平成 30 年 3 月 31 日 現在
1 施設名称
特別養護老人ホーム 厚生センター八雲 (開設 昭和 51 年 7 月 12 日)
2 所在地
松江市上乃木 7-1-28
3 事業計画の達成状況
(1)選ばれる施設づくり
≪最重点課題≫
『質の高い個別ケアの提供』
実行計画 ・個別ケア、ユニットケアの理念や目的、意義を全職員が認識し実践できるようにする。 ・各マニュアルの見直しを行う。 ・満足度調査を実施・集計し、各部会及びユニットで満足度向上策を検討し具体的な特色を活 かした取組につなげる。 ・ユニットリーダー研修やユニット関連研修、及び認知症実践者研修、リーダー研修に参加し、 適切な個別ケアの実践につなげる。 ・個別支援計画書との整合をとった 24H シートを作成・一覧化し、職員が個々の生活情報を共 有し、適切な個別ケアの実践に活用できるよう、随時見直しを行う。 ・家族からの情報収集と個別ケア推進のための協力依頼を継続的に行う。 評価 ・「ユニットケアの理念」及び「24H シート」について、外部講師による研修を実施し理解を深 めたことで、職員の意識に変化が見られた。ユニット毎の課題に合わせて「24H シートの充 実」「設えの整備」「ユニットレクリエーションの充実」「家庭に近い食事環境の整備」等改善 に繋がった。 ・各マニュアルについては、随時点検を行い見直しが必要な項目について検討している。 ・満足度調査については、「満足」「やや満足」を合わせて 95%の結果であり、昨年度の課題で あった「環境の変化に対する不安の声」は解消してきている。更に担当者会議毎のアンケー ト実施、家族面会時及び第三者委員の訪問時に意見を聞き取り、速やかな対応をすることで 改善に繋げた。 ・ユニットリーダー研修へ 3 名、ユニット関連研修へ 8 名、指導的職員研修等へ 2 名、階層・ 職種に合わせ計画的に派遣を行い、得てきた情報を活かし個別ケアの充実を図った。ユニッ ト会議でも復命報告を行う等伝達方法の工夫も行った。 ・実績入力の標準化及び 24H シートに沿った記録の充実を目的に「記録・24H シート部会」を 立ち上げ、実績記録に関しては統一した入力ができるようになった。「意向」「本人のできること」「サポートすること」等内容の充実が今後の課題だが、担当者会議毎に 24H シートを回 覧することで更新サイクルができた。現在、部会を中心に更新スケジュールの組み方、作成 のポイント等の具体的な進め方を検討している。 ・ユニット職員からの情報発信を意識的に行い、家族との良好な関係構築に努めた。 ≪重点課題≫
『地域に根ざした、特色ある施設づくり』
実行計画 ・ホームページの更新、地域向け八雲だよりの発行、施設案内用パンフレット等の更新を行い、 地域に情報発信を行う。 ・夏祭りやあいあい祭など、地域交流について検討し実施する。 ・アンケート調査などによる地域ニーズの把握を行う。 ・松江市ボランティアセンターとの連携による新規開拓及びユニットケアでの活用を検討す る。 ・施設内におけるボランティアコーディネーターの育成を行う。 評価 ・施設内行事やクラブ活動を中心に月に 3 回~4 回ホームページを更新し、積極的に発信でき た。広報誌として、地域に向けては「厚生センターだより」、家族に向けては「八雲だより」 と位置づけを行い、年 2 回発行した。また、ユニット新聞も発行し積極的に家族へ情報発信 することができた。 ・改築後 2 回目の夏祭りも、昨年に引き続き 300 人強の来場者があった。あいあい祭と併せて、 地域交流を行うことができ、家族の参加率もそれぞれ約 6 割と高く、活発な交流が行えた。 ・アンケート調査までは出来なかったが、定期的に古志原地区エリア福祉会議に参加して地域 ニーズを把握し、経営企画会議で情報発信した。また、古志原公民館のボランティア講座へ の参画や福祉ボランティア体験の受け入れを行った。 ・松江市ボランティアセンターと連携し、年間延べ約 300 人のボランティアの受け入れを行っ た。3 つのクラブで「ユニットごとで実施する」「目の前で一緒に作る」等、個別的な関わり を重視した形態で実施することができた。 ・ボランティアコーディネーターの育成まではいかなったが担当を設け調整を行った。公民館 のボランティア講座と連携し、ボランティアの心構え等伝えた。(2)信頼される人づくり
≪最重点課題≫
『人材の確保と育成』
実行計画 ・就職面接会等への積極的な参加や施設からの情報発信により非正規職員の確保に努める。・施設内研修の充実及び派遣研修による職員の育成を行う。また非正規職員の外部研修への派 遣もすすめ育成に努める。 ・新人職員への個別指導の徹底及びチームとしてサポートできる体制を検討する。 ・職員が役割を認識し責任をもって働き、適切なユニット運営が行えるよう管理監督職員及び 専門職が連携してサポートする。 ・職員間のコミュニケーションが円滑にできるよう交流の場などを設ける。 ・実習や体験学習の受入れによる人材確保と育成に努める。 ・相談しやすい環境と管理職によるサポート体制を整え、ハラスメントの防止に努める。 評価 ・ハローワークや関係機関への定期的な訪問を行い、処遇の優位性を正確に伝えることで信頼 度が向上し、優れた人材の紹介が増えた。「福祉のお仕事相談会・面談会」「介護・看護デイ」 など各種の面談会・相談会へ年 6 回程度参加し人材の確保に努めた。また、多くの求職者に 八雲を知ってもらう為、見学ツアーを 2 回企画し多くの参加があった。その結果 11 名の準 職員の雇用に繫がった。 ・準職員については入職 1 年未満の職員が 8 割近くを占めており、介護技術の習得については リスクが高い「摂食・嚥下」「移乗」をテーマに座学での学習・演習を行った。また「同じ内 容を 2 回実施」「外部講師や業者の活用」等方法を工夫し効果的な研修になるように企画し、 更に事前の勤務調整や周知を徹底することで昨年度に比べて参加率が 1.5 倍に増えた。参加 できなかった職員に対しては、研修ファイルを作り各ユニットへ配布し活用できるようにし た。外部研修については、計画的に実施し正規職員、準職員全員を派遣することができた。 ・「グローバル」「介護労働安定センター」が実施する「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士初 任者研修」の実習について 12 名の実習を受け入れ、内 3 名を準職員として雇用した。 ・職員間の交流企画は単発に終わったが、八雲独自で親睦会を 2 回開催しユニットを超えた交 流の機会となった。 ・新規採用職員の OJT については、管理職、係長級職員も進捗状況を把握し共通理解を図った 上で進めた。報告・連絡・相談の徹底により、スムーズにユニットの状況が把握できるよう になり、ユニット運営への助言を行うことができた。またユニットリーダー同士で情報交換 する機会を設定したことで、ユニットレベルで解決すべき課題への対応が可能となった。 ・ラインケア研修及びハラスメント防止研修に参加し意識の向上に努めた。ストレスチェック の結果においては、まだ高ストレスの割合が高いが、管理職、係長級職員が日ごろから職員 との会話の機会を持ったこと、人材確保や研修体制等を改善したことで、昨年度に比べて 16 ポイント改善した。
≪重点課題≫
『情報の共有と活用』
実行計画 ・ユニット内及び協力ユニット間での情報の共有及び職員間の協力体制の充実を図る。 ・情報システム(福祉見聞録)への記録と内容確認の徹底を行う。 ・記録や情報システム(福祉見聞録)の使用が適切、確実に行えるよう研修などを行う。 ・会議や申し送り内容などの必要な情報の周知徹底を図る。 ・ユニットリーダー会議及びユニット会議の定期的開催と会議内容の周知(共有)を行う。 ・24H シート及びその一覧表化をすすめ定期的及び適時の更新を行う。 評価 ・24H シート等個別ケアに関わることを始め、事故、ヒヤリ・ハットや研修の復命等を取り入 れることにより、ユニット会議の充実を図り共通意識が持てるようになった。また、勤務形 態の工夫により協力ユニットや階ごとの協力体制を敷くことができた。 ・実績記録の標準化を図り、概ね統一した入力ができるようになった。新規採用時には、見聞 録の使用や記録の研修を行い、見聞録の掲示板はほぼ全職員が確認し活用できている。 ・記録の回覧、見聞録への発信、連絡ノートの活用は元より、委員会・部会体制を改善し、委 員の役割を機能させることで周知と集約が効率的にできるようになった。 ・ユニットリーダー会議及びユニット会議は毎月実施できた。また、ユニット会議へ看護師・ グループマネージャーも参加して情報共有し、報告・連絡・相談を徹底することで情報伝達 の漏れが少なくなってきた。(3)魅力ある組織づくり
≪最重点課題≫
『働きがいのある職場づくり』
実行計画 ・介護、支援技術・知識の定期的な研修実施や福祉用具の更なる導入により、入居者及び職員 の安心・安全な生活と介護が行えるようにする。 ・より良いチームケアのもとでのユニットケアの充実が図れるよう、ユニット毎の目標を持ち、 施設内で実践報告会を開催する。 ・ユニットケア、個別ケアについての研修の計画的実施及びマニュアルの見直し等により、不 安なく働けるようにする。 ・ハラスメントのない職場環境をつくる。 ・多目的休暇制度の推進を図る。 評価 ・走行リフトの使用については、採用時に基本的な取扱方法の研修を実施し、現場での指導後 に作業療法士による最終的な見極めを行う流れができ、確実に技術が身についているか相互にチェックが行えるようにした。移乗用及び入浴用シート等の選定を個々の状況に合わせて 細やかに行い、より安心・安楽な介護につなげた。また、ヒヤリ・ハット件数が 187 件と昨 年度比で 1.8 倍に増え、事故予防の意識が向上している。速やかな報告は勿論、原因の検証 はチームで行うことで共有ができつつある。 ・ユニット毎の目標に向けて取組を行い定期的に目標の進捗状況を確認した。25 名の参加の下 施設内実践報告発表会を開催し、「24H シートの充実と活用」「ユニットレクリエーションの 充実」等サービスの標準化を図る上での重要な取組ができ、職員のモチベーションアップに 繋がった。 ・多目的休暇制度については、ほぼ希望に沿い休暇を取得することができた。
≪重点課題≫
『誰もが気持ちよくすごせる場づくり』
実行計画 ・入居者や家族、ボランティア等の協力も得ながら、気持ちよく過ごせる場や設えを充実させ ていく。 ・設備や装飾に配慮し、誰もが気持ちよく過ごせる環境を整える。 ・ユニット活動に家族やボランティアも共に参加し、入居者と過ごせる取り組みを進める。 評価 ・ユニットレクリエーションについては、ユニット毎にほぼ 1 回/月は企画でき、管理職や総 務課職員等多職種連携で季節が感じられる活動が行えた。また、内容もマンネリ化しないよ うに、入居者や家族の意向に合わせ設定の工夫を行った。 ・設えについては、年度当初に比べて、掲示物や机の高さの調整、衝立・暖簾等で空間を仕切 る工夫及び入居者の意向を踏まえたリビングの空間作り等、一定程度の住環境の整備が行え た。 ・挨拶など接遇マナーの徹底を行い、入居者の直近の状況を伝える等付加価値のある会話に努 め、管理職も含め家族との関係作りを積極的に行っている。ユニット活動への参加は勿論、 日常的な交流が増えるように面会し易い雰囲気作りに努めた。毎日面会に来られる家族は 11 家族、1 週間に 1 回以上の面会がある家族は 5 割に上っている。(4)将来性のある経営の基盤づくり
≪最重点課題≫
『利用率の維持・向上』
実行計画 ・医療との連携や看取りケアへの家族の理解をすすめると共に、入居者の健康管理の充実、感 染症予防の徹底を図る。 ・施設の新規受入れ基準や体制の再検討を行い、退所後の速やかな入所につなげる。・居宅介護支援事業所や医療機関等からの積極的な情報収集に努める。 ・次期入所予定者リストの作成と定期的及び必要時の状況確認を行う。 ・短期利用者の確保のための関係機関等との連携を密に行う。 ・短期入所利用率の向上を図るため、厚生センター内部での送迎の協力など受入れ態勢の検討 を行う。 ・施設の収支状況を、ユニットリーダー会議などを通じて職員に伝える。 評価 ・口腔ケアの研修の実施、感染症予防対策の徹底により、「誤嚥性肺炎での入院数が減った」「感 染症発生を最小限に抑えられた」「発生時の速やかな対応ができた」等の効果があった。18 名 の退所の内、看取りケアの実施は 6 名であった。担当者会議毎に看取りの意向に関するアン ケートを実施し、看護師・介護支援専門員で直接説明を行い理解の促進を図った結果、八雲 で看取りたいとの意向を示される家族が 10 割近くに増えてきた。 ・松江圏域ではユニット型特養のみならず従来型特養の利用率も 9 割を切る状況となっている が、今年度 89 名の新規入所申込みがあった。また、サービス付き高齢者住宅、有料老人ホー ムからの入所も 8 名あり、圏域の情報把握を行う必要性が一層高まりつつある。来所・電話 相談では、入所の受付のみでなく助言等も丁寧に行うことで八雲の評価の向上に繫がった。 ・年度当初の 4 名の空床が影響し、前半は退所から入所に係る日数が 20 日~30 日であったが、 事前調査の速やかな実施、次期候補者の確実な選定、諸手続きに必要な日数の短縮化を図る ことにより、後半は 7 日程度に短縮することができ利用率が上昇した。 ・入所待機者リストの定期的な更新、入所の点数算出方法の見直し、入所検討委員会の開催頻 度の改善等、タイムリーに入所検討が行えるように体制を整えた。 ・短期入所については、体調不良等による急なキャンセルの穴埋めが難しく利用率の目標達成 ができなかった。しかし、新規に 28 名の利用者を獲得し、その内継続的な利用に繫がった方 は 25 名である。積極的に各居宅介護支援事業所と連携を行ってきた結果、現在、関係居宅介 護支援事業所数は 24(内新規は 7)となり、信頼関係が構築できた事業所にはキャンセル時 の調整協力が得られるようになってきた。 ・経営企画会議で毎月利用率の確認、要因分析、改善策の協議等を行い、職員間で共通認識を 持ち取り組んだ。また、ユニットリーダー会議を通じて職員へ積極的に発信をし、経営意識 が高まった。
≪重点課題≫
『厚生センター在宅支援課及び厚生センター内の連携』
実行計画 ・厚生センター内での定期的な情報交換や今後のサービス提供に関する検討を行う。 ・ニーズ把握と圏域内でのネットワークづくりを推進する。 ・地域包括ケアシステムの中でのサービスのあり方について検討する。評価 ・毎週の所内連絡会で厚生センター内の情報の共有、連携に努めた。特に総務課との連携につ いては、今後も相互の発信を行い業務が滞らないようにしていく必要がある。 ・松江圏域内の状況について、松江市老人福祉施設協議会、各居宅介護支援事業所等からの情 報把握に努めた。ネットワークづくりについては十分できなかったが、今後は松江市老人福 祉施設協議会やエリア福祉施設会議と連携し役割を探っていく。 ・報酬改定等の状況を見極めつつ、地域包括システムにおける八雲のサービス提供のあり方に ついて検討している。