エコプロ2018出展報告
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(2) 106. ペドロジスト 第 63 巻 第 2 号(2019). 展示と解説のようす(日本土壌肥料学会). 泥だんごコーナーの様子. アクリソル,アレノソル,フェラルソル各 1 本を展示. いが興味があるという来場者には泥だんご作成キット. し,地球土壌儀・モニターの画像と共に解説した。こ. (粉砕済みの土壌と作り方)を持ち帰っていただいた。. れまでの経験から,解説パネルをじっくり読む人は少. ブースの配置が会場の端にあり,小中学生の来場者が. なく,通りかかった際に短時間で読み取れる方がよい. 例年よりやや少なかったが,大人の参加者も見受けら. と思われたため,なるべく少量の文字数のパネル展示. れ,土壌について関心を高めるきっかけとなった。. を心がけた。具体的には「土とは何でしょう?」,「ど. 日本ペドロジー学会は,生命基盤である土壌がどの. んな土がある?」,土壌の発達の様子を示すモノリス. ようにして生成し,変化していくのか,そして多様な. の解説として「山の石が風化してできた土の場合」, 「世. 土壌をどう分類し,利用していくのかについて,研究. 界の土」 「土を分類する」「土の役割とは」「土壌の記. し,議論し,社会に発信することを目的とする学会で. 念日・年」を展示した。土壌動物の標本はツルグレン. ある。また,世界土壌憲章では,学会に土壌の情報・. 装置で抽出し,エタノールで固定されたものをシャー. 知識を普及し,持続可能な土壌管理の重要性を訴える. レに入れて実体顕微鏡で観察できるようにした。また,. ことを呼びかけている。日本において,土壌に対する. 学会の紹介パネルおよびチラシには学会の目的・事業・. 関心は決して高くはなく,また教育普及も十分とは. 出版物の案内と共に学会ホームページの二次元コード. いえない。2015 年の国際土壌年が過ぎたが,IUSS は. を掲載した。. 2015 年から 2024 年を国際土壌の 10 年(international. 期間中は学会員が展示の前で来場者に解説を行った. decade of soil)として土壌への関心を高めることを呼. り, 配布物を渡したりした。モノリスは目を引くため,. びかけている。ペドロジー学会の目的を鑑みても,土. 通りかかる人が立ち止まって見るという効果があり,. 壌に対する知識や情報を発信することは現代の社会に. 土壌について解説するきっかけとして大変有効である. おいて重要な役割であると考えられる。環境諸問題の. と共に,異なる土壌の形態や分布,土壌の生成につい. 解決をさぐる「エコプロダクツ展」のようなイベント. て解説をする際に大変役立った。ブースに訪れる人は. に参加することは,微力ながら世の中に対して“発信. 「環境」や「SDGs」に関心が高い企業や一般人,大学. し続ける”という意義において,有効であると思われ. 生が多く,じっくりと解説を聞いたり,質問をしたり する人が多かった。e 土壌図はタッチパネルモニター. た。 2018 年の出展にあたり,日本大学の小林孝行氏、. を使って実際に操作することができた。自宅周辺など. 東京農業大学の加藤拓氏・中塚博子氏ご協力いただい. それぞれの興味に応じて調べる来場者も多く,特に企. た。また泥だんごの準備には東京農工大学の田中治夫. 業や団体の方に好評で,サイトにアクセスすれば無料. 氏・杉原創氏ならびに大学・大学院生の方々,泥だん. で閲覧できることに驚きの声も聞かれた。泥だんご. ごコーナーの開催にあたっては日本大学・東京農業大. コーナーは,あとは磨くだけの状態にした泥だんごを,. 学・筑波大学・東京農工大学の学生・院生の方々にご. 作り方を解説しながら実際に磨いてもらい,時間はな. 協力いただいた。ここに深く感謝申し上げる。.
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