防衛装備・技術移転の現状と課題について
平成26年12月18日
1 我が国の能力・役割の強化・拡大(8)防衛装備・技術協力 「平和貢献・国際協力において、自衛隊が携行する重機等の防衛装備品の活用や被災国等への供与(以下「防衛装 備品の活用等」という。)を通じ、より効果的な協力ができる機会が増加している。また、防衛装備品の高性能化を 実現しつつ、費用の高騰に対応するため、国際共同開発・生産が国際的主流となっている。こうした中、国際協調主 義に基づく積極的平和主義の観点から、防衛装備品の活用等による平和貢献・国際協力に一層積極的に関与するとと もに、防衛装備品等の共同開発・生産等に参画することが求められている。 こうした状況を踏まえ、武器輸出三原則等がこれまで果たしてきた役割にも十分配意した上で、移転を禁止する場合 の明確化、移転を認め得る場合の限定及び厳格審査、目的外使用及び第三国移転に係る適正管理の確保等に留意しつ つ、武器等の海外移転に関し、新たな安全保障環境に適合する明確な原則を定めることとする。 6 国家安全保障を支える国内基盤の強化と内外における理解促進(1)防衛・生産技術基盤の維持・強化 「防衛生産・技術基盤は、防衛装備品の研究開発、生産、運用、維持整備等を通じて防衛力を支える重要な要素で ある。限られた資源で防衛力を安定的かつ中長期的に整備、維持及び運用していくため、防衛装備品の効果的・効率 的な取得に努めるとともに、国際競争力の強化を含めた我が国の防衛生産・技術基盤を維持・強化していく。 」
国家安全保障戦略(平成25年12月17日)
防衛装備・技術協力推進に係る政策的背景
防衛装備移転三原則の策定
(平成26年4月1日)-参考1-
防衛生産・技術基盤戦略の策定
(平成26年6月19日)-参考2-
<防衛生産・技術基盤戦略
(平成26年6月19日)国家安全保障局、外務省、経済産業省等関係省庁と調整し策定>
「防衛装備品の移転に際しては、移転に際しての相手国政府から提示される条件等との調整や防衛装備品の運用に係る教育・訓練 や維持・整備等について、防衛省が保有する情報等を相手国や関連事業者へ移転することも必要となる場合もあることから、移転 する防衛装備品のライフサイクルを通じて、政府の関与と管理の下、円滑に協力を進めるための体制・仕組みについて検討を行な う。」 「企業による防衛装備品の海外移転等の防衛生産・技術基盤の維持・強化に資する取組に対する財政投融資などを活用した支援策 についても今後検討の上、必要な措置を講じる」 1原則2:移転を認め得る場合を次の場合に限定
し、
透明性
を確保しつつ、
厳格審査
防衛装備移転三原則の全体像
①我が国が締結した条約その他の国際約
束に基づく義務に違反する場合
(化学兵器禁止条約、クラスター弾に関する条約、対人地雷禁 止条約等。武器貿易条約は未締結・未発効だが、同条約が 規定する義務の実施を含む。)②国連安保理の決議に基づく義務に違反
する場合
(安保理決議第1718号(北朝鮮の核問題)や同第1929号 (イランの核問題)等、特定の対象国への武器等の移転を防 止することを決定する安保理決議 等)③ 紛争当事国への移転となる場合
(紛争当事国: 武力攻撃が発生し、国際の平和及び安全を 維持し又は回復するため、国連安保理がとっている措置の 対象国)原則1:移転を禁止する場合を明確
化し、次に掲げる場合は移転しない
① 平和貢献・国際協力の積極的な推進に資する場合 ② 我が国の安全保障に資する場合 ・ 我が国との間で安全保障面での協力関係がある諸国との国際 共同開発・生産の実施 ・ 我が国との間で安全保障面での協力関係がある諸国との安全 保障・防衛協力の強化 ・ 装備品の維持を含む自衛隊の活動、邦人保護に不可欠な輸出 (注1)仕向先等の適切性・武器等の機微性を含め厳格に審査。 (注2)審査体制・手続・基準等の透明性を確保。原則3:目的外使用及び第三国移転につい
て
適正管理
が確保される場合に限定
原則として、目的外使用及び第三国移転について
我が国の事前同意を相手国政府に義務付ける。
(注)平和貢献・国際協力の積極的推進のため適切と判断される場 合、部品等を融通し合う国際的なシステムに参加する場合等では、 仕向先の管理体制の確認をもって管理を行うことも可能とする。平和国家としての基本理念を維持
情報の公開
○ 防衛装備の海外移転の許可の状況につき、
年次報告書
を作成し、国家安
全保障会議(NSC)に報告・公表。
○ NSCで審議された案件については、従来以上に透明性に配意しつつ、政
府として、
情報公開
を図る。
参考1 2防衛生産・技術基盤戦略(防衛装備・技術協力関係部分)
⑥技術管理・秘密保全 ○ 防衛技術、デュアル・ユース技術の機微性・戦略 性を適切に評価し、技術管理機能を強化する。 ○ 経済産業省との連携を推進し、防衛装備移転三原 則における厳格審査及び適正管理への寄与を図る。 ○ 情報保護協定の締結や特許制度の特例が必要と なる場合は、必要に応じ関係府省に協力するなど連携 の上、検討 ⑤民間転用の推進 ○ 外国政府、他府省、自治体、民間企業等に対 する防衛装備品の民間転用を推進。 ○ 航空機分野以外においても国が保有する技術 資料の利用料の在り方等についての制度設計を 進める。 ①米国との防衛装備・技術協力関係の深化 ○ 日米装備・技術定期協議等を通じて装備及び技 術に関する二国間の協力を深化。 ○ 弾道ミサイル防衛用能力向上型迎撃ミサイル (SM3ブロックⅡA)の共同開発及びF-35の製造参画 について、我が国の防衛生産・技術基盤の維持・強化 を考慮に入れた上で検討。 ○ 互恵的な防衛調達に係る枠組みについても調整 を進める。 ③国際的な後方支援面での貢献 ○ 日本企業の強み(センサー、半導体等の部材、複 合材や先端材料、高品質・納期遵守のものづくり力 等)や、これまでの企業間のライセンス契約などの蓄 積をいかして、補給部品の供給などを通じ、グローバ ルロジスティクスへの対応を行い、後方支援面での貢 献を拡大。 ②新たな防衛装備・技術協力関係の構築 ○ 英、仏など競争力ある防衛産業を擁する欧州 主要国との協力関係の構築を図る。 ○ 豪州、インド、東南アジアなどアジア太平洋地 域の友好国との間でも、海洋安全保障や災害救 助、海賊対処など非伝統的安全保障の分野等に おいて関係構築を積極的に図る。 ④防衛装備・技術協力のための基盤整備 ○ 国際共同開発・生産等の相手国となる可能性 が高い国々との間で、防衛装備移転を可能とする 枠組みの策定を進める。 ○ 移転する防衛装備品のライフサイクルを通じ て、政府の関与と管理の下、円滑に協力を進める ための体制・仕組みについて検討。 参考2 3これまでの諸外国との装備・技術協力を踏まえた類型化
米国・英国・仏国等との部品や素材等を念頭に置いた共同開発を想定(P5~P8を参照) ① 国際共同開発 豪州・インド等日本の技術に関心を有し、かつ我が国の安全保障上積極的な意義がある国への完成品の移転 や共同生産等を想定(P9~P11を参照) ② 装備品の移転、共同生産 ASEANを始めとするアジア太平洋地域等に対する海洋安全保障や人道支援・災害救援(HA/DR)分野を念頭 においた防衛装備品の提供等を想定(P12、P13を参照) ③ 途上国等に対する国際協力 F-35のリージョナル・デポや日米オスプレイ共通整備基盤などでの支援を想定(P14~P15を参照) ④ 米軍の維持整備(MRO)に対する国内での支援 ※ なお、これらの分類は検討会における議論のために仮置きしたもの 4 米国との装備技術協力に関し、我が国から米国に対する武器技術の供与を目的とした
対米武器技
術供与取極
の締結(1983年)後、
日米装備・技術定期協議
(
S&TF
: Systems & Technology Forum)
等を通じて
計19件の日米共同研究
を実施。
(最近の日米共同研究の例) ハイブリッド電気駆動(2012年~) 高速多胴船の最適化(2014年~) 弾道ミサイル防衛(BMD)システム
に関する案件については、
共同で開発・生産を行うこととなった場合には、武器輸出三原則等に
よらないこととなった(2004年)。
2006年より、高性能化・多様化する将来の弾道ミサイル脅威に
対処することを目的とした
能力向上型迎撃ミサイル(SM-3ブロック
ⅡA)の日米共同開発を開始
し、2017年頃に開発終了見込み。
2012年以降、
F-35A 42機の取得
及び
我が国企業が製造に参画することを決定
。
我が国企業が製造を行う部品の輸出等については、武器輸出三原則等に
よらないこととした(2013年3月1日 内閣官房長官談話)。
ペトリオットPAC-2の部品(シーカージャイロ)の米国への移転について、
2014年7月17日の国家安全
保障会議で審議
され、移転を認め得るものとした旨公表。
▲高速多胴船 ▲ハイブリッド電気駆動
米国との装備・技術協力の現状
▲SM-3 ブロックⅡA ▲F-35 ▲PAC-2のシーカージャイロ 5米国との装備・技術協力の現状(2)ー協議の枠組み-
1980(昭和55)年5月、日米間の装備・技術問題に関し、双方の装備・技術の責任者が定期的に意見の交換を行う 場として日米装備・技術定期協議 (S&TF:Systems and Technology Forum)を設けることについて合意。
現在までの間に計26回開催されている。
S&TFの概要
S&TFの構造
関連の枠組み
第三国移転等に係る厳格な管理を確保する政府間の枠組みの締結及び化学・生物防護技術に係る共同研 究を開始することにつき、実質合意・発表。 (米国以外の国と初めての防衛装備品に係る協力案件) 本枠組み※については、2013年7月に閣議決定、署名。 (化学・生物防護技術に係る共同研究の取決めについても、同月に署名。) ※正式名称:「防衛装備品及び他の関連物品の共同研究、共同開発及び共同生産を実施するために必要な武器 及び武器技術の移転に関する日本国政府とグレートブリテン及び北アイルランド連合王国政府との間の協定」
英国との装備・技術協力の現状
日英首脳会談
(2013(平成25)年6月) 2013年7月に署名された協定及び過去2年間のこれらの分野における両国の協力に基づいて、共同開発・ 生産のための様々な適切な防衛装備品プロジェクトを特定し続けていくことを確認。日英首脳会談
(2014(平成26)年5月) 装備技術協力の推進のために事務レベルの対話枠組みを設置することで一致。日英防衛相会談
(2014(平成26)年5月) 英国ファーンボロ国際航空ショーの機会を捉え、事務レベルの対話枠組みとして、日英防衛装備・技術協力 運営委員会を設置(日本側議長:外園技術監、吉田審議官)すると共に、第1回会合を英国にて開催(日本 側議長:技術監)。 新たな空対空ミサイルの実現可能性に係る日英共同研究※等について意見交換。 ※研究に係る技術情報の移転について、本年7月に国家安全保障会議で承認され、同年11月20日に取決めを署名し、事 業開始。日英防衛装備・技術協力運営委員会
(2014(平成26)年7月) ▲日英共同研究のベースとなる空対空ミサイルMETEOR 化学防護衣の 性能評価に用いる 可動マネキン 7フランスとの装備・技術協力の現状
「両国は
対話の枠組みを創設
すること」「この対話の枠組みは
防衛装備品の
分野における協力及び輸出管理措置を扱う
こと」に合意。
防衛装備品協力及び輸出管理措置(技術移転を含む)に焦点を当てた2つの委員会(課長級)
を設
置。両国は、
防衛装備品の共同の研究、開発及び生産の分野における具体的な案件を検討
し、このよ
うにして
特定された案件に関する適切な政府間の取決めに向けて取り組む
ことに同意。
「防衛装備協力については、両国は、
無人システムを始めとするいくつかの分野において協力する共
通の関心を特定
した。両国は、これを踏まえ、防衛装備に関する協力の枠組みとなる
政府間協定締結
に向けた交渉を開始
した。」
▲ユーロサトリの日本パビリオン日仏首脳会談
(2013(平成25年)6月)日仏外務・防衛大臣会合
(2014(平成26年)1月)第一回防衛装備品協力に関する委員会
(2014(平成26年)4月)日仏首脳会談
(2014(平成26年)5月)ユーロサトリ、第二回防衛装備品協力に関する委員会
(2014(平成26年)6月)日仏防衛相会談
(2014(平成26年)7月)ユーロサトリ2014
(装備展示会(パリ))に日本企業13社が出展、武田副大臣が同展示会を視察。あわ
せて
第二回防衛装備品協力に関する委員会
を開催。
会談終了後の共同声明において、「ユーロサトリへの日本企業の参加や防衛装備分野の協力に関す
る協定締結に向けた交渉の開始など、防衛装備分野における両国の協力が進展していることにつき、
満足をもって確認した。」と言及。
8豪州との装備・技術協力の現状
防衛装備・技術分野における枠組の合意に向けて交渉を開始することを決定
し、
最初の科学技術協力として,
船舶の流体力学分野に関する共同研究を進める
ことに合意。
両首脳が
日豪防衛装備品・技術移転協定
に署名。
船舶の流体力学分野に関する共同研究を進めることを確認するとともに、防衛装備・技術協力の
枠組の協議を加速させることで一致。
防衛装備品・技術移転協定交渉の実質合意を確認
。また、最初の科学技術協力として、船舶の流
体力学分野に関する共同研究の準備状況について議論。
日豪首脳会談
(2014(平成26)年4月7日) ※アボット首相訪日日豪防衛相会談
(2014(平成26)年4月28日) ※防衛大臣訪豪日豪外務・防衛閣僚協議(「2+2」)
(2014(平成26)年6月11日)日豪首脳会談
(2014(平成26)年7月8日) ※ 安倍総理訪豪 ▲スクリューの回転によ り発生する気泡 9豪州との装備・技術協力の現状
装備・技術協力に関しては、以下を含む多面的な協力について検討を進めることとなった。
・
F-35プログラム
に関する潜在的な協力の機会の検討
・ 取得改革に係る
豪州装備庁との対話
・ ジョンストン大臣から江渡大臣への要請を受け、今までの意見交換を踏まえ、
豪州の将来潜水艦
プログラムに関する日本の協力
の可能性についての検討
・ 豪州国防科学技術機関との
防衛技術交流
(船舶の流体力学分野、技術者交流)
・ 防衛
産業間対話
日豪防衛相会談
(2014(平成26)年10月16日) ※ジョンストン国防大臣訪日 10 平成25年5月の日印首脳会談において、JWGの設置について一致
。
開催実績:平成25年12月 第1回(デリー)、平成26年4月 第2回(東京)、同年8月 第3回(テレビ会議)
参加者:日本側
西防衛事務次官(議長)
、外務省、経済産業省、新明和工業
インド側
カント商工省次官(議長
)、国防省、外務省、民間航空省等
これまでの主な協議内容
• 技術移転やインド国内での製造も含む産業間協力のロードマップの策定に向けた準備
• 体験搭乗や工場視察も含めたUS-2の性能・運用要領・製造・組立・整備等に関する情報提供
インドとの装備・技術協力の現状
US-2に関する合同作業部会(JWG)
▲US-2
救難飛行艇US-2
に関して、
①合同作業部会(JWG)における議論の進展を歓迎
、
②US-2の移転を
含む協力を通じたインド航空機産業発展に向けたロードマップ策定のための準備の加速
を指示。
今後の装備・技術協力を促進するための事務レベル協議の開始
に合意。
日印首脳会談及び小野寺大臣の首相表敬
(平成26年9月) 11ASEAN各国との装備・技術協力の現状
2014年2月、日・ASEAN次官級会合(沖縄)において、
非伝統的安全保障分野における装備・技術協
力
について意見交換し、技術研究本部が装備品展示(ソフトウェア無線機等)を実施。
HA/DRや海洋
安全保障等の課題に対処するための能力(早期警戒・探知、情報収集・通信、輸送等)
に関する日・
ASEAN間の装備・技術協力にASEAN諸国から期待が示され、協力の方向性を模索していくことで一
致。
2014年5月、シャングリラ・ダイアログの基調講演において、安倍総理が「
ODA、自衛隊による能力構
築、防衛装備協力など、日本がもついろいろな支援メニューを組み合わせ、
ASEAN諸国が海を守る能力を、シームレスに支援
していく」と表明。
2014年9月、ASEAN各国から外務・防衛当局の局長/課長級を招へいし、
海洋安全保障・災害救援
能力構築支援セミナー
を実施(外務省主催)。防衛省において、防衛装備品等展示を実施。
2014年10月、
日・ASEAN防衛次官級会合
において、「海洋における新たな協力の可能性」の議題の
下、日ASEAN間のASEAN各国国防次官と装備・技術協力について議論。装備・技術協力が各国の海
洋における活動能力の向上につながると参加者より期待感が示された。
2014年11月、
日・ASEAN防衛担当大臣ラウンドテーブル
に江渡大臣が参加。参加者より、非伝統的
安全保障分野での装備・技術協力に期待感が示された。
全 般
ASEAN各国との調整状況
12防衛能力構築支援
○ 近年の国際情勢の変化に伴い、安全保障分野における課題に国際社会が一致して取り組むことが不可欠に。 このため、開発途上国の能力を向上させるための支援を行い、自らその解決策を講じるよう促すことが重要となって いる。 ○ その上で、わが国が防衛能力構築支援に取り組むことは以下の意義を有すると考えられる。 (1)東南アジア等の途上国の能力向上を行うことにより、 国際的な安全保障環境の改善を図るとともに、ひいては我が 国の安全の確保に資する。 (2)支援対象国の防衛省・自衛隊への信頼向上に繋がり、当該国との防衛協力・交流の関係強化に資する。 (3)同盟国である米国や重要なパートナーである豪州も防衛能力構築支援を重視しており、わが国の取組は、日米、日 豪、日米豪間の協力の強化に資する。 (4)自衛隊自体の能力向上に資する。 ○ 自衛官等を一定期間派遣しての教育訓練の実施 東ティモール(車両整備技術)、カンボジア及びモンゴル(道路構築技術)で実施。 ○ 自衛官を派遣しての短期間のセミナーの実施 インドネシア(気象海洋業務)、モンゴル(衛生)、ベトナム(潜水医学・飛行安全)で実施 ○ 防衛省・自衛隊関連部隊・機関等への研修員の受入れ等 カンボジア(道路構築技術)、東ティモール(車両整備技術)、インドネシア(気象海洋業務)、モンゴル(衛生・道路構 築技術)、ベトナム(潜水医学・飛行安全等)に対して実施 自衛隊が有する知見を活用し、東南アジア等の開発途上国の軍隊又は関係機関の能力の向上を支援するものであり、 平成24年度より事業を開始。内 容
背景・意義
具体的取組
13 野外整備実習の様子 (於:東ティモール) 自衛官による講義の様子 (於:カンボジア)14
日米オスプレイ共通の整備基盤に向けた対応
○ 平成30年度末から順次導入 ○ 平成36年度から定期機体整備を開始する予定 米海兵隊オスプレイ(24機) ○ 平成29年頃から定期機体整備を開始する予定 ○ 11月26日、在日米海軍が提案要求書を公示し、 企業から提案を募集 (提案締切りは、1月27日) 防衛省としては、以下の観点から、日本国内に日米オ スプレイ共通の整備基盤を確立することが必要との結論 ① 陸自オスプレイの円滑な導入 ② 日米安保体制の円滑かつ効果的な運用への寄与 ③ 日米共通の整備基盤による効率化 陸自オスプレイ機(17機)経緯
○ 陸自オスプレイの整備部隊の中核とすることを見込む第1ヘリコプター野整備隊が所属する陸自木更津駐屯地 の格納庫を、米海兵隊オスプレイの定期機体整備のために国内企業に使用させることを前提に、国内企業が米軍 の入札に参加(予定)。 ○ 将来の陸自オスプレイの定期機体整備も木更津駐屯地で実施する。具体的な対応策
格納庫外観 格納庫内部 木更津■ 千葉県 格納庫 陸上自衛隊 木更津駐屯地 東京湾画像©2014Cnes/Spot Image,Digital Earth Technology,DigitalGlobe,地図データ©2014 Google,ZENRIN- 東京■ ■ 普天間飛行場 (24機) ■木更津駐屯地
韓国 シンガポール:未定 アメリカ オーストラリア 日本:42機 ◆リージョナル・デポ のイメージ