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須山光一先生の御退任を惜しむ須山光一先生の御退任を惜しむ

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Academic year: 2021

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 須山光一先生は平成27年 3 月31日をもって、

本学を定年退職される。先生は昭和20年 1 月15 日、東京市大森区(現 東京都大田区)にお生 まれになり、昭和32年 3 月に大田区立新宿小学 校、昭和35年 3 月に大田区立大森第八中学校、

昭和38年 3 月に都立小山台高等学校を卒業され た後、一橋大学社会学部に入学された。同学部 では社会政策担当の大陽寺順一教授のゼミで学 ばれた。一橋大学大学院社会学研究科社会学専

攻に進学され、大陽寺教授の下、昭和46年に修 士論文として、「ヴァイマル共和国の社会政策」

を著された。

 同大学院の博士課程の単位を取得されたあ と、一橋大学の元学長、井藤半彌先生の後任と して、須山先生は昭和50年 4 月、明星大学人文 学部経済学科に非常勤講師として、赴任された。

同年10月に同大学人文学部専任講師、昭和55年 4 月に助教授、昭和59年 4 月に教授に就任され

須山光一先生の御退任を惜しむ

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た。赴任されてから40年近く、経済学科で社会 政策、労働経済論等を担当された。

 須山先生は研究室にマイクロフィルムのリー ダーを備えられた、文献渉猟スタイルの地道で 堅実な研究者である。先生は、ドイツの社会政 策、殊に、共同決定(と呼ばれるドイツ流経営 参加)制度の思想や、その実際を研究された。

共同決定制度は日本の上意下達的労働環境とは 異なる、民主的な制度として注目された制度で あるが、日本ではその数少ない研究者のお一人 として活躍された。著書・論文として、「ワイ マル経済民主主義と社会政策」(津田真澂他編

『社会政策の思想と歴史』千倉書房、1985年所 収)を初めとして、『明星大学経済学研究紀要』

に計30篇あまりの論文を発表された。主要なも のを挙げると、以下の通りである。

「ドイツ革命と共同決定─ドイツ企業共同決定 制成立史論─」第23巻第 2 号、1992年。

「経済民主主義とワイマル共和制の崩壊」第14 巻、1982年。

「ワイマル経済民主主義と国家についての再考 察」第16巻、1984年。

「西ドイツ「高度共同決定制」の先駆的成立に 関する覚え書」第 9 号、1977年。

「西ドイツ「高度共同決定制」の法制化に関す る覚え書」第10号、1978年。

「西ドイツ新「共同決定法」の成立と「共同決 定問題」の帰趨」第 8 号、1976年。

「西ドイツ新「共同決定法」の理念とその実際」

第20巻第 2 号、1989年。

「西ドイツ労働組合運動と共同決定制の基本的 意義」第12巻、1980年。

「ドイツ社会民主主義の自己認識を尋ねて[Ⅲ]」

第27巻第 2 号、1996年。

「ドイツの「社会的市場経済」と企業共同決定 制─ドイツ新自由主義の共同決定観」第35巻 第 1 号、2003年。

「ドイツ企業共同決定制とカトリック社会理論

─1976年〈共同決定法〉成立の底流─」第 30・31巻合併号、2000年。

「ドイツ企業共同決定制改革と共同決定現代化 委員会答申」、第40巻第 2 号、2009年。

 明星学苑の創立者であり、明星大学の初代学 長である故児玉九十先生の要望でもあった「親 切に厳しく」をモットーとして、須山先生は 700人近いゼミ生を育てられた。その卒業生に は社会保険労務士や地方公務員等も多い。

 平成13年に人文学部から経済学部が独立する に際して、学内改組改編委員会で積極的に、新 しい学部の構成に関与された。さらに、平成17 年 4 月〜20年 3 月には、経済学部経済学科の主 任に就任され、新たに経済学部に統合された経 営学科と協力して、経済学科の発展に尽力され た。

明星大学 経済学科 児島秀樹

参照

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