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母親参加による教育的支援を中心とした自閉症児のきょうだい支援の事例的検討

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Academic year: 2021

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(1)母親参加による教育的支援を中心とした自閉症児のきょうだい支援の事例的検討 特別支援教育学専攻   心身障害コース.      M061501        竹園恵. I.問題と目的. で打つだ。.  障害児・者(以下「同胞」と記す)のいる家族で育っ. 2)スケジュール. た健常の兄弟姉妹(以下rきょうだい」と記す)は、家.  全体の流れをTab1e1に示した。内容は6回の面接と、. 族の中でも同胞にもっとも年齢が近く、お互いの人生の. 4回の講義とした。. 中で長く付き合っていく可能性を持つ存在である(井. 3)アセスメント. 上,2007)。. (1)母親へのきょうだいに関するアンケート.  きょうだいに対する支援として、予防的アプローチと. (2)きょうだいへの聞き取り. 治療的アプローチが挙げられる。きょうだいが同胞の障. 4)講義について. 害について理解し、どう対処していけばよいのかについ.  同胞に関する講義をきょうだいに行った。自閉症の行. ての情報を得る資源は、家庭(親)に限られてしまうこ. 動特性及び認知特性を軸に、毎回の講義はきょうだいの. とが予想される(柳澤,2007)ため、きょうだい支援を行. 同胞に対する疑問や悩みを聞きながら対話をしながら. っていく上で、特に母親への支援は欠かせないものであ. 行った。実際に同胞が、苦手なことや友達への障害の説. り、きょうだい支援の第一歩であると考えられる。. 明方法、パニックヘの対処方法など、きょうだいからあ.  そこで本研究では、自閉症児・者のきょうだいに対し. がってきた疑問に即して講義を進めた。また母親からき. て講義形式の教育的支援を実施し、その効果の検討を行. ょうだいにしておいてもらいたいこと、理解してほしい. うことを目的とする。またきょうだいへの支援と並行し. ことなど、事前に聞き取ったこともカロえて講義内容を検. て母親への面接を実施し、きょうだいへの関わり方を具. 討した。あらかじめ母親にはきょうだいに話す内容につ. 体的に示すことにより家庭での関わりにどのような影. いて確認をしでもあった。きょうだいへは絵本の挿絵な. 響を及ぼすのかについて検討する。. どを用いて説明を行った。. 皿.方法. 3.プログラムの評価方法. 1.対象児(面接開始時). 1)対象児の講義への理解度.  通常学級に在籍する小学校5牛生の男児。家族構成.  自閉症の知識を問う理解度テストを実施した。. は、父、母、妹(特別支援学級に在籍する小学校3年. 2)対象児の心理面の変容. 生の知的障害を伴う自閉症)の4人であった。.  小学校高学年適応版AN−EGOGRAMを実施した。. 2.プログラムの概要. 3)対象児の講義に対する評価. 1)実施期問・場所.  ①話は分かりやすかったか、②講義の満足度、③講義.  X年7月∼X年十1年3月であった。場所は、A大学. で分かったこと、④分かりにくかったこと、⑤感想、に. 発達心理臨床研究センター(以下「センター」と記す). 対して講義実施後にアンケートを実施した。. 一180一.

(2) Table1. スケジュール(30分∼60分/回) 母親. きょうだい. 回 1. 自己紹介. 2. 同胞と遊ぶ. 3. 学校生活や友達関係について話を聞く. 4. 面接の趣旨の説明. アンケートの実施. 5. アンケートの実施. きょうだいが困っていること、悩んでいるように見. 困っていること、悩んでいること、同胞への思いを聞. えること、きょうだいに対しての心配事などを聞く. く. 6∼9. ・きょうだいに話したこと、話し合ったことを伝え. ①自閉症の子が苦手なこと. ②同胞の障害の説明方法. る. ・きょうだいへの接し方、ほめ方などを伝える. ③パニック時の対処方法 ④きょうだい会のことについて. ・事後アンケートの実施. 事後アンケートの実施 10. 面接. 面接. 4)母親の心理面の変容. 的な自閉症の特性に関することに加え、きょうだいの困.  母親のこのプログラム介入に関するストレス変容を. り感やその家族の二一ズに応じた事項を取り上げたた. 測定するため、GHQ30と面接を実施した。. め、きょうだいの満足度を得る結果となったことが示唆. 皿.結果と考察. された。また母親への面接やきょうだいへの接し方に関. 1)対象児の講義への理解度. してのアドバイスを並行して行ったことから、家族に対.  講義前の理解度テストでは「自閉症は心の病気だと思. してきょうだいの同胞に対する思いや気持ちを伝える. いますか?」という項目のみ正しい認識をすることがで. ことができ、きょうだいの心理的な負担の軽減につなが. きていなかったが、講義後は正しく認識することができ. ったと考えられる。. た。. 1V.今後の課題. 2)対象児の心理面の変容.  第1に、教育的支援の内容は家族やきょうだいの育.  他者に対する思いやりや妹に対する理解が深まった。. った環境によって大きく変わるため、すべてのきょうだ. 3)対象児の講義に対する評価. いに同じような内容で行うことはできない。.  4回の講義を通して対象児の講義に対するわかりや.  第2に、予防的な支援である教育的支援の効果の検. すさの平均は82点であった。またすべての回において. 討方法について、今一度考える必要がある。. 「わかりやすかった」と述べていた。講義全体を通して.  第3に、きょうだい支援を独立して考えるのではな. 対象児は積極的に取り組んでおり、妹を理解しようとす. く、きょうだい支援のための環境作りとしての家族支援. る姿が見られた。. の必要性である。佐々木・小野(2008)は、きょうだ. 4)母親の心理面の変容. いの心理的適応の研究から、社会的理解や社会資源の乏.  GHQ得点は事前事後ともにストレスの負荷が高く. しさに苦しみ、同胞に対する罪悪感を抱えながら子ども. 問題ありとされる6点を下回っていた。. を育てる母親の姿から、きょうだい支援をしていく上で、. 5)まとめ. 母親に対する支援の重要であることを述べている。.  本研究では、きょうだいへの教育的支援の内容と効果. 主任指導教員 鳥越隆士. に関する検討を行った。教育的支援の内容として、一般. 指導教員   井澤信三. 一181一.

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参照

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