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新刊紹介, 植物関連雑誌のタイトル紹介, 会記

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(1)

新刊紹介, 植物関連雑誌のタイトル紹介, 会記

著者 植物地理 ・分類学会

著者別表示 The Society for the Study of Phytogeography and Taxonomy

雑誌名 植物地理・分類研究

巻 54

号 1

ページ 81‑102

発行年 2006‑10‑31

URL http://hdl.handle.net/2297/00050052

(2)

新刊紹介

◯ 福嶋 司(編) :植生管理学

B 5

判,240 頁.2005

4

15

日.朝倉書店.5,090 円.

この著作の基本的立場は,編者が「まえがき」で簡潔にのべているように,植物群落を自然システムのなか の実体=「生き物」として把握する点にある。編者は,植物群落が環境(第

1

軸) ,人間活動(第

2

軸) ,時 間(第

3

軸)によって位置付けることができ,管理を考える場合には,その植物群落がどのような性質のも のであるかを把握し,保護と回復のためにどのように対応しなければならないかを総合的に検討して対処しな ければならないと主張する。植生管理とは, 「植物や植物群落が良好な状態で成立し,繁茂できるように」ど のように植物群落を保護し,改良するか,そのための最良の方法を見つけだすことである。

以下,29 名の著者が分担して,1.植物管理学の必要性,2.植物群落の見方,3.日本の植生と植生管理,

4.都市域での植生管理,5.世界の植生管理,6.植生管理へのアプローチ,7.植生調査の方法と解析方法

の各部分を執筆している。

植生管理は農業,林業,都市経営,河川管理など広汎な分野に関連するが,大多数の関係者は,植物群落が 上記の意味で管理される必要があり,また,管理できるものであることの認識に欠けているのが現状であろう。

その現状に照らして,この著作が「植生管理学」の立場を力強く押し出したことは高く評価される。したがっ て,私が特に読んで欲しいのは,これらの関係者である。

この著作はマニュアルの作成を目的としたものではない。また,植物群落は地域による多様性があるので,

マニュアルはそれぞれの課題に応じて具体的・個別的に作成されなければならない。しかし,その作成の指針 としては,その任にあたるであろう植生学研究者に大いに役立つものと思われる。 (古池 博)

◯ 福嶋 司・岩瀬 徹(編) :図説 日本の植生

B 5

判,153 頁.2005

9

20

日.朝倉書店.5,670 円.

旧版の沼田眞・岩瀬 徹:「図説 日本の植生」は

1975

年に朝倉書店から出版された。これは非常な好評 を呼んだ著作であることは,植物関係者の広く知るところである。2001 年には同書の講談社学術文庫版が出 版され,現在も文庫本として容易に購入できる。

それに加えて,この著作=新版が出版されるに至った経緯については,冒頭の「はじめに」で述べられてい るが,要するに旧版が出版されてから

30

年を経過して日本の自然が開発等によって変容を遂げ,また,これ は明確には述べられていないが,日本の植生の分布と生態についての認識も大幅に進歩を遂げたことである。

旧版は,日本の植生を分布と遷移を軸として平易に紹介するという方法をとっているが,新版は日本の植生を 植生地理と植生史の観点から位置付けており,この間の進歩が十分に反映している。

この意味で,新版は同一の名称であるが内容は大きく変容しており,18 名の著者が専門に研究している植 生をそれぞれ分担執筆していることも,重要な点である。

本文の第

1

日本の植生 には植生地理学と植生史の観点から日本の植生の特徴が簡潔に総括され,第

2

日本の植生分布では,日本のほとんどの植生が,見開きの左ページが解説,右ページは写真・図という形 式で手際よく配列されている。第

3

地域固有の植生分布とその要因 では,霜枯れ現象その他が説明さ れている。

旧版と同じように,教師・学生などに広く歓迎されるものと思われるが,植生学の研究者や調査従事者にと っても,日本の植生を概観するには適切な,好著である。 (古池 博)

◯ 渡辺弘之:東南アジア樹木紀行

B 6

判,239 頁.2006

7

30

日.昭和堂.2,520 円.

この

3

月で

98

回の海外旅行をされたという著者が街路樹や有用材など東南アジアでふつうに見かける樹木

45

種を選んで,それぞれの種について植物学または民俗植物学的に解説されたユニークな樹木案内である。

普通の樹木誌ではなく読み物風に解説されているので大変読み易いし,読んでいて知らず知らずのうちに読み 終えてしまう面白さがある。扱った樹木には学名が記載されているので,その樹木をもっと詳しく知りたい時

には大変ありがたい情報である。 (清水建美)

Graphic of Hokkaido’s of Nature

「faura」

A 4

変形判,

64―80

頁. 季刊. 北国からの贈り物.1,000 円.

美しい写真の雑誌であるので紹介いたします。 「faura」という誌名は「flora」 「fauna」の合成語であり,

おもしろい。

!11

号(2006

3

月)には「北海道固有の花」が特集されており,北海道の植物写真で知られる梅沢俊 氏のカラー写真が鮮明で美しい。22―23 頁には北海道固有の主な

98

の亜種・変種・品種・雑種一覧表があり,

81

(3)

学名や分布・生育環境や花期などが付記されているのはありがたい。 (清水建美)

◯ 荒木徳蔵:宮崎の帰化植物

A 5

判,119 頁.2006

3

21

日.自費出版.

かねてより郷土の帰化植物の調査を続けてこられ,いくつもの論文を出されている宮崎県の荒木徳蔵さんが 帰化植物を一冊の本にまとめて出版された。

このところ環境省の指針もあって全国的な移入生物や帰化植物への関心は高まっている。各地の外来生物の 調査は緊急な課題でもある。宮崎県には本紙によれば,599 種類(変種,亜種,などを含む)の帰化植物があ る。これは南国の一県における帰化植物の概要を知るために参考となる数字であろう。

少し余部についてのみ希望者に送料込

1,000

円で頒布。荒木徳蔵さん(〒889―1605 宮崎郡清武町大字加

納甲

1946―55)へお問い合わせください。

(清水建美)

◯ 堀 輝三・堀志保美:写真と資料が語る 総覧・日本の巨樹イチョウ−幹周

7 m

以上

22 m

台までの全巨 樹−

B 5

判,218 頁.2005

12

15

日.内田老鶴圃.23,100 円.

イチョウの研究で知られた堀 輝三博士夫妻がこの度今までのイチョウの研究の決定版にあたる大書を出版 された。これは日本全国のイチョウの木を少なくとも

1

回は訪ねておられる。

イチョウはウロになって失われる幹組織が少ないため,樹体の中から色々な情報を引き出せる可能性が高い という観点から丹念に調査された

452

本の記録である。

収録されたイチョウの一覧表と分布図,東アジア三国間のイチョウの移動についての考察

23

頁と

273

頁に 及ぶ写真編と各項目の説明

218

頁で成り立っている。 (清水建美)

◯ トニー・ロード他

12

名(井口 智子他

6

名訳) :フローラ

B 4

判,2 分冊(A-K 783 頁,L-Z 801 頁,

1584

頁.2005

6

10

日.産調出版.19,950 円.

本書は,英国の植物学および園芸学の権威者による

11,000

枚のカラー写真からなる

20,000

種類に及ぶ植 物図鑑である。おもに花壇,植木,野生植物,野菜,果樹,球根,グランドカバー,サボテン類,多肉植物な ど世界の顕花植物が幅広く含まれる。なお,シダ植物も僅かではあるが含まれている。属名がアルファベット 順に掲載されており,別売りの

CD-ROM(カナとアルファベットにより検索できる)と併用すれば,大抵の

一般的な園芸植物については検索可能である。目的に応じた検索(例えば,生育ゾーン,1 年草,多年草,グ ランドカバー植物,野菜,果樹,高さ,開花季節,花色など)が可能である。CD-ROM を用いて検索をおこ なうと,植物体全体が表示され,見たい部分の拡大もできるので便利である。さらに要望するならば,樹木な どは,花の写真をもう少し大きくして欲しかった。

植物の属名を諳んじている方にはアルファベット検索は便利だが,カナ表示のほうが便利な読者もいると思 う。なお本書と

CD-ROM

は,内容がほぼ同じであり,それぞれの特徴を活かした使用方法を欲する方には両 方を用意することを奨める。

なおネギはネギ科,ギボウシはユリ科で扱われており,科の捉え方は著者独自の見解に基づいているようで ある。この図鑑には園芸植物が多く,スゲ属植物などは,極一部が掲載されているだけであるが,今日のわが 国の花屋にならぶ花の

90% 以上が海外からの輸入であることを考えると,無視できない図鑑である。

(植之原耕治)

◯ 中西 收・小林禧樹・黒崎史平: キヨスミウツボの生活

A 4

判,オールカラー,

108

頁.

2006

7

25

日.

兵庫県植物誌研究会.2,000 円.

本書は,第

1

章「キヨスミウツボってどんな植物?」 ,第

2

章「キヨスミウツボの生活・生活史」 ,第

3

「キヨスミウツボ群落地周辺の自然環境」 ,第

4

章「保全にむけてのとりくみ」から成る。兵庫県植物誌研究 会が発足当時からその群落の保全に深くかかわってきたというキヨスミウツボ(ハマウツボ科)の生活,生活 史,群落地周辺の自然環境,および保全にむけてのおよそ

10

年にわたる取り組みをまとめた紹介本である。

2

章にあるキヨスミウツボには,種内倍数性が存在し,染色体数の違いが花の香りや生活様式の違いと 合致しているという話題は大変興味深い。第

4

章には,過去に例のない寄生植物の保全のとりくみが紹介さ れており,著者らの保全への情熱を感じる内容となっている。

特に生活および生活史に関する実際の研究過程が,多数のカラー写真と詳細なデータを中心として多くの頁 を割いて紹介されているため,研究者を志す学生にとっても大変参考になる本ではないだろうか。

82

(4)

兵庫県植物誌研究会会員を通せば

1,600

円(別に送料

210

円)で入手可能。注文は,〒673―0865 明石市 大蔵谷清水

583―36

兵庫県植物誌研究会 小林禧樹氏

TEL(FAX) 078―911―0034

へお問い合わせくださ

い。 (佐藤杏子)

◯ 近藤勝彦・近藤誠宏:カラー版 食虫植物図鑑

B 6

判,カラー

192

頁・モノクロ

56

頁.2006

7

1

日. (社) 家の光協会.2,730 円.

本書は,1983 年に発刊された「原色食虫植物」 (絶版)を一部改訂・増補した図鑑である。原本に掲載され ていた種に加え,最近発見された新種など

16

点が追加され,世界中の食虫植物

191

種の生態が,美しい豊富 なカラー写真と詳しい解説文により紹介されている。201 頁からは「食虫植物という植物」と題して,

!

.食 虫植物の分類,

"

.捕虫様式による区別,

#

.食虫植物の分子系統学的関係,

$

.捕虫・食虫器の遺伝的分化,

%

.自然生育場所で食虫植物はどのような成分を根から摂取しているのか,

&

.栽培と管理,

'

.特殊な栽培,

について触れられており,学術的な研究成果も最新の内容に差し替えられている。

特筆すべきは,一般に図鑑の類には掲載されない引用文献リストがまとめられており,本書をもとにさらに 詳しい情報を得たい読者の要求にも対応してくれている点である。

「食虫植物のバイブル」と銘打ってあるだけあって,資料的に貴重な写真も多数掲載されており,復刊を待 っていた食虫植物ファンのみならず,多くの読み手の期待に応える一冊となっていると言えよう。 (佐藤杏子)

◯ 猪上信義:福岡県森林林業技術センター研究報告

5

福岡県森林林業技術センター所蔵植物標本目 録(上)修正版

A 4

判,211 頁.2005

12

28

日.福岡県森林林業技術センター.非売品.

本書は,福岡県森林林業技術センターに収蔵されている植物標本のリストである。

初版が

2004

3

月に出版されたが,回収され,この修正版は

2005

年に再出版されたものである。リスト にあがっている植物はシダ植物,裸子植物,被子植物(双子葉植物離弁花類)で,被子植物の残り(双子葉植 物合弁花類と単子葉植物)は下巻に掲載予定とのこと。種毎に,学名,和名, (コード番号:環境庁自然保護 局編(1988) 「植物目録

1987」で使用のもの)

,県別になった標本の産地,標高,採集者名,採集日(年月日 の後に,蕾,花,果実などの記載がある場合がある) ,ノート(主に標本に基づく生育環境が記されている)が 書かれている。リストに標本があげられているので,後で,検証するのに,都合がよい。

入手希望者は福岡県森林林業技術センター(〒839―0827 久留米市山本町豊田

1438―2 Tel.0942―45―7984)

に問い合わせること。 (鳴橋直弘)

◯ 勝山輝男:ネイチャ−ガイド 日本のスゲ

A 5

判,375 頁.2005

12

31

日.文一総合出版.4,800 円.

本書は,日本産スゲ属のカラー写真の植物図鑑である。

今までスゲ属の線画による図鑑は,秋山茂雄著「極東亜産スゲ属植物」をはじめ数冊出版されている。また,

平凡社の「日本の野生植物

I」をはじめスゲ属のカラー写真の載っている本もある。ところで,本書の特色は,

全形の生態写真と小穂のアップ写真,株の基部の写真,を中心に撮影し,日本産の全種である

252

種と主要

16

変種を掲載していることである。

小穂が

1

個のグループ,無柄の小穂を複数つけるグループ,有柄の小穂を複数つけ・円錐状の花序をもつ グループ,有柄の小穂を複数つけ・総状の花序をもつグループ,に分け,節の検索表の後で種の検索表があり,

個々の種が記載されている。和名,学名,果期,生育環境,国内分布,国外分布,環境省レッドリストの項目 がある。もちろん写真と形態の記載がある。スゲ属は日本に

250

種以上あり,それも形態的には類似するの で同定が困難な植物群である。全種が掲載されていること,時にその種の特徴である株の基部の様子がわかる こと,さらに検索表がすべてに付いていることで,本書はスゲ属の同定に役立つ本である。 (鳴橋直弘)

◯ 三谷 進・新名 優:葉の図説集

B 5

判,927 頁.2006

3

12

日.自費出版.15,000 円.

本書は,日本に自生する被子植物の葉の図説集である。基本的に

1

分類群につき葉裏の図が

1

枚出ている。

図はどのようにして描かれたのかの記述はないが,一見して拓本風(フロッタージュ)である。多分標本から 典型的な葉を選び,トレーシングペーパーを当てて墨で上からなぞり,その図に葉脈,毛,刺等を書き加えて たものではないかと想像する。図は実物大か,そうでない時は,スケールが入っている。各図は科別で,和名 のみ書かれ,産地の都道府県名がカッコで付加され,植物を同定し易いように,葉の色,毛の状態,花の色,

83

(5)

托葉の状態,葉脈の様子等が

1〜2

行の文章で追加されている。巻末に和名の索引がある。この索引から計算 すると,本書に掲載されている植物の総計は

2,813

分類群となり,日本の植物の半数強が載っていることにな る。

普通,1 種につき

1

枚の葉の図と簡単な形態的記載があるのみであるが,イカリソウ属には検索表があり,

根茎と根,花と解剖図がる。数種のカンアオイ属植物の全草図や花の解剖図がある。15 種のスミレ属の全体 図,および花や果実の解剖図がある。カバノキ科やブナ科では,果穂,果苞,果実,冬芽等の図がある。これ らはいずれもそれらの植物の同定をし易くしている。多くの植物の図が登載されているので,葉をたよりに同 定しようとする者には,非常に有益な図鑑である。

入手希望者は,三谷 進(〒760―0073 高松市栗林町

1

丁目

12―14 Tel.087―831―9633)か,新名

優(〒

762―0081

丸亀市飯山町東坂本

2486―1 Tel.09027897136)へ直接連絡すれば,購入できる。 (鳴橋直弘)

◯ 花明山その:続・草木によせて

A 5

判,319 頁.2006

4

29

日.天声社.2,800 円.

本書は,正編(2000 年出版)同様

110

の植物を季節に分け,随筆風に書かれた本である。 「おほもと」や

「人類愛善新聞」に昭和

47

年より毎月連載されたものを集めたものである。

著者は,かって京都府亀山市の花明山植物園の園長であり,大本教の

4

代教主でもあった人である。17 の頃より植物の世界に足を踏み入れられ,日本中を広く歩かれ,採集された標本は九千数百点にのぼると言わ れる。筆者はこれらの標本を大本花明山植物園標本庫で見せていただいた。

本書は,まえがき,春,夏,秋,冬,索引,あとがきからなる。それぞれの季節のもとに植物を

1

種ずつ 取り上げ,その植物の形態,生育地,分布,名前の謂れ,類似植物との区別点,利用,等を思い付くまま書か れている。

コブシは花だけでなく,蕾の時も見ていて飽きない面白さがあります。日の当たり加減によって蕾の色が 変化するのです。雪や雨の降るどんよりした薄鼠色の空の時は,長い毛に被われた枝々の蕾は陰気なうす墨色,

晴天の朝夕はうす褐色,真昼の蕾はキラキラ輝き銀色になります。 と著者は言う。植物の見方の多様さに驚 かされる。植物毎に挿入されているカラー写真はすばらしく,こんな綺麗な本は見たことがない。 (鳴橋直弘)

◯ 荒金正憲:豊の国大分の植物誌 増補

A 4

判,491 頁.2006

5

10

日.自費出版.5,000 円.

本書は,大分県の主な植物を科別に,また生育地別にカラー写真で紹介した本である。同著者による初版 「豊 の国大分の植物誌

2003」と比べると,今回は植物がより分類別配列になっており,前回掲載されなかった

植物が出ている。

この本は,大分の季節と植物,植物目録,大分の植物分布図譜(大分の自然と植物分布,大分の野生植物地 域分布図,大分の地形と植物分布,大分のサクラ前線,暖地植物,北方寒冷地の植物,東亜大陸系遺存植物,

ソハヤキ要素の植物,大分の九州特産種,日本では大分だけ,西部瀬戸内海の植物分布,賀来飛霞図譜「大分 県植物誌」図譜, 「新版大分県植物誌」図譜) ,あとがき,文献,索引からなる。

初版同様カラー写真はきれいで,時々登場する分布図も見やすく,前半にある大分の季節と植物の月毎の

1

頁の写真は詩情豊かで見ていて楽しい。後半部の大分の植物分布図譜は,大分県の地質,植生,植物分布が分 かり易くてよい。

この本は増補とされているが,初版と合わせてはじめて大分の植物を理解できることになる。そう言う意味 では,英文タイトルの「Toyo-no-kuni The Flora of Oita Prefecture Vol.2」が当を得ている。

入手希望者は荒金正憲(〒874―0031 別府市照波園町

10―2 Tel.0977―66―2938)に問い合わせること。

(鳴橋直弘)

◯ 浜島繁隆:知多半島の植物誌

B 5

判,110 頁.2006

5

10

日.トンボ出版.2,800 円.

本書は,愛知県知多半島に生育する植物を植生を中心に纏めた本である。

著者は,1956 年に教員として知多半島に就職して以来今日までその地域に生える植物を観察・調査してき た人である。

本は,知多半島の自然の概要と人との関わりの歴史,知多半島の海浜植物(海水浴場からみた海岸の昔・今,

海岸線の現状,海浜植物相の変化) ,知多半島の社寺林(社寺林の植生,シイ林,暖地性樹木の分布) ,知多半 島の丘陵の植生(1950 年頃までの丘陵の風景,代償植生,マツ・ヒサカキ・ハイネズ) ,知多半島の湧水湿地

「湧水湿地」の成因と環境,湧水湿地の分布,湧水湿地の植相と植生,おもな湧水湿地,湿地植物群落の遷移

84

(6)

と保全,主な湿地植物) ,索引からなる。おはずかしいことだが,筆者はモウセンゴケ属の不定芽をこの本で 初めて知った。知多半島の植生を理解するには良い本である。この本の内容で深さが足りないのは,如何せん

この地域の植生の貧困さからきていると考えられる。 (鳴橋直弘)

◯ 高桑正敏・勝山輝男・木場英久(編) :神奈川県レッドデータ生物調査報告書 2006 植物篇

A 4

判,222 頁.2006

7

月.神奈川県立生命の星・地球博物館.非売品.

本書は,国の判定基準に依拠した,植物レッドデータ調査の神奈川県の改訂報告書である。

本の前半部は,はじめに,調査方法(調査対象種,データの収集) ,調査結果と考察(各ランクの種数,絶 滅種,消息不明種,絶滅種の再発見,前回の

RDB

ではとりあげなかったもので絶滅危惧

IA

類となったもの,

希少種から絶滅危惧種となったもの,RDB ランクが減少種から

IA

類に上がったもの,調査対象種で健在種 とされたもの,絶滅危惧種の生育環境,存続を脅かす要因,ホットスポット) ,凡例,おわりに,文献からな り,後半部は,科別に個々の種について記載されている。和名,学名(科名) ,県カテゴリー,判定理由,生 育環境と生育型,生育地の現状,存続を脅かす要因,保護の現状,県内分布,国内分布,文献,特記事項の項 目で書かれている。田中徳久氏が,167〜212 頁に植物群落についての調査結果を登載している。個々の植物 の保護も大切だが,それが生育している群落の保護の方がより確実性の高い保全の仕方ではないだろうか。内 容の濃い報告書であり,他の都道府県のその道の人には大変有益な本である。

入手希望者は神奈川県立生命の星・地球博物館(〒250―0031 小田原市入生田

499)に問い合わせること。

(鳴橋直弘)

◯ いわさゆうこ:どんぐり見聞録

B 6

変形判,255 頁.2006

10

10

日.山と渓谷社.1,600 円.

本書は,写真やイラストがふんだんにあるドングリについての総合的読み物である。

見る,歩く,食べる,遊ぶ,あれやこれや,の各項目のもとに,43 の小タイトルで話しが展開する。巻末 に日本で見られるドングリのすべてをカラーイラストで紹介している。また,ドングリ検索表は,5

23

の,落葉・常緑,殻斗の型,ドングリが成熟するまでの期間,風媒花・虫媒花に関する一覧表である。

筆者はかって授業中にドングリの話しをした。後でドングリを知らないと言って来た学生がいた。聞くと中 国人で留学生だという。中国にもドングリはあるだろうといったら,見たことがないという。日本でも中国で も同じことで,ドングリを知らない人が出てきている。

どんぐりを食べるリスやネズミの話しは知っている方は多いと思うが,ドングリを食べる虫や鳥の話しは御 存知ないかも。ドングリ粉の作り方,ドングリコーヒーの作り方,ドングリクッキーの作り方,ドングリ汁粉 の作り方,ドングリで染め物をする,ドングリで炭を作る等,時間があったら挑戦したいものだ。子供達へは 色々なドングリ工作がイラストで紹介されていて面白い。 (鳴橋直弘)

85

(7)

植物関連雑誌のタイトル紹介

(括弧内は頁数を示す。雑誌によっては編集部で植物自然史関係のもののみ選択した。雑誌の閲覧を許可され た富山市科学文化センター,富山県中央植物園に感謝いたします。掲載を希望される方は,雑誌を編集部まで お送り下さい。

利尻研究

25

2006

3

(〒097―0311 北海道利尻郡利尻町仙法志字本町

136

利尻町立博物館)

志田祐一郎・磯野 直・佐藤美穂子・笈田一子:焼尻島の植物相(13―28)/大石善隆:利尻島に生育する稀 少種のコケ植物(67―70)

北方山草

23

2006

3

(〒061―2286 札幌市南区藤野

6

4

丁目

29―5

松井 洋方 北方山草会)

小特集:アイヌと植物 福岡イト子:アイヌの精神文化を通して植物をみる(3―13)/山岸 喬:アイヌの 重要な利用植物(15―23)/齋藤玲子:アイヌの植物利用に関する研究史の概略と文献案内(23―32)/戸部 千春:山草,樹木そしてアイヌ民具を巡る五つの小品(33―40)/水島未記:北東アジア諸民族の民族植物学

(41―50) /塩田 惇:砂澤ベロモンコロ媼と植物標本(51―53) /山谷吉蔵:アイヌ民族と関係植物(55―56) 五十嵐 博:オクトリカブトの北海道分布(57―60)/佐々木純一:アイヌの人たちと「ウリウ」と雨竜沼(61

―65)/松井 洋:江戸時代後期の植物名と蝦夷語(アイヌ語)の資料集成―木本編―(67―103)/門田裕一:

エゾレイジンソウとオオレイジンソウ (105―114) /高橋 誼:苫小牧市弁天沼とその周辺の植生 (115―126) 伊藤邦昭:中華人民共和国 陝西省大巴山地を行く―オオヒメシロチョウを求めて―(127―134)/高野秀樹:

知床硫黄山にてシレトコスミレを見る (135―136) /五十嵐 博:ケショウヤナギの産地・続報 (137―141) /林 廣志・松井 洋:網走支庁遠軽町瞰望岩と薬師山の植物―+エゾママコナの分布―(143―159)

青森県立郷土館調査研究年報

30

2006

3

(〒030―0802 青森県青森市本町

2

丁目

8―14

青森県立郷土館)

柿崎敬一・高谷秦三郎・齋藤信夫・小林範士・太田正文・神 真波:小川原湖周辺の植物(49―80)

フロラ福島

No. 23 2006

6

(〒960―0241 福島市笹谷字谷地中

3―16

樋口利雄方 福島県植物研究会)

五十嵐 彰・佐藤光雄・須賀紀一・鈴木浩一・野中俊夫・樋口利雄・渡部秀哉:霊山の植物

2―集塊岩上の植

物群落とアカマツ群落(1―7)/薄葉 満:福島県産水・湿地生植物新報知

4

(9―14)/野中俊夫・山田恒人:

安達太良鬼面山風穴地帯の樹木測量図―安達太良―鬼面山北斜面の標高

1200〜1220 m

の例―(15―23)/山 田恒人・高橋真希:裏磐梯のミズニラの生育地とヒメミズニラについて(予報) (25―29)/渡辺秀哉:県北 のイノモトソウの新産地(31―33)/樋口利雄:福島市新産帰化植物

4

種(35―36)/紺野七美・佐々木公一:

芝山遊歩道周辺の植物(37―42)/菅野修三・上野敬子・片寄洋子:阿武隈山地芝山の植物群落(43―50)/

湯澤陽一・紺野七美:阿武隈山地芝山周辺の蘚苔類とシダ類(51―54)/上野敬子・赤塚美智子:阿武隈山地 芝山とその周辺の種子植物(55―62)/伊東善政・佐々木公一・紺野七美:調査地内で確認された県レッドデ ータブック掲載種(63―66)

栃木県立博物館研究紀要 自然

23

2006

3

(〒320―0865 栃木県宇都宮市睦町

2―2

栃木県立博物館)

北川淑子・山田 晋・大久保 悟:喜連川丘陵の裾刈り草地に生育する草本相植物の種多様性―栃木県芳賀郡 市貝町を例として―(1―14)/富永孝昭:栃木県におけるクロカワゴケの初記録(15―18)

食虫植物研究会々誌

(〒102―8159 東京都千代田区富士見

1―9―20

日本歯科大学生物学教室内 食虫植物研究会)

57

1

号(通巻

194

号)

2006

1

月―倉田重夫:ネペンテス・ノート(

"!

(1)/笈田一子:中国で出 会った食虫植物―イシモチソウとタヌキモ類―(2―3)/瀬野純一:ヒュウガコモウセンゴケについて(3―5)

/三尾和久:高地性ネペンテスの栽培環境についての考察(5―7)/谷 聡一郎:ヤペン島におけるネペンテ

86

(8)

ス・マキシマと思われる個体について(7)/谷 聡一郎:沖縄のコモウセンゴケについて(7―8)/三野善 弘:ネペンテス見分書(3) (8―10)/若林 浩:オーストラリア

#

―Darwin〜Kununurra―(10―14)/岡 村正治:ウトリクラリア・フォリオサの開花(16)/小宮定志:ヒマラヤのイシモチソウ(17―20)/小林 敦:葦毛湿原訪問記(20―21)

57

2

号(通巻

195

号)

2006

4

月―島井弘男:南米産ムシトリスミレ紀行(35―37)/大谷博行:食虫 植物との出会いとボルネオ旅行(37―38)/袖川芳之:球根ドロセラの楽しみ方(38―42)/橋本正光:ミュ ンヘン植物園の食虫植物(42―43)/岡村正治:イビセラの露地栽培について(43―44)

57

3

号(通巻

196

号)

2006

7

月―三尾和久:Nepenthes

talangensis

の新自生地と

4

倍体と思われる 個体(57―58)/三尾和久:ここ

10

年でのネペンテス自生地の状況変化について(報告と考察) (58―60)/

倉田重夫:ネペンテス・ノート(

$"

)―ネペンテス属植物の学名雑考―(60―61)/三野善弘:パラオの食 虫植物(62―64)/若林 浩:タイに食虫植物を求めて―ピサヌローク&ノンカーイ―(64―68)/島井弘男:

ヨーロッパの自生地紀行・伊仏再訪編(68―70)

神奈川県立博物館研究報告 自然科学

35

2006

3

(〒250―0031 神奈川県小田原市入生田

499

神奈川県立生命の星・地球博物館)

田中徳久:標本データを使った箱根における植物の分布類型(35―40)

神奈川自然誌資料

27

2006

3

(〒250―0031 神奈川県小田原市入生田

499

神奈川県立生命の星・地球博物館)

河濟英子:神奈川県新産の蘚苔類・

!!

道志渓谷(9―11)

FLORA KANAGAWA

(〒250―0031 神奈川県小田原市入生田

499

県立博物館内 神奈川県植物誌調査会)

No.61 2006

3

月―大森雄治:三浦半島で再確認されたウバメガシ自生地(752―754)/大森雄治:鎌倉市 七里ガ浜のエビアマモの個体数の推定(754―756)/三浦ブロック会員・三浦半島植物友の会:横須賀市南部,

武山の植物相調査の概要(756―757)/秋山幸也:カワラノギク

2005

年も相模原市で咲く(757―758)/勝 山輝男:コバノミツバツツジが藤野で採集された(758)/木場英久:ヒトツノコシカニツリ(758―759)/

木場英久:ヒメコヌカグサを再発見(759―760)/木場英久:テッポウユリ類の帰化植物(760―762)

No.62 2006

8

月―田村 淳・山本幸子:丹沢でタキミシダを発見(764)/逢沢峰昭:これまで確認され

ていない場所にかつて生育していた可能性を示す植物(764―766)/逢沢峰昭:丹沢三ッ峰にアスナロの自生 群落を発見す(766―768)/逢沢峰昭:丹沢三ッ峰にシラビソの若木を発見す(768―769)/松本雅人:大和 市上和田(宮久保)の帰化植物(769―770)/勝山輝男:ヒメフタバランが健在(770―771)/亀谷邦雄・浜 口哲一:横浜市戸塚区でタシロランを発見(771)/浜口哲一・長谷川義人・三輪徳子:小原敬先生の著作に ついて(771―776)

長野県環境保全研究所研究報告

2

2006

3

(〒381―0075 長野市北郷

2054―120(飯綱庁舎) 長野県環境保全研究所)

尾関雅章・大塚孝一:上高地公園線周辺の森林植生および樹木衰退状況(69―74)/大塚孝一・尾関雅章・須 丈:長野県飯山地域におけるカツラマルカイガラムシによる樹木枯れ(111―117)/大塚孝一・小山泰弘・

上野勝典・上野由貴枝:長野県絶滅種ジロボウエンゴサクの松本市での自生確認(119―121)

長野県植物研究会誌

39

2006

6

(〒390―8621 松本市旭

3―1―1

信州大学理学部 長野県植物研究会)

小澤正幸・溝口智秋:軽井沢・碓氷峠におけるマムシグサ類の観察記録―ヤマジノテンナンショウとヤマザト マムシグサの比較を中心として―(1―4)/千葉悟志・清水建美:コマクサの生活史および繁殖特性―日本産 草本植物の生活史研究プロジェクト報告第

6

報―(5―13)/小林正明:信州の植物フェノロジーの研究

15

飯田市と軽井沢町の開花フェノロジーと同一種の開花日の地域による差について(15―42)/齋藤信夫:沖館 川多目的遊水池の植生と今後の動向の推測(43―50)/加藤 順・林 一六:日本におけるアカマツ群落の種 類組成と温度環境(51―62)/竹重 聡:「小泉源一によるセンジョウデンダ日本初記録」その年代場所に迫

87

(9)

る(75―78)/横内文人:故・小泉秀雄先生の野帳(1) (79―97)/横内文人・土田勝義:長野県の帰化植物 目録(99―119)/小林正明:シラカンバの雌雄モザイク(39)/上野勝典・上野由貴枝:長野県産シダ植物 の新産地(3) (123―127)/上野勝典・上野由貴枝:新産地報告(3) (129―130)/清水建美(編) 「長野県 植物誌」補遺(9) (131―132)

新津植物資料室年報

2005 2006

3

(〒956―0816 新潟県新津市東町

2―5―6

新津市地域学園内 積雪地域植物研究所(新津植物資料室) 石沢 進:分布上顕著な新津の植物(5) (1―6)/石沢 進・朱 雁:新潟県植物分布資料(5) (7―15)/渡 辺洋子:佐渡島における植物観察記録

4(16―17)/木村

彰:越後の植物観察記(その

3)

(18―21)/朱 雁:新潟県における暖温帯常緑樹の短報(4) (22―25)/加藤泰助:マツグミの生育確認(26)/登坂裕一:

コバノヒノキシダの北限(27)/藤田 進:新潟県におけるヤナギイノコズチとカラタチバナの分布(28―29)

富山市科学文化センター研究報告

29

2006

3

(〒939―8084 富山市西中野町

1―8―31

富山市科学文化センター)

佐藤 卓:環境因子と

Pinus parviflora

の針葉形質の関係(105―111)/太田道人:富山県新記録の植物

18

(115)

富山県中央植物園研究報告

11

2006

3

(〒939―2713 富山県富山市婦中町上轡田

42

富山県中央植物園)

志内利明:アズマヤマアザミの雌性両全異株(1―6)/兼本 正・兼本正人:沖縄島におけるタイワンハンノ キ林の構造(英文) (7―14)/志内利明・藤田 卓:オオバケエゴノキ(エゴノキ科)の染色体数(英文) (15

―16)/中田政司・魯 元学・王 仲朗・管 開雲:昆明植物園に生じた

Liparis cathcartii

(二褶羊耳蒜、

ラン科)個体群の観察(17―24)/神戸敏成・沈 雲光・魯 元学・李 愛栄・馬 宏・管 開雲:中国雲南 省における

2005

年植物調査記録―アヤメ属(Iris)及びシュウカイドウ属(Begonia)を主要対象植物とし て―(25―43)/大原隆明・中央植物園友の会植物誌部会・中田政司:富山県フロラ資料(10) (45―64)/

橋屋 誠:富山県高等菌類資料(4) (65―72)

富山の生物

45

2006

3

(〒930―8555 富山市五福

3190

富山大学理学部生物学教室 富山県生物学会)

松村 勉・平内好子・野口 泉・佐藤 卓:富山県魚津市片貝サワグルミ林の森林構造とササラダニ類 (1―8) 野口 泉・平内好子・佐藤 卓:富山県宇奈月ダム湖畔トチノキ林の森林構造とササラダニ類(9―15)/佐 卓・天助由佳理:2005 年に観察されたブナの結実量とブナの個葉面積の関係(17―20)/佐藤 卓:2005 年全国ブナ結実状況(21―26)

石川県白山自然保護センター研究報告

32

2005

12

(〒920―2326 石川県白山市木滑ヌ

4

石川県白山自然保護センター)

中山祐一郎・野上達也・柳生敦志:白山高山帯・亜高山帯における低地性植物の分布について(4)高山帯お よび亜高山帯上部で新たに観察されたオオバコの分布(9―15)/鳥畠昭信・野上達也:別当出合での植生調 査(17―19)

福井総合植物園紀要

4

2006

3

(〒916―0146 福井県丹生郡越前町朝日

17―3―1

福井総合植物園)

黒田明穂・松本 淳・若杉孝生:中池見湿地及び周辺の蘚苔類(39―44)/赤井賢成:福井県のフロラに関す る資料(2) (45―53)/若杉孝生:「福井県植物図鑑」 (1997〜2001)に示した高等植物のうち福井県のフロ ーラに新たに追加された分類群(61―65)/土屋和三:三里浜ハマナス公園(福井市)の「絶滅危惧植物」ホ ソバイヌタデ自生地の保全と復元(予報) (67―71)

岐阜県植物研究会誌

21

2005

12

(〒501―1193 岐阜県岐阜市柳戸 岐阜大学教育学部生物学教室植物分類研究室内 岐阜県植物研究会)

88

(10)

安井佳代:アマナの生活史(10―13) /高野裕行:岐阜県のコナラ属コナラ節植物の葉の形態と分布 (14―26) 清水英彦・清水明子:関市小野におけるイバラモ科植物の生育状況と周辺休耕田の植物(27―36)/須賀瑛文・

山口宏子:可児市の帰化植物について(37―47)/宮崎弘規:岐阜県産

Rehmannia

について(47)/河合大 海・河合 清:オオコケシノブの県内新自生地(48―50)/河合大海・河合 清:ホソバコケシノブの多様な 形態(51―53)/高橋 弘:岐阜県に見られるユリ科植物

!

(54―74)/高橋 弘:裸子植物の受粉(3) (75

―91)

ため池の自然

42

2006

6

(〒480―1195 愛知県愛知郡長久手町岩作 愛知医科大学医学部寄生虫学教室 近藤繁生方 ため池の自然研 究会)

中村憲男:茨城県とその近隣のため池調査 (第

4

報) ―東茨城郡城里町のため池の改修と植生の変化― (1―13)/

浜島繁隆・ヒメシロアサザの葉の変異とガガブタの葉に出来た瘤(17―18)

大阪市立自然史博物館研究報告

59

2005

3

(〒546―0034 大阪市東住吉区長居公園

1―23

大阪市立自然史博物館)

木村全邦・日出幸啓子:近畿地方におけるジムカデゴケの分布(51―54)

京都植物

28

(京都植物同好会:〒606―0026 京都市左京区岩倉長谷町

486 1 F 1―3

田中 徹)

1

2006

1

月―村田 源・津軽俊介:京都府新産植物

23(4―6)/光田重幸:京都府タンポポ調査の課

題(6―9)/村田 源;ツリシュスラン(9―10)/光田重幸:東山菊渓探訪記―キクタニギクは見つからず―

(11―12)/小柳道子:〔京都の植物方言調査〕京都市左京区(八瀬、静原)における聞き書き(12―15)/西 沢信一:街路樹(15―16)/山本義則・光田重幸:オオバウマノスズクサの花(17)/田中 徹:コウヤボウ キの

2

年枝について(17―19)/田中 徹:巨大な

2

種子性閉鎖花をつけるヤブマメ(19―20)

2

2006

4

月―村田 源・光田重幸・津軽俊介:京都府下から絶滅したと考えられていた種で生存が確 認された植物(4―8)/光田重幸:宇治市白川で見つかったコクモウクジャク(9―10)/光田重幸:京都府新 産の外来植物二種(10―11)/田中 徹:ユッカの結実(15―16)/田中 徹:フジの 返り咲き とクズの 不思議な花(16―17)/田中 徹:オカトラノオとヌマトラノオの雑種(17―18)

みねはな

53

2006

3

(〒603―8112 京都市北区小山元町

44

吉川直人方 みねはな会)

片山泰雄:新種トクシマコバイモ発表顛末記(3―4)/寺本富壽:ヒメザゼンソウの生態とその魅力(5―7)/

村田 源:センノウを考える(8―12)/村田悠治:レブンアツモリソウの無菌培養(13―14)/日原誠介:日 本レッドデータプランツ繁殖記(9)―里山の植物―(37―42)/高橋 亮:答志島のカンアオイ(45―46)/

齋木保久:Cyananthus ,この美しく青い花(47―53)/美崎英生・陽子:四川省夏の花(54―67)/神園英 彦:幻のラン!シナノショウキランに出会う(68―70)/岡島一允:水辺のシダ,デンジソウ(71―74)/井 上康彦:イマリカナワラビ(井上仮称) (75―76)/吉川直人:ヨーロッパの植物(7) (77―78)/吉川直人:

ヒマラヤのツリフネソウ属とキジムシロ属(79―80)/清水三重子:イチョウ(81―88)/日原誠介:新しく 導入したキケマンの

1

(89―90) /谷亀高広:腐生植物の世界〜最近解明され始めた様々な知見〜 (91―110) 久志博信:中国雲南省シャングリラから徳欽の花旅(111―113)/西口紀雄・古木 茂:アポイ岳・襟裳岬の 花旅(114―117)

奈良植物研究

27, 28

2005

12

(〒635―0093 大和高田市磯野町

2―12

辰巳博史方 奈良植物研究会)

森本範正:奈良県におけるエゴノキ科植物の分布(1―4)/平 恵子:行者還岳石灰岩地のお花畑(5―13)/

川端一弘:近現代のナラノヤエザクラについて(15―19)/冨永明良:矢田丘陵南部(平群町)におけるイヌ センブリの消長について(21―22)/小林康彦・松井 淳:大峰山脈釈迦ヶ岳周辺における木本植物の垂直分 布(23―33)/菅沼孝之・名迫その佳(素代):奈良県天川村入谷国有林のブナ林植生(35―43)

89

(11)

南紀生物

48

巻第

1

2006

6

(〒646―1111 和歌山県御坊市湯川町財部

522―2

乾風 登方 南紀生物同好会)

村井みゆき・梅本信也:紀伊半島南部地域におけるヨシおよびツルヨシの類縁関係(39―42)/山本修平:和 歌山県産レッドデータブックの新候補植物

1(75―78)/江川和文:広川町西広海岸におけるゴバンノアシ果

実の漂着例(サガリバナ目サガリバナ科) (87―88)

人と自然

16

2006

1

(〒669―1546 兵庫県三田市弥生が丘

6

丁目 兵庫県立人と自然の博物館)

服部 保・南山典子・橋本佳延・石田弘明:八重山諸島における照葉二次林の種組成および種多様性(1―7)/

服部 保・南山典子・松村俊和・赤松弘治・一ノ瀬友博:ゴメラ島(カナリア諸島)の照葉樹林(9―20)/

田村和也・服部 保:対馬における照葉樹林の埋土種子相(43―49)/石田弘明・岩崎絢子:西宮神社社叢林 における台風によるクスノキ老齢木の被害(51―56)/田中淳司・大西規靖・西村直樹・秋山弘之:兵庫県但 馬の蘚苔類(69―91)/橋本佳延・服部 保:兵庫県におけるトウネズミモチの植栽分布(93―98)/福岡誠 行・黒崎史平・高橋 晃(編) :兵庫県産維管束植物

7(99―129)

兵庫の植物

16

2006

5

(〒654―0121 明石市大蔵谷清水

583―36

小林禧樹 兵庫県植物誌研究会)

藤原正人・小林禮樹:ユウシュンラン(ラン科)を近畿地方で初めて記録する(1―4)/水田光雄:神戸港新 産の帰化植物(5)―本邦初記録のイネ科帰化植物

3

種―(5―8)/藤本義昭:イネ科植物の葯(5) (9―58)/

白岩卓巳:六甲山のオオクボシダ(59―62)/松本修二:兵庫県で新たに確認したアゼオトギリの生育地(63

―68)/牛島清春・牛島富子・黒崎史平:猪名川町で注目すべき植物(4) (69―78)/矢内正弘・松永麻子:

八徳山におけるコヤスノキ(トベラ科)の生態(1) (79―94)/矢内正弘:兵庫県産の植物図(5) (シダ植物)

(95―125)

岡山県自然保護センター研究報告

13

2005

12

(〒709―0524 岡山県和気郡佐伯町田賀

730

岡山県自然保護センター研究報告編集委員会)

西本 孝:毛無山(岡山県新庄村)におけるブナ実生

10

年間の変遷(1―14)/片岡博行・西本 孝:岡山県 における外来食虫植物の侵入状況―その

2(21―28)

比婆科学

(〒727―0013 広島県庄原市西本町

1

丁目

7―7

中村慎吾方 比婆科学教育振興会)

218

2006

2

月―桑田健吾:広島県三次市内で見つかったムジナモ(27―30)

219

2006

5

月―吉野由起夫:広島県の維管束植物に関する文献目録 (5) ,補遺と追加(4) (11―20)/

吉野由起夫:鈴木兵二先生著作文献拾遺(21―24)/桑田健吾:世羅郡甲山町にコヒロハハナヤスリとコウキ クサが生育(30)/吉野由起夫:比婆科学

212

号に掲載されたハマセンダンの訂正(31)/吉野由起夫:三 原市本郷町用倉地区の落葉性のカシ類について(32)/太刀掛 優・久藤広志:呉市豊町三角島のアカザカ ズラ(32―33)

山口県立山口博物館研究報告

32

2006

3

(〒753―0073 山口市春日町

8―2

山口県立山口博物館)

嶋村拓実:山口県におけるシダ植物の分布(3) (1―34)

徳島県立博物館研究報告

16

2006

3

(〒770―8070 徳島市八万町向寺山徳島県文化の森総合公園 徳島県立博物館)

小川 誠・田淵武樹:徳島県産植物ノート(2)―徳島県新産

4

種―(115―120)/茨木 靖・佐治まゆみ・

成田愛治:徳島県から新たに発見された帰化植物アメリカカニツリ

Danthonia spicata(L.)P. Beautv. ex Roem. & Schult.(イネ科)

(157―158)

90

(12)

長崎県生物学会誌

No. 61 2006

6

(〒852―8521 長崎県長崎市文教町

1―14

長崎大学教育学部生物学教室内 長崎県生物学会)

中西弘樹:長崎県植物誌ノート(29) (9―11)/千々布義朗:長崎県産野生生物拾遺(2) (36―39)/北村美 江:薬用植物とそれに関わる生物たち

2.ケシとキクキンウワバ(42―45)/古橋直樹・行平真也:長崎大学

文教キャンパスの植物(蘚苔類を除く) (46―52)

BOTANY No. 55 2005

12

(〒860―0007 熊本市古京町

3―2

熊本博物館内 熊本記念植物採集会)

村田 源:セイタカナミキソウについて(1―4)/乙益正隆:熊本県のメシダ科(2) (5―41)

鹿児島県立博物館研究報告

25

2006

3

(〒892―0853 鹿児島市城山町

1―1

鹿児島県立博物館)

森田康夫・片平

!

男:鹿児島県下甑島における植物採集記録(12―21)/森田康夫:鹿児島県三島・黒島にお ける植物採集記録(22―29)/森田康夫:鹿児島県トカラ列島小宝島の植物採集記録(30―37)

熱帯植物調査研究年報

No. 26 2005

5

(〒903―0213 沖縄県国頭郡本部町石川

424

(財) 海洋博覧会記念公園管理財団)

宮里政智・中澄直美:沖縄の野生ランの移植予備調査(15―31)/屋我地海岸におけるヤエヤマヒルギの生育 状況調査(37―38)/峯本幸哉・平安山修子:ヒスイカズラ(Strongylodon macrobotrys)の莢の肥大状況に ついて(55―58)/花城良廣・中澄直美:久米島に生育するサクラに関する調査(59―61)/下地俊充:海外 事情調査から持ち帰った植物〜Uraria crinita〜について(63―65)/安倍篤志:平成

16

年度海外事情調査ベ トナム派遣隊に参加して(81―99)/峯本幸哉:ボルネオ島におけるラフレシア属の観察について(101―105)

(編集部 中田政司編)

91

(13)

2005 年度会計報告 2005 1 1 日〜 2006 3 31 日)

○植物地理・分類学会

収入(A)

5,099,608円

支出(B)

4,361,040円

会費

2,747,404

雑誌印刷費

3,029,250

バックナンバー

71,296

(52―2, 53―1, 53―2)

書籍売上

16,000

雑誌送料

224,830

別刷代金

172,000

通信費

153,440

超過ページ組賃

354,000

編集事務

50,000

カラー図版代金

120,000

英文校閲

50,000

利息

12

会計事務

38,000

雑収入(論文抄録等)

51,560

合同名簿作成費

129,046

総会参加費

16,500

庶務事務

127,232

(内訳)

前年度繰越金

1,550,836

雑誌等発送アルバイト

50,000

文具等

7,470

封筒等

69,762

ニュースレター送料

94,720

会議旅費

247,000

自然史学会連合負担金

20,000

学会運営費

54,000

雑支出

7,950

総会関係

135,572

(内訳)

運営費

16,500

会場費

36,572

招待講演費

50,000

懇親会等補助

32,500

差引(A−B)

738,568

円(次年度へ繰越し)

○植物地理・分類学会後援会

収入(A)

1,013,049円

支出(B)

127,000円

醵金(0 件)

0

審査会議費

50,000

前年度繰越金

1,013,049

授賞金

50,000

受賞者旅費・宿泊費

27,000

文具等

0

差引(A−B)

886,049

円(次年度へ繰越し)

新入会員(2005 12 月〜2006 9 月)

3

7

河野 円樹 〒271―0092 松戸市松戸

2183

ポルタビアンカ

205 3

13

前田 哲弥 〒860―0862 熊本市黒髪

4

丁目

5―11

3

15

畑中幸次郎 〒862―0913 熊本市尾ノ上

1

丁目

22―31―406 3

22

清水 英彦 〒501―3253 関市栄町

4―5―60―406

3

24

奈良 〒900―0004 那覇市銘苅

3―13―10―104

4

19

飯塚 和幸 〒211―0068 川崎市中原区小松御殿町

2―127―102 4

19

奥田 〒660―0053 尼崎市南七松町

2―2―23

92

(14)

5

18

野田 〒183―8509 府中市幸町

3―5―8

東京農工大学大学院連合農学研究科 植生管理学研究室

5

18

山口 順司 〒920―1192 金沢市角間町 自然計測応用研究センター附属植物園 金沢大学大学院自然科学研究科生物科学専攻

6

3

味岡 ゆい 〒487―8501 春日井市松本町

1200

中部大学大学院応用生物学研究科

6

3

市橋 泰範 〒487―8501 春日井市松本町

1200

中部大学大学院応用生物学研究科

6

16

富田 啓介 〒475―0903 半田市出口町

2―195―7

6

16

鈴木 千裕 〒468―0072 名古屋市天白区大坪二丁目

1710

グリーンエクセル大坪

305

退会会員(2005 12 月〜2006 9 月)

有馬 忠雄 〒573―1182 枚方市御殿山町

14―14

猪股 章裕 〒407―0103 山梨県北巨摩郡双葉町大垈

2645

今井 建樹 〒394―0083 岡谷市長地柴宮

3―8―10

右手 和夫 〒208―0032 武蔵村山市三ツ木

3―6―3

大久保覚太郎 〒321―1105 今市市文挟町

345―14

太田 望洋 〒215―0004 川崎市麻生区万福寺

1―2―2

アジア航測㈱関東支社環境部 川里 弘孝 〒856―0824 大村市水田町

1098

環境調査研究所株式会社 〒861―5522 熊本市下硯川町

1268

小山 〒531―0071 大阪市北区中津

2―8―C―113

茂垣はるえ 〒311―4143 水戸市大塚町

1863―90

森林総合研究所 多摩森林科学園 〒193―0843 八王子市甘里町

1833

高野 昭人 〒194―8543 町田市東玉川学園

3―3165

昭和薬科大学薬用植物園 高橋 耕一 〒390―8621 松本市旭

3―1―1

信州大学理学部生物学科

滝田 謙譲 〒085―0806 釧路市武佐

2―34―21

棚谷 満広 〒311―3804 茨城県行方郡麻生町小高

795

冨永 〒606―8502 京都市左京区北白川追分町 京都大学農学研究科雑草学研究室 日浦 〒053―0035 苫小牧市字高丘 北大苫小牧研究林

古川 冷實 〒236―0005 横浜市金沢区並木

3―18―10―402

堀内 和美 〒780―8515 高知市永国寺町

5―15

高知女子大学生活科学部 堀田 博昭 〒930―0412 富山県中新川郡上市町広野

179―4

政谷 徳治 〒927―0602 石川県鳳珠郡能登町字松波

14―58

2

南木 睦彦 〒651―2188 神戸市西区学園西町

3―1

流通科学大学 渡辺 太一 〒920―1152 金沢市田上

1―100

サンハイツ

202

住所・氏名変更及び訂正 2005 12 月〜 2006 9 月)

秋山 〒252―1103 綾瀬市深谷

3573

〒252―1107 綾瀬市深谷中

3―3―25

早坂 大亮 〒240―8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台

79―7

横浜国立大学環境情報学府植生学研究室

194―0035

町田市忠生

1―10―8

中薮 俊二 〒939―1711 富山県西砺波郡福光町在房

360

〒939―1711 南砺市在房

360

三浦 憲人 〒321―1263 今市市瀬川

175―1

ローゼンハイム

B 102

号室 〒321―1264 今市市瀬尾

79―9

材木町ハイツ

1―2

号室

弓場 〒511―0947 桑名市大仲新田

524―2―203

〒511―0912 桑名市星見ヶ丘

6―921―1

フロー ラ星見

102

田村 〒241―0815 横浜市旭区中尾

1―4

二俣川アパート

2―221

〒246―0022 横浜市瀬谷区三 ツ境

32―8

北畠 琢郎 〒069―0236 北海道空知郡南幌町西町

4―1―17

〒076―2404 北海道空知郡南富良野町幾

93

参照

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