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電子書籍の未来:0. 編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)…特 集 …. 電子書籍 の  0. 編集にあたって 岡本 真(アカデミック・リソース・ガイド).   「電子書籍元年」と喧伝された 2010 年から 3 年 が過ぎようとしている.  この間,さまざまな議論が展開され,また電子書 籍というものが実際的な形となって我々の目にとま るようになってきた.それらの動きについては,本 特集の各記事に譲り,ここでは本特集を企画した意 図を述べておきたい.  2012 年の 4 月に始まった本特集の企画では,電 子書籍という現実世界の動きがきわめて速いテーマ を扱うだけに,いたずらに現実を追わないことにし. 1254 情報処理 Vol.53 No.12 Dec. 2012. た.そのうえで,. 1. この 3 年間の特に日本における電子書籍の進 展状況を把握すること. 2. 同時に図書館のように世界的に見てトップを 走る電子図書館の状況を含めて「電子書籍」 を位置づけること. 3. 研究・開発の領域による取り組みが求められ る課題を明瞭にすること という 3 点を実現することを強く意識した..

(2)   未 来  その結果,幅広く電子書籍の世界を見続けてきて. 関係機関との連携協力─」で,発展的な状況把握が. いる仲俣暁生による「1.『電子書籍元年』とはなん. できるだろう.. だったのか?」を冒頭に掲載している.近年言われ.  そして,最後に自身も情報工学者である大向一輝. ている「電子書籍元年」をもう一段階掘り下げた仲. による「7. 電子書籍化する学術論文─ CiNii Articles. 俣の議論を踏まえて,次の湯浅俊彦による「2. 日. の展開を中心に─」がある.学術論文という本誌読. 本における電子出版ビジネスと電子図書館をめぐる. 者にとって最も身近にあると考えられる情報・知識. 政策動向」が続く.. のパッケージから,あらためて情報処理にとっての.  これらの 2 記事で電子書籍に関する基本的な認. 電子書籍とはなにかという問いを読者諸氏が立てて. 識を整えれば,続く植村八潮による「3. 出版社に. ほしい.. よる電子書籍への取り組み─電子書籍流通基盤の構.  その結果,電子書籍,あるいは電子図書館という. 築─」 ,林智彦による「4. 電子書籍をめぐる世界の. 現実の課題に対して,情報処理の研究と開発が促進. 潮流─アメリカ─」,村田真による「5. EPUB 3:電. されれば,編集にあたったものとしてこれに優る喜. 子書籍フォーマット」,中山正樹による「6. 電子書. びはないだろう.. 籍等のディジタルコンテンツの長期保存と,将来に. (2012 年 10 月 23 日). わたっての利用の保証─文化的資産の保存に向けた. 情報処理 Vol.53 No.12 Dec. 2012. 1255.

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