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農業生産における環境データ収集システム: 沖縄地域学リポジトリ

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Academic year: 2021

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Title

農業生産における環境データ収集システム

Author(s)

新里, 良章

Citation

沖縄農業, 31(1): 66-69

Issue Date

1996-08

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/1355

Rights

沖縄農業研究会

(2)

農業生産における環境データ収集システム

新里艮章 (南部農業改良普及センター) ● YosiakiSHINzATo:Dataacquisitionsystemfortheenv]lronmentaldatamthegreenhouse. や畜舎の環境データ収集システムが,平成6年度は北 部農業改良普及センターに平成7年度は南部農業改良 普及センターに導入されたのでこれを紹介する. はじめに 農業を取り巻く情勢は今後ますます厳しさを増し, 農業者は高度な経営感覚や経営技術を身につけ,生産 活動を行う必要に迫られている.農業改良普及センター においても,優れた青年農業者や中核的農業者を中心 にした経営体育成のために,高度な技術や情報を常に 蓄積し提供する体制を整える必要がある. 現在,沖縄県では中核的農業者や青年農業者を中心 とした経営体,法人組織などが補助事業や低利の融資 事業を利用し,野菜や花キの施設栽培(士耕,水耕) の導入を積極的にすすめている.また,畜産の分野で も鶏舎などで自動管理システムが導入されている. 地域農業に密着した指導・推進機関としてこのよう な生産現場のニーズに応えるため普及センターでは国・ 県の事業(現地活動強化特別事業)として高度情報計 測機器の整備を行っている.その一環として,施設栽培 高度情報計測システムの設置と運用 現地活動強化特別事業では,生産現場で迅速かつ的 確な作物生育診断,技術指導を行う測定・分析用の現 地診断器材(環境データ収集システム)と,先進的技 術の普及と実証を行う指導用器材が導入されている. またこれらは,先進的青年農業者や中核的農業者の技 術。経営講座への活用の他,農業者自らが身近なオー プンラポとしても活用することを目指している(図1 および図2). 1.設置場所 環境データ収集システムが設置されているのは, ①東村のマンゴーハウス内, ②農業大学校のマンゴーハウス内 ③大里村のランハウス内, ④玉城村のマンゴーハウス内, ⑤読谷村のミョウガハウス内, の5ケ所である. 2.データ収集 設置場所①~④のシステムはパソコン通信でオンラ イン化されている.①と②のハウス内環境データは北 部農業改良普及センターと農業大学校のパソコンより 収集でき,③と④のハウス内環境データは南部農業改 良普及センターで収集できる.また,設置場所の施設 ハウス内や農家でもパソコンがあれば,モデム,RS-232Cと付属ソフトウェアを使って,データ表示や収集 ができるようになっている. 設置場所⑤ではデータロガで環境データを現地収集

図1県内各地の農業改良普及センターの役割

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新里:農業生産における環境データ収集システム 67 農鑿改良普及センター フライン計測)による方法の2通りを用いている. 1.オンライン計測(計測センサ,計測制御システ ムとパソコン通信によるオンライン) パソコン通信のために遠隔監視システムと環境計測 制御システムを備えた(株)BSD社製のGreenKitlO2を 設置した.GreenKitlO2を使用した構成は定置型で, 少なくとも1年以上ハウス内に設置して計測を行うこ とを予定している.そのため,栽培期間の長いマンゴー ハウスやランのハウスに主として設置してある. 表1に計測制御システムと接続したセンサ示す. 東村のマンゴーハウスと農業大学校のマンゴーハウ スでは ・枝数・花梗数 ・着花数・着果実数 などの調査と収量調査を実施している.図3のように, ハウスの環境計測データは農家,普及センターや農業 大学校で取得できるようになっているので,計測デー タと突き合わせながら栽培方針などを農家や関係機関 で検討することができる. 計測制御システムからの出力はRS-232Cによりモ デムに出力され,電話回線によるオンラインで各端末 のパソコンの記憶媒体へ保存される(図4). また,GreenKitlO2にはモニタリング用のソフトウェ アが添付されている.端末のパソコンにインストール 図2高度情報器材の整備と活用 し,普及センターや農業大学校に持ち帰り,データロ ガのテキストデータを市販の表計算ソフトを使ってパ ソコンで解析できる. 表1GreenKitと接続したセンサ ハウス環境モータリンゲの状況 農業改良普及センターにおけるハウス環境モニタリ ングは比較試験などではなく,すでに増収や品質向上 が実証されている炭酸ガス施用の経済効果がどの程度 見込まれるか,早期出荷を促すボイラによる保温の経 済効果がどの程度見込まれるか,などを農家と共に考 察しようとするものである.継続的にデータを収集す ることで,経験のみに頼った栽培方針ではなく,デー タに基づいた,確かな農家経営の方針を得ることを目 的としている. 前述のようにデータ収集の方法として,パソコン通 信(オンライン計測)による方法と,データロガ付 計HlI器HlI定範囲出力出力範囲 日射計(SL-30)O~14kW/m 電究O~200mV 雨量計(N-68)O5mn~ 接点ハルス05mm,/ハルス CO2計(GH-250E)O~3000ppm 電流4~20mV 地昌計(R903)-50~150C抵抗ptlOOQ 電流 EC(ECS-10~5,s/c、4~20mA pH2~12電流4~20mA pF15~29電流 pFFV-4234~20M 計測器 測定範囲 出力 出力範囲 日射計(SL-30) O~1.4kW/㎡ 電流 O~200mV 雨量計(N-68) 0.5mm~ 接点パルス 0.5mm/パルス CO2計(GH-250E) O~3000ppm 電流 4~20mV 温・湿度計(HT-10P) 温度計 湿度計 -10℃~50℃ ■■■---- ̄■■■ 20~95%RH 抵抗 電圧 ptlOOQ -----■■■■ ̄ O~5V 地温計(R903) -50~150℃ 抵抗 ptlOOQ EC(ECS-1) O~5,s/c、 電流 4~20mA pH(pHS-1) pH2~12 電流 4~20mA pF(FV-423) pF1.5~2.9 電流 4~20mA j々j〃・ r J h l q jし .11, 一$。・・・・D0JJ j ■▽●●PS■●■●00cr‐。●ョ●①●● ‐●■二■+ョ?●‐ョ●0』●↑●十FL●c0⑪■二●Ⅱ■▲?●‐二』②■●●●■⑥ザc●勺■●5●⑪二二↑●△4■00●■P6●凸●■■●⑪■■0Ⅱ印⑪090●●。。●IF●ニ0凸0■OSI二6Ⅱ●b6SI二F●午■二■廿冒■F●Sc■0●●ョ●●⑪▽P ①⑪0P●●Pj■ ‐・ro]0.・SlC。⑪。。■・◆▽わり’0‐沢■OpJP・B0ヴーLCP℃①|守已・ ‐い⑭‐。。』”しぶ←←。‐。。・・砥》’一・〉・》▽》・ロ切一P・》パ埒‐》』・{|‐趣↓》 ’『1の61‐。■,j▼・●けP。。」 。》P・づS・■』ザ。咄一S’’一油●や『や『』←‐w・や‐P℃■ロー知r△-●⑪0● ←仰←●①②寸守‐寺■午●■■印0●0凸冒●●二 一F・・・.・す.。.■』仏醇軒広赤恥..』 -、■。P▽ [.:.`凸.:..: ‐「1台6:. 』■-℃■、q・廿一ロキャ ::。'。:.-。.。. ●Q- 。ご●。 。。q」 ̄ 培養機器 淘1t能パーソナルコンピュータ 土壌・作物体総合診断分析装置

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、_〆・少 近赤外線分光分析計 惰報処理・視聴G§器材 パイテク関連器材 作物生育i含漸器材 土」露参断器材

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技術・経営露座の開催

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沖縄農業第31巻第1号(1996) 68 普及センター・農大端末 東 モナ ■ 電賭回線一 ⅢI

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図3システムの橿要図 し各種データの収集の他に,日データの最大値,最小 値,平均値などの統計処理およびグラフ化ができる(図 5). 2.オフライン計測(センサーとデータロガ) データロガはテキストデータを保存し,用途に応じ て,アナログ,ディジタルおよびパルス積算機能を装 備している.表2は接続される計測器である. オフライン計測用のデータロガとセンサ類は,野菜 や花キのハウス内,場合によってはデータロガなどが 保管できる収穫調整小屋が近くにある路地栽培のほ場 に設置している(図6).長くても半年程度で,作物の 生育期間のみの設置とし,収獲終了後は回収する.主 電話ロ繭 図4端末のパソコンとゲリーンキット 150050 135095 120040  ̄戸 105035 800a0 E Q(J ・・75025  ̄ ̄ 60020 45015 30010 &21 鍵150s Eu oj9且00 ・賑ppも』cロ● 叩印、印叩印叩函叩印0 5320s76十31 印彌扣頭麺弱、垣、50 U・ EC。

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HVいハハニ ̄ ̄△ 璽舷 遡鰹印○・ O5112 18800 0511300:00 O511305800 05'11 18800 0511200800 05'120`800 05'1212300 pp1も,cロ 図5モニタリング結果出力例(CO2)

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新里:農業生産における環境データ収集システム 69 表2データロガと接続したセンサ 普及センター ・塁f菜ハウス 測定範囲出力 O~20kW/㎡電流 出力範囲 データロガーlo O~20kW/、 O~10mV RS-232Cパソコン 05mm~ 0.5m/ハルス S、ヘヘ〆、へ〆己 pF・pH・EC・温度センサー 湿度・地温・CO2センサー データの回収

O~3000ppml電流‘-2M

データロガー lllIl

-20~8001抵抗、,000

図6オフライン計測設置概要図 O~5,s/c、 4~20mA pH2~12電流4~20mA pF15~29電圧O~1V 71UWt に,農業改良普及センターで行っている展示圃の生育 調査と合わせ,環境データを収集するという使用方法 などに威力を発揮できる(図7). データはDOSのテキスト形式で保存されるのでデー タロガからRS-232Cによりパソコンへ回収できる.デー タ量は32KBでテキストデータであるため直ちに表計算 図7ハウス内に設置されたデータロガーと設雷ハウス ソフトを用いて表示と統計的な解析力河能である(図81

|i鑿鑿鑿iiiiiiiii[三五回

農鐘」E-

おわりに 農業改良普及センターでは,現地活動強化特別事業 により,高度情報計測機器の整備を進めており,農家 のハウスの環境モニタリングで,マンゴーハウスやラ ンハウスなどの環境データの蓄積を行っている. この利用で,農家は経験のみに頼らない栽培方針と 経営方針を確信して実践できるようになり,普及セン ターとしても,篤農家の栽培データを地域の農家へ普 及できるメリットがある. 現在,融資事業や補助事業の対象器材の中に,パソ コンや計測器材が含まれている.今後は,このような 事業を利用して計測器材などを自己の経営に導入し, より高度な農業経営を実践する中核的農家や青年農業 者が増えてくることが期待される.普及センターの高 度情報計測器材の整備はその一助になると思われる.

↓,唾zzIl]

気温と地温の推移 (11-5月) 弱犯窃鋼旧旧5 144ノ窕 狐/29 図8表計算ソフトによるハウス内温度の表示例 計測器 測定範囲 出力 出力範囲 日射計(lKS-35) 0~20kW/㎡ 電流 O~10mV 雨量計(34-T) 0.5mm~ 接点パルス 0.5,m/パルス CO2計(GH-250E) O~3000ppm 電流 4~20mV 温・湿度計(LOG4S-1) 温度計 湿度計 -20℃~80℃ ----■■■■ ̄■■■ o~100%RH 抵抗 電圧 ptlOOQ ■■■-----■ 08~4V 地温計(MES-250E) -20~80℃ 抵抗 ptlOOQ EC(ECS-1) O~5,s/c、 電流 4~20mA pH(pHS-1) pH2~12 電流 4~20mA pF(FV-425) pF1.5~29 電圧 O~1V

参照

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