【韓国】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日韓国人数は、前年同月比 63.8%増の 568,900 人となり、6 月として過去最高を記録。上半期 (1 月~6 月)の累計も前年同期比 42.5%増と大きく伸長し、過去最高となった。 昨年 6 月は、九州地方を中心に熊本地震による影響が残っていたが、今年は旅行需要が回復し、その反動で高 い伸びに繋がった。 大邱、済州からの新規就航や既存路線の増便など、日韓路線における座席供給量が増加した。LCC を中心に 航空路線の拡大が続いており、訪日需要の創出に貢献している。6 月の主なプロモーション活動
6 月 7 日に、ソウルにて「VISIT JAPAN 韓国市場説明会・商談会」を開催した。今回は、昨年の開催時を上回る 韓国側バイヤー(110 社)、日本側セラー(83 団体)が参加し、旅行商品の販売・造成に向けて、合計約 750 件の 商談が活発に行われた。また、6 月 8 日~11 日に開催された「ハナツアー旅行博覧会」では、「日本・北海道」がハ ナツアー社の推薦旅行地に選定された他、ビジット・ジャパン(VJ)ブースを含め 85 の日本ブースで PR を行い、会場 での訪日旅行商品の予約数が前年比で 2 倍になるなど、訪日旅行が大きくクローズアップされた。 商談会の様子 推薦旅行地「日本・北海道」受賞 VJ ブースイベントの様子 「私らしくもっと、日本でもっと」、「私のライフスタイルに、日本を足す」をキーメッセージに、様々な訪日旅行のスタイル を提案するクリエイティブ(平面・動画)を制作し、JNTO ソウル事務所が運営するウェブサイト (http://www.welcometojapan.or.kr/jroute/)の他、テレビ CM、オンラインサイト、映画館などに展開した。オンライ ン媒体のみならず、雑誌や新聞などにも特集記事を掲載するなど、多角的な露出強化により、幅広い層の訪日 意欲を喚起した。 動画広告 雑誌(女性中央)掲載記事 「恐れなく挑戦するスタイル」編 「ひとりだけの時間が大切なスタイル」編 「小さな子どもと一緒の四国旅行」【中国】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日中国人数は、前年同月比 0.8%増の 587,200 人となり、6 月として過去最高を記録。 前年は 6 月にあった端午節が今年は 5 月となり、訪日者数への影響が心配されたものの、査証発給要件の緩和 や継続的な訪日旅行プロモーションの効果もあり、プラスの伸びを維持した。6 月の主なプロモーション活動
6 月 5 日~10 日に、中国全土の旅行会社から 20 名を昇龍道へ招請、ファムトリップを実施し、最終日には名古屋 で完全マッチング形式による商談会を行った。 6 月 16 日~18 日に、北京の北京国家会議中心にて開催された旅行博「北京国際旅遊博覧会(BITE)」に出展し、 パンフレットの配布やブースアトラクションを通じて北京の消費者へ向け日本の観光魅力を PR した。 6 月 8 日に成都、12 日に上海、15 日に北京、21 日に南京、23 日に武漢にて、中国の旅行会社向けにセミナーを 実施した。平成 29 年度における JNTO の事業計画を説明すると共に、昇龍道エリアについて「プチ贅沢な旅」という コンセプトのもと、同エリアならではの体験プログラムや食の魅力などを紹介した。 成都セミナーの様子 上海セミナーの様子 松本城前にて記念撮影 金沢にて金箔絵付け体験 商談会の様子 北京セミナーの様子 「北京国際旅遊博覧会(BITE)」への出典風景【台湾】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日台湾人数は、前年同月比 9.0%増の 433,600 人で、単月として過去最高を記録。 クルーズが好調で、昨年に比べ石垣や那覇‐鹿児島を回るコースなどが大幅に増加、また大型クルーズも新規就航 し、訪日需要を押し上げた。 タイガーエア台湾の旭川・佐賀への定期チャーター等、各地方へのチャーター便就航や夏のピークシーズンに合わせ た季節的な需要による定期便の増便により、地方への誘客を促進した。6 月の主なプロモーション活動
6 月 9 日~12 日に、台中で開催された旅行博「2017 台中国際旅行展覧会(ATTA)」に VJ ブースを出展し、夏の 旅行シーズンに向けて日本各地の多彩な魅力を発信した。また、開催前日には訪日旅行商談会を開催し、旅行 商品の造成による送客の促進を図った。 6 月 20 日~22 日に、台北、台中、高雄にて「訪日教育旅行説明会および商談会」を実施した。日本側セラー(自 治体や施設など)60 団体、台湾側バイヤー(学校関係者)50~70 名が 3 日間にわたり活発な意見交換を行い、 台湾からの訪日教育旅行の一層の拡大を図った。 2017 台中国際旅行展覧会/VJブース VISIT JAPAN 日本旅遊商談会/台中 訪日教育旅行商談会の様子【香港】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日香港人数は、前年同月比 23.7%増の 201,800 人で、6 月として過去最高を記録。 昨年 6 月以降の地方路線の新規就航・増便などを背景に座席供給量が増加し、拡大する訪日旅行需要の取り 込みに繋がった。今年 6 月は、定期便のない小松や仙台など地方へのチャーターも運航された。 5 月 22 日夜に英国・マンチェスターのコンサート会場で発生したテロ事件について、同じ歌手のコンサートが香港でも 9 月に予定されていることから大々的に報道され、家族旅行の行き先を欧州から日本に変更する動きが見られた。6 月の主なプロモーション活動
夏休みの海外旅行需要の取り込みに向けて、6 月から香港の主要オンライン・トラベル・エージェント(OTA)の一つ である zuji と共同キャンペーンを実施。20 代初訪日層および 30~40 代女性をターゲットに、LCC を利用して大阪と 広島、高松等を組み合わせた周遊型旅行の魅力を訴求した。航空券などの割引キャンペーンをウェブ広告や交通 広告で周知した他、ナビゲーターが実際に旅行する様子を動画で撮影し、JNTO と zuji の Facebook ページで公開 した。動画は、具体的な移動方法などをイメージしやすいため非常に人気があり、6 月 26 日から公開した 3 つの動 画で合計 21 万回の再生回数を記録した。 Zuji との共同キャンペーン広告 Facebook に掲載された動画 香港で徐々にファン数を拡大しているインフルエンサーと連携し、鹿児島と宮崎の魅力を紹介する動画を JNTO の ウェブサイトなどで紹介した。香港市場では、平成 28 年度よりウェブサイト・SNS 運営の一環で、リラックスと癒しの 旅「ゆるたび」をテーマに地方の魅力を紹介するナビゲーター役として「Yurutabi Girls」を募集・任命している。今後 成長が見込まれるインフルエンサーを「Yurutabi Girls」に起用し連携することにより、JNTO とインフルエンサー双方の メディアを介して相互の露出を増やし、win-win の関係を築いている。 JNTO ウェブサイトでの九州の紹介動画 (http://www.welcome2japan.hk/yurutabi/?_page=special&_func=skyushu)【タイ】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日タイ人数は、前年同月比 8.1%増の 51,800 人で、6 月として過去最高を記録。 6 月はレジャー需要の閑散期となる一方、インセンティブ旅行の催行や、個人旅行者(FIT)向けの商品及び LCC の 販売が好調であり、訪日需要の増加を後押しした。また、オンラインメディアを通じた情報発信など訪日旅行プロモ ーションも、訪日意欲の喚起に貢献した。6 月の主なプロモーション活動
タイの地方都市における訪日旅行プロモーションの一環として、6 月 6 日にプーケット、6 月 8 日にウドンタニーにて、 現地の旅行会社を対象としたビジットジャパンセミナーを主催し、計 46 社、70 名以上が参加した。プーケットでは昨 年に続き 2 回目、ウドンタニーでは初めての開催となる。セミナーでは、訪日旅行におすすめの季節、地方の魅力、 鉄道などに関する情報を提供するとともに、航空会社と連携し、現地旅行会社とのマッチングを促した。 Peach のバンコク-那覇線が 2 月に新規就航したことを踏まえて、6 月 19 日~23 日に同便を利用した旅行会社招 請を実施し、バンコクの旅行会社 10 社が沖縄本島の観光スポットを視察・体験した。招請期間中は、沖縄コンベン ションビューローと連携して那覇でセミナー商談会を開催し、沖縄に関する情報提供や、沖縄のインバウンド関係団 体・企業とのビジネスマッチングを行った。今後、本事業を契機とした沖縄行き旅行商品の造成・販売促進が期待さ れる。 プーケットでのセミナーの様子 沖縄での旅行会社招請の様子【シンガポール】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日シンガポール人数は、前年同月比 11.4%増の 36,300 人で、6 月として過去最高を記録。 経済成長の停滞などの影響により、シンガポールの外国旅行者数全体が鈍化傾向にある中、訪日旅行の第二ピ ークシーズンである 5 月~6 月に向けて、現地のオンライン・トラベル・エージェント(以下、OTA)や航空会社と連携し て実施したオンラインプロモーションが奏功し、堅調に推移した。6 月の主なプロモーション活動
✸ 2016 年 12 月に立ち上げた会員制訪日コミュニティウェブサイト「JAPAN by Japan」、JAPAN RAIL CAFE における 訪日セミナー実施など、オンラインとオフラインの両輪で各種事業を継続的かつ有機的に組み合わせて展開すること により、引き続き、恒常的な訪日需要の底上げを図っている。 ✸ シンガポールでは、FIT の多くが訪日旅行検討時の情報収集及び旅行手配の際に、インターネットを利用する傾向 にある。このような市場の特性に鑑み、2 月に、シンガポールの大手 OTA(Expedia、Zuji、Cheap Tickets)と連携し たキャンペーン、航空会社(SQ、ANA、JAL、Scoot)との共同広告プロモーションを、オンライン上で並行して実施し た。訪日需要の高まる時期である 5 月~6 月の学校休暇期間に向けて、集中的に日本の露出を強化し、訪日意 欲の喚起および需要の刈り取りを図った。 OTA 及び航空会社と連携したオンライン共同プロモーション特設サイト
【マレーシア】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日マレーシア人数は、前年同月比 43.7%増の 30,000 人であった。 ラマダン(断食)明けが前年 7 月上旬から本年は、6 月下旬に前倒しされ、ラマダン明けのハリラヤプアサ (断食明け大祭)休暇の旅行需要が 7 月から 6 月にスライドした。この休暇を利用した旅行需要が 6 月末に ずれ込んだことで 6 月の訪日客数が前年に対して増加した。 一方で、継続的な円に対するリンギ安の影響で、現地滞在費を含めた訪日旅行が割高に感じられていることや、訪 日商品に比べて安い韓国や台湾など競合国に加えて、欧州行き旅行商品の価格低下による欧州の競合化 が重なり、訪日旅行が選ばれにくい状況が進んでいる。6 月の主なプロモーション活動
6 月 4 日~9 日にマレーシアの主要日刊紙、雑誌記者を招請し、関西及び九州にて各地を取材した。関西コース では、大阪スカイビル、通天閣、京都嵐山、奈良東大寺、三重県伊勢神宮など各地の文化を象徴する観光地を 巡るだけでなく、保津川下り、和菓子づくり体験、着物着付け体験など各種体験を通じて日本文化の一部を体感 した。九州コースでは、高千穂や水前寺公園、仙巌園などの風景を観賞し、着物体験やブルーベリー狩りなどを体 験した。特に砂風呂はユニークな体験として好評であった。今回の取材を通じて、今後の各社記事掲載による訪日 旅行促進を図っていく。 現地旅行会社向けニュースレターでは、これから時期を迎える、青森ねぶた祭り、長岡祭り大花火大会、山形花笠 まつりなどの地域行事を取り上げた。また、マレーシア市場向け Facebook ページでは、寿司などの日本食を検索す るサイトの紹介、山形県のさくらんぼなど食に関する内容や、夏の新緑をイメージさせる観光地の情報などを毎日継 続的に発信することで、訪日旅行への興味関心を喚起した。 メディア招請の様子(関西コース) Facebook への投稿例 山形県のさくらんぼ (6 月 29 日配信画面)【インドネシア】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日インドネシア人数は、前年同月比 67.3%増の 38,300 人で、6 月として過去最高を記録。単月 でも 2017 年 4 月、2016 年 12 月に次いで 3 番目に多い人数となった。 昨年は 7 月上旬であったレバラン(断食明け大祭)休暇が、今年は学校休暇と重なり、大幅な伸びに繋がった。 旅行会社・航空会社との共同広告、テレビ CM や SNS 等を活用した訪日旅行プロモーションも、訪日旅行検討を 後押ししたと考えられる。6 月の主なプロモーション活動
ムスリム向けの旅行番組「ムスリム・トラベラー」の日本特集が 5 月 28 日、6 月 7 日、6 月 15 日の 3 回にわたって 放映された。これは、JNTO が 4 月に同番組を招請した成果で、第 1 回は成田空港、築地市場・浅草、東京ディ ズニーリゾート、千葉市イスラム文化センター等、第 2 回は宮城・船岡城址公園、仙台モスク、猊鼻渓等、第 3 回 は立山黒部アルペンルート、白川郷、岐阜モスク等が紹介された。なお、同番組はイスラム教の断食月の朝のお祈 り後の時間に放映され、Youtube でも視聴することができる。 (https://www.youtube.com/watch?v=DtUQ8XMKYSc&feature=youtu.be) インドネシア語公式 Facebook ページ(6 月末現在、ファン数 55.4 万人)を活用して、6 月は主に「夏の中部エリア」 の魅力を PR した。6 月の投稿のうち、人気が高かったのは 1 位:富士山麓のラベンダー畑、2 位:新潟の笹寿司、3 位:富士山と柿田川に関する記事で、やはり富士山への人気が高かった。同ページでは、ハラルフードや日本国内 のモスクの紹介など、ムスリム向けの情報についても発信している。 (左)旅行番組「ムスリム・トラベラー」より 浅草にてハラルフードを試食する様子 (右)インドネシア語公式 Facebook サイト 6 月のカバーページ写真【ベトナム】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日ベトナム人数は前年同月比 30.9%増の 21,900 人で、6 月として過去最高を記録。 6 月 4 日~8 日に、グエン・スアン・フック首相の日本公式訪問が行われた。旅行会社へのヒアリングによると、政府 関係者、その他関係者含め数百名が日本を訪問した他、幅広い分野から 100 人以上の企業経営者が同行した とのこと。 旅行会社へのヒアリングによると、6 月は複数のインセンティブツアーが催行され、700 名以上の送客があったとのこと。6 月の主なプロモーション活動
6 月 25 日~29 日に、ベトナム市場の今年度重点プロモーション地域である中部地方に現地旅行会社、メディア、 航空会社を招請しファムトリップを実施した。これにより、秋のツアー造成を後押しし、訪日者数の増加と旅行消費 の拡大を図っていく。 ベトナム人タレント Noo Phước Thịnh(ヌー・フック・ティン)氏を北海道に招請し、今年度実施するキャンペーン事 業の撮影を行った。フォロワー数 300 万人を超える同氏の Facebook ページで、複数回にわたり北海道の魅力を伝 える写真やコメントの投稿をしてもらい、北海道の認知向上を図った。 (左下)ビジットジャパンブー スの案内看板 ファムトリップ(三重県 伊勢神宮) ファムトリップ(三重県 伊勢志摩サミット記念館) キャンペーン事業 (Nooヌ ー ・ Phướcフ ッ ク ・ Thịnhテ ィ ン氏 知床国立公園での撮影風景)【インド】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日インド人数は、 前年同月比 11.3%の減 10,600 人。2013 年 10 月以来のマイナスの伸びとな った。 昨年 6 月末は、社会奉仕団体ライオンズクラブの国際大会が福岡で開催され、大会に合わせてインドから多数の 参加があった。今年 6 月はこうした特殊要因がなかったため、訪日者数の減少に少なからず影響を及ぼしたと考え られる。6 月の主なプロモーション活動
6 月より、インドの著名人を起用した新規クリエイティブのメディア出稿を開始した。また、旅行会社及びメディア向 けニュースレターにおいても、更に多くの情報を魅力的に伝えられるようにデザインを刷新した。更に、各メディアにお けるインタビュー対応などの地道な PR 活動によるメディア露出は増加している。こうした各事業の実施と PR 活動 の相乗効果による海外旅行先としての日本の認知拡大に伴い、継続的な需要拡大の底上げを図っていく。 富裕層をターゲットに訪日需要を喚起するため、現地有力旅行雑誌や屋外広告等にイメージ広告を掲載した。 インドの著名人を起用した新規クリエイティブ 「Economic Times」への掲載広告【豪州】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日豪州人数は、前年同月比 7.6%増の 32,500 人となり、6 月として過去最高を記録。 訪日旅行人気の持続により、訪日旅行が敬遠されがちな時期にも関わらず、増加傾向が続いている。
6 月の主なプロモーション活動
豪州の新聞・オンライン媒体「The Australian」、「Sydney Morning Herald」および「The AGE」土曜版「Traveller」 にて、記事広告及び旅行会社との共同広告を実施した。「The Australian」には日本の旅館、庭園、温泉などを 紹介する記事を、「Traveller」には瀬戸内地域を紹介する記事をそれぞれ掲載し、訪日旅行に対する関心・意欲 の喚起を図った。 6 月 22 日~28 日に、富裕層向けの旅行商品を取り扱う旅行会社 5 社 5 名を日本に招請した。京都・岡山・広 島・香川(直島)などを巡るルートで、参加者からは「今まで以上に日本を知る機会となり、顧客に対し正確な提案 ができる」、「新たな日本の魅力を知る良い機会になった」等の声が聞かれた。参加者は、6 月 27 日にホテル椿山 荘東京で開かれた富裕層向け旅行会社との商談会「Japan Luxury Showcase」にも出席し、日本側の関係者と 活発な商談をおこなった。
【米国】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日米国人数は、前年同月比 10.1%増の 138,000 人となり、6 月として過去最高を記録。 米国経済が好調であることに加え、現地メディアおいて日本の露出が増加していることも訪日者数の増加を後押し したものと考えられる。6 月の主なプロモーション活動
全米最大の旅行業界向けイベント「International Pow Wow (IPW)」の開催に合わせて、在アメリカ合衆国日本国 大使館と連携し、6 月 6 日に大使公邸にて「日米交流観光イベント(Japan-U.S. Tourism Seminar)」を開催した。 会場では、東北地方への訪日客誘致に向けたプレゼンテーションや日本食・日本酒の提供、旅行会社等の観光 関連企業のブース出展が行われ、東北地方を含めた日本の多様な魅力を発信した。また、当日は約 250 名の日 米メディアや観光業界関係者が参加し、積極的にネットワーキングを行っていた。
6 月 1 日~4 日に、アリゾナ州ツーソンにて開催された商談会「Tour Travel Exchange」に参加し、ツアーオペレータ ー各社と商談を行った。これまで、富裕層向けにアフリカや中東などへの旅行商品を造成してきたツアーオペレーター に対し、日本を含むアジア地域の情報を提供し、旅行商品の造成を働きかけた。近年、米国で関心が高まってい るクルーズトレイン(豪華寝台列車)や、東京~大阪、京都のいわゆるゴールデンルート以外の関西圏エリアに関す るプレゼンテーションを行ったほか、参加者からは教育旅行やスキーなどのアクティビティに関する質問もあり、活発に 情報交換が行われた。
【カナダ】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日カナダ人数は、前年同月比 6.8%増の 20,200 人となり、6 月として過去最高を記録。 エアカナダの夏期増便に伴い座席供給量が増加したことによる航空券価格の値下がりの他、航空会社各社との共 同広告をはじめ、各種媒体において日本の露出を強化したことも訪日需要を下支えした。 6 月のカナダの景況感指数は前月と同値であったが、前年同月比ではプラス 11.7 ポイントと大幅に伸びており、カナ ダ人の感覚でも国内経済は前年に比べ好調に推移している。経済の安定が消費意欲を刺激し、訪日需要の創 出に繋がっていると考えられる。 6 月 1 日より、エアカナダがバンクーバー‐中部便を週 3 便で運航を開始し、6 月中旬からは週 4 便に増便した。追 加料金なしで既存の羽田、成田、関空便とのオープンジョー(日本への到着空港と出国空港を別々にすること)を 自由に認めており、今後、日本国内周遊ルートの広がりが期待される。6 月の主なプロモーション活動
6 月 14 日に、JNTO トロント事務所のニュースレター2017 年春・夏号を、カナダの一般消費者、旅行業者、ジャー ナリストなど合計約 5 千人に配信した。今月は、増加が続く訪日カナダ人数の状況、トロント事務所の移転に関す る情報、東武日光駅内案内所の拡充のお知らせなどについて、それぞれ詳細情報へのリンクとともに発信した。 雑誌「Doctor‘s Review」の 2017 年 6 月号に、トロント事務所で訪日取材を支援したジャーナリスト William Aitken氏による「Oki Island Secret」と題する記事が掲載された。隠岐の島に関する記事は大変珍しく、隠れ里的な扱い で興味深い記載となっている。
JNTO トロント事務所ニュースレター2017 年春・夏号 Mr. William Aitken「Oki Island Secret」 「Doctor’s Review」2017 年 6 月号掲載
【英国】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日英国人数は、前年同月比 4%減の 19,500 人であった。 日本から欧州への旅行需要が増加し、英国発の航空座席供給量が減少していることが、マイナス要因となった。一 方で、訪日需要自体は引き続き堅調であり、来月からの夏季休暇に向け、近年需要が拡大傾向にある家族旅行 層等の訪日が期待される。 欧州諸国の中で、最も訪日客数を多く送りだしているのは英国であるが、英国から日本への直行便は、ドイツ・フラ ンスと比較し少なく、ピークシーズン等は座席供給量の逼迫が訪日需要の取りこぼしに繋がっている傾向が見られる。 そのような状況の中、日本航空が、冬ダイヤから羽田-ロンドン線を増便することを発表しており、JNTO としては、同 社と連携したプロモーションを展開し、更なる訪日需要喚起を狙っていく。6 月の主なプロモーション活動
英国は欧州の他の市場と比較しても、オンラインでの旅行購入が多い市場である。そのため、JNTO でもオンライン 旅行会社(OTA)等と連携に力を入れている。6 月から 8 月にかけては、TripAdvisor との共同キャンペーンを展開。 TripAdvisor 内の特設ページでは、文化・都市・アウトドアの 3 つのテーマ別にコンテンツを準備し、それぞれのテーマに 合った地方の魅力を紹介している。また、本キャンペーンに合わせて ANA からもキャンペーン運賃を提供いただき、観 光情報と訪日にかかる具体的な費用感とが同時に伝わる内容となっている。 (文化)https://www.tripadvisor.co.uk/InfoCenter-a_ctr.VisitJapan_Culture (都市)https://www.tripadvisor.co.uk/InfoCenter-a_ctr.VisitJapan_Urban (アウトドア)https://www.tripadvisor.co.uk/InfoCenter-a_ctr.VisitJapan_Outdoors TripAdvisor 特設サイト バナー広告【フランス】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日フランス人数は、前年同月比 3.4%減の 16,100 人であった。 大統領選決選投票(5 月)及びフランス総選挙(国民議会選挙、6 月)が旅行控えに影響したものと考えられる。 なお、ツアーオペレーター協会に加入する旅行会社のうち、訪日旅行を扱う企業によれば、6 月の送客予約数は前 年同月比 15.1%増の約 400 名であったとのこと。6 月の主なプロモーション活動
6 月 27 日~7 月 4 日の日程で、フランスの公共放送TV番組「Télématin」の取材クルーを招請し、金沢、高山、東 京、鎌倉の各自治体の協力の下、ひがし茶屋街(金沢市)、乗鞍岳(高山市)、築地市場(東京)などを取材した。 同番組は、朝の報道番組のうち最も視聴率が高く、フランス国内の主要な情報番組のひとつであることから、多数の 一般消費者にリーチすることができると考えられる。 富裕層市場への取り組みを強化するため、6 月中旬から下旬に、富裕層をターゲットとする欧米豪計 9 カ国の旅行 会社を招請、フランスからも 5 社が参加した。フランス人の嗜好を踏まえ、京都、瀬戸内、高松、東京を含むコースを 案内し、各地で本物の文化に触れられるような体験を積極的に取り入れた。特に、京都での鉢庭作り体験や直島 の美術館では、富裕層顧客のニーズに沿えるよう、専門ガイドを同伴させることで満足度を高める工夫をした。6 月 27 日には、東京でセラー57 社との商談会も実施した。 ファムトリッ 富裕層向け旅行会社招請の様子 築地市場での取材風景【ドイツ】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日ドイツ人数は、前年同月比 6.4%増の 12,800 人となり、6 月として過去最高を記録。 継続的に実施してきた訪日旅行プロモーションの効果により、旅行先としての日本の認知度が高まっていることが、 恒常的な訪日者数の増加に繋がっているものと考えられる。 ドイツの大手オンライン銀行 norisbank が実施した調査によると、ドイツ人は 2017 年の休暇時期に昨年以上に多く の費用をかけていることが判明した。特に、旅行意向は 60%と前年の 49%から 10 ポイント以上上昇している。ドイツで は長距離旅行への関心も高いことから、訪日旅行市場にとっては良い環境になってきている。6 月の主なプロモーション活動
富裕層市場への取り組みを強化するため、6 月中旬から下旬に、富裕層をターゲットとする欧米豪計 9 カ国の旅行 会社を招請、ドイツからも 4 社が参加した。自然やアウトドアアクティビティーを好むドイツ人の嗜好を踏まえ、白浜、 熊野古道、那智、紀伊勝浦、伊勢志摩、東京を含むコースを案内した。特に、富裕層に適した施設の紹介を交え た 4 時間にわたる熊野古道のハイキングは大好評であった。東京では、セラー57 社との商談会を実施。富裕層マー ケットへの取り組みを促進した。 6 月 28 日に、 フランクフルト空港公社(FRAPORT)主催のエージェントセミナーがフランクフルト市内で開催され、フ ランクフルト事務所も全日本空輸とともにこれに参加した。昨年はわずか 20 名程度であった参加者が、今年は 100 名以上に増え、各エージェントが訪日旅行について熱心に質問する様子がみられた。 熊野古道ハイキングを楽しむファムトリップ参加者 FRAPORT エージェントセミナー【イタリア】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日イタリア人数は、前年同月比 2.5%増の 8,300 人で、6 月として過去最高を記録。
6 月のロンドンにおけるテロ事件をはじめ、西欧においてテロ事案が頻発しており、イタリア人の旅行動向にも影響を 及ぼしている。安全な海外旅行先に注目が集まる一方、バカンスの旅行先として「イタリア国内旅行への回帰」の傾 向が見受けられる。6 月の主なプロモーション活動
6 月 22 日から 6 月 29 日まで、富裕層を対象とした旅行を取り扱う旅行会社を欧米豪 9 市場より 53 名招請。イ タリアからは 6 名が参加し、京都→瀬戸内(広島、愛媛、香川)→東京を巡り、日本の伝統文化、ライフスタイル、 自然景観等を体験した。また、視察行程中の 6 月 27 日には東京で、視察旅行に参加した旅行会社との合同商 談会・意見交換会「欧米豪市場を対象とした富裕層向け旅行会社との商談会(Japan Luxury Showcase)」を実 施。日本側セラー57 社・団体が参加し、訪日旅行商品の造成や販売促進を図った。視察旅行(広島県宮島) 視察旅行(愛媛県宮浦港の赤かぼちゃ)
【ロシア】
6 月の市場動向トピックス
2017 年 6 月の訪日ロシア人数は、前年同月比 58.0%増の 5,600 人となり、6 月として過去最を記録。 1 月からの査証発給要件緩和の影響に加え、S7 航空の航空運賃の大幅値下げ、及びこれに伴う共同広告の効 果などが増加要因となった。 S7 航空が 4 月 28 日からウラジオストク-関西線(週 2 便)を新規就航したことも、査証発給要件の緩和及び運賃 値下げと相乗効果をもたらした。6 月の主なプロモーション活動
6 月 27 日に、JNTO 主催の「Japan Luxury Showcase」の大型商談会が東京で行われ、富裕層向け旅行商品 を取り扱っているロシアの旅行会社 5 社が参加した。日本側の自治体や旅行会社との商談や意見交換を通じて、 今後の訪日ラグジュアリー商品の品質向上やネットワーク拡充を図った。6 月 21 日~26 日には、北陸地方を中心 にファムトリップを行い、金沢、高山、五箇山などをまわり、旅行商品の造成に必要な素材の収集をおこなった。 ロシア極東地域においては、6 月1日にハバロフスク、6 月 3 日にイルクーツクにて在ハバロフスク総領事館主催の 日本観光文化イベント「Matsuri2017」が開催された。複数の地方自治体等が参加し、和太鼓やよさこいなどの複 数のパフォーマンスが行なわれた。JNTO は、日本の観光インフォメーションデスクを設置し、パンフレットや地図等を 配布し、訪日観光に関する相談に対応した。 富裕層対象旅行会社視察旅行(五箇山) イルクーツク市 Matsuri2017