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Academic year: 2021

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大阪大学テクノアライアンス棟完成予想図 新年のご挨拶

生 産 と 技 術  第62巻 第1号(2010)

新しい年に

馬 場 章 夫

Akio BABA 

 新年おめでとうございます。本年もよろしくお願 いします。このような穏やかなご挨拶を申し上げら れる年がずっと続くことを願わずにはおられません。

 この数年は本当に激変開始の時でした。世界の中 心や方向が変わる実感を持たれた方も多かったと思 います。政権が交代した日本も負けずに変わるので しょうか。そろそろ価値観を変えるべきなのか、そ れとも、競争的な環境を先鋭化するのか。自分たち で試行錯誤しながら地道に手作りし、その中で成功 した例をもとに明確な将来の姿を描く必要があるよ うに思います。

 大学の本来のミッションはもちろん人材育成です。

いろいろと言われますが、大学においては、育成対 象はやはり学生ではないでしょうか。大学において 社会との連携や社会貢献が声高に叫ばれていますが、

将来十分に活躍できる基礎力を持った人材を社会に 送り出すことが求められていると認識しています。

 工学研究科は社会との距離が短いことが大きな特 徴だと思っています。その近さを利用した人材育成 を行いたいと考えています。近年は社会連携も大き くその様式を変えつつあるように感じています。研 究だけでなく、教育プロジェクトにもその要素を取 り入れようとする動きが活発になっていますが、大 学本来のミッション「学生を育てる」を肝に銘じな がら進むべきと思っています。

 企業と大学の産学連携は、お互いのミッションの

違いを十分に理解したうえで、しかし本気で取り組 まないと望む成果は得られないと考えます。4 年前 に立ち上げた「共同研究講座」はそのための仕組み です。今年はさらに進んだ形の協働で、お互いのミ ッションを果たせるように模索していきたいと考え ています。そのための具体的な動きの一つとして、

テクノアライアンス棟をご紹介いたします。吹田キ ャンパスの真ん中に全学施設として「テクノアライ アンス棟」が今年度に建設され、平成 23 年 4 月に 運用を開始します。完成予想図のとおり、9 階建て の立派な産学連携拠点となるはずです。阪大は、産 学連携を大学の人材育成力強化に利用したいと図っ ています。企業は阪大に研究や技術開発を委託する のではなく、企業自らが阪大に入り込んだうえで、

阪大を役立てていただければと希望しています。阪 大内に研究所を作りたい、共同研究講座を設置した い、情報収集拠点を作りたい、などをご検討いただ ければと存じます。「Industry  on  Campus」を実現 する場所ですので、アライアンス棟のあるべき姿や 運営に関して、企業サイドから良いアイデアや要望 がありましたら、ぜひともお聞かせいただきたいと 存じます。

 会員の皆様方にとりましても、穏やかでのびやか な新しい年となることを祈念いたしております。

− 3 − 1949年1月生

大阪大学工学部応用化学科(1971年)

現在.大阪大学大学院工学研究科 教授 工学博士 有機合成化学      TEL:06-6879-7384

FAX:06-6879-7387

E-mail:[email protected]

Cornerstone of HANDAI Industry on Campus

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