• 検索結果がありません。

2.参 日本語教育者のための文法教育

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "2.参 日本語教育者のための文法教育"

Copied!
18
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

日本語教育者のための文法教育

一参加型学習を取 り入れた教育の実践報告一

原     伊都 夫

【 要   旨】

現在共働学習や教師の役割についての研究が盛んになってきている中で、本稿 は日本語 教師を対象 とした参加型文法教育の実践をどのように行なったかを報告するものである。

今回の教育実践 は、理論中心の講義型文法教育に、参加型学習の手法を取 り込む ことで、

ただ単 に理論を鵜呑みにするのではな く、 自ら考え、主体的にグループ活動に参加 し、 自 分の意見を出 し合いなが ら、体験的に文法事項を身 につ けることを目的 としている。本論 では、 このような参加型学習による文法教育の実施状況を報告す るとともに、参加者のア

ンケー トを もとに参加型学習の効果について も検証する。

【キーワー ド】講義型教育   参加型学習   日本語教育文法   グループ・ ワーク

1.は じめに

日本で 日本語教育に従事 している人の数 は平成 16年 現在 29704で あ り、 10年 前 と比べる と約 2倍 に達 し、その数 は今なお増加傾向にある。 これは、大学や民間の施設や団体など で学ぶ 日本語学習者数が昨年まで過去最高を記録 してお り

(1ヽ

今後 もその状況 は続 くと予 想 されるか らである。 このような外国人に対す る日本語教育に従事す る者には、大学や日 本語学校で教える専門の日本語教員のほかに、地方公共団体や国際交流協会などで開設 し ている日本語教室で教えるボランティア教師 も含 まれる。近年 日本 に定住する外国人の増 加 とともに身近で学べる日本語教室へのニーズが各地で広 まってお り、それとともに日本 語教育に対する社会的関心 も高まっているといえるだろう。

このような日本語教育者を養成する方法 としては、次の 3つ が考え られる。大学 におけ る日本語教育課程 (主 専攻 または副専攻 )、 日本語学校 などが中心 に行 っている民間の日 本語教師養成講座、 さらに地方 自治体などが中心 に行 っている日本語 ボランティア養成講 座である。 これ らの日本語教師を養成するための教育 シラバスは、平成 12年 に文化庁 より 発表 された「 日本語教員養成において必要 とされる教育内容」に準拠 している

(2、

その内 容 はコミュニケーションを核 として、 「社会・ 文化 にかかわる領域」 「教育にかかわる領域」

「言語 にかかわる領域」の 3つ の領域か ら成 り、 さらに「社会 0文化 0地域」 「言語 と社会」

「言語 と心理」 「言語 と教育」 「言語」 という5つ の領域 に分かれている。 これ らの中で、

日本語教育文法

(3)は

「言語」領域の中の「 日本語の構造」 という区分 に含まれる。区分 と

しては、 16区 分の中の 1つ にす ぎないが、実際に日本語 を外国人 に教える上で、必要不可

欠な知識であることは言 うまで もない。それは、教授法であれ、教育実践であれ、その基

礎 となるのが日本語文法の知識であり、いずれ もその理論 な しには成立 し得ないことを見

(2)

静岡大学留学生 セ ンター紀要   第 5号

て も明 らかである。 したが って、 日本語教育をめざす人 にとって、まず初めに取 り組 まな ければな らない学習項 目の 1つ が日本語文法であると言 っていいだろう。

このような文法教育における教育のあり方 は、教師か ら学習者 に知識を伝える知識伝達 型であるのが一般的である

(4、

その理 由として、先達の研究者が長い期間にわたって試行 錯誤を しなが ら考察 し、発展 させてきた研究成果を短期間で習得するためには、ある面で 講義型の教育方法が効率的であるか らである。曲が りなりにも日本語文法全体を把握す る ためには、膨大な文法用語 とともに、 ことばの集まりを意味のある日本語 として成立 させ るための様々な規員 Jや しくみを知 らなければな らない。それだけのルールや用語を列挙 し て説明す るだけで もかな りの時間数を要す ることになる。 したが って、現在ある研究成果 をそのまま知識 として受 け入れることは、 これまでの研究者が試行錯誤 してきた膨大な時 間を省 き、効率的に文法知識を得 るとい う意味で、効果的な学習スタイルであると言える だろう。

先 に述べたように、近年 日本語教育が盛んになるにつれ、大学で専門に日本語を勉強す る学生だけでな く、一般の社会人の中に も日本語教育 に関心をもつ人々が増えてきている。

その結果、今 までの知識伝達型の、いわゆる詰め込み式の教育スタイルでは、そのような 新 しいタイプの人々のニーズに応えるのが困難 となってきている。 これ らのタイプの日本 語教師予備軍 は、ある一定の基準の もとに入学 して くる学生 とは異なり、学歴、年齢、経 験などが様々であり、必ず しも大学型 の教育が効果的であるとは限 らないのである。

これ らのことか ら、 日本語教育文法 において最 も基礎的な部分を取 り出 し、それを知識 伝達型ではな く、学習者が主体的に参加 し、それぞれの特性を生か しなが ら身につけられ るような授業形態を模索す るようにな った。その 1つ の可能性が、参加型学習を取 り入れ た日本語教育文法講座である。理論中心の講義型教育 に、参加型学習の手法を取 り込む こ とで、ただ単 に理論を鵜呑みにするのではな く、 自ら考え、主体的にグループ活動に参加 し、 自分の意見を出 し合いなが ら、体験的に文法事項 を身 につけてい く。本稿では、 この ような参加型学習 による文法教育を実践 し、その実施状況を報告するとともに、参加者の ア ンケー トを もとに参加型学習の効果 について検証す ることにする。

2.参 加型学習 とは

「参加型学習」 とは一体 どのような教育を意味す るのだろうか。 「参加型学習」 という 学習 スタイルを特 に重視する開発教育では、 「学習者が、単 に受 け手や聞 き手 としてでは な く、 その学習過程 に自主的に協力的に参加す ることをめざす学習方法」 と紹介 してい る

(5、

この考え方にしたがえば、その方法 には様々な ものがある。例えば、 「 ワークショッ プ」「 ディベー ト」「 ロールプ レイ」「 フィール ドヮーク」 「 ブレー ンス トー ミング」 「 シミュ レーション」「 ランキ ング」「 ゲーム」などといったものがその代表例であろう。 このよう に、「参加型学習」 には決 まった形式 はな く、講義 のよ うな一方向的な学習スタイルでは な く参加者の自主的な活動を促進す るものであれば、 どのような方法を用いて もかまわな い ことになる。 いずれの方法 をとるに して も、 それ らの手法 に共通す る基本的特徴 は、

「学習者の緊張を解 き、その場の雰囲気を和 ませる中で、学習者が持 っている知識や経験、

個性や能力を引き出 し、相互の意見交流や相互理解を促進すること、そ してその過程で学

― ‑54‑

(3)

習者が新 しい発見を していくことを重視 している。」 ということになろう

(6に

ここで一つ気をつけたいことは、開発教育 における参加型学習では、その方法が もっと も重視 され る。開発教育協会では、 「教育の方法 は、本来そのね らいや内容 と一致 したも のが求め られる」 と述べ、参加型学習 というアプローチその ものが、学習の目的となって いることを強調 している。 したが って、そのような参加型学習における活動では、正答は な く、参加 して話 し合 うという方法論その ものに意味があるのである。

これに対 して、今回の文法教育 における「参加型学習」では必ず しも方法が 目的 と合致 するものではない。参加型 とい う方法 はあ くまで、効果的に文法理論を身につけるための 手段 という側面が強 く、 目的その ものになっているわけではない。 グループで行 うタスク にはもちろん模範解答があり

(7、

その解答にいたるまでのプロセスを重要視するのである。

では、文法教育にこのような参加型学習を取 り入れる意義 にはどのようなものがあるので あろうか。次項では、その点についてさらに見てい くことにする。

3。

文法教育における「参加型学習」の意義

「参加型学習」を取 り入れた文法教育について、筆者 はここ数年にわたる実践か ら、以 下のような効果を挙げたいと思 う。

1)プ ロセス重視による理論の習得

日本語の現象を説明する文法理論を一つの結論 として暗記す るのではな く、 自ら考え検 証す るとい う活動を通 して、 自分の理論 として身につける。 このようなプロセスを経験す ることで、その他の文法現象に対 して も同様な取 り組みができるようになる。 したがつて、

学習者か ら予想 もで きないような質問があったとして も、その場で考え、臨機応変に対応 できる台ヒカが培われることになる。

2)グ ループ・ ヮークによる教育効果の向上

受講者 は、年齢、経験、職業などが異なる多種多様な人々で構成 されるため、そのよう な知識や経験を活用す ることが可能 となる。特 に日本語教育経験者 と未経験者が混在する 場合、経験者の実践的な知識に未経験者の素朴な疑問や発想が加わり、お互 いを刺激 しあ い、議論が深まる。 また、 グループ内では自分の意見が言 いやす く、疑問点などをす ぐに 確かめることがで きる。その結果、個人が対象 となるような講義型学習 と比べ、より広い 視点での考察が可能 とな り、大 きな教育効果が見込 まれる。

3)多 様性への気づ き

グループ 0ヮ ークを通 して、同 じ日本人で も異なる考えや語感を持つ ことに気がつき、

一人一人の個性や能力を尊重す ることを学ぶ。 このような態度 は、多様なバ ックグランド を持つ外国人を相手 とす る日本語教師に特に求め られる資質である。また、文法理論につ いて も理路整然 とした単純な体系ばか りではないことを体感 し、ひとつの考え方に固執 し ない柔軟な思考力が養成 される。

4)競 争原理 による学習意欲の向上

わか らないところをお互いに助 け合 うことで、 グループとしての一体感が生 まれる。ま た、他 グループを意識することでグループ間に競争が生まれ、 グループ活動が活発化する。

他 グループに遅れた くないとい う気持 ちが教室活動への積極的な参加を促 し、結果 として

(4)

静岡大学留学生セ ンター紀要   第 5号

個々の学習意欲が高まることになる。

5)充 実感の高い学習スタイル

グループ・ ワークの中で、与え られたタスクを自ら考え、意見交換を し、納得 しなが ら 進むので、個人個人の達成感や満足感が強まる。皆で話 し合いなが ら講義が続 くので、楽 しく学習を進めることができる。受身型の講義での 3時 間はつ らいが、参加型での 3時 間 はあっという間に終わる。

以上、 5つ の意義を挙 げたが、その中で も「 プロセス重視 による理論 の習得」が参加型 学習 による最大のメ リッ トであると考える。 これは、私 自身の経験か ら来ているのだが、

理論 をい くら鵜呑みにして も本当の意味での理解 とはほど遠いものである。実際に自分の 身になったと感 じたのは、多 くの例文 に触れ、 自分で考え、 自分な りのルールを構築 し、

確認 してか らである。 したがって、そのようなプロセスを経験できる場を提供することで、

参加者 自身がそのようなアプローチの仕方 を身につ けるというのが、 「参加型」 とい う学 習手法を導入 した最大の理由で もある。

4。

実施内容

今回の報告で扱 っている「参加型文法講座」 は、 日本語教育の現職 と教師志願者が混在 したクラスであり、以下の公開講座において実施 した。

実施講座

静岡大学留学生セ ンター主催 第 3回公開講座「 日本語のしくみ、

再発見

!」

浜松国際交流協会・ 静岡大学留学 生センター共催「 日本語ボランティ

ア養成公開講座」

受講者数 32名 384ζ

受講者のタイプ 経験者中心の混在型 未経験者中心 の混在型 時期 平成 16年 10月 〜 11月 平成 17年 5月 〜 6月 場 所 静岡市産学交流セ ンター 浜松国際交流協会

回 数 毎週土曜 日の午後 (全 5回

)

時 間 1回 3時 間

講 師 静岡大学留学生 セ ンター教員 3名 講座で扱 った講義内容 は以下の ものである。

第 1回

日本語の構造 (格 助詞 と基本文型

)

①日本語文における格関係

②動詞の文型 (1〜 3項動詞の分類

)

③格助詞の種類と働き

第 2回

主題化 (ハ の機能

)

①主題化 とは

②格成分の主題化

③その他の成分の主題化

‑56‑

(5)

第 3回

自動詞 と他動詞

①自動詞と他動詞

②自他の対応による動詞の分類

③文法的枠組みにおける自他の対応

第 4回

ヴォイス (受 身 と使役

)

①ヴォイスとは

②受身形 (直 接受身、間接受身、持ち主の受身

)

③使役形 (強 制、容認、原因、責任、謙譲

)

第 5回

アスペ ク ト (テ イル とテアル

)

①アスペクトとは

②テイルの用法

③テアルの用法 (テ イルとの相関関係

)

なお、静岡大学主催「 日本語の しくみ、再発見

!」

では、文法だけの完結型 (5回 )で

あり、静岡大学 と浜松国際交流協会 との共催による日本語 ボランティア養成公開講座では、

全 13回 中 5回 だけの文法講座 となっている。

参加型学習の基本 はグループ・ ワークであり、今回の文法学習において もグループによ る活動が基本的な学習スタイルとなっている。 グループの人数 は最大 6名 まで とした。 こ れは、 6名 以上 になると、 どうして もグループ・ ヮークか ら遠 ざかる参加者が出ることが あり、できるだけ全員が積極的に参加するためには、 6名 までの人数が適切な数だと判断 したか らである。また、各 グループの構成員を毎回変えることで、参加者全員が知 り合い、

情報交換を行い、結果 として参加者全体の一体感が醸成 されるように努めた。

今回の参加型学習の基本的な手順 は、最初 に文法事項を説明 し、それを確認するための 作業をグループで行 う。 この作業によって、不確かな部分を他の学習者 とともに話 し合い、

解消することができる。次 に、 さらに大 きなタスクを与え、 グループごとに挑戦するとい うものである。 タスクを達成 したあと、講師によって理論的な枠組みをもう一度確認する。

これを簡単 にあらわす と、「理論→確認→ タスク→ まとめ」 という流れである。例えば、

第 1回 の「 日本語の構造」 においては、述語 と格助詞のつなが りについての理論的な枠組 みを説明 した後、基礎的な問題を解 きなが ら述語 と助詞の組み合わせを確認する。その後、

グループ単位で 28の 動詞を共通す る組み合わせに したが って分類する。最後に、まとめと して これ らの文型について再確認するというものである。 このような参加型活動を 1回 の 講義の中で 2〜 3回 行な うように した。 この具体的なシラバスは、報告書の最後に「資料

①」 として記載 してあるので参考にされたい。

これ らの一連の流れに加え、講義の最後 には、その日の講義の内容のまとめて示 し、理

論の整理を行 った。 さらに、次回の講義の最初 に前回の復習チェックを行ないなが ら、理

解を確認す る問題を行な うことで、講義内容の定着を図 った。 また、文法学習が机上の空

論に終わ らないように、 日本語の教科書における実際例を提示するなどし、実際の日本語

教育 との関係性についての説明 も心がけた。

(6)

静岡大学留学生 セ ンター紀要   第 5号

5.参 加者のアンケー ト結果

今回の文法講座 2回 に参加 した 70名 に対 して、最終 日にアンケー トを実施 した。当 日休 んだ人などもいたため、実際にアンケー トを返却 したのは、 60名 であった。全員に対する 回収率 は 86%で ある。以下 は、そのアンケー ト結果である。なお、それぞれの質問には理 由を書 く欄があり、それ らのコメントについては「資料②」に記載 してあるので、参照 し ていただきたい。

ア ンケー ト項 目 A B C D E F 合 計

1)全 体評価 34 21

60 2)「参加型学習」への評価

И

13

3)「繰 り返 し」への評価 47 10

n u

4)日 本語教育 との関連性

22 14

5)将 来への有用性

(8)

27

0 0

A:大 変 よか った  B:良 か った  C:普 通  D:あ まり良 くなか った  E:良 くなか った  F:無 回答

1)「今回の文法講義の内容は全体 としてどうで したで しょうか ?」

回答者 の 57%が 「 大変良 か った」、 35%が

「良か った」 と評価 し、 この 2つ をあわせた肯 定的な評価 は 92%と なった。 このことか ら、参 加者か ら高い評価を受 けたと考えることがで き るだろう。多 く寄せ られたコメントを挙げると、

「多 くの人 と意見を交わす ことで、様 々な考 え に触 れ勉強にな った」「 グループで話 し合 いな が らの学習だ ったので、楽 しく勉強で きた」

「皆 に考えさせてか ら答えを導 く方法が良か っ

た」「 日本語のことを じっくり考える機会を もてて、良か った」などであった。一方、一 部の人か らは「初心者なので少 し難 しか った」 「文法用語が難 しく、理解するのに時間が かか り、進むのが早 いと感 じることがあつた」などのマイナス評価 もあった。

2)「 文法理論をそのまま暗記するのではな く、

学習 スタイルはどのように感 じま したか ?」

これについては、全体評価以上に、多 くの肯 定的な意見が寄せ られた。「 とて も良か った」

と評価 した人が全体の 75%に 達 し、 「良か った」

とあわせると、 97%に なる。 ほとんどの人が、

参加型学習による文法学習に対 して高い評価 を 下 したと判断できるだろう。 コメントも多 く寄 せ られたが、その中で も「 自分の考えだけでな く、皆の考えを聞 きなが ら、一緒 に考えるとい

グループの中で考えなが ら進めるという

一 ‑58‑―

(7)

うスタイルがよか った」 「 わか らないところは気軽 に質問で き、疑間がす ぐに解決 した」

「考えることで頭を使 うので、授業 に集中できた」 「 自分だけでは解答できなか ったが、他 の人 に教えて もらい、安心納得できた」「 自分で考えることにより、 自分なりに文法ルー ルを作 り、考えてい くことができた」などが代表的なものである。マイナス評価 としては

「一人の人に頼 る傾向が出て しまう」 「 グループに積極的に発信する人がいるときにはうま く進んだが、全員 (自 分 も含め )あ まりそ うでない人が集 まると、なかなか進まず大変だっ た」 という意見があった。

3)「 講義の最後 にまとめの復習を し、次回の最初に復習 チェックを して、 さらに、練習 問題をや りなが ら、講義内容の定着を図 りま したが、それについては、 どのように感 じま

したか ?」

今回の講座では、 「参加型学習」 とい う参加 者主体の学習スタイルに加え、既習事項を繰 り 返 し確認する作業を通 じて、学習内容の定着を 図 った。参加型学習 とい うのは確かにその時 は 楽 しく、パ ンチの効いた学習スタイルであるが、

や りっばな しのままで終わって しまうとその定 着度 はそれほど高 くないと思われる。 グループ 作業のあとに、理論的な枠組みを再確認 し、講 義の最後にまとめとして復習する。 1週 間後 の

講義では、前回の内容の復習 と練習問題を行 い、再度忘れていたことを思い出す。 これ ら の作業により、講義内容の定着化がより促進 されるように試みた。 この方法には、 A評 価 が78%と 非常 に高 く、全体の 95%の 人か ら肯定的な回答が寄せ られた。評価す るコメント

としては、 「 1週 間経つ とす っか り忘れているので、講義 の最初 に思 い出 し、次の講義へ の橋渡 しとなった」「 自宅ではなかなか復習がで きないので、非常に助か った」「一段一段 階段を上 るように理解できていった」など、復習をすることで忘れていたことを思い出 し、

再確認することがで きたというものがほとん どであった。 これに対するマイナスのコメン トはなかった。

4)「 文法学習が単なる理論の学習だけにおわ らないように、実際の日本語教育 との関係 についての説明を心がけま したが、それについてはいかがで したで しょうか ?」

文法理論を学習す ることと、そのような理論をどのように教育現場で生か してい くのか ということは別問題であ り、限 られた時間内でその両方を学習者 に満足する形で提供する ことは難 しい。 しか し、 日本語教育 という枠組みの中で文法学習を している以上、学習者 の頭の中には絶えず「実践」 という二文字が存在 しているわけで、その意味で、理論 と実 践 との関係性を明確 に伝えてい くことは必要であろう。

このことか ら、講座で扱 う文法事項が、 どのような形で 日本語教育において実践されて

いるのか、できるだけ具体的な形で学習者 に提示することを心がけた。ただ、講座の第一

の目的は文法理論の学習 にあるため、理論の実践の仕方 については簡単な説明にとどまっ

(8)

静岡大学留学生 セ ンター紀要   第 5号

た。 このことはア ンケー ト結果 にも反映 してい て、 7割 の参加者か ら肯定的な意見が寄せ られ たものの、それまでの質問事項 と比べ、相対的 に低 い評価 となった。「 もっと日本語教育 と関 連づ けて欲 しか った」「 もう少 し日本語教育の 実情 について聞 きたか った」 「実際に教えた こ

とがないので、 ピンとこなか った」「文法を理 解するのに必死で、関連性を感 じる余裕がなかっ た」 など、 どのように学習者に満足 して もらえ

るように関係性を伝えてい くか、改善の余地があることが伺える。特にく 日本語教育未経 験者 は、実際の教育現場を思い描 くことが困難であることか ら、話だけでは具体的な状況 が理解できず、 このような未経験者 に対する配慮が もっと必要であると言えるだろう。

5)「 今回の講座で勉強 した知識は日本語教育 にとつて (ま たは、その他の点で )役 に立 つと思 いますか ?」

今回講座で勉強 した内容が将来において役立 つか どうか どのように感 じているのかをたずね たところ、大多数の参加者 (97%)が 「 とて も 役に立つ (45%)」 または「役に立つ (52%)」

と答えている。両者の評価の差 は、現在実際に 日本語教育 に携わ っているかどうか という点 に も大 き く左右 され るよ うだ。 「教師 と して必要 な知識だ った」「 ネイテ ィブ・ ス ピーカーなの で今 まで文法に疎か ったのですが、今回勉強 し

て文法 に対 してわか って きたので、授業 に生か したいです」「学習者一人一人 によって興 味、学習方法が違います。文法 に興味があったり、系統的な人、理論好 きな人 は初級者で あって もきちん と答えたほうがよいと思 いま した」「例文 を出す ときに、今回の講座で得 た知識 と連結する」 という現役教師のコメントと「今 は直接役 に立 っていないが、いつか 役 に立つ ときが くると思 う」 「今 までは日本語を教えた ことはないですが、いつかそのよ うな機会があれば、必ず今回の経験が もとになると思 います」「 まだ、 日本語教師をめざ す と確定 したわけではないですが、 いろんなことに気づ く大事 さを学びま した」「現在 は まだ 日本語教育に携わ っていないので良 くわか らないが、 きっと将来役 に立つ と思 う」 と いう未経験者のコメントに分かれた。

これ らのアンケー ト結果か ら、文法学習に「参加型」 とい う手法を取 り入れることに関 し、多 くの参加者か ら高い評価を得たと結論づ けることがで きるだろう。 また、「楽 しく 時間を忘れて学ぶ」 「学習者の緊張感を解 く」 「学習者の知識や経験を、個性や能力を引き 出す」 「相互の意見交流や相互理解を促進する」 「 そのような過程で、学習者が新 しい発見 を してい く」 とい う参加学習の利点が、文法学習において も効果的であることが確認でき

― ‑60‑―

(9)

たと言えるだろう。「つまらない」「難 しい」 というイメージの強い文法学習であるが、参 加型学習を取 り入れることで、楽 しく効果的な学習スタイルに生 まれ変わることも可能で はないだろうか。ただ、一部の参加者 に、 「ついてい くのが難 しかった」 「早 くできた人が どんどん進 めて しま う。」 「 自分だけ他の人 と壁を感 じた。」 などの声 もあるの も事実であ る。少数意見 として切 り捨てるのは簡単だが、 このような受講者 に対 して もきめ細かい配 慮を行 うことで、 より満足度の高い教育プログラムに修正 してい くことが必要である。 し たが って、講義の冒頭で参加型学習の意義を参加者 に明確 に伝え、 グループ全員が助 け合 いなが ら協力 して学習活動を進めるという体勢を整えることが今後重要 となってい くであ ろう。

6.  おわ りに

参加型学習を用いた文法学習 は多 くの参加者か ら肯定的な評価を受 けたことで、従来の 講義型の学習 と比べて、 より効果的な側面があることが確認 された。 これか ら日本語教育 に従事す る人の裾野がさらに広がることが予想 される中で、多種多様 な人への有効な教育 手段 という意味で、 このような学習のあり方 はさらに重視 されていくべ きであろう。ただ、

参加型学習 にも少なか らず課題があることも事実である。 まず、参加型学習による効果の 検証をどうやって行な うのかという問題がある。確かに受講者の満足度 は高か ったが、そ れがイコール理論の習得 につなが ったのかは定かではない。それは、受講者が 日本語教育 の実践の中で初めて感 じることであり、文法理論の定着度を測 るためには、元受講者か ら の間 き取 りを行 うなどのきめ細かい追跡調査が必要 となる。その意味で参加型 と講義型 と の定着度の違いをどのように検証するのかが今後の課題 となる。

次 に、少数ではあるが参加型学習を苦手 とする学習者のことを考える必要がある。 アン ケー トのコメントの中にも見受 けられたが、消極的な人ばか りが集 まるとグループ活動が 進まないというものがあった。また、参加型学習は好 きだが、 自分が所属 したグループの 活動についていけないということもあるか もしれない。例えば、 日本語教育経験者の中に 一人だけ未経験者が入 って しまった時などである。 このようなケースの解決策には、グルー プ構成員の理解 とサポー トが不可欠であり、 グループ内の協力体制が機能するかどうかは、

ファシリテーターとして講義全体を率いる講師の日配 りに左右 される。参加型学習を リー ドする講師はファシリテーターと呼ばれ、学習の場を リラックスさせ、いかに受講者の能 力を最大限に引き出せ るかがポイ ントとなる。 したが って、受講者に対 して参加型学習の 意義を正確 に伝え、 グループごとに協力 して実践 してい く体制を作 り上 げることが、参加 型学習を成功 させ るための重要な要素 となるであろう。

最後 に、講座の内容 について、今回は 5回 であり、基礎的な文法項 目をカバー してはい

るが、すべてではない。例えば、 「 品詞の特徴」 「活用の種類」 「 テンス・ ムー ド」 「複文の

構造」 などの重要なテーマは扱 っていない。今後は、参加型学習を取 り入れたこれまでの

授業内容を精査す るとともに、 これ らの文法事項をカバーす る参加型学習を実践 し、文法

全体を扱 う教育プログラムに発展 させていきたいと考えている。

(10)

0)

0 0

(4)

静岡大学留学生 セ ンター紀要   第 5号

<注 >

(1)日 本語教師および日本語学習者のデータは、文化庁文化部国語課の「平成 16年 度国内 の日本語教育の概要」 (平 成 17年 11月 )に よる。

平成 12年 3月 文化庁より発表 された「 日本語教員の養成に関する調査研究協力者会議 報告書」の中の『 日本語教育のための教員養成 について』 による。

本稿では、 日本人 に対する国語教育や日本語教育 と区別 して、特に外国人 に対する日 本語教育において必要 とされる文法 という意味で「 日本語教育文法」 と呼ぶ ことにす

る。

大学などで行われている講義の一般論を ここでは述べている。 もちろん、演習やゼ ミ 形式の少人数 クラスでは、学習者 とともに考えなが ら進める授業形態であることも多 い。

開発教育協会「参加型学習で世界を感 じる」(2003)よ り。

開発教育協会「参加型学習で世界を感 じる」 (2003)よ り。

今回の文法学習では、で きるだけ基礎的な文例を多用 し、多 くの参加者が納得できる ような解答 に してあるが、だか らといって、それ以外の考えをまった く否定するもの ではない。

アンケー ト項 目 5)将 来への有用性についての評価 は、 A(と て も役に立つ )B(役

に立つ )C(普 )D(あ まり役 に立たない )E(役 に立たない )と なっている。

5   6   7

)

く出典 >

(1)開 発教育協会 (2003)「 参加型学習で世界を感 じる   開発教育実践ハ ン

0)文 化庁文化部国語課 (2005)「 平成 16年 度国内の日本語教育の概要」

3)文 化庁文化部国語部 (2000)『 日本語教育のための教員養成 について』

語教員の養成に関する調査研究協力者会議報告書 J

)む さしの参加型学習実践研究会 (2005)「 やってみよう『参加型学習』

のための 4つ の手法〜理念 と実践〜」スリーエーネットワーク

ドブック」

文化庁「 日本

!日 本語教室

Teaching Japanese Grammar to Japanese Language Teachers:

By Involvement, Participation and Contribution in Class

Itsuo Harasawa

This paper focuses on how Japanese Grammar is taught to local Japanese

language teachers through participatory learning and action. Acquiring the

knowledge of Japanese grammar, which is a fundamental and essential part of language teaching is a one way communication from teacher to student. However'

with the increase of volunteer community workers who teach foreign residents

Japanese, there has been an urgent demand in learning such language teaching methods for the community volunteer teachers. This paper will present a report of Japanese grammar teaching programs organized by the International Student Center in 2004 and 2005, and examine the result of this workshop program based on the response of the questionnaire given to the local participants-the community volunteers.

‑62‑

(11)

<資 料① >参 加型学習の実施例「格助詞の働き」

日本語文は、動詞や形容詞などからなる述語成分に名詞などの成分がいくつか結びつい てできています。

エ レニーニ ャ    プ ラサキ ンゼ    エ リザベ ッチ カイ ピリーニ

日本語ではこれだけでは名詞 と述語 との関係が不明なので、助詞 と呼ばれるものを使 って、

述語 に対す る名詞の役割を示 します。 このような助詞を格助詞 と呼び、格助詞 と述語の関 係を格関係 と呼びます。格助詞 は、文を構成す る成分の文法的な働 きを示す と言えます。

く 動詞文 の格関係〉

(動

作の主体 )    (動 作の場所 )

エ レニ ー ニ ャ ギ

このよ うな格助詞には、「が、を、に、へ、 と、か ら、よ り、 まで、で」があり、それぞ れガ格、 ヲ格、二格、へ格、 卜格、カラ格、 ヨリ格、マデ格、デ格 と呼ばれます。 これ ら の格成分の うち、その述語にとってな くてはな らない情報 を必須成分などと呼びます。例 えば、「飲む」 という動詞であれば、「誰が」「何を」 とい う情報がないと意味的に不充分 であると感 じます。それに対 し、 「 どこで」 「誰 と」 という情報 は必ず しもな くてはな らな いという情報ではありません。プラスアルファの情報 として考えることができるで しょう。

av=-= プラサキンゼで   エリザベッチと   カイピリーニャを   朧織彗

1

(必

須 )      (必 )

上のように、 日本語の動詞文には必ず必要な格の組み合わせがあり、動詞の種類によって その組み合わせが決定 されるといえます。 ここでは、 このような組み合わせを文型 と呼ぶ

ことにします。

く 文型〉

これに対 し、「 プラサキ ンゼ」 に対する「で」や「 エ リザベ ッチ」 に対す る「 と」 は述 語 との結 びつ きというよりも、 これ らの名詞の持つ役害 1に よって付加 されていると言える で しょう。

以上の ことか ら、文法的な助詞の働 きには、述語 によって決定 されるものと名詞の役割 に よって決定 されるものとの 2種 類あることがわか ります。

【 練習

1】

では、以上のことを理解 したうえで、次の動詞文の必須成分を考えて見ま しょ う。 ただ し、 ここでは「 は」 は考察外 とします。 「 は」 は格助詞 とは異なる働 きを もち、

これについては次国の講義で扱 うことに します。

① な ぐる (た た くの意味で )② 渡す (手 渡すの意味で )③ 着 く (到 着す るの意味で

)

④対決す る (試 合などで )⑤ 聞 こえる (音 などが )⑥ 遊ぶ (子 供たちが

)

(12)

静岡大学留学生 セ ンター紀要   第 5号

〔 タスク〕

次の動詞をそれが必要とする格成分 (必 須成分 )と の組み合わせによって分類 して くだ さい。いくつのグループに分類できるで しょうか。

紹介す る 歩 く 戦 う で きる

│  たどりつ く

出 る 爆発す る 騒 ぐ わか る

食べ る 殺 す 見 え る 結婚す る  │

通 る

起 きる 飲 む 月 Jれ る 走 る

1   付 く   1   降 りる   1   飛ぶ   1   去 る 去 る   │

〔 練習

1〕

の解答例

①〜が   〜を   殴る

④〜が   〜と   対決する

〔 タスクの解答例〕

〈 1項 動詞〉

① Xが V

〈 2項 動詞〉

① Yに Xが V

② Xが Yを V

③ Xが Yを V

④ Xが Yを V

⑤ Xが Yに V

⑥ Xが Yと V

〈 3項 動詞〉

②〜が   〜に   渡す      ③〜が   〜に   着 く

③〜に   〜が   聞こえる    ④〜が   遊ぶ

起 きる /死 /爆 発する /騒 ぐ ある /で きる /わ かる /見 える

殺す /着 /食 べる /飲

出る /離 れる /降 りる /去

通 る /飛 /走 /歩 く

付 く /到 着す る /届 く /た どりつ く 結婚す る /ケ ンカす る /別 れる /戦

与える /紹 介する /教 える /貸 す

‑64‑

(状 態動詞 など

)

(Y=目 的語

)

(Y=出 発点

)

(Y=通 過点

)

(Y=到 達点

)

(Y=共 同の動作者

)

① Xが Yに Zを V

(13)

<資 料② >ア ンケー トのコメン ト (全 文

)

1。

今回の文法講義 (5回 )の 内容は、全体 と してどうで したで しょうか。

〔 A評 価〕

・ 教えていて文法がわか らないで困 っていた。 自分にとって 100%満 足で きる講座だ った。

・ す ごく勉強になった。 自分の知識のなさを実感するとともに、今後 も勉強を続 ける必要性を痛感 した。

・ 人 とた くさん、意見を交わ してい くことで、いろいろな考えを聞 くことができて良か った。 さまざまな方の話 も聞けたの もとて も勉強になった。

・ 地元静岡で、第一線で活躍 されている先生方の話を聞ける機会に恵まれ、大変嬉 しく思いました。新 しいペガ サー トで学べ、 アクセスもとて も便利で した。

・ テキス トで はわか りづ らい部分を細か く知 ることがで きた。

・ 毎回テーマが しっか りしていて、 グループで話 し合いを しなが らなので、楽 しく勉強ができた。私にとつて、

中身の濃 い講座だ った。

・ 5回 で取 り上 げて くださった項 目がすべて現在の自分 にとって必要

(も

っと知 りたい )な ものだ ったので、助 か りま した。

・ ポイ ン トを絞 った内容を考えさせてか ら答えを導 く方法が とて も良か った。

・ 普段何気 な く使 っている言葉を改めて自分たちで考えることにより、多 くの捉え方があることを知 った。また、

文字 として的確 に

(わ

か りやす く )表 現す ことの難 しさにも直面 した。 しか し、それ は、 自分 自身を整理す る ために も、 とて も役立つ と感 じている。 また、母語 に興味を もてたことも良か った。

・ はじめての経験であった。

・ 知識が深 まった し、 とて も楽 しく学習できた。

・ 日本語のことを じっくり考えることは今 まであまりなか ったので、大変役立ちました。

・ 当た り前のように使 っている日本語が こんなにも複雑なのに気づかされ、 それを使いこなしている日本人の言 語能力 に驚 いた。

・ 面白か ったです。そ して、楽 しか ったです。学生時代、国文系に強 く、関心のあったのが、今になって役 に立 てて、 とて も嬉 しく思 います。

・ グループに分かれて、楽 しく授業を受 けることができました。話 し合いをすることで理解できたと思います。

・ 3時 間だというと長い授業だと思 ったが、活動・ グループ学習で 3時 間飽 きずに行えた。ただ、定着 を考え る と、 もう少 し回数を多 くとるか、今後の勉強方法

(ま

たは宿題 )も 出 してほ しい。

・ 文法が無の状態か ら人並 みに理解できたように思います。講義に吸い込 まれるようでわかりやすか った。

・先生の講義をただ聞 くだけではな く、 自分 またはグループで考えさせる授業であらたので、眠 くならな くすみ、

理解度が高 まった。時間 も速 く過 ぎた。

・ 今まで認識 していなか った日本語の構造、使 い分 けを意識できた。

・ 今まで意識 しないで話 してきた言葉を何故そ うなるのか考える機会をもつ ことができた。

・ 文法の基礎的な内容の復習 に有効的だと思 った。

・ 認識が深 まった し、 とて も楽 しく学習で きた。

・ ただ文法の教科書を読むよりもわか りやす く、また、楽 しく学習できた。 この講座を受 けた後、教科書を読む と理解が しやすか った。

・ 日本語のことを じっくりと考えることができて、良か った。

・ 日本語のことを じっくり考えることは今 まであまりなか ったので、大変役 に立ちました。

・ 前回の復習プ リントとわか らないところを質問できた。

〔 B評 価〕

・ 参加者が自分たちで考えて例文のグループ分 けを した り、場面を考えた りという活動があったので、受動的な 学習 にな らないところが良か った。

・ とて も良か ったといいたいのですが、内容についていけない回があったので、良かったとしました。

・ まった く知識がな くて もわか りやす く学ぶ ことができました。

・ 文法用語が難 しく、理解するのに時間がかか り、進むのが早いと感 じたこともあったが、全体で考えるとよかっ

たと思 う。

(14)

静岡大学留学生 セ ンター紀要   第 5号

・ 初心者 にも理解 しやすい身近な例文を多数出 していただけた。

・ なかなか理解 しきれないところもあったが、全体 としてはこういう分類があるのかと知 ることがで きた。

・ 初心者 なので、少 し難 しか ったです。

・ もう少 し、 ゆっくりた くさん学びたい。

・ 日本語を改めて見直す ことができた。

〔 C評 価〕

・ 授業のあと家で復習 して も、 うまく理解できていないため不安に思 う。予習、授業、復習のパ ター ンです と、

より理解で きると思います。文法か ら離れて 40年 近 い空白は少々きつか ったです。

2.文 法理論をそのまま暗記するのではな く、グループの中で自ら考えなが ら進めるという学習 スタイルはどの ように感 じま したか ?

〔 A評 価〕

・ みんなの意見を伺 うことができ、一緒 に考えることができた。

・ 一人で考えていた らスムーズに理解で きなか った。

・ 思いもよらないことを考える方がいた りして、意見が異なっているとより深 く考えることができたと思います。

・ 例文がわか りやす く身近な ものを引用 されていたので、それをグループで討論 しやすか ったです。 その結果か ら、ルールを導 きだす というのも理解 しやすか ったです。

・ 自分の意見や考えを発表できて、 うれ しかったです。 また、いろいろな人 と会い、それぞれの考え方があり、

思惑 に も触れることがで きて、 とて も良か ったです。

・ わか らない ことがあって もす ぐにグルァプの人 に聞いて、その都度疑間が解決で きま した。

・ 他の人の意見で、 自分が気がつかないことを考えさせ られて、 とて も良か った。

・ 自分だけでは手 に負えないことがあり、 グループでの話 し合いによって理解度が深まった。       1

0意識せずに話 していたものを自分たちで考えて分類作業等をしていく過程で、より頭に残 ったような気がする。

・ 一人ではわか らないことも他の人の意見を聞 くことにより、気付かされる点が多かった。

・ 自分の考え以外の意見が参考になった。

・ 自分だけの考えだけでな く、皆の考えを聞 きなが ら、一緒 に考えるというスタイルが良かった。わか らないと ころも気軽 に質問で き、回答を得 られ理解で きたので、 「 わか らないまま」がそのままにな らなか った ことが 良か ったと思います。

・ グループ作業することで自分で考えて、その後に正解を知 ることができるので、より理解が深 まりま した。

・ 自分ではあやふやなことが グループ内でわか った。

・ 仲間 と話す機会 も得 ることができました。

・ 自分の意見 と人の意見 とを交換できた。

・ 自分の回答が皆 と同 じだと安心、違 うと何故違 うのかが参考になった。

・ いろいろな意見を聞 くことができた。

・ 考えることで頭を使 うので、眠 くな らずに集中で きた。それに、初めて会 う人 と会話すること、様々な意見を 聞 き、 自分 の意見 を話す ことは改めて大切だと実感 しま した。

・ グループ内で意見が割れたりするので、その中でまとめて、最終的に答えを見つけるのが良か った。

・ 講義だけではなかなか実際の文に接 して理解できないことも多いのですが、 自分の独 りよが りでな く、話 し合 えて良かったと思 います。

・ 3時 間があ っとい う間に過 ぎま した。講義形式の受身の授業では苦痛 になると思 います。毎回 グループが変わ るのが良か った。

・ 自分一人だ とや っば り不安なことが多いけど、他の人の意見を聞 くことで、安心、納得 した。

・ 自分だけでは基礎知識がないので、解答できなか ったと思 うし、仮 に解答できて もまぐれ当た りや自己流では 学習習得 にならない。 グループの中には先生級の方が多 くいたので、教えて もらうことができ、良 い刺激 となっ た。

・ グループなので、みんなが自由に意見を言えた。私が所属 したグループはみんなが リーダーであり、 自主的に 意見を出 し合 った。私 はとて も楽 しか った。

・ ふだん参考書 と向 き合い、正 しい答えだけを見て、学習せざるをえない状況の中で、 こうしていろんな意見を

―‑66‑―

(15)

出 しなが ら、 さぐってい くとい うのは考える力をつけるのに、 とて も有益だと思 いま した。

・ 下準備な しに提起 された文を皆で相談すると、他の思いつ きもある。

・ 戸惑 う場面 も多か ったが、 自らの思いに問いかける良い機会 となり、面白かった。多 くの意見を聞 くこともで きた。

●テーマの理解に有益で、かつ案外効率が良いように感 じた。

・ 自分で考えることにより、 自分なりに文法ルールを作 り、考えてい くことがで きた。

・ 自分で考え、それを言葉 にしてい くので、今 まで「 なんとな くわかる」でよしとしていた部分をより深めるこ とがで きた し、適度の緊張感 もあった。

・ 自分で考えることで、理解が深 まる。

・ 頭の中で整理 しなが ら勉強がで きて、良か ったと思います。

・ 普段 は何気な く使 っている言葉 について、 じっくり考えることで、 日本語を客観的にとらえることができた。

・ 考えた後に解説 して もらうと、 自分の中に知識 として定着 しやすい。

・ お互 いの意見を言 うことで、 自分の考えを再認識できた。みなさん積極的なので、刺激を受 けました。

・ いろいろな人の意見、考えを聞けて良か った。時間を長 く感 じませんで した。

・ 間違いを しなが ら覚え られます し、他の意見 も聞けて考え方の幅 も広がるし、良かったです。

・ 人の考えを聞いたり、 自分が口に出す ことで、 自分の中での迷いや問題点を見つけることがで きた。

・ グループの人たちとも交流できるので良か った。

・ 話 し合 いの中で、 自分の考えを客観的に見直す ことができた。

〔 B評 価〕

・ ついていけないときもあったが、他の人の意見を聞けるので良か った。

・ 全員が参加で き、一方的な講義 は面白 くないか ら良かった。

・ 毎回新 しい方 と話すチャンスがあるので、良か ったと思います。初対面の方 とどのようにコミュニケーション をとってい くか、 これ も今回の講座のテーマだったので しょうか。 とて も良いアイデアですね。

・ 自分が考えたことと違 う考え方を知 ることがで きました。いろんな方 と顔見知 りになれたのもよか ったです。

・ グループに積極的に発信する人がいるときはうまく進んだが、全員

(自

分 も含め )あ まりそ うでない人が集 ま ると、なかなか進 まず大変だった。

・ 意見交換することでいろんなケースの状態を知 ることができる。実際教えるときも様々な受 け方がで きると思 うので、その経験を擬似できたように思 う。

・ 1回 目などは知 らない人ばか りで緊張 もしたが、回を重ねるごとに雰囲気 もよ くなり楽 しくな った。

・ 眠 くな らな くて良 い。

・ いろんな人の考えが聞けま した。

・ いろいろの人の意見を聞 くことができて良い。

〔 C評 価〕

・ 一人の人に頼 る傾向が出て しまう。

3.講 義の最後 にまとめの復習を し、次回の最初 に復習チェックを して、 さらに、練習問題をや りなが ら、講義 内容の定着を図 りま したが、それについては、 どのように感 じま したか ?

〔 A評 価〕

・ 一段一段階段を上 ってい くように理解できま した。

・ 練習問題を行 ったおかげで、次のステ ップを しっか り踏んでいけるような気が した。

・ 復習チェックは有意義で した。同 じスタイルで全課程が終始できたことも、心の準備ができて良か ったです。

・ とて も効果的で一週間の記憶が薄れていたことも思い出せました。チームティニチングを しなが ら、そこの連 携 はさすが !と 思いました。

・ 忘れていたことが もう一度復習できた。

・ やはり 1週 間経つ と前回のことが忘れているため、良かった。練習を重ねることで理解 した。

・ クラスの中にいるときは大変面 白いと感 じて も、帰宅 したり、また日常の仕事

(日

本語教育 と無縁 )に 戻れば す っか り忘れて しまうのが現実 なので、 この システム

(復

習 して入 るとい うや り方 )は 大変良か った。

・ 1週 間後 にもう一度確認 してみると、あれれ ?と 思 うことも多 く、 このや り方 はよか ったです。

(16)

静岡大学留学生 セ ンター紀要   第 5号

・ 次回に前回の復習問題をす る形式 は、より理解 を高める。

・ 私には必要 だった。繰 り返 し耳 に し、 日にす ることで、認識 しやすか った。

・ 正直 1週 間経つ と忘れていることも多か ったので、講義 に入 る準備 として良か ったと思 う。

・ 身につけられる。

・ 繰 り返 しやることで覚えやす くなったと思 う。

・ つい自宅の復習 はや らないことが多いので、たいへん良か った。

・ 復習がで きて良か った。

・ 前回 とのつなが りを意識 して参加することがで きた。

・ 前回休んでいたときには助か りま した。

・ 前回のことを忘れていることが多 く、 もう一度チェックす ることができた。

・ 前回の内容を思い出させて くれ、次に進めて くれたので理解 しやすか った。

・ 1週 間 とい うのは忘れさるのに十分なので、その防止 に役立ちま した。

・ 家に帰 って復習をと思 って も時間がとれないものなので、最初の復習チェックは記憶力を呼び起 こす意味で も 大いに助か りま した。

・「難 しい」 という言葉で くくるにはちょっと違 うなという気が します。 日本語を勉強 しているという感覚 はまっ た くな く、国語を再 び勉強 しているという感覚のほうが強かったです。

・ 1週 間経つ と忘れて しまうことが多いので、復習をすることで前回の内容をより明確 に考えることができたと 思 う。

・ 結構前回の内容を忘れて しまうので、思い出 しなが らで きた。

・ 繰 り返 しす ることはとて も良いことだと思います。

・ 1週 間の間に忘れて しまうことが多かったので、思い出させる意味で良か った。

(し

か し、復習に時間がかか っ たことも時にあり。

)

・ 1週 間経つ と前回の講義の内容が多少あいまいになっているので、復習チェックは非常 に良か ったと思います。

・ 再確認することがで きて良かった。

・ 復習か らのつなが りがスムーズにできて良か った。

・ 自宅で も復習 しやすか った。

・ 自宅で勉強 したことをもう一度復習できたので、 とて も良かった。

・ その 日や つた ことも最初か らおさらいを しなが らまとめとしてで きたので良か った。また、次の回は復習 とし て思い出させ、その日にやるのにつなげてい く。 とて も良かったです。

・ ついつい復習を怠 って しまうので、 1週 間前 に引き戻 して くれる復習 は貴重で した。 とてもよ く考え られた授 業計画だ と感心 してお りま した。

・ 少 し忘れて しまっているところや違 って覚えたところなどを見つけることがで きました。

・ 家で復習す る時間がないときは良かった。

01週 間経つ中で、なかなか復習する時間が とれなかった りした時 もあったので、講義中にやって もらえるのは ありがたか ったです。

・ 自分の中で改めて整理がで きて良か ったです。

・ とて も良か ったが、 まだ不明なところもある。 もう一度す ると正解で きるか不明。

・ 1週 間で忘れている部分があったので、良か ったです。

・ 復習 はかな り重要だ と思 います。

・ 前の講義が思い出せ るので、良か ったです。

〔 B評 価〕

・ 次回の最初 に復習チェックがあったので、軽 く前回の講座を振 り返 ることがで きて良か った。

・ ただや りっばな しより定着すると思います。最初 に復習チェックも思い出 した りできるので、全体的に流れを つかみやすいと思 います。

・ できた ら例文、例語の一覧表があれば、学習者 としては助かる。

・ 一週間 という期間は短いようで長 く、 日々の生活に追われ、その前の講義を考え直す ことができなか った。

・ 繰 り返 し何度 もして定着 してい くんで しょうね。

・ 最初の復習チェックが長 いことがありま したが、定着のためにはす ごく有効だ と思います。

‑68‑

(17)

・ 理解 していないところの復習になる。

・ そのままだ と忘れて しま うか ら、良か った。

・ 再認識作業ができるため、良か った。

・ 繰 り返す ことによって、やさしく感 じられた。

・ 先週 の復習ができて、覚えやすいです。

4.文 法学習が単なる理論の学習だけに終わらないように、実際の日本語教育 との関係についての説明を心が け ま したが、それについてはいかがで したで しょうか ?

〔 A評 価〕

・ もっと日本語教育での現状を時間に余裕があれば説明を伺いたか った。

・ もっと日本語教育 と関連づけて欲 しか った。格助詞など、なぜ こんな風 に理解 させ るのか、納得で きなか った 部分 も関連づけによ り、そ うなのか と理解 した。

・ まるで知識のない人がどう感 じるのか…はなかなか自分ではつかみづ らいので、参考 になりました。

・ わか りやす くて良か ったです。

・ 単なる理論学習でないという意識付 けに有効だった。

・ 楽 しく学べました。

〔 B評 価〕

・ もう少 し実際の日本語教育の現場の話をふまえて欲 しか った気が します。

・ 実際の現場での話 はとて も興味深 く、 メモを取 りま した。実際のテキス トをもっと見 られると良か った。

・ 具体的でない

(実

際 にや ってみない )と 理解できないこともある。

・ 実際に、 「 このポイ ン トは初級では教 えない」 とかい うご説明がありま したが、実際の授業を見ていない状態 では実感 としてよくわか りません。

・ ある程度わか った。具体的には今後の教授法で理解 していければと思います。

・ 習 ったことをすべて教えるわけではな く、基本的なことを教えた上で、細かい分類などは知識 として持 ってい るべ きということが印象的だった。

・ 実践がな く机上 と思 うが、 また、 自分が教え られるような気持ちで聞いた。

・ もっと説明を増や して欲 しいです。

・ ためになる。

〔 C評 価〕

・ 私の頭では、内容についてい くだけで精一杯。実際の日本語教育 との関係 についての説明は、 「 ふ うん、 ソウ なんだあ

.…

」 という感 じで、 自分が どのように指導 してい くかまでは、 まだ結 びつ けることはで きません。

・ 実際に活動 したことがまだないので、 これか らわかるようになるかと思 います。

・ 文法を理解するのに必死で、あまりそれを感 じる余裕がなか った。

・ 実際に教える状況 は多様だけれども、 あ くまで初級の人を教えることを念頭に した話が多か ったように思いま す。

・ 学習段階であったので、考える余裕がなか った。

5。 今回の講座で勉強 した知識は日本語教育 にとつて

(ま

たは、その他の点で )役 に立つ と思 いますか ?

〔 A評 価〕

・ ネイティブ・ ス ピーカーなので、今まで文法 に疎か ったのですが、今回勉強 して文法 に対 してわか って きたの で、授業に生か したいです。

・ 1度勉強 して も少 しずつ抜 けて しまい、 どんどん言葉 も変わ ってい くので、役 に立つ と思 う。

・ 学習者一人一人によって興味、学習方法が違います。文法 に興味があった り、系統的な人、理論好 きな人 は初 級者であって もきちん と答 えたほうがよいと思 いま した。

・ 教えるときに、 どんな点 に気をつければいいのか、学習者 にとつてどこが難 しいのか、教えていただいたこと も今後、役 に立つ と思 います。

・ 初めて 日本語講座を受 けたので、すべて目か らウロコで した。

・ うま く生徒 に伝え られるか心配です。

(18)

静岡大学留学生 セ ンター紀要   第 5号

0日 本語教育 に携わ っていないのでわか らないが、私 は小学校教員 を しているので、 日々の国語の授業 に大変役 立つ ように感 じた。

・ 問いに対 して、文法的な裏づけがあれば、 自信を もって答え られる。

・ 例えば例文を出す とき、今回の講座で得た知識 と連結するか ら。

・ 教師 として必要な知識だ った。

・ 自動詞・ 他動詞の見分 け方が とて も役に立 った。

・ 日本語を勉強 してないので、 日本語の組み立てがわか った。

・ まだ 日本語教師をめざす と確定 したわけではないですが、いろんなことに気付 く大事 さを学 びま した。

・ 日本語を勉強するというだけでな く、ふだん私たちが何気な く話 している中で、表現の仕方、話 し方など反省 す る部分があ り、役 に立つ ことが多いと思います。

・ 本を読んでいるだけでは理解で きなかったので、講義が受けられて良か ったです。

・ ボランティアにせよ、 日本語を教えることになれば、必要不可欠だと思います。 さらなる学習が必要だとは思 います。

・ 自分の中で何度 も復習 して しっか りと分類 しなければいけないと切に思います。

・ 文法を習えたことは、今後非常 にためになると思います。

・ 日本語 について もっと簡単 に考えていたので、役 に立ちました。

〔 B評 価〕

・ 実際に同 じことは学習者 に言えませんが、知識 はた くさんあって も足 りない位だと思 うので、役 に立つ と思 い ます し、 自信にもつながると思います。多 くを理解 していればこそできる説明の しかた もあると思いますので。

・ 教科書 に書かれていることをそのまましゃべ るのではなく、 自分の中の引き出 しが増えたので、 もっと深 く考 え られ るよ うになると思 います。

・ 初級前半を教えることが多いので。で も質問された場合は役に立つ と思 う。

・ まさ しく再発見がた くさんあった。

・ 外国人 に質問を受 けた時に答え られるようになる。

・ 今まで学習 したことの中でなるほどと思 う点がい くつかあった。

・ 文法中心なのはわかるが、実際教える場面での対応の仕方、教える順序、方法、教師の知識で納めるもの等の 分類があるとさらに役 に立つ と思 う。

・ 自分の考えを整理す るよい機会 となったので。特に自動詞・ 他動詞の回は私にとって大変役に立 った講義だ っ た。

・ もあ―としていた ものが、少 しクリアになった気が します。役立つよう、がんば ります。

・ 外国人 によ り助詞 の使い方 の細かい違いについて質問を受けたときに例文を交えなが ら回答でき、役 に立 って います。

・ 今 まで 日本語を教えたことはないですが、いつかそのような機会があれば、必ず今回の経験が もとになると思 います。

・ 自分 自身が吸収で きれば、役に立つと思 います。

・ 勉強 した ことはぜひ役立 たせたいと思 っている。

・ 理解度 にも影響 されるが、思い起 こしに有効。

・ 知識 として知 っているのと知 らないのでは全然違 うと思いました。

・ 忘れなければ役 に立つ と思 います。

・ 少 しで も身近 に感 じ、試験を受 ける予定でいるので、 自己勉強100%よ り教わることで、 アバ ウ トですが勉強 の仕方が見えて きたように思います。

・ どうすればスラスラ説明で きるかわか らない。

・ 教える立場 になったとき、系統立てて話せる知識ができた。

・ 日本語 ボランティアをもし実際にできるのな ら、 とて もためになると思 う。

・ 今は直接役 に立 ってはいないが、 いつか役に立つ ときが くると思 う。

一 ‑70‑

参照

関連したドキュメント

「文字詞」の定義というわけにはゆかないとこ ろがあるわけである。いま,仮りに上記の如く

従って、こ こでは「嬉 しい」と「 楽しい」の 間にも差が あると考え られる。こ のような差 は語を区別 するために 決しておざ

ともわからず,この世のものともあの世のものとも鼠り知れないwitchesの出

  「教育とは,発達しつつある個人のなかに  主観的な文化を展開させようとする文化活動

現実感のもてる問題場面からスタートし,問題 場面を自らの考えや表現を用いて表し,教師の

点から見たときに、 債務者に、 複数債権者の有する債権額を考慮することなく弁済することを可能にしているものとしては、

自閉症の人達は、「~かもしれ ない 」という予測を立てて行動 することが難しく、これから起 こる事も予測出来ず 不安で混乱

太宰治は誰でも楽しめることを保証すると同時に、自分の文学の追求を放棄していませ