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視覚センサによる移動ロボットの移動物体への追従制御

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Academic year: 2021

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視覚センサによる移動ロボットの移動物体への追従制御

2016SC038木股享祐 指導教員:中島明

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はじめに

限られた人的資源を最大限有効に使うためには, 自動化 技術の発展は急務である. 本研究では,カメラからの視覚 情報をもとに,移動する物体へ追従する車両型ロボットを 扱う中間報告では, 二輪車両, カメラのモデリングとカメ ラ情報によるフィードバック制御を示した. 今回は, 提案 した手法を検証するためのシミュレータの作成と検証結果 を述べる.

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ロボットの運動学

௖ ஻ ஻ Σ   Σ  ௖ ௖ Ϛʖϩ ் ௕ ௖  Σ ௕ 図1 ベース座標系と車体 ベース座標ΣB, 車体座標系ΣT, カメラ座標系ΣCを定 める. ベース座標系での車体の位置をP = [px, py]T,車体 の座標系とベース座標のx軸の為す角をθとする. 車体が 進行方向へ持つ速度をvc, 車体の旋回速度をωcとすると, ロボットの運動学モデルは以下のようになる. d dt [ p x py θ ] = [ cos θ 0 sin θ 0 0 1 ] [ vc ωc ] (1)

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カメラのモデル

ここではカメラのモデルを示す. 図3のように, カメラ 座標系Σcにおける観測対象の座標を[xp, yp, zp]T,仮想的 な画像平面上における座標を[˜u, ˜v]T, 焦点距離をf とす る. [˜u, ˜v]を,定数α[m/pixel]を用いて[u, v][pixel]に変換 すると,[xp, yp]との関係は以下のようになる. [ u v ] = f /α zp [ xp yp ] (2) 以降この[u, v]T を画像平面座標と呼ぶ. Ωϟϧ ݕ஼ Σ஼ ݔ஼ ݖ஼ ݖ஼ ݂ ݑ෤ Հ૟ ժ଀ฑ໚ ࢻ࣢๏޴ 図2 カメラ座標系((yc, zc)も同様)

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移動ロボットから見たボール位置の推定

図1のように, 移動ロボットにカメラを取り付けた状 態を考える. このとき, 移動ロボットから見たボール位置 TP bと,カメラ座標から見た位置[xp, zp]T との関係は次の ようになる. TP b=TPc+ [ zp −xp ] = [ lc+ zp −xp ] (3) TP bを計算するためには, xp, zpを画像情報から推定する 必要がある.zpが分かれば,式(2)よりxpは計算できるの で,ここではボール半径を利用したzpの推定法について述 べる. rを(u, v)平面での半径, ボールの実際の半径をR とすると,式(2)より次の関係が成り立つ. r =f /α zp R (4) ここで, f /αが既知と仮定すると, zp= (f /α) R r (5) となり, 計測したrからzpが計算できる. zpが求まれば, 式(3)より直ちに計測したuを用いてxpが得られる. xp = f /α zp u (6) 以上から,式(5),(6)より求められたzp, xpを式(3)に適用 すれば, TP bが得られる.

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カメラ座標によるフィードバック制御

ここでは, カメラ座標を用いたフィードバック制御の方 法について述べる. 今回の制御では, 1.目標物を常に車体の前方中心,カメラの中心に据えるよ うに旋回し, 2.目標物との距離を一定に保つように加減速する 以上を目標とする. Ty b,Txbを画像平面上での目標物の位 置,Ty bd,Txbdを目標値,Kω,Kvを定数として,操舵,進行そ れぞれの制御は以下の関係式によって行われる. ω = Kω(Tyb−Tybd) (7) v = Kv(Txb−Txbd) (8) 1

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シミュレータの実装

Ϛʖϩ͹୉͘͠ͶΓΖ ϚʖϩҒ஖͹ਬఈ ϓΡʖχώρέ੏ޜ ϫϚρφӣಊָ ϫϚρφ͖Δݡͪ ϚʖϩҒ஖ Ωϟϧ͖Δݡͪ ϚʖϩҒ஖ Ωϟϧ࠴ඬ ்  ்௕ ஼௕         図3 プログラムの構成 シミュレータの構成は図3になる.O1は式(1), O3 は式 (3),O4 は式(2), O6 は式(7), (8)で計算される. O2 とO5に ついては以降で説明する. 6.1 ロボットから見たボール位置の算出 図1にあるように,基準座標系でのボール位置BP bとロ ボットから見た位置TP bの関係は以下のようになる. BP b =BPT +BRTTPb (9) ここでBR T はロボットの姿勢で定まる回転行列である. ロボットの位置BP T = [px, py]T, 姿勢θが与えられると き,TP bが計算できる. 6.2 ボールの大きさによるボール位置の検出  ௖ ௣ଵ ௣ଵ, ௣ଵ ௣ଶ, ௣ଶ ,  ൔܚ 図4 ボールの大きさの検出の仕組み 図 4 の よ う に, ボ ー ル の 大 き さ は, カ メ ラ か ら 見 た ボ ー ル の 端 の 座 標 か ら 検 出 さ れ る. こ の 座 標 は (zp1, xp1), (zp2, xp2)の二点あるが, 以降では簡単のため 添え字番号は省略する. ボールの端の座標を(zp, xp),中心 の座標を(zb, xb)とする. また, これらの座標は,ボールの 半径Rと以下のような関係にある. (zp− zb)2+ (xp− xb)2= R2 (10) [ zp xp ] ・np= 0, np= [ zp− zb xp− xb ] (11) この二つの解をxp+, xp− とおくと以下のようになる. xp+ = −b +√b2− ac a , xp− = −b −√b2− ac a (12) zp+= z2 b + x 2 b− R 2− x bxp+ zb , zp = z2 b+ x 2 b− R 2− x bxp− zb (13) ただしa = x2 b+ zb2, b = −xb(xb2+ zb2− R2), c = (x2b + z2 b − R 2)(x2 b− R 2)とする. (7)より u+= (f /α) xp+ zp+ , u= (f /α)xp− zp (14) 画像平面上の半径rは式(14)を用いて以下のように計算 される. r = |u+− u−| 2 (15)

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シミュレーション

今回は静止したボールを目標としてシミュレーションを 行った. 図5に TP b の目標値 TPbd = [0.2, 0]T への収束 の様子を示す. 0 0.5 1 1.5 2 0 0.5 1 Tp bx [m] 0 0.5 1 1.5 2 time [sec] 0 0.5 1 Tp by [m] 図5 シミュレーション結果

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おわりに

本研究では,カメラからの視覚情報をもとに,移動する物 体へ追従する車両型ロボットを扱う.今回は車両型ロボッ トのモデル,カメラのモデルを導出した.次に, カメラ情報 を用いて車両型ロボットから見たボールの位置を計算する 方法を示した. そしてその位置を目標の値にフィードバッ ク制御する方法について述べた.これらの関係式をシミュ レーション上に実装した.

参考文献

[1] 蟹江俊吾(指導教員: 中島明) : 『視覚フィードバック を用いた移動ロボットの制御』.南山大学, 2020.01 2

参照

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