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機械学習アルゴリズムにおける必要演算精度評価

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Academic year: 2021

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機械学習アルゴリズムにおける必要演算精度評価 1170153 南尚宏(密山研究室)

高知工科大学 システム工学群 電子工学専攻 卒業研究報告要旨 平成29221

1. はじめに

コンピュータの性能向上と新しい学習アルゴリズムの開発 によって,機械学習が飛躍的に進歩している.機械学習システ ムの省電力,小型化を実現するためにはハードウェア化が不可 欠であり,演算ビット幅の最適化が極めて重要である.そこで,

本研究では高い識別性能を発揮するために必要なビット幅を 評価するために,機械学習の一つであるSVM (Support Vector

Machine) において演算ビット幅が識別性能に与える影響を評

価する.次に,他の機械学習手法として MLP (Multi-Layer Perceptron), AdaBoost (Adaptive Boosting) を対象として演 算ビット幅と識別性能について評価する.

2. 機械学習

本研究では評価対象としてSVM, AdaBoost, MLPを用いる.

SVM 2クラスのパターン識別器の一種であり,2つのクラ スの訓練サンプル集合xを入力し,分類する超平面を決定する 手法である.この超平面は2つのクラスのサンプル間の距離が 最大となるように重みwが決定される.

AdaBoostは弱識別器を多数配置し,組み合わせて強識別器

を構成するboosting手法の一つである.まず,重みを持つサン プルxを弱識別器で学習させる.重みは正解した場合は小さく,

間違えた場合は大きくする.次の弱識別器では重みを元にサン プルを識別できるよう学習していく.この流れを繰り返し,強 識別器は重みが最小となるよう,弱識別器を選択するように学 習する.

MLP は生物の脳神経を模したニューラルネットワークの一 種である.入力層,中間層,出力層と多層に並べたユニットが 隣接層間でのみ結合しており,情報が入力層から出力側に一方 的にのみ伝搬し学習を行う.

MLP, SVM, AdaBoostの構造を図1,2,3に示す.

1 SVMの構造[1] 2 AdaBoostの構造[1]

3 MLPの構造[1]

3. 評価環境

画像セットであるUIUC Image Database for Car Detection からHOG (Histograms of Oriented Gradients) 特徴量を抽出 し,作成したデータを実験に用いる.例を図4に示す.

(a)ポジティブ (b)ネガティブ 4 画像データセットの一例

SVM の学習結果である法線ベクトルのビット幅と,テスト データの特徴ベクトルのビット幅を変化させ,識別精度を評価 す る . 評 価 プ ロ グ ラ ム と し て SVM Fixed Point Bitwidth Simulatorを用いる.ビット幅は4ビットから16ビットとし た.評価指標はPrecision, Recallとし,ビット幅だけでなく分 類しきい値も変化させた.

次にSVMMLP, AdaBoostのアルゴリズムの識別性能を比 較,評価するため,評価プログラムBitPrecisionを用いる.各 アルゴリズムのビット幅は,図1,2,3の赤枠で囲んだ部分をグ ループ化し,固定小数点として変化させる.ビット幅は1ビッ トから16ビットまで変化させた.評価指標はAccuracyとし,

分類しきい値は固定値とした.

4. 性能評価

まずSVM Fixed Point Bitwidth Simulatorでの評価結果 を図5に示す.テストデータのビット幅が5ビット以上から 識別性能は向上しなかった.また,法線ベクトルのビット幅 による変化は見られなかった.mの後の数字は法線ベクトル のビット幅,fの後の数字はテストデータのビット幅である.

(a)テストデータ4ビット (b)テストデータ5ビット 5 SVM Fixed point Bitwidth Simulator実験結果

次にBitPrecisionによるSVM, AdaBoost, MLPの評価結果 を図6に示す.SVMでは8ビットから識別性能が上昇し,11 ビットから識別性能に大きな変化が見られなかった.MLP 4ビットから識別性能が上昇し,10ビットから識別性能に 大きな変化が見られなくなった.AdaBoostでは5ビットから 識別性能が上昇し,9ビットから識別性能に大きな変化が見ら れなかった.

6 BitPrecision実験結果

5. 結論

SVM, MLP, AdaBoostの機械学習アルゴリズムにおいて,十 分な識別性能を発揮するための必要な演算ビット幅を評価し た.

6. 謝辞

劉載勲助教 (大阪大学) の開発による評価プログラムを用い て行いました.ここに感謝の意を表します.

参考文献

[1] K. Mitsunari and J. Yu “Influence of Numerical Precision on Machine Learning and Embedded Systems,” in Proc.

International Workshop on Smart Info-Media Systems in Asia 2016, Sept. 2016.

[2] S. Agarwal, A. Awan and D. Roth, “UIUC Image Database for Car Detection,” http://cogcomp.cs.illinois.edu/Data/Car/

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