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はじめに 序

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序

   

 

 わが国経済の安定成長への推進にあたり、機械情報産業をめぐる経済的、社会的諸条件は急 速な変化を見せており、社会生活における環境、防災、都市、住宅、福祉、教育等、直面する 問題の解決を図るためには、技術開発力の強化に加えて、ますます多様化、高度化する社会的 ニーズに適応する機械情報システムの研究開発が必要であります。 

 このような社会情勢に対応し、各方面の要請に応えるため、財団法人機械システム振興協会 では、財団法人日本自転車振興会から機械工業振興資金の交付を受けて、機械システムに関す る調査研究等補助事業、新機械システム普及促進補助事業を実施しております。 

 特に、システム開発に関する事業を効果的に推進するためには、国内外における先端技術、

あるいはシステム統合化技術に関する調査研究を先行して実施する必要がありますので、当協 会に総合システム調査開発委員会(委員長 東京大学 名誉教授 藤正 巖氏)を設置し、同委員 会のご指導のもとにシステム技術開発に関する調査研究事業を実施しております。 

 この「イノベーターとなりうる中小企業の地域の特性を活かした技術開発の推進に関する調 査研究報告書」は、上記事業の一環として、当協会が財団法人日本立地センターに委託して実 施した調査研究の成果であります。今後、機械情報産業に関する諸施策が展開されていくうえ で、本調査研究の成果が一つの礎石として役立てば幸いであります。 

   

 平成20年3月   

      財団法人機械システム振興協会   

     

         

(3)

       

はじめに

 本調査研究報告書は、財団法人機械システム振興協会より、財団法人日本立地センターが平 成19年度事業として受託した「イノベーターとなりうる中小企業の地域の特性を生かした技 術開発の推進に関する調査研究」の成果をまとめたものです。

 グローバル化が進展し、オープンイノベーション時代が到来した現在、わが国の経済が継続 的に発展するためには、既存産業の一層の振興はもとより、新たなイノベーション創出による 新技術・新製品開発等が必要です。特に、技術や知識がコモディティ化する現在、新製品開発 には上流過程からデザイン戦略を踏まえた取り組みが重要で、MOD(Management of Design)の 導入も必要となってきています。 

 新たなイノベーションの創出には、製造業、IT産業(技術系情報産業)、IT産業の先端 に位置するデザインクリエータ(ソフト産業)三者の間の連携・協力による技術開発、新製品 開発が有効と考えられ、製造業とデザインクリエータをIT産業や公的機関等が橋渡しするこ とで知の融合が行われ、新しいイノベーションが創出され、安心、安全を含む社会的ニーズに 適応した新たな技術、新たな製品の開発が期待されます。 

 このようなイノベーションの推進は、地域経済の自律的な発展や地域産業の活性化にとって も極めて重要だと考えられます。 

 そこで、本調査研究では、地域経済において重要な役割を果たしている中小企業に焦点をあ て、中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリエータを対象として、企業間の知の融 合による新たなイノベーションを創出する上で必要な具体的要素等を解明することを目的と し、中小製造企業とデザインクリエータを橋渡し(ブリッジ)するベンチャーIT企業や公的 機関の果たす役割等を明らかにするとともに、特定の地域を対象に調査研究を行い、これらの 具体的要素を踏まえ、地域の特性を活かした、これら三者の連携・協力の進め方(体制とその 運営、公的機関の関与、大学・研究機関との関係、他地域の企業との連携等)の現状を把握し、

地域産業振興の一助となる最適な三者の連携・協力方策を提案するものです。 

 ヒアリングに応じて下さった大学・公設試・公的機関・企業の皆様と、アンケートにご回答 下さった企業の皆様に心より感謝し、御礼申し上げます。

 本調査研究が、中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリエータの連携・協力の促 進に寄与でき、地域産業振興の一助となれば幸いです。

 

平成19年3月 

  財団法人日本立地センター 

(4)

目  次  序 

はじめに 

1.調査研究の目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  1  2.調査研究の実施体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  3  3.調査研究の内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  7  第1章 調査研究の方法  

 1.1 調査研究全体の企画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7   1.2 調査対象とする地域の検討と設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13   1.3 調査研究の方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16  第2章 中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリエータ(三者)による・・・・・・ 19      新たなイノベーション創出上必要な具体的要素 

 2.1 調査結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19   2.2 中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリエータによる・・・・・・・・・・・・ 54       新製品・新商品開発をする上で必要な具体的要素 

第3章 中小製造企業とデザインクリエータを橋渡しするベンチャーIT企業等の役割・・ 63   3.1 調査結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 63   3.2 中小製造企業とデザインクリエータを橋渡しするベンチャーIT企業等の役割・84  第4章 中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリエータ(三者)による・・・・・・ 89          新技術・新製品開発を行う際の公的機関・大学・研究機関・他地域企業等 

    との連携状況 

 4.1 調査結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 89   4.2 中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリエータ(三者)による・・・・ 96            新技術・新製品開発を行う際の公的機関・大学・研究機関・他地域企業等 

      との連携状況  4.調査研究の成果(まとめ) 

 4.1 地域の特性を活かした中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリ・・・・ 99       エータ三者の連携・協力の進め方等の検討 

 4.2 必要な方策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・104  5.調査研究の今後の展望および展開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・107   5.1 今後の展望・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・107   5.2 成果の展開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・107 

[資料編] 

参考資料−1 アンケート調査結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・109  参考資料−2 ヒアリング調査結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・161  

(5)

1.調査研究の目的   

 グローバル化が進展し、オープンイノベーション時代が到来した現在、我が国の経済が 継続的に発展するためには、既存産業の一層の振興はもとより、新たなイノベーション創 出による新技術・新製品開発等が必要である。特に、技術や知識がコモディティ化する現 在、新製品開発には上流過程からデザイン戦略を踏まえた取り組みが重要となってきてい る。他が模倣できない新技術力の開発や、オリジナルな新製品開発が必須で、企業では MOT はもとより、MOD(Management of Design)の導入も必要となってきている。 

 新たなイノベーションの創出には、製造業、IT産業(技術系情報産業)、IT産業の 先端に位置するデザインクリエータ(ソフト産業)三者の間の連携・協力による技術開発、

新製品開発が有効である。製造業とデザインクリエータをIT産業が橋渡しすることで知 の融合が行われ、新しいイノベーションが創出され、安心、安全を含む社会的ニーズに適 応した新たな技術、新たな製品の開発が期待される。大企業の融合事例として、アップル 社等が開発した iPod が有名である。中小企業でも、この例を目指すことが重要である。 

 このようなイノベーションの推進は、地域経済の自律的な発展や地域産業の活性化にと っても極めて重要である。 

 そこで、本調査研究では、地域経済において重要な役割を果たしている中小企業に焦点 をあて、中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリエータを対象として、企業間 の知の融合による新たなイノベーションを創出する上で必要な具体的要素等を解明するこ とを目的とする。中小製造企業とデザインクリエータを橋渡し(ブリッジ)するベンチャ ーIT企業の果たす役割等を明らかにするとともに、特定の地域を対象に調査研究を行い、

これらの具体的要素を踏まえ、地域の特性を活かした、これら三者の連携・協力の進め方

(体制とその運営、公的機関の関与、大学・研究機関との関係、他地域の企業との連携等)

の現状を把握する。それらの現状をもとに、地域産業振興の一助となる最適な三者の連携・

協力方策を提案する。

 公的機関とは公設試験研究機関(以後「公設試」と略す)や公的なデザインセンター等 である。

               

(6)

                                                                     

(7)

2.調査研究の実施体制   

  本調査研究は、財団法人機械システム振興協会(協会内に「総合システム調査開発委員 会」を設置)の委託を受けて、財団法人日本立地センター立地総合研究所が、有識者から 構成される「イノベーター中小企業技術開発推進検討委員会」を設置し、下記の体制で実 施した。また、アンケート調査結果集計・分析等一部の業務は、サッポロバレーのキーパー ソンを有し、ベンチャーIT企業やデザインクリエータ等と強力なネットワークを構築し ている北海道大学へ再委託した。

       

      (委託) 

   

 

      (再委託) 

           

財団法人日本立地センター  立地総合研究所

イノベーター中小企業技術開発推 進検討委員会

北海道大学

財団法人機械システム振興協会 総合システム調査開発委員会

(8)

総合システム調査開発委員会委員名簿         

      (順不同・敬称略)

委員長  東京大学               藤 正   巖         名誉教授

委 員  埼玉大学             太 田 公 廣     地域共同研究センター

        教授

委 員  独立行政法人産業技術総合研究所       金 丸 正 剛        エレクトロニクス研究部門 

     副研究部門長 

委 員  独立行政法人産業技術総合研究所      志 村 洋 文 産学官連携推進部門 

産学官連携コーディネータ

委 員  東北大学

     工学研究科 教授                中 島 一 郎      (未来科学技術共同研究センター長)

委 員  東京工業大学大学院            廣 田   薫         総合理工学研究科

教授

委  員    東京大学大学院      藤  岡  健  彦       工学系研究科     

准教授

委 員  東京大学大学院         大 和 裕 幸      新領域創成科学研究科       

        教授(副研究科長)

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イノベーター中小企業技術開発推進検討委員会 

        (順不同・敬称略) 

委員長    東京大学      渡  部  俊  也  国際・産学共同研究センター センター長 

先端科学技術研究センター教授  札幌圏 

委  員    北海道大学      山  本      強  情報基盤センター センター長 

大学院情報科学研究科教授   

委 員  北海道立工業試験場       及 川 雅 稔  デザイン開発科長 

 

委 員  株式会社データクラフト       高 橋 昭 憲       代表取締役 

中小企業系 

委 員  東北大学大学院       堀切川 一 男  工学研究科機械システムデザイン工学専攻教授 

首都圏 

委 員  神奈川県産業技術センター      唐 澤 志 郎  副所長 

 

委 員  株式会社クリート      山 下 健 介       代表取締役 

 

委 員  テツタロウデザイン(プロダクトデザイン事務所) 中 林 鉄太郎        代表 

大阪圏 

委 員  クリエイション・コア東大阪       成 瀬 俊 彦  チーフコーディネーター 

 

委 員  有限会社インターデザイン研究所         上 田 幸 和        代表取締役 

 

(10)

                                                                     

(11)

3.調査研究の内容   

第1章 調査研究の方法   

1.1 調査研究全体の企画   

  (1)調査研究の流れ                  

                                                   

調査対象地域の検討と設定(札幌圏、首都圏、大阪圏)

イノベーター中小企業技術開発推進検討委員会の設置、専門家の検討と抽出

第一回イノベーター中小企業技術開発推進検討委員会の開催

第三回イノベーター中小企業技術開発推進検討委員会の開催

報告書の取りまとめ

アンケート調査の実施、継続したヒアリング調査の実施

地域の特性を活かした中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリエータ三 者の連携・協力の進め方等の検討

専門家から適時適切なアドバイスを受ける(継続して実施)

アンケート調査票設計とヒアリング調査の実施(ヒアリング調査は継続して実施)

○三者による新たなイノベーション創出等の現状把握と具体的要素の解明 

○中小製造企業とデザインクリエータを橋渡しするベンチャーIT企業等の役割 の現状把握と、果たす役割の解明 

○三者の新技術・新製品開発時の公的機関・大学・研究機関等との連携状況把握 

第二回イノベーター中小企業技術開発推進検討委員会の開催 調査研究全体の企画

プレヒアリング実施

アンケート調査結果集計分析、ヒアリング調査結果整理

(12)

(2)デザインの概念  1)製造業へのデザイン導入 

  デザインの概念や定義は様々で、曖昧であるが、ものにデザインをほどこすと、かたち・

外観造形・色などがよくなると思われがちで、ものを設計する行為をデザインと捉えがち である。 

 グローバル化とコモディティ化が進んでいる現在、中小製造企業では下請けから脱し て、オリジナル製品を開発したいという企業が見受けられる。それらの中小製造企業は、

オリジナル製品開発にはデザインが必要との考えがある。しかし、単にデザインを導入し て外観や色等さえ改善すれば製品が売れるようになるとの先入観を持っているように感 じられる。 

 1918 年故松下幸之助(当時 23 歳)氏は、自ら考案したアタッチメントプラグを妻と義 弟の 3 名で製造販売を開始し、松下電器産業の前身である松下電気器具製作所を創立した。

戦後、1951 年初めてのアメリカ視察から帰国した松下幸之助氏が、羽田空港で「これから はデザインや」と興奮気味に話したことは有名である。松下幸之助氏はアメリカのデパー トで、機能や大きさのほぼ同程度の真空管ラジオがキャビネットのデザインの違いにより 価格が 10 ドルも違うことに驚き、松下の全製品にデザイナーによるデザイン導入を望み、

日本で唯一の工業デザインの科があった千葉大学工業科意匠学科の当時講師であった真 野善一氏を引き抜き、「宣伝部意匠課」を設立した。ラジオに加え、洗濯機(1951 年)、

テレビ(1953 年)の生産を開始し、デザイン導入対象が拡大していった。さらに、1953 年中央研究所が設立し、意匠課を研究所の所管とし、デザインを販売の一手段ではなく、

「ものが使われる場所や使われ方を含めた設計思想」であることを明確化した。1956 年に は真野氏がアメリカ視察で GM など主要企業のデザインマネジメント(企業経営の視点か らデザインを活用する考え方、方法論)を知り、感銘を受けた。松下幸之助がデザインを 経営資源と捉え、ローウィの「MAYA(Most Advanced Yet Acceptable)」を継承する真野 氏の商品デザイン思想等が松下電器産業におけるデザインマネジメントの具現化へと醸 成していった。 

 松下電器産業はもとより、SONY や日産等世界的企業へと発展した企業が戦後次々とデザ インマネジメントを活発に導入し、大企業ではインハウスデザイナーを多数雇用するか、

グループ会社としてデザイン会社を設置するか等しながら時代の急速な変化やトレンド や顧客のニーズ等に対応している。 

 しかし、中小製造企業ではデザインの重要性を認識しながらも、経営者がデザインを理 解していないとか、デザインクリエータを全く知らず、いくらで何をしてくれるのかわか らないといった障壁があり、コラボレートして新製品・新商品開発をするに至っていない 企業が多く、障壁を取り除くなど課題解決が急務である。 

 

(13)

2)経済産業省におけるデザイン政策 

 1957 年通商産業省の「グッドデザイン商品選定制度(G マーク制度)」がスタートし、

優れたデザインの商品を日本国の名をもって選出することで、産業へのデザイン導入を促 進した。1957 年度から 2006 年度までの 50 年間で、約 32,000 点がグッドデザインとして 選定された。1998 年度から財団法人日本産業デザイン振興会の事業として実施されてい る。 

 1988 年通商産業省貿易局「1990 年代のデザイン政策」では、下記のようにデザインが 係わる領域を「物に係わるもの」「視覚に訴えるもの」「環境を扱うもの」と示した。 

     

デザインが係る領域 

   

(14)

10 年ぶりのデザイン政策として、我 が 国 の 産 業 競 争 力 強 化 の た め に 必 要 と さ れ る デ ザ イ ン の 創 造 と 活 用 に 関 す る 課 題 と 対 応 に つ い て   2 0 0 3 年 2 月 か ら 検 討 を 行 っ た「 戦 略 的 デ ザ イ ン 活 用 研 究 会 」 が 、同 年 6 月 「 デ ザ イ ン は ブ ラ ン ド 確 立 へ の 近 道 − デ ザ イ ン 政 策 ル ネ ッ サ ン ス 【 競 争 力 強 化 に 向 け た 4 0 の 提 言 】 」 と し て 取 り ま と め 、 提 言 し て い る 。  

http://www.meti.go.jp/policy/human‑design/kennkyuukaihoukoku%20.htm   

 2007 年 5 月経済産業省製造産業局デザイン・人間生活システム政策室では「国民の暮ら しぶりの向上と経済の活性化のため、日本人の感性を活用したものづくり・サービス活動 を推進するにあたって取り組むべき事項を検討した「感性価値創造イニシアティブ」を公 表した。http://www.meti.go.jp/press/20070522001/20070522001.html 

 2007 年 8 月には、経済産業省同室が『デザイン政策ハンドブック 2007』を発行し、「デ ザイン」は 付加価値 ではなく、ものづくりを行う上で 必要不可欠なもの という認 識に立ち、次のように整理している。 

                                   

出典:経済産業省デザイン・人間生活システム政策室編集・発行の『デザイン政策ハンド ブック 2007』http://www.meti.go.jp/policy/human‑design/downloadfiles/handbook2007/no1.pdf   

(15)

3)世界の潮流はデザインイノベーションへ 

  20 世紀、松下電器産業に代表されるように我が国の産業界では、大企業を中心にデザイ ンによるイノベーションが次々と創出された。 

  21 世紀に入り、グローバル化がより進展し、オープンイノベーション時代が到来し、技 術や知識のコモディティ化が進む中で、企業は MOD を導入し、デザインを経営に用いて、

世界のトレンドとしてイノベーションの主導がデザインへと変化しつつある。IDEO の共同 創設者であるデイビッド・ケリー(David Kelly)は、「知識経済」の時代に代わって「ク リエイティブ経済」の時代が到来するとして、スタンフォード大学のビジネススクール (B‑school)に対抗する、経営者志望の学生のための デザインスクール(D‑School) の創 立に参画し、デザイン思考やデザイン方法論の教育に乗り出している。2006 年 1 月にはダ ボス会議で経済活動における創造性が話題になったことからも、世界の潮流はデザインイ ノベーションへと変革している。 

   

■2006.1 ダボス会議

経済活動における創造性が話題に

■IDEO ティム・ブラウン社長

「21世紀にはデザイン戦略がイノベーションを先導する」

■スタンフォード大学デザインスクール創設

IDEO創業者のひとりデイビットケリー、AIのウイノグラードらが参画

■2004 ノーマン「エモーショナルデザイン」

■2001 スロスビー「文化経済学」

■2000 ランドリー「創造的都市」

イノベーションの主導は デザインへ 世界的トレンド

■デザイン戦略

デザイン思考を企業経営に用いる方法/

サスティナブルデザイン・ユニバーサルデザイン・デザインマネジメント

■Web2.0 コミュニケーション・メディアの革新

■デザインテクノロジー・感性価値

■創造都市札幌

■サッポロブランド

■コンテンツ

産学官連携

人材教育 研究 社会貢献

■札幌市立大学

「人間重視」の看護とデザイン テクノロジー

世界の潮流はデザインイノベーション

デザインの革新と進化系

・美しい国

・感性価値創造イヤー(経産省)

デザイン戦略との融合による 地域産業の価値創出

・札幌市ITとデザインの融合 国/施策

地域/施策 ビジネスEXPO

  出典:大井康氏作成(株式会社ユーザデザインラボ取締役) 

         

(16)

4)本調査におけるデザインの概念と用語の定義 

  デザインはいろいろな変遷を経て、その概念は様々であるが、本調査研究における「デ ザインの概念は、あるコンセプトや考えを具現化するための造形行為、構想行為、設計行 為、計画行為とそれらのディレクションで、企業とデザイナーの活動による。」と捉える。

すなわち、デザインには、ビジネスのデザイン、戦略のデザイン、組織のデザイン、制度 のデザイン、プロセスのデザイン、視覚的なデザイン、空間的なデザイン、機能的なデザ イン等を含んでいる。 

 また、本調査研究においてデザインクリエータとは、上記デザイン活動を行うデザイナ ー等とする。ただし、中小製造企業やベンチャーIT企業と大企業のインハウスデザイナ ーが、新製品・新商品開発をすることはまれである。そこで、本調査研究におけるデザイ ンクリエータは大企業およびグループ企業のインハウスデザイナーではなく、独立系でデ ザイン事務所を立ち上げているようなデザインクリエータを対象とすることとした。 

   

(3)新たなイノベーション創出の捉え方 

  イノベーションにはプロダクトイノベーション、プロセスイノベーション、サービスイ ノベーション等が様々存在するが、本調査研究における新たなイノベーション創出はデザ インを導入した「新製品・新商品開発」と捉えることとする。

 製品が売れて商品になるが、調査対象案件が実際に売れて商品になっているかどうかの 洞察が難しいことから、本調査研究では「新製品・新商品開発」と併記して使用すること とする。 

 

                         

(17)

1.2 調査対象とする地域の検討と設定   

 産業集積に差異があり、デザイン支援面でのちがいがある等の理由から、

 ・札幌圏(札幌および周辺)

 ・首都圏(東京、神奈川他)

 ・大阪圏(大阪、東大阪)

の 3 地域を本調査における調査対象と設定する。3 地域の各々の特色は次のとおりである。 

 

(1)IT産業が集積している札幌圏 

札幌は工業集積が低く、中小製造企業の層は薄いが、ベンチャーIT企業は 1970 年代 から北海道大学を核として集積し、強力なネットワークが構築され、サッポロバレーとし てブランド化し、全国的に有名になった。さらに、2007 年 3 月まで札幌地域知的クラスタ ー創成事業の実施により、ITものづくり工房をめざし、IT業界へものづくりとデザイ ン系が参画したことで、強力なネットワークが拡大された。拡大しても、顔の見えるネッ トワークであることは札幌の強みである。ベンチャーIT企業が、HP 作成や業務系システ ム開発の受託等で、中小製造企業とデザインクリエータのブリッジ役を担っていることが 想定される。 

北海道は一次産業が活発なため、それら食品の商品開発、製造加工は活発である。観光 が盛んなことも関連するが、印刷業も活発である。 

札幌市では、札幌市デジタル創造プラザインタークロス・クリエイティブ・センター

(ICC)を開設し、コンテンツ系クリエータのインキュベーションやコラボレーションを進 めている。 

2007 年デザイン学部を持つ札幌市立大学を開学し、ものづくりとデザインの融合を展開 している。 

北海道立工業試験場デザイン開発科では、中小製造企業の戦略的デザイン活用を支援し ている。 

 

(2)すべてが集積している首都圏(東京、神奈川) 

 首都圏(東京、神奈川)は次頁の表のように工業が活発である。さらに、第 3 次産業も 集積し、他の産業も全てポテンシャルが高い。中小製造企業も集積し、ベンチャーIT企 業もデザインクリエータも多数集積し、デザインを新製品・新商品開発に導入する市場は すでに形成されている。三者ともにプレイヤーが多く、成立するビジネスの数も多く、ポ テンシャルが高いだけに、顔の見えるネットワークは構築されにくい。中小製造企業は大 田区をはじめ、神奈川の京浜工業地帯(臨海部も内陸部も含む)等にも数多く立地してい る。 

(18)

ベンチャーIT企業は 1999 年頃、渋谷を中心として集積し、渋谷ビットバレーと呼ば れ、全国にその名をとどろかせた。インターネットの更なる普及やIT技術の進歩により、

業種業態を少しずつ時代のニーズに適した内容にチェンジしながらも、主力企業は発展を 続け、一方でベンチャーIT企業とデザインクリエータの境界的なビジネスも見受けられ る。 

本調査研究で対象としない大企業のインハウスデザイナーは当然多数存在するが、イン ハウスデザイナーからのスピンアウトした独立系のデザインクリエータが、クライアント が多く立地する港区(青山や六本木)や品川区(天王洲アイル等)等で事務所を構え、多 岐にわたり活躍している。 

 

  平成 15 年従業者 4 人以上の製造業の事業所に関する都道府県・市町村別全国順位   製造業事業所数

全国順位 

製造業従業者数  全国順位 

製造品出荷額等全国順位   

北海道     9     17      18  東京都        3      6      7  神奈川県        7      4      2  大阪府        1      2      4  札幌市    20     25     101  横浜市        4      3      3  川崎市      12      8      4  大阪市        1      1      2  東大阪市        3      9      39    出典:2006 我が国の工業(経済産業省) 

   

(3)中小製造企業とデザインクリエータが集積している大阪圏(大阪、東大阪) 

 大阪圏は上表のように工業が活発で、大阪、東大阪は従来から中小製造企業が集積し、

企業間のネットワークが強い。 

 戦後の復興期を経て、「量から質へ」人々の豊かさへの価値観が変化を遂げようとして いた1960年に、デザインの時代の到来を予見した大阪府・大阪市・大阪商工会議所によっ て、我が国初のデザインセンターとして財団法人大阪デザインセンターが設立され、以後、

中小製造企業とデザインクリエータのマッチングやデザイン派遣指導等、多岐にわたる活 動を展開している。中小製造企業とデザインクリエータのブリッジ役を担っている。大阪 府産業デザインセンターもブリッジ役を担っている。 

 デザインクリエータも多く集積しており、コンテンツ系デザインクリエータは南森町等

(19)

に集積し、従来より印刷や広告業界とのコラボレーションが行われている。近年では、Mebic 扇町インキュベーションセンターでクリエータと印刷業界や広告業界等とのマッチング機 会が設けられている。 

 東大阪では中小製造企業間の水平連携が強く、公的機関への依頼よりも、企業間同士で の課題解決の傾向が見受けられるが、クリエイション・コア東大阪が開設してからは、コ ラボレーションの場として各種ブリッジ機能が実施されている。 

                                                         

(20)

1.3 調査研究の方法     

(1)調査研究の方法 

①調査研究の視点 

 本調査研究では、想定される次の4つの視点に着眼して調査研究を実施した。 

○地域における工業集積や工業の活発さのちがいによる、中小製造企業、ベンチャーIT 企業、デザインクリエータの新製品・新商品開発でのデザイン導入プロセスの差異   

○中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリエータの商習慣やビジネススタイル のちがいによる、新製品・新商品開発の差異 

 

○中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリエータの知財への考え方のちがいに よる、新製品・新商品開発の差異 

 

○地域における工業集積や工業の活発さのちがいによる、新製品・新商品開発へのデザイ ン導入のブリッジ機能の差異 

 

②調査研究の方法 

 3地域(札幌圏、首都圏、大阪圏)の中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインク リエータおよび公的機関・大学・研究機関・他地域企業等を対象に、アンケート調査とヒ アリング調査を実施して新製品・新商品開発における現状と課題を分析し、地域の特性に 着眼しつつ、次の3点について解明し、必要な方策を提案する。 

 

○中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリエータによる新製品・新商品開発に 必要な具体的要素 

 

○中小製造企業とデザインクリエータの橋渡し(ブリッジ)をするベンチャーIT企業等 のブリッジ役とブリッジ機能 

 

○三者と公的機関・大学・研究機関・他地域企業等との連携状況   

(2)イノベーター中小企業技術開発推進検討委員会の設置と開催 

  調査対象 3 地域、中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリエータ等の有識者 から構成されるイノベーター中小企業技術開発推進検討委員会を設置し、委員会を 3 回開

(21)

催し、調査研究の方向性、デザインマネジメントについて、アンケート調査について、報 告書のとりまとめの方向性等の検討を行った。

(3)専門家によるアドバイス 

中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリエータについて地域固有の課題を検 討のために、委員会とは別に 3 地域(札幌圏、首都圏、大阪圏)で専門家から、プロジェ クトチームが指導やアドバイス等を適時適切に受けた。

 

①札幌圏 

  原田 昭氏(札幌市立大学学長)  

 城間祥之氏(札幌市立大学デザイン学部教授) 

 大井 康氏(株式会社ユーザデザインラボ取締役、札幌市立大学地域連携研究センター         リエゾン担当コーディネーター) 

 寺島賢幸氏(有限会社寺島デザイン制作室)   

 

②首都圏 

  山下健介氏(株式会社クリート代表取締役) 

 中林鉄太郎氏(テツタロウデザイン(プロダクトデザイン事務所)代表、前日本インダ          ストリアルデザイナー協会理事、日本大学芸術学部デザイン学科講師) 

 名児耶秀美氏(アッシュコンセプト代表取締役、デザインディレクター) 

 桐山登士樹氏(株式会社 TRUNK 代表取締役、デザインディレクター) 

 秋元康男氏(秋元商事株式会社R&Dコンサルタント事業部常務取締役、元株式会社日         本カラーデザイン研究所営業企画部長) 

 

③大阪圏 

 上田幸和氏(有限会社インターデザイン研究所代表取締役、日本インダストリアルデザ         イナー協会関西ブロック長) 

 大倉清教氏(有限会社ケプラデザインスタジオ代表取締役社長、K‑DESPA 主催) 

 嵯峨 昇氏(大阪府産業デザインセンター主任研究員)

 釜田 聡氏(大阪産業創造館ものづくり・支援プロジェクトシニアプランナー、前財団        法人大阪デザインセンターコーディネータ)  

 堂野智史氏(扇町インキュベーションプラザ(Mebic)所長兼インキュベーションマネジ        ャー) 

 

(22)

                                                                     

(23)

第2章 中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリエータ(三者)による新たな          イノベーション創出上必要な具体的要素 

 

2.1 調査結果 

(1)アンケート調査結果 

  アンケート調査は札幌圏・首都圏・大阪圏を対象に、中小製造企業とベンチャーIT企 業へは調査票(p153〜p156)、ベンチャーIT企業へは調査票(p157〜p160)を用いて実 施した。特徴的なアンケート調査結果について論じる。アンケート調査個別集計結果は[資 料編]参考資料−1(p111〜p151)に記載している。 

1)アンケート回収率 

  アンケート調査は中小製造企業、ベンチャーIT企業、デザインクリエータ別、3 地域 別に 3200 先へ発送した。発送先の内訳は次のとおりである。 

     アンケート調査発送先内訳

中小製造企業 ベンチャーIT企業 デザインクリエータ 計

532 207

699 168

679 178

計 2463 737 3200

札幌圏 首都圏 大阪圏

739 867

857 1064

204 326 207

943 1193

 アンケートの有効な回答は 181 件あり、有効な回収率は全体が 5.7%、中小製造企業が 4.9%、ベンチャーIT企業が 3.8%、デザインクリエータが 9.0%であった。 

 地域別の回収率は、札幌圏が 5.7%、首都圏が 6.5%、大阪圏が 4.4%であった。 

 首都圏のデザインクリエータの回収率が 11.3%と最多で、ついで札幌圏のデザインクリ エータが 7.8%、ついで札幌圏のベンチャーIT企業が 6.8%であった。 

アンケート回収数と回収率内訳 

中小製造企業 ベンチャーIT企業 デザインクリエータ 計

発送数 532 207 204 943

回収数 24 14 16 54

回収率% 4.5 6.8 7.8 5.7

発送数 699 168 326 1193

回収数 37 4 37 78

回収率% 5.3 2.4 11.3 6.5

発送数 679 178 207 1064

回収数 31 3 13 47

回収率% 4.6 1.7 6.3 4.4

不明 回収数 2 0 0 2

発送数 1912 553 737 3200

回収数 94 21 66 181

回収率% 4.9 3.8 9.0 5.7

計 札幌圏 首都圏 大阪圏

 

(24)

アンケート回収状況内訳 

アンケート回収状況

24

37

31

2

94

14

4 3 0

16 21

37

13

0

66

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

地域 件数

中小製造業 IT

デザイン

中小製造業 24 37 31 2 94

IT 14 4 3 0 21

デザイン 16 37 13 0 66

札幌圏 首都圏 大阪圏 不明 合計

   

2)中小製造企業・ベンチャーIT企業 

  アンケート調査個別集計結果は[資料編]参考資料−1(p111〜p126)に記載している。 

設問番号は、[資料編]参考資料−1(p153〜p156)のアンケート調査票に対応する。 

①回答企業の特徴 

○資本金・従業者数 

 アンケート調査の対象が中小製造企業のため、資本金は1千万円以下が最多であった。 

 従業者数は、製造業で 16‑31 人が最多で、中心値は 30 人以下であった。  

設問1-5 資本金額(製造業・IT)[全地域]

300万円以下, 8, 7%

1千万円以下, 41, 36%

2千万円以下, 22, 19%

5千万円以下, 23, 20%

1億円以下, 9, 8%

1億円超, 11, 10%

自営業 300万円以下 1千万円以下 2千万円以下 5千万円以下 1億円以下 1億円超

設問1-7 従業員数(製造業・IT)[全地域]

 0-1人 3% 2-3人

5%

4-7人 9%

 8-15人 19%

16-31人 29%

 32-63人 14%

 64-127人 11%

128-255人 3%

256人以上 3%

未記入 4%

 0-1人 2-3人 4-7人  8-15人 16-31人  32-63人  64-127人 128-255人 256人以上 未記入

(25)

○業種 

 中小製造企業では金属製品製造業が最多で、ベンチャーIT企業は受託開発ソフトウェ ア業、パッケージソフトウェア業の順であるが、分散が見受けられる。

設問1-13 業種(製造業・IT)[全地域]

0 5 0 2 0 1 1 2 3

0 9

0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 3 4 6 6 8 8 9 10 14 20

0 5 10 15 20 25

1. 食品製造 2. 飲料・たばこ・飼料製造 3. 繊維工業 4. 衣服・繊維製品製造 5. 木材・木製品製造 6. 家具・装備品製造 7. パルプ・紙・紙加工 8. 印刷・同関連業 9. 化学工業 10. 石油・石炭製品製造 11. プラスチック製品製造 12. ゴム製品製造 13. なめし革、毛皮製造 14. 窯業・土石製品製造 15. 鉄鋼業 16. 非鉄金属製造 17. 金属製品製造 18. 一般機械器具製造 19. 電気機械器具製造 20. 情報通信機械器具製造 21. 電子部品・デバイス製造 22. 輸送用機械器具製造 23. 精密機械器具 24. その他製造 25. 受託開発ソフト 26. パッケージソフト 27. 情報処理サービス 28. 情報提供サービス 29. その他情報処理 30. インタ^ネット付随サービス 31. デザイン業 32. 機械設計業 33. その他

Q1-13 業種

(26)

②デザインの重要性 

○製品開発のどの段階でデザインやデザインクリエータの活用が重要か(地域別) 

 デザインが重要と認識されているのは、地域の差がなく、製品開発の早期(上流)の企 画・アイディア・マーケティング段階である。

 

設問 2-1 デザイナーの活用が重要であると考えられる製品 開発段階(製造業・IT) 1位

16 6

5 3

5 2

15 4

7 2

4 3

14 4

7 3

2 2

0 5 10 15 20

企画・アイディア・マーケティング 研究開発 設計 製造 営業 広報

回答数

大阪圏

札幌圏

首都圏

(27)

○製品開発のどの段階でデザインやデザインクリエータの活用が重要か(中小製造企業、

ベンチャーIT企業別)

両業種とも企画、アイディア、マーケティングが最重要と考えているが、中小製造企業 では研究開発の割合が、ベンチャーIT企業では広報の割合が多いのが特徴的である。

設問2-1-1 デザイン・デザイナーが重要であると考える 製品開発段階1位(製造業)

企画・アイディア・マー ケティング, 40%

設計, 15%

研究開発, 14%

製造, 9%

営業, 10%

広報, 2%

無回答, 10% 企画・アイディア・

マーケティング 設計 研究開発 製造 営業 広報

設問2-1-1 デザイン・デザイナーが重要であると考える 製品開発段階1位(IT)

企画・アイディア・

マーケティング, 37%

設計, 24%

研究開発, 5%

製造, 0%

営業, 10%

広報, 24%

無回答, 0%

企画・アイディア・

マーケティング 設計 研究開発 製造 営業 広報

設問2-1-2 デザイン・デザイナーが必要と考える 製品開発段階2位 (製造業)

研究開発 29%

設計 16%

営業 17%

製造 12%

企画・アイディア・マーケティ ング

9%

広報 5%

無回答 12%

研究開発 設計 営業 製造 企画・アイディア・

マーケティング 広報 無回答

設問2-1-2 デザイン・デザイナーが必要と考える 製品開発段階2位(IT)

研究開発 5%

設計 23%

営業 28%

製造 10%

企画・アイディア・マーケティ ング 24%

広報 10%

無回答 0%

研究開発 設計 営業 製造 企画・アイディア・

マーケティング 広報 無回答

設問2-1-3 デザイン・デザイナーが必要と考える 製品開発段階3位(製造業)

企画・アイディア・マーケティ ング 10%

研究開発 8%

設計 18%

製造 24%

営業 16%

広報 12%

無回答

12% 企画・アイディア・

マーケティング 研究開発 設計 製造 営業 広報 無回答

設問2-1-3 デザイン・デザイナーが必要と考える 製品開発段階3位(IT)

企画・アイディア・マーケティ ング 10%

研究開発 20%

設計 15%

製造 20%

営業 15%

広報 20%

無回答 0%

企画・アイディア・

マーケティング 研究開発 設計 製造 営業 広報 無回答

(28)

○製品開発の各段階でどのようなデザイン分野が必要か(地域別)

 開発初期段階での重要性認識で地域差が見られる。企画段階で見れば、首都圏ではブラ ンドデザインの重要性が高く認識されているが札幌圏、大阪圏ではコンセプトデザインの 重要性が高い。

設問 2-2(1) 企画段階(製造業・IT)

12 4

1 4 3 1

8 0

21 4

5 4

5 0

4 0

16 4

3 1

2 0

3 0

0 5 10 15 20 25 コンセプトデザイン

形状デザイン Webデザイン パッケージデザイン グラフィックデザイン 空間デザイン ブランドデザイン その他

回答数(複数回答)

大阪圏 札幌圏 首都圏

設問2-2(2) 研究開発段階(製造業・IT)

11 13 1

3 1 1 2 0

7 8 4 3 0

1 4 0

10 8 0

0 0 0

2 0

0 5 10 15

コンセプトデザイン 形状デザイン Webデザイン パッケージデザイン グラフィックデザイン 空間デザイン ブランドデザイン その他

回答数(複数回答)

大阪圏 札幌圏 首都圏

設問 2-2(6) 広報段階(製造業・IT)[首都圏]

3 0

4 0

10 5 3 0

2 1

5 2

15 3

5 0

4 1

9 1

7 5 4 0

0 5 10 15 20

コンセプトデザイン 形状デザイン Webデザイン パッケージデザイン グラフィックデザイン 空間デザイン ブランドデザイン その他

回答数(複数回答)

大阪圏 札幌圏 首都圏

設問 2-2(5)営業段階(製造業・IT)

3 2

5 2

16 3

4 0

3 3

7 3

11 3

8 0

3 0

5 4

8 6

10 0

0 5 10 15 20

コンセプトデザイン 形状デザイン Webデザイン パッケージデザイン グラフィックデザイン 空間デザイン ブランドデザイン その他

回答数(複数回答)

大阪圏 札幌圏 首都圏 設問2-2(3) 設計段階(製造業・IT)

3

14 1

3 0 0

2 0

7

12 8 3 0

1 2 0

3

13 1

4 0 0 1 0

0 5 10 15

コンセプトデザイン 形状デザイン Webデザイン パッケージデザイン グラフィックデザイン 空間デザイン ブランドデザイン その他

回答数(複数回答)

大阪圏 札幌圏 首都圏

設問 2-2(4) 製造段階(製造業・IT)[首都圏]

3 5 2

3 0 0 0

1

5

11 2

4 2 0

2 1

3

7 0

7 1

0 2 0

0 2 4 6 8 10 12

コンセプトデザイン 形状デザイン Webデザイン パッケージデザイン グラフィックデザイン 空間デザイン ブランドデザイン その他

回答数(複数回答)

大阪圏 札幌圏 首都圏

(29)

③自社製品(受注生産や下請けでないオリジナルに開発した製品)の開発 

○自社開発割合 

 中小製造企業、ベンチャーIT企業では自社製品比率が25%以下の企業が48%と半数近 く、受託生産型が多数を占める。

                     

○自社製品開発へのデザイン導入 

  自社製品開発では半数近くの企業が、デザイン導入を実施している。 

                                   

設問3-1 自社開発割合(製造業・IT)[全地域]

自社製品比率 0-24%, 55, 48%

自社製品比率 25-49%, 8, 7%

自社製品比率 50-74%, 14,

12%

自社製品比率 75-100%, 38,

33%

自社製品比率 0-24%

自社製品比率 25- 49%

自社製品比率 50- 74%

自社製品比率75- 100%

設問3-1(5) 自社製品開発にデザインを導入したか(製造業・

IT)[全地域]

デザイン導入 あり, 55, 47%

デザイン導入 なし, 26, 23%

無回答, 34, 30%

デザイン導入あり デザイン導入なし 無回答

(30)

○自社製品開発へのデザイン導入効果 

  デザイン導入の効果があったと評価している企業が90%以上を占めており、デザイン導 入の満足感は高い。 

                   

○自社製品開発の形態 

 自社製品開発の形態は自社単独が 45 社で最も多く、第二位が自社+既知の取引先、親企 業、グループ企業という関係深いグループ内の連携、第三位が自社+自社が見つけた外部 デザイナーである。

 

設問 3-2 自社 もしくは 自社+既知の取引先等又は 外部支援機関による製品開発(製造業・IT)[全地域]

45 31

6 5 1 0

1

20 3

1 0

4 0 0 0 0

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

自社単独 取引先・親企業・グループ企業 大学等高等教育機関や旧国立研究所 公設試 産業支援機関 金融・VC(ベン チャーキャピ タル) 業界団体 自社で見つけた系列関係のない他社・外部デザイ ナー 取引先・親企業の紹介によ る 系列関係のない他社・外部デザイ ナー 大学等や旧国立研究所の紹介によ る 系列関係のない他社・外部デザイ ナー 公設試の紹介によ る 系列関係のない他社・外部デザイ ナー 産業支援機関の紹介によ る 系列関係のない他社・外部デザイ ナー 地方公共団体の紹介によ る 系列関係のない他社・外部デザイ ナー 金融・VC(ベンチャーキャピ タル)の紹介によ る 系列関係のない他社・外部デザイ ナー 業界団体の紹介によ る 系列関係のない他社・外部デザイ ナー その他

回答数

 

設問 3-1-1(6) デザインの効果の有無(製造業・IT)[全地域]

効果有り, 48, 91%

効果無し, 5, 9%

効果有り 効果無し

(31)

○自社製品開発の形態(中小製造企業、ベンチャーIT企業別)

中小製造企業、ベンチャーIT企業ともに自社単独、自社グループ内、自社で見つけた 外部企業との開発が多く、第三者が関与した連携構築が少ない

設問3-2 開発形態(製造業)

37 23

6 4 1

0 1 17

2 1 0

4 0 0 0 0

0 5 10 15 20 25 30 35 40

自社単独 取引先・親企業・グループ企業 大学等高等教育機関や旧国立研究所 公設試 産業支援機関 金融・VC(ベンチャーキャピタル) 業界団体 自社で見つけた系列関係のない他社・外部デザイナー 取引先・親企業の紹介による系列関係のない他社・外部デザイナー 大学等や旧国立研究所の紹介による系列関係のない他社・外部デザイナー 公設試の紹介による系列関係のない他社・外部デザイナー 産業支援機関の紹介による系列関係のない他社・外部デザイナー 地方公共団体の紹介による系列関係のない他社・外部デザイナー 金融・VC(ベンチャーキャピタル)の紹介による系列関係のない他社・外部デザイナー 業界団体の紹介による系列関係のない他社・外部デザイナー その他

回答数

 

設問3-2 開発形態(IT)

6 7 0 1

0 0

0 1 3

0 0 0 0 0 0 0

0 1 2 3 4 5 6 7 8

自社単独 取引先・親企業・グループ企業 大学等高等教育機関や旧国立研究所 公設試 産業支援機関 金融・VC(ベンチャーキャピタル) 業界団体 自社で見つけた系列関係のない他社・外部デザイナー 取引先・親企業の紹介による系列関係のない他社・外部デザイナー 大学等や旧国立研究所の紹介による系列関係のない他社・外部デザイナー 公設試の紹介による系列関係のない他社・外部デザイナー 産業支援機関の紹介による系列関係のない他社・外部デザイナー 地方公共団体の紹介による系列関係のない他社・外部デザイナー 金融・VC(ベンチャーキャピタル)の紹介による系列関係のない他社・外部デザイナー 業界団体の紹介による系列関係のない他社・外部デザイナー その他

回答数

   

(32)

○自社製品開発で何を重視するか(地域別) 

 全地域で新規性を重要と考えている。首都圏では市場性が他地域よりも重要視されてい る。それに対して札幌圏、大阪圏では自社の強みをいかせることを重要視している。

重視した点1位(製造業・IT)[首都圏]

新規性, 12

収益性, 0

市場性, 10 自社の強みを活かす, 2

デザイン性, 1 他製品との差別化, 1

自社ブランド, 1 機能性, 5

安全性, 2 環境にやさしい, 0 生産・製造しやすさ, 0 その他, 1

新規性 収益性 市場性 自社の強みを活かす デザイン性 他製品との差別化 自社ブランド 機能性 安全性 環境にやさしい 生産・製造しやすさ その他

設問3-3 重視した点第一位(製造業・IT)[札幌圏]

新規性

収益性

市場性 自社の強みを活かせるこ

と デザイン性 他製品との差別化 自社ブランドらしさ・ブラン ドの強化・新ブランドの構

築

機能性 安全性 環境に優しい製品である

こと 生産・製造しやすさ

その他

新規性 収益性 市場性

自社の強みを活かせること デザイン性 他製品との差別化 自社ブランドらしさ・ブランド の強化・新ブランドの構築 機能性

安全性

環境に優しい製品であるこ と

生産・製造しやすさ その他

設問 3-3 重視した点 第1位(製造業・IT)[大阪圏]

新規性, 5, 19%

収益性, 1, 4%

市場性, 2, 7%

自社の強みを活かせること, 5, 19%

デザイン性, 2, 7%

他製品との差別化, 1, 4%

ブランドらしさ・ブランドの

・新ブランドの構築, 6, 22%

機能性, 2, 7%

安全性, 2, 7%

環境に優しい製品であること, 0, 0%

生産・製造しやすさ, 1, 4%

その他, 0, 0%

新規性 収益性 市場性

自社の強みを活かせること デザイン性 他製品との差別化 自社ブランドらしさ・ブランドの強 化・新ブランドの構築 機能性 安全性

環境に優しい製品であること 生産・製造しやすさ その他

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