サービス業の内部波及率
その他のタイトル Changes in the Interactions between Tertiary Sectors and Others
著者 佐藤 真人
雑誌名 關西大學經済論集
巻 43
号 6
ページ 761‑807
発行年 1994‑03‑03
URL http://hdl.handle.net/10112/13764
761
論 文
サービス業の内部波及率*
佐 藤 真
人
0 . 序
本稿の目的は,サービス経済化と言われる過程の諸側面の中,広義のサービ ス業(第三次産業)とその他の産業(第一,及び第二次産業)との投入・産出関係の 側面に絞って分析することであるが,材料も分析内容も限られている。この点 を具体的に述べることから始めるのが適切だろう。まず,デークとしては,利 用しやすいものとして〔 1 〕 , 〔 2 〕,⑬〕,〔 4 〕 , 〔 5 〕を,できるだけ手を加 えず使う。分析手段は, 宮沢健一氏によって開発され, 以来多くの著者に利 用されているレオンチェフ逆行列の「内部乗数」と「外部乗数」への分割であ
る 1) 。
本稿の構成は,次のとおりである。まず, I 章で,中間需要と中間投入の産 業構成を概観する。 J I 章では,第三次産業の感応度係数と影響力係数を分析す る。前者は,すべての部門に対する最終需要によるある部門での誘発生産,後 者は,ある部門に対する最終需要によるすべての部門での誘発生産に関わる。
I l l 章では, 第三次産業の「内部波及率」を分析する。 これは,自部門(第三次 産業)への最終需要による誘発生産の分割に関わる。 I V章では,他部門(第一,及 び第二次産業)への最終需要による誘発生産額の割合を見る(「他部門乗数」)。最 後に, V 章では誘発生産額の変化を決定要因ー「内部乗数」,「外部乗数」,「他 部門乗数」,最終需要の寄与に分解,分析する。
*本稿作成に際し, 1 9 9 3 年度学部共同研究費を利用した。また,計算には SAS ( S t a ‑ t i s t i c a l A n a l y s i s System)を使用した。
1) Miyazawaけ)参照。最近の適用例として, たとえば, 宮沢〔 8 ) , 〔 9 ) , 長澤
〔 6) 。長澤〔 6 〕は,本稿の土台となった。
7 6 2 闊西大學『継清論集」第 4 3 巻第 6 号 ( 1 9 9 4 年 3 月 )
手順としては,まず〔 1 〕を利用して,日本について時経的変化を見る ( 1 9 5 1 ‑ 8 5 年)。その結果を念頭に置きながら,〔 2 〕,〔 3 ● 〔 〕 4 〕 , 〔 5 〕を利用して,
日本がどの程度特殊かという観点から他国と比較する(何れも, 1 9 8 5 年 ) 2 ) 。
I . 中間需要,中間投入における第三次産業の割合 1 . 日本 ( 1 9 5 1 ‑ 8 5 ) の場合
経済全体の中間需要,及び中間投入に占める第三次産業の割合を,他の主な 変数ー最終需要,国内生産額,付加価値に占める第三次産業の割合と比較する ことから始めよう 3 ) 。まず,日本の時経的変化を概観する。結果は,図 I‑1 にまとめることができる。
図 I‑1 より,次のことが明らかである。
( 1 ) どの変数についてみても,第三次産業の割合は上昇している点で同じで ある(サービス経済化の進行)が, その水準, 及び上昇の程度には, はっき
りした違いがある。すなわち,
( 2 ) 中間需要,中間投入のグループは,その他の変数のグループと著しく異 なり,第三次産業の割合は,水準も上昇の程度も低い。二つのグループ内 では第三次産業の割合の水準は異なる(中間需要では中間投入の場合より高い)
が,上昇の程度は,ほぼ同じである。
( 3 ) 付加価値における第三次産業の割合は,最も高い。
中間需要,及び中間投入における第三次産業の割合を部門別に(第一,第二,
及び第三次産業に分けて)見よう。(図 I‑2 参照。)第三次産業では,中間需要,及び 中間投入に占める第三次産業の割合が,他産業(第一,第二次産業)の中間需要,
及び中間投入に占める第三次産業の割合に比し,高いことが明白である。その 変化(上昇)の程度も, 期間全体では他産業の場合に比し大きいことがわかる。
と,同時に,第一,及び第二次産業が第三次産業の中間需要に占める割合 2) これは, 国際産業連関表の本来の趣旨には沿わないが,利用しやすい材料として使 う。良永〔 1 1 〕は,国際産業連関表の本来の趣旨に沿った分析である。山田〔 1 0 〕 は , 産業連関表を利用した,より一般的な国際比較。
3) 第一,第二,及び第三次産業の定義については,末尾の付表を参照。
4 4
サービス業の内部波及率(佐藤) 763 図 1‑1
0 . 2 0
0 . 1 5 r ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ —•••••——···-···-··· —···-··•-····
0 . 0 6 . . . . . . . ‑ ‑ ・ ・ 暉 l —···---·•'"" 硲要 . . . . . . . . . . . . . . . ,
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0 . 1 6 0 . 1 8 0 . 2 0 0 . 2 2 国内生産甜に占める第三次産業の割合
図 1‑2 中間需要,及び中間投入に占める第三次産業の割合 の産業間比較(日本, 1 9 5 1 ‑ 8 5 )
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中間投入に占める第三次産業の割合
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0 . 0 0 . 2 0 . 4 0 . 6 0 . 8 中 1 1 1 1 需要に占める第三次産業の割合 P: 第一次産業 S: 第二次産業 T: 第三次産某
1 . 0
7 6 4 闊西大學『癌清論集」第 4 3 巻第 6 号 ( 1 9 9 4 年 3 月 )
は,(第一,及び第二次産業の中間需要については,もちろん)第三次産業が第三次産 業の中間需要に占める割合より高いことも分かる。 また, 中間投入について は,第一,及び第二次産業が第二次産業の中間投入に占める割合は,第三次産 業が第三次産業の中間投入に占める割合より高いことも分かる。
2 . 国際比較 ( 1 9 8 5 )
では,主要な変数について,第三次産業の占める割合のパターンを,他の国 と比較しよう。(図 1‑3 参照。)一見して,各国に共通のバターンがありそうで ある。これを,次のようにまとめることができる。
( 1 ) 中間需要,中間投入に占める第三次産業の割合は,他の変数の場合より 低い。(中間需要は,中間投入より高い。)
( 2 ) 付加価値における第三次産業の割合は,最も高い。
( 1 ) , ( 2 ) とも,日本の場合 ( 1 9 5 1 ‑ 8 5 ) と同じパクーンである。最後に,
( 3 ) アメリカ,及びドイツでは,すべての変数において第三次産業の割合が 日本より高い。
中間需要と中間投入について,部門(第一,第::., 及び第三次産業)別に細かく 見よう。結果は,図 I‑4, 5 にまとめることができる。
どの国についても,中間需要,中間投入どちらについても,第三次産業が第 三次産業に占める割合は,第三次産業が他の産業に占める割合より高いことが 明白である。他方,第一,及び第二次産業が,第一,及び第二次産業の中間需 要,中間投入に占める割合は,第三次産業が自部門の中間需要,中間投入に占 める割合より高いことも明白である。これも, 日本 ( 1 9 5 1 ‑ 8 5 ) に関する結果と 同じである。
より細かい部門分割 ( 4 3 , 日米表の場合は, 4 6 。以下,同様。)の場合について,
各国間の違いを見てみよう。(表 1‑1, 2 参照。)表 I‑1, 2 のように,中間需 要及び中間投入に占める第三次産業の割合には,各国間に強い正の相関があ る。(ただし,日•仏間の中間需要については条件が付く。表 1-1 参照。)中間需要,及 び中間投入に占める第三次産業の割合は,部門と対応していることが分かる。
4 6
サービス業の内部波及率(佐藤) 765
1‑3 中間需要,最終需要,国内生産額,中間投入,付加価値に占める 第三次産業の割合(国際比較, 1 9 8 5 )
( 1 ) 日英表 0 . 6
( 2 ) 日仏表
n
——~
0 . 6
OA
OA
( 4 ) 日米表
0 . 6
7 6 6 醐西大學「経清論集』第 4 3 巻第 6 号 ( 1 9 9 4 年 3 月 )
図 1‑4 中間需要に占める第三次産業の割合の産業間比較(国際比較, 1 9 8 5 )
0 . 6
0 . 4
0 . 2
o . o
図 1‑5 中間投入に占める第三次産業の割合の産業間比較(国際比較, 1 9 8 5 )
0 . 6
0 . 4
0 . 2
I----—第一次産業―――→ ←――—第二次産業 --I I ‑ ‑ ‑ 第三次産業 ‑‑‑‑I 国:匹ロイギリス 12ZZ1 フランス匹ミドイツ ー ア メ リ カ = 日 本
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佃 世
0 . 0 、 1 匹 I / V i ハ I I 心 引 1 1 n f l l
← 一 ー 第 一 幻 鰈 ‑ ‑ l ・1‑‑‑ 第 二 雌 業 ― ‑‑‑I I ‑ ‑ ‑ 第三次産業 ‑ ‑ l 国 : m ロ イ ギ リ ス ロ 乙 フ ラ ン ス 匹 = ド イ ツ ー ア メ リ カ = 日 本
48
日本
日本
サービス業の内部波及率(佐藤)
表 1‑1 中間需要に占める第三次産業の割合の相関関係 相関係数/有意確率/標本数=43(46)
イギリス フランス ド イ ツ アメリカ ピ ア ソ ン 0 . 7 6 4 1 6 ‑ 0 . 0 5 2 8 2 0 . 8 7 1 9 9 0 . 7 1 9 5 6
0 . 0 0 0 1 0 . 7 3 6 6 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 スピアマン 0 . 7 9 8 4 0 0 . 6 8 3 8 8 0 . 8 7 0 0 9 0 . 7 0 0 4 8 0 . 0 0 0 1 〇 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1
表 1‑2 中間投入に占める第三次産業の割合の相関関係 相関係数/有意確率/標本数=43(46)
イギリス フランス ド イ ツ ピ ア ソ ン 0 . 7 6 8 5 6 0 . 7 9 9 3 3 0 . 7 9 6 8 7
0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 スピアマン 0 . 5 8 8 2 9 0 . 7 1 0 3 6 0 . 5 9 2 1 2 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1
I I . 第三次産業の感応度係数と中間需要率,
及び影響力係数と中間投入率
アメリカ 0 . 5 0 0 7 8
0 . 0 0 0 4 0 . 6 3 2 3 2 0 . 0 0 0 1
1 . 日本 ( 1 9 5 1 ‑ 8 5 ) の場合
7 6 7
各部門について,中間需要/国内生産額を中間需要率,中間投入/国内生産 額を中間投入率と定義しよう。 1 章で見たように,経済全体の中間需要,及び 中間投入に占める第三次産業の割合は,経済全体の国内生産額に占める第三次 産業の割合より低い。ということは,第三次産業の中間需要率,及び中間投入 率は,他の産業(第一,及び第二次産業)より低いということである 4) 。他方,定 義より,感応度係数と中間需要率,影響力係数と中間投入率には強い正の相関 があると予想するのは自然だろう。では,第三次産業の感応度係数と影響力係 数は,他の産業より低いはずであるが,どうか。これを確かめることから始め
4)中間需要を I , 国内生産額を P と書き,添え字 T , A でそれぞれ第三次産業,全産
業(第一次産業+第二次産業+第三次産業)を表すと,
768 よう。まず,
賜西大學「継清論集」第 4 3 巻第 6 号 ( 1 9 9 4 年 3月 ) 日本について。(表 Il‑1 参照。)
表 I I ー 1 のように,影響力係数と中間投入率には,予想を上回るほど強い相 関関係がある。他方,感応度係数と中間需要率の相関関係については,影響力 係数と中間投入率の場合に比し弱く(特に, ピアソン),二種類の相関係数の違 いが大きく,且つどちらの相関係数の場合も,傾向的に低下していることが印 象的である。この経済的理由は何か? 差し当り輸入の処理の影響が考えられ る。(逆行列のタイプの問題)この限りでは特に問題はないが,感応度係数と中間
表 ll‑1 感応度係数と中間需要率,影響力係数と中間投入率の相関関係 相関関係/有意確率/標本数=46
感応度係数 ,
ヒ゜アソン スピアマン
影響力係数 ヒ°アソン スピアマン 1 9 5 1
1 9 5 5
1 9 6 0 中 間 需 要 率
1 9 6 5
1 9 7 0
1 9 7 5
1 9 8 0
1 9 8 5
0 . 4 0 3 9 2 0 . 0 0 5 4 0 . 4 5 1 4 0 0 . 0 0 1 6 0 , 3 6 6 0 7 0 . 0 1 2 3 0 . 2 0 8 4 8 0 . 1 6 4 4 0 . 0 1 8 0 3 0 . 9 0 5 3
‑ 0 . 1 0 4 1 9 0 . 4 9 0 8
‑ 0 . 1 0 6 4 1 0 4 . . 8 1 5
‑ 0 . 1 1 4 7 8 0 . 4 4 7 5
0 . 7 3 9 4 6 0 . 0 0 0 1 0 . 6 5 7 4 6 0 . 0 0 0 1 0 . 6 6 2 2 0 0 . 0 0 0 1 0 . 5 8 1 6 0 0 . 0 0 0 1 0 . 5 8 8 5 0 0 . 0 0 0 1 0 . 5 1 1 5 6 0 . 0 0 0 3 0 . 4 8 6 8 9 0 . 0 0 0 6 0 . 3 7 6 3 8 0 . 0 0 9 9
中 間 供 給 率
1 9 5 1
1 9 5 5
1 9 6 0
1 9 6 5
1 9 7 0
1 9 7 5
1 9 8 0
1 9 8 5
0 . 9 2 0 2 2 0 . 0 0 0 1 0 . 9 3 2 4 3 0 . 0 0 0 1 0 . 9 4 8 4 1 0 . 0 0 0 1 0 . 9 2 8 9 3 0 . 0 0 0 1 0 . 9 1 0 5 3 0 . 0 0 0 1 0 . 8 2 8 1 1 0 . 0 0 0 1 0 . 8 0 2 3 5 0 . 0 0 0 1 0 . 8 4 9 3 0 0 . 0 0 0 1
0 . 9 2 9 9 1 0 . 0 0 0 1 0 . 8 9 0 4 7 0 . 0 0 0 1 0 . 9 1 3 4 1 0 . 0 0 0 1 0 . 9 0 0 3 4 0 . 0 0 0 1 0 . 8 8 9 8 6 0 . 0 0 0 1 0 . 8 1 3 1 5 0 . 0 0 0 1 0 . 7 8 4 6 4 0 . 0 0 0 1 0 . 8 0 9 5 6
0 . 0 0 0 1 .
迄 戸 = Pr PA‑Pr 的 ( む P A H ‑ P r )I 位 一 A P) 社
中間投入についても,同様。
5 0
サービス業の内部波及率(佐藤) 7 6 9
表直ー 2 感応度係数と中間需要率の相関関係(除:「 5 石油•石炭・天然ガス」部門)
相関係数/有意確率/標本数 =45 感応度係数
ピアソン スピアマン 1 9 5 1
1 9 5 5
1 9 6 0 . 中
間 需 要 率
1 9 6 5
1 9 7 0
1 9 7 5
1 9 8 0
1 9 8 5
0 . 3 9 4 2 4 0 . 0 0 7 4 0 . 4 6 4 1 8 0 . 0 0 1 3 0 . 4 2 6 0 8 0 . 0 0 3 5 0 . 3 9 6 3 8 0 . 0 0 7 0 0 . 3 6 0 1 8 0 . 0 1 5 1 0 . 3 2 4 9 7 0 . 0 2 9 4 0 . 3 4 2 2 6 0 . 0 2 1 4 0 . 3 0 5 8 6 0 . 0 4 1 0
0 . 7 3 6 4 5 0 . 0 0 0 1 0 . 6 6 0 7 2 0 . 0 0 0 1 0 . 6 7 9 8 9 0 . 0 0 0 1 0 . 6 2 0 2 6 0 . 0 0 0 1 0 . 6 5 2 6 8 0 . 0 0 0 1 0 . 5 9 7 2 3 0 . 0 0 0 1 0 . 5 6 5 3 5 0 . 0 0 0 1 0 . 4 5 2 9 6 0 . 0 0 1 8
需要率の相関関係,特にビアソンは他の場合との違いが非常に大きい。実際に は,「 5 石油•石炭・天然ガス」部門の異常さが際だっているので, とにかく,
それだけを除いた場合の結果を見ると,上述の特徴自身は変わらないが,異常 さはなくなる。(表 Il‑2参照。)この点については,後に他の国と比較するとき 注意しよう。
次に,平均と標準偏差に注目すると,表 Il‑3のように,産業部門間の違い は明白である。表 I I ー 3 は,次のようにまとめることができる。
( 1 ) 影響力係数については,第三次産業とその他の産業の違いは,時期を問 わず明瞭で,第三次産業の方が平均は小さく,バラッキを標準偏差で見る と,第三次産業の方が大きい。これは,非常に常識的な意味で,
果であろう。
自然な結
7 7 0 関西大學「純清論集」第 4 3 巻第 6 号 ( 1 9 9 4 年 3 月 )
表直ー 3 感応度係数と影響力係数の産業間比較(日本, 1 9 5 1 ‑ 8 5 ) ( 1 ) 感 応 度 係 数 I ( 2 ) 影 響 力 係 数
平 均 I 標 準 偏 差 I 平 均 I 標 準 偏 差
年 第産三業 次 その他 麿 誓 その他 誓 惰 その他 誓 屯 その他
1 9 5 1 0 . 9 1 3 1 . 0 3 8 0 . 7 8 2 0 . 8 0 1 0 . 8 5 1 1 . 0 6 5 0 . 2 7 1 0 . 3 4 4 1 9 5 5 0 . 9 1 1 1 . 0 3 9 0 . 6 4 8 0 . 6 9 4 0 . 8 7 1 1 . 0 5 7 0 . 3 2 9 0 . 1 9 5 1 9 6 0 0 . 9 0 0 1 . 0 4 4 0 . 4 4 5 0 . 7 1 9 0 . 8 5 6 1 . 0 6 3 0 . 2 9 8 0 . 2 1 1 1 9 6 5 0 . 9 6 9 1 . 0 1 4 0 . 4 7 7 0 . 5 9 0 0 . 8 5 9 1 . 0 6 1 0 . 2 2 3 0 . 2 1 0 1 9 7 0 0 . 9 8 6 1 . 0 0 6 0 . 5 3 2 0 . 5 7 9 0 . 8 8 2 ・ 1 . 0 5 2 0 . 2 2 5 0 . 1 9 7 1 9 7 5 1 . 0 0 2 0 . 9 9 9 0 . 5 2 8 0 . 5 2 6 0 . 8 8 7 1 . 0 4 9 0 . 2 6 7 0 . 1 8 0 1 9 8 0 1 . 0 1 0 0 . 9 9 6 0 . 5 5 8 0 . 5 6 1 0 . 8 8 8 1 . 0 4 9 0 . 2 5 0 0 . 1 8 2 1 9 8 5 1 . 0 4 6 0 . 9 8 0 0 . 5 2 4 0 . 4 6 7 0 . 8 7 6 1 . 0 5 4 0 . 2 3 7 0 . 1 7 2
表 Il‑4 中間需要率と中間投入率の産業間比較(日本, 1 9 5 1 ‑ 8 5 ) ( 1 ) 中 間 需 要 率 ( 2 ) 中 間 投 入 率 平 均 I 標 準 偏 差 平 均 I 標 準 偏 差
年 慶 嗜 その他 産第三業 次 その他 羹 嗜 その他 第産三業 次 その他
1 9 5 1 0 . 3 9 9 0 . 5 4 0 0 . 3 6 1 0 . 3 8 4 0 . 3 6 5 0 . 5 2 5 0 . 2 8 2 0 . 2 7 3 1 9 5 5 0 . 4 4 2 0 . 6 2 4 0 . 4 2 8 0 . 3 8 4 0 . 4 0 1 0 . 5 9 8 0 . 2 9 5 0 . 1 5 4 1 9 6 0 0 . 4 8 6 0 . 6 9 7 0 . 3 8 9 0 . 4 5 7 0 . 4 0 3 0 . 6 0 3 0 . 2 8 2 0 . 1 6 4 1 9 6 5 0 . 5 0 7 0 . 7 3 4 0 . 3 9 1 0 . 6 1 6 0 . 4 0 0 0 . 5 8 3 0 . 2 3 0 0 . 1 5 6 1 9 7 0 0 . 4 9 7 0 . 9 0 0 0 . 3 9 6 1 . 3 9 9 0 . 4 1 2 0 . 5 8 2 0 . 2 2 9 0 . 1 4 4 1 9 7 5 0 . 4 8 8 1 . 6 8 2 0 . 3 7 0 5 . 7 7 8 0 . 4 1 0 0 . 5 9 2 0 . 2 5 2 0 . 1 2 8 1 9 8 0 0 . 4 9 1 1 . 9 4 5 0 . 3 6 3 7 . 1 8 4 0 . 4 3 9 0 . 6 1 9 0 . 2 4 5 0 . 1 1 7 1 9 8 5 0 . 5 0 6 1 . 5 8 1 0 . 3 7 3 5 . 1 1 1 0 . 4 0 9 0 . 6 0 4 0 . 2 1 9 0 . 1 0 9
( 2 ) 感応度係数については,時経的変化が明瞭である。第三次産業の平均は 上昇傾向(その他の産業の平均は下降傾向)で,前者の方が大きくなる。バラ ツキは,一般化は難しいが,第三次産業のほうがその他の産業より小さい 年の方が多い。この意味で,そうではない1 9 7 5 , 85 年は,例外。
これを, 中間需要率, 中間投入率についての結果と比べよう。(表 Il‑4を参 照 。 )
5 2
サービス業の内部波及率(佐藤) 771 ( 3 ) 中間投入率と影魯力係数については,どちらの係数も,第三次産業の方
が平均は小さく,バラッキは大きいという意味で,よく照応しているし,
自然である。
( 4 ) 中間需要率と感応度係数について。第三次産業以外の産業の中間需要率 の平均,及び標準偏差の上昇傾向が印象的で,それらの産業の感応度係数 の平均の低下傾向と対照的である。その結果, 1975 年以降,第三次産業の 感応度係数の平均が,その他の産業の感応度係数の平均を上回るが,意外 である。
全体としては, 当初の問題(サービス経済化)との関述で, 第三次産業の中間 需要率及び感応度係数の平均の上昇傾向と,その結果,後者は,その他の産業 の感応度係数の平均を上回ることに注目したい。
2 . 国際比較 ( 1 9 8 5 )
では他の国と比較しよう。中間需要率と感応度係数,中間投入率と影響力係 数の相関関係は,表 II‑5, 6 のとおりである。各国共通に,中間需要率と感 応度係数の相関関係は,中間投入率と影響力係数の相関関係に比し,非常に弱 い。前者について,輸入の扱いの問題を考慮して,逆行列が ([‑Ad 戸 ク イ プ の場合を見ると, 相関関係は弱いが, さすがに負ではなくなる。後者につい て,どの国についても相関関係は.非常に強い。この点で.イギリス(ヒ°アソン)
表直ー 5 中間需要率と感応度係数の相関関係 相関係数/有意確率/標本数 =43(46) B=(l‑A(l‑M')) 一 1 B=(l ーが)一 1
日本 外国 日本 外国
日英表 ‑ 0 . 1 3 7 4 0 0 . 1 4 2 0 9 0 . 1 8 9 5 1 0 . 3 4 3 0 3
0 . 3 7 9 6 0 . 3 6 3 4 0 . 2 2 3 6 0 . 0 2 4 3
日仏表 ‑ 0 . 1 4 5 5 1 0 . 0 4 9 2 7 0 . 1 6 2 9 3 0 . 2 5 9 3 3
0 . 3 5 1 9 0 . 7 5 3 7 0 . 2 9 6 5 0 . 0 9 3 1
日独表 ‑ 0 . 1 5 6 7 0 ‑ 0 . 0 7 7 0 0 0 . 1 7 9 2 5 0 . 2 2 3 0 0
0 . 3 1 5 6 0 . 6 2 3 6 0 . 2 5 0 1 0 . 1 5 0 6
日米表 ‑ 0 . 1 5 8 2 0 0 . 1 9 9 1 2 0 . 3 1 2 1 2 0 . 3 0 8 1 0
0 . 2 9 3 7 0 . 2 1 0 6 0 . 0 3 4 7 0 . 0 3 7 2
7 7 2 闊西大學「継清論集」第 4 3 巻第 6 号 ( 1 9 9 4 年 3 月 ) 表 ll‑6 中間投入率と影響力係数の相関関係
相関係数/有意確率/標本数=43(46)
B=(l‑A(l‑M り ) 一 1 B=(l‑A が
日本 外国 日本 外国
日英表 0 . 7 5 6 8 9 0 . 4 3 2 2 9 0 . 9 8 8 1 8 0 . 9 7 3 8 8 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 3 8 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 日仏表 0 . 7 3 1 6 6 0 . 8 4 2 2 8 0 . 9 9 0 2 0 0 . 9 8 7 4 5 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 日独表 0 . 7 0 3 9 3 0 . 7 2 3 2 3 0 . 9 9 2 4 7 0 . 9 9 5 2 7 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 H 米表 0 . 8 4 7 8 2 0 . 9 5 7 7 3 0 . 9 8 9 2 4 0 . 9 7 4 5 7 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1
は例外。 日本についての結果 ( 1 9 5 1 : ‑ 8 5 )は , ほぼ他国と照応していると見るこ とができよう。
第三次産業とその他の産業の中間需要率,及び中間投入率の平均,及び標準 偏差を比較しよう。(表 Il‑7を参照。)表 I I ― 7 のように,各国共通に,
( 1 ) 中間需要率は,第三次産業においてより低く(平均).バラッキはより大 きい(標準偏差)。
( 2 ) 中間投入率も,第三次産業においてより低く,バラッキはより大きい。
表直ー 1 中間需要率,中間投入率の産業間比較
I ( 1 ) 中 間 需 要 率 ( 2 ) 中 間 投 入 率
国 日 本 外 国 日 本 .外 国
部 門 璽 嗜 そ の 他 喜 誓 そ の 他 羹 誓 そ の 他 産第三業 次 その他 日 英 表 平 均 0 . 5 0 0 2 . 9 9 0 0 . 3 5 3 0 . 6 4 3 0 . 3 8 0 0 . 5 7 7 0 . 3 8 1 0 . 5 8 0
標準偏差 0 . 2 8 1 1 2 . 5 9 9 0 . 3 0 3 0 . 4 9 9 0 . 1 7 2 0 . 1 1 8 0 . 2 5 3 0 . 1 4 1
日 仏 表 平 均 0 . 5 0 9 3 . 0 5 2 0 . 4 2 4 0 . 7 0 7 0 . 4 0 7 0 . 5 6 9 0 . 3 3 5 0 . 5 6 9
標準偏差 0 . 2 7 6 1 2 . 5 8 5 0 . 2 7 8 0 . 6 4 5 0 . 1 7 4 0 . 1 1 5 0 . 1 5 2 0 . 1 2 6
日 独 表 平 均 0 . 5 0 9 3 . 2 9 6 0 . 4 6 3 0 . 8 9 6 0 . 3 9 3 0 . 5 6 2 0 . 3 6 1 0 . 5 6 3
標準偏差 0 . 2 8 0 1 2 . 6 6 8 0 . 2 3 9 1 . 3 6 8 0 . 1 6 0 0 . 1 i 2 0 . 1 9 0 0 . 1 3 3
日 米 表 平 均 0 . 4 5 3 2 . 9 2 3 0 . 3 8 4 0 . 6 5 2 0 . 3 4 9 0 . 5 8 3 0 . 3 4 8 0 . 5 6 3
標準偏差 0 . 3 2 6 1 2 . 4 0 1 0 . 3 0 9 0 . 4 0 9 0 . 1 6 9 0 . 1 1 6 0 . 1 6 3 0 . 1 2 0
54
サービス業の内部波及率(佐藤) 7 7 3 表ll‑8 感応度係数と影響力係数の産業間比較
( 1 ) 影 響 力 係 数 ( 2 ) 感 応 度 係 数
国 日 本 外 国 日 本 外 国
部 門 産第三業 次 その他 第産三業 次 その他 第 産 三 業 次 その他 産 第 三 業 次 その他 日英表平均 0 . 8 8 0 1 . 0 4 1 0 . 9 0 1 1 . 0 3 4 1 . 2 8 4 0 . 9 0 2 1 . 2 3 3 0 . 9 2 0
標準偏差 0 . 1 4 7 0 . 1 4 6 0 . 2 1 6 0 . 1 2 0 0 . 7 5 7 0 . 3 4 1 0 . 7 2 1 0 . 2 7 9 日仏表平均 0 . 9 0 6 1 . 0 3 2 0 . 8 9 3 1 . 0 3 7 1 . 2 9 2 0 . 9 0 0 1 . 2 4 9 0 . 9 1 4 標準偏差 0 . 1 4 3 0 . 1 3 9 0 . 1 2 8 0 . 1 1 7 0 . 7 1 1 0 . 3 2 7 0 . 8 4 5 0 . 2 7 0 日独表平均 0 . 9 0 5 1 . 0 3 3 0 . 9 0 3 1 . 0 3 3 1 . 2 6 8 0 . 9 0 8 1 . 2 8 5 0 . 9 0 2 標準偏差 0 . 1 3 8 0 . 1 2 8 0 . 1 5 4 0 . 1 2 0 0 . 7 1 9 0 . 3 2 5 0 . 8 3 5 0 . 2 3 9 日米表平均 0 . 8 5 9 1 . 0 5 6 0 . 8 5 4 1 . 0 5 7 1 . 1 9 4 0 . 9 2 4 1 . 1 9 8 0 . 9 2 5 標準偏差 0 . 1 6 3 0 . 1 4 7 0 . 1 5 5 0 . 1 2 9 0 . 5 4 2 0 . 3 4 5 0 . 6 4 7 0 . 3 2 2
では,感応度係数と影響力係数についてはどうか?まとめると,表 Il‑8 のとおりである。表 Il‑8 より,各国共通のパターンは明瞭である。すな わち,
( 3 ) 感応度係数については,第三次産業のほうがその他の産業より大きい。
影響力係数については,反対。
( 4 ) 感応度係数,影響力係数のバラッキは,どちらについても第三次産業の ほうが,その他の産業より大きい。
いずれの点も,日本についての結果 ( 1 9 5 1 ‑ 8 5 ) と照応している。
中間需要率,中間投入率,感応度係数,及び影響力係数に関する各国間の相 関係数をまとめると,表 Il‑9 のとおりで,強い正の相関があり,各国共通の パターンがあることが明らかである。まとめると, .
( 1 ) 中間需要率,中間投入率とも各国に共通のパターンがあると見ることが できるが,中間需要率の場合,イギリス,アメリカについては,条件が付
く。(スピアマン,あるいは逆行列のタイプ =(/‑A り ー 1 の場合。)
( 2 ) 感応度係数,影響力係数とも各国に共通のパクーンがあると見ることが
できるが,感応度係数の相関が,影響力係数の相関より強いことも共通し
ている。
774 闊西大學「純清論集」第 4 3 巻第 6 号 ( 1 9 9 4 年 3 月 )
表 ll‑9 中間需要率,中間投入率,感応度係数,影響力係数の各国間の相関関係 相関係数/有意確率/標本数 =43(46)
I ビアソン 中間需要率 中間投入率感応度係数影響力係数 スピアマン B ー ( I ‑ A り ー 1
日英表 0 . 0 8 1 8 1 0 . 7 8 7 7 8 0 . 7 6 7 3 0 0 . 6 4 6 7 4 0 . 8 6 4 1 2 0 . 4 9 8 4 5 0 . 6 0 2 0 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 7 日仏表 0 . 7 3 0 6 9 0 . 8 0 9 8 8 0 . 8 1 8 4 2 0 . 7 5 4 9 8 0 . 9 1 2 6 1 0 . 6 4 0 0 2 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 日独表 0 . 9 6 4 4 1 0 . 8 2 3 1 7 0 . 7 4 7 0 2 0 . 6 6 6 3 0 0 . 9 2 7 6 7 0 . 6 2 6 7 6 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 日米表 0 . 2 7 3 2 0 0 . 9 3 0 5 1 0 . 9 1 7 5 1 0 . 8 4 0 2 2 0 . 8 1 7 7 0 0 . 7 5 9 4 9 0 . 0 6 6 2 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1
m . 第 三 次 産 業 の 内 部 波 及 率
1 . 内部波及率の定義
まず,いくつかの用語の定義から。生産額を XC 列ベクトル), レオンチェフ の逆行列を B , 最終需要を F~Jベクトル)とすると,
X=BF
であるが,部門を第三次産業とその他(第一,及び第二次産業)に大別して,
叫 些 I B = 互 1 ̲ ̲ j ̲ 竺 . : j F=~:
Xs , B 2 1 i B 2 2 , Fs I
と書くと,
I門=\尻 ~!-~11応 XS B 2 1 i B 2 2 F S I
と書き換えることができる。ここで, Bu,B 1 2を,それぞれ第一,及び第二次 産業の自部門乗数,他部門乗数と呼ぶ。 B mB 2 1は,それぞれ第三次産業の自 部門乗数,他部門乗数である。すると,ある部門,たとえば第三次産業の誘発
生産 ( X s )は自部門乗数による部分 ( B 2 1F p )と他部門乗数による部分 ( B 2 2F s )
に分割できる。 (Xs=B21Fp+B22 F s )その他の産業(第一,及び第二次産業)の場 合も,同様である。 (Xp=B11Fp+B12 F s )
5 6
サービス業の内部波及率(佐藤) 7 7 5 さらに,宮沢健一氏が開発された方法により,自部門乗数を内部乗数と外塾 堡塾に分解することができる 5 ) 。たとえば,第三次産業の内部乗数は,他部門(第 ー,及び第二次産業)との投入・産出関係がない場合(投入係数行列 A = l } l ― { ; I )
の自部門乗数であり,外部乗数は残余である。もちろん,第一,及び第二次産 業についても,同様である。ここまでが準備である。
さて,内部乗数と外部乗数の相対的大きさを産業間で比較したい。ところ が,内部乗数と外部乗数は行列である。そこで,列和(あるいは行和)に注目し,
内部乗数の列和/(内部乗数の列和+外部乗数の列和)を内部波及率(列和)と定 義する。内部波及率(行和)も,同様に定義しよう 6 ) 。
2 . 内部波及率(列和と行和)一日本の場合 ( 1 9 5 1 ‑ 8 5 )
では,実際に日本の内部波及率(列和と行和)を見よう。第三次産業の内部波 及率頃和と行和)の平均を, その他の産業(第一次,及び第二次産業)と比較す る。(表皿ー 1 を参照。)一般化は困難であるが, 変動が落ち着いた 1965‑70 年以
表l l l ‑ 1 内部波及率の産業間比較(日本, 1 9 5 1 ‑ 8 5 )
( 1 ) 列 和 ( 2 ) 行 和
平 均 I 標準偏差 平 均 標準偏差
年 第産三業 次 その他 産第三業 次 その他 産第三業 次 その他 産第三業 次 その他 1 9 5 1 9 4 . 9 9 3 . 8 3 . 3 3 . 4 9 6 . 0 9 4 . 8 5 . 2 5 . 4 1 9 5 5 9 3 . 2 9 2 . 5 6 . 6 2 . 0 9 4 . 2 9 3 . 8 7 . 7 6 . 3 1 9 6 0 9 3 . 7 9 1 . 5 4 . 8 2 . 4 9 4 . 2 9 2 . 7 5 . 4 5 . 5 1 9 6 5 9 5 . 0 9 5 . 0 2 . 9 1 . 2 9 5 . 5 9 5 . 5 4 . 0 3 . 5 1 9 7 0 9 4 . 8 9 6 . 1 3 . 0 1 . 3 9 5 . 6 9 5 . 7 4 . 2 3 . 9 1 9 7 5 9 4 . 6 9 5 . 1 4 . 1 1 . 6 9 5 . 2 9 5 . 7 4 . 4 4 . 0 1 9 8 0 9 4 . 4 9 4 . 9 3 . 8 1 . 4 9 5 . 1 9 5 . 6 4 . 2 3 . 7 1 9 8 5 9 4 . 4 9 5 . 3 4 . 4 1 . 7 9 5 . 0 9 5 . 8 4 . 4 3 . 9
5)末尾の〔数学注〕を参照。
6) これに対し,長澤〔 6 〕の内部波及率は,内部乗数と外部乗数の要素毎の比を要素と
する行列の,行に関する平均(=行和/部門数)である。もちろん,本稿の内部波及
率(行和)とは,一般的には異なる。
7 7 6 隠西大學「継清論集』第 4 3 巻第 6 号 ( 1 9 9 4 年 3 月 )
降,第三次産業の内部波及率が,比較的明瞭に傾向的に低下していることに注 目したい。この経済的意味は,第三次産業の内部波及の中,他部門(第一次産業と 第二次産業)との産出•投入関係を経由する部分が相対的に増加しているとい うことである。その結果,第三次産業の内部波及率が他の産業のそれに比しよ り大きかったが ( 1 9 5 1 , 5 5 , 6 0 年),より小さくなっている。バラッキについて は,第三次産業の方がより大きい。
では,第三次産業の内部波及率を,細かい部門分割の場合について見よう。
( 表 m‑2 を参照。)時経的変化については, 産業連関表の接続性と煩雑さを考慮 して 1 9 5 1 ‑ 6 0 年 , 1 9 6 5 ‑ 7 5 年 , 1 9 7 5 ‑ 8 5 年の変化だけを見る 。
まず,内部波及率(行和)に注目しよう。近時, その水準が非常に高い部門 は , 4 0 医療・保健・社会保障, 4 4 対個人サービス, 3 8 公務,非常に低いの は , 3 3 商業, 3 4 金融・保険, 3 6 運輸である。内部波及率(行和)は,確かに 内部波及率(列和)と対応していない。むしろ反対で, 4 0 医療・保健・社会保 障, 44 対個人サービスの内部波及率 ~J和)は非常に低く, 33 商業, 34 金融
・保険の内部波及率(列和)は非常に高い。
1 9 7 5 ‑ 8 5 年では, 内部波及率(行和)の低下傾向が激しい部門は, 3 6 運輸,
3 9 教育・研究, 4 1 民間非営利団体, 4 2 対事務所サービスである。反対に,
上昇傾向が著しいのは, 3 4 金融・保険, 4 6 分類不明である。
内部波及率 ~J和)の水準が,近時,非常に高い部門は, 34 金融・保険, 37 通信・放送, 3 3 商業, 3 5 不動産,非常に低いのは, 4 5 事務用品, 4 3 機械修 理 , 4 0 医療・保健・社会保障である。
1 9 7 5 ‑ 8 5 年で内部波及率(列和)の低下が大きい部門は, 3 8 公務, 3 9 教育・
研究, 4 5 事務用品である。
長澤〔 6 〕の結果と比べておこう。ただし,異同とその原因を逐一追求する 意味はないだろう。第一,分析の条件の違いが大きい。主なものだけでも,
7) 「但し,昭和 3 5 年表と概念調整がなされている昭和 2 6 年・ 3 0 年の修正表,昭和 4 0 ‑ 4 5 ‑ 5 0 年の接続産業連関表及び昭和 5 0 ‑ 5 5 ‑ 6 0 年の接続産業連関表を使用しているので,
昭和 2 6 ‑ 3 5 年,昭和 4 0 ‑ 5 0 年及び昭和 5 0 ‑ 6 0 年のそれぞれの期間については整合的であ
る 。 」 ((1) p . 3 ) 。
5 8
表璽ー 2 (1) 第三次産業の内部波及率(行和)
第三次産業の内部波及率(日本, 1951‑85, 彩)
部 門
1951 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985
階
差 1951‑60 1965‑75 1975‑85 33 34 35 36 37 38 40 41 42 444546
商金不運通公
39 教 医療・保健・社会保障 民間非営利団体 対事務所サービス 43 機 械 対個人サービス 務 事 分
融・保 動 信・放 育・研 類
修 用 不
業険産輸送務究
理 品 明
88.8 98.0 99.2 90.0 97.5 100.0 99.1 100.0 100.0 94.9 95.2 99.0 98.7 83.1 86.1 97.0 97.9 87.0 95.6 100.0 99.9 100.0 100.0 95.4 96.3 93.8 97.8 72.4 85.3 91. 5 97.0 85.4 95.5 100.0 100.0 100.0 97.0 94.2 92.2 99.6 95.0 86.1 89.0 91. 8 97.2 88.0 96.0 100.0 99.8 100.0 97.6 94.4 94.3 99.2 98.0 92.2 88.8 91. 2 96.7 89.2 96.5 100.0 99.8 99.9 99.3 93.5 94.5 99.8 97.9 90.8 87.5 87.3 96.2 91.1 96.6 99.7 97.5 99.9 98.9 92.0 94.8 99.8 98.5 93.6 87.2 88.7 96.3 90.9 96.4 99.8 97.1 99.9 98.1 91. 5 93.9 99.8 98.5 93.1 87.1 88.5 96.1 88.8 97.0 99. 7 96.0 99.9 97.8 91.1 94.2 99. 7 98.8 94.8
‑3.84 ‑6.69 ‑2.21 ‑5.08 ‑2.01 0.00 0.86 0.00 ‑2.98 ‑0.70 ‑3.11 0.55 ‑3. 74 3.65
‑1. 65 ‑4.89 ‑1. 02 3.48 0.71 ‑0.35 ‑2.36 ‑0.02 1. 30 ‑2.54 0.52 0.61 0.50 1. 59
‑0.49 1. 38 ‑0.06 ‑2.55 0.37 0.04 ‑1. 54 ‑0.04 ‑1. 09 ‑0.95 ‑0.55 ‑0.09 0.37 1. 24
中ーEX 瀬 0h 器落沖抵︵守職︶ 777
60
(2) 第三次産業の内部波及率(列和)
778
部 門
1951 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 階 差 1951‑60 1965‑75 1975‑85 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46
商金不運通公教 機 事分
融・保 動 信・放 育・研 業険産輸送務究
医療・保健・社会保障 民間非営利団体 対事務所サービス 械 務類
修 用不
理 対個人サービス 品明 97.6 98.1 96.0 92.5 94.8 100. 0 96.2 91. 6 100.0 94.0 91. 3 94.6 88.5 93.5 97.6 98.5 95.4 93.2 98.0 100.0 97.1 92.9 94.7 94.1 77.3 93.2 80.3 92.2 97.6 97.6 96.8 94.4 96. 7 100.0 97.6 93.0 95.7 92.2 86.8 92. 7 84.9 85.5 97.8 98.1 96.4 95.4 98.5 96.2 96.9 92.5 97.1 93.6 90.2 95.6 89.7 91. 8 97.7 98.5 96.0 95.4 97.8 96.1 97.6 92.4 96.1 94.1 89.1 94.5 89.5 93.1 98.0 98.3 96.9 96.5 97.9 97.2 97.1 92.7 96.4 95.3 87.1 97.8 84.9 91. 6 97.9 98.0 97.3 96.2 97.7 96.0 96.5 92.3 95.2 95.6 87.6 94.3 86.4 90.4 0.978 0.983 0.975 0.963 0.979 0.959 0.961 0.928 0.967 0.958 0.876 0.945 0.829 0.914
‑0.04 ‑0.52 0.77 2.05 2.00 0.00 1. 47 1. 51 ‑4.29 ‑1. 93 ‑4.94 ‑1. 99 ‑4.10 ‑8.55 0.16 0.19 0.47 1.12 ‑0.52 1.04 0.16 0.27 ‑0.79 1. 81 ‑3.36 ‑0. 75 ‑5.31 ‑0.16
‑0.20 0.04 0.57 ‑0.16 ‑0.03 ‑1. 31 ‑1. 00 0.05 0.32 0.49 0.50 ‑0.40 ‑2.35 ‑0.22
醤固汁惨「讚遥罫装」濾 43~ffi 6‑§‑ (1994~3 JJ)
サービス業の内部波及率(佐藤) 779
1 . 利用する産業連関表,特に,固定価格か,各年価格か。
2 . 内部波及率の定義。
したがって,結果が違うなら,その程度の結果であるということであり,同 じ結果が得られるなら, それ程強い特徴であるということである。主な異同 は,次の 4点にまとめられる。
( 1 ) 全体として第三次産業の内部波及率の方が低いのは,同じ結果である。
しかし,
( 2 ) 全体として上昇傾向を示す(長澤〔 6 〕の結果)のとは,異なる結果であ る 。
( 3 ) 対個人サービス関係の諸部門の内部波及率が非常に高い(長澤〔 6 〕の結 果)のは,本稿の対個人サービスの内部波及率(行和)が高いことと照応し ている。しかし,不動産の内部波及率が非常に高い(長澤〔 6 〕の結果)の は,異なる結果である。
( 4 ) 研究・教育部門が著しい低下傾向を示す(長澤〔 6 〕の結果)のは,本稿 においても 3 9教育・研究が低下傾向の印象的な部門の一つであることと 照応している。
内部乗数と外部乗数を最終需要で加重した場合の内部波及率(行和)は,加 重しない場合に比しどう違うだろうか? 最終需要で加重した場合としない場 合の相関は強い。(表 m ‑ s , 4 参照。)また,第三次産業の平均は, 1 9 6 5 ‑ 7 0 年以 降低下し,その結果,近時その他の産業の平均より小さいが,この点は最終需 要で加重しない場合と同じである。(表 m‑s 参照。標準偏差につていは,最終需要 で加重しない場合と異なる。)
第三次産業を細かく見よう。(表 f i l ‑ 6 を参照。)最終需要で加重した場合の内 部波及率(行和)が非常に高い部門は, 3 5不動産, 3 8公務, 3 9教育・研究,
40 医療・保健・社会保障, 44対個人サービスで,加重しない場合の部門を一 部含んでいる。反対に, 非常に低い部門は, 4 2対個人サービス, 4 3機械修
理 , 45事務用品, 46分類不明で,加重しない場合との重複はない。
変化率について。低下が激しいのは, 3 4 金融・保険, 3 9 教育・研究, 46 分
7 8 0 閥西大學「継清論集」第 4 3 巻第 6 号 ( 1 9 9 4 年 3 月 )
類不明で,前二者は,最終需要で加重しない場合と同じであるが,残りは反 対。上昇が激しいのは, 37通信・放送, 42対事務所サービス, 45事 務 用 品 で,最終需要で加重しない場合との重複はない。
表直ー 3 内部波及率(行和)と内部波及率(行和,最終需要で加重)の相関関係 相関係数/有意確率/標本数=46
1 9 5 1 1 9 5 5 1 9 6 0 1 9 6 5 1 9 7 0 1 9 7 5 1 9 8 0 1 9 8 5 0 . 2 9 4 9 7 0 . 5 5 3 5 7 0 . 6 9 1 4 7 0 . 5 8 8 0 4 0 . 6 7 7 0 1 0 . 5 4 5 1 7 0 . 5 9 2 1 0 0 . 6 3 8 2 9
0 . 0 6 1 2 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 4 1
表直ー 4 内部波及率(行和)と内部波及率(行和,最終需要で加重)の階差,
変化率の相関関係 相関係数/有意確率/標本数 1 9 5 1 ‑ 6 0 1 9 6 5 ‑ 7 5 1 9 7 5 ‑ 8 5 階 差 0 . 6 4 2 6 6 0 . 5 4 9 3 7 0 . 4 7 9 2 2 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 8 4 1 4 6 4 6 変化率 0 . 6 1 6 3 8 0 . 5 0 5 6 3 0 . 4 7 6 9 4 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 3 0 . 0 0 0 8 4 1 4 6 4 6
表 J l l ‑ 5 内部波及率(行和,最終需要で加重)の産業間比較
年
I 平 均 I I 標 準 偏 差
第三次産業その他 第三次産業その他
1 9 5 1 9 4 . 4 9 2 . 9 5 . 8 3 . 9
1 9 5 5 9 3 . 2 9 2 . 0 1 1 . 3 6 . 2
1 9 6 0 9 1 . 8 8 9 . 4 8 . 6 9 . 8
1 9 6 5 9 3 . 0 9 3 . 0 6 . 7 6 . 7
1 9 7 0 9 2 . 4 9 3 . 0 7 . 6 9 . 0
1 9 7 5 9 3 . 0 9 3 . 6 6 . 5 6 . 9
1 9 8 0 9 2 . 6 9 3 . 3 6 . 7 7 . 3
1 9 8 5 9 2 . 9 9 3 . 5 6 . 3 8 . 8
6 2
表 m‑e 第三次産業の内部波及率(行和,最終需要で加重,彩)
部 門
1951 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1951‑60 '
階
差
1965‑75 1975‑85
3334353637383940414243444546 商金不運通公教
機 事分
融・保 動 信・放 育・研 務類
修 用不
業険産輸送務究
医療・保健・社会保障 民間非営利団体 対事務所サービス 械 理 対個人サービス 品明 95.9 97.8 98.7 94.6 94.2 100.0 98.8 100.0 84.5 86.1 99.9 92.6 84.7 96.1 98.1 98.7 94.2 93.5 100.0 100.0 100.0 100.0 90.4 85.6 98.9 92.9 56.9 95.7 93.9 98.9 93.3 90.9 100.0 100.0 100.0 93.2 82.3 83.4 99.9 79.5 74.3 96.1 91. 5 98.7 93.0 90.5 100.0 99.9 100.0 94.8 82.1 85. l 99.7 81. 0 89.9 95.5 90.3 98.6 93.4 90.2 100.0 99.8 100.0 96.5 80.8 84.6 99.9 78.5 85.1 95.4 87.5 98.6 94.2 91. 5 99.8 98.7 100.0 96.2 83.2 87.4 100.0 80.7 89.0 94.7 86.5 98.6 93.9 91. 8 99.9 98.4 100.0 94.8 84.4 84.6 100.0 79.8 88.5 95.8 88.9 98.6 92.2 94.0 99.8 97.8 100.0 94.1 86.1 84.8 99.9 88.5 80. 7
‑0.184 ‑3.954 0.202 ‑1. 308 ‑3.443 0.000 1. 258 0.000 ‑2.576 ‑3.127 0.044 ‑14.123 ‑12.253
‑0.758 ‑4.389 ‑0.149 1. 374 1.132 ‑0.181 ‑1.162 ‑0.006 1. 522 1. 388 2.778 0.261 ‑0.335 ‑1.082 0.456 1. 640 ‑0.013 ‑2.209 2. 771 0.020 ‑0.908 ‑0.010 ‑2.209 3.452 ‑3.056 ‑0.026 9.722 ‑9.292
中ー E ゞ^瀬 3 互器箔淀批︵守穎︶ 781
7 8 2 闊西大學「継清論集」第 4 3 巻第 6 号 ( 1 9 9 4 年 3 月 )
3 . 内部波及率一国際比較 ( 1 9 8 5 )
内部波及率を他の国と比較しよう。各種の内部波及率の国間の相関関係は,
特に内部波及率(行和)において強い。ただし,日英表の最終需要で加重した 場合は例外。(表 I l l ‑ 7 を参照。)
内部波及率の平均を第三次産業とその他の産業で比較すると,産業間の違い よりも,いずれの産業にせよ,日本では内部波及率が他の国に比し低いことが 特徴である。(表I l Iー 8を参照。)
6 4
( 1 ) 列和
表直ー 1 内部波及率の各国間の相関関係 相関係数/有意確率/標本数= 4 3 ( 4 6 )
内部波及率 行和(最終
行和 列和需要で加重)
日英表 9 . 8 0 2 9 3 0 . 3 1 3 8 2 0 . 2 8 1 4 2 0 . 0 0 0 1 0 . 0 4 0 4 0 . 0 6 7 5 日仏表 0 . 8 1 5 0 7 0 . 5 2 9 9 6 0 . 7 5 2 3 3 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 3 0 . 0 0 0 1 日独表 0 . 9 1 8 6 6 0 . 3 4 6 8 2 0 . 7 4 7 4 0 0 . 0 0 0 1 0 . 0 2 2 7 0 . 0 0 0 1 4 2 日米表 0 . 8 2 5 7 6 0 . 4 6 3 8 9 0 . 9 0 7 6 1 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 1 2 0 . 0 0 0 1 表直ー 8 内部波及率の産業間比較
日 本 外 国
第三次産業その他 第三次産業その他 日英表 平均 9 5 . 5 9 5 . 5 9 6 . 5 9 6 . 5
標準偏差 2 . 7 1 . 1 2 . 4 0 . 9 日仏表 平均 9 5 . 3 9 5 . 5 9 7 . 5 9 8 . 0 標準偏差 2 . 5 0 . 9 1 . 2 0 . 6 日独表 平均 9 5 . 6 9 5 . 9 9 6 . 9 9 7 . 0
標準偏差 2 . 4 0 . 8 2 . 2 0 . 8
日米表 平均 9 4 . 7 9 4 . 4 9 5 . 5 9 5 . 3
標準偏差 3 . 6 1 . 6 2 . 5 2 . 0
サービス業の内部波及率(佐藤) 7 8 3 ( 2 ) 行和
日 本 1 外 国
第 三 次 産 業 そ の 他 第 三 次 産 業 そ の 他 日英表 平均 9 6 . 0 9 6 . 0 9 7 . 0 9 6 . 8 標準偏差 3 . 4 3 . 6 3 . 2 3 . 4 日仏表 平均 9 5 . 8 9 6 . 1 9 8 . 0 9 8 . 2 標準偏差 3 . 5 3 . 6 2 . 2 2 . 6 日独表 平均 9 6 . 1 9 6 . 4 9 7 . 3 9 7 . 2 標準偏差 3 . 4 3 . 5 2 . 7 3 . 1 日米表 平均 9 5 . 1 9 5 . 0 9 5 . 9 9 5 . 8 標準偏差 3 . 9 4 . 0 3 . 8 4 . 6 ( 3 ) 行和(最終需要で加重)
日 本 外 国
第 三 次 産 業 そ の 他 第 三 次 産 業 そ の 他 日英表 ・平均 9 3 . 7 9 4 . 4 9 7 . 4 9 6 . 5 標準偏差 6 . 2 4 . 3 5 . 9 3 . 0 日仏表 平均 9 2 . 9 9 4 . 1 9 6 . 0 9 7 . 4 標準偏差 6 . 5 4 . 7 3 . 4 2 . 9 日独表 平均 9 3 . 0 9 4 . 5 9 4 . 6 9 5 . 6 標準偏差 6 . 4 4 . 6 4 . 5 5 . 7 日米表 平均 9 4 . 0 9 3 . 0 9 5 . 3 9 4 . 8 標準偏差 6 . 0 7 . 0 4 . 9 6 . 5 表直ー 9 内部波及率(行和)と内部波及率(行和,最終需要で加重)の相関関係
相関係数/有意確率/標本数 =43(46)
日 本 外 国
日英表 0 . 3 4 8 0 9 0 . 6 3 8 4 8 0 . 0 2 2 2 0 . 0 0 0 1 日仏表 0 . 3 4 7 8 5 0 . 5 4 7 7 5 0 . 0 2 2 3 0 . 0 0 0 1 日独表 0 . 3 8 6 5 2 0 . 6 3 5 1 4 0 . 0 1 0 5 0 . 0 0 0 1 4 3 4 2 日米表 1 0 . 5 5 8 7 8 0 . 7 4 9 4 5 0 . 0 0 0 1 0 . 0 0 0 1
6 5
66
表直ー 10 内部波及率の格差(外国一日本) I (1) (列内部和波, 及彩率) の格差 I (2) (行内部和,波%及率) の格差 I (3) 加(行重内部和, ,%波最及) 率終の格需差 要で 部 門(日欧表) l 賢 l 闊ム ?JiwJJ?I り ti り農 l り :JI り ti り』ム i?l?I 部門(日米表) 33 商 業 ‑0.53 1. 72 0.45 3. 61 6.97 3.30 1. 71 2.52 0.30 34 金. 融 ‑0.66 ‑0.28 0.73 00.16 ‑2.18 3.00 1. 90 ‑0.44 0.03 8.35 2.93 ‑0.49 34 商 業 35 保 険 ‑1. 43 1. 75 0.58 00.05 0.02 0.53 0.27 5.82 0.79 ‑0.05 0.19 5.62 35 金融・保険 36 鉄 道 1. 55 4.89 1. 97 00.83 0.18 0.48 ‑0.06 1. 50 ‑1. 90 0.34 ‑5.61 ‑0.82 36 不 動 産 37 水 運 ‑0.59 ‑0.78 ‑0.33 ‑0.37 0.33 0.36 0.68 0.88 1.43 1. 29 2.29 ‑1. 85 37 運 輸 38 その他輸送・同付帯サービス ‑1.15 1. 58 ‑0.17 ‑0.09 1. 73 1. 95 1. 54 ‑1.04 3.48 1. 90 1. 71 0.19 38 通信・放送 39 郵 便・通 信 ‑0.36 0.94 1.00 ‑0.00 ‑0.63 0.16 0.22 0.00 0.55 1. 36 0.57 0.00 39 政府活動* 40 公 務・公共サービス 2.75 1. 95 1. 59 ‑0.00 1. 41 1. 21 ‑1. 22 ‑0.84 0.44 0.46 ‑0.30 ‑1.06 40 教育・研究 41 旅 館・飲 食 店 ‑0.56 3.13 ‑0.72 ‑0.35 3.58 3.63 2.70 1. 52 3.65 4.24 1. 76 1. 69 41 非営利団体 42 その他のサービス 1. 53 . 2. 31 0.45 3.41 1.06 2.42 0.79 0.14 0.04 0.62 ‑0.26 0.12 42 医療・保健 43 分 類 不 明 10.05 6.86 9.05 ‑0.09 1. 35 3.14 3.28 ‑0.70 30.63 12.89 2.70 43 対事業所サービス 44 ‑1.16 2.92 0.60 44 対個人サービス 45 7.09 2.40 8.39 45 修 理 46 0.78 1. 50 2.50 46 分類不 明
784 醤岡汁憮『讚遥欝満」藻 43~ffi 6 % (1994~3 ;J)
*雇用者所得のみ(以下,同様。)
サービス業の内部波及率(佐藤) 7 認
内部波及率(行和)を最終需要で加重した場合としない場合の相関は, 日本 は他の国に比し,低い。(表 1 I I ― 9 を参照。)
第三次産業について, 細かく見よう。第三次産業の各種内部波及率につい て,各国間の大小関係だけに注目してまとめると,表 I l l ‑ 1 0 のとおりである。
表 I l l ‑ 1 0 より,全体として日本の内部波及率は,他国に比し低いことが明らか である。(符号が正の部門数に注目。)この点で,内部波及率 ~j和)に関する日英 表,及び日米表は例外である。
全体として低いという傾向に反している部門に注目すると, 印象的な部門 は,列和の格差における, 3 7水運(日欧表), 3 7運輸(日米表),行和(最終需要 で加重)の格差における, 3 6鉄道(日欧表), 3 7連輸(日米表)ぐらいである。し たがって,全体の傾向に反している部門としては,日本の運輸関係部門におけ る内部波及率の高さということになろう。
w . 他部門需要率
前章で説明したように,全産業を第三次産業とその他の産業頃~.o..., 及び第二 次産業)に大別し, 各部門の国内生産を, 各部門への最終需要による誘発生産 に分割することができる。他部門への最終需要による誘発生産の割合を,他部 門需要率と呼ぼう。(自部門への最終需要による誘発生産の割合を, 自部門需要率と呼 べば,他部門需要率 =1‑ 自部門需要率)本章では,日本の第三次産業の他部門需要 率の変化,及びその他国との違いを見よう 8)0
1 . 日本の場合 ( 1 9 5 1 ‑ 8 5 )
日本の第三次産業の他部門需要率 ( 1 9 5 1 ‑ 8 5 ) は,表 N‑1 のとおりである。
また,第三次産業全体,及びその他の産業全体については,図 N‑1 より一般 的な印象を得ることができる 9 ) 。図 N‑1 あるいは表 N‑1 から明らかなよう 8) 第三次産業の他部門需要率を,その他の産業と比較するのは,(第三次産業とその他
の産業で)部門数が異なるから意味がない。
9) 自部門需要に占める内部乗数による自部門需要の割合は,皿章での内部波及率(最終
需要で加重)である。
68
表 IV‑1 第三次産業の他部門需要率(彩, 日本, 1951‑85)
部
門 1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 l 階差 1951‑60 1965‑75 1975‑85 33 34 35 36 37 38 商金不運通公
39 教
4041424344 機 45 事 46 分
`融・保 動 信・放 育・研 業険産輸送務究
医療・保健・社会保障 民間非営利団体 対事務所サービス 修 対個人サービス
械 務類
用不
理 品明
21.1 11. 3 7.2 23.2 25.1 0.0 6.6 0.0 43.8 53.6 0.7 30.5 46.6 22.8 11. 4 7.8 26.7 26.4 0.0 0.3 0.3 0.0 39.9 43.0 5.1 34.1 73.4 31. 7 35.9 9.8 38.4 47.3 0.0 0.0 0.0 34.7 63.4 60.6 0.9 68.5 71. 4 28.5 41. 9 9.7 38.9 44.8 0.0 0.7 0.2 28.0 61.1 55.3 2.5 62.2 45.8 29.6 43.0 9.9 34.6 46.2 0.0 1.0 0.3 23.0 61. 6 55.6 0.5 63.7 50.8 27.3 44.9 9.0 30.0 38.5 1. 3 7.8 0.2 22.6 54.5 48.4 0.2 57.8 45.2 27.9 41. 9 8.2 28.8 34.9 0.8 9.6 0.2 28.1 51. 5 50.4 0.2 56.5 43.6 23.2 39.7 8.1 33.8 27.0 1. 2 15.1 0.3 27.3 46.4 52.6 0.3 41. 4 58.6 10.6 24.7 2.2 15.2 22.2 0. 0 ‑6.6 0.0 19.6 7.1 0.2 38.0 24.9
‑1. 2 3.0 ‑0.7 ‑8.9 ‑6.2 1. 3 7. 1 0.0 ‑5.5 ‑6.7 ‑6.9 ‑2.3 ‑4.4 ‑0.6
‑4.2 ‑5.1 ‑0.9 3.8 ‑11. 5 ‑0.2 7.4 0.0 4.8 ‑8.1 4.2 0.1 ‑16.4 13.4
786 蚕耳汁憮『階遥薔惨」濾 43~ffi6-ij ・( 1994:£j:: 3 Jj)
第三次産業全体 その他 の 産業 22.0 14.1 22.1 12.5 29.2 9.1 25.7 9. 7 25.6 10.7 22.3 12.2 22.0 13.9 17 .
13 21 7.3 ‑4.9
‑3.4 2.5
‑1. 2 1. 5
中 r;g 喜淀批︵序職︶
図 w
ー1 官遵爾麿 (m 汁 1951, 85)
翠︐.翌月含涵.閉斎渋
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令
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