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著者 中村 洋

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Academic year: 2021

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モンゴル国・ゴビ地域における遊牧の自然災害への 脆弱性低減に向けた実証的研究 : ドンドゴビ県で 発生した2010年のゾドを事例にして

著者 中村 洋

著者別名 NAKAMURA Hiroshi

その他のタイトル Empirical research towards reducing

vulnerability of mobile pastoralism in the Gobi region of Mongolia to natural disasters : Dzud occurred in 2010

発行年 2019‑03‑24

学位授与番号 32675甲第452号

学位授与年月日 2019‑03‑24

学位名 博士(政策科学)

学位授与機関 法政大学 (Hosei University)

URL http://doi.org/10.15002/00021769

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法政大学審査学位論文の要約

モンゴル国・ゴビ地域における遊牧の 自然災害への脆弱性低減に向けた実証的研究

~ドンドゴビ県で発生した 2010 年のゾドを事例にして~

中村洋

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2 1 背 景

モ ン ゴ ル で は 、 降 水 量 の 少 な さ と 変 動 性 の 高 さ に 適 し た 資 源 利 用 方 法 で あ る 遊 牧 が 営 ま れ て き た 。

遊 牧 は 、 現 在 で も モ ン ゴ ル で 最 も 多 く の 人 の 衣 食 住 を 担 う 生 業 で あ り 、 文 化 的 基 盤 で あ り 、 基 幹 産 業 で も あ る 。

遊 牧 に 最 大 の シ ョ ッ ク を 与 え る の が 、 自 然 災 害 ゾ ド で あ る 。 ゾ ド は 遊 牧 を 生 業 と す る 牧 民 世 帯 と 、 モ ン ゴ ル 国 全 体 に 大 き な 悪 影 響 を も た ら す 。

ゾ ド と は 、 冬 か ら 春 に か け て 積 雪 の 多 さ 、 厳 し い 寒 さ な ど の 気 象 現 象 に よ り 、 家 畜 が 大 量 死 す る 災 害 を 意 味 す る モ ン ゴ ル 語 で あ る 。

ゾ ド は 過 去 に も 発 生 し て き た が 、1990年 代 の 市 場 経 済 の 移 行 に 伴 い 、牧 民 を サ ポ ー ト し て き た 協 同 組 合 が 解 体 さ れ る な ど し て 、 牧 民 の ゾ ド へ の 脆 弱 性1が 増 大 し て い る 。

2 目 的

2010 年 に 発 生 し た ゾ ド を 事 例 と し て 、 先 行 研 究 で は 十 分 に 明 ら か に さ れ て い な か っ た 点 を 解 明 し 、 ゾ ド に 対 す る 遊 牧 の 脆 弱 性 を 浮 き 彫 り に す る こ と を 目 指 し た 。

そ し て 、 ゾ ド が 頻 発 し 、 大 き な 影 響 を 受 け る モ ン ゴ ル 南 部 の ゴ ビ 地 域 に お け る 、 遊 牧 の ゾ ド へ の 脆 弱 性 低 減 に 向 け た 政 策 的 示 唆 を 検 討 し た 。

3 調 査 方 法

ゴ ビ 地 域 に 位 置 す る ド ン ド ゴ ビ 県 サ イ ン ツ ァ ガ ー ン 郡 の 牧 民 148 世 帯 を 対 象 と し 、2009 年 か ら 2015 年 に か け て 、 調 査 票 を 用 い た 訪 問 面 接 調 査 や 、 同 郡 が 有 す る 世 帯 別 の 家 畜 頭 数 の 収 集 な ど の 調 査 を 行 っ た 。

4 分 析 結 果 及 び 考 察

牧 民 の ゾ ド に 対 す る 脆 弱 性 は 一 様 で は な く 、 属 性 な ど に よ り 多 様 で あ る と 考 え ら れ る 。 そ の た め 世 帯 の 属 性 や 行 動 な ど を 極 力 綿 密 に 調 べ 、 ゾ ド 発 生 時 の 頭 数 減 少 、 ゾ ド 発 生 後 の 頭 数 回 復 、 そ し て ゾ ド 発 生 後 の 牧 民 の 職 業 変 化 に つ い て 分 析 し た 。

結 果 は 以 下 の 通 り で あ る 。

4.1 ゾ ド 発 生 時 の 頭 数 減 少 に 関 す る 分 析 結 果 及 び 考 察

ゾ ド に よ る そ れ ぞ れ の 牧 民 世 帯 の 頭 数 減 少 率 を 用 い て 、 ク ラ ス タ ー 分 析 を 行 い 、 調 査 対 象 の 牧 民 を 、 ゾ ド に よ り 家 畜 頭 数 を 大 き く 減 ら し た 世 帯 と 、 非 ゾ ド 時 程 度 の 頭 数 減 少 率 に 留 め た 世 帯 に 分 類 し た 。 そ の 分 類 間 で 、 家 畜 の 死 亡 に つ な が っ た 気 象 現 象 に 関 す る 認 識 、 属 性 、 家 畜 頭 数 な ど に 違 い が あ る か を 、 マ ン ・ ホ イ ッ ト ニ ー の U検 定 に よ り 分 析 し た 。 ま た 家 畜 の 死 亡 頭 数 と 、 気 象 現 象 、 ゾ ド へ の 行 動 、 属 性 な ど の 因 果 関 係 を 示 す モ デ ル を 構 築 し 、 構 造 方 程 式 モ デ リ ン グ に よ り 、 構 築 し た モ デ ル の 適 合 度 を 分 析 し た 。

そ の 結 果 、2010年 に 対 象 地 域 で 発 生 し た ゾ ド は 、 冷 え を 遠 因 と し 、 嵐 を ト リ ガ ー と し て 家 畜 の 大 量 死 が 起 こ っ た こ と が 分 か っ た 。 ゾ ド に よ り 頭 数 を 大 き く 減 ら し た 世 帯 は 、

1 本 研 究 で は 、 脆 弱 性 を 、 ゾ ド の 影 響 を 受 け 、 牧 民 世 帯 が よ り 低 い 頭 数 水 準 ( 経 済 階 層 ) に 移 動 し 、 ゾ ド 後 も 複 数 年 に わ た っ て 、 そ の 低 い 頭 数 水 準 に 留 ま り 続 け る リ ス ク と 定 義 す る 。

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3 高 齢 で オ ト ル2を し て い な い 傾 向 が 見 ら れ た 。

ま た 県 外 に 出 る よ う な 長 距 離 オ ト ル は 、 ゾ ド 時 の 死 亡 頭 数 を 緩 和 す る 高 い 効 果 を 有 し て い た 。 し か し 、 都 市 部 の 学 校 に 通 う 子 ど も が い る 世 帯 は 、 子 ど も の 教 育 環 境 を 優 先 し 、 近 距 離 の オ ト ル に 留 め る こ と で 、 ゾ ド 時 に よ り 家 畜 を 失 っ て い た 。

4.2 ゾ ド 発 生 後 の 頭 数 回 復 に 関 す る 分 析 結 果 及 び 考 察

調 査 対 象 と な っ た 148世 帯 の ゾ ド 前 後 10 年 間 の 家 畜 頭 数 デ ー タ を 用 い て 、 ゾ ド か ら 3年 後 の 2013年 時 点 で 、 ゾ ド 前 の 頭 数 水 準 ま で 回 復 し た 世 帯 、 ゾ ド 前 よ り も 頭 数 を 増 や し た 世 帯 、 ゾ ド 前 の 頭 数 水 準 ま で 回 復 し て い な い 世 帯 、 家 畜 を す べ て 失 っ た 世 帯 の 4 つ に 分 類 し た 。 そ し て 4 分 類 間 で 、 属 性 、 家 畜 構 成 、 ゾ ド へ の 行 動 等 に 違 い が あ る か を 、 ク ラ ス カ ル ・ ウ ォ リ ス の 検 定 等 に よ り 分 析 し た 。

4分 類 に 分 け た 結 果 、 先 行 研 究 に は な い 3 つ の 傾 向 が 見 ら れ た 。1 つ 目 は 、 ゾ ド に よ り 家 畜 頭 数 が ほ ぼ ゼ ロ に な っ た 世 帯 が あ る こ と 、2つ 目 は 、 頭 数 の 回 復 速 度 に 違 い が あ る こ と 、3 つ 目 は 、 ゾ ド 前 に は 頭 数 が 最 も 多 い 分 類 で は な か っ た が 、 ゾ ド 後 は 頭 数 が 最 も 多 い 分 類 に な っ た 世 帯 が あ る こ と 、 す な わ ち 経 済 階 層 の 逆 転 が 起 こ っ て い た こ と で あ る 。

次 に 4 分 類 間 の 違 い を 比 較 し た 結 果 の 整 理 及 び 考 察 を 行 う 。

ま ず 家 畜 頭 数 が ほ ぼ ゼ ロ に な っ た 世 帯 は 、 ゾ ド 前 の 段 階 で 、 ゾ ド に よ り 死 に や す い 妊 娠 し た ヤ ギ の メ ス が 多 い 家 畜 構 成 に な っ て い た 。 こ れ は 先 進 国 の カ シ ミ ヤ 需 要 の 増 大 と い う 経 済 的 要 因 、 牧 民 の 食 生 活 を 支 え る 乳 加 工 品 を 得 る た め と い う 社 会 的 要 因 、 ゾ ド 前 5年 間 の 干 ば つ 傾 向 に よ り 、 乾 燥 に 強 い ヤ ギ が 増 え や す か っ た と い う 自 然 的 要 因 の た め で あ っ た 。 回 復 速 度 の 遅 い 世 帯 は 、 頭 数 回 復 を 担 う メ ス を 多 く 失 っ て い た た め 、 ゾ ド 後 も 回 復 し に く く な っ て い た 。 ゾ ド 後 に 頭 数 水 準 が 最 も 多 く な っ た 牧 民 は 、 ゾ ド 前 に 自 ら の 放 牧 地 の 状 態 に 合 わ せ て 、 家 畜 頭 数 を 減 ら し 、 ゾ ド 後 に 長 距 離 の オ ト ル を し て い た 。 そ れ に よ り 、 ゾ ド 時 に 頭 数 を 減 ら さ ず 、 ゾ ド 後 も 、 よ り 良 い 放 牧 地 で 家 畜 を 飼 育 す る こ と で 頭 数 を 増 や し た も の と 考 え ら れ る 。

2009年 と 2014年 の SFU 3(Sheep Forage Unit: 羊 換 算 単 位 ) を 用 い た 分 析 か ら 、

300SFU が 、 ゾ ド 後 の 頭 数 の 回 復 ・ 非 回 復 を 分 け る 閾 値 と な る こ と が 推 測 さ れ た 。

4.3 ゾ ド 発 生 後 の 職 業 の 変 化 に 関 す る 分 析 結 果 及 び 考 察

ゾ ド 後 に 牧 畜 か ら 離 れ た 世 帯 と 離 れ な か っ た 世 帯 の 属 性 、 家 畜 頭 数 、 現 金 所 得 、 現 金 消 費 支 出 な ど に 違 い が あ る か を 、 マ ン ・ ホ イ ッ ト ニ ー の U 検 定 に よ り 分 析 し た 。 牧 畜 か ら 離 れ た 世 帯 の う ち 、 世 帯 主 が 転 職 し た 世 帯 と 転 職 し な か っ た 世 帯 の 比 較 、 ゾ ド 後 に 牧 畜 を 離 れ た 世 帯 の う ち 、 再 度 牧 畜 に 復 帰 し た 世 帯 と 復 帰 し て い な い 世 帯 の 比 較 も 同 様 の 方 法 で 行 っ た 。

そ の 結 果 、 ゾ ド 発 生 後 に 牧 畜 か ら 離 れ た 世 帯 は 、 メ ス の 頭 数 が 自 家 消 費 や 販 売 な ど に

2 オ ト ル と は 、 牧 民 が 通 常 用 い て い る 放 牧 地 か ら 家 畜 群 を 切 り 離 す 出 張 放 牧 で あ る 。

3 SFUと は 家 畜 ご と に 必 要 な 飼 料 量 に 応 じ て 設 定 さ れ た 係 数 を 用 い て 、 ヒ ツ ジ 頭 数 に 換 算 し た 数 値 で あ る 。 家 畜 種 類 別 の 係 数 は ラ ク ダ 1頭 =5SFU、 ウ マ 1頭 =7SFU、 ウ シ 1頭 =6SFU、 ヒ ツ ジ 1

1SFU、 ヤ ギ 1=0.9SFU で あ る 。

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よ る 年 間 の 減 少 頭 数 を 補 え な い ほ ど に 減 少 し て い た 。 属 性 と し て は 、 牧 畜 を 最 近 始 め て お り 、 女 性 の 牧 民 と ホ ト ア イ ル4が 少 な い 傾 向 が あ っ た 。

ま た ゾ ド 発 生 後 に 牧 畜 を 離 れ た 世 帯 で 転 職 し た 世 帯 に は 、 若 く 、 低 学 歴 と い う 傾 向 が 見 ら れ た 。 仕 事 に 拘 ら な か っ た た め 、 転 職 で き た も の と 考 え ら れ る 。 た だ し 転 職 先 は イ ン フ ォ ー マ ル セ ク タ ー で 、 季 節 的 な 仕 事 し か な か っ た 。 高 卒 以 上 の 比 較 的 高 学 歴 な 世 帯 主 は 、 転 職 し て い な い 傾 向 が 見 ら れ た 。 高 度 な 教 育 を 受 け た 人 の 受 け 皿 と な る 、 近 代 的 な 産 業 が 不 足 し て い る た め と 考 え ら れ る 。

ゾ ド 発 生 後 に 牧 畜 を 離 れ 、 そ の 後 、 牧 畜 に 復 帰 し た 世 帯 は 、 頭 数 の 多 い 牧 民 の 小 さ な 家 畜 ( ヤ ギ や ヒ ツ ジ ) の 妊 娠 し た メ ス を 預 か り 、 出 産 と い う 重 労 働 を 担 う こ と で 、 生 ま れ た 子 家 畜 を も ら い 、 頭 数 を 回 復 さ せ て い た 。 し か し ゾ ド 時 に 死 に や す い ヤ ギ な ど の 小 さ な 家 畜 に 偏 っ た 家 畜 構 成 に な る こ と に 加 え 、 冬 の 寒 さ を し の ぐ 畜 舎 を 失 っ て い る た め 、 ゾ ド に 対 す る 脆 弱 性 が 高 い こ と が 危 惧 さ れ る 。

6 政 策 的 示 唆

県 外 オ ト ル が ゾ ド の 影 響 を 緩 和 し 、ゾ ド 後 も 頭 数 を 回 復 さ せ て い た こ と か ら 、家 畜 の 移 動 に 関 す る キ ャ パ シ テ ィ が 、 ゾ ド に 対 す る 牧 民 の 脆 弱 性 を 分 け る 指 標 の 一 つ と な る と 考 え ら れ る 。

家 畜 の 移 動 に 関 す る キ ャ パ シ テ ィ と は 、世 帯 の 家 畜 頭 数 、属 性 な ど が 含 ま れ る 。分 析 結 果 か ら は 300SFU よ り 多 い 世 帯 、 都 市 部 の 学 校 に 通 う 子 ど も が い な い な ど 都 市 部 と の 結 び つ き が 弱 い 世 帯 は 、 こ の キ ャ パ シ テ ィ が 高 い 。

家 畜 の 移 動 に 関 す る キ ャ パ シ テ ィ が 高 い 牧 民 は 、 県 外 に オ ト ル を し や す く す る よ う な 政 策 を 進 め る こ と で 、 ゾ ド に 対 す る 脆 弱 性 を 、 よ り 低 減 で き る 。

一 方 、家 畜 の 移 動 に 関 す る キ ャ パ シ テ ィ の 低 い 牧 民 、す な わ ち 頭 数 が 少 な く 、都 市 部 と の 結 び つ き が 強 い 世 帯 は 、現 在 の 遊 牧 の ま ま で は ゾ ド へ の 脆 弱 性 が 高 い 。そ の た め 、こ れ ま で と は 異 な る 新 し い 状 況 を 生 み 出 す 必 要 が あ る 。

こ の 新 し い 状 況 に 関 す る 政 策 的 示 唆 を 検 討 す る 指 標 が 学 歴 で あ る 。

家 畜 の 移 動 に 関 す る キ ャ パ シ テ ィ が 低 く 、高 学 歴 な 牧 民 に は 、牧 畜 に 関 す る 近 代 的 な 産 業 へ の 移 動 を 促 進 し 、自 然 に 依 存 し な い 生 業 に 変 化 さ せ る こ と が 、ゾ ド へ の 脆 弱 性 を 低 減 さ せ る た め に 有 効 と 考 え ら れ る 。た だ し 、そ の た め に は 高 度 な 教 育 を 受 け た 人 材 が 従 事 で き る 近 代 産 業 の 育 成 が 不 可 欠 で あ る 。

家 畜 の 移 動 に 関 す る キ ャ パ シ テ ィ が 低 く 、低 学 歴 な 牧 民 は 既 存 の 遊 牧 で も 、他 の 産 業 に 転 職 し て も 安 定 的 な 生 業 と は な り 難 い 。今 後 は 定 住 に 近 い 形 で 、ゾ ド 時 に 頼 り に で き る 資 源 を 地 域 内 で 確 保 で き る よ う な 、 新 た な 牧 畜 形 態 へ の 移 行 が 必 要 で あ る 。

7 成 果 と 課 題

本 研 究 の 成 果 は 次 の と お り で あ る 。

ゾ ド 発 生 時 の 頭 数 減 少 に 関 す る 分 析 で は 、 先 行 研 究 で は 分 析 さ れ て い な か っ た 嵐 を 対 象

4 ホ ト ア イ ル と は 、 い く つ か の 牧 民 世 帯 が 季 節 的 に 同 じ 宿 営 地 に 集 ま っ て 移 動 式 住 居 “ ゲ ル ” を 建 て る 牧 民 の 宿 営 地 集 団 の こ と を 意 味 す る 。 な お 宿 営 地 と は 、 牧 民 の 日 常 生 活 が 営 ま れ る 場 で あ る と と も に 、 日 帰 り 放 牧 の ベ ー ス キ ャ ン プ で あ り 、 家 畜 の 寝 床 を 意 味 す る 。

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と し 、 ゾ ド に 有 効 な 行 動 を 取 り に く い 牧 民 の 属 性 を 明 ら か に し た 。

ゾ ド 発 生 後 の 頭 数 回 復 に 関 す る 分 析 で は 、 ゾ ド 前 の 家 畜 構 成 や 行 動 に よ り 、 頭 数 の 回 復 度 合 い の 異 な る 世 帯 の 存 在 と そ の 要 因 に 関 す る 知 見 を 、 新 た に 蓄 積 す る こ と が で き た 。

ゾ ド 発 生 後 の 職 業 変 化 に 関 し て は 、 牧 畜 か ら 離 れ 、 転 職 し 、 復 帰 す る 要 因 を 明 ら か に す る こ と が で き た 。

た だ し 限 界 や 課 題 も 残 さ れ て い る 。

構 造 方 程 式 モ デ リ ン グ に よ り 、 気 象 現 象 等 と 家 畜 の 死 亡 の 因 果 関 係 を 示 し た が 、 分 析 者 が 考 え た モ デ ル が 、 適 合 的 で あ っ た と 言 え る に 過 ぎ な い 。

研 究 全 体 の 課 題 と し て は 、 近 代 的 な 産 業 の 育 成 を 考 察 し た も の の 、 モ ン ゴ ル に お け る 産 業 育 成 に 関 す る 調 査 は 十 分 に 行 え て い な い 。 今 後 は 放 牧 地 だ け で な く 、 近 代 産 業 に も 対 象 を 広 げ た 研 究 が 必 要 で あ る 。

参照

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