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を構築し財政・貨幣政策の効果を検討する︒

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Academic year: 2021

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(1)

    開放経済における財政・貨幣政策

      吉 岡 守 行

      一 序   論

 開放経済における財政・貨幣政策の効果はこ[gEズ圈︑問︑103︑111﹈その他多くの論者により分析されて      E E

きた︒国と国との経済的交流を前提とする場合は︑単に財市場と貨幣市場の一般均衡を問題とするだけでは不十

分で同時に国際均衡をも考慮に入れなければならない︒この点はWH'§芯S183、Levinlo、問、SternS      E      E

等により強調されているところである︒

 ところでKrueger団はIS︵財市場の均衡︶︑LM ︵貨幣市場の均衡︶︑咄咄︵国際均衡︶の三つの均衡の同時

成立を十分考慮していない・したがって彼女の乗数の定式化は不正確である︒TQry一ロS163、司の特徴は実質      E E

所得の産出量の価格に関する微分係数を供給係数︵″︶と名付け︑彼のモデルの中で

 日 古典派のケース︑0=0:

 n 通常のケインズ派のケース︑oO▽QV︷⁚

    開放経済における財政・貨幣政策

(2)

 臼 超ケインズ派のケース︑q←oo︒

の三つのケースを区別して分析をなしたことであろう︒しかし彼の規定している政府の経済行動に関する乗数は

政府支出マイナス租税を被乗数としている︒

 本論文においてはわれわれはら哨、LM' EEの三つの均衡を十分考慮に入れて︑できるだけ一般的なモデル

を構築し財政・貨幣政策の効果を検討する︒

      二 仮    定

 本稿においてなされる仮定は次の如くである︒

 日 当該国の国際経済に占める比重はごく小さい︑すなわち小国の場合を仮定する︑したがってこの国の内部

のなんらかの経済活動によって世界の他の国は影響を受けない︒特に外国利子率は一定であり︑そして交易条件

および外国価格は︑国内実質所得あるいは価格水準によって影響されない︒

 ㈹ 投機的な資本流入の可能性は存在しない︒

 臼 雇用は明示的に扱わない︒

 糾 分析は本質的に短期である︒例えば投資の生産能力に関する効果は除外される︒

      三 記    号

 本稿で用いられる記号を次の如く定める︒

― 56 ―

(3)

A⁚口外国為替準備における変化

召=債券ストック

C=価格一定のもとでの消費量

p=可処分所得

£⁚H国内貨幣建での為替レート

F⁚⁚⁚国内価格で表示した資本の純流入

G=価格一定のもとでの政府支出

7=価格一定のもとでの投資

£=貨幣需要量

M=価格一定のもとでの国内価格で表示した輸入量

y⁚H貨幣供給量

?=国内財の価格

£⁚H利子率

T=価格一定のもとでの政府租税収入

W⁚=⁚富

X=価格一定のもとでの国内価格で表示した輸出量

T⁚H価格一定のもとでの国民所得

(4)

n=固定為替レートのもとでのT

n=変動為替レートのもとでのT

記号/hkは変数亙をKについで微分したものとしで用いられる︒例えば︒   ̲dCである︒

    四 モ デ ル

モデルは次のように示される︒

― 58 ―

(5)

      1 かしジョンソンの指摘しているように国内所得水準の増加は資本を引き寄せる原因となるので︑Takayama :^6︒

      rt j 回はFをーと同時にTの関数としでいる︒これと同様の考えを採用したのが面である︒かW夕かWOとさ

れる︒政府部門の予算制約式が㈲である︒即ち政府支出は租税収入︑貨幣供給量の増加︑新債券の発行等によっ

でまかなわれるのである︒Iは債券の需要量はT︑一瓦︑?の関数であることを表わす〇㈲と貨幣に対する需要を

表わす㈲式とは独立ではない︒もしも貨幣に対する需要が満足されるならばその時は債券市場もまた均衡しなけ

ればならない︒したがっでIは体系には必要とされない︒しかし債券が考慮されているということを注意するた

めに書いたのである︒

 次の叫は田︑㈲︑㈲︑㈲︑㈲︑㈲︑㈲︑㈲より︑帥は㈲︑㈲︑Iから︑㈲は㈲︑帥︑㈲︑㈲︑㈲よりそれぞれ

得られたものである︒

(6)

である・哨は安定条件よ‰砥︑ら︑叫︑叫︑らはそれぞれを構成している偏微係数の符号を考慮すると正とな

る︒  次にわれわれは為替レート制度の相違を区別しなければならない︒

      五 固定為替レートのケース

 固定為替レートを採択するということは︑政府がある一定の為替レートを決定し︑そのンートのもとで通貨

︵外国為替︶当局が外貨に対する超過需要が生じたときには外貨を売却し︑超過供給が生じたときには外貨を購入

する︒そのためには通貨準備を保有しなければならない︒

 すなわち一国全体としての国際収支の均衡・不均衡という問題が生じるのである︒

 この制度のもとではdE=Oとなり︑体系的︑的︑㈲は次のようになる︒

−61−

(7)

 政府支出の変化が何によってまかなわれるかを問題にしないとすると︑dW/dGとdM/dGはゼロとなる︒

かくて次式が導かれる︒

 この式は固定為替レートのもとでの次卜縦咄咄・モデルにおいて導出される政府支出乗数としては最も簡

単な形の乗数の一般形である︒

(8)

      六 変動為替レートのケース

 変動為替レート制度のもとにあっでは︑そのときどきの外貨の需要・供給が一致するように市場レートが変化

する︑すなわち外国為替の均衡価格は市場で決定される︒したがって外国為替市場が不安定でないかぎり︑国際

収支の不均衡という問題は生じないし︑政府が外国為替準備を保有する必要もない︒放にdA=Oと仮定され

−63−

を得る︒これは固定為替レートのもとでの最も簡単な形の貨幣乗数の一般形であり︑その値は正である︒

 叫の値は叫の値より大である︒  以下すべての心が貨幣創造によってまかなわれるケース︑すべての心が油によってまかなわれるケース︑貨幣

と債券の双方をもって妬をまかなうケース等の場合の乗数を導出することができるが︑本稿では省略する︒

 如の両辺をJで除すと

(9)
(10)

帥式は本節の政府支出乗数の基本である︒

となり︑その値は正値をとる︒

 匈の値は匈の値より大であることはただちに明らかである︒

 叫と如︑如と帥をそれぞれ比較する場合︑いずれの方の値が大であるかはそれらに関係する現実経済のパラメ

ーターの値を知り︑それらを当てはめてみないと分からないのである︒

      3  3    Wrightsman S8を参照されたい︒      E

一65−

(11)
(12)

−67−

(13)

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