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環境・社会・経済が織りなす持続可能な社会の実現 自然と人々の健康と作業に焦点を当てて

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第23回作業科学セミナー 佐藤剛記念講演

環境・社会・経済が織りなす持続可能な社会の実現

―自然と人々の健康と作業に焦点を当てて―

青山 真美

要旨:自然環境(生態系サービス)は,人々の健康や生活を支える基盤である.しかし,現在,この自然環 境の破壊によって,すでに大量の生物の絶滅が進行中である.1992年,世界の科学者は人類に向けて,地球 環境と生命の危機を警告した.しかし,事態は悪化しつづけ,軌道修正が間も無く困難になるといわれてい る.そして,この自然環境破壊の原因をつくり続けてきたのが,人間活動(作業)であると言われている. 作業科学・作業療法は,作業を専門として扱い,個々人の活動(作業)にアプローチして,作業変容を促す ことができる専門職である.本稿では,人類が人々の健康と福祉に深く関わる地球規模の生命の危機を乗り 越え,持続可能な社会を実現するために,作業科学・作業療法は「何ができるか」を考え,実践するための ヒントを提案した. 作業科学研究,14,2-12,2020. DOI: https://doi.org/10.32191/jjos.14.002 キーワード:生態系サービス,生物多様性,人間活動 青山 真美:一般社団法人 P&W 研究所アイアム,合同会社 Mt. Blue(qolsinkan@gmail.com) 【はじめに】  「私の声は聞かなくていいので,科学者の声を聞い て下さい。」(NHK,2019).これは,2019年 9 月23 日,国連気候行動サミットに出席し,怒りのスピー チをしたグレタ・トゥーンベリさんたち若者が,私 たち大人に向かって訴える声である.  1992年,ノーベル賞受賞者の大半を含む1,700名の 科学者が署名した「1992 World Scientists' Warning to Humanity:世界の科学者の人類への警告」(1992) では,その冒頭で「人類は今,自然界との正面衝突 への道を驀進している.人間のさまざまな活動は, 地球環境とその貴重な資源に取り返しのつかないダ メージを与えている.もし,このような破壊的な活 動をそのままにしておけば,(中略)世界はもはや生 命を維持し続けることができなくなる.この破滅的 な事態を避けるためには,私たちのあり方を根本的 に変えることが急務である」と警告した.すでに, この時には「人間のさまざまな活動」が地球環境に 大きなダメージを与えていると明言されている.そ して,その後の IPCC (Intergovernmental Panel on Climate Change) の報告書においても,温暖化の主 な要因として,人為的なものである可能性が示唆さ れ,2013~2014年の第 5 次報告書では「温暖化には 疑う余地がない.20世紀半ば以降の温暖化の主な要 因は,人間活動の可能性が極めて高い(95%以上)」 と記され,人間活動が及ぼす温暖化への影響を強く 示唆していた.すでに人間活動の影響が明らかで あったにもかかわらず,2017年,世界184か国の科学 者 1 万5,000人以上が署名した書簡「世界の科学者に よる人類への警告:第 2 版」が米専門誌「バイオサ イエンス(BioScience)」(2017)に掲載されるに至っ た.この警告では,25年前,世界の一流の科学者ら の警告の大部分聞き入れられず,環境問題の多くは 25年前に比べ,「驚くほど悪化している」と記載され ている.さらに,「人類は約 5 億4,000万年間で 6 度 目となる大量絶滅を招いている」とし,「人類が進む 道を,事態悪化の軌道から転換させることが間もな く手遅れになる.」「時間切れが目前に迫りつつある」 と厳しい警告を告げている.加えて,IPCC 特別報 告書(2018)では,臨界点となる地球の平均気温1.5 度の上昇が,早ければ,10年後に到達することが示 されている.また,ポツダム気候影響研究所 共同所 長のヨハン・ロックストローム氏は,産業革命前か ら,すでに 1 度上昇している地球の平均気温が,も

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し今後,1.5度を超えて,さらに上昇すると「地球が 温暖化の悪循環に陥ってしまい,さらに気温上昇が 加速する可能性」がある.そして,「地球が“灼熱地 球”に変化してしまう危険」があり,「これからの10 年が人類の未来を決めると言っても過言でない」と 述べた(NHK,2019).  この間に科学者が示してきた根拠から,地球環境 のダメージは大きく,すでに「大量絶滅」を招いて いること,このダメージは人間活動の影響の可能性 が極めて高いこと,加えて,私たち人類は,30年近 く,地球環境問題に適切に対処してこなかったこと, そして,地球を守り,子ども達の未来守るために残 されている時間は,約10年であることが理解できた. 一方,この地球環境問題の解決策はとてもシンプルで あることも理解できた.すなわち,地球環境に良い影 響を及ぼす人間活動(作業)を「促し」,地球環境に 悪影響を及ぼす人間活動(作業)を「止める」.そし て,それらを「やる」と決めてやるということである.  人間活動(作業)を専門とし,意味ある作業の選 択と習慣化を促すことのできる作業科学,作業療法 は,人類の未来を左右する地球環境問題において, 長い間,改善できずに地球環境にダメージを与え続 けている人間活動(作業)の変容を促すことができ る専門職である.そして,学際的な協力を通して, 人類が直面する地球規模の課題解決にチャレンジす ることは,Alison が示した,「作業科学を見えるよう にする」(2008)ことであり,作業科学がメインスト リームを歩むことでもある.  本稿では,昨年の講演内容に新たな所見を加えて, 以下について述べた. Ⅰ 生態系の現状と課題   1  環境関連用語の説明   2  生態系の現状と課題 Ⅱ 作業科学をメインストリームへ   1  大量絶滅の原因と人間活動との関連   2  作業科学・作業療法の取り組みへの提案   3  木布プロジェクトの紹介 Ⅰ 生態系の現状と課題 1 環境関連用語の説明 1 )持続可能な開発とは  1987年に「環境と開発に関する世界委員会」が公 表した報告書「Our Common Future (邦題:地球の 未来を守るために)」の中心的な考え方として取り上 げた概念であり,「将来世代のニーズを損なうことな く,現代世代のニーズを満たす発展」と定義されて いる(外務省 HP).

2 )SDGs とは

 「Sustainable Development Goals(持続可能な開発 目標)」の略称で,世界が抱える問題を解決し,持続 可能な社会を実現するために定められた世界共通の 目標である(表 1 ).2015年の国連総会で採択された 「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための 2030アジェンダ」に記載され,「誰も置き去りにしな い」という大きな理念を掲げている(国際連合広報 センター).「環境」「社会」「経済」の側面から17の 目標と169のターゲットからなり,全ての国連加盟国 が2030年までに達成を目指している.  SDGs ウエディングケーキモデル(図 1 )は,ス ウェーデンの首都・ストックホルムにあるレジリエ ンス研究所によって考案された,「SDGs の概念」を 表す構造モデルである.「目標17パートナーシップで 目標を達成しよう」を頂点として,「経済」「社会」 「生物圏」の 3 つの階層によって構成されている.こ の 3 つの階層には意味があり,「経済」の発展は,教 育や生活の充実した「社会」によって成り立ち,「社 会」は最下層の「生物圏」に支えられる.すなわち, 人々が健康で,安全に,暮らす「 3  すべての人の 健康と福祉」は,「生物圏」により支えられているこ 表 1  持続可能な開発目標(SDGs) 1 貧困をなくそう 10 人は国の不平等をなくそう 2 飢餓をゼロに 11 住み続けられるまちづくりを 3 すべての人に健康と福祉を 12 作る責任使う責任 4 質の高い教育をみんなに 13 気候変動に具体的な対策を 5 ジェンダー平等を実現しよう 14 海の豊かさを守ろう 6 安全な水とトイレを世界中に 15 陸の豊かさを守ろう 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 16 平和と公正を全ての人に 8 働きがいも経済成長も 17 パートナーシップで目標を達成しよう 9 産業と技術革新の基盤をつくろう

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とが理解できる. 3 ) 生態系とは  「ある地域に生息する生物の集団とそれを取り巻く 環境を一体として捉えたもの」(山藤,2018)で,生 態系は,多様な生物の集まりと土壌,大気,光,温 度,水の非生物的環境から構成されている.生態系 内では,生物と環境との間でさまざまな相互作用が 営まれる.植物は太陽の光を受けて,空気中の二酸 化炭素を吸収して有機物をつくり,酸素を排出する. この植物がつくりだす有機物が,すべての生命を支 える基盤となっている.また,植物は,土のなかの 水や栄養を吸い上げ,多くの水を大気に返し,枯葉 や枯れ枝を落として土壌を作る.大気中の酸素は, 動植物の呼吸に不可欠であり, 水は,気化(水蒸 気),液化(水),固化(氷)とその形態を絶えず変 えながら,水蒸気,雲,雨,地下水,河川,海と自 然界を循環しながら,生物の命を育んでいる.動物 は,他の植物や動物を食べ,排泄物を出す.土壌に 生息するミミズやワラジ虫などの土壌動物や微生物 は,落ち葉や動物の排泄物や死骸などを分解し,分 解された無機物(リンや窒素)は,植物の肥料とな り,再び,植物に吸収される.このように,生態系 では,環境と生物は相互に作用し,結果としてエネ ルギーの形を変えて循環しながら,一定の生態系を 保っている. 4 )生物多様性  地球上の生物が,バラエティに富んでいること. さらに,バクテリアから,菌,植物,動物に至るま で,生き物の種類が豊富であり,それぞれの命は, 他の命と直接関わることで,生きている.単に種類 が豊富というだけでなく,この生き物たちの命のつ ながりを含めて「生物多様性」といい,地球上の生 きものたちが,全て直接的・間接的につながり合い, 壮大な生命の環を織り成して,地球という一つの環 境をつくっている. 5 )生態系サービスとは  生態系の働きのうち,人間に利益をもたらすもの を生態系サービスという(表 2 ).調整サービス,供 給サービス,文化的サービス,そしてこれらのサー ビスをささえる基盤サービスに分類される(Jerry, 2008).基盤サービスは,リンや窒素など植物の肥料 となる栄養塩の循環や,二酸化炭素から有機物を生 産する 1 次生産,微生物による排泄物等の分解や無 毒化の働き,花粉の運搬などのサービスがある.こ の基盤サービスは,植物の育成を助け,他の全ての 生態系サービスを支えている.調整サービスとは, 環境を制御するサービスであり,気候の調整,洪水 制御,疾病制御,水の浄化などがある.気候の調整 は,地球の表面温度を維持し,植物の光合成は,温 室効果ガスである二酸化炭素の量を調整し,酸素を 大気中に排出する.また,植物群落による土壌の保 水力によって,洪水が制御され,多様な生物の食物 連鎖や気温の調整によって,害虫や病原菌が制御さ れる.この調整サービスによって,人は,呼吸や体 温などの生理機能が維持される.また,環境の適切 な制御により,他の動植物の多様性が保たれること で,人々の生活に欠かすことができない資源が豊か に育っている.調整サービスにより環境が一定の範 囲で制御されることで,私たちは,命の危険,脅威 を感じることなく,安心して日常生活を営むことが できる.供給サービスとは,資源を供給するサービ スで,供給される資源には,食料,水,木材や繊維, 図 1  SDGs ウェディングケーキモデル 表 2  生態系サービス 調整サービス 供給サービス 文化的サービス 環境制御 資源の供給 精神的充足 ・気候調整 ・洪水制御 ・疫病制御 ・水の浄化 ・その他 ・食糧 ・淡水 ・木材・繊維 ・燃料 ・薬 ・その他 ・ 審美的(宗教 的・芸術的) ・教育的 ・ レクリエーショ ン的 ・スポーツ 基盤サービス:他のすべての生態系サービスを支える 1光合成  2 栄養塩循環  3 受粉など

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燃料,薬など様々なものがある.このサービスに よって,衣・食・住に必要な様々な資源が供給され, 人々は,栄養のある食材を食べることによって,命 と健康を維持し,住環境を整え,生活に必要な物品 を得て,日々の生活の営みを豊かにしている.文化 的サービスは,精神的な充足に欠かせない.自然環 境は,スポーツやレクリエーションの場や道具を提 供するほか,教育や芸術活動にも利用される.人々 は,人として表現力を駆使して個性を発揮し,豊かに 暮らすために必要なサービスも生態系から得ている.  「生物圏」を基盤とした生態系によって生み出され る「生態系サービス」によって,人々は豊かな生活 を営むことができる. 2 生態系の現状と課題 1 )生態系内の各項目における継時的変化  生態系内の各項目における継時的変化は,「世界の 科学者による人類への警告:第 2 版」によって示さ れた(図 2 ).横軸は時間的経過で,世界の科学者に よる人類への警告が,最初に発表された1992年から 2016年までが黒線で示されている.  淡水,漁獲量,脊柱動物はその数を減らし,森林 面積は激減している.過剰な富栄養化によって発生 する湖や海の無酸素領域であるデッドゾーンの数は 増加している.また,温暖化に影響を与える CO2排 出量は増加し,平均気温も上昇している,加えて, 人口は急速に増えている.  これらの結果は,生態系サービスを必要とする人 口は増加する一方で,人々にサービスを提供する生 態系の多くの各項目は,24年間,悪化をつづけてい る現状を示している. 2 )生物生産力とエコロジカルフットプリントの変化  例えば,木になる果実を食べても,翌年,木は果 実を実らせる.また,人が排出した二酸化炭素を植 物は吸収する.このように,生態系は,人が一定の 範囲の資源を利用しても資源を再生産し,人々の活 動によって排出された二酸化炭素を吸収して,私た 図 2  生態系内の各項目における継時的変化 aオゾン層破壊物質 b 一人当たりの淡水資源 c 再構成された海洋漁獲量(年間 Mt) dデッドゾーン(影響を受ける領域の数) e 総森林(10億 ha) f脊椎動物種の豊富さ(1970年の%) g CO2排出量(年間 Gt CO2) h温度変化(℃) i 人口(10億人)

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ちの生命を維持し,生活に必要な資源を継続的に提 供してくれる.地球の自然資本が本来持っている生 産性を土地面積におきかえたものを生物生産力と言 い,世界全体の経済活動を保つのに必要な土地面積 のことをエコロジカルフットプリント(以下エコフッ ト)と言う(WWF, 2019).  エコフット(需要量)が,生物生産力(供給量) の範囲で生活を営めば持続可能である.けれど, 1980年半ば以降,エコフットは,生物生産力を超え 続けている(図 3 ).経済でたとえるなら,35年間赤 字つづきで,貯蓄を取り崩しつづけているにも関わ らず,年々,支出が増え続けている状態と言える. 現在,世界の人の生活を支えるためには,1.7個の地 球が必要であり,もし,日本人と同じ生活を世界中 の人がすれば,2.8個の地球が必要である(WWF, 2019).一方,一人当たりのエコフットが,生物生産 量の世界平均に満たない国もある.地球が生み出す 生物生産力を人類が公平に分かち合うためにも,日 本人はエコフットを減らす努力が必要である.  また,日本人一人当たりのエコフットの87%は, 海外の自然資源に支えられ,日本人は,海外の自然 資源無くして生活を維持することはできない.よっ て,世界の自然環境を保全することは,私たちの生 活を維持することでもあると言える.日本人一人当 たりのエコフットの内訳は,家庭の消費が,70%を 占めている.その中で「食」(18%),「住居・光熱 (18%),「交通」(14%)で,割合が大きい.そして 「食」のエコフット18%のうち,20%は食品ロスとし て廃棄されている(WWF, 2019). 3 )大量絶滅と生物多様性の変化  地球上の生物は,およそ40億年の進化の歴史の中 でさまざまな環境に適応して,進化の結果として, 未知の生物も含めると,現在3,000万種とも推定され る数多くの生物が存在しているといわれている.生 命の誕生以来,地球の生態系の長い歴史における自 然状態での生物の絶滅は,平均すると一年間に0.001 種程度であったと考えられている.一方,1975年以 降の人間活動によって引き起こされている現在の生 物の絶滅は,一年間に 4 万種程度が絶滅していると いわれ,過去とは桁違いの速さで進んでいる(環境 省,2010).  生きている地球指数は,世界の生物多様性の状態 と,地球の健康状態を示す指標となる.1998年に初 めて発表され,以後20年にわたり,世界中の何千種 もの哺乳類,鳥類,魚類,爬虫類,両生類の個体群 サイズの変化を追跡した結果を示している.図 4 に 示したグローバルインデックスは,1970年から2014 年 の 間 に 60%減 少 し て い る こ と を 示 し て い る (WWF, 2018).生物の大量絶滅,多様性の減少の原 因として,①生息環境の劣化/喪失,②過剰利用  ③汚染 ④気候変動(地球温暖化)⑤外来生物の侵 入および疾病が考えられている(WWF, 2018).  生物多様性の保全と持続可能な利用が世界的に解 決すべき優先事項であり,これまでに,国際的に合 意された政策の約束が繰り返されてきた.しかし, これらの政策に各国が合意し約束したにも関わらず, 生物多様性の劣化は続いている(図 5 ).地球上の自 図 3  エコロジカルフットプリント(WWF 2006) 図 4  生きている地球指数(WWF 2018) 図 5  約束と生物多様性指標の変化

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然システムを大きく損ない,人類の生命や生活に深 刻な影響を及ぼさないためにも,2030年までに,生 物多様性を回復して下降曲線を上昇に転じることが 必要である(WWF, 2018). 4 )生態系の課題  生態系の現状を概観した.世界の平均気温は上昇 し,エコフットが生物生産力を大幅に超えつづけ, 生物の大量絶滅と生物多様性の大幅な減少がつづい ていることが示された.これらの結果は,私たちが, 従来通りの大量消費活動を続けていると,私たち人 間の生命を維持し,生活を営むために不可欠な生態 系サービスの低下を招き,私たちの命と健康が重大 な危機に直面する可能性が非常に高いことを,私た ちに伝えている.  生物の絶滅を阻止して,生物の多様性の回復を図 るために人間活動を改善し,2030年までの10年以内 に,「平均気温1.5度以内」にとどめ,「地球 1 個分の エコフットで生活」することが課題である.この期 間が,人類にとって,深刻な事態を回避し,私たち 大人が,生命活動豊かな「生きている地球」を子ど もたちの未来につなぐために残された時間とも言え る. Ⅱ 作業科学をメインストリームへ  2020年 9 月 3 日,日本の小泉環境大臣がリードし, 各国の大臣,副大臣が参加して気候変動閣僚級会合 「PLATFORM FOR REDESIGN(再デザインのため のプラットフォーム)」がオンラインにて開催され, 新型コロナウィルスと気候変動,この 2 つの危機へ の対応について議論された.COVID-19は社会に大き な影響を与えているが,この危機を,回復力があり 持続可能な復興を図るためのチャンスとして捉え, 社会を Redesign(再デザイン)することの重要性に ついて参加国が共有した.この会合において,小泉 環境大臣は,日本は世界をリードする役割を担い, 日本の①脱炭素社会 ②循環型社会 ③分散型社会 を推進すると述べ,持続可能な社会の実現に積極的 な姿勢を示した.環境省は,令和 3 年度予算概算要 求で,約450億円を「脱炭素社会」「循環経済」「分散 型社会」の 3 つの指針に基づき配分する方針を固め ている。  Alison が指摘したように,作業科学をメインスト リームにすることによって,人間活動(作業)の学 際的協働を促し,人間活動(作業)に焦点化された プロジェクトや研究に参加し,研究助成金を得る機 会が増すと考えられる.また,この研究成果は,根 拠をもって,さらに持続可能な社会の実現を躍進さ せることが可能となる. 1 大量絶滅の原因と人間活動との関連  作業科学・作業療法が地球環境問題に取り組むに あたり,現在の地球が置かれている現状を把握し, そこから,未来をイメージする必要がある.1975年 以降,人間活動によって,生物の大量絶滅が起こり, 現在に至っている.そして,これからの地球を考え る際,「臨界点」が重要である.この臨界点を超える と,これまでの絶滅のスピードとはまったく異なる 勢いで一気に絶滅が進むと考えられる.私たちは, 地球がこの臨界点に達する前に,人間活動の変容を 起こして,生命活動豊かな「生きている地球」を次 世代につなぐ責任がある.  大量絶滅の原因と人間活動との関連を理解するた めに図 6 を示した.まず,大量絶滅は,生物多様性 の減少をもたらし,人々の健康と福祉に欠かせない 生態系サービの低下をもたらす.もし,臨界点を超 えて,生物の大量絶滅がおこると,人類の未来は予 測できない事態に陥る可能性がある.  大量絶滅の 2 大原因として,乱獲と生息環境の悪 化が挙げられる.乱獲や密猟は,消費者の大量消費 や嗜好を支えるための過剰な資源の利用によって促 進される.陸,川,海の生息環境の悪化をもたらす 3大要因として,温暖化,環境汚染,乱開発が挙げ られる.急激な気温上昇は,移動できない植物に とって過酷である.環境汚染には,化学物質の蓄積 と廃棄物の増加がある.洗剤等の過剰使用による富 栄養化の結果,無酸素領域となった湖や海は生物が 住めないデッドゾーンとなる.また,ゴミとなった 魚網に絡まれ大型のウミガメなどが負傷し,プラス チックを誤食した水鳥が死ぬこともある.川などの 護岸工事やダム建設,森林の大規模な植林化や農地 化などの乱開発によって,動植物は住処を失う.あ るいは,同じ生息域に住んでいた,ある生物が絶滅 することで,食物連鎖の中断が起こり,絶滅種を捕 食していた上位生物の生存も危ぶまれる.これら生 息環境の悪化をもたらす,温室効果ガス,化学物質, 廃棄物はいずれも,私たちの日常の生活活動,もし くは消費者を支える産業活動の人間活動により排 出・廃棄されたものである.  以上,私たちの暮らしの活動(作業)によりもた らされる①資源の乱獲と過剰利用と消費 ②二酸化 炭素,化学物質,ゴミの大量排出・排水・廃棄,そ して,③乱開発によって,大量絶滅が進行している. この生物の大量絶滅と人間活動の関係を認識して,

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人々の日常活動(作業)に変容をもたらすことが重 要であることは明らかである.  一方,地球環境問題に取り組むためには,一人一 人が,環境を守る人間活動(作業)を「やる」と決 めて,継続する必要がある.そして,これまでに やったことのない作業への挑戦や,当たり前にやっ ていたことを「やめて」,面倒な作業に変える必要が あるかもしれない.このような不慣れな作業を習慣 化するにためには,「なぜ,するか」「何のためにす るか」の理由や目的,さらに主体者の価値観や人生 の目的,生活で大切にしていることと結びつけて自 分ごととして捉えることが重要である.これまで, 人間活動(作業)を効果的に変えることができなか た要因として,この地球環境問題を自らの人生や生 活の意味や価値と結びつけることができなかったこ とが考えられる.一方,作業科学,作業療法は,環 境問題と人生の意味や目的,生活との関連を見出し, 人間活動(作業)の変容に欠かすことのできない 「作業を自分ごと化する」プロセスの役割を担うこと ができる専門職として発展できると考える.  地域で環境保全活動を行うには,自治体や環境保 護団体などと協力体制を整えることが大切である. このことを踏まえた上で,作業科学,作業療法にお いて,自然と人とのつながりを知るための学習や環 境に配慮した人間活動(作業)を生活に取り入れる ためのヒントを記載する. 2 作業科学・作業療法の取り組みへの提案 1 ) 健康・生活と自然との繋がりに気づく! ( 1 )作業による 1 日の時間利用を活用  朝起きてから夜寝るまで,私たちの生活は自然資 源に支えられている.例えばパンの小麦は農作地か ら,牛乳は牧草地で育てられた牛から供給され,通 勤で使う自動車や電気の使用によって出る二酸化炭 素は,森林で吸収されて光合成を経て,資源循環へ と繋がっている.  個々のクライアントに対して,作業による 1 日の 時間利用を活用することは,作業科学,作業療法で は馴染みぶかい.このクライアントの時間利用資料 を元に,それぞれのクライアントが行なっている, 各々の作業には資源が必要であることを確認する. そして,その資源がどの自然が育てたサービスであ るのか,クライアントとともに検討する.さらに, もし,自然がそこなわれ,それらの資源が得られな い場合,クライアントが困ることについて話す機会 を提供する. 図 6  大量絶滅と人間活動との関連

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( 2 ) 自然の中に出かけよう!  人類はおよそ700万年の歴史を持ち,その99.9%以 上を自然の中で暮らしていた.現代の人工的な都市 で暮らすこと自体が,人にとってストレスであると いえる.近年では,自然の中で過ごすことが,生理 的にも良い効果を示すことが医学的に証明されてい る.森林で過ごす時や,木材に触れた時,強すぎる 緊張状態,高すぎる交感神経活動が抑制され,生理 的にリラックスし,低下していた免疫機能が改善す る(宮崎,2014).また,公園などの自然の環境で一 定の時間過ごすことが健康と福祉に効果があると報 告された(Mathew, 2019).生態系サービスは,文化 的サービスという人が自然を満喫するサービスを提 供している.クライアントと自然の中にでかけて, 一定の時間を自然と共に過ごして安心感をとり戻し, いのちと自然の繋がりを体感するプログラムを企画 する. ( 3 ) 負の遺産から学ぶ(失って知る自然環境の重要 性)  水俣病は,工場排水に含まれた有機水銀によって 海が汚染された結果,魚や貝に有機水銀が蓄積され, その魚介類を多量に摂取した人々に起こった中毒で あった.しかし,海の汚染は,中毒症状のみでなく 様々な問題をもたらした.表 3 に海の汚染によって もたらされた出来事とその出来事による主観的経験 と心の痛みを記載し,各出来事と関連する SDGs を 加えた.  2013年 9 月,西九州大学において,水俣病事件か ら学ぶ作業と環境公正をテーマとして,国際水俣サ マースクールを次の方法で実施した. 5 カ国11名の 学生が参加し,水俣病事件の現地調査およびグルー プワークを通して調査して,自然環境破壊と健康・ 生活障害との関連,社会構造による作業と環境不公 正について考察した.そして,「私たちは,個人 (人)として,あるいは専門職として,この問題の解 決に向けて取り組む責任があるだろうか?」の問い と向きあい,最終日にグループ発表を行った.事前 下調べと現地調査によって,環境汚染がもたらす大 きさと体験者の心の痛みを深く学ぶ経験となった. そして,これらの経験を考察することで,環境がも たらす共通の影響にも気づき,自国の環境問題にも 取り組む姿勢が見られた.  日本は,水俣病事件,3.11事件など自然環境が汚 染,あるいは災害によって破壊された負の遺産を多 く抱えている.当たり前に存在する自然を失った負 の遺産を学ぶ機会を提供することで,自然環境破壊 が及ぼす「健康と福祉」そして「社会」への影響を 学ぶことができる. ( 4 )ボランティアで学ぶ  近年,各地で自然災害が起こっている.現地に出 向いて,自然がもたらす人々の暮らし,健康,福祉 などへの影響を体験する機会を提供する. 2 ) 環境を守る人間活動(作業)の促進 ( 1 )日常の生活で,環境に優しい取り組みを  生態系から得た資源が消費者に届くまでの資源循 環を図 7 に示した.生産者が山や川や海で,材木や 魚を捕る,あるいは,耕作地で米や野菜をつくる. その素材が工場に運ばれ,加工されて製品となり, お店で売られている商品を消費者が,購入し利用し, 廃棄する.この循環の中で,生活者であり消費者で ある私たちは,生態系を守るために何ができるだろ うか?自ら日常生活で取り組んでいる作業をチェッ クしよう.そして,その作業が環境の何に役立って いるのか知り,環境を守る作業を実施している自分 表 3  海の汚染がもたらした出来事と心の痛み 海の汚染がもたらした出来事 主観的経験・心の痛み SDGs 身体機能障害(中毒症状) 自己制御感の喪失.病気の進行と死への恐怖 3 漁業ができない 日課の喪失.役割の喪失.生きがいの喪失アイデンティの喪失 虚無 8 魚が売れない (収入の喪失と貧困) 汚染された魚を食べる.当たり前の生活の喪失.不運・諦め 1.2 肉親の発病と死 家庭の喪失による悲しみと激しい怒り,恨み,怨念 3 若者離れ(継承者の喪失) 教育的役割の喪失 希望喪失 8 差別,コミュニティからの疎外 尊厳の喪失,孤立.孤独感 4.16 海の汚染 作業場の喪失 魂の拠り所の喪失 のりと(ギフト)の喪失 14

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を褒めよう!グループで検討するなら,お互いをた たえ合い,そして,さらに,追加できる作業を検討 しよう. ( 2 )つくる責任,使う責任  日常生活の取り組みの進行に応じて,社会の活動 にも目を向けよう.図 7 の資源循環の過程を参考に, 普段購入している商品を例に,その循環の過程を調 べてみよう.資源(産地)がどこで得られ,どの工 場で製品となったのだろうか.各工程は,環境に配 慮されているだろうか,それとも持続性を喪失する 人間活動によって,環境に大きな負荷をかけている だろうか?  水俣病事件など環境汚染を引き起こした責任は, 環境を汚染した工場の責任はもちろんであるが,そ れを許した行政,学者,マスコミ,そして,その商 品を望み購入しつづけた消費者の責任も見逃すこと はできない.環境に大きな負荷をかけている企業の 製品を購入しない,あるいは,改善を求める消費者 の責任ある行動が求められる.一方,環境に配慮し た企業の成長を応援するために,エコマーク等を参 考に商品の購入を心がけたい . また,今後,環境に 配慮した商品をもっと手軽に検索できるアプリの開 発が期待される. 3 木布プロジェクトの紹介  著者は,本年 4 月に木布との出会いがあり,木布 のとても大きな可能性を感じた.そして,可能性に 賛同する仲間と木布の普及,販売を行っている.布 は様々な日常生活用品に生まれ変わることが可能で, 現在の木布でも,壁紙,カーテン,寝具,洋服,雑 貨と用途が広い.しかし,さらに柔らかで丈夫な木 布の開発により,女性の素肌や赤ちゃん,病弱な方 や老人の敏感な肌への用途が広がる.この新木布開 発を現木布の開発者とともに開始し,この開発の賛 同者を集めるための SDGs ロゴ使用許可申請を国連 に提出する準備を進めている.  日本国土の約70%が森林であり,その 4 割が植林 とされる.木布は植林の間伐材から繊維を取り出し て布をつくる新技術で,この布製品を普及すること により,長年放置されている植林地を健全な森へと 再生して生物の多様性の回復を図ると同時に,循環 型社会を推進する.また,SDGs の「生物圏」「社 会」「経済」そして「パートナーシップ」と,すべて の階層に好影響を与える可能性を秘めている.  本プロジェクトの目標は,健康的で,個性的な豊 かな生活を支援するアイテムとして,世界中の多く の方に,化学繊維の商品に代わり自然素材の木布を 購入し,使用していただくことである.そして,本 プロジェクトの意義を理解して,本プロジェクトの 発展をサポートするコミュニティを形成することに ある.たくさんの木布商品が流通することで,日本 の森の間伐が推進され,森の健全化を図ることがで きる.森の健全化は二酸化炭素濃度の削減,生物多 様性の回復,土壌の保護,防災など,さまざまな利 益を人々の生活にもたらす.また,化学繊維の商品 に変わって木布商品が選ばれることで,脱プラ社会 に貢献できる.さらに,マスクなど使い捨て商品に 代わり木布製品が選択されれば,洗濯による再利用 が可能であるとともに,木布商品は自然に戻ること にできるため廃棄処分をする際も二酸化炭素を排出 せず,堆肥肥料として再利用も可能となる.また, 図 7  生態系サービス 資源循環と持続性喪失を招く人間活動

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間伐材から商品に至る流通過程に関わる林業,織物 産業の復興に伴う地域産業の活性化が期待できる. さらに,木から和紙の工程を経て作られる木布は, ケバがなく皮膚への刺激が少ないだけでなく,化学 物質の経皮吸収の危険がなく女性の素肌や赤ちゃん, 病弱な方や老人など敏感肌の方へも安心して使用い ただける布である.  このように日本には,豊富な森林と木布をつくる 高い技術がある.この豊かな資源を活かして,人々 の健康的で個性的な暮らしを支援することで,森林 を守り,生物の生息域の汚染を防ぐことが可能であ る.しかし,現在の木布の認知度は低く,製品化も ほとんど進んでいないのが現状である.この木布商 品を多くの方に使っていただくために,個性的で多 様なニーズに応える商品化を進めるとともに,木布 の認知度を高めることが,本プロジェクトの目下の 課題である(https://aiam.life/). 文献 Alison, W. (2008).メインストリームへ:作業科学を見え るように.作業科学研究, 2 ,7-17 朝日新聞(2019).2030 SDGs で変える.SDGs プロジェ クト. 外務省(2015).持続可能な開発.〈https://www.mofa.go. jp/mofaj/gaiko/kankyo/sogo/kaihatsu.html〉参照日2020. 9.15

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The 23rd Occupational Science Seminar, Tsuyoshi Sato Memorial Lecture

Weaving together environment, society and economy to build

a sustainable society: A focus on the environment,

human health, and occupation

Mami AOYAMA

General Incorporated Association the P&W Research Institute I AM, Mt Blue, LLC

Abstract: The natural environmental (ecosystem services) form the basis for human health and life. At present, however, large numbers of organisms are already becoming extinct due to the destruction of nature. In 1992, a group of the world's top scientists warmed humanity about the dangers to life and the global environment. Despite this, the situation continues to worsen and it is said that it will soon become difficult to change our course. Human activities (occupation) continue to cause the destruction of the natural world. Occupational science and occupa-tional therapy take occupation as their specialisation. They are professions which use individual activities (occu-pations) to promote occupational transformation. In this paper, I would like to suggest a practical route by which occupational science and occupational therapy can think about what they can do to build a sustainable society and humanity can overcome the planetary-scale crisis which deeply impacts human health and welfare.

参照

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