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大学の国際化と プログラム評価

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Academic year: 2022

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(1)

国際基督教大学講師

小澤 伊久美

大学の国際化と プログラム評価

○丸山 スーター先生、ありがとうございました。

 それでは、続きまして小澤先生、よろしくお願いいたします。

○小澤 ご紹介にあずかりました小澤です。よろしくお願いします。実はちょっ と時間が押しているという話を伺いましたので、30 分時間をいただいていて、

20 分お話しして 10 分質疑という予定だったのですけれども、15 分ぐらいを目 指してお話をして、質疑は後でまとめてと考えております。

 先ほどから留学、教育交流に一番関わる日本語教育研究センターのやっている ことは、大学の国際化と非常に密接に結びついているという話をずっと聞いてい ただいていると思うのですけれども、それをどのような形でさらに展開していく のか、いかに改善するのかということを、プログラム評価の枠組みで考えたらど うかという話をさせていただこうと思っています。プログラム評価という言葉に あまりなじみのない方もいらっしゃるかなと思いますので、はじめにそのあたり をお話しします。

 まず、話の整理のために大学の国際化というところで、私が何をイメージして お話しするかということを確認したいと思います。いろいろな観点が考えられる と思うのですけれども、一般的に今、大学は国際的に競争していかなければいけ ないということで、大学がどう国際的に通用する力を持っているかという話が盛 んです。本日、冒頭にもお話があったと思うのですけれども、大学というのは、

教育だけではなくて、研究もしていますし、実はそのほかにも社会貢献などいろ いろなことをしているわけですが、大きな柱としては研究と教育があると思いま

(2)

す。研究が国際的に通用するのか、教育も国際的に通用する教育をしているのか ということを考える場合、何が国際的に通用する教育なのかは分かりにくいので はないかと考えましたので、きょうは主にこちらのほうを念頭に置いてお話しし たいと思っています。【スライド⑤-2,3】

 そもそもプログラムという言葉もちょっと誤解を招きやすいのですけれども、

本日使っているプログラムは、別に留学プログラムとか、日本語教育プログラム とかいうようなレベルだけではなくて、もう少し広い意味合いでとらえたいと思 っています。ある目標があって、その目標を達成できるようにお金や労力をかけ てしている教育、きょうは教育の話なので教育に限っているのですが、そういう ものであればすべてプログラムという名前で考えて評価することができるという 前提できょうはお話しします。プログラム評価は政策についてもありますので、

教育活動には限らないのですが、本日は教育ということでお話ししたいと思いま す。【スライド⑤-4】

 それからもう 1 つ、学校関係者とお話ししていると、評価をかなり違うイメ ージの言葉としてとらえていて、話がずれてしまうということがあるので、きょ うの話の中でも評価は何かということも整理したいと思うのですが、まず学校に いると、評価というのはテストでしょうと思われる方がいると思います。あるい は、大学ランキングなどもよくあるので、評価はランキングだと思う人もいると 思うのですが、それだけではないということで、きょうはお考えください。【ス ライド⑤-5】

 それで、では、評価という日本語を英語にした場合にどういう意味合いで使わ れる場面があるかというと、例えば、アクレディテーション(Accreditation)

ですね。基準を満たしているかということで言われている言葉で、大学認証の認 証というのがアクレディテーションですが、これも評価の 1 つ。それから、ア セスメント(Assessment)。教師として関わっていると、一番よく目にすると 思うのですけれども、例えば、財産、収入、あるいは日本語の学生たちの日本語 力がどのぐらいであるかを査定する、測定するというものも評価の 1 つになり ます。それから、オーディット( Audit )ですが、会計の検査、監査。そして、

もう少し広くエバリュエーション(Evaluation)という言葉で表せるようなもの、

財産とか資料とか能力とかを評価すること。どこからどこまでが何なのというの が難しいのですけれども、きょうはこういったものをすべて含めた意味合いで「評

(3)

価」という言葉を使いたいと思っています。いわゆるテストだけではないという ことをまず確認してください。【スライド⑤-6】

 それで、プログラム評価という枠組みでお話ししようかと思うのですが、そう すると、今までの話を組み合わせると、プログラム評価というと、プログラムを 実施した結果、学生がどのぐらい伸びたか―それは成果と言いますけれども―と いうものが思い浮かべられがちですが、プログラムの成果だけではなくて、どん な問題をプログラムが抱えているのか、あるいは、これからどんな新たなことを していく可能性があるのかといういろいろな事柄について、さまざまな視点から プログラム活動に関するデータを集めて―そしてここが大事なのですが―事前に 設定してある基準に照らし合わせて価値判断を行う活動ということをプログラム 評価というふうにきょうは考えていただければと思います。一番下のピンクにし たところが重要なのですけれども、ただデータを集めて、これはいい、悪いと単 に決めつけるのではなくて、何に対してどうだからいいというのかという価値基 準を設定するというところが非常に大事ですし、調べただけで終わらず、最後に、

だからこれはいいのだ、悪いのだ、十分だ、不十分だという価値判断がなければ、

プログラム評価とは呼ばないというのが評価学の中での一般的な理解です。【ス ライド⑤-7】

 また、プログラム評価の目的も考えずに、ただ、評価しましょうという話をす る方が多いので、幾つか代表的な例をご紹介します。まず、質保証というのは大 学評価などでもよく見ていらっしゃる言葉だと思いますが、高等教育をする機関 として十分な質を持っているかどうか。それから、お金を出してもらっている人、

あるいは保護者、学生、地域社会などに対して、自分たちのやっている活動はこ うですよということを示す説明責任、アカウンタビリティーを果たすためのプロ グラム評価。それから、プログラムを改善するために定期的にデータを取って改 善をしていくというようなことがあるかと思います。【スライド⑤-8】

 ここからは、あまりなじみのない方が多いのではないかなと思うのですが、評 価学の中でプログラム評価をするといったときに、幾つかの切り口があります。

これがあまりごらんにならない方が多いかと思うのですが、1 つはセオリー評価 といいます。介入理論の妥当性です。詳しくは後でお話ししますが、介入という のは、例えば、大学で教育をするというのは、お金をかけて教育事業をしたりす るということですけれども、そういうことをしない場合と比べて、その対象者、

(4)

つまり学生に、変化を与えようと思っている。そういう変化を与えるために何か の活動をしているけれども、その活動は理論として正しいかどうかという妥当性 を見るのがセオリー評価です。それから、プロセス評価というのは、では、計画 していることとやっていること、つまり実施過程は適切に履行されているかとい うことを見るものです。それから、次がインパクト評価ですが、先ほど言ったよ うな介入をした結果、どのぐらい改善されたか、変化したかということで、実際 に有効だったか、改善されているかというのを見るのがインパクト評価。それか ら、効率性評価は割合よく見ると思うのですが、費用をかけて何かの介入をして いる。その結果、お金をかけただけの価値のある変化が生まれているかを見るも のが効率性評価です。例えば、お金をかけて道路を 1 本つくったとき、道路が できてよかったけれども、それはこんなに費用をかける意味があるのかという話 をよく耳にすると思うのですが、その辺はこの効率性評価で見ていることになり ます。

 また、これらを全部、総合的にするという総合評価もあります。【スライド⑤-

9】

 今から 1 つずつご紹介しますが、一番なじみにくいのは、多分、セオリー評 価だと思うので、これを中心にご紹介します。繰り返しになりますが、すべての プログラムは何らかの理論をもってその活動をしていると考えます。そのセオリ ー評価の中では、その活動の持っているセオリー、理論ですね、理論の中に、「こ ういうことをしようと思っているからこういうことをした、その結果こうなる、

だからこうなる」という原因、結果のつながりがあるのですが、そのロジックは、

どんな論理が前提とされているのか。その論理は妥当なのか。また、実現は可能 なのかということを評価するのがセオリー評価です。【スライド⑤-10】

 そのときに、よくロジックを言葉で説明するだけではなくて、モデル化して考 えましょうということをしてロジックモデルと言われるのですが、インプット、

詳しくは後でお話ししますが、インプットがあって、そのインプットを入れた結 果、何かの活動があって、活動を起こすと、直接にこういう結果がアウトプット として出て、もう少し長期的に見ると、こんなアウトカムが出るというようなこ とをフローチャートで考えていくというロジックモデルを一般的によく考えます。

【スライド⑤-11】

 インプットは日本語にすると「投入」と普通言われるのですけれども、何か活

(5)

動をするためには、事前にまずお金を準備したり、人間を配置したり、設備が必 要だったりという資源が必要ですね。こういうものをインプットと呼んでいます。

そのインプットを集めて何かの活動を行うことをアクションと呼んでいるのです が、活動を実施するためのプロセスすべてをアクションと呼んでいます。そうい う活動をした結果、何かが生み出される、例えば、教材ができるとか、学生が大 学に入るとかいうようなことをアウトプットと呼んでいます。そのアウトプット は直接すぐに見える変化としての結果ですが、それが将来的にどのような効果、

影響として出てくるかというのがアウトカムです。このアウトカムが、中期的に 見た場合、長期的に見た場合で、どの辺のことをアウトカムと呼ぶかというのは ちょっと変わってはくるのですけれども、直接すぐに見える結果とは分けている というところで、アウトプット、アウトカムを使い分けています。多分、言語教 育をやっていると、インプット、アウトプットといったときに全く違うものをイ メージされると思うので、ご注意ください。【スライド⑤-12】

 あまりいい例ではありませんが、例えば、こんな感じで、インプットにはこん なものがある、アクションとしてはこんなものがある、その結果、アウトプット はこうなるというようなことを書き出していくことが、ロジックモデルを書くこ とです。ロジックモデルを書いてみて、この流れは妥当性がある、分かりやすい し、確かにこうなるだろうと考えるのがセオリー評価です。こうやってみると、

この論理の流れはおかしいでしょう、外部要因としてほかにもこんなものがある んじゃないの、このとおりいかないじゃないのということを発見したり、そもそ もこのような論理には飛躍がある、矛盾が

あるというようなことを見つけたりしてい くのがセオリー評価です。【スライド⑤-

13】

 プログラムをデザインするときには、ま ずアウトカムを考えて、そのアウトカムに 到達するためにはどんなアウトプットがあ って、そのためにはどんなアクションを起 こしたらよくて、そのためにはどんなイン プットが必要かというバックワードにデザ インするというのが、いいかなと思うので

(6)

すけれども、【スライド⑤-14】大学の国際化の場合、このスライドにがいいか どうかは別として、例えば、こんなふうに考えるという意味です。まず、国際的 人材を育成したいと思った、そのためには、まず学生が専門知識とか、技術とか、

思考力、異文化コミュニケーション能力を培う必要があると考え、そういう力を 培うためには教育活動が必要で、そのためにはこういうものが必要だ、というよ うなものです。このように考えていくことによって、この流れが本当にいいかど うかという検討ができますし、もっと細かく書き出してみると、矛盾があったり、

外部要因がかなり大きかったりということが見つかっていくのではないかと思い ます。また、こういうロジックでいったときに、果たして改善効果が出たかどう かを見るためには、何のデータがどう変わったら改善があったと言えるのかを決 めなければいけないのですが、その何のデータかというのが指標と呼ばれるもの なのですけれども、こういう枠組みでロジックの流れが決まらないと、指標が見 つけられないということになります。【スライド⑤-15】

 次に、プロセス評価は、先ほど申し上げましたけれども、計画と実施がずれて いないかどうか。例えば、授業を 10 時間やりますという計画なのに 5 時間しか やっていないというようなことがないかどうかを見るようなものがプロセス評価 です。【スライド⑤-16】

 インパクト評価は、プログラムによって何か改善効果があったのか、あったと したら、それは十分だったかも評価するというものです。【スライド⑤-17】外 部要因のおかげで改善されたのではないですよねということを見ていくのが①番 のほうになります。そうしましたら、その次にできることは、確かに改善効果は あったけれども、それをやるために投じた人的資源、物的資源、あるいは時間は 果たしてそれだけ必要だったのか、投じたものに見合った成果なのかというのを 見るのが効率性評価です。ですから、インパクトは大きいけれども、それに対し てかなりの投資をインプットのところでした場合、こんなにお金と時間をかける のであれば、改善効果は多少小さくなるけれども、もう少し効率のよかったやり 方に変えるほうがよいのではないかという判断が、効率性評価の結果、出て来る 可能性があるわけです。【スライド⑤-18】

 こうやってみると評価といってもいろいろなことがやれるのですが、評価をし ましょうと言ったときに、その評価の目的を考えずに実施されることが多いのが 問題の 1 つだと言われています。何のためにする評価なのか、説明責任を果た

(7)

すのか、プログラムを改善したいのか。説明する場合には、誰に対して説明する のかということも考えなければなりません。さらには、評価が出た場合にどう利 用するかも全く考えずに、ただ単に評価に走ってしまうと、評価はしたが結果を 有効活用できなくて、単に疲れて終わるということが起こりがちです。評価対象 が同じ、例えば「大学」を評価すると言っても、誰に対して何のためにするかで、

何のデータを使うか、どう活用するかは全く違います。例えば、この間ある集ま りで出ていた話では、大学がよく保護者のための説明責任として、少人数教育を しています、就職はこんなところに行きましたというデータを出すけれども、保 護者に聞いた結果、そういうデータではなくて、就職後の満足度、定着度という データのほうが知りたいのだという声が上がったのだそうです。これも評価のデ ザインの問題だったと言えるでしょう。

 それから、先ほど申し上げた指標、何のデータを使うかということですけれど も、どのデータを使うかは非常に判断が難しいケースが多いです。何のために何 をしているかという、そのセオリーがうまくできていないからということが多い のですが、どんなデータに基づくか、そしてそれをどの基準で判断するかを考え る必要があります。例えば、学生の満足度を指標としようと考えた場合も、ただ 単に学生の 80%が満足すればいいのか、似たような大学の学生さんたちよりも 満足度が高いというのがいいのか、世界で何番目に満足度が高い大学になるのが いいのか等々、いろいろな基準が考えられるのですけれども、どの基準にするの か、その基準で本当に見たいことが見えるのかというのを考えないといけません。

その前にそもそもロジックが妥当でない限り、例えば、日本語教育プログラムで よくありがちなのが、学生の日本語力が伸びていないのはプログラムのせいだと 言われますが、果たしてそうなのか、もともと集まっている学生のスタート時の 能力や資質のせいではないかとか、外部要因のせいではないかということです。

そのようにロジックに問題がある可能性も大きいのです。【スライド⑤-19】

 留学生受け入れのロジックの場合、例えば、留学生を受け入れるという活動を しています、それに対してこういうインプットがあるとして、活動の目的はキャ ンパスの国際化なのでしょうか、そうだとして、それはつまりどういうことなの でしょうか。それは外国語の運用力が伸びることなのか、学生相互の交流による 気づきが増えることなのか、いろいろなことが考えられるのですが、国際化とい う言葉だけではみんなが何を狙っているかが見えない。あるいは、国際的人材を

(8)

育成することが目的だと言われるけれども、それはどんなことなのか、誰のこと なのか、留学生が国際人材になるのか、日本人がなるのかというところも分かり ませんし、こう並んだときに、果たしてこれはうまく並んでいるロジックかどう かというようなことも考えないといけないのかなと思います。【スライド⑤-20】

 日本語教育プログラムの話も同じで、プログラムがあって、一般的に大学の日 本語教育のプログラム評価といったときに、留学生の日本語力がどう向上したか という話に終始しがちなのですが、本当にそれでいいのか。これは直接の結果だ けれども、その先に何を狙っているのか、大学の国際化を狙っているのか、何な のかというあたりが分からない限り、これはロジックとして適切なのかというの が問題になると思います。

 先ほどディドロ大学の話でちょっと面白いなと思ったのは、日本語のレベルを 上げようと一生懸命に努力した結果、留学生が忙しくなってしまって、日本で達 成しようとしていた修士の研究をするという時間がなくなっている可能性がある のではないかというご指摘です。留学生のために日本語力を高めてあげようと思 った活動が、留学生の満足度を逆に下げている結果になっている可能性もありま すよね。この辺、一体自分たちは何を狙っていて、関係各位がこれで満足してい るかどうかというのを見ながら、プログラムの内実を変えていく、あるいは進め ていく必要があるのではないかと思います。【スライド⑤-21】

 プログラム評価は面白そうだからやろうと思う人は結構いるのですが、やろう と思ったときに知識、スキルがない、あるいは、まわりの人が、評価もう大変だ からやめようと言ってしまう、実施しようと思っても、データ採取を一から始め るのは大変だという声が少なくありません。それから、評価結果が出ても生かせ ないから、何かやってもつまらないというようなことがあるのですけれども、【ス ライド⑤-22】小さな取り組みから始めてみて、評価を実施してよかったねとい う人を増やしていって、成功体験を共有するといいと思います。そうして取り組 んでいけば、データも少しずつ増えていくのでやりやすくなっていきますし、勉 強しようという気持ちが関係各位に出てきて、知識も増し、評価を実施する環境 がだんだん整っていくので、小さな取り組みから継続してやっていくといいので はないかなと考えています。立教大学でもぜひプログラム評価を有効に活用して いただければと思いました。【スライド⑤-23,24】

 以上です。

(9)

○平山 小澤先生、ありがとうございました。

 では、次が本日最後のご発題となります。池田先生、よろしくお願いします。

(10)

【スライド⑤-2】

⼤学の国際化

⼤学の国際化

 ⼤学の国際通⽤⼒

1. 研究

国際的に通⽤する研究をし るか

 国際的に通⽤する研究をしているか 2. 教育

2. 教育

 国際的に通⽤する教育をしているか

それがどのようなものかわかりにくい

2

【スライド⑤-1】

⼤学の国際化と⽇本語教育プログラム

⼤学 国際化と⽇本語教育プ グラム ープログラム評価の観点からー

⼩澤伊久美 (国際基督教⼤学⽇本語教育課程)

1

(11)

【スライド⑤-4】

「プログラム」とは

「プログラム」とは

 ここでは「ある⽬標を⽴てて、お⾦や 労⼒をかけて し ている教育(学習⽀

労⼒をかけて し ている教育(学習⽀

援)活動」全てとする

【スライド⑤-3】

国際的に通⽤する教育か

☞ プログラム評価 プログラム評価

3

(12)

「評価」という日本語の意味

「評価」という日本語の意味

 Accreditation

基準を満たしているかの認定基準を満たして るかの認定

 Assessment

財産や収入などの査定、測定

d

 Audit

会計検査、監査

 Evaluation

財産・資料・能力等の評価

【スライド⑤-6】

【スライド⑤-5】

「評価」とは

「評価」とは

評価 = テスト

評価=ランキング

評価=ランキング

(13)

【スライド⑤-7】

は「プ グラム評価」とは?

では「プログラム評価」とは?

ここでは「プログラムの成果のみならず 問題点や新たな試みの可能性も含めた さまざまなことがらについて

さまざまなことがらについて 多⾓的な視点から

プログラム活動に関するデータを収集し 事前に設定した基準に照らして

価値判断を⾏う活動」とする

【スライド⑤-8】

プログラム評価の⽬的 プログラム評価の⽬的

 質保証

 説明責任

 プログラム改善

8

(14)

【スライド⑤-10】

1 セオリ 評価 1.セオリー評価

 全てのプログラムは何らかの介⼊

理論(セオリ )に基づいている 理論(セオリー)に基づいている。

 セオリ 評価では セオリ の論

 セオリー評価では、セオリーの論 理(原因と結果のつらなりからな る ジ ク)を明らかにし そ るロジック)を明らかにし、その 妥当性や実現可能性を評価する。

妥当性や実現可能性を評価する。

プログラム評価の種類 プログラム評価の種類

 セオリー評価 (介⼊理論の妥当性)

 プロセス評価 (実施過程の適切性)

 インパクト評価 (介⼊の有効性)

 効率性評価 (費⽤と有効性の効率性)

 総合評価 (上記全ての総合的評価)

9

【スライド⑤-9】

(15)

ロジ クモデル ロジックモデル

インプット 活動を実施するために投⼊された財政 インプット

(投⼊) 活動を実施するために投⼊された財政 的・⼈的・物的資源

アクション 活動を実施するためのプロセス イン アクション

(活動) 活動を実施するためのプロセス。イン プットを動員して特定のアウトプットを 産むために⾏われる⾏動・作業。

産むために⾏われる⾏動 作業。

アウトプット

(結果) インプットならびにアクションによって、

産み出される直接の結果。

( ) アウトカム

(成果・効果) 活動がもたらす効果や影響。

【スライド⑤-12】

【スライド⑤-11】

ロジ クモデル ロジックモデル

インプット アクション アウトプット アウトカム

(16)

【スライド⑤-14】

ロジ クモデルを考えてみる ロジックモデルを考えてみる

インプット アクション アウトプット アウトカム

【スライド⑤-13】

ロジックモデルの具体例 ロジックモデルの具体例

外部要因が存在する可能性 外部要因が存在する可能性 ロジックが妥当ではない可能性

13

(17)

2 プロセス評価 2.プロセス評価

 プロセス評価は、計画と実施 過程の差を明らかにし、実施 過程の適切性を評価する 過程の適切性を評価する。

【スライド⑤-16】

【スライド⑤-15】

ロジ クモデルを考えてみる ロジックモデルを考えてみる

 まずは⼤きな枠組みをバックワー ドに

ドに

学⽣が専⾨知識 資⾦・設備・

⼈材・時間 etc.

教育活動 学⽣が専⾨知識 や技術・思考

⼒・異⽂化コ ミュニケ ショ

国際的⼈材の 育成

が が

ミュニケーショ

ン⼒etc.を培う

 これが明確でないと指標が決まらない

(18)

【スライド⑤-18】

4 効率性評価 4.効率性評価

 プログラムによって実現した インパクト(改善効果)は、

限られた資源(⼈的・物的資 限られた資源(⼈的・物的資 源、時間など)を投⼊して実 間 ) 実 施するだけの価値があったか どうかを評価する

どうかを評価する。

【スライド⑤-17】

3 インパクト評価 3.インパクト評価

 プログラムによって、

①対象の「改善効果」(インパ クト)があったのか、

②あったとしたらそれは⼗分 だったか を評価する

だったか、を評価する。

(19)

【スライド⑤-19】

評価計画 忘れられがちな と 評価計画で忘れられがちなこと

評価対象が同じでも、

調査の要点や活⽤する

 ⽬的

何のための評価か

調査の要点や活⽤する データが異なる

何のための評価か

評価結果をどう利⽤するか ロジック

 指標 は妥当か

どのデ タに基づいて判断(評価)するか は妥当か

どのデータに基づいて判断(評価)するか

何を基準に判断(評価)するか

【スライド⑤-20】

留学⽣受け⼊れのロジ クは?

留学⽣受け⼊れのロジックは?

資⾦・設備・ 留学⽣の キャンパス国際化?

学⽣相互の交流によ 国際的⼈材の 資⾦ 設備

⼈材・時間 etc.

留学⽣の受け⼊れ 学⽣相互の交流によ る気付き?

・外国語運⽤⼒向

国際的⼈材の

=⽇本⼈学⽣育成 キャンパス国際化? の育成?

国際的⼈材の

・外国語運⽤⼒向 育成

・留学⽣と⽇本⼈学上?

⽣の交流による気付

の育成?留学⽣の育 成?

キャンパス国際化? 育成

具体的にはど ⽣の交流による気付 んなこと? き?

このような成果があったことを、

どのような指標に照らして判断するか?

「国際的⼈材」

とは? 誰?

(20)

【スライド⑤-22】

評価を実施する際の困難点 評価を実施する際の困難点

1.

評価に関する知識やスキルが⾜りない

2.

関係者が評価に抵抗感を抱いており、⾮

協⼒的である

3.

評価活動を実践する環境が整っていない

4.

評価結果を⽣かせる環境が整っていない

【スライド⑤-21】

⽇本語教育プログラムは?

資⾦ 設備

⼤学の国際化

=多⾔語多⽂

留学⽣の⽇本語⼒

資⾦・設備・

⼈材・時間 etc.

プログラム

の活動 留学⽣の⽇本語⼒向

⼤学の国際化

=多⾔語多⽂

=学⽣が⾃⽂化化?

化・多⽂化を 留学⽣の⽇本語⼒

留学⽣受け⼊れ促進向上

留学⽣と⽇本⼈学⽣ 化 多⽂化を 積極的に理解 しようとする

こと?

留学 ⽇本⼈学 の交流促進

それだけ?

それだけ?

「⼤学の国際化」

とは?

(21)

参考⽂献 参考⽂献

⼤塚雄作(2012)「これからの⼤学評価を考える:評価の原 点に⽴ち返って」『⼤阪⼤学⼤学教育実践センター紀要』8 号 57 70

号、57-70

功⼑滋(2012)「学⽣の学習成果・達成度の評価を巡る問題 点 専⾨教育を中⼼に 」 平成24年度⼤学評価フォ ラム 点-専⾨教育を中⼼に-」、平成24年度⼤学評価フォーラム

「『学び』からみる⾼等教育の未来」

隈井正三・松下達彦・渡邉有樹⼦・札野寛⼦(2009)「⽇本

隈井正三 松下達彦 渡邉有樹⼦ 札野寛⼦(2009)「⽇本 語教育おけるプログラム評価-意義・現状・提⾔-」『2009 年度⽇本語教育学会春季⼤会予稿集』⽇本語教育学会

佐々⽊亮(2009)『⼤学の戦略的マネジメントー経営戦略の 導⼊とアメリカの⼤学の事例』多賀出版

齋藤貴浩 林隆之(2007)「学位授与機構による試⾏的⼤学

齋藤貴浩・林隆之(2007)「学位授与機構による試⾏的⼤学 評価事業の評価」『⽇本評価研究』7巻1号、33-4624

【スライド⑤-24】

【スライド⑤-23】

さいごに さいごに

 ⼩さな取組からでよいので、

評価を実施してよかったという 成功体験を積み重ねつつ

成功体験を積み重ねつつ、

実施環境を整える 実施環境を整える。

 プログラム評価を有効に活⽤しま プ グラム評価を有効 活⽤しま

しょう

(22)

【スライド⑤-25】

参考⽂献 参考⽂献

佐藤由利⼦(2010)『⽇本の留学⽣政策の評価-⼈材養成、友好促進、

経済効果の視点から』東信社

⼤学評価・学位授与機構(2010)『⼤学評価⽂化の定着ー⽇本の

⼤学教育は国際競争に勝てるか?』ぎょうせい

札野寛⼦(2011)『⽇本語教育のためのプログラム評価』ひつじ 書房

⿓慶昭 佐々⽊亮 (2004)『「政策評価」の理論と技法(増補改訂

⿓慶昭・佐々⽊亮 (2004)『「政策評価」の理論と技法(増補改訂 版)』、多賀出版

ピーター・H・ロッシ、マーク・W・リプセイ、ハワード・E・フ

ピ タ H ロッシ、マ ク W リプセイ、ハワ ド E フ リーマン(2005)『プログラム評価の理論と⽅法』⽇本評論社

(⼤島巌他訳、原典は2004年の第7版)

P tt M Q (1997) Utili ti F d E l ti Th d

Patton, M.Q.(1997).Utilization-Focused Evaluation, Thousand Oaks: Sage Publication. 25

参照

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