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密教研究 Vol. 1940 No. 72 003釋 啓峰「有部律攝概説 P48-69」

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有 部 律 撰 概 読 四 八

峰、

目 次 一 本 宗 の 學 則 二 右 四部 律 所 一學 の 意 趣 (四 分 家 の 曲 解 ) 三 本 末 分 部 (僧 祇 律 に 就 て、 支 那 の 授 戒、 密 教 の 有 部 律 傳 來 ) 四 三 藏 五 律 藏 の 宗 幽 服 (道 宣 律 師 非 制 の 制、 右 部 律 橿 川三 深 教 の 丈、 支 郡 日 本 に 於 け る 大 乗 教 徒 の 立 場、 雲 照 和 上 と 興 然 律 師 と の 逸 話 ) 六 律 藏 の 教 王 七 能 詮 の 教 髄 八 所 詮 の 戒 禮 ( 結 界 ﹁ 小 界 ・ 大 界 ・ 衣 界 ・ 浮 地 界 ﹂ 戒 壇 ﹁ 小 乗 の 戎 壇 ・ 大 乗 の 戒 壇 ・ 秘 密 の 戒 壇 ﹂ 受 戒 の 種 類 ・ 戒 髄 分 別 ﹁有 部 ・ 四 分 ・ 大 乗 ﹂ ) 九 三 聚 の 分 齊 十 所 被 の 機 根 (大 乗 頓 漸 の 二 機 ) 十 一 律 囁 の 繹 相 已 上 - 本 宗 の 學 則 高 組 の 三 學 録 を 以 て 墨 則 と す る は 勿 論 で あ る。 高 組 大 師 が 唐 よ り 御 麟 朝 の 後、 立 教 開 宗 に 際 し 眞 言 門 徒 の 肇 則 を 録 し て 上 奏 せ ら る。 そ れ に 封 し て 弘 仁 年 中 の 太 政 官 符 に 太 政 官 符 治 部 省 貫 言 僧 五 十 人 右 被 右 大 臣 僻 奉 ノ ノ ハ ハ ラ ヘ シ 勅 件 宗 僧 等、 自 今 以 後、 住 東 寺、 其 宗 教 學、 一 依 下大 毘 盧 舎 那 . 金 剛 頂 等 試 百 飴 巻 経、 蘇 悉 地 ・ 蘇婆呼.根本 有 部 等 壼 百 七 拾 参 巻 律、 金 剛 頂 獲 菩 提 心 論 ・ 縄 摩 詞 衛 論 等 ひ (経 律 論 等 目 録 在 別 ) 若 僧 有 レ闘 者 以 下受 二學 一 奪 法 h 有 一次 第 功 業 信 上補 レ 之、 若 無 レ僧 者、 ニ ノ 令 下 二傳 法 阿 遮 梨 一臨 時 度 補 夢之 道 是 密 教、 莫 レ 令 五 一他 宗 僧 一難 y 者 デ ラ ハ ス ヘ シ 省 宜 承 知、 依 レ 宣 行 レ 之、 立 爲 二恒 例 ハ 符 到 奉 行 参 議 從 四 位 下 守 大 辮 勲 六 等 件 宿 禰 國 道 從 七 位 守 左 小 史 美 奴 連 清 庭

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弘 仁 十 四 年 十 月 十 日 斯 の 如 き 官 符 を 仰 ぎ、 有 部 律 を 以 て U興 言 示 徒 の 依 行 す へ き 律 な る こ と を 規 定 せ ら れ た。 以 て 高 租 の 御 本 意 の ほ ど を 知 る べ く、 一 寸 の 疑 義 を も 挿 む べ き 飴 地 は な い。 二 有 部 律 所 學 の 意 趣 眞 言 宗 徒 が 有 部 律 を 依 學 す る は、 兼 學 兼 行 の 意 味 か、 又 は 正 學 正 行 と 心 得 へ き か。 秘 密 三 昧 耶 戒 儀 に 三 聚 浮 戒 が 読 か れ て ゐ る。 そ の 中 で 擬 律 儀 戒 の 一 法 は 所 謂 聲 聞 の 二 百 五 十 戒、 大 乗 の 十 重 四 十 八 ;輕 戒 等 で あ る。 繹 迦 の 一 家 別 に 菩 薩 曾 は な い。 外 に は 聲 聞 行 を 爲 し、 内 に は 菩 薩 の 心 を 秘 す。 故 に 聲 聞 戒 を 本 と な す、 % て 小 乗 の 二 百 五 十 戒 即 三 昧 耶 佛 戒 と す る。 然 ら ば 三 昧 耶 戒 の 持 ち 方 は 此 の 概 律 儀 戒 に 愚 ら ね ば な ら ぬ。 眞 言 行 者 の 事 相 は 皆 こ の 戒 律 と 一 致 す る も の で あ る。 伍 て 三 昧 耶 戒 は 眞 言 行 者 の 命 根 に し て、 而 も そ の 中 の 律 儀 で あ る。 故 に 兼 學 に 非 ら す し て 正 學 と 心 得 て、 實 修 實 行 し な け れ ば な ら ぬ。 四 分 家 の 曲 解 大 師 の 三 學 録 を 解 す る に、 古 來 四 分 家 に は 殊 更 に 曲 解 を す る。 脚 一 読 に は 新 課 の 有 部 律 を 大 師 が 傳 來 さ れ た。 そ の 傳 來 を 奏 上 せ ん が 爲 に、 有 部 律 の 書 目 を 三 學 録 に 記 載 せ ら れ た ま で 玉 あ つ て、 敢 へ て 依 行 の 爲 め で は な い と 云 ふ。 此 読 は 御 請 來 録 と 三 學 録 と を 混 同 し た 読 で、 輩 に 傳 來 の 書 を 奏 上 ざ れ た の で あ れ ば、 御 請 來 目 録 が あ る の で あ つ て、 何 ぞ 煩 は し く 三 學 録 に 記 載 せ ら る 玉 の 要 あ ら ん や と い ふ こ と に な る。 復 -読 に は 眞 言 行 者 は 有 部 律 を 一 往 知 つ て 置 か ね ば な ら ぬ 必 要 が あ る 爲 め、 三 學 録 に こ れ を 記 載 せ ら れ た の で、 随 行 の 爲 で は な い と 云 ふ。 是 れ 亦 甚 し い 僻 見 曲 解 で あ る。 何 と な れ ば 若 し 學 録 記 載 の 有 部 律 は、 輩 に 知 り 置 く 丈 け で 實 修 實 行 の 趣 意 で な い と す る な ら ば、 絵 の 爾 部 大 経 を 始 め 菩 提 心 論、 並 に 繹 摩 詞 術 論 等 は 如 何 に 心 得 べ き か、 是 等 の 経 論 も 軍 に 識 る 丈 け で 實 修 の 意 味 で は な い と 言 ひ 得 る か。 二 経 二 論 に 読 か れ て あ る 三 密 の 法 門 は、 眞 言 行 者 の 必 修 實 行 す べ き 法 で は な い か。 然 ら ば 同 じ 三 學 録 に 記 載 せ ら れ て 特 に 簡 別 な き 已 上、 有 部 律 も 亦 た 眞 言 行 者 の 必 修 實 行 の 爲 め に 録 せ ら れ た も の で あ 有 部 律 掻 概 設 四 九

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有 部 律 撰 概 説 五 〇 る こ と は 論 す る ま で も な い。 四 分 家 の 解 繹 は 杢 く 窮 絵 の 種 の 辮 謹 論 に し て 甚 し い 曲 解 で あ る。 猫 學 の 字 義 に 付 い て 言 な ら ば、 學 と は 修 學 と か 叉 は 學 脅 と 相 蓮 し、 知 學 と か 學 知 と か 相 蓮 す る 語 で な い。 學 は 和 訓 に マ ナ ブ と 云 ふ。 郎 ち マ ネ ル 義 で あ る。 マ ネ ル と は 古 聖 の 言 行 を 實 修 實 行 す る の で、 儒 書 に 存 す る 大 學 と い ふ 書 の 中 に は 修 身 ・ 齊 家 ・ 治 國 ・ 不 天 下 の 四 大 綱 目 を 墾 げ て、 實 修 實 行 を 教 へ て ゐ る、 古 來 の 墨 者 は 何 れ も 此 の 實 修 實 行 を 主 と し、 入 格 の 陶 治 を 重 ん じ た。 今 三 學 録 と い ふ 已 上、 眞 言 行 者 は、 そ れ に よ つ て 實 修 随 行 す べ き 意 趣 に 依 る も の な る こ と は 當 然 で、 今 は 有 部 律 に 依 て 入 格 を 陶 冶 せ よ と の 御 提 衡 で あ る。 三 本 末 分 郡 本 末 の 分 部 に 付 て は、 二 部 の 縁 起、 五 師 の 住 世、 十 八 部 の 分 部 等 の 読 明 を 要 す る、 そ の 大 要 は 先 述 序 読 の 中 に 大 略 説 明 し て 置 い た の で 今 は 略 す る。 滅 後 迦 沖菓 奪 者 が 五 百 大 阿 羅 漢 達 と 倶 に 窟 内 に て 三 藏 を 結 集 せ ら れ た。 そ の と き 窟 外 の 大 衆 も 婆 師 波 尊 者 を 上 首 と し て 五 法 藏 を 結 集 し た。 此 塵 に 根 本 二 部 存 す る こ と 瓦 な つ た。 印 上 座 部 と 大 衆 部 と が こ れ で あ る。 而 し て こ の 時 代 に は 二 部 の 間 に 諄 論 は 無 か つ た。 勿 論 當 時 は 迦 葉 や 阿 難 奪 者 が 生 存 し て ゐ た か ら 異 議 を 立 て る 飴 地 が な か つ た の で あ ら う。 然 る に 滅 後 一 百 年 頃 に な る と、 迦 葉 も 阿 難 奪 者 も 入 滅 せ ら れ、 先 づ 大 天 が 五 事 の 異 読 を 唱 へ、 始 め て 裳 派 の 諄 い が 出 來 た。 次 に 五 師 佳 世 の こ と あ り、 道 宣 律 師 の 拾 毘 尼 儀 抄 並 に 天 台 大 師 の 四 教 儀 等 に 五 師 各 々 二 十 年 維 持 せ ら れ た と い ふ、 け れ ど 有 部 宗 に は こ れ を 依 用 せ ぬ。 十 八 部 の 分 別 の こ と も 異 読 旺 々 な れ ど、 有 部 は 新 課 家 の 読 を 標 準 と し、 道 宣 律 師 の 下 に て も 懐 素 定 賓 の 爾 師 は 特 に 新 課 家 の 読 を 依 用 し て ゐ る。 曾 祇 律 に 付 て 先 の 序 説 の 中 に、 八 示 綱 要 に 凝 然 大 徳 が 倫 旧 祇 律 を 以 て 上 座 部 の 律 で あ る と 記 る さ れ た こ と に 就 い て、 何 れ の 説 を 本 擦 と し て か く 述 べ ら れ た か を 不 審 し た の で あ る が、 そ の こ と は 大 徳 の 著 述 た る 太 一 卉 木 抄 に 全 く 道 宣 律 師 の 読 を 本 擦

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と し て 述 べ ら れ、 そ の 上 に 大 集 経 の 如 來 在 世 に 五 師 分 派 の 丈 を 引 い て 潤 色 せ ら れ た。 そ の 中 に 櫓 祇 律 は 廣 博 に し て 五 部 の 義 を 総 持 す、 故 に 曾 祇 と 名 く、 勿 て 八 十 諦 を 指 し て 曾 祇 と 云 ふ と、 さ れ ど こ の 大 集 経 に 読 く 佛 在 世 五 部 分 派 の 読 は 信 ぜ ら れ ぬ。 他 の 経 律 に は 一 向 に そ の 説 が な い。 低 て 大 集 経 の 説 は 未 來 を 懸 記 せ ら れ た も の と 考 へ ら る、 な ぼ ︼ 面 に は 大 集 維 が 世 に 顯 は れ た 時 代 を 研 究 す る 必 要 が あ る。 卉 木 抄 の 中 に は 薪 繹 家 の 読 を 墾 げ て あ つ て、 四 分 家 の 懐 素 定 賓 爾 師 は そ の 薪 課 家 の 説 に 加 澹 せ ら れ た。 支 那 の 授 戒 と の 問 題 も 序 読 に 於 て 大 要 読 明 し た。 け れ ど も 術 ほ 参 考 の 爲 め に 絵 義 を 述 べ て 置 き た い。 大 罷 四 分 の 授 戒 は 法 時 律 師 の と き 始 め て 執 行 せ ら れ た 趣 き が 僧 傳 等 に よ つ て 知 ら れ る。 叉 二 説 に は そ れ よ り 八 十 絵 年 前、 後 漢 漿 帝 の と き、 支 法 領 ・ 支 鎌 ・ 竺 法 護 ・ 竺 道 生 ・ 支 櫻 識 の 五 師 が 來 到 し て 具 足 戒 儀 を 執 行 し た、 是 れ は 五 誰 受 戒 の 式 で あ る。 そ の 後 八 十 三 年 を X維 て 魏 塵 帝 士曇 牛 二 年 に 法 時 律 師 が 重 ね て 具 足 戒 儀 を 修 行 し た、 そ の と き は 誰 明 十 櫓 に し て 中 十 の 式 を 准 用 す る と あ る。 先 の 五 誰 受 戒 に は 人 名 を 列 塁 し て あ る、 け れ ど 後 の 十 誰 は 人 名 が 墨 げ て な い。 或 は 前 に 偏 五 の 儀 式 に 依 て 受 戒 し た 入 達 が 居 る か ら、 十 誰 は 得 る に 難 く な い と 思 は れ る か も 知 れ ぬ が、 前 後 八 十 三 年 も 隔 た り、 且 つ 年 瀟 二 十 歳 已 上 に て 受 戒 す る 規 則 で あ る か ら、 前 受 戒 の 入 達 は 已 に 入 寂 し た こ と に な る。 從 つ て 十 曾 を 得 る こ と は 容 易 で な い。 十 論 律 に 優 婆 離 奪 者 が 佛 に 問 ふ て 日 ふ、 如 佛 読 邊 地 入、 持 律 第 五 得 受 具 戒、 頗 有 十 入、 但 取 五 入、 得 ゾ 名 卜 爲 ド 受 卜 戒 否、 答 得 名 受 具、 與 受 者 得 罪 文 初 め の 偏 五 の 丈 に 持 律 第 五 と あ る は、 偏 國 に て は 戒 相 を 明 了 し、 持 戒 堅 固 な る 者 が 澤 山 に 居 る 筈 が な い。 そ こ で 五 人 中 に 一 入 丈 け 持 律 堅 固 に し て、 且 つ 戒 相 に 明 か る い 人 が あ れ ば 宜 し い。 飴 の 四 人 と て 未 受 具 足 戒 の 人 で は 謹 明 と は な ら ぬ。 軍 に 大 徳 と か 智 識 と か 學 者 と 云 ふ 丈 け で は 偶 像 同 様 で あ る。 次 に 中 十 の 丈 は、 偏 國 に は 持 律 者 一 人 を 見 た け れ ど、 中 國 に は 持 律 者 が 澤 山 居 る 筈 で あ る か ら、 十 入 中 に 持 律 者 五 入 で 宜 し い と は 許 さ れ ぬ、 必 ら す 持 律 堅 固 の 大 曾 十 人 を 要 有 部 律 掻 概 説 五 一

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有 部 律 掻 概 説 五 二 す と、 佛 が 説 か れ た、 そ れ に 就 て 南 山 律 師 の 記 に 日 ふ。 昔 魏 文 帝 三 年 に 無 遮 會 を 設 く。 そ の と き 帝 問 ふ て 曰 く、 此 土 傳 戒 の 原 由 云 何 が 知 る や と、 諸 大 徳 答 ふ 能 は す、 一 比 丘 あ り、 北 天 竺 に 到 り 一 阿 羅 漢 に 向 ひ 問 ふ て 日 ふ、 震 旦 の 僧 尼 受 戒 を 得 た る や 否、 羅 漢 答 へ て 曰 く、 我 は 小 聖 に し て 知 る 能 は す、 且 つ 語 つ て 日 ふ、 彌 勒 菩 薩 に 往 詣 し て 得 不 を 問 ひ 來 り て 報 ぜ ん と、 輝 定 に 入 り 都 率 天 に 到 り 問 ふ て 日 ふ、 我 は 是 れ 小 聖 に し て 邊 地 の 曾 尼 得 戒 を 爲 す や 否 や を 知 ら す、 來 つ て 奪 者 に 問 ひ 奉 る と、 彌 勒 答 へ て 日 ふ、 邊 地 の 曾 尼 は 已 に 得 戒 し た と、 途 に 誼 瞼 を 請 ひ 金 華 を 取 り 願 言 し て 日 ふ、 若 し 邊 地 の 櫓 尼 得 戒 せ ば 願 く は 金 華 羅 漢 の 手 に 入 り、 若 不 得 な ら ば 金 華 掌 中 に 入 る 莫 ら ん と、 願 詑 つ て 金 華 掌 中 に 入 り 一 尺 影 現 す。 奇 徴 既 に 爾 り。 彌 勒 語 て 日 ふ。 汝 震 旦 比 丘 の 所 に 至 り 亦 當 に 獲 願 す べ し。 若 し 震 旦 の 僧 尼 得 戒 不 虚 な ら ば、 願 く は 金 華 比 丘 の 掌 中 に 入 ら ん 云 々。 道 宣 律 師 が 右 の 記 録 を 引 用 せ ら れ た の は 何 に 由 る や、 定 め て 震 旦 の 受 戒 は 得 戒 な る こ と 疑 ひ な き 詮 丈 と し て 引 用 せ ら れ た も の と 思 は る。 然 し な が ら 他 の 一 面 か ら 考 察 す る と き は、 古 來 震 旦 の 受 戒 は 正 し き 佛 制 に 準 じ て 修 行 さ れ て ゐ な い 反 誰 と も 見 ら れ る。 何 と な れ は 若 し 佛 制 に 準 じ 正 し き 授 戒 を し て 居 る な ら ば、 帝 よ り 質 問 が あ つ た 場 合、 直 ち に 得 戒 す と 答 . へ 得 る 筈 で あ る。 然 る に そ の 自 信 が な か つ た の は 正 し い 儀 式 に 由 て 傳 戒 し た も の か 否 か 不 明 な る に よ る。 且 つ 又 道 宣 師 が 斯 檬 な 記 録 を 引 用 せ ら れ た の は、 道 宣 律 師 自 か ら も 此 問 題 に 關 し て 確 固 た る 自 信 が な か つ た 爲 め に、 彌 勒 菩 薩 の 誰 明 を 引 用 せ ら れ た も の と 思 は れ る。 然 れ ば 彌 勒 菩 薩 の 誰 明 に 由 て 此 問 題 は 解 決 し た か と 云 ふ に、 左 様 で な い、 大 乗 唯 識 宗 の 人 な ら ば 彌 .勒 菩 薩 の 誰 明 を 信 奉 す る け れ ど も、 小 乗 律 の 立 場 で は 佛 金 口 の 直 読 で な い 限 り 信 奉 さ れ ぬ。 要 す る に こ の 讃 文 あ れ ど 爾 ほ 古 來 支 那 の 受 戒 は 果 し て 受 得 か 否 か 不 審 と な る。 密 教 の 有 部 律 傳 來 支 那 で は 曇 摩 留 支 三 藏 が 初 め て 十 諦 律 を 翻 傳 し て 以 來、 大 に 盛 行 し た 様 子 で あ る が、 密 教 の 有 部 律 相 傳 は、 支 那 一 般 の 傳 律 と は そ の 趣 き を 異 に す る。 密 教 の 有 部 律 は 八 租 相 承 で あ つ て、 龍 猛 ・ 龍 智 ・ 金 剛 智 ・ 不 室 ・ 恵 果 ・ 弘 法 と 相

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傳 す。 龍 猛 以 前 の 相 傳 に 付 て は、 三 藏 記 に 有 部 律 相 承 と し て 迦 葉 ・ 阿 難 ・ 末 田 地 . 曾 那 婆 斯 ・ 優 婆 掬 多 乃 至 第 三 十 三 代 達 磨 梨 帝、 第 三 十 四 代 龍 猛 菩 薩、 以 下 都 合 五 十 三 人 の 相 承 人 名 を 列 墨 し て ゐ る、 然 ら ば 如 來 在 世 よ り 滴 々 相 承 の 根 本 律 で あ つ て、 相 承 の 殊 勝 を 誇 り と す る の で あ る。 斯 く 言 は 貸 八 租 の 中 に て 恵 果 ・ 弘 法 の 二 祀 は 四 分 に て 受 戒 せ ら れ、 有 部 の 受 戒 で は な い と 云 ふ も、 そ れ は 入 密 已 前 即 ち 秘 密 灌 頂 以 前 に 受 け ら れ た も の で、 秘 密 灌 頂 の 庭 に は 必 ら す 三 昧 耶 戒 を 受 得 す る。 そ の 三 昧 耶 戒 に は 三 聚 浮 戒 も 同 時 に 包 含 し、 又 そ の 三 聚 浮 戒 の 中 に 掻 律 儀 戒 の 一 聚 は、 秘 密 相 鷹 の 有 部 の 戒 相 を 授 け る。 三 昧 耶 戒 儀 の 文 に 日 ふ、 欲 受 佛 性 三 昧 耶 戒、 先 可 獲 無 上 之 心 ↓ 其 無 上 心 者、 持 下 五 篇 七 聚、 三 聚 四 重 十 無 霧 戒 上 也、 其 三 聚 者 乃 至、 五 篇 七 聚 者 具 足 戒 也、 是 等 戒、 登 壇 得 戒 之 時 皆 持 文 伍 つ て 入 壇 灌 頂 者 は 悉 く 皆 有 部 の 戒 相 を 受 得 す る こ と に な る。 眞 言 行 者 た る も の 此 の 意 味 を 能 く 理 解 し て 居 な い と、 先 き に 引 例 し た る 支 那 櫓 の 如 く、 自 己 の 得 戒 に 自 信 な く、 彌 勒 菩 薩 に ま で 問 ひ 廻 は ら ね ば な ら ぬ こ と 瓦 も な る。 復 一 の 疑 問 が 起 る で あ ら う。 そ は 入 壇 灌 頂 者 は 三 昧 耶 戒 壇 に 於 て、 掻 .律 儀 戒 と し て 有 部 律 を 受 得 す る な ら ば、 殊 更 に 顯 教 の 儀 式 に 準 じ、 通 授 謁 磨 の 作 法 に 由 て 授 戒 す る 必 要 は な い の で な い か と 云 ふ こ と で あ る。 そ れ は 三 昧 耶 戒 は 安 心 の 上 に 絡 括 的 に 授 け る か ら、 初 心 者 に は 一 向 に 受 戒 の 意 義 を 了 解 し 得 な い。 且 つ 律 書 に は 戒 を 受 け る に は 必 す、 近 事 ・ 勤 策 ・ 芯 葛 と い ふ 順 序 に、 小 戒 よ り 漸 次 大 戒 を 受 け な け れ ば な ら ぬ 規 則 で あ る、 何 故 な れ ば 堅 固 な る 戒 禮 を 獲 得 す る に は、 小 戒 の 土 壷 よ り 堅 固 に 築 き 墾 げ な け れ ば 要 期 心 堅 固 な ら す と 読 か れ て ゐ る、 是 れ を 重 櫻 戒 と 云 ふ、 伍 て 先 づ 重 縷 戒 の 作 法 に 由 て 三 聚 戒 の 大 意 と 及 び 概 律 儀 の 戒 相 を 授 け、 そ の 大 髄 を 了 得 し た 上 で、 三 昧 耶 戒 壇 に 人 り、 総 括 的 に 授 け る の で あ る、 金 剛 智 三 藏 が 不 室 三 藏 の た め に 特 に 戒 壇 を 築 い て 授 戒 せ ら れ た の を 以 て、 最 も 良 い 規 模 と し な け れ ば な ら ぬ。 復 一 の 不 審 が 起 る か も 知 れ ぬ、 そ は 不 室 三 藏 の 受 戒 を 規 模 と す る な ら ば、 現 今 略 有 部 の 戒 壇 を 築 い て 授 戒 す へ き で な い か と、 是 れ は 一 鷹 も つ と も の 疑 で あ る、 け れ ど 有 部 の 有 部 律 撮 概 説 五 三

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有 部 律 振 概 説 五 四 別 解 脆 掲 磨 に て 授 戒 す る な ら ば、 中 十 偏 五 の 規 則 に 準 じ な け れ ば な ら ぬ。 然 る に そ の 中 十 偏 五 の 誰 明 入 た る 大 櫓 を 得 る て と が 出 來 な い。 伍 て 大 乗 通 授 掲 磨 に 依 て 有 部 の 戒 相 を 授 け る の で あ る。 恵 果 弘 法 爾 組 は 入 密 已 前 に 於 て 四 分 で 受 戒 せ ら れ、 既 に 戒 相 の 大 要 を 了 解 し て 居 ら れ る。 循 つ て 別 に 改 め て 顯 戒 の 儀 式 を 以 て 有 部 の 受 戒 を す る 必 要 が な か つ た。 唯 入 壇 灌 頂 と 同 時 に 有 部 の 戒 禮 戒 相 を 受 得 さ れ た こ と に な る。 故 に 大 師 は 後 代 の 末 徒 が 東 大 寺 戒 壇 で 受 戒 す る こ と を、 叡 山 の 如 く 一 概 に 遮 簡 せ ら れ 無 か つ た と 考 へ ら る。 四 三 藏 の 名 激 小 乗 三 藏 の こ と は 大 師 の 十 佳 心 論 第 四 巻 の 終 り に 示 さ れ て あ る の で、 今 は 別 し て 有 部 に 限 つ て の 名 籔 と す る。 経 は 四 阿 含 と 別 繹 阿 含 と の 五 阿 含 と し、 論 は 阿 毘 曇 論、 獲 智 論、 六 足 論、 波 女 娑 論、 倶 舎、 正 理、 顯 盟 示 論 一等。 律 は 十 諦 六 十 五 雀 ( 奮 繹 )。 こ れ を 繹 し た る は 毘 尼 毘 婆 娑 論 九 巷、 そ の 他 有 部 毘 奈 耶 等 三 學 録 記 載 の 一 百 絵 雀 の 律 で あ る。 こ の 三 藏 の 中 で 経 論 二 藏 は 化 教 と し、 律 藏 を 制 教 と な す、 化 制 二 教 の 分 別 は、 行 事 抄 に 化 教 は 道 俗 に 通 じ 汎 く 因 果 を 明 か し 邪 正 を 識 別 す、 制 教 は 内 衆 に 限 り 其 の 取 捨 を 定 め 持 犯 を 顯 は す と。 法 藏 師 は 梵 網 経 抄 に 於 て、 法 と 機 と 釜 と 主 と の 四 異 門 を 以 て こ れ を 読 か れ た。 そ の 中 法 晃 ハ と は 化 教 は 一 切 の 爲 め に 因 果 を 読 き、 制 教 は 非 理 を 制 す。 機 異 と は 化 教 は 内 外 の 機 根 に 通 じ、 制 {教 は 内 衆 に 局 る。 釜 異 は 化 教 は 悪 を 離 れ、 制 教 は 遮 性 を 離 る。 主 異 と は 化 教 は 五 種 の 人、 鄙 ち 佛、 菩 薩、 弟 子、 神 仙、 攣 化 入 に 通 し、 制 教 は 唯 佛 自 読 に 局 る。 五 律 藏 の 宗 髄 宗 禮 の 義 は 諸 論 紛 々、 或 は 持 犯 を 以 て 宗 と し、 或 は 受 膿 随 行 を 以 て 宗 と し、 或 は 教 と 行 と を 宗 と し、 或 は 因 果 を 以 て 宗 と し、 又 は 善 読 毘 奈 耶 を 宗 と し、 道 宣 律 師 は 戒 を 以 て 宗 と す る 等、 多 読 あ る け れ ど 何 れ も 首 肯 し 難 い。 律 は 制 教 で あ る か ら、 止 作 持 犯 自 ら 具 備 し て ゐ る こ と は 勿 論 で あ る。 蓋 し 止 作 戒 行 の 方 向 は 何 を 規 準 と し て 定 む る か。 古 人 は 今 一 歩 進 め て そ の 止 作 戒 行 の 蹄 趣 を 把 握 し て ゐ な い。 若 し 止

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作 戒 行 の 標 準 が 確 立 し な け れ ば、 制 と 非 制 と 邪 と 正 と を 旺 別 す る こ と が 出 來 ぬ。 戒 罷 は 存 し て ゐ て も そ は 各 宗 旨 の 安 心 に 由 て 纏 を 異 に す る。 或 は 色 法 と 云 ぴ、 叉 は 心 法 と 云 ひ 叉 非 色 非 心 と 云 ふ が 如 き、 斯 く 一 定 し な い 戒 髄 を 以 て 律 の , 宗 罐 と は な し 難 い。 宗 禮 は 四 律 五 論 何 れ の 方 面 か ら も 宗 と し 齢 趣 と す る 根 本 義 で な く て は な ら ぬ。 化 教 の 維 論 二 藏 も 金 口 直 読 を 奪 重 す る。 け れ ど 必 ら す し も 金 口 直 読 に は 局 ら ぬ。 菩 薩 の 読 弟 子 の 読 も あ る。 論 に 於 て は そ の 多 分 が 弟 子 の 読 に し て 理 長 爲 宗 を 旨 と す る。 然 る に 制 教 に あ つ て は、 佛 の 金 口 直 読 で な い も の は 如 何 な る 道 理 が あ ら う と も 信 奉 せ ぬ。 こ れ を 以 て 律 部 の 宗 禮 と な す。 若 し こ の 立 脚 黙 を 忘 失 す る な ら ば、 止 作 持 犯 に 於 て 根 本 の 方 針 が 立 た な い。 随 つ て 戒 行 は 鼠 れ る そ の 例 誰 と し て 二 一を 墨 げ て 読 明 せ ん。 道 宣 律 師 非 制 の 制 道 宣 律 師 が 絹 布 を 着 用 す る こ と を 極 力 誠 め ら れ た。 そ は 一 往 結 構 な 事 で あ り、 又 道 理 と し て 考 へ て も 至 極 尤 も な こ と で あ る。 け れ ど も 金 口 の 直 読 で な い 故 に 非 制 を 制 す る こ と に な り、 律 師 が 自 己 の 我 意 を 立 て ら れ た こ と に な る の で あ る。 道 宣 門 下 の 定 貰 師 も 感 通 録 を 破 し て v 彼 天 人 智 劣 人 類 未 足 信 也 交 義 浮 三 藏 も 古 來 支 那 の 律 文 に は 制 と 非 制 と に 疑 團 を 抱 き、 途 に 入 竺 し て 二 十 四 年 間 諸 國 を 歴 遊 し て 邪 心 を 訂 さ れ た。 凡 夫 が 實 際 修 行 す る 上 に 種 々 不 審 の 黙 が 多 い、 そ れ は 絹 布 に 付 て 制 せ ら れ て な い の に、 -方 飲 水 の 場 合 に は 水 灘 を 用 ゐ て 轟 を 殺 さ ぬ 様 に せ よ と 親 切 丁 寧 に 注 意 さ れ て ゐ る、 斯 檬 の 場 合 佛 意 測 り 難 く 吾 等 の 分 別 す べ き 限 り で な い と 答 へ て 宜 し い、 勝 手 な 道 理 を 立 て x 是 非 を 分 別 す る は 反 て 宜 し く な い。 有 部 律 構 三 浮 癖教 の 文 佛 滅 後 二 百 年 の 頃、 十 ケ の 非 事 を 唱 へ る も の が 在 つ た と き、 之 れ を 訂 す に は 如 何 な る 方 法 を 以 て せ ら れ た か と 云 ふ に、 阿 難 尊 者 の 直 弟 子 た る 樂 欲 奪 者 が、 阿 難 尊 者 よ り 直 傳 し た 金 口 の 直 読 を 諦 出 し て 非 事 非 読 な る こ と を 判 定 せ ら れ た。 又 大 天 の 五 ケ の 非 法 に 樹 し て も、 金 口 の 直 読 を 以 て 訂 さ な け れ ば、 是 非 邪 正 の 見 界 が 判 然 せ ぬ。 そ こ で 有 部 律 揚 有 部 律 掃 概 設 五 五

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有 戯即 律 橿 州概 }説 五 六 に は 大 天 の 妄 言 に 封 し て 三 淫 x教 に 違 す と 云 ふ 丈 が あ る。 大 天 の 五 事 ー -不 食 魚 肉 不 食 聴 不 戴 衣 績 不 佳 蘭 若 不 食 乳 酪 諸 の 律 本、 多 少 出 淡 が 見 ら る も、 律 掻 と 正 理 と は 同 じ い。 律 樋 十 三 櫓 獲 の 中、 破 僑 違 諌 戒 の 下 に 大 天 の 五 事 を 出 し、 そ れ に 封 し て 三 浮 教 に 違 す と し て こ れ を 排 斥 し て ゐ る。 こ の 三 ,浄 教 の 文 に 就 い て 古 來 種 々 の 異 つ た 解 繹 が 試 み ら れ て ゐ る。 即 ち 二 説 に は 廣 律 に 五 種 清 浮 と 云 ふ こ と あ り、 そ の 中 の 三 清 浮、 鄙 ち 戒 清 澤 と 命 清 浮 と 智 見 清 浮 と を 指 し た も の で あ る と し、 一 説 に は 法 身 般 若 解 脱 の 三 徳 の こ と で あ る と 云 ひ、 -読 に は 八 正 道 の 中 に て 正 語 正 業 正 思 惟 の 三 を 三 浮 教 と 云 ふ。 復 一 読 に は 佛 は 見 聞 疑 の 三 を 離 れ た 三 浮 肉 を 許 さ れ た、 こ の 三 浮 肉 の 教 に 違 す と 云 ふ 義 と 取 る。 斯 く 諸 読 あ る 中、 三 浮 肉 を 三 澤 教 と す る 二 説 が 宜 し い と 思 は る、 そ の 故 は 五 事 妄 言 の 中 に は 第 一 の 不 食 魚 肉 の 一 事 が 主 罷 で あ つ て、 尤 も 一 般 人 の 關 心 す へ き 問 題 で あ る。 大 天 も そ の 邊 の こ と を 考 慮 し て そ の 問 題 を 第 一 に 高 唱 し た も の と 考 へ る。 古 來 印 度 に は 種 汝 の 外 道 が 在 る、 そ れ ら は 皆 苦 行 を 以 て 宗 意 と し、 清 浮 に 生 活 す る を 以 て 本 意 と す る、 こ の 世 情 に 投 じ て 一 切 魚 鳥 獣 .の 肉 印 ち 不 浮 物 を 食 せ ぬ。 日 本 現 在 の 一 般 信 仰 か ら も こ の 主 唱 は 尤 も 道 理 あ る 事 に 思 は れ る。 是 れ が 大 天 が -大 勢 力 を 得 た 所 以 で あ る と 思 は れ る。 若 し 斯 檬 の 読 を 看 過 す る と き は、 如 來 の 制 戒 は 齪 れ 蹄 趣 す る 所 が な く な る。 そ こ で 金 口 の 直 読 た る 三 浮 教 に 違 背 す る 非 制 で あ る か ら、 随 喜 し 雷 同 し て は な ら ぬ と 誠 め る。 飴 の 四 ケ 條 目 は 準 じ て 知 る べ き で あ る。 佛 の 直 読 で な い 箇 條 は 皆 非 制 で あ る か ら 信 用 し て は な ら ぬ と 云 ふ 義 で あ る。 是 れ は 古 代 原 始 佛 教 の 制 戒 で あ つ て 有 部 に 限 つ た 理 で は な い。 四 分 ・ 五 分 . 櫓 祇 何 れ も 原 始 佛 教 と し て は 皆 然 り で あ る。 セ イ ロ ン、 ビ ル マ、 泰 國 に 於 け る 現 今 の 佛 教 は、 佛 滅 後 三 百 年 頃 阿 育 王 時 代 に 四 方 に 布 教 師 を 派 遣 し て 佛 教 を 弘 通 せ ら れ た、 そ の 當 時 の 佛 教 そ の ま 玉 に 傳 へ ら れ て ゐ る。

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支 那 日 本 に 於 け る 教 徒 の 立 場 支 那 日 本 で 古 來 肉 食 を 嚴 禁 す る は、 非 制 を 制 す る 非 法 で あ る か と 云 へ ば 左 檬 で は な い。 そ の 所 由 は 浬 葉 経 に 如 來 最 後 の 教 誠 と し て、 す べ て の 肉 食 を 制 止 せ ら れ て あ る に 由 る、 尤 も 小 乗 所 依 の 双 雀 経 に は 禁 制 の 丈 は な い。 伍 て 小 乗 に は 大 乗 所 依 の 大 経 を 信 用 せ ぬ。 然 し な が ら 支 那 日 本 の 佛 教 徒 は 何 れ も 大 乗 教 信 奉 者 で あ る。 大 乗 教 徒 で あ る 已 上 は 大 浬 葉 経 を 金 口 の 直 読 と し て 信 奉 せ な け れ ば 蹄 趣 を 失 す る。 大 乗 佛 教 徒 は、 原 始 佛 教 の 三 浮 教 を 如 何 に 心 得 る か と 云 ふ に、 小 乗 教 は 余 前 の 教 郭 ち 浬 盤 説 法 以 前 に 読 か れ た 教 で、 佛 教 最 初 の 教 へ で あ る。 随 つ て 機 根 も 未 熟 と し な く て は な ら ぬ。 伍 て 且 ら く 三 浮 肉 を 許 し 置 か れ た の で、 そ れ よ り 追 々 機 根 を 調 熟 し て 最 後 に 嚴 禁 せ ら れ た の で あ る と 解 さ る。 印 度 に 於 て も、 佛 滅 後 六 七 百 年 頃 よ り、 大 乗 佛 教 の 隆 興 す る と 共 に 都 べ て の 肉 食 を 禁 す る 様 に な り、 義 浮 三 藏 が 渡 天 せ ら れ た 頃 に は、 印 度 佛 教 徒 は 何 れ も 禁 肉 戒 を 蓮 奉 し て 居 た 様 で あ る。 特 に 日 本 佛 教 徒 は 戒 律 傳 來 の 當 初 よ り 大 乗 三 聚 浮 戒、 通 授 掲 磨 に 由 て 受 戒 し て 居 る。 さ れ ば 浬 梨 経 の 金 口 直 読 を 奪 重 し 信 奉 し て、 一 切 の 肉 食 を 禁 制 せ ね ば な ら ぬ。 原 始 佛 教 そ の ま 玉 を 實 行 し て は 破 戒 と な る の で あ る。 雲 照 和 上 と 興 然 律 師 と の 逸 話 雲 照 和 上 の 高 弟 に 興 然 律 師 あ り。 興 然 律 師 は 明 治 二 十 年 頃 に セ イ 4 ン 島 に 到 り、 ス マ ン カ ラ 櫓 正 に 師 事 し て 受 戒 せ ら れ、 爾 來 十 ケ 年 間 依 師 修 行 の 後 聾 朝、 麟 朝 後 も 小 乗 律 を 遵 奉 せ ら る。 随 つ て 三 種 浮 肉 は 佛 の 許 し で あ る と せ ら れ た。 こ の 事 柄 を 雲 照 和 上 が 聞 か れ て 大 い に 詞 責 せ ら れ、 途 に 我 弟 子 に 非 ら す と て 破 門 せ ら れ た と 云 ふ 話 で あ る、 こ れ は 逸 話 と し て 傳 聞 し た の で、 果 し て 實 話 か 否 か は 保 誼 し が た い。 け れ ど 爾 師 共 に 確 固 た る 信 念 を 堅 持 せ ら れ た 黙 は 敬 重 す べ き で あ る。 六 律 藏 り 教 主 太 一 卉 木 抄 に 律 藏 教 主 の 研 究 が あ る。 教 主 は 丈 六 a 佛 身、 王 宮 に 誕 生 三 十 二 相 八 十 種 好 を 具 足 し、 三 祇 百 却 を 維 て 成 佛 せ ら れ た 佛 身 を 指 す。 所 謂 小 乗 の 菩 薩 が 三 祇 百 却 の 修 行 を し た 最 後 の 果 報 身、 凡 夫 の 菩 薩 が 樹 下 に 端 座 し て 観 法 し、 初 め 不 浮 観 よ り 次 第 に 精 進 し て 世 第 一 法 に 至 る。 是 れ は 有 有 部 律 掻 概 説 五 七

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有 部 律 掻 概 説 五 八 漏 の 修 行 で あ る。 次 い で 見 道 の 初 念 に 於 て 無 漏 智 を 得、 三 十 四 心 に 煩 悩 を 断 じ て 成 佛 す る。 そ の 佛 果 に 総 じ て 法 身 と 報 身 と 化 身 と の 三 身 を 見 る。 第 一 に 法 身 と は 五 分 法 身 と で、 戒 と 定 と 恵 と 解 脱 と 解 脱 智 見 と の 功 徳 身 を 指 す。 第 二 報 身 は 王 宮 所 生 の 果 報 身 邸 ち 生 身 佛 の ご と。 第 三 化 身 佛 は 報 身 よ り 種 々 の 化 身 を 攣 現 す る を 云 ふ、 是 れ に 師 質 と 離 質 と の 二 あ り、 法 相 所 談 の 相 分 身 に 似 て ゐ る け れ ど 少 し 異 る。 影 像 身 に は 知 覚 が な い。 離 質 の 化 身 は 入 滅 後、 猫 化 身 を 留 む。 七 能 詮 の 教 髄 倶 含 論 第 一 に 二 読 が あ る。 一 読 は 聲 名 句 丈 の 四 の 中 に 於 て 聲 を 髄 と し、 饒 の 三 を 用 と な す、 是 は 婆 娑 評 家 の 読 で あ る。 第 二 読 は 詮 辮 を 以 て 教 禮 と な す、 伍 て 名 句 丈 を 以 て 罷 と す る。 之 れ は 用 を 取 る 義 で あ る。 こ の 二 義 倶 舎 に は 評 取 も て ゐ な い。 二 読 並 存 の 意 と 思 は る。 四 分 家 も 大 髄 に 於 て 倶 舎 に 同 じ い、 そ の こ と は 卉 木 抄 を 見 よ。 大 乗 で は 聲 名 句 文 は 事 法 に し て 第 八 阿 頼 耶 識 所 攣 で あ る。 伍 て 唯 識 教 罷 と な す。 起 信 論 で は 第 八 阿 頼 耶 識 は 事 理 和 合 の 故、 直 に 眞 如 を 以 て 教 盟 と す る。 こ れ ら 諸 宗 に 淺 深 種 々 の 見 方 が あ る。 八 所 詮 の 戒 髄 戒 を 授 受 す る に は 場 庭 を 定 む る 必 要 が あ る。 そ れ に は 先 づ 結 界 し て 場 虞 を 定 め る、 場 塵 が 定 ま れ ば 次 い で 戒 壇 の 相 を 知 ら ね ば な ら ぬ。 戒 壇 の 相 が 分 明 に な れ ば 次 に 授 戒 の 種 類 を 畢 げ、 後 ち に 戒 禮 を 読 明 す る。 結 界 を 述 ぶ る に も 小 界 大 界 等 四 種 の 別 が あ る。 有 部 律 掻 ニ ハ ニ ハ メア に 日 ふ、 明 二 界 法 一有 ご 其 二 種 二 小 二 大、 在 下 大 界 内 無 二 妨 難 " 虚 か 安 ご 小 界 場 嚇先 観 二 票 相 一 乃 至、 令 互 一 芯 薦 一作 中 白 四 謁 磨 か 先 結 二 小 界 一 不 ド 磨 ド 在 ゾ 後 文、 文 に 小 界 場 と は 戒 壇 の こ と で あ る。 無 妨 難 塵 と は 盗 難 叉 は 毒 蛇 猛 獣 等 の 妨 難 の な い 場 虞 印 阿 關 若 庭 で あ る。 観 票 相 と は 妨 難 の な い 虞 を 観 定 め て、 其 虚 に 四 方 に 境 界 票 を 立 て、 次 い で 二 必 萄 を し て 大 衆 に 樹 し て 一 白 三 掲 磨 を 作 し、 戒 壇 と 定 む る 旨 を 告 げ 知 ら し む る 作 法 を な す、 先 結 小 界 云 云 は 小 界 場 の 作 法 は 大 界 よ り 先 き に 戒 壇 を 定 め、 そ の 後 に 大 界 を 結 せ よ と の こ と で あ る。

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蓋 し 結 界 虞 で な い 場 虞 で 受 戒 し 叉 は 衆 法 作 法 を 爲 す こ と が あ る。 そ れ を 奮 繹 家 に は 自 然 界 と 云 ぴ、 義 一浄 三 藏 一は 不 作 法 界 と 云 ふ。 諸 律 何 れ も 自 然 界 に 於 て 業 法 掲 磨 す る 文 分 明 で あ る。 爾 る に 道 宣 師 は 猫 り 衆 法 謁 磨 は 作 法 界 に 局 つ て 自 然 界 を 許 さ な い。 或 は こ れ は 局 執 か、 如 實 師 は 六 相 自 然 一 掌 鏡 と 云 ふ 小 冊 子 を 著 述 し て ゐ る。 大 界 廣 律 井 に 倶 含 ・ 婆 娑 等 に、 そ の 廣 褒 爾 瞼 膳 那 と い ふ。 一 瞼 膳 那 は 十 倶 盧 舎 で あ つ て、 一 倶 盧 舎 は 四 丁 絵 と す る。 故 に 爾 瞼 膳 那 は 日 本 の 二 里 に 當 る。 或 は 五 里 又 は 十 里 と 云 ふ 説 も あ る。 こ れ は 里 程 の 取 り 方 に 由 て 相 違 す る も の と 思 ふ、 若 し 西 洋 の 如 く 十 四 丁 を 一 里 と す れ ば 五 里 と な り、 支 那 の 如 く 六 丁 を 一 里 と 取 れ ば 十 里 と な る。 而 し て 此 大 界 は 何 の 爲 め の 結 界 で あ る か と 云 ふ に、 律 撰 に 日 ふ。 結 作 二 褒 漉 陀、 同 住 虚 法、 櫓 伽 大 界 文、 一 褒 漉 陀 と は 一 布 薩 の 範 園 を 指 す こ と で、 一 結 界 中 に 於 て ニ ケ 所 で 布 薩 を 修 行 す る こ と は な ら ぬ 定 め で あ る、 何 故 と な ら ば 次 の 文 に 同 住 虚 法 と い ふ。 同 佳 虚 と は 六 和 敬 を 以 て、 一 結 界 内 一 昧 に し て 悉 く 一 虚 に 集 ま り、 和 合 し て 長 澤 作 法 印 ち 布 薩 を 修 行 す る。 こ の 規 則 を 任 持 し 蓮 守 す る を 威 法 と 云 ふ。 而 し て 大 界 も 小 界 の 如 く 票 相 を 定 め て 一 菰 葛 を し て 白 四 謁 磨 を 以 て 告 知 せ し む る、 そ の 票 相 を 告 知 す る に 律 丈 は 多 文 東 方 よ り 始 め て 告 知 す る 檬 式 に な つ て ゐ る。 然 る に 道 宣 律 師 は 東 北 の 角 よ り 始 め て 票 相 を 告 ぐ と、 こ は 諸 律 の 丈 に 違 す と 云 ふ 非 難 が あ る。 衣 界 三 衣 を 離 れ て 宿 泊 す る は 不 如 法 で あ る か ら、 そ の 離 衣 の 範 園 を 定 む る 爲 め の 結 界 を い ふ。 総 じ て 言 へ ば 現 今 各 寺 院 の 境 内 の 如 き を 云 ふ。 門 塙 あ つ て 境 界 を 定 め、 そ の 境 内 を 離 れ て 三 衣 を 置 い て 宿 泊 す る と き は 離 衣 の 犯 戒 と な る。 こ の 結 界 に 付 て 道 宣 師 は 票 相 に 於 て 内 外 を 定 め、 垣 相 の 如 き は 内 相 已 内 を 界 内 と し、 外 相 及 び 中 間 を 自 然 界 と 爲 し、 叉 界 鷺 と 界 相 と を 分 別 す る。 こ の 読 は 道 宣 師 の 私 読 で 信 用 す る に 足 ら ぬ、 所 詮 界 罷 は そ の 票 相 物 の 中 心 を 内 に し て、 界 相 は 方 圓 曲 斜 竺 V の 相 で あ る。 浮 地 界 有 部 律 振 概 説 五 九

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有 部 晶律 橿 概 詔説 六 〇 こ は 同 宿 食 及 び 同 煮 等 の 過 失 を 遮 す る 爲 の 結 界 で あ る。 そ の 精 神 は 第 − 行 儀 が 宜 く な い、 持 齋 を 犯 す る 縁 と な る。 そ こ で 庖 厨 と 曾 坊 と を 差 別 し て、 庖 厨 を 浮 地 と し、 櫓 坊 を 不 浮 地 と す る。 大 曾 は 同 宿 を 経 た 食 物 は 食 す る こ と が 出 來 ぬ。 同 煮 も 亦 爾 り で あ る。 古 來 寺 院 の 建 築 に 庫 裡 と 書 院 と 棟 を 別 に し て 建 築 し て あ る の は 此 意 味 に よ る。 而 し て 此 の 衣 界 及 び 浮 地 界 の 匠 別 を 町 嘩 に 現 は し て あ る の は、 河 内 の 野 中 寺 で あ る。 浮 地 界 に は 浴 室 を 入 れ る。 こ れ は 入 浴 の 時 間 を 制 限 す る 爲 め で、 日 本 の 寺 院 の 如 く 小 人 歎 な れ ば、 時 間 を 制 限 す る 必 要 が な い け れ ど も、 印 度 支 那 の 如 く 多 人 歎 の 寺 院 で は そ の 必 要 を 痛 感 す る。 そ の 制 限 の 時 間 は 翌 朝 の 明 相 出 つ る を 期 限 と す る。 然 し 此 の 浮 地 界 に 付 い て は 諸 律 の 説 が 二 疋 せ ぬ。 四 分 は 唯 別 結 の 心義 五 分 は 通 別 爾 結 の 義 十 諦 は 浮 地 を 許 さ す 根 本 有 部 律 に は -寺 総 じ て 澤 地 を 結 し、 掲 磨 の 力 に 由 て 其 の 内 に 在 つ て 煮 宿 す る は 罪 な し と 云 ふ。 之 は 義 浮 三 藏 翻 傳 の 精 備 に よ る。 薔 繹 の 十 諦 律 に は、 佛 在 二 舎 衛 國 噛 諸 比 丘 ク 作 澤 地 掲 磨、 佛 言 從 今 不 ド暴 一諸 浮 地 噛 若 作 者 突 吉 羅 文 循 て 高 野 山 眞 別 虚 に は 浮 地 界 の 票 相 は な い。 戒 壇 こ は 先 に 述 べ た 小 界 場 の こ と で、 此 の 戒 壇 の 相 歌、 律 揚 ト ノ ニ ハ ユ リ カ リ の 細 注 に 日 ふ。 此 小 界 場 丈 無 二定 制 噛西 方 在 庭 皆 有、 其 量 綾 ニ ヲ ミ ラ ニ ニ ハ 可 二 丈 齢 噛 手 地 敷 園 更 無 二 階 級 八 中 安 ご 制 底 軸 門 向 ニ ー 邊 一 丈 ニ ニ 又 求 法 高 曾 傳 に 日 ふ。 其 次 西 畔 有 二 其 戒 壇 繭 方 可 二 大 尺 一 丈 ク ミ 饒 ハ 於 二 雫 地 一 周 曼 二 博 場 ハ 可 三 筒 二 尺 許 ハ 培 内 座 基 可 二 五 寸 軸 中 有 二小 制 底 一 交 右 爾 文 を 封 照 す る に 大 罷 同 意 味 に し て、 強 い て 別 を 見 る な ら ば 丈 に 具 略 の 別 が あ る の み。 此 の 爾 丈 を 以 て 日 本 の 戒 壇 に 封 照 す る と、 河 内 高 貴 寺 の 戒 壇 は 律 撮 の 丈 の 通 り で あ り、 唐 招 提 寺 の 戒 壇 は 高 櫓 傳 の 読 に 依 て 築 か れ た る 様 相 で あ る。 高 貴 寺 の 戒 壇 は 博 瓦 も 敷 か す、 叉 座 席 と し て 博 瓦 を 以 て 五 寸 計 り 高 く し た 様 子 も な い。 塙 壁 も 門 も な い。 唯 -丈 醗 と 思 は る 玉 距 離 に 於 て、 四 方 に 票 石 を 埋 立 て 玉 あ る 許 り で あ る。 さ れ ば 唐 招 提 寺 の 戒 壇 に 封 す れ ば -往 略 式 と 云 は ね ば な ら ぬ。 然 し 律 掻 の 文 に あ る 如 く 古 來 の 定 制 が な い。 唯 西

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方 に て 多 く 見 受 け る 相 歌 と し て 斯 の 如 し と あ る。 以 て 知 る 高 僧 傳 も 亦 た 西 方 多 分 の 様 相 を 書 き 留 め た に 過 ぎ ぬ、 爾 ら ば 戒 壇 に 付 て 有 部 叉 は 四 分 等 と 歴 別 は さ れ な い 筈 で あ る。 若 し 有 部 の 依 行 者 が 戒 壇 建 設 の 際 に、 唐 招 提 寺 の 戒 壇 を 手 本 と し て 建 築 す る も 何 等 の 違 法 で は な い、 そ れ を 拒 む な ら ば 拒 む 方 が 偏 見 僻 執 で 戒 壇 の 根 本 義 を 知 ら ぬ の で あ る。 次 に 戒 壇 の 大 き さ に 付 い て 一 丈 齢 の 文、 戒 壇 は 多 分 に 受 戒 叉 は 僧 残 罪 臓 悔 の 時、 こ の 場 所 で 謁 磨 を 執 行 す る 故、 そ .の 必 要 量 の 廣 さ で あ る。 中 央 に 制 底 を 安 置 し、 櫓 残 罪 に は 二 十 ー 人 の 座 席 を 設 け る、 若 し 尼 櫓 の と き は 掲 磨 第 二 雀 に 日 ふ、 二 部 曾 伽 随 鷹 叢 集、 曹必 璃 極 少 須 ゾ 満 ご 十 人 ハ 尼 十 二 人 文、 叉 善、 見 律 に 日 ふ 戒 場 極 少 容 二 二 十 -人 一減 則 不 嘉 丈、 こ れ も 二 部 曾 伽 に 約 す る 文 で あ る が、 資 持 記 に は 兼 二 二 部 一 須 ノ 容 二 四 十 二 人 一 文 と い ふ。 こ は 全 く 理 由 な き 義 で、 種 x文 の -丈 蝕跡 の 廣 量 で は 四 十 二 入 を 容 る 可 き 鯨 地 が な い。 又 戒 壇 に は 塙 壁 も な く 陰 蔽 物 も な い。 天 竺 で は 露 天 の ま N で あ つ て、 そ の 塙 壁 の な い の は 衆 怯 作 法 は 顯 露 に 執 行 す る と 云 ふ 律 丈 の 規 則 に 依 る、 叉 陰 蔽 物 の な い の は 天 竺 は 雨 季 を 除 い て は 降 雨 が 少 な い 故、 そ の 必 要 が な か つ た の で、 日 本 の 如 き 四 季 通 し て 降 雨 の 多 い 國 で は、 陰 薇 物 も 亦 止 む を 得 な い。 大 乗 の 戒 壇 大 乗 戒 壇 は 維 摩 維 に 光 嚴 童 子 の 問 に 答 へ て 日 ふ。 道 場 者 直 心 是 道 場 乃 至 菩 提 心 是 道 場 文、 こ れ は 大 乗 戒 壇 の 根 本 精 紳 .で あ る。 随 つ て 何 れ の 経 論 に も 戒 壇 の 定 説 は な い。 東 大 寺 の 戒 壇 は 何 れ を 標 準 と し て 建 設 せ ら れ た か、 梵 網 維 に は 定 制 が な い。 鑑 眞 和 上 が 大 乗 の 三 聚 戒 に 準 じ て 三 重 戒 壇 を 創 設 せ ら れ た の で、 そ の 様 相 は 第 三 重 に 於 て 方 ー 丈 飴 の 廣 さ を 設 け、 中 央 の -方 に 舎 利 塔 を 安 置 し、 左 右 正 面 に 戒 師 誇 明 師 及 び 受 者 が 列 坐 す る 檬 に な つ て ゐ る。 大 罷 に 於 て 小 乗 戒 壇 の 様 式 と 異 な ら ぬ。 叡 山 の 戒 壇 は 東 大 寺 の 戒 壇 を 標 準 と し、 上 部 の 第 三 重 に 舎 利 塔 の み を 安 置 し、 第 二 重 に 戒 師 誰 明 が 馬 蹄 形 に 列 坐 し、 最 下 段 は 受 者 の 座 席 と し て あ る。 然 し こ れ も 法 花 経 及 び 其 他 所 依 の 経 論 に 戒 壇 の 定 制 は な く、 全 く 傳 ;教 大 師 の 創 案 と 思 は る。 秘 密 の 戒 壇 有 部 律 掻 概 読 六 一

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膚 r部 律 博構 概 設 山ハ ニ 大 日 経 に 如 來 有 鷹 虚 法 界 宮 殿 交、 金 剛 頂 維 義 訣 に は 心 爲 佛 塔 文、 さ れ ば 菩 提 心 即 南 天 鐵 塔 の 義 を 以 て 戒 壇 を 理 解 す る、 伍 て 佛 像 又 は 舎 利 塔 安 置 の 場 所 は 即 ち 三 昧 耶 戒 壇 で、 特 に 戒 壇 建 設 の 必 要 は な い。 こ の 三 昧 耶 戒 場 に 於 て 三 聚 戒 通 授 謁 磨 の 作 法 に 由 て 受 戒 す る。 三 聚 掲 磨 は 師 三 昧 耶 戒 で あ つ て 三 種 の 菩 提 心 戒 に 當 る。 循 て 眞 別 虞 の 本 奪 は 繹 迦 如 來 で あ る け れ ど も、 繹 迦 に 即 し て 大 日 如 來 と 感 見 し、 三 聚 戒 即 秘 密 佛 戒 に し て、 南 天 鐵 塔 内 に 於 て 授 受 す る も の と 理 解 す る。 依 つ て 有 部 戒 壇 の 有 無 は 問 題 で な い。 そ の 三 聚 戒 申 の 掘 律 儀 戒 は、 秘 密 相 鷹 .の 有 部 の 戒 相 を 受 け 随 行 す る も の と 決 定 す る こ と が 肝 要 で あ る。 蓋 し 小 乗 で は 衆 法 掲 磨 は 顯 露 に 乗 す る を 規 則 と す る も、 三 昧 耶 戒 は 誓 水、 歯 木 等 種 々 秘 密 の 作 法 あ る を 以 て、 特 に 壁 代 を 張 り 回 ら し 屏 虚 に て 修 行 す。 受 戒 の 種 類 十 一訥 デに は 十 種、 薩 一波 次 多 論 に は 六 〃極、 四 分 に は 五 種、 僑 旧 祇 に は 八 種、 五 分 に は 十 二 種 を 墨 げ て あ る。 十 諦 の 十 種 自 然 無 師 -佛 及 辟 支 自 誓 -迩 葉 一 入 得 道 -五 拘 隣 論 義 -須 陀 耶 如 來 の 質 問 に 能 く 答 ふ 善 來 -白 女 三 齢 謁 磨 五 衆 遣 信 六 敬 大 愛 道 及 五 百 女 薩 婆 多 論 の 六 種 自 然 -佛 自 誓 -迦 葉 見 諦 善 爽 -五 比 丘 及 白 女 三 董 二 蹄 成 道 已 後 八 年 聞 中 得 八 年 已 後 更 無 得 者 謁 磨 成 道 十 四 年 嘉 白 四 受 八 敬 掲 磨 の 後 十 四 年 に し て 興 る 斯 く の 如 く 諸 律 の 中 に 読 く 所 差 別 あ れ ど、 そ は 大 膿 開 合 の 不 同 で あ る。 佛 成 道 已 後 鹿 野 苑 に 於 て 初 め て 四 諦 の 法 を

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読 き 給 ふ に 由 て 五 比 丘 が 得 道 し た。 こ れ が 最 初 の 見 諦 得 戒 で あ る。 五 比 丘 の 得 戒 に 因 て 佛 法 一憎 の 三 寳 が 完 備 し た。 依 て 藪 に 三 蹄 得 が あ る。 後 に 成 道 十 四 年 目 に 謁 磨 得 を 制、 定 せ ら れ た。 掲 磨 得 制 定 の 理 由 は、 序 読 に 於 て 述 べ た 如 く、 諸 弟 子 達 が 諸 方 へ 遊 行 し 有 縁 の 入 に 封 し て、 各 自 に 種 々 の 儀 式 に 由 て 授 戒 し 一 向 に 定 準 が な く、 観 雑 で あ る。 そ れ を 統 一 せ ん が 爲 め に -定 の 儀 式 を 定 め ら れ た。 又 -面 に は 五 八 十 の 小 戒 に は 三 語 三 蹄 に 得 戒 を 許 さ る れ ど、 大 戒 に 至 つ て は 尤 も 儀 式 を 荘 重 に し、 受 者 を し て 難 得 難 遇 の 思 ひ を 起 さ し め 得 戒 要 期 の 心 を 強 か ら し め る、 そ の 他 の 儀 式 は 佛 御 在 世 當 時 よ り の 特 殊 の も の で、 一 般 に は 許 さ な い。 大 乗 で は 自 誓 受 を 許 す け れ ど も、 小 乗 で は 迦 葉 一 人 に 局 つ て 他 に は 自 誓 得 戒 も 許 さ な い。 戒 罷 の 分 別 多 く の 律 書 の 中 に は 戒 髄 の こ と を 読 い て な い。 伍 て 戒 鷺 を 詮 索 す る の は 婆 娑 論 や 倶 舎 論 等 に 由 る。 四 分 も 亦 爾 り で あ つ て、 成 實 論 を 透 し て そ の 戒 罷 を 論 す る か ら 非 色 非 心 と な る。 若 し 婆 娑 論 や 倶 舎 論 に 由 て 四 分 を 論 す る な ら ば 色 法 の 戒 禮 と な り、 叉 成 實 論 を 以 て 有 部 律 を 解 す る な ら ば 非 色 非 心 と な る の で あ る。 防 つ て 懐 素 律 師 は 四 分 を 解 す る に 有 部 の 宗 意 を 以 て 色 法 戒 禮 の 読 を 出 す。 戒 禮 そ の も の は 無 色 透 明 で あ つ て、 各 自 部 執 の 宗 義 に 由 て 色 を 異 に す る も の な る を 知 る べ き で あ る。 有 部 の 戒 罷 戒 腱 所 起、 依 身 口 成、 業 即 戒 罷、 此 色 罷 與 中 陰 同、 微 細 ト ト ノ 難 知、 唯 天 眼 見、 見 ド 有 二 相 貌 ↓ 善 悪 歴 然 交 叉 日、 表 無 表 二 戒、 ニ ノ 倶 有 爲 而 非 無 爲、 由 下 假 ド 縁 成 か 得 三 彼 業 膣、 四 相 所 爲、 有 二 失 壌 一 也 文 こ の 有 爲 を 三 聚 分 別 し て 日 ふ。 二 戒 倶 是 色 聚 所 牧 也、 若 以 ド 心 爲 卜 業、 心 念 殺 盗、 亦 鷹 犯 故、 其 實 不 卜爾 文。 ヲ テ 又 色 聚 に 三 色 分 別 し て、 此 十 一 色、 義 東 一爲 ゾ 三、 如 三 身 色 ;等 ハ ナ レ バ ノ ハ 爲 眼 所 屡、 名 二 可 見 有 樹 ↓ 如 二 五 根 四 塵 噛 名 二 不 可 見 有 樹 噛 無 作 さ 是 不 可 見 無 封 文。 叉 不 可 見 無 封 に 就 い て 三 を 別 つ。 如 二 五 塵 五 根 ↓障 磯 有 樹、 ニ ハ ハ ニ ニ ハ ハ ニ 五 根 七 心 境 界 有 封、 三 能 縁 心 所 縁 有 封、 出 二 過 此 三 一 故 日 二 無 封 色 一也 交。 有 部 律 掻 概 設 六 三

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有 部 律 掻 概 説 六 四 へ つ へ ノ ブ リ ノ マフ リ 光 師 は 喩 を 以 て 繹 し て 日 ふ。 桑 楡 報 色、 匠 治 方 便、 與 縄 ニ ス ル ハ ス ル ハ 倶 韓、 作 戒 也、 塵 縄 濁 韓、 無 作 戒 也 文。 ハ 次 に 問 答 し て 日 ふ。 無 作 非 樹、 復 非 可 見、 云 何 名 色 耶、 テ ハ 答 日 不 下 以 二 見 封 一 用 解 中 於 色 払 擬 故 名 爲 卜 色、 無 作 錐 ニ 非 見 封 噛 ス 然 爲 二 四 大 造 パ 更 相 障 擬、 擁 二 所 可 分 ハ 故 名 色 也 文。 ニ ハ ニ ハ マ へ障 擬 に 就 い て 三 種 の 別 を 設 く、 一 能 所 倶 封 色 故、 二 能 所 爾 縁 倶 障 擬 故、 如 眼 唯 見 色、 不 聞 聲 故、 名 障 擬 有 封、 無 ナ リ 作 不 爾、 ,難 ド 樹 二 意 根 引 通 縁 非 擬、 色 非 色 別、 故 非 障 擬 交、 ニ 又 雑 心 論 業 品、 形 質 名 爲 色、 無 作 亦 非 色 文 此 丈 を 解 し て、 ヲ ト ト ニ ハ へ ゑ 云 二 無 作 非 磯 非 色 一 者、 不 卜 同 二 可 見 不 可 見、 有 封 色 擬 哨 故 言 ニ ト ハ ン バ ナ ラ 非 色 非 擬 一非 ン 不 二 是 無 封 色 擬 一 文 叉 界 晶 云、 過 去 色 錐 二 非 擬 内 曾 擬 故、 未 來 色 當 擬 故、 現 在 微 塵 錐 二 非 擬 ↓ 衆 徴 集 則 擬、 量 以 二 微 塵 不 可 燭 哨 而 得 ゾ 名 二 非 色 ハ 微 塵 是 徴 色、 即 是 微 擬 也、 ト ハ 故 短、 非 者 謂 二 非 塵 現 之 色 擬 一 也 文。 四 分 の 戒 罷 へ 業 由 心 起 故、 分 心 成 色、 色 是 依 報、 心 是 正 因 也、 故 作 戒 ハ ニ ノ 以 色 心 爲 膿、 作 戒 初 起 假 色 心、 無 作 後 起、 異 前 縁 故、 強 名 二 之 ノ ニ ハ 非 色 心 一 耳 交 そ の 非 色 に 付 て 五 読 を 出 す。 一 色 有 二 形 相 方 所 噛 ア リ ハ ハ ハ ニ 色 十 四 二 十 種 異、 三 色 可 二 悩 壊 ↓ 四 色 是 質 凝、 五 色 爲 ご 五 識 ニ ハ 心 所 得 無 輔 作 倶 無 此 義 也 女。 次 に 非 心 に 復 五 読 を 設 く。 一 ヘ ヘ ヘ ヘ ク ノ ノ ノ 心 是 慮 知、 二 心 有 明 暗、 三 心 通 三 性、 四 心 有 廣 略、 五 心 是 メ 報 法 故、 経 云 精 進 成 長 壽、 幅 多 受 天 樂 文。 無 作 に 就 い て 無 ヘ ノ ノ 作 名 ニ 身 口 業 哨 實 非 ご 身 口 所 作 ハ 以 下 因 一一身 口 一意 業 生 上 故、 爲 ニ ハ 身 口 業 性 一 文。 又 云 無 作 從 ド 意 生、 如 何 読 爲 ご 色 法 噛 如 二 無 色 界 一 亦 有 二無 作 哨 可 一名 色 一耶 文。 右 の 如 く 薩 婆 多 及 び 成 實 の 爾 論 の 義 に 由 て、 有 部 四 分 爾 律 ,の 戒 罷 は ほ ぼ 諒 解 し 得 ら れ る。 大 乗 の 戒 禮 小 乗 の 律 本 に 戒 罷 を 読 く の 丈 無 き 如 く、 大 乗 戒 に も 亦 戒 罷 を 説 く 丈 が な い。 こ れ を 唯 識 四 示 よ り 論 す れ ば 第 八 阿 頼 耶 識 所 具 の 功 用 に し て、 所 詮 阿 頼 耶 識 を 戒 遷 と す、 と 云 は ね ば な ら ぬ。 起 信 論 家 よ り 見 る と き は 阿 頼 耶 識 の 本 腱 た る 眞 如 を 以 て 戒 腱 を す る。 三 論 家 よ り 論 す る と き は 眞 如 無 相 を 戒 禮 と し、 天 台 法 花 宗 よ り 見 る と き は 眞 如 手 等、 圓 頓 ︼ 實 の 戒 罷 と な り。 華 嚴 宗 よ り 観 す る な ら ば 無 盤 の 萬 徳、 十 重 無 甕 藏 の 戒 罐 と な る。 秘 密 宗 よ り 云 は ば 色 心 不 二、 法 爾 無 ,

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作 の 三 昧 耶 佛 戒 と な る の で あ る。 九 三 聚 の 分 齊 小 乗 の 三 種

無 漏 定 共 戒

無 漏

-有 漏 大 乗 三 聚 撤 善 法 戒 播 衆 生 戒 撮 律 儀 戒 道 共 戒 は 無 我 の 道 理 を 悟 れ ば 自 然 に 具 は る。 悟 道 と 相 鷹 し て 得 る 戒 で あ る か ら 無 漏 戒 と い ふ。 定 共 戒 は 暉 定 の 力 に 由 つ て 悪 を 離 る、 若 し 無 漏 の 暉 定 に 由 て 得 れ ば 無 漏 戒 と な り、 有 漏 の 暉 定 に 由 て 獲 す る 戒 は 有 漏 戒 と な る。 大 乗 の 三 聚 戒 は 三 聚 共 に 有 漏 無 漏 に 通 す。 而 し て 三 聚 の 分 齊 を 定 む る に、 小 乗 の 二 百 五 十 戒 は 止 持 が 表 面 で 播 律 儀 戒 に 属 す る、 撮 律 儀 戒 は 出 家 し 光 も の は 必 ら す 奉 持 し な け れ ば な ら ぬ。 小 乗 所 制 の 戒 は 閻 浮 提 に 限 る け れ ど も、 菩 薩 戒 は 生 々 世 々 十 方 世 界 に 生 れ て 活 動 す る か ら、 小 乗 戒 の 如 き 所 制 の 範 圏 に 局 限 は な く、 饒 釜 有 情 戒 を 表 と し 大 悲 を 本 と す る、 伍 て 漠 然 た る 戒 相 と な る。 菩 薩 と 聲 聞 と の 戒 の 功 徳 勝 劣 を 云 ふ な ら ば、 菩 薩 戒 は 霊 未 來 際 の も の に し て、 聲 聞 戒 は 講 形 壽 で あ る。 そ れ で は 菩 薩 戒 が 審 未 來 際 ま で 相 綾 す る な ら ば、 生 れ 代 つ て 忘 れ て 居 る と き 犯 戒 す る は 犯 罪 と な る や 否 や、 そ は 犯 戒 と は な ら ぬ、 記 憶 な き が 故 に、 例 せ ば 顛 狂 人 の 如 し と 云 ふ。 律 儀 -戒 不 異 聲 聞 と 云 ふ て、 菩 薩 僧 と し て の 別 の 比 丘 僧 は な い。 律 儀 の -戒 は 聲 聞 僧 と 同 じ く 期 心 は 別 と す る。 三 聚 戒 は 喩 伽 論 の 説 に し て、 在 家 の 菩 薩 を 所 封 と し て 読 き、 出 家 の 菩 薩 の 戒 は 聲 聞 戒 に 譲 つ て 読 く。 叉 梵 網 経 の 戒 相 は 撮 善 法 戒 饒 釜 有 情 戒 に し て、 律 儀 戒 は 小 乗 戒 に 愚 る 可 き で あ る。 十 所 被 の 機 根 七 衆

優 婆 夷

沙 彌 沙 彌 尼 式 叉 摩 那 比 丘 比 丘 尼 出 家 五 衆 沙 彌 沙 彌 尼 式 叉 摩 那

比 丘 庇 丘 尼 正 爲 右 制部 律 棋簿 瓶働 説 六 五

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有 部 葎 げ囁 概 訊説 六 六 律 藏 所 被 の 機 根 は 一 で な い。 総 じ て 七 衆 と し、 要 約 し て 五 衆 あ り。 別 し て は 二 衆 を 正 機 と す る 一 優 婆 塞 ( 善 信 士 ) 優 婆 夷 ( 善 信 女 ) の 二 衆 は 在 家 で あ つ て 化 儀 門 の 傍 読 に 屡 す る、 そ の 中 五 戒 を 受 け た 入 を 近 事 と 云 ひ、 佛 に 近 づ き 事 ふ る の 意、 八 齋 戒 を 受 持 す る 者 を 近 佳 と 云 ぴ、 佛 に 近 づ き 佳 す る 意 味 で あ る。 五 戒 八 齋 戒 は 随 律 の 教 に し て 兼 爲 で な く、 勿 論 正 爲 で は な い。 律 藏 は 唯 出 家 の み を 正 爲 と す る、 そ の 中 に 具 足 戒 を 受 け た る 比 丘 比 丘 尼 の 二 衆 に 被 ら し む る を 正 機 と し、 下 三 衆 印 ち 沙 彌、 沙 彌 尼、 式 叉 摩 那 に 被 ら し む る を 象 爲 と す る。 小 乗 で は 出 家 の 五 衆 に 封 し て、 七 遮 十 三 難 を 以 て 機 根 を 撰 揮 す る。 七 遮 -殺 父 殺 母 殺 和 術 殺 阿 遮 梨 破 掲 磨 曾 殺 阿 羅 漢 下 出 佛 身 血 十 三 難 汝 非 外 道 不 汝 非 奴 等 不 汝 非 負 債 入 不 汝 非 賊 佳 入 不 汝 非 黄 門 不 汝 非 化 入 不 汝 非 傍 生 不 汝 非 腐 手 猫 指 甲 等 不 汝 非 鄙 賎 種 族 不 汝 非 韓 相 入 不 汝 非 父 母 不 聴 許 不 汝 非 國 王 不 難 許 不 汝 非 北 倶 盧 洲 入 不 右 の 遮 難 な き も の は 出 家 の 十 戒 を 受 け て 得 度 す。 そ の 中 沙 彌 尼 は 比 丘 尼 の 大 戒 を 受 け ん と す る と き、 前 二 年 間 特 に 六 法 を 學 ぶ、 故 に 式 叉 摩 那 を 六 法 學 女 と も 云 ふ。 六 法 と は

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六 法 不 得 猫 在 道 行 不 得 濁 渡 河 水 不 得 與 男 子 同 宿 不 得 爲 媒 嫁 事 不 得 鰻 丈 夫 身 木 得 覆 尼 重 罪 然 る に 矢 乗 で は 梵 網 経 に 不 具 足 の 入 で も、 攣 化 入 で も 亦 畜 生 類 で 竜、 但 解 法 師 語、 書 受 得 戒、 皆 名 第 藩 浮 者 と 云 ふ て、 皆 所 被 の 機 根 と す る。 但 五 逆 罪 の 人 を 除 く。 善 戒 経 の 中 に は 尼 衆 に 封 し て は、 容 易 に 具 足 戒 を 授 け て は な ら ぬ、 何 と な ら ば 尼 曾 は 大 戒 を 守 持 す る 態 度 具 備 せ す、 又 大 導 師 た る 可 き 大 器 も 少 な い か ら と 云 ふ て あ る。 こ れ は 現 今 の 實 状 か ら 考 へ て も 首 肯 さ れ る こ と で あ ら う。 門 閥 尼 院 の 華 族 方 に 在 つ て は、 佛 在 世 の 大 愛 道 の 如 く、 大 戒 を 守 持 す る 態 度 が 具 備 さ れ て ゐ る か ら、 授 受 す る も 不 可 な い で あ ら う け れ ど、 般 の 尼 僧 に 封 し て は 容 易 に 授 受 し な い が 宜 い。 興 正 菩 薩 は 帝 繹 天 の 告 げ に 由 て、 尼 僧 に 授 戒 す る こ と を 始 め ら れ た の で あ る が、 是 れ は 別 意 趣 で 律 の 正 規 で は な い。 大 乖 ハ頓 漸 の 二 機 道 心 旦 種 "師 は 法 花 経 暴 乞 引 い て 曾 二 二 隠 鐸 の 巳 學 を 州明 し、 凝 一念 大 徳 は 華 嚴 宗 の 同 別 二 教 の 義 に 約 し て 頓 漸 二 機 を 分 別 さ れ た。 卉 木 抄 参 見。 今 有 部 宗 は 小 乗 六 宗 二 十 部 の 中 に は 我 室 法 有 宗 に 鵬 す る。 眞 言 {示 に こ の 有 部 律 を 象 學 す る に、 頓 漸 分 別 し て 考 へ る な ら ば、 瀬 機 は 開 會 門 に し て、 こ の 小 乗 戒 を 秘 密 と し て 漸 次 に 心 の 實 相 を 開 顯 す る に あ る。 大 日 経 疏 五 種 三 昧 道 の 繹 丈 が そ れ に 當 る。 五 種 三 昧 道 は 皆 心 の 實 相 を 漸 次 に 開 く の で あ る か ら、 天 台 の 會 三 蹄 一 に 似 て ゐ る。 若 し 頓 悟 門 に 約 す る と き は 開 顯 を 用 ひ す し て 直 に 秘 密 の 三 昧 耶 戒 と な す、 こ は 別 教 一 乗 の 義 に 似 た 扱 ひ で、 大 日 経 疏 五 種 三 昧 道 の 繹 の 次 に、 若 し 深 秘 繹 を 爲 さ ば 師 是 毘 盧 舎 那 の 秘 密 加 持 な り と 繹 せ ら れ て あ る の に 相 當 す る。 十 剛 律 擾 の 程 相 有 部 宗 で は 如 來 成 道 せ ら れ て よ り、 初 め 十 二 年 間 は 小 戒 即 ち 五 八 十 戒 等 の 戒 を 読 き 給 ひ、 第 十 三 年 目 に 蘇 陳 那 比 丘 の 嬉 事 起 り、 そ れ を 縁 と し て 制 戒 せ ら れ た の が 始 め で、 そ れ よ り 盗 殺 等 の 廣 律 を 制 せ ら れ る や う に な つ た。 曾 祇 律 で 有 部 律 機 概 説 六 七

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有 部 律 橿 瓶 勤 説 六 八 は 成 道 後 六 年 に し て 廣 律 即 ち 二 百 五 十 戒 を 読 か れ た と 云 ふ て あ る。 叉 大 乗 で は 梵 網 経 に 初 結 菩 薩、 波 羅 提 木 叉 を 読 か れ、 如 來 成 道 第 二 七 日 に 華 嚴 の 開 経 と し て 頓 論 さ る と あ る。 今 の 律 播 の 繹 相 は、 初 に 戒 の 序 を 繹 し、 次 に 戒 相 を 繹 さ る。 戒 の 序 の 大 要 は 上 來 大 意 十 科 の 中 に 大 略 解 読 し た。 次 に 戒 相 の 繹 は 五 部 七 聚 の 次 第 を 以 て 繹 さ れ て あ る。 左 表 の 如 し。 五 部 第 一 部 -波 羅 夷 第 二 部 ー 僧 伽 伐 戸 沙 不 定 鼻 庭 木 屏 庭

第 三 部 尼 薩 祇 波 逸 底 伽 汲 逡 底 伽 第 四 部 -波 羅 底 提 舎 尼 -第 五 部 ー 突 色 詑 利 多

悪 読 七 聚 七 滅 諄 新 繹 に は 五 部 と 云 ひ、 奮 繹 に は 五 篇 と 云 ふ。 第 一 部 波 羅 夷 と は 嬉 盗 殺 妄 の 四 戒 に し て、 波 羅 夷 の 梵 語 は 新 課 に は 他 勝 庭 と 課 し、 奮 繹 に は 断 頭 と 課 す る。 他 勝 塵 と は 能 く 豊 冒 叩 を 害 し て 浩 滅 せ し む る が 故 に、 叉 能 く 悪 趣 の 罪 を 生 す る が 故 に と 云 ふ。 循 て 他 と は 善 に 樹 す る 悪 を 指 す 断 頭 と は 古 來 四 喩 を 以 て 読 明 す。 -に は 入 頭 を 裁 る に 再 生 し な い が 如 く 二 に は 多 羅 樹 の 心 を 断 ち て 終 に 復 更 ら に 生 長 し な い が 如 く 三 に は 鍼 の 鼻 の 歓 け て 用 ふ る な き が 如 く 四 に は 石 の 破 れ て 再 び 合 せ ざ る が 如 し と。 右 の 喩 に 示 す 如 く、 こ の 罪 を 犯 す と き は 再 び 用 を 爲 さ す、 櫓 と な る こ と を 得 す と 云 ふ 重 罪 で あ る。 第 二 部 櫓 伽 伐 沙 と は 薪 繹 に は、 衆 教 と 翻 じ 醤 課 に は 曾 残 と 醗 す。 衆 教 と は 衆 を 假 り て 罪 を 除 く こ と、 叉 は 衆 教 を 奉 す る に 由 て 罪 除 滅 す る 義、 二 十 入 の 前 で 獲 露 臓 悔 す る。 櫓 残 と は 此 罪 を 犯 し て も 街 ほ ー 分 僧 徳 の 飴 残 あ る と 云 ふ 義 で、 十 三 僧 残 と は 十 三 の 罪 相 を 説 く に 名 け る。 次 に 不 定 と は 罪 相 の 不 定 な る に 名 く、 こ れ に 屏 虚 不 定 と 不 屏 虚 不 定 と あ り、 こ の 二 不 定 を 判 定 す る に は、 事 と 庭 と 情 と 誇 人 と の 四 を 罷 と し な け れ ば な ら ぬ。 不 定 は 方 便 罪 で

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あ つ て、 四 重 禁 に 封 す る 方 便 と、 十 三 僧 残 に 樹 す る 方 便 と の 輕 重 の 差 別 が あ る。 な ほ 方 便 罪 に 就 い て 罪 相 の 定 ま つ た も の は 新 課 に は 率 吐 羅 と 云 ひ、 奮 繹 に は 倫 蘭 遮 と 云 ふ。 是 れ 等 は 何 れ も 方 便 罪 で あ る か ら 五 部 の 中 に は 擾 在 し な い。 七 聚 と 云 ふ と き は 倫 蘭 遮 を 加 ふ。 第 三 部 尼 薩 祇 波 逸 底 伽 と は 捨 堕 と 繹 す。 饒 り 長 物 を 捨 し て 読 悔 す る を 云 ふ。 三 十 則 あ り、 波 逸 底 伽 は 焼 煮 叉 は 堕 と い ふ、 焼 煮 は 地 獄 の 名 に し て 焼 煮 地 獄 に 堕 す る 義 で あ る こ れ に 九 十 則 あ り。 前 の 三 十 捨 堕 と 同 意 義 に し て 只 蝕 長 物 を 捨 す る 丈 け の 別 で あ る。 伍 て 共 に 同 一 部 と す。 第 四 部 波 羅 底 提 舎 尼 は 樹 読 と 翻 す。 人 に 樹 し て 犯 す 所 の 罪 を 読 悔 す。 こ れ に 四 法 あ り。 な ほ 封 説 の 義 は 饒 部 に も 通 す れ ど、 総 即 別 名 と し て 當 部 に 名 く。 第 五 部 突 色 詑 利 多 と は 衆 學 法 と 課 す。 こ の 中 に は 藪 多 の 悪 作 悪 読 あ り。 総 じ て 八 例 を 畢 ぐ。 一二 背 衣 服 事、 二 万 村

事、

事、

事、

山誌

事、

ニ ハ 事、 八 便 利 事 と い ふ。 又 悪 作 の 例 を 墨 げ て 日 ふ。 衣 と 食 と 形 の 齊 整 と、 俗 含 に 入 る に 儀 容 を 善 く し、 護 鉢 と 除 病 と、 草 と 水 と 過 人 樹 と を 學 ぐ。 草 と 云 ふ は 青 草 の 上 に 狸 り に 便 利 し て は な ら ぬ こ と。 永 も 亦 爾 り、 水 上 で 狸 り に 便 利 し て は な ら な い。 過 人 樹 と は 入 の 身 長 已 上 の 樹 に 登 る こ と を 誠 め ら れ た も の で あ る。 大 乗 で は ;輕 垢 罪 と 翻 す。 梵 網 経 の 四 十 八 輕 戒 は 突 色 詑 利 多 と い ふ。 後 ち に 七 滅 諄 法。 是 れ は 五 部 七 聚 の 中 に は 撮 在 せ ぬ。 悪 読 の 中 に 入 れ て 考 へ る。 諄 論 の 禮 は 評 論 と 犯 罪 と 非 言 と 作 持 と の 四 を 盟 と し て 起 る。 そ の 起 つ た 諄 論 を 止 息 せ し む る 方 法 と し て 七 種 を 墨 ぐ、 そ の 七 種 と は 現 前 と 憶 念 と 不 擬 と 求 罪 と 他 人 語 と 自 言 と 草 掩 と で あ る。 草 掩 と は 爾 諄 論 者 が 互 に 固 執 し て 臓 悔 し な い と き、 爾 人 各 自 に 卒 素 信 頼 す る 具 徳 の 人 に 封 し て 各 人 各 別 に 臓 悔 せ し む る こ と で、 草 の 風 に 歴 く が 如 く、 具 徳 の 人 の 徳 に 靡 き 服 す る 義 で あ る。 掩 は 押 し 靡 く の 義 か。 ( 大 尾 ) 有 部 律 撰 概 説 六 九

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