 「国 会 議 事 録 」 とい う名 称 も使 わ れ る こ とが あ るが 、 こ こ で は以 後 「会 議 録 」 とい う名 称 を使 う こ と にす る 。
2.国
会会 議録
まず 、 国 会 会 議 録 に つ い て 、従 来 の シス テ ム を簡 単 に確 認 して お こ う。 国 会 が そ の 会 議 録 を 速 記 に よ っ て 逐 語 的 記 録 と して 作 成 し(衆 議 院 規 定 第15章 、 参 議 院 規 定 第10章)、 そ れ を公 表 頒 布 す る こ と(憲 法 第57条)は い ず れ も 法 の 定 め る と こ ろ で あ る 。 国 会 会 議 録 は こ う した 法 律 的 根 拠 に よ っ て 取 られ る 、 国 会 の 公 式 記 録 で あ る 。 会 議 録 の作 成 に は 、 速 記 現 業(速 記 、 反 訳)、 調 査 、校 閲 編 集 とい っ た 行 程(こ れ ら に つ い て は §5.3を 参 照)を 経 る が 、 こ れ ら の 作 業 は両 院 の 記 録 部 に よ っ て 行 わ れ て い る 。 こ う した作 業 の ア ウ トプ ッ トは 、本 会 議 、予 算 委 員 会 な ど の 翌 日 に発 行 さ れ る速 報 版 、官 報 号 外 と して 発 行 され る 本 会 議 会 議 録 、 そ して 委 員 会 議 録2が あ る 。 速 報 版 は 議 員 対 象 で あ る が 、 後 の2つ に つ い て は 一 般 で も入 手 可 能 で あ る 。 会 議 録 は 長 年 に わ た り紙 媒 体 に記 録 され て きた わ け だ が 、 こ う した 記 録 の 電 子 化 に 当 た っ て は 、1998年 の 第144回 国 会 ま で の 記 録 につ い て は 過 去 の 会 議 録 をOCRで 読 み と り、 読 み と りエ ラ ー を 修 正 して 電 子 テ キ ス トと して い る 。 第145回 国 会 か らは 、 電 子 的 に 作 成 さ れ た 会 議 録 を、 そ の ま ま公 開 に 回 し て い る 。 縦 書 き が 横 書 き に変 更 さ れ た 以 外 は 、 す べ て の フ ォ ー マ ッ トが そ の ま ま継 承 され て い る 。 こ の こ と は 、検 索 結 果 の 本 分 表 示 画 面 か ら呼 び 出 せ る 、 会 議 録 の 紙 媒 体 で の 画 像 か ら も確 認 で き る(§3.2、 図11参 照)。 会 議 録 検 索 シ ス テ ム の 登 場 に よ っ て 、 第1回 国 会(1947年5月 開 会)以 降 の 本 会 議 、 全 て の委 員 会 が 電 子 的 に公 開 され る こ と に な っ た わ け で あ り、検 索 シ ス テ ム ウ ェ ブ サ イ ト 1閲覧 ・検 索 で きない例 外 につ いて は §4.で 述べ る。 2参議 院 で の正 式 名称 は 「委 員 会 会議 録 」。 両 院 は それ ぞ れ独 自の速 記 者 養 成所 を持つ な ど、速 記 録作 成 に つ い て も微 妙 に異 な る と ころが あ る。言 語 資料 と して の国会 会議 録検索 シス テ ム 57
の 「EへQよ く寄 せ ら れ る 質 問 」(http://kokkai.ndl.go.jp/KENsAKu/www_faq _toP. htm1)に よ れ ば 、 最 新 の 国 会 に し て も2∼3週 間 で 公 開 に 至 る と い う。 な お 、 こ れ は ま だ 実 現 し て い な い が 、 こ の デ ー タ は 将 来 はCD-ROMに 収 め ら れ 公 開 さ れ る 予 定 と の こ と で あ る(参 議 院50年 の あ ゆ み 編 集 委 員 会,1998,297)。 そ う な れ ば 、 研 究 者 各 自 の パ ソ コ ン 上 で 、 今 よ り 格 段 に 自 在 に か つ 効 率 的 に 検 索 が 行 え る よ う に な る だ ろ う 。
3.国
会会 議録 検索 システ ムの使 い方
3.1検 索 条 件 指 定 で は 早 速 検 索 シ ス テ ム の 実 際 の 使 い 方 を 見 て み よ う 。3サ イ ト(http://kokkai.ndl. go.jp/)に ア ク セ ス す る と 、 ま ず 図1の 画 面 が 出 る 。4 検 索 に最 も 関 わ る 箇 所 は 、 画 面 中 央 の 「簡 単 検 索 」 「詳 細 検 索 」 の2箇 所 で あ る 。検 索 に2つ の オ プ シ ョ ンが あ る わ け だ が 、 「簡 単 検 索 」(図2)と 「詳 細 検 索 」(図4)の 違 い は 、 前 者 が シ ン プ ル な 指 定 の み な の に対 して 、 後 者 で は さ ら に検 索 の オ プ シ ョ ンが 提 供 され て い る点 で あ る 。 い ず れ の ペ ー ジ で も 、 画 面 が 縦 に2分 割 さ れ て い る 。 3検 索 プ ロ グ ラ ム はJavaScriptを 使 用 し て い る の で、 ブ ラ ウ ザ の 設 定 で 、JavaSchptを 許 可 に し な い と 作 動 し な い 。 な お 、 こ の 稿 を 書 く に 当 た っ て 、Windows98SEIInternetExplorer5、WindowsxPIIntemetExplorer6、 MacOSXπnternetExplorer6、VineLinux(Linuxversion2、4.18-Ovl3)〆Mozi]145,0の4つ の 組 み 合 わ せ で 検 索 サ イ ト に ア ク セ ス し て い る が 、 い ず れ の 場 合 も問 題 は な か っ た 。 以 後 解 説 で 表 示 し て あ る 画 面 は 、LinuxでMozilla を 使 用 した 際 の も の で あ る 。 4こ の ア ドレ ス か ら も分 か る 通 り 、 こ の サ イ トは 物 理 的 に は 国 立 国 会 図 書 館 に属 して い る が 、 デ ー タ ベ ー ス 全 体 の 著 作 権 は 国 会 図 書 館 に 、 個 々 の 発 言 の 著 作 権 は 各 発 言 者 に あ る(検 索 シ ス テ ム 「EへQペ ー ジ 」 に よ る)。58
松田謙次郎
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魍 鷹F=:F蠕:罐1
-一 一 1ヲ直ll名{h}じ圃 一ト ー-i 発 言者 名 .塑 」【 _. 1.IIl'國1駈」1111.1.峯n ◎ 「簡単 検索 」・「詳 細検 索 」機 能 では、第 1回 国 会か ら現在 までの 会読 録(議 事部 分)テキストを検 索できます。(回次 や期 間は 、広 範囲 に検索 すると処 理 速度が 低下 しますので 、なるべく範囲 を紋って 検 索を実行 してくだ さい 。) ⑥ 「簡 単検 索」・「詳 細 検索 」槻 能 でテキ スト検 索した結呆 の 会議 録を画 像で聞 覧 することもできます 。 検索 結果 の会 読 録を表示 し、「会証 鍮 (冊子)画 像 」を選択 してください 。 会請 録末 尾 に掲載 され る参 考資 料等 も 同様 の方 法 で聞 覧 できます。 ⑥迫 録 、附録 、目 次、索 引等 を閲覧 した い場 合 は、「追録 ・附録 ・目次 ・索 引検 索 」 禰能 を御利 用くだ さい 。 会識 録 情報 で追疎 等を検 索し、画 像を閲 覧 する ことが できます 。 ⑥検 索 条件 入力 画面 で 「発言 者 名」「会 議名 」「検累 語」等を指 定する欄 には複 数 の語 等 を入 力す ることが できます 。 その 場合 は、語 と語の 悶をスペ ースで区 切 って入 力してください 。 ⑨ 「還 択聞 覧j椴 能で は、院 ・回 次・会読 名 ・日付を選 択することで会語 録の 闇 覧 が できます 。 1 ・二:議指 定{毘 一一 一 薩 名 ¢ すべてC衆 謙院'参 謙院r両 院・合同 会議名 剃I I 1剛 、.`1冊定 ・回 穫 索語:准朔 旨定の 場合は スペースで区切って入力してください. 1 育 すべてを含む(鮒D)fい ずれかを含む(OR)一
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皿6≡ コ 嘔 『 口d区1ド 毒 コLメン ト 寛7`1圃69慶 全)轟{■ 口≒一」隆 図2:簡 単 検 索 トッ プ ペ ー ジ 簡 単 検 索 で は 、 開 会 日付 、発 言 者 、会 議 、 そ して検 索 語 か ら検 索 で き る仕 組 み に な っ て い る 。 こ の う ち 、 最 初 の 開 会 日付 の み が 必 須 項 目 で あ る 。 ペ ー ジ を 開 け た 段 階 で は 、 下 段 に現 時 点 で 最 新 の 会 議 録 の 日付 が 、 上 段 に そ の5年 前 の 日付 が 表 示 さ れ て い る 。 日付 指 定 に は 、 年 号 、 年 、 月 、 日 の 各 ボ ッ ク ス に 自分 で 日付 を タ イ プ して い く方 法5と 、 「選 択 」 ボ タ ン を押 して 、 右 ウ ィ ン ドウ に会 期 や 種 別(臨 時 ・特 別 ・通 常)と 共 に 表 示 さ れ る 国 会 回 次 を選 択 す る 方 法 が あ る。 こ の 日付 の み を 指 定 して 検 索 を実 行 す る と、 そ の 期 間 に 開催 さ れ た 国 会 の 会 議 録 す べ て が ヒ ッ トす る わ け で あ る 。 例 え ば 、 「昭 和22年5月 20日 」 か ら 「昭和22年5月20日 」 と指 定 し、 「会 議 指 定 」 が 「す べ て 」(デ フ ォル ト値) で あ る と 、 第1回 国 会 が2件(参 議 院 本 会 議 と衆 議 院 本 会 議)が ヒ ッ トす る 。 この 「選 択 」 ボ タ ン に よ る指 定 は 、 次 の 「発 言 者 指 定 」 と 「会 議 指 定 」 で も有 効 で あ る 。 発 言 者 指 定 は 、 検 索 対 象 とす る 議 員 名 を 入 力 す る わ け だ が 、 窓 に直 接 議 員 名 を 入 力 す る こ と も、 ま た 「選 択 」 ボ タ ン に よ っ て 候 補 を探 す こ と も可 能 で あ る 。 「選 択 」 ボ タ ン を ク リ ッ ク す る と、 や は り右 ウ ィ ン ドウ の 議 員 名 検 索 の た め の 窓 の 下 に 、 議 員 一 覧 も表 示 さ れ る。 こ の 議 員 一 覧 か ら選 ぶ こ と も可 能 だ が 、 こ の 方 法 だ と209ペ ー ジ もあ る ペ ー ジ の 選 択 を し な け れ ば な ら な い 。 む しろ 、 「部 分 一 致 」 と 「先 頭 一 致 」 とい う オ プ シ ョ ン を 持 つ 議 員 名 検 索 を使 う方 が 多 く の 場 合 賢 明 だ ろ う。 い ず れ か の 方 法 で 議 員 名 を検 索 し 5予め 入力 して あ る 日付 は1桁 で あっ て も 「Ol」とゼ ロ を足 した2桁 形式 にな って い るが 、1桁 で入力 して も何 ら支 障 は ない。 また 、半 角で も全 角 で も構 わ な い言語 資料 としての国 会会議 録検 索 システ ム 59 た ら、 「セ ッ ト」 ボ タ ン を ク リ ッ クす れ ば 、左 の ウ ィ ン ドウ にそ の 議 員 名 が 入 力 され る よ う に な っ て い る 。 議 員 に よ っ て は 、 作 家 な ど の 場 合 に 、 別 名 で 議 員 と して 登 録 さ れ て い る 場 合 が あ る 。 そ の 場 合 、 検 索 を す る と 「別 名 選 択 画 面 」 が 現 れ 、 改 め て 議 員 を 選 択 す る 仕 組 み に な っ て い る 。 図3は 、 「金 子 洋 文 」 とい う 名 で 議 員 登 録 を して い た 「金 子 吉 太 郎 」 を検 索 した 場 合 の 画 面 で あ る 。 こ こで 「金 子 洋 文 」 に チ ェッ ク を 入 れ て か ら、 検 索 実 行 す れ ば よい 。 図3:「 金子 吉 太郎 」 で引 い た別名 選択 画 面 次 に 「会 議 指 定 」 の 項 目 を見 て み よ う。 「す べ て 」 「衆 議 院 」 「参 議 院 」 「両 院 ・合 同 」 の4つ が ラ ジ オ ボ タ ン で 選 択 で きる よ う に な っ て い る ほ か 、会 議 名 が 選 択 と な っ て い る 。 「両 院 ・合 同 」 とい うの は 、 ○ ○ 合 同 審 査 会 とか 、 ○ ○ 両 院 協 議 会 とい う名 称 で 開催 さ れ て い る 会 合 を指 す 。 こ れ に対 して 「す べ て 」 とい う の は 、 「衆 参 両 院 、 ま た 合 同 もあ わせ た す べ て の 会 議 」 とい う意 味 で あ る 。 「会 議 指 定 」 も 「期 間 指 定 」 や 「発 言 者 指 定 」 と同 じ く、 「選 択 」 ボ タ ン を ク リ ッ ク、 出 て くる 右 画 面 で検 索 ・選 択 が で き る 。 「期 間 指 定 」 も 同様 だ が 、 「院 名 」 で 選 択 範 囲 を指 定 す る形 に な っ て い る の で 、 例 え ば 「衆 議 院 」 を選 択 して お く と、 「選 択 」 ボ タ ン を 押 して 出 て くる の は 衆 議 院 の 本 会 議 ・委 員 会 の み で あ る 。 も ち ろ ん 、 す で に 正 確 な 会 議 名 が 分 か っ て い れ ば 最 初 か ら 「会 議 名 」 の 欄 に入 力 す れ ば 良 い 。 そ して4つ 目 の 指 定 が 「検 索 語 指 定 」 で あ る 。 単 語 間 を ス ペ ー ス で 区 切 っ て 入 力 す れ ば 、 複 数 単 語 の 指 定 も可 能 で 、 そ れ らの 関 係 をAND(す べ て の 語 を含 む)かOR(ど れ か の 語 を含 む)で 指 定 で き る。 た だ し ワ イ ル ドカ ー ドや 、 正 規 表 現 に よ る 検 索 式 は使 え な い 。 また ヘ ル プ フ ァ イ ル に書 い て な い こ とだ が 、 英 数 字 の 半 角 ・全 角 、 ま た 大 文 字 ・
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松田謙次郎
小 文 字 の 区 別 は しな い 。 よ ってaAAaの い ず れ を 入 力 して もPTAやAPが ヒ ッ トす る (た だ し会 議 録 の テ キ ス トで は全 角 を採 用 して い る)。 「簡 単 検 索 」 の 画 面 は 、 ほ ぼ 以 上 に 尽 き る 。 で は 「詳 細 検 索 」 は ど こ が 違 う の だ ろ う。(図4)は 「詳 細 検 索 」 の 画 面 で あ る 。 こ れ を見 る と、 「期 間指 定 」 に は 「開 会 回 次 」 が 、 「発 言 者 指 定 」 に は 「肩 書 き」 「所 属 会 派 」 「役 割 」 と い っ た 項 目が 、 そ して 「会 議 指 定 」 に は 「号 数 」 の 指 定 が 可 能 に な っ て い る。 「号 」 とは 、 同 一 会 議 の(例 え ば 第159回 衆 議 院 予 算 委 員 会)の 会 合 順 を表 す 。 例 え ば 、 第159回 衆 議 院 予 算 委 員 会 の 第1号 は平 成16年Ol月23日 で あ り、次 の 会 合 で あ る2号 は 同 月26日 に 開 催 さ れ て い る、 と い う具 合 で あ る 。 こ の号 数 指 定 の 右 端 を 見 る と 、 「閉 会 中 審 査 」 と い う ボ ッ ク ス が あ り、 チ ェック が 入 れ ら れ る よ う に な っ て い る。 実 は 国 会 が 閉 会 中 で あ っ て も、 常 任 委 員 会 お よ び特 別 委 員 会 は 、 各 議 院 の 決 議 さ え あ れ ば 議 案 の 審 査 や 調 査 が 可 能 で あ る(国 会 法 第47条)。 「閉 会 中 審 査 」 ボ タ ン は 、 こ う した 閉 会 中 審 査 を検 索 す る 場 合 に使 わ れ る 。 簡 単 ・詳 細 検 索 い ず れ の 検 索 指 定 項 目で も 、 入 力 窓 の そ ば に ヘ ル プ ボ タ ンが 配 置 さ れ て お り、 別 ウ ィ ン ドウ で 詳 し い 説 明 が 見 られ る 配 慮 が な さ れ て い る 。 こ の た め 、 ほ と ん どの 検 索 は 全 くの 初 心 者 で も難 な くこ な せ る は ず で あ る 。 な お 、 検 索 ヒ ッ ト数 の 上 限 は 1,000件 に 設 定 さ れ て お り、1,000件 を超 え る と検 索 結 果 の 一 覧 が で きな く な っ て し ま う (図5)。 この 場 合 、 「簡 単 検 索 一 検 索 結 果 表 示 」 画 面 の 上 に あ る 「検 索 条 件 変 更 画 面 」 を 選 ん で 、 入 力 した 検 索 条 件 を 訂 正 す る か 、 右 の 「検 索 条 件 入 力 」 を選 択 して 、 最 初 か ら 条 件 入 力 を行 う こ とに な る 。 検 索 結 果 は 画 面 で も確 認 可 能 だ が 、 フ ァ イ ル と して 使 用 中 のPCに ダ ウ ン ロ ー ドす る こ と も可 能 で あ る 。 こ れ に つ い て は 、 次 の セ ク シ ョ ンで 実 例 と共 に 示 す こ と に す る 。 3,2検 索 実 行 ・結 果 の 表 示 ・ダ ウ ン ロ ー ド で は実 際 に こ う して 検 索 条 件 指 定 を し た 上 で 、 検 索 を実 行 し て か らの 流 れ を、 実 際 に 検 索 を実 行 し な が ら解 説 して み よ う。 単 純 な検 索 語1語 を指 定 した場 合 まず 試 しに 、 「考 え れ る 」 と言 う語 を使 っ て み よ う。 こ れ は い わ ゆ る ら抜 き言 葉 で 、 し か も語 幹 が 長 い こ と か ら、 「考 え られ る」 と い う形 で 共 通 語 で は 使 わ れ る こ とが 多 い 。 そ こ で 、 国 会 会 議 録 で の 出 現 状 況 を見 る た め に 、 以 下 の 条 件 で 検 索 を して み よ う。 【開 会 日付 】 昭 和22年5月20日 か ら平 成16年2月4日 ま で 【発 言者 指 定 】 な し(発 言 者名 一空 白) 【会 議指 定 】す べ て(会 議 名=空 白) 【検 索語 指 定 】考 えれ る 開 会 日付 は 、 第1回 国 会 開会 日か ら最 新 の 会 議 録 まで の もの で あ り、 検 索 語 指 定 で は 、 ANDに して あ る が 、 デ フ ォル ト値 がANDな の で 、 そ の ま ま に して あ る だ け で あ る 。 こ禰凶 命 黙 顎 田 薄 料 デ で 刈 。﹀ μ ー 鴫 唱..【'
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@「簡単 検索 」・「詳 細検 索」機 能で は、第1回 国 会 か ら現在 までの 会議 録(議事 部分)テ ヰス トを1讐騒轟 ぎ
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1を 絞 って検 索 を実行 してください 。) ⑥ 「簡単 検 索」・「詳 細検 索」機 能でテキスト検 索 した結 果の 会 議録 を画 像で閲覧 することもでき ます 。 検索 結果 の会 議録 を表 示し、「会議 録(冊 子)画 像」を選 択 してください。 会議 録末 尾 に掲 載 される参 考資 料等 も同様 の 方法 で閲覧 できます。 ⑨迫 録、附 録、目次、索 引等 を閲 覧したい場 合 は、「追 録 ・附録 ・目次 ・索 引 検索 」機 能を御禾順 ヨ ください 。 会議 録情 報 で追録 等を検索 し、画 像を閲覧 する ことができます 。 ⑨検 索条 件 入力 画面 で 「発 言 者名jr会 議 名 」 「検索 語」等 を指 定する欄 には複数 の語 等を入 1力 することができます。 その 場合 は、語 と語 の 問をスベ ースで区切 って 入 力してください 。 @「選 択聞 覧 」機 能で は、院 ・回 次 ・会議 名 ・日付 を選択 することで会議 録の 閲覧 が できます 。 Fヰ ユメ ン ト丁発 了 瞳.郭7"丼
瑚 躍 癖 並 ・伴 C ぺ ㊦ 固 恥 恥 蘇 鄭 薄 翻 忌 × 噛 962 松 田謙次 郎 図5:検 索結 果 が 制限値 を越 えた場 合 の表示 画面 れ らの 条 件 を 入 力 す る と 、 画 面 は 図6の よ う に な る 。 そ の ま ま検 索 を実 行 した 結 果 の 画 面 が 図7で あ る 。 青 字 で 検 索 ヒ ッ ト数(26件)が 表 示 さ れ 、 そ の 横 に 「検 索 結 果 一 覧 表 示 」 と書 か れ た ボ タ ン が 置 か れ て い る 。 下 の 段 は検 索 条 件 の 再 表 示 で あ る 。 「検 索 結 果 一 覧 表 示 」 の ク リ ッ クで 、 画 面 は 図8に 変 わ る 。 デ フ ォル トで は 、 上 か ら新 しい 順 に 「考 え れ る」 が 出 現 し た会 議 が 並 べ ら れ て い る。 こ れ は 「日付 に よ る並 べ 替 え」 ボ タ ンで 逆 順 で の並 べ 替 え が 可 能 で あ り、 ま た複 数 の 同 じ 会 議 が あ る 場 合 は 、 「会 議 名 に よ る グ ル ー ピ ン グ」 が 便 利 だ ろ う。 今 回 の 検 索 の場 合 、 一 画 面 で は 収 ま り き ら な い の で 、2ペ ー ジ 目 に も 続 い て い る が 、 続 き を見 る に は 画 面 下 の 「次 ペ ー ジ」 を ク リ ッ クす る。 古 い 川頁に並 べ 替 え て 最 初 の 項 目 を 見 る と、 国 会 会 議 録 で は す で に 昭 和22年8月5日 の 第1回 国 会(参 議 院 財 政 及 び 金 融 委 員 会 第8号)で 使 用 さ れ て い る こ と が 分 か る 。 実 際 の 発 言 を 見 る に は 、 そ れ ぞ れ の 会 議 名 を ク リ ッ クす れ ば よ い 。 「参 議 院 財 政 及 び 金 融 委 員 会 第8号 」 を ク リ ッ ク して 現 れ た 画 面 が 、 図9で あ る 。 画 面 は 、4フ レ ー ム で 構 成 さ れ て い る 。 左 上 が 発 言 者 フ レ ー ム 、 右 上 が 会 議 録 情 報 フ レ ー ム 、 左 下 が ダ ウ ン ロ ー ド用 フ レ ー ム 、 そ して 画 面 の 大 部 分 を 占 め て い る 右 下 が 本 文 フ レ ー ム で あ る 。 発 言 者 フ レ ー ム は 、 こ の 会 議 で の 発 言 を発 言 順 に並 べ た もの で あ る 。 冒頭(フ ァイ ル 番 号000)の 「会 議 録 情報 」 と は 、 そ の会 議 の 開 催 日時 、 審 査 議 題 な ど を 記 した もの で あ る。6実 際 に この 文 字 部 分 を ク リ ッ ク し て 中 身 を見 る と、 こ の 会 議 が 昭 和 22年8月5日(火 曜 日)午 前10時38分 に 開 会 さ れ 、 「國 民 貯 蓄 組 合 法 の 一 部 を 改 正 す 6第1号 の 会議 録 に は、すべての委員名が国会の慣例 に従 って 「君」という統一の敬称を付 けられて記 され て い る。
言 語資料 と して の国会 会議録 検索 シス テム
64 松 田謙次 郎 図7:「 考 え れ る」 の 検 索 結 果 画 面 ・・写 「「£ 一=' .二' ▲ つ アイ ルq⊃ 艦 集 ㊤ 表 示GO移 動㊤)ヲ ック マ ー ク 但)ツ ー ル(Dウ ィ ン ドウ 働 ヘ ル プ但)
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会謙 名によるグル ーピング:rす る β しない 日 付による並び 替え:0新 しい 順C古 い 順 1〃 く画)(鯉 り(坐 塵9蠕 鋤 支礁 示する胎1ま、舗 名をクリ・ウしてくた乱・ 用 弔 言者情撫 示 一 南 回沃 院名 会諾名 F 号敬 7 001 肉103 衆 翻院 建設委員会 [1号 日 002 用52 衆 占義院 「 一 一 内閣委員会 一 一 一 一 一 一 11号 .-123号 日 009 円51 参議院 一 逓信委員会 一 一一 一 扉 oo耳用51 衆議院 商工委員会 一 一 一 120号 扉 005 翻 血用 41 ■圖凸. 衆議院 一 地方行政委員会 」蹴 呂 直 鯉 ⊥LL追 一 1._一ヨ
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一 一血幽 o ド書 ユメント 晃7ヨ35ε 秒 周 会 日 付 昭 禾[旧0年11月08日 昭 和41年07月11日 昭 和41年06月02日 割 昭和37年11月1°日 昭 和41年03月29日 口菰 晶巾,・生 面 且 血」n-_ 尋」
嬰 図8:「 考 え れ る 」 の 検 索 結 果 一 覧 表 示 画 面図 〇 一 嚇 慰 雨 母 興 潮 9 陣 碧 鼎 加 恥 温 ゜。 中 拙 引 国 一 一 罷蹄 謂 祀 暗 璋慶 制 凹 匝 蹴`説1・ 孔1唾・1-一 両 … 正i疑:『 二逗 二.一 一1蜀 1-▲
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ファ イル(E)編 集㊤ 表 示(y)移 動⑨ ゴ ックマ ー ク⑤ ツー ルGDウ ィ ン ドウ催)ヘ ル ブ(助 脚 〃・・kk…dlg・jp・ ・g・b…K・N・ ・K…w・.…p・ …g・?s・ssl・ 睡96・ ・&・埋コ1駆 〕 愚 。 圃 三 __一 三L」_..一_-L___一 一 轟 ≡ 一一:一一 1鵬 臼隆1罫望 .罷._1-u」 置」1【6・ 一 一 一1,1 圏本文我示
(蜂 謝航 準 ・覧貞幽D曲 会a縁 次会a縁(憤 索 条件人 力貞面 ⊃ _一 一 一 ■ 一 一 一1. _一 1会鋼1ロf[貞 像1 m26ノ匝6】1一 参 一嗣 政 及 び 金 融 委 員 会 一8号 昭 和22年 凹 月05日 一 発言者・圃 ㊥ 「/3・ 撫 語・亘 〕函 1. 対応 発言者名 頁 「[000報]会 講 情1 「 用[001]黒 田英 雄1 「 用[002]福 田 赴 夫1 「 用[003]黒 田英 雄2 「 謬4]深1「1タ マ2 「 用[005]福 田 赴 夫2 「 陶[006]森 下 政 一2 「 爾[007]福 田 赴 夫3 「 用[008]玉 屋 喜 章3 「 陶[009ユ 福 田 赴 夫4 「 用[010]玉 屋 喜 章4 「 用[011]福 田 赴 夫4 「 用[012]玉 屋 喜 章4 「 薗[013]福 田 赴 夫4 「 旧1014]黒 田 英 雄4 「 臼0015]赤 澤 與 仁4 .「.副 豆」葺]福 田 耕 去.5一ヨ
一 一凡一「1τ ■「 ㌔1i7■ 「曾㌦'u一 隔一.w四 冒旧、 一▼"闘Ub}¶ 一 旨一1n1哩 一・-b'騨 、♂げb一 もず、rri-■ 昌 一 ゜騨 ゜幽 邑一「咽 げ
見ます ると、非常:重 大な間顕と相 成りまして、その 後預 金をするという傾向が 極めて貧 弱なものとなつて 参
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謎量
iと いうもの が菲 常に多額な 量に 上る、非 常に 通貨の 増遜ということになります れば、その こと自腫だけでも、通 貨の信 頼感という見地から見ます と、これは 破 壊的な間顕となつて來るというふうに 考えれるの であります。1 尚、総 鞍後の 経濟全 髄の 建 直しの 見地から見ましても、國民全 髄がその 日その 日の生 活から幾らかの 蓄積 を残して行く、蔵丼:い たしましても、モ⑳ 日モの 日の企 菜程謹の 諾 畳とい うものが 、伺らかの 獺でブラスに融 つて 行くというこで.これ1ま企菜の いわゆ る生産 掴六.ということに1;ならむいので面りますが 、暮よう毒 見地亦 ら見ましても、モの 裏壼なすものは、貯 篭がで睾喬、資金の 茜剛{で き愚という問畢で母筍の で弱りまして.こ れ は 貯蓄という悶暫曜 遡碍して行くこと亦 心 要で肥らうということを痛切 こ証す為に至,把 の でありま す。宰い に昨年の 夏の 議會が開かれ ております 陶:お きましτ、累謝駐崔中 心ヒいなしまして、燥會 方面にあ吉まして も、これは 通 貨の 信 任、再建という問聾で、非吊に闇心牽携は はけりやい毎、んということに相 応 蛙 した.共 産 黛 以外の當 時の 五箪の決 誰を 以右ましτ、頑貨 垂竃決 課案というもの炉 尭説聴:捏 出芒れ、モの決 凝 駐た わけであまりす。たまたま疏 府1:お彗ましても、只今 申」ゴゴた遡り、さよう堪 趣旨のこと竈考えておりますの で、議會、政府一 髄となりまして、この 間 男毬 推 逢す筍ということに祀 域りまUて 、今 日に 至つてお奄わけで葡 ります} さよう心鑑 遅の 起撃ます 時までにおける預 金の趨 勢というもの は 極め て健碍で師つたの で南ります が、衆議 陶:お さ崔 して 通貨蜜定の 膳が 起りました 頃から前 後いたしまして、稲 金は 相當増 加の 鯉碧董 示しておりま す.即 与十 月には 七十 七億圓の 張金の 増加を見ておる、十一 月には 七十 二世鳳 十 二 月が 百五億 圓、更に 今 年に 入リまして、一 月に六 十八億圓 、二 月に七 十八億 圓、三 月に 百三十 四億圓、四 月に六十三 億圓、五 月に九 十五億 圓、六 月に 百十億圓、か ような数 字が 出て参つておるのであります。昨年の 十一 月からこの貯 蓄 増強ということを本當に 計垂といたしてや つたの であります が、十一 月から三 月までの 貯蓄 増加の 目榎は 五 百億でありますが、それに 封しまして、漣底した 貯蓄の 額というものは 田百 五十凶 幡、即右九〇%の 舐積 を牧め ておるわ けであります 。尚、本年脚 こおきましては、自由 蕪含の 増加 目稽 藷を月百燈面と決めてお筍 わけであります。百億圓と決めましたので晦 りますが、これ芝いかに侵う加という閣 顧で㊧りますが 、これ は 百 」壷 捉 罰 、 」隔 凸血r冒L」,山 臨 軍▲ 上塾 【一ρ 、 囲暗 一 鼎L中 幽闇一・一醒'直 鮎 盛 鞠'噸 皇川L-bへ ・」踊 占L噛'卍 冨置
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一丘己 園 咀E』 d墾;ド キュメン トニ実76鯉",昌 笛 ■醗 ロ叫[ 融 伴 c 圖 》 封〉 贈 獅 文' MI ひ い66 松 田謙 次郎 る法 律 案 」 他9件 が こ の委 員 会 に 付 託 さ れ て お り、 そ の う ち こ の 法 律 案 だ け を 審 査 した こ とが わ か るQ7 「会 議 録 情 報 」 の 下 か らは 、発 言 順 に チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス(ダ ウ ン ロ ー ド時 に使 用)+ [3桁 番 号]+議 員 名 の フ ォー マ ッ トで 発 言 者 が 並 ぶ 。 検 索 語 を含 む発 言 を した 発 言 者 の 名 前 は 、 太 字 で 表 示 さ れ 、 そ こ だ け 青 い 帯 が 掛 け られ て い る(こ れ が 見 あ た らな い 場 合 は 、 下 に 向 か って 探 す と良 い)。 青 い帯 の 掛 け られ て い る議 員 名 を ク リ ッ ク す れ ば 、 そ の 発 言 を 右 の ウ ィ ン ドウ で 読 む こ とが で き る(た だ し 「財 政 及 び 金 融 委 員 会 」 を ク リ ッ ク し た段 階 で 、 す で に そ の 発 言 部 分 は 表 示 さ れ て い る は ず で あ る が)。 会 議 録 情 報 フ レ ー ム で は 、 「検 索 結 果 一 覧 画 面 」 な ど4つ の 大 きめ の ボ タ ン が 一 列 目に 並 ぶ 。 「検 索 結 果 一一覧 画 面 」 と は 、 この 前 の 画 面 で あ り、 要 は 「戻 る」 の よ う な 機 能 を 果 た す 。 「前 会 議 録 」 「次 会 議 録 」 で 、 検 索 語 を含 ん だ 会 議 録 間 を移 動 で き る(こ の2つ の ボ タ ンの 「前 」 「次 」 は 、 あ くま で 検 索 結 果 一 覧 の 並 び につ い て の順 番 で あ る)。 右 端 の 「検 索 入 力 画 面 」 は 、 「簡 単 検 索 」 の 最 初 の 検 索 条 件 入 力 画 面 に戻 る 。 こ の場 合 、 前 に 入 力 した 情 報 が す べ て ク リ ア さ れ た状 態 に な る。 以 前 に 入 力 した 検 索 条 件 を 一 部 手 直 し し た い 場 合 は 、 一 旦 「検 索 結 果 一 覧 画 面 」 に 戻 り、 そ こか ら 「検 索 条 件 変 更 画 面 」 に戻 っ た 方 が よ い 。 4つ の ボ タ ン の 下 に は 、 現 在 閲 覧 して い る 会 議 情 報 と 日付 が 書 か れ て い る 。 会 議1青報 の フ ォ ー マ ッ トは 、[検 索 結 果 一 覧 で の 順 番/検 索 ヒ ッ ト総 数][国 会 会 期][衆 参 別]一[会議 名]一[号数]で あ る 。 さ ら に そ の 下 に あ る の が 、 発 言 者 と検 索 語 の 移 動 ボ タ ン で あ る。 発 言 者 の 「前 」 「次 」 ボ タ ン を使 え ば 、左 ウ ィ ン ドウ で 発 言 者 を指 定 し な くて も 、次 々 と発 言 者 を た ど っ て い くこ とが で き る 。 「検 索 語 」 は 、 隣 接 す る 検 索 語 出 現 箇 所 に移 動 す る 。 検 索 語 出 現 箇 所 を示 す 本 文 フ レー ム に は 、 発 言 者 の そ の 発 言 全 体 が 表 示 さ れ る 。 財 政 及 び金 融 委 員 会 を 選 択 した 段 階 で 、 この フ レ ー ム に は 、 福 田 赴 夫 議 員 の 発 言 が 表 示 され て い る はず で あ る 。 「考 え れ る」 は 図10の よ う な 文 脈 で 出 現 す る こ とが わ か る(下 線 筆 図10:「 考 え れ る」 の文 脈:昭 和22年8月5日 第1回 国 会 参 議 院財 政 及 び 金 融 委 員 会 第8号 福 田赴 夫 議 員 の発 言 者)。 こ れ で 見 る 限 り、 確 か に ら抜 き言 葉 で あ るが 、 昭 和22年 の 段 階 で 出 現 して い る こ とは 、 全 くあ り得 な い こ と で は な い に し ろ 、 や は り驚 き だ とい う感 想 を 持 つ だ ろ う。 そ 7国会 に提 出 され た法 案 は、原則 として、まず提 出された院の議長が所管委員会に付託 し、そこでの審査 ・ 可 決後 に本 会 議 で審 議 に至 る(国 会 法56条2項)。
言 語 資料 と して の国会 会議 録検 索 シス テム 67 こ で 、 この 発 言 が 本 当 に ら抜 きで あ っ た の か を確 認 す る こ とが 必 要 に な る 。 会議 録 作 成 が 現 在 の よ う に 電 子 化 さ れ る 以 前 の 会 議 録 につ い て は 、 す で に発 行 さ れ て い る 会 議 録 を ス キ ャ ン し、OCRで 読 み と っ て い る た め 、 そ の 際 の 読 み と りエ ラ ー と い う 可 能 性 が あ る。 こ れ を検 証 す る に は 検 索 シ ス テ ム に 付 属 して い る 、 紙 媒 体 で 発 行 さ れ た 会 議 録 の 原 本 画 像 閲 覧 機 能 を使 え ば よ い 。 これ は 、 「本 文 表 示 」 右 上 フ レー ム 右 端 に あ る 「会 議 録(冊 子)画 像 」 と い う ボ タ ンで 行 え る 。 実 際 に ク リ ッ クす る と、 紙 媒 体 バ ー ジ ョ ンで の 当 該 箇 所 の画 像(TIFF形 式 、200Kb程 度)が 見 られ る 。 こ の 方 法 で 福 田議 員 の 当 該 発 言 を確 認 す る と、 や は りそ れ が 「考 え られ る 」 で あ っ た こ とが 確 認 で き る(図11)。8
雲.
館
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号
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昭
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月
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日
, ・ , , ' ・ 昏羅
図11:参 議 院財 政 及 び金融 委 員会 第8号 福 田発 言部 分[拡 大表 示] 検 索 結 果 の ダ ウ ン ロ ー ド と こ ろ で 、 こ う し た 結 果 を 自 分 のPCに ダ ウ ン ロ ー ドす る に は ど う す れ ば よ い だ ろ う。 検 索 シ ス テ ム は 、 こ の 点 非 常 に よ い イ ン タ ー フ ェ ー ス を 提 供 し て い る 。 上 の 福 田 議 員 の 例 で 見 て み よ う 。 発 言 者 情 報 フ レ ー ム を 見 る と 、 発 言 者 名 の 前 に チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス が 見 え る は ず で あ る 。 ダ ウ ン ロ ー ド し た い 発 言 者 に チ ェ ッ ク を 入 れ て 、 そ の 下 の ダ ウ ン ロ ー ド用 フ レ ー ム で 「ダ ウ ン ロ ー ド」 を ク リ ッ ク す る と 、 発 言 者 名 確 認 画 面 を 経 て 、 「download.txt」 と い う フ ァ イ ル 名 で ダ ウ ン ロ ー ドが 開 始 さ れ る 。 も ち ろ ん 、 こ こ で 青 帯 の 付 い て い な い 発 言 者 を 選 択 し て も 構 わ な い 。 拡 張 子 か ら も わ か る 通 り、 フ ァ イ ル の フ ォ ー マ ッ ト は テ キ ス ト フ ァ イ ル で 、 冒 頭 に 会 議 録1青 報 が 付 さ れ て い て 、 そ の 発 言 す べ て が 含 ま れ て い る 8実 は こ う して確 認 で ミス が見 つか る こ と も実 際 にあ る。例 えば検索 シス テム で探 す と、 「考 え れ ない」 の国 会会 議録 にお ける最 初 の出 現 は、1947年10月15日 の衆 議 院 農林 委員 会 第33号 にお け る大 島義 晴 議員 の発 言 (「もち ろん水 害 の原 因 に山林 の 伐採 とい う こ とが 關係 な し とは 申され ませ ん けれ ど も、 これ だ けが 水害 の 原 因 で あつ た とは考 えれ ない ので あ りま して」)と な るはず だ が 、同箇 所 を画像 フ ァイ ルで確 認 す る と、 「考 え られ る」 の 誤 りであ る こ とが わか る(2004年2月22日 時 点 での確 認)。 こう した ミスは 、検 索 シ ステ ム の 「メー ル ・ア ンケ ー ト」 ペ ー ジ を使 うな ど して、 利用 者 が こ まめ に報告 して デー タの修 正 を促 し、デ ー タの 質 を高 め て行 くべ きだ ろ う。 なお 、 この 点 につ い て は §5,1で も触 れ る 。
68 松 田謙 次郎 (図12)。 複 数 検 索 語 指 定 一AND指 定 の 場 合 簡 単 な検 索 手 順 を見 た 所 で 、 次 に も う少 し複 雑 な 同 じ く可 能 形 を検 索 例 に し て 見 て み よ う。 「見 る」 の 可 能 形 で 、保 守 的 な 「∼ られ 」 形 の可 能 形 と 「∼ れ 」 形 の 革 新 的 可 能 形 で 、 肯 定 と否 定 の ペ ア を 考 え る とす る。 す る と 、 見 られ る一 見 ら れ な い 、 見 られ る一 見 れ な い 、 見 れ る 一 見 られ な い 、 見 れ る一 見 れ な い 、 の4つ の 組 み 合 わ せ が 考 え られ る 。 こ こで 同 じ発 言 者 が こ れ ら を使 う場 合 を 考 え る と、 お そ ら く等 位 接 続(「 見 られ て も み ら れ な くて も」、 「見 れ る か 見 れ な い か 」 な ど)で2つ が 繋 が れ て い る か 、 少 な く と も近 接 して 出 現 して い る可 能 性 が 高 い と考 え ら れ よ う。 そ の 場 合 、 革 新 形 と保 守 形 を組 み 合 わ せ る よ りは 、 ど ち ら も革 新 、 な い し は保 守 形 に 揃 え る傾 向 が あ る こ とが 予 想 で き る だ ろ う。 つ ま り、 保 守 一 保 守 、革 新 一 革 新 と い う組 み 合 わ せ の 方 が 保 守 一 革 新 、 革 新 一 保 守 と い う 組 み 合 わ せ よ り も 一 般 的 だ とい う仮 説 で あ る。9こ の 仮 説 を 簡 単 に確 か め る に は 、 上 の そ れ ぞ れ の ペ ア を検 索 語 指 定 に 入 力 し、 「す べ て を含 む(AND)」 を チ ェッ ク した 上 で 検 索 す る こ と を繰 り返 し、 そ れ ぞ れ の ヒ ッ ト数 を比 較 す れ ば よ い 。lo実際 に 実 行 して み る と上 の仮 説 が ほ ぼ正 しい こ と が 確 か め ら れ る(表1)。 9実際 に 自然 発 話 デー タでは で は こ う した傾 向 がMatsuda(1993 ,31)に 報 告 さ れて い る。 lo無論 これ は きわ め て粗 い比 較 で あ る。 正確 に は、少 な く とも1.テ キ ス ト画像 の検 討 、2.保 守 形 が本 当 に 可 能 と して 出現 して いる かの確 認 、3.同 一会 議 録 で の複 数 回出現 の場 合 の 出現 頻 度 チ ェッ ク、4.近 接 の度 合 い を何 らか の形 で測 定 した上 での革 新 形 の出 現 しや す さ との相 関分 析 、そ して5.他 の動 詞 で の同様 な比較 、 の5 つ はすべ きで あろ う。 こ こで は、 あ くまでAND機 能 の使 用例 を示 す ため の便 宜上 この例 を引 い てい る点 に注 意 され たい。
言 語資 料 と しての 国会 会議 録検 索 シス テ ム 69 ペ アの種 類 ヒ ッ ト数 見 られ る&見 られ な い 708 見 れ る&見 れ な い 60 見 られ る&見 れ な い 24 見 れ る&見 られ な い 13 表1:「 見 る」 の可 能 形 一 肯 定 ・否 定 、 保 守 ・革 新 形 の 組 み 合 わ せ に よ る 出 現 頻 度 数 複 数 検 索 語 指 定 一 〇R指 定 の 場 合 OR指 定 が 威 力 を発 揮 す る の は 、 表 記 の ゆ れ の 場 合 で あ ろ う。 日本 語 で は 漢 字 、 カ タ カ ナ 、 ひ らが な 、 ロ ー マ 字 の4文 字 種 が 使 わ れ る が 、 単 語 に よ っ て は そ の 表 記 が 一 定 で な い もの が あ る 。 例 え ば 、 「空 き缶 」 につ い て は 、 「あ き」 か 「空 き」 か 「空 」 か 、 そ し て 「缶 」 に つ い て も 「カ ン」 「罐 」 な どの 異 表 記 が 見 ら れ る。 よ っ て 「空 き缶 」 の 表 記 に は い くつ も の 可 能 性 が あ る こ と に な る わ け で 、 こ う した 表 記 の ゆ れ が 日本 語 情報 処 理 の 大 きな 問 題 と な っ て い る こ と は 、 周 知 の 事 実 で あ る。 国 会 会 議 録 で は 、 『国 会 会 議 録 用 字 例 』(衆 議 院 記 録 部 ・参 議 院 記 録 部,1995)に 表 記 基 準 を定 め て は い る が 、 必 ず し も これ で す べ て が 解 決 す る わ け で は な い 。 実 際 、 国 会 会 議 録 で も、 「空 き缶 」 に つ い て は 、 「あ き 缶 」、 「空 き カ ン」、 「空 缶 」、 「空 罐 」 等 の 表 記 が 見 られ る(た だ しこ の 中 に は 「あ き缶 処 理 対 策 協 会 」 と い っ た 固 有 名 詞 も含 ま れ る)。 表 記 に 関 し て付 け 加 え る と、 旧 か な 、 旧 字 体 の 問 題 も あ る。 旧 字 体 か ら新 字 体 へ の切 り替 え は 、 ほ ぼ 昭 和29年 頃 に は終 了 し て い る よ う だ が 、 単 語 に よ り大 きな 差 が あ る よ う で あ る。 例 え ば 「総 理 大 臣 」 と 「総 理 大 臣 」 と い う表 記 が 第1回 国 会 か ら混 在 して い る 。 こ う した 単 語 を検 索 シ ス テ ム で 対 象 にす る 場 合 、 使 わ れ て い る 表 記 す べ て をOR指 定 で 並 べ る こ と で 解 決 が つ け ら れ る 。 た だ し、OR指 定 で 陥 りや す い の は 、 検 索 ヒ ッ ト数 の 上 限 を 超 え て し ま う とい う事 態 で あ る 。 この 場 合 に は、 条 件 変 更 画 面 で 期 間 を 限 定 して 検 索 し直 す こ と の が よい だ ろ う。 4.会 議 録 に 含 ま れ な い も の さ て 、 こ こ まで 検 索 の 実 例 を通 して検 索 シ ス テ ム の 有 用 性 を見 て き た が 、 こ こ か ら こ の シ ス テ ム の 限 界 に触 れ て み た い 。 まず 、 こ の 会 議 録 に は 国 会 で 実 際 に発 話 さ れ た も の で あ っ て も、 様 々 な事 情 で 含 ま れ な い もの が あ る とい う事 実 が あ る 。 つ ま り、 検 索 シ ス テ ム で 必 ず し も 国 会 で の 記 録 す べ て が ア ク セ ス で き る わ け で は な い 。 こ う し た 、 会 議 録 に 現 れ な い ケ ー ス を、 主 な もの に 絞 っ て 、 前 田(1997)に 従 っ て 簡 単 に 見 て い こ う。 4.1議 長 の 許 可 を得 な い発 言(「 不 規 則 発 言 」 や じ) 会 議 録 の 原 則 は、 議 長 の 許 可 を得 た 正 規 の 発 言 を記 載 す る とい う も の で あ る 。 よっ て 、 議 長 の 許 可 の な い 発 言 は 、 議 事 進 行 に 関 係 が あ る か 、 議 長 か 委 員 長 が 特 に 取 り上 げ な い 限 り、 原 則 的 に 会 議 録 に記 載 され な い 。 こ う し た発 言 の こ と を 「不 規 則 発 言 」 とい う。 簡 単 に 言 え ば 、 や じで あ る 。 議 場 が 騒 然 と した 場 合 に つ い て 発 言 者 限 認 不 能 、 発 言 聴 取 不
70 松 田謙 次 郎 可 能 な 場 合 に は 、(議 場 騒 然 、 聴 取 不 能)と い っ た 決 ま っ た 記 述 が な され る 決 ま りに な っ て い る 。 例 え ば 、 第150回 国 会 参 議 員 議 院 運 営 委 員 会4号 で の 、 次 の 場 合 が な ど が そ う で あ る: 図13:議 場騒 然、 聴取 不 能 の例 第150回 国会 参議員 議 院運 営 委員 会4号 にお け る西 田 吉 宏委 員長 の発 言 4.2秘 密 会 記 録 国 会 に は 「秘 密 会 」 と呼 ば れ る もの が 存 在 す る。 憲 法57条 第2項 に 、 国 会 は 特 に秘 密 を要 す る と議 決 さ れ た 部 分 は 公 表 の 必 要 が な い と定 め ら れ て お り、 こ う し た 会 議 の 記 録 は 存 在 して も、 一 般 か らの ア ク セ ス は 不 可 能 で あ る 。 こ れ は 同 じ く憲 法 の 定 め る 国 会 の 会 議 公 開 の 原 則(憲 法57条1項)の 例 外 に な る わ け で 、11その た め に秘 密 会 開 催 に は 出 席 議 員 の3分 の2以 上 の 多 数 で の議 決 と い うハ ー ドル が 設 け られ て い る(大 山,2003, 244 5)。 本 会 議 で は ま だ秘 密 会 は 開 催 さ れ て い な い が 、 委 員 会 レベ ル で は 、 か な り古 い 記 録 に な る が 、1994年1月30日 に 閉 会 し た 第128会 国 会 ま で に92回 の 開 催 が 確 認 さ れ て い る(前 田,1997,3-4)。 よ く知 ら れ た 秘 密 会 と して は 、 内 容 は す べ て 公 表 さ れ て い る が 、 「ロ ッ キ ー ド問 題 に 関 す る 調 査 特 別 委 員 会 」 が そ う で あ る 。12 4.3不 穏 当 な 発 言 国 会 会 議 中 に 、 不 穏 当 と認 め られ る発 言 が あ っ た 場 合 、 議 長 が 取 り消 し権 を行 使 して 取 り消 す こ とが 可 能 で あ る 。 言 論 の 府 で あ り、 議 員 が そ の発 言 を 巡 っ て 民 事 お よ び 刑 事 上 の責 任 を 問 わ れ な い こ と が 憲 法 第51条 で保 証 さ れ て い る 以 上 、 こ こ で 当 然 何 が 「不 穏 当 」 に相 当 す る か と い う こ とが 問 題 とな る 。 国 会 法 と議 院 規 則 に よ っ て 規 定 さ れ て い る 不 穏 当 発 言 の 例 は 、 無 礼 な発 言 ま た は他 人 の 私 生 活 に 関 す る発 言 、 敬 称 の 不 使 用 、 書 籍 等 の 朗 読 、 私 語 、 妨 害 的 発 言 、 議 題 外 の 発 言 で あ る が 、 不 穏 当 か ど う か を実 際 に決 定 す る の は、 議 長 の 判 断 で あ る(前 田,1997,4)。 議 長 が 取 り消 す わ け で あ る か ら、 議 事 録 に 記 載 さ れ な い は ず で あ る が 、 こ れ に つ い て は衆 参 で 扱 い が 異 な る 。 衆 議 院 で は 禁 止 後 も 発 言 が 継 続 さ れ た こ と の み を示 し、 発 言 内容 を 記 さ な い が 、 参 議 院 で は発 言 禁 止 後 の発 言 を 〔〕 で く くっ て 記 載 し て い る の で 、 検 索 可 能 で あ る 。 不 穏 当 な 発 言 の 例 と し て 、 「無 礼 」 と さ れ て削 除 され た 吉 田 茂 首 相 の い わ ゆ るバ カ ヤ ロ ウ発 言 、13青島幸 男 議 員 の 男 め か け発 言 な どが あ る が 、 い ず れ も発 端 とな っ た各 発 言 そ の 11た だ し こ こ で 憲 法 が 公 開 す べ し と して い る の は 、 本 会 議 で あ り、 委 員 会 で は な い(大 山,2003,244)。 12帝 国 議 会 期 の 秘 密 会 に つ い て は 、 近 年 に な っ て 秘 密 会 議 速 記 録(貴 族 院 、 衆 議 院)が 公 開 さ れ て い る(鈴 木(1995)、 大 山(2003,247))。 13こ の 事 件 の 経 緯 に つ い て は(若 宮 ,1994)が 詳 しい 。
言 語資 料 と しての 国会会議 録検 索 シス テ ム 71 もの は 会 議 録 か ら削 除 され て い る 。 た だ し、 そ れ に 続 く国 会 論 戦 の 中 で 、 そ の 発 言 自体 を 取 り上 げ る 場 合 は 、 そ の 限 りで は な い 。 よ っ て 、 会 議 録 自体 に は 、 「ば か や ろ う」(「バ カ ヤ ロ ウ」 も あ り)も 「男 め か け 」 も登 場 す る。 4.4プ レ ス ・コー ド か な り特 殊 な 検 索 不 能 な ケ ー ス と して 、 占領 下 の プ レス ・コ ー ドに よ る 削 除 が あ る。 プ レス ・コー ドは 、 正 確 に は 、 連 合 国 最 高 司 令 官 名 で1945年 に 出 され た 「日本 に 与 え る 新 聞 準 則 」 で あ るが 、 こ れ が 、 日本 に お け る あ ら ゆ る刊 行 物 に 適 用 さ れ る とい う こ とで 、 国 会 会 議 録 も含 ま れ 、 プ レス ・コ ー ドに 抵 触 した 文 言 が 削 除 さ れ て い る わ け で あ る 。 こ こで 削 除 さ れ た 発 言 は 、 現 在 で もそ の ま ま の 状 態 で 会 議 録 に残 さ れ て お り、 元 の 発 言 を 検 索 す る こ と は で きな い 。 こ の 例 と し て 、1951年1月27日 衆 議 院 本 会 議 に お け る 川 上 貫 一 議 員 の 発 言 を 会 議 録 か ら採 っ て み よ う。 「 」 部 分 が 削 除 部 分 で あ る 。 図14:プ レス ・コ ー ドに よ る 削 除 例 議 員 の 発 言 1951年1月27日 衆 議 院 本 会 議 にお け る 川 上 貫 一 こ う した 会 議 録 の 削 除 が 極 端 に な る と 、 議 員 の 演 説 す べ てが 削 除 、 とい う こ と も実 際 に起 きて し ま う。14政治 的 妥 当 性 は さ て お き、 こ の こ と は 国 会 会 議 録 が 、 文 字 通 り 「国 会 発 言 の す べ て 、 そ の ま ま」 で は な く、 中 に は 実 際 に 発 言 され て い な が ら何 らか の理 由 で 一 般 に は ア ク セ ス で き な い 記 録 が あ る と い う事 実 を示 し て い る 。 こ の こ と 自 体 は 、 コ ー パ ス と し て の 利 用 価 値 を 大 き く損 な う も の で は な い が 、 あ る種 の 語 彙 が 「不 穏 当 」 な もの と して シ ス テ マ テ ィック に削 除 され て い る 場 合 、 語 彙 研 究 に と っ て は 障 害 に な る だ ろ う。 5.言 語 資 料 と し て の 問 題 点 さて 、 で は こ う した 国 会 会 議 録 を 言 語 資 料 と して 使 用 す る場 合 に 問 題 と な る の は ど の よ うな 点 だ ろ う か 。 こ こで はOCRに よ る 誤 字 ・脱 字 、 外 字 処 理 、 そ して 整 文 の 問 題 の3 点 に 絞 っ て 解 説 して み た い 。 14こ の 例 と な る の が、1956年ll月27日 の 第25回 国 会 衆 議 院 本 会 議7号 に お け る 、 中 曽 根 康 弘 議 員 の 演 説 で あ る(こ の 事 件 の 経 緯 に つ い て は(若 宮,1994)を 参 照 の こ と。
72 松 田謙次 郎 5.10CRに よ る 誤 字 ・脱 字 §2.や注8で も触 れ た よ う に 、 第145回 国 会 以 降 の デ ー タ は 、 入 力 した 原 稿 が そ の ま ま電 子 的 に 加 工 さ れ て 、 イ ン タ ー ネ ッ ト上 で の公 開 に 回 さ れ て い る が 、 そ れ 以 前 の も の に つ い て は 、 紙 媒 体(官 報 号 外)バ ー ジ ョ ン を ス キ ャ ナ で 読 み と り、OCRで 文 字 に変 換 して い る 。 しか し、OCRに は 当 然 誤 認 識 が 付 き物 で あ り、 た と え99%の 認 識 率 で あ っ て も、 裏 を返 せ ば ほ ぼ100字 中1字 は 誤 認 識 を す る計 算 に な る 。 こ れ は 国 会 会 議 録 ほ ど の 量 の デ ー タ に な る と、 膨 大 な誤 字 が あ る こ とが あ る こ と に な っ て しま う。15も ち ろ ん 、 両 院 記 録 部 で テ キ ス トデ ー タ に は何 重 に も人 の 目 を 通 して チ ェッ ク を して い る は ず だ が 、 そ れ で も こ う した 誤 字 ・脱 字 を修 正 し切 れ て い な い 。 当 然 、 こ れ は 言 語 資 料 と して使 用 す る 際 の 大 き な 障 害 と な る の で あ り、 実 際 注8で 触 れ た よ う な 、 言 語 調 査 に と っ て 致 命 的 な エ ラ ー も起 き る こ と に な る 。 こ う した事 態 に 、 利 用 者 で あ る言 語 研 究 者 は ど う対 処 す るべ きだ ろ う。 ま ず 言 え る こ とは 、 デ ー タ と して 使 用 す る 場 合 に 、 検 索 結 果 を鵜 呑 み に せ ず に 、 画 像 デ ー タ に 戻 っ て 確 認 す る 作 業 を 行 う こ とが 重 要 だ とい う こ とで あ る 。 画 像 デ ー タ で あ れ ば 、 少 な く と も 原 本 で あ る 官 報 号 外 と の 異 同 は確 認 可 能 で あ る 。 録 音 デ ー タが 残 っ て い な い場 合 、 官 報 号 外 が 遡 及 し うる 最 古 の 資 料 と な る の で あ る か ら、 こ れ と一 致 して い れ ば 一 応 確 認 し う る所 ま で は 確 認 し た と言 え る だ ろ う。 た だ し、 こ の 方 法 で チ ェ ッ ク で き る の は 、 あ く ま で ヒ ッ ト した デ ー タ に つ い て の み で あ る 。 も と も と入 力 さ れ て い る テ キ ス トデ ー タ 自体 が 誤 っ て い た た め に ヒ ッ ト しな か っ た 場 合 に つ い て は 、 ど うす る こ と も で きな い 。 ま た 、 上 の 検 索 例 で もわ か る通 り、 国 会 会 議 録 ほ どの デ ー タ に な る と 、 検 索 ヒ ッ ト数 が 数 百 と い うの は ざ らで あ り、 そ う した 場 合 に は 、 こ の 作 業 は そ れ だ け で も大 変 な 労 力 と時 間 を 必 要 と す る こ とに な る 。研 究 者 の 言 語 デ ー タ検 索 の 労 力 と時 間 を節 約 す る の が コー パ ス 利 用 の 大 きな 利 点 の 一 つ だ とす れ ば 、 これ は 検 索 シ ス テ ム を コ ー パ ス と し て使 用 す る 際 の 大 き な 欠 点 と な る 点 は 否 め な い 。 しか し、 こ こ で は 同 時 に また 、 こ の シ ス テ ム が 誕 生 して 日が 浅 い 事 実 も考 慮 され る べ き だ ろ う。 む し ろ 、 注8で も述 べ た よ う に 、 入 力 ミス を発 見 した 場 合 に は 、 利 用 者 が ま め に そ れ を報 告 す る こ とで 、 管 理 者 側 で の 修 正 を促 し、 結 果 的 に デ ー タ の 信 頼 性 を高 め る とい う 方 向 で 取 り組 む こ と を 考 え るべ きだ ろ う。 これ が 、 利 用 者 が で き る こ との2点 目で あ る 。 利 用 者 の 貢 献 の3点 目 と して 挙 げ た い の は 、 入 力 ミス の サ ン プ リ ン グ調 査 で あ る 。 膨 大 な デ ー タ の す べ て を個 人 で チ ェッ クす る の は 不 可 能 に近 い が 、 サ ン プ リ ン グ法 を用 い れ ば 、 デ ー タ に存 在 す る ミス の 量 を あ る程 度 の 精 度 で 推 定 す る こ と は 可 能 で あ る。 デ ー タ の ミス の程 度 が わ か れ ば 、 検 索 調 査 の 精 度 の 推 定 に も繋 が る は ず で あ る 。 言 語 デ ー タ と して 検 索 シ ス テ ムが 使 わ れ る の で あ れ ば 、 ど こ か で こ う した 作 業 は必 要 に な る で あ ろ う。 15ち な み に(河 合 ,2001)に よ れ ば 、 紙 ベ ー ス の 国 会 会 議 録 は 年 間25,000ペ ー ジ 前 後 で1ペ ー ジ に 約3,400字 の 文 字ll青報 が 納 め られ て い る と言 う。
言 語資料 と しての 国会会 議録 検索 シス テ ム 73 5.2外 字 処 理 問 題 点 の2つ 目 は 、 外 字 処 理 の 問題 で あ る 。 検 索 シ ス テ ム で 公 開 さ れ て い る 国 会 会 議 録 デ ー タ の 制 作 過 程 で は 、 まず 校 閲(§5.3参 照)を 経 て 確 定 さ れ た 会 議 録 最 終 稿 に 基 づ い て 、2つ の フ ァ イ ル が 作 られ て い る 。 一 つ は 院 内 閲 覧 用 の デ ー タ ベ ー ス フ ァ イ ル で あ り、 こ の フ ァ イ ル に さ ら に手 が 加 え られ 、 財 務 省 印 刷 局 へ 送 稿 さ れ 、 官 報 号 外 と して 印 刷 さ れ る に 至 る 。 この バ ー ジ ョ ン で は 、議 員 名 に も外 字 が 使 用 され て い る 。 も う一 つ の バ ー ジ ョ ン は 、 ホ ー ム ペ ー ジ用 の もの で あ る が 、 こ こ で 外 字 が 使 え な い た め に 、JIS第 1・2水 準 の 字 体 に置 き換 え る作 業 を行 っ て い る(浅 水,1997,29-30)。 つ ま り紙 バ ー ジ ョ ン と イ ン ター ネ ッ トバ ー ジ ョ ン と で 、 会 議 録 の 表 記 に差 が 出 る わ け で あ る 。 国 会 会 議 録 を使 っ て 表 記 調 査 を す る 場 合 、 こ の 点 は 十 分 留 意 す る 必 要 が あ る だ ろ う。 5.3整 文 の 問 題 最 後 の 問 題 点 は 、 整 文(字 句 の 整 理)に 関 す る も の で あ る。 ま ず 、 会 議 録 制 作 の 流 れ を お お まか に 把 握 し て お こ う。16会議 録 制 作 は 、最 初 に 会 議 場 で 発 言 を2人 組 で 速 記 に と どめ る こ とか ら始 ま り、 次 に そ れ を速 記 記 号 か ら漢 字 か な交 じ り文 に 直 す 「反 訳 」 と呼 ば れ る作 業 に 入 る 。 反 訳 で は組 に な っ た2人 速 記 者 の 記 録 が 互 い に、 さ ら に録 音 と照 合 さ れ て原 稿 に 仕 上 が る 。 反 訳 さ れ た 原 稿 は 、 次 に校 閲 ・編 集 部 門 に送 ら れ る。 こ こ で は 、 速 記 ・反 訳 段 階 で の 誤 りの チ ェッ ク、 字 句 の 整 理(整 文)、 表 記 の チ ェッ ク、 発 言 者 ・時 間(開 議 、 休 憩 、 散 会)な ど の 確 認 、 そ して 会 議 録 冒 頭 に つ け ら れ る 会 議 録 情 報 、 末 尾 に つ け る議 案 ・報 告 書 な ど を校 閲 し、厳 重 な チ ェッ ク を 経 た 上 で 、 印 刷 お よ び ホ ー ム ペ ー ジ 用 に 回 され る こ と に な る 。17こ の う ち 言 語 研 究 者 と して 関心 を 持 た ざ る を 得 な い の は 、 字 句 の 整 理(整 文)お よ び 表 記 の チ ェッ ク で あ り、 実 際 国 会 会 議 録 を言 語 資 料 と して 用 い る 場 合 に 、 これ が 一 番 厄 介 な 問 題 を作 り出 して い る と言 っ て も過 言 で は な い 。 こ の 整 文 作 業 に つ い て まず 述 べ な け れ ば い け な い の は 、 そ の 実 情 を伝 え る 資 料 が 、 非 常 に少 な い と言 う こ とで あ る 。 そ れ に は 、 字 句 の 整 理 が 会 議 録 の 改 窟 で は な い か とい う 誤 解 を招 くお そ れ が あ る と い う事 情 が あ る が(青 山(1989,44))、 同 時 に こ れ は 、 整 文 化 作 業 の 詳 細 が わ か ら な い と い う こ と で 、 会 議 録 の使 用 者 に 一一定 の 不 安 を 与 え て い る こ と も否 定 で き な い だ ろ う。 と も あ れ 、 こ こ で は字 句 の 整 理 に つ い て そ の 詳 細 を伝 え る 数 少 な い 文 献 で あ る青 山(1989)に 従 っ て 、 そ の 実 際 を検 討 す る こ と に す る 。 青 山(1989,44)に よ る と、1972年 に 参 議 院 記 録 部 に 設 置 さ れ た 整 文 委 貝 会 で 、 検 討 の 結 果 字 句 の 整 理 の 規 準 と し て 、 以 下 の4点 が 設 け られ た と い う(元 の 文 書 に は 簡 単 な 具 体 例 が 付 され て い た との こ とだ が 、 青 山 の 論 文 で は これ ら は 紹 介 さ れ て い な い): 1.言 い 誤 り、脱 落 、不 整 な ど の た め発 言 の 趣 旨 を 明 確 に 文 字 に 表 現 しが た い と判 断 さ 16会議 録制 作 過程 に関す る記述 は、青 山(1989)、 石堂(1990)、 鈴木(1994)、 浅水(1997)を 参考に している。 ただ し、 これ らの文献 は いず れ も国会 情報 シス テム が整 備 され つ つ ある過 程 の 中で 執筆 され てい る点 は 、注 意 を要す る。現 在 は これ らの 文献 執筆 時点 よ り、は るか に院内 の情 報 ネ ッ トワー ク化 が進 行 して いる と考 え られ る ため 、若干 の変 化が あ るか も しれ ない が、現 在 の状 況 を これ ら と同 レベ ル で詳説 した文 献 は見 あた らなか った 。 且7ちなみ に鈴 木(1994,74)に よる と、速 記 者1組 が担 当 す る10分 間 の速 記 の 反訳 作業 に最低2時 間 、そ れ ら をつ なげ た6時 間分 程度 の 原稿 を校 閲 し終 わ るの に最 低3日 要 す る とい う。
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松田謙次郎
れ る 場 合 は 、 軽 微 な もの に 限 り、 社 会 通 念 上 認 め られ る 表 記 の 方 法 に従 っ て 当 該 部 分 の 整 理 を行 う。 2.字 句 の 整 理 は 、 一 歩 誤 る と改 窟 に つ な が る こ と を常 に 念 頭 に置 き、 必 要 最 小 限 度 に お い て 慎 重 に行 い 、 軽 微 か ど う か 判 断 しが た い 場 合 は 発 言 者 等 に確 認 した 上 で 行 う。 3.発 言 そ の も の が 問 題 とな る お そ れ が あ る と判 断 さ れ る 場 合 は 、 字 句 の 整 理 を行 わ な い 。 4.会 議 録 主 任 が 発 言 の訂 正 の 請 求 を受 け た 場 合 は 、 そ の 訂 正 が 軽 微 な もの で あ る 時 は 会 議 録 主 任 に お い て処 理 し、 訂 正 の 内 容 が 問 題 に な る お そ れ が あ る と認 め られ る と き は 、 必 要 に応 じ委 員 長 の 許 可 を求 め る も の と す る 。 こ の4つ の 原 則 で は 、 もち ろ ん1が 最 も興 味 を 引 く部 分 で あ る 。 速 記 の 世 界 で 「け ば」 と呼 ば れ る フ ィ ラ ー 、 あ る 種 の 終 助 詞 ・接 続 詞 な どが 含 ま れ る の は 、 理 解 で き る。 さ ら に 字 句 の 整 理 に は 、 語 順 、 口語 的 発 音 、 さ ら に 文 脈 の 整 理 も含 ま れ る。 こ れ は 、 実 際 の 会 議 を 聞 い た ま ま に書 き取 っ た もの と、 会 議 録 に実 際 に 収 録 さ れ た も の を比 較 す る と一 目瞭 然 で あ る 。 この 貴 重 な例 を 、 青 山(1989,43)か ら引 い て み よ う(図15・16)。 図15 が 録 音 テ ー プ か ら漢 字 仮 名 混 じ り に起 こ さ れ た も の 、 そ して 図16が 会 議 録 に 収 録 さ れ た 記 録 で あ る 。 青 山 で は 明 記 さ れ て い な い が 、 調 べ て み る と こ れ は 、1972年10月9日 開 催 の 、 第69回 国 会 参 議 院 建 設 委 員 会 閉3号 に お け る 田 中 一 議 員 の発 言 で あ る こ とが わ か る の で 、 会 議 録 バ ー ジ ョ ン は検 索 シ ス テ ム か ら引 用 し た(そ の た め か ど うか 「角 栄 」 の 表 記 が 異 な っ て い る)。 少 々長 い が 、 整 文 過 程 を窺 え る 貴 重 な例 で あ る の で 、 す べ て 引 用 して お こ う。 2つ を比 較 して わ か る の は 、 図16が 「読 み 物 」 と し て 、 は る か に読 み や す い と い う こ とで あ る。 「発 言 そ の ま ま(`verbatim')」 の 前 者 で は 、 可 読 性 に大 きな 問 題 が 生 じ て し ま う。 「速 記 は逐 音 で 書 き反 訳 は 逐 語 で しろ 」 とい う速 記 者 の ス ロ ー ガ ン は、 会 議 録 の 目 的 を 考 え た場 合 、 大 い に 納 得 で き る も の で あ る 。 ま た青 山(1989)に は挙 げ られ て い な い が 、 会 議 録 を見 た 限 りで は 、 い わ ゆ る助 詞 の 脱 落 が 極 端 に少 な い こ と に 気 が 付 く。 関 西 方 言 で は 特 に そ う だ が 、 東 京 方 言 で も助 詞 の 脱 落 は 自然 談 話 で は 頻 繁 に起 きる 現 象 で あ る(松 田,2000)。 これ な ど も お そ ら く字 句 の 整 理 と言 う こ とで 、 助 詞 が 補 わ れ て い る こ と は 想 像 に 難 くな い 。 い ず れ に して も、 上 の よ う な形 で 反 訳 が 行 わ れ て い る と い う こ と か ら、 少 な く と も 会 議 録 が 自 然 談 話 そ の も の で は な い こ とは 動 か し難 い こ とだ と わ か る だ ろ う。 会 議 場 発 言 に何 らか の 加 工 が 加 え られ て お り、 しか も そ の 詳 細 が あ ま り明 らか に さ れ て い な い わ け で あ る 。 こ れ は コ ー パ ス と し て利 用 す る もの に とっ て は 、 大 き な 不 安 材 料 と な っ て し ま う こ と は 否 め な い 。18 18それではこうした整文 に関する内部文書を、情報公開の手続きを取って請求すればよいという考えがある か もしれない。 しか し、衆参両議院は立法府に属するのであ り、2001年 に施行 された情報公 開法(正 式名称は 「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」)ではカバ ーされないのである。言 語 資料 と して の国会 会議 録検 索 シス テ ム 75
図15:国 会発 言 を漢 字仮 名混 じ りで起 こ した もの 建 設委 員会 閉3号 にお ける 田中一 議員 の発 言
76 松 田謙 次 郎
図16:実 際 に 収 録 さ れ た バ ー ジ ョ ン
3号 にお け る 田 中 一 議 員 の 発 言