中学校と高等学校との連携に関する研究 : 教員の人事交流の事例を中心に
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(2) 4 研究の概要. 流した教師と、中学校から高等学校に交流中の. (1)中等教育段階における連携. 教師2名にインタビューをし、実態を探った。主に. ①中等教育の概念や中高連携の考え方について. 交流への意識、具体的な職務内容、感想、問題. 述べている。本研究では中高連携を「生徒にとつ. 点、効果などの質問をし、中高連携への関わりを. て接続部分がスムーズに流れるための、中学校と. を分析している。. 高等学校の教師がしなければならない手立ての 総括」と考えている。. ②学校現場における接続部分への対応の現状から. ③A県と全国の人事交流を実施している県と教職 員の両面からこの施策の意味を考察する。全国 的には少ないと言える実践であるが、実態から判. 問題点を示し、スムーズな流れを作るには中高教. 断ずるに意味のある取組と判断する。. 職員間の連携が必要であることを述べる。. (4)教職員による連携の実践事例. ③連携の推進体制について、働き掛ける主体を制 度と教職員の自主的なすがたに分けて見出す。 (2)中等教育段階に対する行政施策の現状. ①各県の研修機関や自主的な研修団体の実態を 明らかにする。. ②事例として中高連絡協議会を実践している高等. ①全国の各都道府県教育委員会に対して行った実. 学校の取組を考察し、地域に根ざした高等学校. 態調査の概要を示し、まずは各県の中等教育段. を目指し、中高教職員の連携の必要性を明らか. 階における教育施策の実態を分析・考察する。高. にする。. 校の再編整備や中高一貫教育に関するものが中. (5)中高一貫教育による連携. 心となっている。. ①本研究における中高一貫教育の位置を示し、3. ③各県教委が中心となる中等教育段階への研究組. つの形態による連携の方法を示す。. 織とその指定校、研究内容の実態を把握し、分. ②各県の事例を分析・考察し、中高一貫教育による. 析・考察を行う。中高一貫教育の推進を図る組織. 連携のすがたを見出す。ただ、一貫校でなけれ. づくりがほとんどの県で為されている。. ば連携が深まらないと言える要素は見られず、一. ④中高教職員の人事交流の実態を探るため、第2 次調査を実施レ実施のねらいや留意点、効果、 問題点、今後の方向性をまとめ分析している。. 般の中高の形と同様と判断する。 (6)連携の意義と課題. 本研究から明らかになった中高連携のすがたに. (3)A県における人事交流の事例. ついて述べている。各県とも中等教育段階への改. 人事交流を長期に渡り実践している県を抽出し、. 革意識があり、特に中高一貫教育への対応を重視. 教育委員会と教職員の両者から話を聞いた。. した施策を展開していると判断できる。また、人事交. ①教育委員会には、人事交流を実施した経緯、ね. 流は教職員や生徒に良い影響が見えており、中高. らい、そのための措置、人選方法などを質問し、. 連携に対して意義のある実践であると言える。教職. 人事交流によって得られた効果や発生した問題. 員の連携に関しては地道な実践の継続が不可欠. 点、今後の改善点、予定などの回答を得た。その. で、地域の実情も影響すると考える。. 結果を分析し、人事交流の実態と条件を考察し ている。. ②教職員の事例として、高等学校から中学校へ交. 主任指導教官 加治佐哲也. 指導教官竺沙知章.
(3) 学位論文題目. 中学校と高等学校との連携に関する研究 ∼教員の人事交流の事例を中心に∼. 兵庫教育大学大学院学校教育研究科. 学校教育専攻. 教育経営コース. 学籍番号M99054K 高田明知.
(4) 《目 次》 1. 序章本研究の目的……………一一…一…一…一一…一…一…一一…’…一一一一’一……冒’. 第1節 テーマ設定の理由…一……一一…一…一一一……一…………一’……’…一. 1. 第2節 研究の目的……一一……一…一一一一………一一…一一…一…一……一一一……一一・. 2. (1) 研究の目的 (2) 本論の章構成. 第1章 第1節 (1) (2). 第2節 (1) (2). 第3節 (1) (2). 第2章 第1節. 中等教育段階におげる連携……一一. 中学校と高等学校との連携一一…. 中等教育段階に対する行政施策の現状一一一一……一………一……一・12 実態調査の概要一一一一………一…一一一一一………一’一……一一…一一”……一一 12. 一12一. 一12一 一12一 一12一 一13一. 各都道府県の教育施策一一一…………一一…一一一…一一一一…一……一一…… 14. (2). 考 察. 一15一. 第4節. 中高連携に対する組織づくり 一……一一一…一…一……………一一 22. 分 析 考 察. 一22一 一23一. 中高教職員の人事交流の実践……一一…一一……一…一…一…一…… 34. (2). 第1次調査の結果と第2次調査の概要 第2次調査の結果 一36一. (3). 分 析. (1). @10. 一11一. 一14一. (2). 一………一…一……一………一…一. @ 6. −10一. 分 析. (1). …一一一一一……一一一一一一一一……一一一…一一. 連携のための制度改革 教職員の連携. (1). 第3節. T. −6一 一9一. 連携の推進体制………一一………一. タイトル及び調査対象 調査方法及び実施時期 質問事項及びねらい 回答結果. 第2節. 一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一. 中高連携の実際と問題点 連携の必要性. (2). (5). T. −5一 一5一. 連携の必要性一……一…………一一一一. 目 的. (4). 一一一一一……一一…………一一一一一一一一…. 中等教育の概念 中高連携の考え方. (1). (3). 一2一 一3一. 一34一. 一39一. 第3章 A県における人事交流の事例一一一一一………一一一…一一…一一…一………一 第1節 教育委員会の事例一一一一一一……一一一一…一一一一…………一一一一一……一一…. (1) 第2次調査の意図及び経緯 (2) 第1次調査の回答. 一42一 一42一. 42 42.
(5) (3) 第2次調査の概要. 一43一. (4) 第2次調査の結果. 一43一. (5) 第2次調査の考察. 一45一. 51. 第2節 教職員の事例……一……一……一………’”…一’… 曽 …一一………. (1) 第2次調査の概要 (2) 中学校への交流 (3) 高等学校への交流. 一51一 一51一 一59一. 64. 第3節 人事交流の意義と課題…一一一………一一…一一…一一一一一…一一……一……. (1) 第2次(教育委員会全体)調査の考察 一64一 (2) 教職員事例の考察 一67一 (3) 中高教職員の人事交流の有効性 一68一. 70. 第4章 教職員kよる連携の実践事例……………一一一一一一…………一一……. 70. 第1節 各都道府県の事例一一…一…………一一一一一…一一一一一一………一…………. (1)分析. (2) K県の事例. 一70. 一71.. 72. 第2節 B県の事例一…一一…一一一…一…一………一一一一…一…一……一一…一一……一一・. (1) 調査の概要 (2) 調査対象校の概要 (3) 調査結果. 一72一 一73一 一74.. 一76一 (4)考察 第3節考察一…一……………一…一一一…………一一一…………一……一一……一. 第5章 第1節 第2節 (1) (2). 第3節 (1) (2) (3) (4). 第4節. 資 料. 85. 中高一貫教育による連携…一一一…一………一一一一一………一…一…一……. 85 85. 中高一貫教育の位置付け一一……一……一…一一…一…一一一………一一一一. 中高一貫教育のすがた……一……一……一……一一一……一一…一一一…一. 中高一貫教育の形態 各形態における中高連携. .85. 一86一. 87. 各都道府県の事例一一…一一一…………一…一一一一一一……一…一一一一……一…. 山口県の事例 神奈川県の事例 高知県の事例 三重県の事例. 一87一 一89一 一90一 一92一. 94. 考察…………一一……一……一………一…一…………一……一一……一. 終 章 連携の意義と課題………一一一一……一一一…一……一一一……一…一一………一. 参考文献. 78. 96.
(6) 【序章】. 序 章 本研究の目的 第1節 テーマ設定の理由 私は、現任校である中学校において進路指導主事という立場から、高等学校へ の入学者選抜の変化や総合学科への転換などに対応する形で教育改革に向き合っ てきた。ただ自分自身を振り返ってみると、生徒たちにスローガンと言える「生 きるカ」を育んだ上で「個性を尊重した」進路選択をさせ、高等学校に入学して からも目的意識を持って頑張ってもらいたい、という程度の認識だったと言える。. 中学校と高等学校との連携(以下、中高連携とする)に関しては、進学説明会 や中高連絡会、一日体験入学、入学前の生徒の状況調査などを高等学校側から、. 先輩との懇談会や様々な問題(いじあ・不登校など)を持つ生徒の受け入れにつ いての相談などを中学校側から、という取組を通常の行事として経験している。. また、中学校と高等学校の担当教師間における生徒についての情報交換も、多く の機会を持って行われており、協力体制も整っていると認識している。しかし、. 毎年不本意入学や学校不適応などを理由に中途退学をする生徒が存在することも 事実であり、そして、その現象は特定の地域のことではなく、全国的な傾向とし て社会問題となっている。したがって、これらの取組では十分な中高連携ができ ていないのではないかと思われる。. そんな中、平成9年の中教審第二次答申では学校間の接続の改善が重要課題と され、各段階の取組を進めるだけでなく、学校間の連携の在り方を見直す提言が なされた。「中高一貫教育の選択的導入」がそれである。前述した高等学校(中. 等教育後期)の改革と同様の理念で、学校制度として6年間を通じた異年齢の生 徒が学校生活を送り、6年間の計画的・継続的な教育指導を行う仕組みを整え、 より生徒の個性を伸ばす教育を展開する中高一貫教育が示されたのである。そし. て、平成10年6月に「学校教育法等の一部門改正する法律」が公布され、翌平 成11年4月より実施となった。現行の中学校・高等学校の制度に加えて、生徒 や保護者が6年間の一:冷した教育を選択できるようになったのである。この学校. 制度の縦の多様化・複線化を進める法律の改正は戦後初めてのことで、非常に大 きな改革と言えよう。また、この中高一貫教育制度が公立中学校や高等学校に与 える影響は大きいと考える。. しかし、現行の制度は戦後半世紀にわたって実施されてきたものであり、長年. 積み重ねてきた良さや、中学校が3年間あり、そして高等学校を選択し、入学試 験を経て進学するということの意義や利点は多いはずである。例えば中学校は、 義務教育の最終毅階であり、卒業式という1つの大きな区切りをつけられる段階 一1一.
(7) 【序章】. と言える。また、様々な社会的経験や人間関係の広がり、深まりを糧に自らの進 路選択を可能にしたり、将来設計を立てたりすることができる段階、と言えるだ ろう。さらに生徒は、3年間学習しながら、多種多様な高等学校の中から最も自 分にふさわしい学校を、また新しい人間関係作りに主体的に選択できる、とも言 える。また、高等学校では、義務教育とは異なった厳しさや緊張感が存在し、教 育内容も高度化・専門化するため、自己の興味関心を深く追求できる段階でもあ る。. そして中高両者をつなぎ、そして生徒を支える存在としての教師の役割も大き な意味を持つと考える。中学校と高等学校の接続部分における教師間の連携、協 力体制は不可欠であり、それは生徒一人前とりの目標達成や社会的自立などにも 重要な要素となってくるはずである。. 公立校の中高一貫教育は、何か変えていかなくてはいけないという意識や意欲 の下で導入され、中高一貫教育推進会議も先進校における状況報告も、プラス面 が多い。確かに新しく可能性を含んだ制度であると言えるし、生徒や保護者にと っても希望を持たせてくれる制度というイメージであろう。また実際に導入され. て1年半経った今、教師の早早から見ても、中高連携の新しい姿として先進校の 実践に得るものは多いと考える。. しかし私は、改革気運に乗って中高一貫校を数多く設立しさえずれば、現状に おける様々な教育問題が一気に解決するだろうという安易な発想は、取るべきで はないと考える。制度的な変更があった現在でも、現行の中学校・高等学校がこ れからもなお中等教育の中心たる存在であろうし、そこでの教職員間の連携や中. 等教育前期での生徒たちの主体的な意志決定は今後も必要不可欠であると考え る。逆に生徒の目的意識や教師間の協力という要素は重要視するべきであると考 える。. したがって、高等学校への不本意入学者や中途退学者を出さないための、中高 連携に関する研究をすることは意義があると考え、本テーマを設定した。. 第2節 研究の目的 (1)研究の目的. 本研究は、中等教育段階における生徒にとって、なくてはならない中高連携の 在り方について、教育行政の施策や支援策などの働き掛けと教職員の実践という 双方の具体的な事例をもとに、それらの背景や具体的な実践内容から、どのよう な実態となっているのかを明らかにし、中高連携における意義を考察することを 一2一.
(8) 【序章】. 目的とする。. そこで、全都道府県の中等教育段階に対する改革動向を把握し、中高連携を促 進するために各教育委員会が中心となって、どのようなことをしょうとしている のかを明らかにする。特に、中高の接続部分がスムーズに流れるための支援策の 一つとして実践されている、中高教職員の人事交流の実態を、教育委員会側と教 職員側の双方の事例から分析することとする。. さらに中高連携の実践者として重要な位置にいる教職員が、日頃からどのよう な意識を持ち、生徒のための連携を図っているのかについて、研修活動の事例か ら分析することとする。 (2)本論の章構成. 第1章では、中等教育の概念を踏まえた上で、中学校と高等学校との連携につ いて、自分の考え方を示すこととする。そして、学校現揚における中高の接続部 分への対応の現状から問題点を挙げ、スムーズな流れを作るには中高教職員間の 連携が必要であることを述べる。また、その連携の推進体制として、制度面と教 職員の実践の両者を主体として捉え、そこから連携についての考察の視点を挙げ ることとする。. 第2章では、中等教育段階に対する行政施策の現状を調査結果から分析・考察 する。まず、全国の各都道府県教育委員会に対して行った実態調査の概要を示し. た上で、第2節において各県の中等教育段階における教育施策の実態を、第3節 において各県教委が中心となる中高連携への研究組織とその指定校、研究内容の. 実態を、第4節において中高教職員の人事交流の実態を、それぞれ分析し、考察 をする。また、人事交流については、実施県への第2次調査の結果も分析するこ ととする。. 第3章では、人事交流を長期に渡り実践しているA県の事例を分析し、考察を 行う。教育委員会と教職員の両者に行った第2次調査をもとに次のことについて 考察する。第1節は教育委員会に対して、人事交流を実施した経緯、ねらい、そ のための措置、人選方法などを質問し、そこから得た人事交流によって得られた. 効果や発生した問題点、今後の改善点、予定などの回答をもとに考察する。第2 節は教職員の事例として、高等学校から中学校へ交流した教師と、中学校から高 等学校に交流中の教師2名に対して実施したインタビューをもとに、その目的、. 具体的な職務内容、感想、問題点、効果などの回答を考察する。そして第3節に おいて、A県と全国の人事交流を実施している県と教職員の両面からこの施策の 一3..
(9) 【序章】. 意義と課題を見出すことにする。. 第4章では、教職員による連携の実践事例を分析・考察する。まず第1節では、. 各県の研修機関や自主的な研修団体の実態を明らかにし、第2節においてB県の 高等学校が実践している中高連携への取組を考察し、地域に根ざした高等学校を 目指した中高教職員の連携の必要性を考察する。. 第5章では、新しい連携としての中高一貫教育の形態を示した上で、既設校の 事例などを分析し、そこから今までにない、そして一般の中高にも意味のある中 高連携の姿を見出すこととする。. そして終章において、すべてを総括し、中高連携の意義と今後の課題について まとめることとする。. なお第2章以降の、第1次調査から得られた各県の取組や、中高一貫教育に関 する取組については、回答と共に送付された資料や各県のホームページ(以下H Pとする。)、文部省の資料、報道記事などをもとに論述する。. 一4一.
(10) 【第1章】. 第1章中等教育段階における連携 第1節 中学校と高等学校との連携 (1)中等教育の概念. 一般的に教育の段階を区分すると、初等一中等一高等教育という3段階が用い られ、学校制度に即していえば、初等教育が小学校で行われる教育、高等教育は 大学以上の水準の教育を指すとされ、中等教育はその間の年齢層を対象とする中 等学校で提供される教育である1)。日本では長年中等教育を前期と後期に分け、. 義務教育段階を前期中等教育として中学校で、義務教育終了後の段階または課程. を後期中等教育として高等学校で担当、という形態をとっていた(平成11年度 中等教育学校の導入によって、すべてではなくなった)。この中等教育が前期と 後期に分かれているということは、例えば接続の在り方などから何らかの問題点 が起こり得ると考える。 (2)中高連携の考え方. 中等教育段階における現状は、後期段階において、個性化・多様化と少子化傾 向の進行のため高等学校の再編整備が進み、中高一貫教育導入による複線化も含 めて改革が激しい状況と言える。また前期の中学校段階では、業者テストの廃止 により高校入試への取り組み方が大きく変化している。こうした現状の中、学校 現場では中高の接続部分がスムーズに機能していないと考える。高校側は変化し 続ける生徒への対応のために工夫を凝らして待っている形だが、中学校側は当た り前のようにある高校入試に生徒や教師が追い詰められているし、変化する高等 学校への対応にも戸惑っている状態と言えよう。この状態を解消するために着目 したのが「中高連携」である。. この「中高連携」というものを、本研究では次のように考えたい。それは、「生. 徒にとって接続部分がスムーズに流れるための、中学校と高等学校の教師がしな ければならない手立ての総括」である。これは単に人間同士のつながりだけでは なく、地域や教育行政の支援もあって初めて有効なものとなり、生徒にとって意 義のある実践となると考える。. そこで次節に、中学校現場での実態から、現在行っている中高連携のすがたを 具体的に示し、その必要性を述べると同時に、改善点を見出すことにする。 1)天野正輝他編著『現代学校論』晃洋書房、1993、藤本敦夫、P.193。. .5一.
(11) 【第1章】. 第2節 連携の必要性 (1)中高連携の実際と問題点. ① 中学校の指導体制. 学校教育法第36条に中学校教育の目標として「個性に応じて将来の進路を選 択する能力を養うこと」とある。また新学習指導要領の総則には「生徒が自らの 生き方を考え主体的に進路を選択することができるよう、学校の教育活動全体を 通じ’、計画的、組織的な進路指導を行うこと」とあり、「生きる力」の育成と個 性を生かす教育の充実が課題としてある。. 中学校は全教職員でその実現に向けて様々な指導を行っており、特に上記のよ うなことから、進路指導には進路指導主事を中心に、重要な取組の1つとして力 を注いでいる。生き方の指導という観点からも、全学年を通して進路指導を実践 しているのであるが、ほとんどの生徒が高等学校に進学するため、高校進学に向 けての指導も3年部教職員を中心として行っている。. そこでの指導には重要な、そして欠かせない要素が存在する。それが高等学校 との連携である。近年特に中高連携の重要性が高まっている背景として、平成6 年度からの業者テスト廃止によって中学校は独自の方法で進路指導をしなければ ならなくなったことと、多様化する高等学校や入試制度に対応するためにより多 くの情報を収集する必要ができたこと、そして以前から言われている生徒の急激 な変化への対応に協力すること、などが挙げられる。そこで以下に、連携という 視点を踏まえた現任中学校での進路指導の実践を述べ、現状での連携の不足して いる点を考えたい。. ② 高校入試時の連携. まず、高等学校との連携として第1に考えることが、教職員間の協力体制の重 要性である。具体的には、不登校やいじめに遭っている等の困難な課題を持って いる生徒の進学時の連携である。. 不登校の生徒は学級内や家庭の環境が変化することによって立ち直る契機とす る時があるため、指導として、まず高校進学へと気持ちを持っていき、そして行 きたい高等学校を選択させ、その高等学校の入試を目標に学習や登校を頑張らせ る。そこで、受け入れ可能な高等学校との連絡を密にしなければならないのであ る。. いじめに遭っている生徒の場合も新しい人間関係を望んでの高校選択があるた め、十分な配慮の上での選択をさせている。ここでも同様に、受け入れ可能な高 一6一.
(12) 【第1章】. 等学校との連絡は密にし、特に中学校からは様々な情報伝達を行っている。ただ し両者とも学校長同士の話し合いから、という順序はある。. そして、両者とも入学後も高等学校からの連絡により、高等学校側が担任又は 学年主任、生徒指導主事、中学校側は進路指導主事と元担任又は校長が情報交換 を行っている。事態によっては電話連絡等も使っての協力体制を必要とする場合 もある。. その他の生徒においても、入学前に高等学校からの学校訪問において、一人一 人の特徴について担任や各主任が話したり、入学後の中高連絡会で授業参観をし たり担任からの報告を聞いたりし、連携を密にする機会をもっている。時として、. 入学後に学校を休みがちになった生徒についての連絡も入り、主に高等学校側で 本人や保護者への対応をするのだが、中学校も協力体制をもって見守っていると いう事態もある。. これらの連携は、日頃からの中高教職員間の交流を深めることによって可能と なると考えられる。しかし、実際は普段からの交流は少なく、高校入試段階にお いての中学校と高等学校はほとんど接近できないため、接続部分における連携は 特定の生徒に関してのみ行われ、生徒全体への連携とは言えず十分なものとなっ てはいない。. ③ 中学校の行事での連携. 次に、生徒への指導に関連する高等学校との連携である。中学校では生きる力 の育成を目指し、自分の将来のために様々な進路選択の紹介をしたり、ほぼ全員 が進学希望であるため、目的意識を持った高校選択をさせたりしている。 具体的な実践として、夏休みに実施する「先輩と語る会」がまず挙げられる。. この行事では、本校を卒業した高校1年生を10数名招待し、進学した各高等学 校の特徴や昨年までしていた受験勉強での工夫などを聞く機会を持ったりしてい る。. もう1つは、進学説明会である。開催時期は10月下旬で、近くの高等学校に 対して主に教務課の教師の派遣を依頼している。できるだけ多くの高等学校の話. を聞くため、時間は1校当たり20分程度であるが、毎年私立高校を含めて7∼ 8校の来校がある。高等学校の姿を知る貴重な時間であるため、3年生全員が保 護者同伴で話を聞く体制を取っていたが、意識付けのため2年生も全員参加する ようになっている。実施後には、職業高校の状況を詳しく知る機会が少ないので 参考になった、高校選択のために有意義な時間を持てたという感想もあり、生徒 にとっては高等学校に対するイメージを広げる役割を果たしていると考える。. また、3年生の1学期には学活の時間で、志望校選択の基礎知識として高校調 べをしたり、夏休み中にある高等学校1日体験入学への積極的な参加を促したり 一7一.
(13) 【第1章】. している。. 中学校ではこのような実践をし、進路選択の材料として役立つよう工夫してい るのであるが、実態としての本当の高等学校の姿が理解できるとは言えず、単な る理想だけで選択させるわけにはいかない現実もあり、これ以上の踏み込んだ実 践が必要と言える。. ④ 主任職の連携. 次に、中高教職員の連携が必要と考えた根本である、高校入試についての現実 の姿を振り返ってみたい。先にも述べたが、高校入試直前では高等学校との接触 が厳しいため、その前後の連携について、特に進路指導主事の役割から考察する。 主任職としての進路指導主事の役割を自分なりに、そして抽象的に表現すると、 「縦」と「横」のつなぎ役と考える。「綻」とは自身の中学校内と各高等学校、. 「横」とは近隣の各中学校の進路指導主事とのつながり、つまり両方とも連携と. いうことである。日常も既に述べたような高等学校との連携を考えた役割を実践 してはいるが、こと県立高等学校の入学試験に関しては最大の注意を払って取り 組まなければならない。. その具体的な学校内での職務は、受験計画、引率計画の作成や保護者への連絡、. 3年学年団の取りまとめ、進路指導委員会の開催、高等学校への提出資料作成か ら発送などで、経験と周囲の協力を必要とする内容である。. 対外的な内容は「縦」の高等学校については、3学期当初の入試説明会が最大 で唯一の連携を図る場となる。ここでの議題は高等学校側からの説明の他は、主 に中学校側からの質問や要望の時間になる。例年同じような展開になり、お互い に生徒のために連携を取り合って、という状況にはならない。入試という壁の厚 さを実感するのだが、実際に中学校と高等学校は連携が取れていないと言える。. 次いで「横」の連携であるが、市内進路指導委員会、高校説明会への参加など と電話連絡である。特にこの他校との協議やインフォーマルではあるが電話にお ける情報交換は有意義である。こうした横の広がりは求めている連携の姿に重な る部分が多いと考える。主任としての人間関係を含んだ横のつながりと、教職員 としての力量を含んだ経験は、中高連携のためには重要な要素と言えよう。. 問題点として考えられる最大のものは、高校入試という制度の大きさに、普段 は進路指導主事としてこの壁を乗り越えようと連携を図っているはずがこの時期 機能しなくなることと言える。このことはともすれば利害関係が絡む実態によっ て妨げられているかもしれないが、そこを克服しての中高連携という姿を構築し なければならないと考える。. 次に考えられることは、連絡会等が開催されてはいるが、形式的な内容で終わ っているものが多いということである。これは教科問の連携も含んでいるが、単 一8一.
(14) 【第1章】. 純に開催数を増やすだけでもその中高連携という目的達成に近づくと考えられ、 中高両者のお互いの状況を理解し合うことの大切さを感じる。. もう1つは教職員の属性に頼らなければならない現状である。進路指導主事は ベテランの教師が多く、進路指導の経験が豊かであるため職務遂行の技量も高い 場合が多い。それ自体は問題はないが、中学校には異動が高等学校よりは頻繁に あるということから、人が替わればそれまでの連携がなくなる危険性も含むわけ である。高等学校のように進路指導部が組織としてではなく、個人に委ねられる 場合が多いということも、後継者作りができない原因かもしれない。さらに、そ の教師は異動した学校でも進路指導主事をする場合があり、例えば市内で委員会 をすると何年経ってもほぼ同じメンバーという、活性化が図れない状態になるこ とも考えられる。これらのことから、どの教師がこの職務を委ねられても、変わ らない中高連携の推進が確保できる状況になることが必要と言えよう。. (2)連携の必要性. このような実態から連携というには不十分な点が多くあり、これからの中学校 と高等学校は今までよりも多くの場面で、そして改善された幅の広い連携を生徒 のために図っていく必要があると言える。. ただ、このような事態は近年の傾向とはいえ大きな問題であると言えるため、. 現在までに連携を強めるための何らかの改善策が打ち出されていると考える。例. えば教育行政側からの提言としては、高校入試に関して、平成9年中教審第二次 答申の中にも示唆するものがある。第3節「高等学校入学者選抜の改善」におい て6つの基本方向が示されているが、その⑤「入学者選抜の改善のための様々な 条件整備や関連施策の推進」の中に「高等学校と中学校との連絡協議体制の整備」. と「進路指導の改善と学校や入試に関する情報提供体制の整備」とが示されてい るのである。この接続部分への提言は重要であり、教育行政による中高連携への 後押しがここから期待できると考えられる。. また教育委員会の改善策の例として、中高の接続部分に対して連携が必要であ ると考え、既に行動に移している福島県の実践2)が挙げられる。この事例は自分. のものとは別の背景を知ることができる。いくつか挙げると、生徒の学習面にお ける課題や高校進学に対する意識の持ち方、中学校や高等学校の個性化・多様化 などがそれに当てはまると考える。. この内、福島県教育委員会は学習面に関して重視しており、中学校の教科指導 2)福島県教育委員会『中・高連携のために』、2000,3、P126∼133。. 一9..
(15) 【第1章】. が多様化し、高等学校でのそれに対応するものでなくなりつつあることから、高 校進学後のギャップの大きさに戸惑い苦手意識を持ったり、ついていけなくなっ たりするケースが見られると考察している。また、進路意識に関してはほとんど の生徒が進学するにも関わらず、はっきりとした目的意識を持たないまま高校生 活を送っている実態があると述べている。そのため、対応策として教科指導の一 貫性を中高において構築しようとしたり、中学校の間に将来への希望や目的を持 たせる進路指導と高等学校での継続などが考えられ、実践されているということ につながるのである。. ここでは、学習面や生徒の目的意識という例を挙げたが、私の考えている問題 点や中高連携の姿にも共通するであると言え、必要性という視点において十分参 考になる取組と言える。. もちろん、これらの教育行政側からの改善だけではなく、教職員の実践例も同 様の考え方をもとに、もしくは全く視点の異なった取組が多くの地域で行われて いると言え、生徒にとって意義のある実践となっているものもあると考える。. つまり、中高の連携は多くの課題を克服するためになくてはならないものと言 える。そこで、これまで以上に幅の広い中高連携、生徒が高校生活においても生 き生きとし、個性や能力が発揮できるようにする連携を見出すことに意義がある ものと考える。. 第3節 連携の推進体制 連携の方法を見出すとき、最終的には教師が実践者になるのだが、働き掛ける 主体が異なる場合があり、分けて考える必要がある。そこでここでは次の2者、. 国や県が行う施策や県教育委員会が行う研修などの制度面、もう1っは自主的に 活動する教職員の実践を主体とみなし、それぞれの中高連携のすがたを考えるこ とにする。. (1)連携のための制度改革. 行政の施策における中高連携への取組に関しては、県自体の取組と県教育委員 会の取組があり、またそれぞれの地域の特色等を生かした連携のすがたがあると 考える。県民全体で教育というものを考え、中学生や高校生を地域ぐるみで支え 合うという県もあるだろうし、教育委員会が時代の流れに沿った中等教育改革を 必要とし、中高連携を大きな課題としている県もあると考える。逆に何も危機感 を感じず、実践がない県もあるかもしれない。このような地域ごとの温度差を実 一10..
(16) 【第1章】. 態として知ることには意義があるものと考える。 中等教育改革:という点では、新しい中高連携の在り方を示唆している中高一貫. 教育制度の実情も把握しておく必要がある。その導入に関しては懸念する声の方 が多かった。例えば、エリート校化、受験の低年齢化、学校選択などがそれであ るが、確かに特別な学校という感じはするものの、中高の生徒や教師が同じ学校 として生活するという新しい方式に、今までにない中高の接続部分における連携 の姿や、生徒のための有効な教職員の連携を見出すことは可能ではないだろうか。. またそれは、中高一貫校以外の一般の中学校と高等学校の連携に対して、参考に なる取組とは言えないだろうか、と考えるのである。. この中高一貫教育に関しては、多くの県が導入を視野に入れ各県独自の実践を 行っている。したがって、そこでの実践記録や会議録などの中には、教師や生徒、. また地域や保護者が望んでいる中高の新しい姿が見えてくるものと考えられ、実 態を把握することに意義があるものと判断する。. もう1つ、連携の実践として各県が取り組んでいるものに、一般の中高におけ る教職員の人事交流がある。人二四交流は、中高一貫教育のような特別な関係では. なく、一般の公立高等学校と中学校の教職員がそれぞれの校門の特徴を知り、教 師の資質向上や生徒に対してその成果を還元できるという目的がある、中高連携 のための実践である。通常は異動がない中学校と高等学校であるが、そこを敢え て交流させた教育委員会の意図と、積極的に参加している教職員の意志は行き着 くところは同じ、中高のスムーズな接続であると推測する。この人事交流の全国 的な実態と具体的な実践内容を把握することにも意義があるものと判断する。 (2)教職員の連携. 行政主導ではなく、教職員が自主的に実践する中高連携に関する取組は大切で あると考える。このような実践は日頃表に出ることもなく、地道な教職員の取組 ではあるが、生徒に対しての影響を考えると重要であるということは間違いない と判断する。形態としては様々なものが考えられ、同士が集まった研究グループ や市町村内の委員会、学校間の研究会等がそれに当てはまると考えるが、それぞ れの実態を把握し、その実践内容を考察することに意義があると考える。. また、行政の取組にも挙げた人事交流も、教職員の連携として考えることがで きる。ここで実践する教職員の、日頃の職場での活動内容や意識の持ち方、生徒 や保護者への影響などといった実態を把握することは、中高連携を実践していく 上で多くの示唆を与えられるものと判断できるからである。ここに意義を見出し、 調査分析を行うこととする。. 一ll一.
(17) 【第2章】. 第2章 中等教育段階に対する行政施策の現状 第1節 実態調査の概要 (1)目 的. 本調査は、各都道府県及び政令指定都市、そしてそこでの教育委員会が、中学 校・高等学校のために、また中学生・高校生のためにどのような施策を講じてい るのか、その動向を全国的な規模で把握しようとするものである。. 既に、中高の教職員が、生徒のために互いに連携を取り合っているということ は述べたが、その活動もしっかりとした行政の後ろ盾があって初めて有効となる. ものと考える。従って、2本柱の内の1つという意味でその実態を探ることとす る。. (2)タイトル及び調査対象. そこで、調査タイトルを「公立中学校・高等学校による連携に関する実態調 査」、対象を各都道府県及び政令指定都市教育委員会の高校教育課として、記述 形式のアンケートを実施した。高校教育課を選択した理由は、教育委員会の中で も、中高一貫教育の研究や高校改革などについて中心となって実践しているのは 高校教育課が多い、ということからである。. なお、高校教育課としてではなく、別の組織や名称となっている都道府県もあ ったが、そこでは目的に近いと判断した課に依頼した。 (3)調査方法及び実施時期. 調査は郵送法で行い、依頼文とアンケート用紙2枚に返信用封筒を同封し、全. 国47の都道府県教育委員会と12の政令指定都市教育委員会に送付した。時期 は6,月下旬で、回収の目安を7月下旬とした。しかし、予定した時期には回収で. きず、電話で再度依頼したり、用紙を再送付したりしたため、最終的には10月 上旬まで延びた。. (4)質問事項及びねらい. 質問の内容は次の通りである。. ①各県の教育方針、改革案などの中に、中高(連携)に関する事項はあるか。 ②中等教育段階での研究組織はあるか。. (例えば中高一貫教育研究会議、高等学校教育検討委員会など) ③中高連携の実践(指定校など)はあるか。学校名、実践内容なども。 一12一.
(18) 【第2章】. ④中高が連携する形の研修会を企画しているか。どんなプログラムか。 ⑤中高教職員の人事交流をしているか。具体的な方法、ねらい、経緯など。 ⑥教職員による自主的な中高連携の取組はあるか。団体名、内容など。. ①では、各都道府県及び政令指定都市が、多くの教育課題を抱え、変革の中心 となっている中等教育段階に対して、県全体のレベルではどのような位置付けで、. そしてどのような意識を持って改革しようとしているのか、また中高連携への取 組の有無を確かめることとする。. ②以降は、教育委員会独自の取組についての質問である。②、③については教 育委員会主導で組織している中等教育段階に対する組織と、指定校及び研究内容 を確かめることとする。各県教育委員会が中等教育段階の現状をどう踏まえ、ど のような研究内容をもってそれらの改善に当たっているのか、そして、中高連携 が図られている実践があるのかを確かめる。. ④では各県及び市町村教育委員会の実施している中高連携に関する研修会の有 無とその内容を確かめることとする。各教育委員会が中高連携を図るために、学 校現場に対して、そして教職員に対してどのような姿を求めているのか、その意 図するところを確かめる。. ⑤では教育委員会が中高連携を図るための施策としての、中高教職員の人事交 流制度の有無、そしてその内容を確かめる。これに関しては、予備調査の際、某 県の施策の中にこの人事交流があり、具体的な内容を聞く機会を得たことから、. 中高連携を密にしスムーズな接続を可能にする行政側の支援策の1つとして、意 味のある取組ではないかと考えるに至った。そこで、他県の状況も合わせて知る ことによって、この取組を評価することに意義があると考え、調査に加えた。 ⑥では、中高連携に対する教職員の普段の努力する姿勢を確かめることとする。. 生徒にとってより実践的な連携の在り方を、行政主導ではなく、教職員の自主的 な研修会や組織の実践事例から確かめる。 (5)回答結果. 先に述べたようにほぼ3ヶ,月を回収に要したのは、回収率100%を目指した からであるが、政令指定都市については断念せざるを得なかった。質問の内容か らも回答できにくい調査であったとも言える。. 都道府県については、回答用紙だけで100%というわけではなく、HPを参 考にしたり、直接電話での回答であったりし、全項目を完全に回収したわけでは ないが、何とか全都道府県の回答を揃えることができた。. 以下、第2節において①の教育施策を、第3節において②、③の中高連携に関 一13一.
(19) 【第2章】. する組織を、第4節において⑤の人事交流の実践を、そして第4章第1節におい て④、⑥の研修を含む教職員の実践を、資料を中心に考察することとする。. 第2節 各都道府県の教育施策. (1)分析(資料1・P17∼21参照) 47県の回答を、施策内容のねらいから分類し、その動向を把握することにす る。なお、県によって複数の施策が示されているため、合計数は異なる。 ①中高連携の推進 福島(学習指導)、群馬(進路指導)、山口、高知(系統的接続)、 6. 熊本、宮崎(学力向上). ②中高一貫教育の推進 青森、山形、広島(義務教育改革)、山口(学校改革)、 6. 高知(継続的教育)、長崎. ③高等学校改革(中高一貫教育を含む)の推進. 秋田、岩手、茨城、新潟、石川、山梨、静岡、兵庫、岡山、福岡、. 12. 鹿児島、沖縄 ④高等学校改革(再編整備)の推進. 5. 埼玉、東京、神奈川、岐阜、鳥取 ⑤中等教育の充実. 匡蚕垂耳二==============]2. ⑥学校教育の充実 7. 岐阜(心の教育)、三重、滋賀(心の教育)、徳島、愛媛、熊本、 鹿児島 ⑦学校改革:の推進. 匡麩=亟=======二=======]3 ⑧なし. 栃木、福井、長野、愛知、京都、奈良、和歌山、島根、香川、佐賀、. 11. 大分. 計52 全体的に見ると、36県が将来を担う中等教育段階の生徒たちのために何らか の行動を起こしていることが分かる。. ①は中高連携に関する取組で、本研究の中心となるところであるが、全国で6 −14一.
(20) 【第2章】. 県が様々な形で連携を図ろうとしていることが分かる。中でも福島県と宮崎県は 学力の向上を、群馬県は進路指導、高知県は中高一貫教育を視野に入れた連携教 育を実践しているところが特徴と言える。. ②は中高一貫教育を進めている県で6県あるが、それらは山口県や高知県のよ うに中高一貫校の設置が確定している県や今後導入するための研究をしている県 など、具体的なねらいが明確な県である。. ③は高校改革を推進している県で、新しいタイプの学校の導入や高等学校の多. 様化などのねらいから、その中の1つとして中高一貫教育の導入を含めていると ころで、12県と最も多い形である。 ④に関しては③と同じく高校改革が前面に出されている県ではあるが、中高一 貫教育に対する取組の記述がない5県である。. ⑤の2県は共に長期的な計画の中に、中等教育に関する取組がある県である。 ⑥は⑤と同様な計画が策定されてはいるが、特に中等教育と限定されず、学校 教育全体を視野においた取組や、岐阜県や滋賀県のように子どもの育成などにね らいを定めている7県である。. ⑦は中等教育には限定していない、学校改革を推進している3県である。. ⑧の11県に関しては、この項目への回答はなかったが、教育委員会主導では 様々な取組を実施している。 (2)考 察. まずは各県の中等教育段階に対する位置付けであるが、ほとんどの県が何らか の形で対応していることから、改革しなければならないとする意識を持っている と判断でき、重視しているものと考える。. その中でも、①に示した県については中高連携という、生徒にとって最も身近 な、そして大切な取組を実践している県と言えよう。ここでの実践は実際に行わ れている連携の形は各県で異なっていても、生徒の中学校から高等学校へのスム ーズな接続という目的は同一のものである。そしてそこには当然、教育委員会の 支援や中学校と高等学校の教職員の働きが不可欠となるため、この両者の存在に も着目しなければならない。. 次に、中高を接続する新しい形としての中高一貫教育への対応についてである が、この件に関しても多くの県が重要な課題として取り組んでいる姿が見える。. この中高一貫教育は②と③にある計18県が取り組んでいるのであるが、ここで も実践としては中高の学校間や生徒・教師間の連携を強化しようとするものと考 えられ、そこから生まれてくる連携の姿は一貫校以外にも十分反映できるものと 考える。. 一15一.
(21) 【第2章】. また、県立高校に対する学校改革については、社会の変化や少子化への対応と いう直面する課題の大きさから、再編整備に早急に取りかかっている県も多く、. ③④でユ7県となっている。これには中等教育には限定されていないが、⑦の3 県も同様の主旨であると考えることができるため、全体の半数近くが県の重要な 改革課題としてこの高校改革を取り上げていることが分かる。 ⑤⑥については、長期的計画であるとともにスローガンの要素があるため、具 体的な姿ではないが、改革動向を見るという点ではこのような動きも知っておく 必要があり、意義がある実践と考える。. 一16一.
(22) 【第2章】. 【資料1・都道府県の教育改革】 県. 施 策 名. 内. 容. 第三次北海道教育 長期総合計画. 平成10年度∼19年度の北海道教育の基本計画(平成10年3月策定). ②. 中高一貫教育推進. 青. 事業. 平成10年度 青森県中高一貫教育研究会議設置 平成11年度 中高一貫教育推進校を指定(連携型実践的研究) むつ地域専門委員会、 田子地域専門委員会. ③. 第8次岩手県教育. 高等学校教育の改革の推進. 岩. 振興基本計画. ① 北 海 道. 森. 生涯学習の推進、豊かな心を育イる教育の推進、社会の変化に対応する 教育の推進、初等中等教育の充実、高等教育の充実、社会教育の充実、 文化の振興、スポーツの振興など。. (中高一貫教育の検討). 手. ④. みやぎ新時代教育 ビジョン. 宮. 城. この計画は、概ね四半世紀後までを視野ヒ入れ、本県におげる学校教育 の在り方を明らかに1たものであり、教育機会や教育システムの多様化 を推進する未来の学校プロジェクト、学習内容や学習形態の多様化、学 習評価の多元化を推進する未来の学習プロジェクト、教師と匙て優れた 人材の確保と教師の資質向上を推進する未来の教師プロジェクト、学習 環境の充実、学習活動支援体制の整備を推進する学び支援プロジェクト の4つの基幹プロジェクトより構成されている。. 第五次秋田県高等 学校総合整備計画. 新時代に対応する高等学校教育を目指隻て、現在策定中 } 個性や創造力をはぐぐむ学校づくりの推進 ・主体性を生かtた教育課程の編成、・グローバル化に対応匙た教育 の推進、・家庭・地域社会との連携の強化、・高校入学者選抜制度の 改善、・教員の研修と資質能力の向上 ll 新1い発想を生か着た学校づくりの推進 ・全日制の課程の適正な規模と配置、・中高一貫教育の推進、・特色 ある学科、コース・類型への対応、・定時制の課程及び通信制の課程 の改善整備. ⑥. 第4次山形県教育. 山. 振興計画. 形. (Hll,3改訂). 中高一貫教育の導入 ・ゆとりある学校生活を可能にする中高一貫教育については、研究会議 などにおいてその在り方を検討すると共に、実践研究協力校を委嘱見て、 導入に向げ積極的に研究を進める。. ⑦ 福. ふく匙まの教育ラ イジングプラン事. 島. 業. ⑧. 茨城県高等学校審 議会答申. ⑤ 秋 田. 茨 城. 県内の4地区において英語と数学の学習指導におげる連携を図るための 事業を実施. 「子どもたちが、ゆとりある学校生活を送る中で、様々な試行錯誤や体 験の積み重ねを通ヒて豊かな学習を匙、個性や創造性を存分1τ伸ばいて いくことをより可能とする中高一貫教育校を、子どもたちや保護者の二 一ズ、地域の実情等を勘案匙ながら、設置する必要があると考えられ る。」. ⑨栃木 ⑩. 平成12年度教育. 群. 行政方針. なt ○ 中・高・地域連携による計画的・組織的な進路指導の充実 ・中高が連携1た進路指導の実施 ・17..
(23) 【第2章】. 馬. ⑤進路指導の改善 ・充実. ⑪ 埼. 21世紀いきいき ハイスクール構想. 面. 中長期的展望に立った県立高校の将来構想 ・明日をになう彩の国づくり一教育活動の充実一 ・彩りゆたかな高校づくり一県立高校の再編整備一 ・信頼にこたえる開かれた学校づくり一二二二条件の整備一. ⑫. 千葉の教育”夢・. 2025年を目標年度と聖た教育上二. 千. 未来2025”. 〈ビジョンの基本理念〉. ひろげよう(学校、. ・県民一人一人が生涯を通匙て「学ぶ喜び」を感ヒながら「次代をひら く力」を培うことのできる学習環境の実現。 ・3つの基本目標を設定隻、実現に重げての基本テーマを9つ設定匙て いる。その中に高校教育の在り方について方向付げている。. 葉. 家庭、地域を結ぶ). 教育の輪. ⑬. 都立高校改革推進. 東. 計画. 京. 第二次実施計画. 多様で柔軟な高校教育の展開を目指し、特色ある学校づくりの推進、開 かれた学校づくりの推進、都立高校の規模と配置の適正化の推進、教育 諸条件等の整備の4っを改革の基本的な方向と匙て、都立高校の諸課題 の解決図り、今後の展望を明らかに寸る。. 奈. この計画は、社会の変化や生徒の多様化、少子化の進行など県立高校を めぐるさまざまな課題に対応するため、県立高校の将来像を示すととも に、その実現に向げて取り組むべき施策を総合的にまとめた計画である。. 川. 平成12年度からの10年間を計画期間とする。. ⑭ 神. 「県立高校改革推 進計画」. 次の事項を基本方向とtて施策展開を図る。 ・多様で柔軟な高校教育の展開 ・地域や社会に開かれた高校づくり ・活力ある教育活動を展開するための規模及び配置の適正化 ⑮.. 新. 今後の本県高校整 備の方向について. 基本的な考え方 ・「生きる力」を育む教育を可能にする。 ・普通科系の学科比率を高める。特色ある学校・学科を整備する。 ・中高一貫教育を導入する。. 潟. ・学校の規模を適正にする。 ⑮. 新富山県民総合計. 富. 画(H3∼H12)1). 山. 石. 高等学校の再編整 備に関する基本指. 川. 針. ⑰. 基本計画 第1章 明日を拓く人づくり Il 生涯学習の推進 2 学校教育の充実 (2)高校教育の充実 ア 教育内容の充実 イ 施設・設備の充実 現在H13年度からのものを策定中 本県の「高等学校再編整備検討委員会」の最終答申(H9β,17)の提言趣旨. に沿って、当面する課題となっている特色ある学校づくりと学校規模の 適正化を目指匙、その基本指針を策定する。この中で中高一貫教育の検 討が述べられている。. ⑱福井 ⑲ 山. な1. 山梨県高等学校整 備新構想. 本県においては、平成8年3月、21世紀を展望聖た高校教育の役割や そのあるべき姿を描いた「山梨県高等学校整備新構想」を策定1、それ に基づいて様々な施策が展開されている。中高一貫教育については、平. 梨. 成9年9月庁内にワーキンググループを設置、平成10年6月に学識経 験者等の委員で構成された、任期2年の「山梨県中高一貫教育研究会. 1)富山県HPより(h就p;〃www.preftoyI㎜ajp/sections/1012/mastPl鋤/z−tosh㎞「)2000・11・26。. .18一.
(24) 【第2章】. 議」、そ1て平成11年「新匙い高校づくり課題研究協議会」において それぞれ検討された。現在庁内検討(委)において早期の設置を目指1 ・ている。. ⑳長野. な匙. ⑳. ①学校教育改革の推進 ・新醜いタイプの高等学校の整備推進 ・児童生徒保護者の学校選択幅の拡大 ②心の教育の充実 ・道徳教育の推進、いヒめ、不登校対策 ・多彩な体験活動の実施 個性化教育の充実 ・国際化の進展に対応匙た教育の推進 ・情報教育の推進. 岐. 阜. ①県民総参加によ る教育改革の推進 ②心豊かで個性あ ふれる人づくりの 推進. ㊧ 静岡県立高等学校 概ね平成22年度を見通1た、県立高等学校の在り:方を定める。具体的 静. 長期計画. には、公私別生徒受入の在り方、普通科・専門学科・総合学科の在り方、. 単位制高校・中高一貫教育の在り方、全日制・定時制・通信制の各課程 岡. の在り:方、その他教育条件の整備の在り方に関する県の基本方針を示す。. ㊥愛知. ⑭ 新tい総合計画 三. 「三重のくにつく. 重. り宣言」(H10,3 策定)施策 (学校教育の充実). な1. 次の10個の事業からなる。 ①学校教育の総合的推進 ②ゆとりのある教育の推進 ③個性と創造性 の豊かな人間を育てる教育の推進 ④社会の変化に対応匙た教育の推進 ⑤少子化への対応 ⑥私学教育の振興 ⑦障害児教育の充実とバリアフ リー化 ⑧学校と家庭・地域との連携 ⑨幼児教育の充実 ⑩教員研修 の充実. ⑮ 心豊かでたくま1 滋 賀. い人を育てる学校 教育の推進. ⑱京都. ⑰ 大. な篤. 大阪の「教育改革. 【学校教育の再構築】. プログラム」. ・学校改革 ・教育内容と教育方法の改善 ・学校の自主性・自立性の確立 ・教職員の資質向上と意識改革. 阪. ⑳. 県立高等学校教育 改革第一次実施計. 兵. 画. 庫. 幼・小・中・高・障害児教育諸学校が一貫匙た教育方針のもとに、「い のち」・「人権」を大切にする心や思いやりの心など豊かな心を育むと ともに、基礎・基本を徹底1、一人ひとりの子どもの能力や適性を生か 匙ながら、新匙い時代を主体的に生きる人間の育成を目指寸。. 中高一貫教育の研究・検討 中高一貫教育については、6年間一貫篭て学ぶことの長所を生かすと ともに、大学受験準備に偏疋た教育が行われるおそれがあることなどの 懸念される側面を排除匙た、本県独自のものとなるよう研究・検討を進 め、準備の整ったものから導入する。 (1)中等教育学校. ① 継続的な学習に有効である中等教育学校については、海外から帰国 1た生徒等を対象と匙て、国際化に対応する教育を重視する中高一貫 教育校をニーズの高い阪神地域に早期の設置を図る。 ② 生徒の個性や創造性を伸長する教育を推進する中で、芸術など各分 野におげる特色ある教育を目指す中等教育学校の設置について研究・ 検討を進める。. (2)連携型中高一貫教育 ① 地域性のある小規模学校等において、中学校と高等学校の連携強化 を図るための連携型の中高一貫教育について研究・検討を進める。 一19..
(25) 【第2章】. ② 地域の特性を生か匙た中学校・高等学校の系統的な学習、協同の体 @験学習や授業参加等を通いて、教員や生徒間の交流を図る。. ⑲奈良. な匙. ⑩和歌山. なし. ㊨鳥取. 高等学校教育改革 i実施計画). y改革の柱】. 鼬ツ性を尊重す 驪ウ育の推進. ⑤島根. ∼生徒一人一人が個性を伸ば匙、主体的に充実匙た学校生活を送ること ェできるように∼ 寞ウ育内容の画一化や硬直化の傾向を改め、生徒一人一人の個性を尊重 キる柔軟な教育にする。○生涯にわたって自ら学び続げるための基礎的 ネ資質・能力を身につげられるようにする。○生徒が興味、関心に応ヒ ト、主体的に教科・科目を選択できるようにする。○入学者選抜や転校 E転科等のシステムを多様で柔軟なものにする。 なt. ⑤岡山. 平成12年度教育 s政重点施策一高 刳w校教育体制整 計画の策定 岡山県長期ビジョ. 岡山県高等学校教育研究協議会答申(平成12年2月)を尊重匙、中高 鼕ム教育の導入など学校の一層の魅力づくり等、長期的な展望に立った ウ育体制整備の具体的な方策を策定する。. 中高一貫教育の推進. 刀[21世紀に向 ーた高等学校教育 フ制の整備 ⑭広島. 義務教育改革ビジ. 中高一貫教育の推進. ㏍. ㊨山口. 山ロ県教育ビジョ. 刀u第2期実行計. 諱v 3魅力あ. 新匙いタイプの学校の導入 E中高一貫校設置の具体的な検討 E中高連携教育の推進. 驫w校づくり推進 vロジェクト ⑯徳島. 徳島県教育振興基. {構想. ㊨香川 ㊥愛媛. ⑲高. 生きる力と豊かな心を育む学校教育の推進 P学校教育の基本的:方向 5ゆとりある教育環境の整備 Q生きる力を育む学校教育の推進 6開かれた学校づくりの推進 R豊かな心を育む学校教育の推進 7教職員の教育活動への支援 S社会の変化に主体的に対応する力を育む学校教育の推進 な匙. v画・2). 基本計画 2,未来を拓く青少年の育成 i1)ゆとりある教育環境の整備 i2)豊かな人間性を育む教育の推進. 平成12年度教育. 2学校教育の充実. s政の基本指針. i4)連携教育の推進 @子どもたちや教員の相互交流、地域と一体となった取組を進めるなど、. 新島い愛媛県長期. ★2)愛媛県HPより(h即=//www.prefehimejp/mahl/tyoukei.htm)2000,11,26。. 一20一.
(26) 【第2章】. 知. ⑩福岡. 就学前、小学校、中学校、高等学校の系統だった接続を重視1た連携教 轤 推進する。また、子どもたちの進路選択の幅を広げるとともに、ゆ ニりある学校生活で、6年間を通匙た継続的な教育活動を可能にする中 h鼕ム教育校の設置に向げた取組を進める。 県立高等学校再編. ョ備に関する実施 v画・3). ⑪佐賀. 【第1次実施計画の骨子】. P 学校・学科等の再編成 i1)新1いタイプの学校の設置 (2)既存の学校におげる活性化方策 i3)再編成に伴う通学区域の一部見直匙 Q 教育内容・教育環境の改善・充実方策 な1. ⑤長崎. 「第二期長崎県教. 逅U興懇話会」答. ¥. 「教育条件の向上に資する離島地区への積極的導入」及び「本県教育に V1い可能性を生み出すような中高一貫教育の実施」などの提言あり。. ◎熊本. 熊本県総合計画. 教育・文化 @・学校教育の充実 ・学力の充実向上 ・小・中・高の連携強化. ⑭大分. な1. ㊨宮崎. 小・中・高等学校連. g推進事業. 学力向上を図るため、小・中・高等学校におげる必要な学力について、そ 黷シれの三種間において一貫匙た対策をとることにより指導. ⑯鹿児島. 新世紀カリキュラ ?、究開発事業. 新学習指導要領の導入を前に、「鹿児島の特色を活か1た教育課程の在 阨茁凾ノついて」の研究を進め、併せて「総合的な学習の時間」「郷土 w習」の在り方についても研究する。. 鹿児島の心の教育. 「学校、家庭、地域社会が一体となって取り組む心の教育」の中核をな キ道徳教育の充実に努める。「命の尊きを教える教育」推進事業では、 ャ学生、中高生向げの教材資料及び指導資料を作成する。. юi事業. 公立高等学校教育. U興対策事業. 平成9年度から平成13年度までの再編成整備計画に基づき、特色ある w校づくりや学校規模の適正化を図り、公立高等学校の一層の振興・充 タに努めるとともに、中高一貫教育を導入するなど、中等教育の多様化 進める。. ◎沖縄. 沖縄県立高等学校. 平成14年度から平成23年度までの10年間にわたり、沖縄県におげ. メ成整備計画. 骰mZの配置や学校規模の適正化、学科の新設・再編、総合学科等の設 u、中高一貫教育の導入など、中・長期的な視点に立って、魅力ある学 Zづくりのための総合計画を策定する。. ℃)福岡県HPより(h廿p=〃www.preffUkuokajp/kyoi㎞/00rO10101・htm)2000,10,2。. 一21一.
(27) 【第2章】. 第3節 中高連携に対する組織づくり. (1)分析(資料2・P25∼30参照) まずは研究組織であるが、組織名からは次のように分類できる。 ①中高連携の推進 秋田(生徒指導)、福井(連携、教育問題研究)、長野(生徒指導、 進路指導)、奈良(生徒指導)、山口(連携)、沖縄(進路指導). 6. ②高校改革の推進 埼玉、千葉、神奈川、山梨、静岡、愛知、三重、滋賀、京都、兵庫、. 鳥取、徳島、愛媛、福岡、長崎、鹿児島. 16. ③中高一貫教育の研究推進 北海道、青森、岩手、山形、茨城、群馬、埼玉、東京、神奈川、 富山、石川、山梨、静岡、愛知、三重、滋賀、奈良、和歌山、島根、. 広島、山口、高知、佐賀、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄. 28. ④組織がない県. 宮城、福島、栃木、新潟、岐阜、大阪、岡山、香川、大分. 9. 組織が複数の県があるが、④以外の38県が教育委員会主導の中等教育段階へ の取組を実践していることが分かる。特に、①の中高連携を進めている組織が6 県あり、主に生徒指導や進路指導において中高の連携を図っていることが分かる。. ただし、組織名からだけではその実態を把握できないため、中高連携がどのく らい図られているかを見るために、研究指定校の実践内容を分類することによっ て合わせて考察する。. 研究指定校の実践内容は、目的によって分類すると次のようになる。 ①中高連携をねらいとするもの 宮城、新潟、福井、三重、京都、鳥取、山口、徳島. 8. ②中高一貫教育の導入をねらいとするもの 北海道、青森、岩手、秋田、山形、福島、茨城、群馬、埼玉、東京、 富山、石川、山梨、静岡、三重、滋賀、兵庫、奈良、和歌山、島根、. 岡山、広島、山口、香川、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、. 32. 鹿児島、沖縄 ③指定校なし. 栃木、千葉、神奈川、長野、岐阜、愛知、大阪、愛媛、福岡 一22一. 9.
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