JAIST Repository
https://dspace.jaist.ac.jp/ Title 中小製造業企業の技術マーケティングの可能性 : ウェ ブサイト活用による新規顧客、潜在ニーズの探索 Author(s) 名取, 隆 Citation 年次学術大会講演要旨集, 27: 1035-1038 Issue Date 2012-10-27Type Conference Paper Text version publisher
URL http://hdl.handle.net/10119/11196
Rights
本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す るものです。This material is posted here with permission of the Japan Society for Science Policy and Research Management.
2J
中
造業
業の
ーケティングの可能性
-ウ
イト活用による新
、
ー
の
-
大学) はじめに は中 造業 業における、ウ イトの活用による新 、 ー の について考 察する。中 造業 業は資金的な や 足等のため、 ーケティング活動が ずしも十分 でない。しかし、ウ イトは多 の資金を要しないため、工夫 では大きな 果が得られるもの と られる。自社ウ イトを活用した ーケティングは一 化している。代 的方法としてSearch Engine Optimization エンジン最 化)対策、 Search Engine Marketing)対 策がある。高 2005)によれ とは、 エンジンを用いてウ イトをキーワードによっ て する ー ス ー ス)において自 の イトを されやすくする様々な 的手 を じること、そして、 とは に えて キーワード連動 告の 用など 合的な エ ンジン対策のことをいう。 はこうしたウ イトの活用によって 果を得た 的な つの事 を し、ウ イト活用による中 造業 業の ーケティングの可能性を する。なお、 本研究でいう ーケティングとは、「 を 場 ー に 合させて、用 発や ・ ー ス の 発につな 、新 の を行う活動」と定 する。 行研究 ウ イトの活用による ーケティングは特に しいことではない。 合研究 2011)によ れ 、インターネットの 用が多くの 業において新 得につながっており、中 業の においてインターネットの活用が かせないものになっている。アウンコン ルティング 2011)の 場 によれ 、2010 年の 内 場 は 194 で、 年 を上 る 18.6 の を したとのことであり、 対策、 対策は 大基調にあると られる。 工中金 2008) は中 業の 活用に関する調査の中で、 対策や 対策などは、ウ イト の 合せ や き合いの増 、新 の 得に 献していると報告している。 他 2007)は、公的 験 研究機関の事 ではあるが ージの がアクセス の増 等の 果を持つことを 的に明 らかにした。このように 行研究では、ウ イトの活用が中 造業 業の ーケティングに であることを している。ただし、ウ イトを 果的に活用するためには、一定の 件がある。 田 2011)は、中 業がネットで から き合いや受 を増やすためには、自社の や を 他社と 別化し、 に れるような工夫を すことが 件になると報告している。つまり、 にウ イトを活用しさえすれ よいというものではない。 事 研究 )研究方法 行研究では、自社 や を 別化するなどの一定の 件の で、ウ イトは であるこ とが されている。だが、 行研究においては、ウ イトの活用による中 造業 業の ー ケティングに関する 系的な研究は多くない。そこで、本研究はこのテー に を て、ウ イ トの活用が新 や自社 の ー の にどの なのか、そしてその方法論はいかな るものかということをリ ーチクエスチ ンとして 定した。そしてリ ーチクエスチ ンを する ため、ウ イトの活用によって新 や自社 の ー の に一定の 果を出している 中 造業 業 社を対象に、インタ ー調査を した。なお、インタ ー調査では の を インとした。 ウ イト活用が新 や自社 の ー の にどのように役 っているのか。
ウ イト活用に った 、現状、その 果と 的な手法 )事 分析 株 会社トップ精工 ) 社は、 種セラ ックス、 ラスなどの 性 料の 工 、タングステン、 リ デンなど特 金属の 工 を事業内容とする中 造業 業である 本社、 、2001 年 、資本金 2 、 業 39 )。現社 は に 者として めていた会社を 2001 年にス ンアウトし、社 を めて社 4 で 社を 業した。 業 、業 は 調に 、 業 は 37 38 、 上が 12 13 の に したものの、2008 年のリー ン ックによって、一時的に 上が ーク時の 10 まで だ。 うど新工場が同年に 上がった かりの時 であったため、事態の を ら れた。そこで新 を増やすしかないと し、様々な手 を した。その結果、得た結論がウ イトによる新 であった。 社の場合、 ルートをもたず、系 関 もないのでこの方 法が最 と考えた。そして、2008 年 11 から、外部の業者を活用しつつウ イトの見 しと内 容の充 を 年かけて行い、 社ウ イト に してもらい、 を持ってもらう方法 を した。 イト 者に関する情報 、 、 キーワード等)は業者から得て、ウ イト 者の キーワードがどのように されるのか、どの ットしているのか、どの イトに しているのかなどのウ イト 者に関するアクセス 析をした。 しかし、こうした 純なアクセス 析だけでは 、 場が見える けではない。 ー を してその ー に合うと れる を 定し、それらが本 に ー と一 するのかを する のプロセスが 要である。 的には、 者に されやすいと れるキーワ ードを 定してその 対策をして、その にアクセス 析とその をするというプロセスを り しながら ー を ることが である。 い えれ 、ウ イト上で新 、 と対 しながら、 イトをより望ましいもの と方向 正していくことである。 え 、「タングステ ン 工」で すれ 社が上 に出てくるように、 にかかりやすいキーワードを れるように工 夫した。キーワードは 社が する イ ージを 定し、 社が得意とする 料と 工法 え 「 あけ」、「 り」など)の 合 せで考えた。それは、新たな 工法を に することが目 的である。そのために、ウ イトに「 工 イド」を せて、 社の 工 をア ールした。 それは が に関心を持っているのではないか、と 定したからである。また、 から 社 のウ イトに してもらうためには、写 を せることが 果があるのではないかと 定し ン プルの写 を せた。 ンプルとは、 社の を 現した、現 に していてもよさそうな見本 である。 上のような のプロセスを ながら、ウ イトによる新 、 ー の を したところ、2009 年 5 から 果が れてきた。 的にはウ イトによる り の には毎 の は 社 であったものが、現 はウ イト の が毎 50 60 社あり、ウ イトからの だけで全 の 上の 3 分の 2 を めるようになった。現 ではアクセス は 1 日に 300 件 どある。 なお、 イト 者の が分かる けではないので、 、 業をかける けにはいかない。そ こで、 は イト 者が れた キーワードをもとに業 や用 を し、そうした業 や用 に関連した の ーカーに 業をかけることを している。 株 会社最上インクス ) 社は、精 の 工、 工、精 プレス、精 金 を事業内容とする中 造 業 業である 1965 年、資本金 4,600 、 業 97 、本社 、年 21 6 2012 年 3 )。ど な 金属の 工でも き受ける「 コン 」のキャッチ レー で、 りのきく 工をセールス イントとしていたが、 年はさらに「 金属 工のものづくり ール」と いうコンセプトを 出している。 社は、中 業の連 として全 的に な、 ネッ トの 代代 会社であったことでも である。 社のウ イト活用策について る。 ネットや 社自 のウ イトには様々な情 報が せられるが、 社としてそうした情報を 系的に事業 画に活用する仕 があるという けで はない。しかし、 社の の の中には、自社 ネットにおける 年の 業 験の中で った 験と ネットの ンバーによる 会で学 だドラッカー 学の知識などが さ
ウ イト活用に った 、現状、その 果と 的な手法 )事 分析 株 会社トップ精工 ) 社は、 種セラ ックス、 ラスなどの 性 料の 工 、タングステン、 リ デンなど特 金属の 工 を事業内容とする中 造業 業である 本社、 、2001 年 、資本金 2 、 業 39 )。現社 は に 者として めていた会社を 2001 年にス ンアウトし、社 を めて社 4 で 社を 業した。 業 、業 は 調に 、 業 は 37 38 、 上が 12 13 の に したものの、2008 年のリー ン ックによって、一時的に 上が ーク時の 10 まで だ。 うど新工場が同年に 上がった かりの時 であったため、事態の を ら れた。そこで新 を増やすしかないと し、様々な手 を した。その結果、得た結論がウ イトによる新 であった。 社の場合、 ルートをもたず、系 関 もないのでこの方 法が最 と考えた。そして、2008 年 11 から、外部の業者を活用しつつウ イトの見 しと内 容の充 を 年かけて行い、 社ウ イト に してもらい、 を持ってもらう方法 を した。 イト 者に関する情報 、 、 キーワード等)は業者から得て、ウ イト 者の キーワードがどのように されるのか、どの ットしているのか、どの イトに しているのかなどのウ イト 者に関するアクセス 析をした。 しかし、こうした 純なアクセス 析だけでは 、 場が見える けではない。 ー を してその ー に合うと れる を 定し、それらが本 に ー と一 するのかを する のプロセスが 要である。 的には、 者に されやすいと れるキーワ ードを 定してその 対策をして、その にアクセス 析とその をするというプロセスを り しながら ー を ることが である。 い えれ 、ウ イト上で新 、 と対 しながら、 イトをより望ましいもの と方向 正していくことである。 え 、「タングステ ン 工」で すれ 社が上 に出てくるように、 にかかりやすいキーワードを れるように工 夫した。キーワードは 社が する イ ージを 定し、 社が得意とする 料と 工法 え 「 あけ」、「 り」など)の 合 せで考えた。それは、新たな 工法を に することが目 的である。そのために、ウ イトに「 工 イド」を せて、 社の 工 をア ールした。 それは が に関心を持っているのではないか、と 定したからである。また、 から 社 のウ イトに してもらうためには、写 を せることが 果があるのではないかと 定し ン プルの写 を せた。 ンプルとは、 社の を 現した、現 に していてもよさそうな見本 である。 上のような のプロセスを ながら、ウ イトによる新 、 ー の を したところ、2009 年 5 から 果が れてきた。 的にはウ イトによる り の には毎 の は 社 であったものが、現 はウ イト の が毎 50 60 社あり、ウ イトからの だけで全 の 上の 3 分の 2 を めるようになった。現 ではアクセス は 1 日に 300 件 どある。 なお、 イト 者の が分かる けではないので、 、 業をかける けにはいかない。そ こで、 は イト 者が れた キーワードをもとに業 や用 を し、そうした業 や用 に関連した の ーカーに 業をかけることを している。 株 会社最上インクス ) 社は、精 の 工、 工、精 プレス、精 金 を事業内容とする中 造 業 業である 1965 年、資本金 4,600 、 業 97 、本社 、年 21 6 2012 年 3 )。ど な 金属の 工でも き受ける「 コン 」のキャッチ レー で、 りのきく 工をセールス イントとしていたが、 年はさらに「 金属 工のものづくり ール」と いうコンセプトを 出している。 社は、中 業の連 として全 的に な、 ネッ トの 代代 会社であったことでも である。 社のウ イト活用策について る。 ネットや 社自 のウ イトには様々な情 報が せられるが、 社としてそうした情報を 系的に事業 画に活用する仕 があるという けで はない。しかし、 社の の の中には、自社 ネットにおける 年の 業 験の中で った 験と ネットの ンバーによる 会で学 だドラッカー 学の知識などが さ れており、そうした がある種の「 観 」を発 させている。 え 、ドラッカー 学でいえ 、 に新たな の 造とイノ ー ンに り きであること、新たな事業機会に を てるこ となどの知識が 観 のもととなっている。そして、 の ない一 や、 の 業活動の 外の 仕事 え まで見たことのない 、 の 文など)で得た「けったいな事 、 化」を「 観 」を発 して見 さず、 ジネスチャンスに結 けている。 観 で した事業アイデアはさら に論理的に する。その に す き イントは大きく二つある。その一つは自社の が活かせ ること、 合他社が少ないことである。 社の場合の とは 金属 工に関する 、内 も め た ークな 、そして 業 である。そのため 金属 工から れずに、その 上で 発を行っている。 する イントの二つめは、 、 場の 性があることである。すな 時代 の流れに合った 望 場であるかどうかである。このように の ない一 や「けったいな事 、 化」をもとに新 、新 に 化させて、新たな の 造に向かうことが重要だという。 さて、上 のプロセスで 造した 的な新 発事 が、「 ィン」である。これは 来、 工、 出 、 イキャスト であった ィン、 等をプレス化したもので、ある から 環境、 エネの観 で要望があったものである。 社はこの要望の可能性を 観的に感じ り、さらに 論理的に を えた。すな 、まず 社の を発 できる である。 社の は、「プレス分 」 外のものを「プレス化」して、低コスト、高 を 現できることである。この「 ィン」 はまさに 社の を発 できる である。「 ィン」は が 大することから が アップし、 可能なので低コスト化が 現できる。さらに自 に 計可能でアル 、 、ステンレス など い 料にも対 可能である。 に 的な 性の高さである。 造業の では環境エネル ギー対策がキーワードの とつであり、 エネ性能の れた「 ィンは 場である。 こうして の ない一 から、 社は持 の 観 と論理的な によって、「 ィン」が 新たな 場を できるのではないか、という を 定することができた。そして、この を す く、活用したのがウ イトである。「 ィン」を中心的な としてウ イトのコンセプ トを めて、 エンジンにおいて「 ィン」を キーワードとすると、 社 イトが上 に来る 対策を った。こうした対策を った 3 か に、 社の「 ィン」に い合 せが相 ぎ、手 えを確認することができた。このようにウ イトからの 響によって、新 場としての「 ィン」 を することができた。 考察 ウ イトを活用した ーケティング手法として 対策、 対策は代 的でよく知られた 手法であり、 つの事 はこれらの手法の でもある。しかし、こうした手法はあくまで ールで あり、これらを え す に新 、 ー の ができるものではない。 心なのは、「 アプローチ」である。トップ精工の事 では、 工法や 料の から が めていると れ る れた ー を最 に 定する。 に、その ー をキーワードの に 現して、自社ウ イト に する。そうしたキーワード の の を見 めて、さらにキーワードの ラッ アッ プを って、 の 的な ー の中心に っていく。こうしたプロセスはまさに「 アプ ローチ」である。最上インクスの「 ィン」の事 では、 の ない一 を聞き さず、 観 的な と論理的な を て、「 ィン」が新事業になり得るという を 定した。そして、 自社ウ イトにおいて、「 ィン」に関連するキーワードを意 的に発 して、 の を 見る、というプロセスであった。これもまさに「 アプローチ」である。このように「 アプローチ」に基づくウ イト活用が、中 業の ーケティングとして な手法とな り得ることが つの事 分析から明らかとなった。 2007)によれ 、 を する 考方法のことを「ア ク ン」と でおり、 法、 的 論、発 法とも う。 の については、ある意外な事 などを観察し、それがな こるのかに 明を与える「 明 」を する または 論がア ク ンで、 き、 慮、 察、 観などの 然によって正しい を いつくことがあると は ている。 え セ ンイ レ ンの情報 ステ は、「 アプローチ」を する な ールとなっている。 山 2003) によれ 、セ ンイレ ンは、コン の ー ーやアルバイト が しながら の ー を たすような発 を行うために情報 ステ を用いていると ている。「 アプローチ」 はこのように一 的に ジネスで用いられている方法論であり、特 しいものとはいえない。だが、 中 業がウ イトを活用して新 、 ー の を行う場合は、特に「 アプ
ローチ」に関する能 が を分けるといえる。中でも 構築 が め手となる。 はウ イ トを活用した「 アプローチ」による新 、 ー の の流れを したものであ る。 でいえ 、 の ずかな情報であってもその情報の重要性を主 的に認識し、 観的 と 論理的な を たうえで、 自の を構築できる能 が重要である。 に 対策、 対策 を機 的に行うだけで 構築が可能となる けではない。 構築 は、 社の事 のように 年 った知識、 験、 題意識の中から生まれるものといえる。 ウ イトを活用した アプローチによる新 、 ー の の ・ 定 効果的な の 定等 の しと新 の ・ 定 より効果的な の 定等 ( 、 め) に る の 等 の 気ない の 化の し ブ イトからの 情報、な の 識 観的 的 自社の強み、場の成長性な合、 長 た知識、 、 問題 識な からの き 情報の 主 的な 識 出 )トップ精工 最上インクスにおけるインタ ー内容をもとに 者 お りに 本研究により、ウ イトの活用が新 や自社 の ー に であるが、「 アプローチ」を いこなす能 を 要とすることが された。これが中 造業 業に一 的 にあてはまるかどうかについては、一定 のアンケート調査と事 分析による 業が 要である。 ) ) は、2012 年 7 2 日 8 20 日に、 社の 井社 に対して行った 2 3 時間のインタ ーの内容に基づいている。 ) は、2012 年 8 18 日に、 社の 役に対して行った 1 時間 30 分のインタ ー の内容に基づいている。 参考文献 アウンコン ルティング 2011)「 場 」、2011 年 1 見 一 2011)「BtoB ーケティングにおける 業ウ イト 用に関する 的考察 BtoB 業 務者調査を中心に」『 報 ディア・観 学ジャー ル』2011 年 3 合研究 2011)「インターネット 調査報告書」、 、未来 発 他 2007)「 ージのアクセスに関する分析とアクセスの の向上に関する研究」、 業 合センター研究報告 5 工中金 2008)「中 業の 活用に関する調査」、2008 年 5 高 2005)「 と キーワード連動 告」、 川大学 論 、40 4)、pp23-36 田 郎 2011)「 to ーケティング」、 新報社、2011 年 7 二 2007)「ア ク ン と発見の論理」、 書 、2007 年 9 山 郎 2003)「現代の流通 」、日本大学大学 合社会情報研究科 要 No.4,124-135