【CONTENTS】
◆平成 30 年度山の会総会のご案内 ... 1
◆現役活動報告 (2017 年 10 月~) ... 2
2017 年度ヒュッテ祭/鎌倉山/日光連山/安達太良山/西吾妻山初冬合宿/会津駒ケ岳/ 面白山/岩手山冬合宿/八ヶ岳/雁戸山/村山葉山スキー/栗駒山/那須茶臼岳/磐梯山/ 秋田駒ケ岳縦走/面白山~泉ヶ岳縦走/泥湯三山/岩木山・八甲田山 ...◆寄稿 ... 23
志賀高原スキーの集いの今昔 ...◆報告・お知らせ ... 26
志賀高原スキーの集い報告/大雪山スキーOB 合宿報告/新入会員紹介/幹事会日誌 会報17 号発行について/東北大学山の会会員名簿/会員の個人山行抄/会員の近況報告 ...◆案内 ... 33
TAAV 関西春の例会のご案内/東京支部のハイキング会の予告 ...◆会員の異動... 33
◆編集後記 ... 34
◆平成 30 年度山の会総会のご案内
平成 30 年度東北大学山の会総会を下記のとおり行いま す。 会員お誘い合わせの上、ご参加くださいますようご案内申し 上げます。 記 日時:平成 30 年 6 月 2 日(土) 総会:午後 3 時 00 分~ 記念講演 講師:斉藤公夫氏(昭和 40 年入部) 演題:「土」~身近なもので最も知られざるもの 会場:東北大学北門会館 エスパス 仙台市青葉区片平 2-1-1 片平キャンパス内 懇親会:午後 5 時 30 分~ 会場:東北大学北門会館 レストラン萩 会費:8,000 円 ご出欠は、同封の返信用はがきを利用してご連絡をお願い します。 担当:仙台 古谷信之(昭和 48 年入部) 東京 近藤 孝(昭和 41 年入部)東北大学山岳部・山の会ニュース
清溪
第 142 号
2018 年 4 月 1 日発行 東北大学山岳部 〒980-8576 仙台市青葉区川内 41 東北大学 教育・学生支援部 学生支援課 活動支援係 気付 東北大学山の会事務局〒980-8790 日本郵便(株)仙台中央郵便局私書箱 103 号 http://tinyurl.com/taav-tohoku 東北大学山の会基金口座番号 01650-3-100705 (加入者名 東北大学山の会基金) 東北大学山の会通常会費口座番号 02220-3-22917 (加入者名 東北大学山の会)会場案内図(地下鉄東西線青葉通一番町駅から徒歩 7 分)
◆現役活動報告 (2017 年 10 月~)
◇◇2017 年度ヒュッテ祭◇◇
10 月 7-8 日 今年もヒュッテ祭があった。押谷先生、OB4 名、日本山岳 会千葉支部の女性 2 名、現役 11 名が参加した。残念ながら 初日は雨だったが、翌日は気持ちの良い晴天に恵まれ、紅 葉の蔵王を楽しむことができた。 10 月 7 日 天候:雨 現役のヒュッテ祭は毎年、薪運びから始まる。エコーライン から薪を背負って清渓小屋まで運び込む。これを各自最低 4 往復。頑張る人で 6 往復。去年は雨でぐちゃぐちゃになった 道を全身泥だらけになりながら運んだ。そして今年も雨。加え て、業者さんが面倒くさいらしく、今年から薪がバラの状態で 届けられるようになった。つまり、正確には、現役のヒュッテ祭 は、薪を束ねるところから始まる。あぁ、せめて晴れてくれれ ば。 午前 9 時、エコーラインに到着した時点で清渓までの道はす でに泥川になっていた。ちんたらやっても仕方がないので部 員総動員で薪を運び込む。おかげで例年より早く運び終え た。みんな、ありがとう。ちなみに今回の薪運びで 3 年の大橋 が 1 年生からの累積で歴代最多往復記録を更新し今大会の MVP に選出、新人賞には 1 年の小林が選ばれた。 夜はお忙しいなか参加してくださった押谷先生や OB の 方々と一緒に、おいしい料理に舌鼓を打った。今年の献立 は、鮭のホイル焼き、芋煮、白米。概ね好評だった。この日の ハイライトは、冬の大日岳の水晶尾根(今年度の僕たちの目 標だった)は俺が昔行ったんだから、今更行ってどうするんだ、 そんな山登りは何の意味もないというご意見をいただいた場 面だった。素面の時にはよく資料を下さっていただけにね。ワ ロタ。 10 月 8 日 天候:晴れ 昨日とは打って変わって気持ちの良い青空が広がってい た。ささっと朝食を済ませ、押谷先生と OB の皆様をお見送り し、小屋の掃除をして帰宅した。最後のヒュッテ祭が終わった。 (安記) 清渓小屋前での集合写真◇◇鎌倉山◇◇
10 月 28 日 参加者:CL 安(3)、SL 見原(3)、千田(3)、網野(2)、小林(1)、松 坂(1)、室田(1) 0715 入山→0750 マッテル→1000 左リッジ取付(安、網野、 松坂)→1200 マッテル下部 合流→1250 白壁懸垂→1410 下山 天候:くもり 朝 5 時に片平に集合し、装備チェックを行った。後仙台駅 に向かい電車で作並駅へ向かった。マッテルに移動後「安、 網野、松坂」「見原、千田、小林、室田」のパーティーに分か れてそれぞれ左方カンテルート、北面ルートで懸垂下降と登 攀の流れを確認した。その後、前者のパーティーは歩いて左 リッジの取付に移動し、左リッジを登攀した。その際、網野が 全ピッチリードを行い、松坂、安の順で登攀した。一方、後者 のパーティーは引き続きマッテルで訓練を続け、4 回往復し た。 僕は左リッジを初めて登攀した。マルチピッチの登攀も初め ての経験だったので僕にとっては新鮮だった。また、鎌倉山 全体も紅葉に染まっており、登攀の時は少し怖かったが、景 北門会館エスパス 地下鉄東西線 青葉通一番町駅色も良かった。ただ、まだマルチピッチの登攀に慣れておら ず、手順があいまいになったところがあるので、今後とも改善 していきたい。(松坂記) 11月23日 参加者:CL 永田(M2)、SL 鈴木(4)、長谷川(4)、網野(2) 0615 片平キャンパス→0707仙台駅 発→0750作並駅 着 →0810入山→0840マッテル→1340下山開始→1400下山 天気: 晴れのち雨 年末に行われる八ヶ岳定着合宿に向けて、ロープワーク やアックス、アッセンダーを使った登攀の実践として行われ た。 マッテル到着後、左方カンテを4人で懸垂下降して4人での 登攀システムの確認を行った。今までこの山岳部では冬山で の中間者の確保はプルージックで行っていた。しかし設置や 移動のわずらわしさから、年末の八ヶ岳に向けてアッセンダ ーでの確保が検討されている。 結果的にはどちらも移動に関しては煩わしいことは変わら ず、そのほかで一長一短であった。アッセンダーを使うならギ アが増えるし、上げないまま登りすぎるとロープが Z 型になっ てそこからアッセンダーを手元まで上げるのが億劫である。 設置が楽なのと安心感を除けばプルージックに軍配が上が るような気がした。今回は雪がないので、ロープに雪がつい た際の挙動は比較できなかったが、まあとりあえず八ヶ岳でも 使ってみよう。 4人での登攀を終えて永田、長谷川と鈴木、網野に分かれ て左方カンテと北面で登攀訓練を行った。難易度は下界で 練習していた石垣よりも低いが、実際の岩だとやはり緊張感 が出てくる。また風も15m/s ほどと強く思わぬところで強風時 の登攀練習ができた。 懸垂下降時には風でロープが流されることが多かったので、 ロープを入れたロープバッグをハーネスにつるしながら降りる という技を伝授してもらった。これなら確かに絡まることも風に 流されることもない。ただロープをバッグに入れるのが面倒で あったので、風呂敷型のロープバッグにロープをしばいてそ れをつるしながら降りてはどうかと思った。正直普段からロー プダウンの必要性に疑問を感じていたのでまたの機会に試 してみたい。 3,4回それぞれで登攀したのち下山を開始した。八ヶ岳や その予備山行の那須朝日岳東南稜に向けて必要な訓練を 実施することができた。(長谷川記)
◇◇日光連山◇◇
11 月 4-5 日 参加者:CL 大橋(3)、SL 大村(3)、網野(2)、松坂(1)、小林(1) 11/4 天候:晴れ後曇り・みぞれ 0345 瀧尾高徳神社・駐車場発→0633 稚児ヶ墓→0830 黒岩 →0955 唐沢避難小屋→1100 女峰山山頂→1150 唐沢避難 小屋 約二カ月ぶりの山行だった。行程は一日目が約 1400m の 登りで、久しぶりの山行だったので少し不安だった。瀧尾高 徳神社の駐車場から出発し入山した。登山口の標識が神社 の裏にあったのでわかりずらく、迷って同じ道を二度通ること になった。標識をみつけてから順調に進んだ。序盤は天気が よく景色が見渡せた。黒岩付近は後で登山客に聞いたが、 尾根を通るコースとトラバースするコースの二つに分かれて いるらしい。自分達はガレ場をトラバースするコースを歩いた。 女峰山山頂では視界はなかったが、久しぶりの山頂で気持 ち良かった。唐沢避難小屋に戻り、水を汲みに行ったが割と 遠かったので疲れた。テントに入ると予報通り天気が悪化し みぞれが降りだした。夜は風の轟音が鳴り響き、普段ならな んてことない程度の天候だが、久しぶりのこともあってか怖か った。 11/5 天候:曇り 0555 発→0705 唐沢分岐→0920 下山 朝起きても風は吹きやむことはなく、防寒装備も不十分だ ったので、唐沢の分岐より下山した。下山した道は道跡が薄 く、薄い笹薮の中を 2 時間ほど歩いた。個人的には冬山に入 る前に、長距離を歩くことができたのはよかった。(大村記)◇◇安達太良山◇◇
11 月 26 日 参加者:CL 安(3)、SL 大橋(3)、小林(1)、星川(1)、松坂(1) 天気:晴れ 0630 駐車場→0920 五葉松平→11201450m 付近撤退開始→ 1240 スキー場ビーコン訓練→1330 下山 スキー場下部で 50cm 程の積雪があった。ラッセルの練習 にということでトレースの横を歩いた。登山道に入るとトレース は消え腰ほどのラッセルとなった。一年ぶりのラッセルでとて もしんどかった。途中から別の登山者に追いつかれたがワカ ンを持ってなかったのでそのあともずっとラッセルは僕らの隊 だけで行った。(安が何か言いたげなのは気のせいか。) 藪 やギャップがあって思うようにすすまない。冬山初めての 1 年 生もかなりの頑張りを見せたがコースタイムをおした。薬師岳 分岐からトレースがあったため諦めず進んだが、しばらくする と先頭が止まった。トレースが消えたときの気持ちは何とも言 えなかった。またしても百名山登頂に失敗した。今年度リサイ クル百名山はあったけど新規は 0。二年間で 26 座登ったのだが三年間でも 26 座になることが濃厚になった。 安達太良山頂のびーちく。 ドンマイ俺。帰りがけスキー場でビーコン訓練を行って下 山した。1 年生の表情が思ったよりも充実していたようで安心 した。天気がとても良かったからか、冬山のインパクトが大き かったからだろうか。次に登る百名山に思いを馳せつつ帰路 についた。(大橋記)
◇◇西吾妻山初冬合宿◇◇
12 月 9-10 日 参加者:CL 安(3)、SL 見原(3)、千田(3)、大村(3)、大橋(3)、網 野(2)、小林(1)、松坂(1)、荻野(1)、星川(1)、室田(1) 12/9 晴れのち曇り 0400 片 平 集 合 → 0650 湯 元 駅 、 入 山 → 0925 若 女 平 → 1240 幕営地→1350-1530 訓練→2000 就寝 上部の天元台スキー場へ続くロープウェイの駅である湯元 駅から少し歩くと若女平コースの登山口がある。夏に一度訪 れたがその時は残雪に苦戦した思い出があり、ラッセルに難 儀する予感がした。少し沢沿いを歩き、尾根に登る。段々と 積雪量は増し、途中からはワカンを履いて交代でラッセルと なった。自分は上級生ということもあり、少し長めにラッセルを したが、体中から汗が噴き出した。やはり一筋縄ではいかな い。ベアリングしつつ登り、稜線付近で幕営となった。西吾妻 小屋手前 200m 程の地点だった。近くの湿原(?)で雪崩捜索 訓練を行った。上級生が手本を行ったが、ビーコン二つ掘り 出すのに 18 分とまだまだ訓練が必要であった。一年生もビ ーコン捜索とシャベリングを行った。 12/10 雪のち晴れ 0400 起床→0600 発→0730 西大巓→0850 西吾妻山→ 1055 中大巓→1235 天元台スキー場→1340 湯元駅、下山 行動時間が予定より伸びる可能性が大きいと考え、予定 中大巓付近。 していた訓練を後にずらすことにした。この日は西吾妻山か らの下りまで視界が 50m~200m 程であった。前日同様ラッセ ルを交代しつつ、西大巓を目指した。ツリーフォに落ちつつ も登頂。その後の西吾妻山の山頂は見つけることができなか った。残念。緩い下りの後、中大巓を登る頃には今までの視 界の悪さが嘘のように晴れて自分たちの付けてきたトレース を一望できた。結局時間が押したので訓練はカットした。 一年生は初めての雪山でその厳しさと同時に美しさを感じ ることができたであろう。上級生にとっても久しぶりにピークを 踏めて達成感のある山行となった。(文責 見原)◇◇会津駒ケ岳◇◇
12 月 15-17 日 参加者:CL 安(3),SL 千田(3),大村(3),小林(1),松坂 (1) 12/15(移動日) 17:30 片平 集合/18:00 出発→22:30 檜枝岐温泉スキー 場駐車場 着→23:00 就寝 さてさて来ました会津駒.昨年度のリベンジ山行.心 躍るラッセル祭り.4 時間半のロングドライブ.楽しさ しかないですね.てなわけで金曜夜に部室集合して会津 駒に出発です. さてレンタカーに乗り込んで目的地を設定.したもの の...なんと到着予定時刻は 0 時.えぇ...グーグル先 生は 22 時半には着くって言ってたで.ポンコツかお前は. これだからマ○ダのカーナビは無能とか言われるんです ね.睡眠時間が云々みたいな話もあるのでちょっと急い で行きましょうね. というわけで檜枝岐村へ.ここまで来るとさすがにも う雪道でした.入山前に事故るのだけは勘弁なので慎重 に運転します.クリスマスが近いので電飾してる家も多数ありました. と,トンネルに入る直前になにやらデカい影が...はじめ は人間かな?とも思いましたがどうも様子がおかしい.近づ いてみると,なんとシカでした.こんな近くで野生のシカを拝 んだのは初めてで結構ビビりました.皆さんも檜枝岐村を運 転する際はシカの飛び出しに注意しましょう. そんなこんなで「道の駅尾瀬檜枝岐」に到着.ここの駐車 場に一泊させていただきました.この道の駅のトイレ,ほぼヒ ノキで作られている様子.暖房も完備されていて,おかげで ずいぶんぬくぬくしました.幸せ.はい就寝です. 12/16(行動 1 日目) 05:00 起床→05:50 出発→06:50 滝沢登山口→08:45 水 場→10:35 駒ノ小屋→11:10 会津駒ケ岳→12:10 中門岳→ 13:00 会津駒ケ岳→13:45 駒ノ小屋→14:15 1990m 地点、 幕営→18:30 就寝 朝は車の音で起こされました.あの「ガリガリガリ…」っていう 雪上を走る車の音.大丈夫だと思ってはいるがめっちゃ怖い. お願いだからテント潰さないでくださいね.まあテントを張る 方も張る方って気はしますが.お互いさまってことで,ここは 一つよしなに. さて,気を取り直していきましょう.テントを撤収後,出発で す.ばっちり凍っている国道 352 号を 500m ほど歩き,林道入 口に到着.この時点で既にかなり雪があったのですぐにスノ ーシューを履きました.いやー,スノーシュー重い.分かっち ゃいたけどやっぱ重い.筆者は断然ワカン派ですね.えぇ. それはさておき,林道を歩き始めると所々道路が露出してい る箇所があり,これには少し驚きました.え,今年は厳冬予報 なのに去年の同時期より積雪が少ないなんてことあるか?そ んな疑念を抱いたまま数分歩いてみると,やっぱりありました 大量の積雪.そりゃそうですよね.冬の会津駒はこうでないと. 膝程度のラッセルだったため先頭を交代しながら進み,滝沢 登山口に到着.いよいよ入山です. 登山口から階段を上がると,なんとばっちりトレースがつい ていました.それも一人二人のものではなく,スキーヤーやス ノーシューなど,もう明瞭かつかなり踏み固められてます.ラ ッセル祭りを予想していただけに,ちょっと肩透かしを食らっ た形になりました.とはいえ今回はやはり登頂が最大の目標. ありがたくトレースを使わせていただきました. トレースはかなり上部まで続いていて,駒ノ小屋直下までラ ッセルらしいラッセルは皆無でした.ほんとに助かった...去 年の苦い敗退の経験から今回のコースタイムには余裕を持 たせていたため,結果的にはずいぶん巻きました.滝沢登山 口から 4 時間弱で駒ノ小屋に到着です.小屋の脇に軽く穴を 掘って幕営装備をデポ.いざ山頂へ.視界もバッチリ効いて いて足取りは軽くなるばかり.30 分ほどで会津駒の山頂に立 ちました.いやー,感慨深い.快晴の冬山はほんとに気持ち いいもんですね. 会津駒ケ岳山頂にて。無風快晴で最高でした。 このあとは予定通り中門岳をピストン.かなりなだらかな地 形で,ガスったらいやらしくなるなという印象.中門岳から見る 会津駒もなかなか良いもんで,後ろ髪を引かれる思いでした が,なんとかもと来た道を戻りました. 会津駒に戻ってきて 13 時.予想に大きく反してまだ時間 があったので,ここでピットテストを行いました.場所は山頂の 北面および南面.北面では日が当たりにくいため冷えて締ま った雪質になる様子を,南面では温度勾配によって不安定 層が形成される様子を確認できました. 一通りピットテストをした後は駒ノ小屋に戻って幕営装備を 回収し,そこからさらに標高を下げました.1990m 付近の樹林 帯に幕営適地があり,今夜はここで一泊することに.明日は 下山するだけ.これは嬉しい誤算だったなぁ. 山頂北面にてピットテストを行う。 12/17(行動 2 日目) 04:30 起床→06:00 出発→08:35 滝沢登山口→09:10 檜 枝岐温泉スキー場駐車場
この日は夜通し雪が降っていて,あんなにあったはずのト レースもほぼ消えていました.とは言え顕著な尾根地形.順 調に高度を下げます.水場にさしかかり,南南東方向に延び る尾根に進んでいこうとすると,なにやら様子がおかしい.左 手側に沢地形が出てきてないかこれ...隊の皆も異変に気 付いたようで,少し上部で見た赤布の所まで戻ることに.改め て読図しなおすと,夏道がある尾根の一つ西側の微地形に 入りかけていたようでした.5 分ほどで気づいたからまだよか ったものの,今後はこういうミスも無くしていきたいですね.反 省です.正しいルートに復帰してからはサクサクで,あっとい う間に滝沢登山口に到着.下山となりました. 行動 2 日目概略図.▲が幕営地.矢印の尾根に入るべきとこ ろを一つ西側の地形に入りかけてしまった せっかく会津駒に来たんだから帰りは二郎会津若松店に 行こうと意気込んでいたものの,この日はまさかの休み.とは いえ完全にラーメンの気分になっていたので,ほかのラーメ ン屋を探すことに.すると郡山にありました.「麺屋 大須賀」. 食べログで見てみると間違いなく二郎インスパイア系.ここに 決めた.てなわけで郡山に移動です. 平成 29 年 12 月 17 日日曜日,麺屋大須賀台新店,ともら ーめん 790YEN 至福の一杯 麺,元祖麺 or 自家製麺から選択可能.今回は元祖麺をチョ イス.こだわりのモチモチ太麺でウマい. 汁,やや甘め.ニンニクとの相性抜群でウマい. ブタ,大ぶりで柔らか,ホッロホロ!俺好みのもの. 完飲(完飲はしてない).(千田記)
◇◇面白山◇◇
12 月 16-17 日 参加者:CL 永田(M1)、SL 鈴木(4)、長谷川(4)、網野(1) 本山行は年末に控える八ヶ岳バリエーション合宿に参加 するメンバーで実施した。鎌倉山や那須朝日岳登攀で岩場 での技術は磨いてきたが、雪山での歩き、生活は行っていな かった。 八ヶ岳で今シーズンで初めての冬山登山になる前に肩慣ら ししておきたいということで、ロープワーク訓練も兼ねて面白 山でラッセル・ロープワーク・テント生活を行う計画とした。 12/16(土) 晴れのち雪 0℃ 風速数 m/s 05:00 片平→06:10 仙台駅発→07:09 面白山高原駅着→ 07:30 出発→08:15 天童高原→10:10 三沢山→11:20 山頂→ 12:10 三沢山~雪訓~12:50 出発→14:45 天童高原(幕営) →18:20 就寝 入山時にはよく晴れていた。初めはくるぶし程度の積雪し かなく夏のペースで歩けていたので汗ばんでしまった。先頭 は 15 分で交代し、全員で軽いラッセルをしながら急な斜面を 登って行った。天童高原まで上がると膝程度の積雪があった。 昨年にはなかったと思われる新しいコテージが建てられてい た。以前はマキが積まれていた場所にあったのでだいぶ前 から建設計画があったのだろうか。ここでワカンを履いての行 動とした。天童高原は積雪が多少あったものの長命水までの 水平歩きは雪があまりなく早いペースで歩いていた。長命水 から尾根に登り、また膝上のラッセルになり、傾斜が急になっ てきたので先頭を 5 分交代で回すようにした。このころからあ たりにはガスがかかり、気温も下がって来た。またやぶも濃く なり、ザックについているピッケルが引っかかったりなどして 不快だった。途中、登山道が見えなくなり、先行者のトレース のついている方向が歩きやすそうだったので少し道を外れて やぶを巻いて尾根に再度乗っかった。そのまま山頂に無事 登頂した。このとき気温を確認したら 0℃であったが、前半で 汗をかいてしまっていたので気温以上に寒く感じた。気温が 下がることはわかっていたので、もう少しゆっくり歩いて発汗 量を抑えても良かった。ただラッセルの良い肩慣らしとなった。 八ヶ岳でラッセルはそうそうないと思うが準備にはなったと思 う。登頂後はトレースをたどって三沢山まで下りた。ここでロー プワークの訓練を行った。八ヶ岳でやる可能性のあるロープワークは懸垂下降とフィックスロープのセッティングであるが、 まずビレイデバイスを使ってスムーズに懸垂下降をした。何も 問題はない、いつもの懸垂である。そのあと、ムンターヒッチ での懸垂下降をスノーバーを支点として行った。ムンターヒッ チはロープにキンクを引き起こすのでビレイデバイスがあるな らそちらを使った方が良いなと感じた。またムンターヒッチの やり方も冬しか使わないので思いださないといけない(冬山の 初めは)。やはりビレイデバイスで下降したい。そのあと、永田 リードで傾斜にフィックスを張り、後ろ三人が登る訓練をした。 リードビレイはスタンディングアックスビレイで行った。これも 冬山でしか使わない技術なのでやり方を確認しながら行った。 訓練終了後、天童高原まで降り、幕営した。夜飯はカレーラ イス。夜は上空が騒々しかった。 山頂 12/17(日) 雪 氷点下 5℃ 風速数 m/s 04:30 起床→06:00 出発→06:45 面白山高原駅→06:53 面白 山高原駅発、解散 雪はパラパラと昨晩から降り続けていた。テント周辺のトレ ースも消えていた。朝飯は即席めんにマッシュポテト。マッシ ュポテトは意外に多いのでおなかにたまる。腹ごしらえも済ん で行動を開始する。シュラフの中で衣類も乾いたので快適で あった。初めはトレースがきえていたが下りの尾根に入るとす ぐトレースが残っていた。そのまま降りる。急斜面で岩が露出 するところでは慎重に下った。登山道を降りてから車道歩き では始発電車に乗るべく駅までのダッシュが始まった。だが 走るまでもなく間に合ったようだ。くさい体で電車に乗り仙台 へと帰った。(鈴木記)
◇◇岩手山冬合宿◇◇
12 月 28 日~30 日 参加者:CL 安(3)、SL 見原(3)、大橋(3)、大村(3)、千田(3)、荻 野(1)、小林(1)、松坂(1)、室田(1) 12 月 28 日 天候:晴れのち雪 0430 起床→0630 発→0840 大滝展望台→1100 1760m 地 点撤退→1230 大滝展望台幕営、雪上訓練→1800 就寝 前日は仙台でも雪が降っており、10 ㎝積もった。それでも 我々は入山を決行し、岩手山に向かおうとした。しかし、高速 道路が積雪の影響により通行止めとなり、それにより渋滞に 捕まってしまった。その結果 14 時に到着する羽目になってし まい、この日は入山できないということになり、登山口にテント を張り、眠りについた。 そして翌日。僕は除雪車の音で目覚めた。10 時間も睡眠し たこともあり、快眠できた。速攻で準備を終え、定刻通り出発 した。トレースは全然なかったのでラッセルすることになった が、膝~脛程度のラッセルだったのでそこまで難儀すること はなく、快調なペースで進んだ。 本来の予定では大滝展望台付近で幕営し、雪上訓練をして 今回の行動は終了する予定だったが、快調なペースで進ん でいたので今日のうちに岩手山を登頂しようという話になり、 大滝展望台で幕営装備をデポし、岩手山登頂を目指しに向 かった。森林限界に出ると、ワカンからアイゼンに履き替えた。 さすがに森林限界ということもあり、風が猛烈に吹いており、 時々よろける場面もあった。それほど風が強く吹いていたの で、撤退を決めた。 大滝展望台に到着して、テント設営をしたら、雪崩捜索訓練 をした。人がやっているのを見るといかにも簡単そうに見えた が、いざ自分がやってみると全然できなかった。そもそもゾン デがうまく伸ばせなくてそこで 5 分くらい時間をかけてしまっ た。今回の大きな反省点だった。 雪上訓練を終えたら、かき氷を先輩方がふるまってくれた。ウ インドスラブで作られた氷はこの上なくおいしかった。また、 夕食もケーキだったので豪勢な夕食になった。みんなテンシ ョンが上がりすぎて、ケーキをこぼしたりしてしまっていた。(松 坂記) 冬山はかき氷食べ放題。霜ざらめ雪もおすすめです。千田誕生日おめでとうケーキ 12 月 29 日 天候:雪 04:30 起床→06:00 発→08:50 鬼が城分岐→10:10 帰幕 →11:30 雪上訓練→21:00 ビバーク訓練開始 冬合宿二日目は岩手山山頂へのアタックと雪上&ビバーク 訓練と盛りだくさんの内容の一日だった。まず最初は山頂へ のアタック。まだ薄暗い中テン場を出発し、途中でアイゼンに 履き替えて山頂を目指した。しだいに木々の背丈が小さくな り、風が強まる。森林限界を超えるとさらに風が強くなった。 風速はだいたい 20~25m/s ほど。時折、耐風姿勢を取らない といけないくらいの強風だった。初めての本格的な強風に僕 はなかなか対応できず、何度か転んでしまった。周りの先輩 たちが普通に歩いているのを見て,何で歩けるのだろうと不 思議だった。先輩からのアドバイスで重心を低くしたり風上側 に気持ち体を倒したりと試行錯誤しながらなんとか進んだ。 強風フォー! そうこうしているうちに外輪山の鬼が城分岐に到着。しかし, 視界不良や悪天候であることからここから先には進まず、引 き返すことになった。強風で何度か転び、精神的に弱くなっ ていた僕は内心ちょっとホッとした。でも気を緩めてはいけな い。何度かよろけながらも転ばないように慎重に下りていった。 テントに戻った後は少しゆっくり休憩し、その後ロープワーク や雪崩捜索訓練を行った。手順を忘れていたり記憶が曖昧 な部分があるなど、しっかりと復習しておく必要があると感じ た。 SAB の練習 そして最後に待っていたのがビバーク訓練。この合宿の最後 を飾る訓練だ。三人一組になって三組それぞれが雪洞や半 雪洞を作り夜のビバークへと備える。とりあえず僕は持ってい た防寒着を全て着込んで挑んだ。最初は防寒着を着たおか げで暖かく、これなら意外に寝られそう、そう思いつつウトウト し始めた。。。。。がしかし、そう甘くはなかった。徐々に体が 冷えてきて寝ようと思っても寝られなくなった。やっぱり体を動 かさない限りどんなに着込んでも寒いんだ。そう実感したらも う起きて夜を明かすしかない。ロウソクを点け、3 人で会話をし ながら時間が来るのを待った。話していたら心なしか時間が 経つのが早く感じた。でも寒い。特に足が寒い。それでも限 界というほどでの寒さではない。先輩も去年とかと比べたら寒 くないと言っていた。結果、限界を超えるような寒さになること はなく、ビバーク訓練は終了した。本当のビバーク訓練のつ らさを知ることはできなかったが、冬山で雪洞を掘って一晩 過ごすというのはいい経験になった。 二日目は結果として強風での行動や雪上訓練、ビバーク訓 練と冬山をやるのに重要な経験を積むことができたと思う。さ らに冬山の経験を積んでスキルアップしていきたいと思った。 (室田記) 12 月 30 日 天候:晴れ時々雪 4:30 ビバーク訓練終了→7:50 発→9:10 御神坂登山口→ 9:35 鞍掛山登山口 下山 昨夜 21 時からビバーク訓練が行われている。3 パーティに分 かれそれぞれ半雪洞などを作り 4 時まで寒さと風を凌ぐ。私 のパーティはほぼ雪洞とも言える半雪洞を作り広々と 3 人で
過ごしていた。ビバーク訓練が初めてであった私は先輩の 「日付が変わるまではイケる」との言葉を信じ、眠ろうと努力し た。しかし、目を開けて時計を見ると 22 時、まだ 1 時間しか経 っていない全く眠れない足先がどうしようもなく寒い。これは 厳しい。どうやら先輩二人も眠れないようで 3 人で気を紛らわ しながら、時間の経過を待った。なんとか日付も変わり再び 睡眠を試みる。案の定眠れない今度は 30 分もせずに目を開 けた。シュラフさえあれば眠れるんだろうと思いながら靴下を 2 重にし、必死に気を紛らわす。意識が足先になければ意外 となんとかなるものである。気がつけば午前 4 時、ビバークの 終了だ。頻尿の私はこの 7 時間で 4 回トイレに行ってしまった。 他のパーティも無事に予定通りのビバークが行えたようでギ ブアップ者はいなかった。熟睡をしたものもいる。恐ろしい。 テントに戻り 1 時間の仮眠をとる。テントとシュラフがいかに暖 かいか痛感した。 ビバーク訓練中 よく眠れる。朝食の棒ラーメンを食べる。睡眠時間は圧倒 的に足りていないが腹を満たしたことで動くには充分だ。 いよいよ最終日の行動開始だ。ワカンを履いて視界も充分 にあり問題なく降りて行く。気がつくともう車道である。ここから 車を停めてある場所までは 1 キロほどあるため早足で進む。 途中トンデモ走行する車がありヒヤッとした。無事駐車場にた どり着き次は温泉だ。網張温泉に入浴し合宿の汗を流し帰 路についた。(小林記)
◇◇八ヶ岳◇◇
12 月 27-31 日 参加者: CL 永田(M1)、SL 鈴木(4)、長谷川(4)、網野(1) 1 日目 10:40 美濃戸口発→11:51 南沢分岐→14:09 行者小屋→ 19:00 就寝 バスとタクシーでの移動は滞りなく済み、八ヶ岳山荘美濃戸 口に到着した。とにかく気温が低い。雪はまだほとんどなく、 土が隠れる程度だった。2 日前くらいから強い冬型の気圧配 置となっていたが、八ヶ岳の東側にはほとんど降雪がないら しい。装備を整え、その場にいた他の登山者の方に集合写 真を撮っていただいてから出発した。高曇りの天気で、皆元 気そうである。それにしても寒い。 車道と登山道を行ったり来たりしながら進み、車道が終わっ たところで隊列を整えた。岩が多く露出した道に十二本爪の アイゼンは歩きづらく、また沢の渡渉個所に設置された橋桁 の木材を痛めてしまって心苦しい。登るほどに少しずつ増え ていく雪と氷は、気温の低さでカラカラに乾いている。休憩で 立ち止まると風もないのに手足の感覚が薄れてきて、翌日以 降の行程が思いやられた。開けた場所に出ても岩峰の稜線 は見えず、裾まですっぽりと雲に隠れてしまっていた。長いよ うな短いようなアプローチで行者小屋に到着した。 天気図を見ると翌日は徐々に天候が回復しながらも強い冬 型が続く予報で、予備日としてのジョウゴ沢に行くことを確認 した。特にトラブルもなく、慣れた手順で 1 日目を終えた。「い つもよりテントが広く感じます」と誰かが言った。テント生活が 上達した証拠だろう。(永田記) 八ヶ岳 出発前、八ヶ岳山荘の前にて (左から網野、永田、長谷川、鈴木)2 日目 曇り 05:00 起床→06:30 BC 発→07:00 赤岳鉱泉→07:30 F2→ク ライミング開始→12:15 終了→12:45 赤岳鉱泉→13:15 BC 着→19:00 就寝 朝からあたりはガスがかかっていた。行者小屋からも赤岳 や横岳は山頂が見えなかった。前日の予報通り、阿弥陀岳 や大同心を目指すのにはもう少し天気を待ったほうが良さそ うであった。予備日も 1 日あるし、本日を予備日としてジョウゴ 沢で軽く遊ぶことにした。行動日より一時間遅く起きて、炊き 込みご飯を食べた。若干芯が残っていたような気がする。炊 き込みご飯は失敗することが多い。でも美味かった。紅茶を 一杯やってから出発し、大同心沢の一本北の沢に入った。ト レースがよく付いているから人はたくさん入っていたのだろう。 だがすぐに沢が狭くなりここではないことに気づいた。地図を 見るとジョウゴ沢はもう一本北だった。予備日だからかぼけっ としていたのかもしれない。すぐにジョウゴ沢へ道を引き戻し た。F1 は雪にもあまり埋まっておらず登りたかったが F2 で遊 ぶ予定だったので F2 まで行って登攀準備をした。この時スク リューを持っているはずの隊員が持ってくるのを忘れていた ことに気づいた。やっぱりぼーっとしているらしかった。長谷 川と網野に取りに戻ってもらい、その間に永田と鈴木で巻道 から F2 を登ってトップロープを張り、一回ずつ登った。氷は 昨年度に比べると序盤は斜度がありなかなかに楽しめた。後 から来たパーティの登りも見させてもらい勉強になった。そう こうしているうちにスクリューが届いた。まずは長谷川がトップ ロープで登った。永田がビレーしている間、暇なので鈴木と 網野で側の支流に入って見た。少し上にゆるい氷が張って おり、フリーでアックスやアイゼンを刺す練習をして見た。硫 黄岳方面は開けていて、ジョウゴ沢はまだまだ散策して見た いと冒険心が沸き立った。長谷川が登り終えると網野も F2 を 登った。全員登り終えてから、鈴木と長谷川が一回ずつリー ドで登った。トップロープで登るのと異なり、スクリューを打た なくてはならない。自分は蔵王の仙人沢糸滝でリードして以 来でジョウゴ沢 F2 の方が斜度があったので恐る恐る足を上 げて行った。新品のモノポイントアイゼンのおかげで案外スム ーズに登れた。全員で 6 回ほど登ったわけだが BC に戻る時 間になってしまった。本当は上部の滝も偵察に行く予定だっ たが行けそうにない。せっかくなので、遠目で大滝を見られる 位置まで行って写真を撮って、BC へ戻って来た。翌日の行 動のために水分をたっぷり採って眠った。夜には空はよく晴 れていた。(鈴木記) F2(クライマー網野、ビレー長谷川) 3 日目(阿弥陀北陵・赤岳) 天気:快晴 04:00 起床→05:30 BC 発→06:30 ジャンクションピーク→ 07:55 第 二 岩 稜 取 付 → 08:40 阿 弥 陀 岳 → 09:10 中 岳 → 10:00 赤岳→10:50 BC 着→19:00 就寝 朝ごはんが米だったため、起きてすぐに米を炊き慌ただし く準備。テントを出ると予報通りよく晴れていて、気分が高ま った。阿弥陀分岐からもトレースがあり、暫く進むとトレースが 二手に分かれていた。尾根に進むトレースを選択し、しばらく 進んでいくと西にどんどん進んでいき違和感を覚えてストップ。 北西稜に向かうトレースのようだ。少し引き返してトレースから 外れ、北陵の尾根を直登するように登っていく。トレースから 外れるとかなりのラッセルとなり、「少し時間がかかるか?」と 思ったが程なくして北陵へ向かうトレースを無事に発見し、ホ ッとする。風も強くなく順調に尾根上を進んでいき、取付きに 到着。太陽が横岳方面から顔を出し、南八ヶ岳の絶景に目 を奪われながらロープを取り出し登攀の準備。永田さんリード で登っていく。上級生は全員来たことのあるルートだったが、 久しぶりの本格的なバリエーションルート。緊張感を持ちなが ら進み、無事に阿弥陀登頂。360 度雲一つない快晴で、興 奮しながらみんなで記念撮影。阿弥陀の下りは急傾斜の難 所であったが、12 月ということもあり去年と比べて雪が少なめ で、前回よりも簡単に降りることが出来た。そのまま赤岳に向 かい、頂上でもう一度記念撮影した後、文三郎道で行者に 帰った。テント場では他の登山客が増え始めていて、かなり の賑わいを見せていた。
阿弥陀頂上にて記念撮影 4日目(横岳大同心稜) 快晴 0400起床→0530BC 発→0650赤岳鉱泉→0720ルンゼ基部 →0920大同心→0955横岳→1055地蔵尾根分岐→1120BC 着→1900就寝 ガスが出ていないか心配であったが、テントの外に出てみ ると周囲は晴れ渡っていた。行動日3日目、一番楽しみであ った大同心稜完遂にも期待が持てそうであった。気温は -18℃と冷え込んでいたが、早く出発したくて仕方がなかっ た。 2日前に偵察で確認した札を目印に大同心沢へ入ってい く。沢から尾根に上がるポイントが判別できるか心配であった が、トレースもあり木々がよけているような道も確認できて一 目で判別できた。尾根を上がっていくと傾斜はきつくなり木々 は少なくなり雪も硬くなってくる。木のあるうちに早めにピッケ ルを出しても良いと思う。我々は基部直下でピッケルを出し た。灌木もなくなってきて大同心が姿を見せた。頂点まで視 野にとらえようとするとバランスが崩れそうになる。 巻き道は大同心に触れるほど近づいたところにあった。雪 が締まっているのでロープなしで抜けた。ここからルンゼに入 り、遡上していく。 1ピッチ目、スノーバーとアックスで分散支点をとり、永田リ ード、鈴木ビレイで登攀を開始した。見た目ではフリーで行 けそうであり、実際その程度の難易度であった。最終支点は 残置ハーケンともう一つ新たにハーケンを打ち分散してい た。 2ピッチ目、鈴木リード、永田ビレイ。ルンゼが左右に分か れていたが、鈴木はより難度が高そうな左を選んで登って行 った。右に行くものだとばかり思っていたので正しいルートで あるのかと疑問に思ったが、結果的には残置が結構あったの で一応来ている人もいるらしい。そもそも彼はあまり正しいル ートとか気にしていないようだった。そういうのも楽しい。 ここまでで核心部は抜けたが、恐らくこのルートの一番の 心配事は低温であろう。朝方、放射冷却現象で冷え込み、 日の出時刻を過ぎても全く日が当たらないので低温が容赦 なく四肢の末端を攻めてきた。フリーで行けそうだと思ったら 行った方が良いと思う。待っている間に体は冷え込み、登攀 時アックスや岩、雪を触る指の感覚はなくなってくる。少し恐 怖を覚えた。もしくは行動開始をもっと遅くした方がいい。こ んなに早く来る必要はなかった。 2ピッチ目を登りきると左手に正規ルートで通過するらしい 小規模な雪原が見えた。そこを目指してトラバースしてみた が、至るには切り立った崖をトラバースする必要があったので 途中にあった、チムニーをノーザイルで上がることにした。 安定したところに出るとすぐ左手に大同心が姿を現した。 鯨のようなその巨体は圧巻であった。ごつごつとした岩肌が 巨大生物特有の荒れた肌のようで(想像だが)より生物的な 印象となっていた。その背を目指してゆっくりと歩み始める。 頂点は日も当たり、そして周囲の山々が一望できる最高のロ ケーションであった。ずっとここにいたかったがそういうわけに もいかず、ひとしきり写真を撮って稜線に向かった。 その後横岳を縦走し、地蔵尾根経由で BC に戻った。 時間と体力に余裕があったので、鈴木と長谷川はジョウゴ 沢 F1に遊びに行った。F1と F2の間にも氷の張ったルンゼが あったので少し触ってみた。登り切りたいところであったが時 間も時間であったため、後ろ髪を引かれながらも帰路に就い た。 これで計画していた行動は全て完遂できた。天候に恵ま れたのもあるが、これまで行ってきた訓練や予備山行の成果 も、成功に大きく寄与していたように思う。あとは明日下山す るだけだ。ずっとこの山域にいたいと思うほど充実していた。 (長谷川記) 5 日目(下山日) 5:00 起床→6:49 テント場発→8:15 美濃戸山荘→8:50 八ヶ岳 山荘 下山 周りのテントで人が動き出す音に目を覚ました。風も降雪も ないので、朝食の炊飯をヨオと網野に任せつつ、拓海と二人 で外張りを撤収するなどして時間短縮をはかる。拓海は本当 にいつも時短意識が高くて、だらだらしがちな僕としては遅 れをとらないよう苦労する。出発の直前、空のテント場の前に 並ぶ 3 人を撮った写真が、今回僕が撮ったものの中で一番 いい顔をしていた。網野の足指の痛みは治らなくて、途中か らストックを 2 本持たせたが、荷物は最後まで譲らなかった。 殊勝なことだと思う。ずっと快晴で、どんどん人が登ってくる。 また一段とテント場が騒がしくなりそうだった。今回は比較的 に静かで良かったな…どうして人は騒ぎたくなってしまうんだ ろうな…などと愚にも付かないことを考えているうちに、登山
口の八ヶ岳山荘に到着した。ともかくまず風呂に入って、そ れから飛行機で実家に帰る僕の装備を、重量超過をしない ためにみんなに持ってもらい(本当にありがとう)、バスで茅野 駅に着いてからは順次解散となった。帰りの鈍行列車の中で、 ヨオ、拓海と今後買いたい装備の話をしているとき、そういえ ば数年前ならこうやってメーカー名や製品名だけで話が通じ るということにさえ感動していたな、としみじみ思い返してい た。 八ヶ岳 下山開始前、撤収後のテント場を背に (左から長谷川、網野、鈴木) 最後に総括を記す。今回の山行は来年度の冬期合宿を 八ヶ岳で行うべく、そのときには主将になる網野が現地でバリ エーションルートを経験しておきたいということで、僕は同行 を依頼される形での参加となった。少人数で平均学年の高 いパーティーだったおかげでマネジメントしやすく、また天候 にも恵まれて、体力トレーニング、登攀トレーニング、予備山 行と、準備がとんとん拍子で進んでいった。これまでの経験 に基づいて、いくらかの不運が重なってもメインの山行を実 施できるような準備はしていたが、その必要もなかったくらい に、今回はいろいろと順調すぎて怖いくらいだった。当日も 天候に恵まれ、計画していた 2 つのルートをどちらもトレース することができた。網野にとって、自分がリーダーとして合宿 隊を編成し、下級生を率いてリードで登攀する過程を、より具 体的に想像することができるようになったのなら本望だ。 こうして、あたかも現役部員であるかのように登山できる期 間も残りわずかとなった。現役活動報告を書くのも最後だろう。 そこで少しだけ、これまでの山岳部での活動を振り返らせて ほしい。 入部して以来、これといった大きな目標もなく活動を続けて きた。子どもの頃、登山雑誌を読み漁るだけだった日々に憧 れていたことを手当たり次第にやるだけで、ここまで来てしま った気がする。少なくともそれが原動力だった。そうして活動 する過程で、五感を通して感じたもの、身に付けた技術、考 えたこと、そして出会えた人たちの全てが今の僕を形作って いる。脳を通して言語化できない、かけがえのない何かが今、 僕の体には充密している。思い起こそうとすると、その得体の 知れない何かが、涙となってにじみ出してしまう。そんな 7 年 間の日々だった。この山岳部が、部員の一人ひとりにとって、 自分だけの大切な何かを得られる場所であることを切に願う。 (永田記)
◇◇雁戸山◇◇
1 月 7~8 日 参加者:CL 安(3)、SL 千田(3)、松坂(1)、室田(1) このところ山モチベが超低空飛行し続けている。休みの日 はやっぱり、彼女と一緒に映画を観たり、sendai 光のページ ェントで手をつなぎながら定禅寺通りを歩いたり、足利フラワ ーパークに行ったり、「寒いね」とか言いながら布団の中でイ チャイチャしていた方がよっぽど楽しいに決まってる。なのに 何故、僕は、山に上って下りるのか。昔、片方に積み上げた 石をもう片方に積み直す行為を延々と繰り返させる、生産性 ゼロの刑罰がどこかにあったらしい(らしい)が、僕が山に登る ときの気分はまさにそれ。一体僕は何をしているんだろう?そ もそも男だけで山に登ることの一体どこが楽しいんだ? そんな山岳賢者モードに入ってみたものの、彼女がいるわ けでなく、他に予定もないので、結局この成人式三連休もい つものように山に行く事になった。 1 日目 天候:雪、風:~10m/s 04:00 片平集合→05:50 国道 286 号終点、入山→10:50 前山 →11:45-13:15 蟻の戸渡り→14:20 幕営 理由はよく分からないが到着が 1 時間くらい遅れた。雪道 のせいかコンビニのトイレに寄ったせいか。国道 286 号の通 行止めゲート近くに車を停めて、入山。始めこそ丁寧すぎる 立て看板やら鉄塔やらで楽しくないが、標高 1000m からは登 山道を外れて坂元沢を左手に見ながら直登。時々晴れ間も 見えてなかなか楽しい。3 ピッチくらい登ったところの前山手 前のコルでテン場にお誂え向きの場所を見つけた。時間も 遅れているので今日のアタックは諦め、そこに幕営装備をデ ポして蟻の戸渡りを様子見しに行った。遠目からでもわかる 蔵王山系とは思えない切り立った尾根にワクワク。序盤にあ る 5m ほどの雪壁だけが懸念事項だったので試しに登ってみ る。念のためフィックスを張った。支点には掘り出した藪を使 った。今回は雪の状態がよく 1 年生も余裕で登れていた。だ んだん寒くなってきたのでここらでテン場に戻ることにした。 明日はさくっと行けそうだ。 夜は、のすけ(松坂のこと)の成人を普段より豪華な夕飯で 祝った。成人式には目もくれず山に行くなんて、将来有望ですね(?)成人しても合法で酒が飲めるくらいで何もいいこと ありませんが、おめでとうございました。 蟻の戸渡りとみなさん。 2 日目 天候:雪 風:~15m/s 05:00 起床→08:00 出発→11:00 雁戸山→14:55 下山 明け方は風が強く、ある程度落ち着いた頃に出発。昨日ロ ープを使った箇所はロープを出さずにサクッと通過した。千 田がいい感じに先頭を歩いてくれるおかげで、以降はブッシ ュの踏み抜きに手を焼くくらいで難なく山頂に立った。写真 撮影を済ませ、下山した。 今回の山行は、1 年生にとって丁度いい挑戦度の山行だ った。年末の岩手山で爆風の中歩いたのが効いたのか、冬 に慣れきたのか、後ろから見ていてドキッとする場面はなかっ た。よかった。僕もずっと失っていた自信をわずかながら取り 返すことができた。蔵王らしくない切り立った尾根と良くはな い天気のおかげで、久ぶりの充実感と山の楽しさを実感でき、 「やっぱり彼女と過ごす方がいいな」って再認識できた山行 だった。(安記) 山頂とみなさん。(左から室田、千田、のすけ)
◇◇村山葉山スキー◇◇
1 月 7-8 日 参加者:CL 大村(3)、SL 長谷川(4)、小林(1)、永田(M2) 1 日目は蔵王ライザワールドスキー場のゲレンデ内で練習 を行い、2 日目は車で村山葉山に向かい山スキーをおこなっ た。村山葉山を選んだ動機として、パウダーでの滑走をした かったことがあげられる。月山に隣接する村山葉山は目立た ない地味な低山として、冬季の登山者は最近まで少なかった とのことだが、豊潤な積雪量やアプローチの良さ、ブナ林の 美しいツリーラン、滑走に適した斜面が多い、などの条件が 揃い多くのスキーヤー、ボーダーを受け入れるようになった そうだ。今回はそんな流行り(?)に乗って村山葉山に行くこと とした。ルートは定番である大鳥居から北東に伸びる尾根に はいり、1217m ピークをピストンするルートどりである。 1/7(土) 0700 片平キャンパス集合→1000 スキー場着→1600 発 →1900 大鳥居着→2100 就寝→ 蔵王ライザワールドスキー場で、スキーの練習を一日行っ た。小林にはシールの張り方や、シール登高の仕方など山ス キーの基本的なことを、まずはゲレンデ内で教えることとした。 基本的なことを指導した後は各自滑降の練習をおこなった。 小林の滑りに関しては、本人曰く任意の位置で止まることが 苦手、とのことだが問題がないレベルまで達していた。村山 葉山ではツリーランとなるので、ゲレンデで停止したい場所で 止まれないことは問題になるだろう。 ゲレンデ内でも午後になると天候が悪化し、外に出たくな くなってしまった。明日村山葉山に行く予定だった網野は、も ともと不調気味だった体調が悪化しゲレンデ内で 2 時間ほど 休んでいたが、回復はなく、仙山線で仙台へ帰ることとなっ た。練習後は大鳥居(村山葉山への除雪の最終地点)まで車 で移動した。降りしきる雪が除雪最終地点に雪の大きな壁を 作り出し、規格外な積雪量を見て取ることができた。 ゲレンデで講習 1/8(日) 0450 起床→0630 出発→1105 927m ピーク→1330 下山 朝 4 時 50 分に出発したこともあり、他のパーディーは出発 時点では皆無だった。トレースはほぼなくひたすらラッセルを 行ったが、序盤は緩傾斜だったのでいいペースで進んだ。 三枚平を通過し、斜度がきつくなってくると、ペースが落ちた。 アルペンスキーだった僕と小林は、スキー板が細すぎたため パウダーに足元をすくわれ使い物にならなかった。申し訳な い気持ちで、ファットスキーだった長谷川さんと永田さんにラ ッセルを担当してもらった。途中から他のパーティーと合流し、 協力しながら 927m 地点についた。小林のスキー靴が合って いなかったらしく、痛みを訴えていたのでここで引き返すこと とした。 板が雪に埋もれて進めない ここからパウダーの滑走だが、ゲレンデでは味わえない浮 遊感があり楽しむことができた。下山するまで一度もシールを 付けなおす必要がないところもよかった。 反省点として、パウダーが予想させる山域ではアルペンス キーで行くべきではなかったことがあげられる。また、特にラ ッセルをしたいというこだわりがなく、滑走だけを楽しみたいと いう方は、朝早くに入山すべきではないだろう。なぜなら、入 山時点で一台だった車(つまり僕たちの車)は下山後には 6 台に増えていたからだ。村山葉山は三連休で天気がよけれ ばそれだけ賑わう山であるのだ。(大村記)
◇◇栗駒山◇◇
1 月 13-14 日 参加者:CL 見原(3)、SL 大橋(3)、杉森(1)、松坂(1) 1 月 13 日 1700 片平発→2000 駐車場にて幕営 1 月 14 日 天候:雪のち晴 06:50 駐車場発→08:00 いわかがみ平→09:20 1408m ピー ク着→ 10:30 山頂→11:30 いわかがみ平→ 13:00 下山 私にとって初めての冬山であったため、冬山での泊まりを 経験するために前夜泊とした。朝は強風のためテントの回収 が困難であり、少し遅れての出発となった。久しぶりの登山で あったが、特別苦戦することもなく進むことができた。山頂に 近づくと非常に風が強くなり、初めての経験に困惑した。顔も 耳も痛い。バラクラバをつけると息苦しいし臭い。呼吸のため 口だけ出すと口だけ痛い。まるで栗か何かの棘に刺されてい るかのようだ(栗駒山だけに)。ホワイトアウトしてからはどうし たらいいかわからなくなってしまったので上級生についていく だけになってしまった。今後の山行ではそうならないよう気を つけなければならない。GPS を用いて山頂まで進み、登頂後 即座に引き返した。時間があったのでピットテスト、雪崩捜索 訓練を行った。よくよく考えると 5 ヶ月ぶりの登山であり、まさ に「白駒の隙を過ぐるが若し」といったところである(栗駒山だ けに)。今山行では冬山登山の魅力や迫力に触れることがで きた。これからも冬山の魅力を探求していきたい。(杉森記)◇◇那須茶臼岳◇◇
1 月 28 日 参加者:CL 見原(3)、SL 千田(3)、安(3)、荻野(1)、小林(1)、杉 森(1) 天候:快晴、気温:-5℃程度 04:20 片平、出発→07:00 大丸駐車場→07:20 入山→08:10 峠の茶屋→10:00 峰の茶屋→10:40 茶臼岳→11:05 峰の茶 屋→11:45 峠の茶屋→12:50 大丸駐車場、下山 強風下でのアイゼン歩行を練習することを目的として、この山行は計画された。と言うのも、那須茶臼岳直下の峰の茶屋 は、『山岳気象大全』において「那須連峰の強風」としてコラ ムになるほど特異な風が吹くことで知られているのである。す なわち、周辺の地形的要因により風が収束し、冬型の気圧配 置の時はもちろん、通常、絶好の登山日和になると思われる ような移動性高気圧の通過時にも強風が吹くのである。しか し、我々が行ったこの日、風ほとんど吹いていなかった。7 時 に登山口についた時こそ風は強かったが日が昇るにつれ風 は収まり、峰の茶屋では無風。山頂でも多めに見積もっても 最大で風速 5m/s 程だったのではないか。 そんな天候も相まって、山は登山者で大賑わいであった。 山で「こんにちは」といったのは数か月ぶりである。しかるに、 樹林帯もラッセルすることなく通過でき、その分の時間でたっ ぷり 1 時間かけてピットテスト及びシャベルコンプレッションテ ストを行った。積雪層の形成時期を同定できなかったのは反 省点である。樹林帯を抜けたところでアイゼンを履き、山頂を 往復した。特に危険個所もなく、風がないことを残念に思った。 下山途中にはビーコン捜索の練習をし、予定通り下山した。 (荻野記)
◇◇磐梯山◇◇
2 月 3-4 日 参加者:CL 安(3)、SL 見原(3)、大村(3)、網野(2)、松坂 (1)、杉森(1)、星川(1) 2 月 3 日 天候:快晴 5:30 片平部室集合→9:00 猪苗代スキー場→9:40 スキー 場上部、入山→10:10 赤埴山→12:40 磐梯山→14:45 1350m 地点幕営 5 時半に片平に集合したが装備チェックに少し時間がかか り、20 分ほど出発が遅れた。スキー場のリフトに乗ろうとしたと ころ、係員の方に登山届を提出するようにと言われたため、ス キー場の中部で提出した。スキー場上部でスノーシューを履 いていたところ、星川のスノーシューのビンディングが 1 つ無 いことに気づき、足から外れないように 2 本のビンディングで 足首を固定するように取り付けた。この日は快晴であったた め上りの際は大量に汗をかくほどであったが、ラッセルもなく 順調に進んだ。東尾根の 1650m 付近からは、幕営装備をデ ポし、アイゼンを履いて慎重に進んだ。途中雪面にクラックが 見られたが無事登頂した。下りの際に星川の足が攣ることが あり行動が 20 分ほど遅れたが、計画通り東尾根の取り付きで 幕営した。 東尾根の急登手前。 2 日目 天候:晴れ 4:30 起床→6:30 発→8:30 スキー場、下山 夜のうちに 10 ㎝ほどの雪が降ったが朝の時点では晴れて いた。その後観察キットを用いて積雪層観察やピットテストを 行ってから、スキー場を降りて下山した。今回の反省点は、 朝の装備チェックで集合時間から団体装備を準備し始めたこ とで出発時間が遅れたこと、急いでいたことで星川のスノー シューのビンディングが一つないことに気が付かなかったこと、 登山届の提出が必要であることを知らなかったことである。次 回からは事前に装備チェックをすることや、集合時間までに 団体装備も含めてすべて揃えておくべきであると感じた。(星 川記) ピットテストの様子。◇◇秋田駒ケ岳縦走◇◇
2 月 8-10 日 参加者:CL 安(3)、SL 千田(3)、大橋(3)、網野(2)、小林(1)、杉 森(1)、松坂(1)、室田(1) 蔵王縦走前にメンバーで連泊の山行をやる必要性を感じ、 それ用の山を探し始めたのが 12 月。ところが良い場所がな かなか見つけられず、伸びに伸びて場所決定は 1 月中旬に なってしまった。直前に決めた割には、アイゼンが試される 岩々した場所(男岳周辺)とナビゲーションが試されるのっぺりした場所(湯森山とかそこら)があって、蔵王の予備山行には ちょうど良かった。というか、終わってみればラッセルあり、雪 稜あり、ホワイトアウトナビゲーションありで、今季最も密度の こぉ~い山行だった。 1 日目 天候:雪 04:00 片平集合→08:00 田沢湖スキー場→08:30 入山→ 13:30 1350m 地点、幕営 今年は雪が多い。その上、今回は日本海側の山。ラッセル 地獄に期待しながら田沢湖スキー場へ向かった。スキー場の 駐車場に車を停め、田沢湖スポーツセンター脇から入山した。 この時点で積雪は 2m 程度。これはかなり期待できそうだ。 出だしの水沢渡渉。冬の渡渉ってなんかエロいよね。 渡渉してしばらくは林道沿いに歩き、林道が東に逸れ出す箇 所からは水沢沿いに直登した。登山道からはしばらく離れる ことになるが、雪が多いおかげで藪には苦労しなかった。初 めこそ平坦でつまらないが、標高 800m あたりから斜度が出て 腰ラッセルになり、雪もフカフカなので一気にラッセル強度が 上がる。同時に今シーズン初の腰ラッセルで、僕もテンション も上がった。やっぱりラッセルが一番楽しい。つらいけど。標 高 1000m あたりからは美しいブナ林が広がり、大汗を流しな がらも気持ちよく歩くことができた。ただ予想以上の積雪量で 全体の進度は遅れてしまっていた。技術的な核心になるであ ろう、稜線に出てから男岳までに要する時間は未知数だった ため、ここは明日に回して、今日は標高 1300m の尾根上で 幕営となった。夜にかけて風が強くなる予報だったので、斜 面を削ってテントを立てた。(安記) 2 日目 天候:雪 視界:50m 以下 04:00 起床→06:20 出発→06:40 1390m 分岐→07:40 五百 羅漢→09:30 男岳→11:00 男女岳→12:20 横岳→14:20 湯森山→14:35 1400m 地点、幕営 雪は比較的締まっていたがワカンを付けて出発した。ハイ マツの上に積もった雪の上を歩くような状態だったため時折 ズボッと沈み苦戦した。出発から 20 分ほどで稜線上である 1390m 分岐に出て、ここでアイゼンに履き替えた。視界は極 めて悪く 20m あるかどうかという程度。トップを歩いていた自 分は想像以上の視界の無さに緊張しつつも高揚感を感じて いた。1390m 分岐から五百羅漢の稜線はやや西側斜面寄り、 ないし稜線上を歩いたが、左手は転んだらどこまでも止まら ないような斜面が続いており神経をとがらせた。五百羅漢は 存在感のある岩が目の前に立ちはだかっており一目で分か る。2 月初旬だが道標もしっかり確認できた。ここは南東側の 斜面をトラバースして通過するのが正解だろう。我々は 1 ピッ チ分フィックスを張って通過した。岩陰ということもあり膝上ほ どの雪が積もっていた。 五百羅漢の東側をトラバース。 そこからは一時間ほどで男岳に到着した。山頂の鳥居はごく 一部だけが顔を出していた。問題はここからの下りである。東 方向に進路を変え尾根を下っていきコルに出たら北東方向 に進み阿弥陀池を目指すという、言わば夏道に忠実に行くよ うなライン取りで進む作戦だった。ところがこの東側に下る尾 根はひどいガス。視界数 m という言い方で表現できないよう な、本当に一面真っ白の世界だった。目の前がフラットなの か段差になっているのかも判断しがたいような状況が続く。 一瞬遠くに黒い尾根のような影が見え、「あ、あそこまでは行 っても大丈夫」と判断しながら一歩ずつ慎重に歩みを進める 形で、非常に神経をすり減らした。南側の雪庇を警戒して北 側寄りに進んでいると後ろから「チダーー!」と叫び声が聞こ えた。慌てて振り返る。まるで平昌オリンピック女子団体パシ ュートの高木美帆である(伝わらない)。どうやら尾根から外 れて沢に下りそうになっていたらしい。助かった。自分でもも ちろんルートファインディングはしているが、それでも外れて しまうほどの視界不良だった。
ここどこよ?の図。(男岳から下った尾根の上にいます。 なんとかコルまで下りた。夏道では分岐になっているこのコル には道標があり、それも確認できた。ここからは北側に舵を取 る。地図的にはなんでもなさそうな緩斜面であるが、現場で は全くその斜面がどの程度なのか判別できなかった。先頭の 千田をロープで確保し、まずは行かせてみてそのあと全員行 けるか或いはロープを出していくかの判断をする事にした。 結果は地図通りの緩斜面でありロープなしで全員行けたのだ が、ここでも非常に気を遣った。阿弥陀池から北東に進むと 男女岳に続く夏道(きわめて明瞭)にぶつかったので、ここで 先頭を網野にバトンタッチした。男女岳山頂で記念撮影を済 ませて下り始めるとあっという間に阿弥陀池小屋についた。こ こでみんなどことなく緊張から解放されたような空気があった が、大橋から「最後まで緊張感をもって」というような一言があ り、隊全体が改めて引き締まった。次のピッチは一年生にも 経験を積ませようということで先頭松坂、2 番手を網野にして 行動開始した。横岳を目指すにあたりまずは横岳から北側に 延びる尾根のコルに向かって歩いていた。10 分ほど歩いた 頃だっただろうか。突然だった。先頭の松坂が雪壁のように なっていた斜面を 5m ほど滑り落ちた。声をかけると返事は帰 ってきた。周辺の安全を確認し、安が回り込んで松坂のもと に向かった。松坂が無事で一安心したのと同時に、こうした アクシデントを起こしてしまったことを反省した。やはりどこか で気の緩みがあったのだろうか。ただ視界は相変わらず優れ ていなかったので、上級生が先頭を務めるべきだったことは 間違いない。そこからは再び上級生に先頭を戻し横岳を目 指した。強風に叩かれながらもいい経験を積むことができた。 横岳以降はルートファインディングに苦労することもなく順調 に進み、湯森山を過ぎたあとの 1400m 地点にて幕営した。こ の頃から自分は鼻の調子が悪化し始め、翌日には風邪を引 いてしまったのだった。(千田記) 3 日目 天候:曇りのち晴れ 04:00 起床→06:10 発→06:35 熊見平→07:25 笊森山→ 09:20 乳頭山→09:45 田代平山荘→11:20 大釜温泉、下山 目覚まし時計が鳴り、「くそぉもっと寝たいのに」と思いなが らシュラフから這い出た。夜中は風が強かったが、朝になっ て幾分か落ち着いた。テントから頭を出すと、スカイラインが 何とか判別できる程度に視界は回復し、空も雲が薄い箇所 がチラッと見えた。天気良くなるんじゃね?と期待に胸を膨ら ませながら、朝飯を食って準備。出発早々、期待は裏切られ た。確かに昨日よりは条件は良く、時折ガスの切れ間から空 と地面の境目が判別できるのだが、基本は視界 50m 程度で 真っ白。コンパス頼りに進んだ。特に笊森山から乳頭山まで のコルに至るまでの箇所では最も視界が悪くなり、立ってい る場所の斜度と地形がわからないわ、空と地面の境目が判 別できないわ、入って行きたくなるような間違い尾根がいくつ か存在するわ、で恐ろしく難しかった。ゆ~っくり進んだ。後 ろから修正することもあったが、考えていた通りのルートを概 ねトレースできた。この時の先頭は網野。ナイスナビゲーショ ンでした。 ところが乳頭山を登りだすころには一転して青空が見え出 し、今までのガスが嘘だったかのように消え去った。しまいに は男女岳が見えるほど晴れ出す始末。さっきはあれ程僕らに 苦労させたくせに、まったく人騒がせな天気だ。乳頭山は、 北東に伸びる尾根に合流する箇所で短い急登を登って、小 さな雪庇を乗り越える箇所があったが、天気が良くなったお かげで楽に山頂に至ることができた。あそこでも同じように視 界がなかったら苦労しただろう。 さっきのガスが嘘のような晴れ。男女岳が見えた。