野外スポーツコース大学生の環境意識構造について
内藤 成悟(生涯スポーツ学科 野外スポーツコース)
指導教員 中野 友博 キーワード:環境意識,環境教育,野外スポーツコース大学生
1.序論
1975
年に出されたベオグラード憲章では「環境 教育の目的は,個人と社会集団が,総体的な環境 とそれに関わる問題について関心と感受性を持ち,人類の重要な立場と役割を理解し,環境の保護改 善に参加する意欲と問題解決のための技能及び評 価能力を身につけ,また適切な行動を起こすため に,環境問題に関する責任と事態の危急性につい ての認識を深めることができるようにすることで ある」としている.環境省(2004)は「環境教育 は,環境や環境問題に関心・知識をもち,人間活 動と環境とのかかわりについて,総合的な理解と 認識の上にたって,環境の保全に配慮した望まし い働き掛けのできる技能や思考力,判断力を身に つけ,よりよい環境の創造活動に主体的に参加し 環境への責任ある行動がとれる態度が育成される」
としていることから,環境教育は環境意識に大き な影響を与えていると考えられる.
川村(
1999)は,環境意識構造について中学生
の段階では
3
因子で構成されていたが,高校生の 段階になると分化し,4
因子から構成されている ことを明らかにしている.しかし,環境意識の高 さについては,高校生の環境意識は高いとはいえ ないことが明らかとなっている.びわこ成蹊スポ ーツ大学野外スポーツコースでは,環境教育に着 目した講義などもあり,学生の環境意識は高い基 準ではないかと思われる.そこで本研究では,野外スポーツコース大学生 の環境意識構造について明らかにすることを目的 とする.
2.研究方法
【調査対象】びわこ成蹊スポーツ大学野外スポー ツコースに所属する大学生
40
名を被験者とした.内訳は
3
年生26
名4
年生14
名である.【調査方法】平成
25
年11月18
日~11月25
日の 期間に川村(1999)が作成した環境意識構造調査 用紙を使用し,アンケート調査を実施した.3.結果と考察
調査対象者40人のデータについて因子分析,主 因子法,バリマックス回転を行ったところ,野外 スポーツコース大学生の環境意識構造は
4
つの因 子で成り立っていることがわかった.第1
因子を「エコ意識」,第
2
因子を「環境問題解決について の意識」,第3
因子を「日常での環境配慮」,第4
因子を「省エネ・省資源活動に対する関心」とそ れぞれ解釈した.表1:環境意識構造についての因子分析結果
学年ごとの各因子の合計得点の比較をt検定を 用いておこなったところ,有意差はみられなかっ た.合計得点の平均については,エコ意識因子は ともに低く,環境問題についての解決因子と日常 での環境配慮因子はともに高く,省エネ・省資源 活動への関心因子では
3
年生のみが高いという結 果になった.表2:因子ごとの平均得点とt検定の結果
4.まとめ
本研究で野外スポーツ大学生の,環境意識構造 は
4
因子から構成されていることが明らかとなっ た.学年ごとの比較では有意差はみられなかった が環境意識について,省エネ・省資源活動への関 心因子は3
年生が高いことが明らかとなった.<引用,参考文献>
1) 環境省( 2004)
:環境保全の意欲の増進及び環 境教育の推進に関する基本的な方針2) 川村康文(1999)
:環境意識構造について-高校生の場合- 京都教育大学環境教育研 究年報第