平成 15 年 度 わ か る授業創造プ ラン
道 徳 学 習 指 導 案 ̀
日 日寺 平 成 15年 9月 3日 (水 ) 5校 日 寺 学 級 2 年 E 組 男 1 4 名 女 1 9 名 計 3 3 名 指 導者 教 諭 三 戸 真 丈
1. 教 材名 『 本当の優 しさとは』
2, 主 題名 と内容項 目
「 本 当の優 しさにつ いて考 え よ う」
2 . 主 として他 の人 との関わ り1 こ 関すること
( 2 ) 温 かい人 間愛 の精神 を深め 、他 の人 々に対し感 謝と思いや りの心 を持つ。
3 . 主 と して 自然や 崇 高な もの との関わ りに関す る こ と。
( 2 ) 生 命 の尊 さを理解 し、か けが えのない 自他 の生命 を尊重す る。
( 3 ) 人 間 には弱 さや醜 さを克服 す る強 さや気高 さが あ ることを信 じて、人間 として生 きるこ と に喜び を見 いだす よ うに努 める。
3.教 材 について
この教材 は、 コール バー グ博士の道徳性認知発達段 階理論 に基づ く 「 モ ラルジ レンマ授業Jを 実践す る ために、荒木紀 幸博 士 が教材 と して取 り上 げ られ てい る ものの一つ で、丸 山屋敏作成 に よるものである。
「 癌 の告知 は是 か非 か」 とい う問題 は、患者 の立場 、家族 の立場 、医者 の立場 (ま た、患者 の精神的 な 状態 に よって も意 見 が分 かれ る。患者本 人 に とつては 、 「 生 き方、生 き甲斐」 に関わ るものであ り、患者 を取 り巻 く人々にとっては、「思いや りの心」について深 く考えさせ られ る問題である。人間の生死に関 わる経験の少ない生徒達に、 「 癌の告知 は是か非か」 とい う問題 を、ジ レンマ資料について考 え させ るこ とは、「 命 の尊厳」 「 思いや りの心」 「 家族愛」を考 え させ る上で、思考 を深化 させ るよい教材 となる。
4,生 徒の実態
男子は若干幼 さが残 るが、 ̀明
るく元気 な生徒が多い。女子 は比較的お とな しく、授業な どでは積極的に, 発言す ることは少ないが、思慮深い生徒 が多い。男女 の仲は良 く、和気 あいあい と話せ る雰囲気がある。
生徒にとって人間の生死に直面す る経験 はまだ少ない と思 われ るが、大人による犯罪だけではなく、
小 ・中学生による殺人事件や犯罪が多発す るとい う最近の状況の中、命 の尊 さや思いや りの心、 さらには、
生き方についてあらためて考 えさせ ていきたい。
5.ね らい
「 生命の尊重 '思 いや りの心 ・家族愛」 について道徳 的思考を深める。
主人公の葛藤状態 を把握 し、主人公の取 るべき態度 について意志決定 をす る。
判断の違いに基づいて、温かい雰囲気で話 し合いが できる。
(ここでは、生徒一人一人が主体的 に意志決定す ることを求めてい るのであ り、到達すべ き価値内容 を 求めない。)
授業計画
1 ) 資 料 に関す る第 1次 読み とりお よび意志決定 2 ) 癌 に関す る学習 、
( 0 , 5 時間) ( 0 , 5 時間)
6,
3)資 料に関する第2次読みとり。デイスカッション・および意志決定 (1時 間)【本時】
7.(1)展 開案 (第 1次 )
学 習 活 動 意 識 の 流 れ 指導上の留意点
1.学習の めあて を知 る。
2 . 資料 『本 当の優 しさ は』を読む。
○ 全 体 的 なオ リエ ンテ ー シ ョ ンを してお く。
○ モ ラル ジ レンマ授 業 につ い て簡 単 に説 明す る。
○正解 を求 めるものではない。
○討論で論破す るものではない。 な ど
〇 めあて をふ ま えて読む。
○教師 が音読 を行 う。
4.状況 を把握 す る。 ○状況 を把握 す る。 (板書) (ア)登 場人 物 を確認
・佐藤 さん 。 佐藤 さんの奥 さん 。 医者 (イ)佐 藤 さんの職業
・売れ つ子 の小説家
・「忙 しい。時間がない。」 と言 う。
(ウ)医 者 が佐藤 さん に言 つた と思われ る言葉
・働 き過 ぎで疲れ がたまってい る。
(工)医 者 が奥 さん に言 つた言 葉
・末期 ガ ンで ある。
・長 くて 1年 、短かければ 3ヶ 月の命 であ る。
(オ)奥 さん が迷 って い るこ と
・佐藤 さんがガ ンで あることを知 らせ るべ きか、
知 らせ るべ きで はないか。
① 奥 さん の葛 藤状況 を理解 す るた め 、質 問 と状況 を整 理 して板 書す る。
① 多忙 で 、仕 事 に情熱 を持 っ て 取 り組 んでい る こ とを押
さえ る。
○ 医者 が佐 藤 さん本 人 には言 わず 、奥 さん にだ け病名 を 告 げた こ とを明確 にす る。
① 末期 ガ ン患者 の症 状や 、精 神 的 な状 態 につ い て考 え る 時間 を作 る。
○ ガ ン告 知 につ いて の新 聞記 事 等 、 お 母 さん の 立場 に立 つ て考 え るための資料 を提 示す る。
5 . 第1 次 の判 断 ・理 由づ けをす る。
① ワー ク シー トヘ の記入
○佐藤 さん の奥 さんは ど うすべ きです か。
( A ) 事 実 を知 らせ るべ き
( B ) 事 実 を知 らせ るべ きで はない ( C ) 迷 ってい る
① ワー クシー トに くわ しい理 由を書 く。
①夫婦 間の深 い愛情 に基づい た葛藤へ と結びつ けるため に、 自分の家族や愛す る人 が患者 の場合を想像 させ る。
①十分時間を取る
(2)展 開案 (第 2次 )・ ・・本時
学 習 活 動 意 識 の 流 れ 指導上 の留意 点
1 . 資 料 の再読 と状況 の確
認をす る。 O資 料 『本 当の優 しさとは』 を読んで (代表読み) 前時 の内容 を想起す る。
○佐藤 さんの奥 さんは どんなこ とで迷 ってい るか。
(A)事 実 を知 らせ るべ きか (B)事 実を知 らせ るべ きではない
〇 第 1次 で奥 さんの葛藤状 況 の理 解 、論点 の把握 は行 つ て い る。
こ こで は再読 し確認す る。
2 , 自分 の第 1 次 の判 断 理 由づ けを見直す。
3 . 第1 次 の全 体 の判 断 理 由づ けを知 る。
4 , 他者 の理 由づ け に対す る賛成 意見 ・反対意 見
, 質 問を考 える。
① ワー クシー トに記入 す る
5 . 他者 の理 由づ けに対 す る意 見や質 問を発表す る。
6 . 焦点化 され た論 点 につ い て討論す る。
○佐藤 さんの奥 さんは ど うす べ きです か。
○板書
( A ) 事 実 を知 らせ るべ き
( B ) ヽ 事 実 を知 らせ るべ きで はな い
( ) 名 ( ) 名 ( ) 名 (C)迷 つてい る i
O他 者 の考 え方 と 把握 す る。
自分 の考 え方 の相違 点 を確認 し、
○相違 点 に対す る 「 賛成 ・反 対 ・質問」 な どの意 見 を考 え、 ワー クシ十 卜へ書 き込む。
①各 自挙手 して 自由なデ ィスカ ッシ ョンをす る。
(予想 され る論 点)
◆佐 藤 さん はガ ンだ と聞いた らどんな気持 ちにな る
か 。
◆佐藤 さんののこ りの人生を有意義な ものにす るに は奥 さんは どうすべきか。
●自分 が も しガンな ら告知 してほ しいか。
○教 師 か ら出 され た焦 点化 した質 問について討論 す ` る。
【中心発問】 '
「 告知す ることと、告知 しないことは、この場合、
どちらが本 当の優 しさといえるだろ うか ?」
【 補助発問】 カ
「 人 によっては (状況 によつて も)告 知を求 める人 と、そ うでない人がい るこ とに気づ くべ きではな いか。 あなたの場合 は どうか ?」′
(提示 され る論点)
●ガ ンだ と告 げ られた ときの佐藤 さんのシ ョックは どうだろ う。
●も しあなたが佐藤 さんな らガ ンだ と事実を告 げて ほ しいです か。
●お父 さんに隠 し続 けている奥 さんの心の苦 しさは どうだろ う。
●医者 は ど うすべ きだ と思います か。
○ 自分 の第 1次 の判断 ・理 由 づ けを再確認 し、討論に備 える。
○第 1次 の判断 ・理 由づ けの 人数 分布や判断 ・理 由づ け を知 らせ る。
O友 達の理由づけを見なが ら、
自分 の もの との類似点 ・相 違 点 を確認す るよ うに指示 す る。
①書 き込む時間を確保する。
①各 自の書き込み をもとに 自 由 に発 表できるよ う最初 は 指名す る。
①書 き込 まれ た内容だけで な く、発表 された意見 ・質 問 に対す る考 えも発表す るよ
う促する
Oデ ィスカ ッシ ョンを活発 に す るた め論点を予想 してお
く。
O予 想 され る論点の提示 は し ない。
①発 表 の様子 を見 なが ら、教 師 が徐 々に論点 を整理 して 提示 し、討論を進 めてい く。
① ジ レンマ授業の最 も大切 な 時 間 とい えるので、十分 な 時間を取る。
※話 し合いの流れ,ご よつて│
は、【資料 1】 の統計 を1 提示す る。 !
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