平 成 19 年 教 育 課 題 研 究 特 別 支 援 教 育 に関 する研 究
−通 常 の学 級 における障 害 者 理 解 の た め の 学 習 に 関 す る 指 導 の 在 り 方 −
平成20年3月
東京都教職員研修センター 教育開発課
目 次
障害者理解のための学習に関する教員研修計画・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
Ⅰ章 障害者理解のための学習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 1 障害者理解のための学習が必要な背景
2 障害者理解のための学習等に関する関連法令 ワークシート1
Ⅱ章 ICF(国際生活機能分類)について ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 1 特別支援教育における ICF(国際生活機能分類)の視点
2 ICF(国際生活機能分類)の理念
ワークシート2
Ⅲ章 障害者理解のための学習の指導の在り方 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
1 教育活動全体での指導 2 正しい障害者理解について
3 障害者理解のための学習を実施する際の教員の留意点 4 発達段階やねらいを明確にした指導
5 障害者理解のための学習の重点と構成要素 6 ビデオ教材を活用した授業
参考資料・ワークシート3・ワークシート4・ワークシート5
Ⅳ章 参考資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
1 ビデオ教材を活用した道徳の学習指導案例 2 特別活動の学習指導案例
3 障害者理解のための体験的な活動例1・2
はじめに
本研修資料は、平成 19 年度教育課題研究「特別支援教育に関する 研究」に基づき作成されています。
小学校・中学校等の通常の学級における障害者理解のための学習の
在り方について理解を深め、今後の特別支援教育の推進に役立てれば
幸いです。
障害者理解のための学習に関する教員研修計画
(1) 研修目的
① 教員が、ICF(国際生活機能分類)の考え方に基づいて、障害及び障害者について理解する。
② 通常の学級において児童・生徒が正しく障害者理解するための教材や学習活動及び指導する 際の教員の留意点について知る。
(2) 研修計画
研修テーマ ねらい 主な内容【研修方法】
関連する章
1 障害者理解のため
の学習
(1)特 別 支 援 教 育 の 推 進 を 図る上で、通常の学級に お け る 障 害 者 理 解 の た め の 学 習 が 重 要 で あ る ことを理解する。
(2)通 常 の 学 級 に お け る 障 害 者 理 解 の た め の 学 習 が 求 め ら れ て い る 背 景 や目的を知る。
①各種法令及び学習指導要領等との関連 【講義】
②東京都の特別支援教育の推進 【講義】
③交流及び共同学習や副籍制度の推進 【講義】
Ⅰ章
2 ICF(国際生活機能 分 類 ) に 基 づ く 障 害についての考え 方
(1)ICF(国際生活機能分類) の考え方を理解する。
(2)ICF(国際生活機能分類) に示された個人因子・環 境因子及び活動・参加に ついて具体的に考える。
①ICF(国際生活機能分類)の概要 【講義】
②これまでの障害定義 【講義】
③個人因子・環境因子について
【演習・協議】
Ⅱ章
3 体験的な活動と
支援方法の検討
(1)障 害 者 理 解 の た め の 学 習 に お い て 体 験 的 な 活 動 を 実 施 す る 際 の 留 意 点について理解する。
(2)障 害 者 を 理 解 す る た め の 体 験 的 な 活 動 を 実 際 に行うとともに、体験を 基 に 支 援 方 法 に つ い て 具体的に考える。
①体験的な活動の取組状況
【講義】
②体験的な活動の実施 【演習】
③体験的な活動の検討
【演習・協議】
Ⅲ章
Ⅳ章
4 ビデオ教材を活用 した授業づくり
(1)ビ デ オ 教 材 を 活 用 し た 障害者理解のための学習 の在り方について理解す る。
(2)ビ デ オ 教 材 の 視 聴 を 行 い、視聴したビデオを活 用した学習指導案を検討 する。
①障害者理解のための学習における教材 開発と評価 【講義】
②ビデオ教材の視聴と学習指導案の検討
【演習・協議】
③障害者理解のための学習における配慮 事項 【講義】
Ⅲ章
Ⅳ章
1
Ⅰ章 障害者理解のための学習
1 障害者理解のための学習が必要な背景 (1) 共生社会の実現に向けた流れ
我が 国が目指す べき社会は 、障害の有 無にかかわ らず、誰も が相互に人 格と個性を 尊重し 支 え合 う共生社会 である。そ の実現のた め、障害者 基本法や障 害者基本計 画に基づき 、ノーマ ラ イゼ ーションの 理念に沿っ た障害者の 社会への参 加・参画に 向けた総合 的な施策が 推進され て いる 。
学校 教育におい ては、障害 者の自立と 社会参加を 見通した取 組を含め、 共生社会の 実現に 向 けた 役割を果た すことが求 められてお り、特別支 援教育の推 進はその一 翼を担うも のである。
1976 年、国連は 総会決議に より 1981 年 を「完全参 加」をテー マとする国 際障害者年 と宣言 し 、更に 1979 年の 総会決議 により国際 障害者年の テーマを「完全参加と 平等」に拡 大するこ と を決 定した。
そし て、1980 年に国際障 害者年行動 計画を採択 し、1983 年から 1992 年を国際障 害者の 10 年と 定めた。こ の世界的潮 流の影響を 受け、我が 国でも障害 者の「完全 参加と平等 」に向け た 立法 や行政施策 が進められ てきた。
特に 、1980 年 に採択され た国際障害 者年行動計 画では、「ある 社会が その構成員 のいくらか の人 々を閉め出 すような場 合、それは 弱くもろい 社会であり 、障害者は 、その社会 の他の異な っ た ニ ー ズ を 持 つ 特 別 な 集 団 と 考 え ら れ る べ き で は な く 、そ の 通 常 の 人 間 的 な ニ ー ズ を 満 た す の に特 別の困難を 持つ普通の 市民と考え られるべき こと」など 我が国が目 指す共生社 会の実現 に 向け た基本的理 念が示され ており、こ れらの理念 を学校関係 者及び児童 ・生徒が理 解するた め にも 障害者理解 のための学 習の在り方 を改めて検 討する必要 がある。
(2) 特別支援教育の本格的実施
特別 支援教育は 、障害のあ る児童・生 徒等の重度 ・重複化や 多様化が進 む中、特別 支援学 校 に在 籍する児童 ・生徒だけ でなく、小 ・中学校の 特別支援学 級に在籍す る児童・生 徒及び通 常 の学 級に在籍する LD、ADHD、高機能自 閉症等の児 童・生徒に 対し、適切 な教育的支 援を行う こ とを 目的とした 教育である 。国は「今 後の特別支 援教育の在 り方につい て(最終報 告)」(平 成 15 年 3 月)にお いて、障害 の種類や程 度に応じた 特別な場で 指導を行う「特殊教育 」から、LD、
ADHD、高機能自 閉症等を含 め障害のあ る児童・生 徒一人一人 の教育ニー ズに応じて 適切な教 育 的支 援を行う「 特別支援教 育」への転 換を図る基 本方針を示 した。
そして、
平 成 18
年 6月 に学 校 教 育 法 等 の一 部 を改 正 する法 律 が公 布 され、幼 稚 園 ・小 学 校 ・中 学 校・高等学校において、LD、ADHD、高機 能自閉症等を含め障害のある幼児・児童・生徒に対して、適切 な教育を行うことが規定された。この ことから、 特別支援教 育は、特別 支援学校だ けでなく、 幼稚園・小 学校・中学 校・高 等 学校 においても 取り組むこ とが義務付 けられ、平成 19 年度 から本格的 な実施が始 まった。
(3) 東京都の教育施策との関連
東京 都教育委員 会では、教 育目標を達 成するため の基本方針 に基づき、 特別支援教 育推進計
2
画第 二次実施計 画(計画期 間:平成 20〜22年度) を策定し、 LD、ADHD、 高機能自閉 症等を含め 障害 のある児童 ・生徒の特 別な教育ニ ーズに対応 するため、 小・中学校 における特 別支援教育 を円 滑に進める 体制の整備 を推進する とともに、 特別支援学 校に在籍す る児童・生 徒の副籍制 度の 円滑な導入 に向けた取 組を推進し ていくこと を示してい る。
そし て、東京都 特別支援教 育推進計画 第二次実施 計画(平成 19年11月) では、一人 一人を大 切に する教育を 推進するた めの都民へ の理解啓発 や都立高等 学校等にお ける近隣の 都立特別支 援学 校との交流 活動を促進 し、都立高 等学校等の 生徒が障害 児(者)理 解を深め共 生社会の実 現に 寄与する人 材となるよ う育成する ことが示さ れた。
この ことからも 、障害者理 解のための 学習は、特 別支援教育 推進のため に、すべて の校種で 取り 組まなけれ ばならない 重要な課題 であると言 える。
(4) 副籍制度の実施
東京 都教育委員 会は、 「東京 都特別支援 教育推進計 画」 (平成 16 年 11 月 )の基 本理念 として、
「障 害のある児 童・生徒等 の一人一人 の能力を最 大限に伸長 するため、 乳幼児期か ら学校卒 業 後ま でのライフ ステージを 見通した多 様な教育を 展開し、社 会的自立を 図ることの できる力 や 地域 の一員とし て生きてい ける力を培 い、ノーマ ライゼーシ ョン社会の 実現に寄与 する」こ と を示 し、その基 本理念の具 現化の一方 策として副 籍制度を実 施すること となった。
副籍 制度とは、 都立特別支 援学校の小 ・中学部に 在籍する児 童・生徒が 、居住する 地域の 区 市町 村立小・中学校に副次 的な籍( 以下「副籍 」という。)をも ち、直接 的な交流や 間接的な 交 流を 通じて、居 住する地域 とのつなが りの維持・ 継続を図る 制度である 。さらに、 副籍制度 に おい ては、 「児 童・生徒す べてが行う 交流」とし て学校便り の交換(間 接的な交流 )の実施を 進 めて いる。
副籍 制度の実施 による期待 される効果 としては、 区市町村立 小・中学校 に在籍する 児童・ 生 徒に とっては、 障害のある 児童・生徒 と交流する ことで、特 別支援教育 や障害に対 する正し い 理解 と認識を深 めることが でき、同じ 社会に生き る人間とし て、互いを 正しく理解 し、共に 助 け合 い、支え合 って生きて いくことの 大切さを学 ぶことがで きることが 挙げられて いる。
(5) 交流及び共同学習の推進
平 成 14 年 12 月に閣 議決定 された障害 者基本計画 において 、「 21 世紀に 我が国が目 指すべき 社会 は、障害の 有無にかか わらず、国 民誰もが相 互に人格と 個性を尊重 し支え合う 共生社会 と する 必要がある 。共生社会 においては 、障害者は 、社会の対 等な構成員 として人権 を尊重され 、 自己 選択と自己 決定の下に 社会のあら ゆる活動に 参加、参画 するととも に、社会の 一員とし て その 責任を分担 する。他方 、障害者の 社会への参 加、参画を 実質的なも のとするた めには、 障 害者 の活動を制 限し、社会 への参加を 制約してい る諸要因を 除去すると ともに障害 者が自ら の 能力 を最大限発 揮し自己実 現できるよ う支援する ことが求め られる。(以下省略 )」という考 え 方に 立った障害 者施策の基 本的方向性 が定められ た。平成 16 年6月に 改正された 障害者基本 法 では 、教育に関 して「障害 のある児童 及び生徒と 障害のない 児童及び生 徒との交流 及び共同 学 習を 積極的に進 めることに よって、そ の相互理解 を促進しな ければなら ない。(同 法第 14 条 第
3
3項 )」ことが 示された。さらに、障 害者基本法 の改正の内 容を受け、中央教育審 議会答申「 特 別支 援教育を推 進するため の制度の在 り方につい て」 (平成 17 年 12 月 8 日)にお いて、小・中 学校 の特別支援 教育を推進 するために 、特殊学級(平成 19 年度 から特別 支援学級 )と通常の 学 級に おける交流 及び共同学 習の促進が 提言された 。交流及び 共同学習は 、特別支援 教育を推 進 する 上で、障害 のある児童 ・生徒と障 害のない児 童・生徒の 相互理解を 促すことも 含めた重 要 な取 組であり、 今後積極的 に取り組む ことが求め られている 。
(6) 交流及び共同学習を促進させるための課題
平成 18 年3月 独立行政法 人国立特殊 教育総合研 究所(現在 の独立行政 法人国立特 別支援教 育 総合 研究所)が 行った「交 流及び共同 学習に関す る調査研究 」において 、盲・ろう ・養護学 校
(現 在の特別支 援学校)が 実施してい る小学部・ 中学部の学 校間交流の 課題及び特 殊学級( 現 在の 特別支援学 級)が実施 している小 学校・中学 校の交流及 び共同学習 の課題とし て、 「実施 相 手校 の意識・理 解」「交流 先の学級の 担任や児童 生徒の意識 ・理解」が 多く挙げら れた。
この ことからも 、今後特別 支援教育を 推進する上 で、交流及 び共同学習 の促進が重 要な課 題 であ り、交流及 び共同学習 を円滑に実 施するため にも通常の 学級の児童 ・生徒及び 教員等に 対 して 、障害者理 解に関する 啓発を図る 必要がある と言える。
2 障害者理解のための学習等に関する関連法令 (1) 交流及び共同学習に関する法令等
①障害者基本法第 14 条第3項(平成 16 年6月改正)
②小学校学習指導要領(平成 10 年3月)総則の第5の(11) ③中学校学習指導要領(平成 10 年3月)総則の第5の(12)
④小学校学習指導要領解説総則編(平成 11 年5月)
国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 、 障 害 の あ る 児 童 及 び 生 徒 と 障 害 の な い 児 童 及 び 生 徒 と の 交 流 及 び 共 同 学 習 を 積 極 的 に 進 め る こ と に よ っ て 、 そ の 相 互 理 解 を 促 進 し な け れ ば な ら ない 。
開か れた学校づ くりを進め るために、地域や学校 の実態に応 じ、 ・・・家 庭や地域 社 会と の連携を深 めること。また 、・・・盲学校、聾学校及び 養護学校な どとの間の 連携 や 交 流 を 図 る と と も に 、 障 害 の あ る 児 童 生 徒 や 高 齢 者 な ど と の 交 流 の 機 会 を 設 け る こ と。
障 害 の あ る 幼 児 児 童 生 徒 と の 交 流 は 、 児 童 が 障 害 の あ る 幼 児 児 童 生 徒 と そ の 教 育 に 対 す る 正 し い 理 解 と 認 識 を 深 め る た め の 絶 好 の 機 会 で あ り 、 同 じ 社 会 に 生 き る 人 間 と し て 、 お 互 い を 正 し く 理 解 し 、 共 に 助 け 合 い 、 支 え 合 っ て い き て い く こ と の 大 切 さ を 学ぶ 場でもある と考えられ る。盲学校、聾学校及 び養護学校 との交流の 内容として は、
例 え ば 、 学 校 行 事 や 学 習 を 中 心 に 活 動 を 共 に す る 直 接 的 な 交 流 の ほ か 、 文 通 や 作 品 の 交換 といった間 接的な学習 が考えられ る。
4
⑤盲学校、聾学校及び養護学校小学部・中学部学習指導要領 総則第7の1(6)
⑥盲学校、聾学校及び養護学校学習指導要領解説総則等編 (平成 12 年3月)
⑦特別支援教育を推進するための制度の在り方について(答申)(平成 17 年 12 月)
(2) 副籍制度について
東京都では 、都立特別 支援学校の 小・中学部 に在籍する 児童・生徒 の「地域と のつなが り の維 持・継続を 図る」ため に、居住す る地域の区 市町村立小 ・中学校に 副次的な籍 (副籍 ) をも ち直接的・間接的な交 流ができる「副籍制度 」を平成 19 年度より 実施するこ ととな り ま した 。
・ ・ 特 に 、 児 童 又 は 生 徒 の 経 験 を 広 め て 積 極 的 な 態 度 を 養 い 、 社 会 性 や 豊 か な 人 間 性を 育むために、学校の教 育活動全体 を通じ、小学 校又は中 学校の生徒 及び地域の 人々 との 活動を共に する機会を 積極的に設 けるように すること。
障 害 の あ る 児 童 生 徒 の 経 験 を 広 め 、 社 会 性 を 養 い 、 豊 か な 人 間 性 を 育 て る 上 で 、 大 き な 意 義 を 有 し て い る こ と か ら 、 小 ・ 中 学 校 の 児 童 生 徒 や 地 域 の 人 々 と 活 動 を 共 に す る 機 会 を 積 極 的 に 設 け る よ う に す る こ と が 大 切 で あ る 。 ま た 、 交 流 は 、 児 童 生 徒 が 他 の 学 校 の 児 童 生 徒 や 地 域 の 人 々 と 理 解 し 合 う た め の 絶 好 の 機 会 で あ り 、 同 じ 社 会 に 生 き る 人 間 と し て 、 お 互 い を 正 し く 理 解 し 、 共 に 助 け 合 い 、 支 え 合 っ て 生 き て い く こ と の 大 切 さ を 学 ぶ 場 で も あ る と 考 え ら れ る 。 交 流 の 内 容 と し て は 、 例 え ば 、 近 隣 の 小 学 校 や 中 学 校 と 学 校 行 事 や ク ラ ブ 活 動 、 部 活 動 、 自 然 体 験 活 動 、 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 な ど を 合 同 で 行 っ た り す る 直 接 的 な 交 流 の ほ か 、 文 通 や 作 品 の 交 換 、 コ ン ピ ュ ー タ ー や 情 報通 信ネットワ ークなどを 活用した間 接的な交流 が考えられ る。
障害 者基本法に おいて、障 害のある児 童生徒と障 害のない児 童生徒との 交流及び共 同学 習を積極的 に進める旨 が規定され たことも踏 まえ、特殊 学級を担当 する教員と 通 常の 学級を担当 する教員の 連携の下で 、特殊学級 に在籍する 児童生徒が 通常の学級 で 学ぶ 機会が適切 に設けられ ることを一 層促進する とともに、 その際の教 育内容の充 実 に努 めるべきで ある。
また 、交流及び 共同学習の 機会が充実 されるとと もに、特別 支援学校( 仮称)のセ ンタ ー的機能が 発揮される ことを前提 とすれば特 殊学級を担 当する教員 が通常の学 級 に在 籍するLD ・ADHD ・高機能自 閉症等の児 童生徒への 指導及び支 援も含めこ れ まで 以上に特別 支援教育に 関する多様 な役割を担 うことも可 能となると 考えられる 。
「 副 籍 制 度 」 と は 、 都 立 特 別 支 援 学 校 の 小 ・ 中 学 部 に 在 籍 す る 児 童 ・ 生 徒 が 、 居 住 する 地域の区市 町村立小・中学 校に副 次的な籍(以下「副籍」と いう 。)をもち、直接 的 な 交 流 ( 小 ・ 中 学 校 の 学 校 行 事 や 地 域 行 事 等 に お け る 交 流 、 小 ・ 中 学 校 の 学 習 活 動 へ の 参 加 等 ) や 間 接 的 な 交 流 ( 学 校 ・ 学 級 便 り の 交 換 等 ) を 通 じ て 、 居 住 す る 地 域 と のつ ながりの維 持・継続を 図る制度で す。
こ の 制 度 に よ り 、 居 住 す る 地 域 の 中 で 、 障 害 の あ る 児 童 ・ 生 徒 と 障 害 の な い 児 童 ・ 生 徒の 相互理解が 進み、「豊 かな心の育 成」につな がっていく ことが期待 される。
* 特 別 支 援 教 育 推 進 の た め の ガ イ ド ラ イ ン 東 京 の 特 別 支 援 教 育
〜 特 別 支 援 教 育 体 制 ・ 副 籍 モ デ ル 事 業 等 報 告 書 〜 東 京 都 教 育 委 員 会 ( 平 成 19 年 3 月 ) よ り
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ワー クシート1
障害者理解のための学習について(概論)
1 障害者理解のための学習は、なぜ必要とされているのですか。
その理由や背景をまとめましょう。
2 あなたの所属する学校や担当する学級において、障害者理解のための学習に 関する課題を挙げてください。
3 上記2で挙げた課題に対して、あなたはどのようにして解決を図りますか。
*2 ・3の内容 について、 グループで 協議しまし ょう。
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Ⅱ章 ICF(国際生活機能分類)について
本 章では、 ICF(国際生 活機能分類 )の概要に ついて説明 をします。
なお 、詳しくは 厚生労働省 のホームペ ージに「国 際生活機能 分類−国際 障害分類改 訂版− 」
(日 本語版)が 掲載されて いますので 御参照くだ さい。
厚生 労働省ホー ムページ:
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805‑1.html1 特別支援教育における ICF(国際生活機能分類)の視点
「幼 稚園、小学 校、中学校 、高等学校 及び特別支 援学校の学 習指導要領 の改善につ いて(答 申 )」(平成20年 1月 中央 教育審議会 )では、幼 稚園・小学 校・中学校 ・高等学校 で行う特別 支援 教育につい て、「 障害 のない子ど もが、障害 のある子ど もについて の理解と認 識を深め る こと が重要であ ることから 、理解と認 識を深める ための指導 を充実する 。」と障害 者理解のた めの 学習の重要 性が示され 、さらに、 特別支援学 校における 特別支援教 育について は、「ICF
(国 際生活機能 分類) の考 え方を踏ま え、自立と 社会参加を 目指した指 導の一層の 充実を図 る 観点 から、子ど もの的確な 実態把握、 関係機関等 との効果的 な連携、環 境への配慮 などを盛り 込む 。」という 方向性が示 された。
学習 指導要領の 改善に向け た特別支援 教育の方針 として、ICF(国際生活 機能分類 )の考え 方 を踏 まえること が明確にな ったことか ら、今後の 障害者理解 のための学 習の在り方 についても 、 ICF(国際生活 機能分類) の考え方を 生かすこと が重要であ る。
【 参 考 】
ICF: International Classification of Functioning, disability and Healthの 略 。 人 間 の 生 活 機 能 と 障 害 に 関 す る 状 況 を 記 述 す る こ と を 目 的 と し た 分 類 で あ り 、 健 康 状 態 、 心 身 機 能 、 身 体 構 造 、 活 動 と 参 加 、 環 境 因 子 、 個 人 因 子 か ら 構 成 さ れ る 。 2001年 に WHO( 世 界 保 健 機 関 ) に お い て 採 択 さ れ た 。
2 ICF(国際生活機能分類)の理念
障 害に関する 国際的な分 類としては 、これまで 、世界保健 機関(以下「WHO」)が 1980 年に
「国 際疾病分類 (ICD: International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)」の補助 としての「WHO 国際障 害分類( ICIDH:International Classification of Impairments , Disabilities and Handicaps) が用いられ てきたが、 WHO では、 2001 年5月 の第 54 回総会 において 、その 改訂版 として ICF (International Classification of Functioning, Disability and Health)を採択した 。
ICF は、人間 の生活機能 と障害に関 して、アル ファベット と数字を組 み合わせた 方式で分類 する ものであり 、人間の生 活機能と障 害について 「心身機能 ・身体構造 」「活動」 「参加」の 3つ の次元及び 「環境因子 」等の影響 を及ぼす因 子で構成さ れており、約 1,500 項目に分類さ れて いる。 こ れまでの「ICIDH」が身 体機能の障 害による生 活機能の障 害(社会的 不利を分 類 する という考え 方が中心で あったのに 対し、ICF は、これら の環境因子 という観点 を加えて構 成さ れている。 このような 考え方は、 今後、障害 者はもとよ り、全国民 の保健・医 療・福祉サ ービ ス、社会シ ステムや技 術のあり方 の方向性を 示唆してい るものと考 えられる。 (図1)
「 国 際 生 活 機 能 分 類 − 国 際 障 害 分 類 改 訂 版 − 」( 日 本 語 版 ) よ り
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3 個人因子と環境因子に着目した支援
発達障害等のある特別な教育的支援が必要な児童・生徒の指導につては、ICF(国際生活機能 分類)の構成要素である「個人因子」 「環境因子」の両面に配慮した支援を行うことが重要であ る。
特に、環境因子としての教室施設等の物的な環境や教師の態度、指導方法、集団(友達)等 の人的な環境について、具体的な改善・工夫を明確にして、特別な教育的支援が必要な児童・
生徒の主体的な活動や参加を保障することが求められる。
教職員研修センターでは、平成 18 年度教育課題研究「特別支援教育に関する研究」において、
個人因子・環境因子に着目した幼児・児童の実態把握のための「気付きのシート(試案)」及び 環境作りからできる支援を具体的に示した「支援方法確認シート(試案)」を開発している。
【ICFの各構成要素の定義】
○心身機能とは、身体系の生理的機能(心理的機能を含む)である。
○身体構造とは、器官・肢体とその構成部分などの、身体の解剖学的部分である。
○機能障害(構造障害を含む)とは,著しい変異や喪失などといった心身機能または身体構造上 の 問題である。
○活動とは、課題や行為の個人による遂行のことである。
○参加とは、生活・人生場面への関わりのことである。
○環境因子とは、人々が生活し、人生を送っている物的な環境や社会的環境、人々の社会的な態 度 による環境を構成する因子のことである。
図 1 ICF の 構 成 要 素 の 相 関 図
厚 生 労 働 省 HP「 国 際 生 活 機 能 分 類 − 国 際 障 害 分 類 改 訂 版 − 」( 日 本 語 版 ) よ り
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ワークシート2
ICF(国際生活機能分類)について
1 *研修のはじめに考えてください。
特別支援学校に在籍する視覚障害のある児童(又は生徒)が副籍制度で、あなたの担 当する学級で、定期的に学習を行うことになりました。
あなたは、学級担任としてどのような準備や配慮を行いますか。
2 ICF(国際生活機能分類)の考え方に基づく障害のとらえ方の特徴は何ですか。
以前の障害の考え方と異なる点からまとめてください。
3 ICF の構成要素である環境因子に着目して、児童・生徒の指導の充実を図るために、
どのように学習環境を改善できるか具体的に考えてください。
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Ⅲ章 障害者理解のための学習に関する指導の在り方
1 教育活動全体での指導
障害 者理解のた めの学習に ついては、 主に総合的 な学習の時 間において 実施されて いるが 、 障害 者理解のた めの学習に ついては、 教育活動全 体の中で、 より組織的 ・計画的に 指導する こ とが 重要であり 、各教科・ 道徳・特別 活動及び総 合的な学習 の時間にお いて相互の 関連を図 り なが ら指導を行 うことが求 められる。
特 に、本研究 では、障害 者理解の課 題について 、児童・生 徒が自ら考 え、学習し たことを 日 常生 活における 実践に生か すことが重 要であると とらえてい る。特に、 特別活動や 道徳の授 業 では 、児童・生 徒の実態や 課題を踏ま え、障害者 理解のため の学習の成 果を学校生 活や実際 の 生活 に生かすこ とができる よう指導す ることが大 切である。
図 障 害 者 理 解 の た め の 学 習 に お け る 各 教 科 等 の 関 連
2 正しい障害者理解について
児童 ・生徒が、 正しく障害 者理解をす るためには 、正しい知 識をもつと ともに、障 害者に 関 する 課題を身近 なこととし てとらえて 認識し、主 体的に行動 できる態度 を身に付け ることが 求 めら れる。
【正しい障害者理解の視点における望ましい児童・生徒像】
障害 について関 心をもち、 正しく理解 するととも に、障害を 自分のこと や身近な課 題 と して とらえ、主 体的に支援 の方法や環 境の改善に ついて考え ることがで きる。
【正しい障害者理解に関する学習のねらい】
○障害者に対する支援方法等について正しい知識をもつ。
○周りの環境(物的・人的)が、障害者の活動や参加に対して影響することを認識する。
○障害者の立場で考え、行動する態度を身に付ける。
3 障害者理解のための学習を実施する際の教員の留意点
障 害 者 理 解 の た め の 学 習 に お い て 、 教 員 は 児 童 ・ 生 徒 の 正 し い 障 害 者 理 解 を 促 す と と も に 、 障害 者に対して 固定化した イメージを もたせない ように留意 する必要が ある。
総合的な学習の時間
○ 主 体 的 な 学 習 活 動 や 体 験 的 な 活 動 等 を 通 し て 、 障 害 者 理 解 に 関 す る 課 題 を 知 る 。
各教科等
○ 各 教 科 の 教 材 等 を 通 し て 、障 害 者 理 解 に 関 す る こ と 等 を 知 る
。 特別活動・道徳
○ 障 害 に つ い て 身 近 な 課 題 と し て と ら え 、 自 分 自 身 の 目 標 や 自 己 の 課 題 を 考 え る 。
○ 障 害 者 に 関 す る 資 料 等 を 通 し て 、 思 い や り や 親 切 な ど に つ い て 考 え る 。
関連 関連
関連
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また 、体験的な 活動につい ては、通常 の学級に在 籍する障害 のない児童 ・生徒が、 障害に つ いて 体験を通し て、自分自 身の考えを 整理するこ とのできる 貴重な取組 であるため 、特に留 意 する ことが求め られる。
障害 について具 体的に児童 ・生徒に対 して情報提 供や体験的 な活動等を 行う場合、 視覚障 害 及び 聴覚障害者 、肢体不自 由者及び高 齢者がその 中心となり 、アイマス ク体験や車 いす体験 等 を行 うことも少 なくない。
東京 都における 教育課程の 編成・実施 状況を分析 しても、総合的 な学習 の時間にお ける福祉・
ボラ ンティアの 学習内容で は、点字や アイマスク 、盲導犬、 手話等が挙 げられてい る。
体験 的な活動に ついては、 ねらいや目 的を明確に して、児童 ・生徒に対 して障害に よる不 自 由さ だけを強調 しないよう に指導する ことが重要 である
4 発達段階やねらいを明確にした指導
障害 者理解のた めの学習を 行うに当た っては、児 童・生徒の 発達段階を 考慮し、ね らいや 指 導内 容を選定し たり、指導 方法を工夫 したりする ことが大切 である。そして 、でき るだけ児童 ・ 生徒 の生活に関 わる話題や 題材を取り 上げ具体的 、実際的に 指導するこ とが必要と なる。
表 ICF( 国 際 生 活 機 能 分 類 ) の 視 点 を 踏 ま え た 全 体 計 画 例 ( 各 学 年 の ね ら い 等 )
5 障害者理解のための学習の重点と構成要素
「心 身障害児理 解のための 指導の実際 」( 文部省 平成4年) では 、「指 導過程にお いて自ら進 んで 考え判断し たり、体験 したりする ことによっ て人間尊重 の精神が児 童・生徒の 内面に根 付 くよ うにする必 要がある 。」と示して いる。
また 、障 害者理 解のための 学習に関す る様々な先 行研究では 、 「障害理解 を促す授業 において は、 障害を理解 するための 体験を十分 に行うこと や障害のあ る人と出会 い、自分た ちの考え を 伝え 、話を聞く 活動が重要 であること 」も述べら れている。
さら に、障害者 理解のねら いとして、 障害に関す る具体的な 知識を与え 、その知識 をもと に 自分 が何をすれ ばよいかを 考えさせる ことや福祉 の課題を理 解するため に、社会を 洞察する 態
学年 等 ねら い 国際 生活機能分 類の観点
小学校低学年
(第1・2学年)
地 域 に あ る 設 備 や 施 設 に つ い て 気 付 く と と も に 教 室 環 境 や 教 室 内 の ル ー ル 等 に つ い て 振 り 返 り 、 障 害 の あ る 児 童 も 含 め 、み ん な が よ り よ く 生 活 す る た め の 方 法 や 工 夫 に つ い て 関 心 を も つ 。
環境 因子:施設 ・設備、
身近 なルール 小学校中学年
(第3・4学年)
様 々 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 方 法 を 知 り 、相 手 や 場 に 応 じ た 適 切 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に つ い て 考 え る と と も に 、相 手 の 気 持 ち を 尊 重 し た か か わ り 方 が で き る よ う に な る 。
環境 因子:周り の人々( 友達)
活動・参加: コミュニケーションの方法 小学校高学年
(第5・6学年)
障 害 に つ い て 、身 近 な 課 題 で あ る こ と を 理 解 す る と と も に 、み ん な が 楽 し く 活 動 で き る 工 夫 に つ い て 具 体 的 に 考 え る こ と が で き る よ う に な る 。
環 境 因 子 : 活 動 の 具 体 的 な 工 夫
活動・参加:社 会活動・地 域参加 中学 校
障 害 者・高 齢 者 に つ い て 地 域 に 生 き る 一 員 と し て 共 感 的 に 理 解 す る と と も に 、自 己 の 在 り 方 や 生 き 方 と 関 連 し て 考 え 、行 動 す る こ と が で き る よ う に な る 。
活動・参加:社 会参加・地 域参加
11
度や 視点を育て ることの重 要性も挙げ られている 。
これ らのことか ら、障害者 理解のため の学習では 、指導過程 において児 童・生徒が 適切な 体 験を することや 自らの考え を整理して 学習を進め ること、学 習のねらい において知 識・理解 の 側面 を明確にす ること、学 習の結果を 日常生活等 における実 践に生かす ための指導 の充実を 図 るこ とが重要で あると言え る。
そ して、本研 究(平成 19 年度教育 課題研究)で は、障害 者理解のた めの学習の 構成要素を「 知 る 」 「体 験する 」 「 振り返 る」 「実践 する」とと らえ、これ らの学習活 動を意図的・計画的に 実施 する ことで、児 童・生徒の 正しい障害 者理解が促 進されると 考えた。
6 ビデオ教材を活用した授業
児 童・生徒に 対して、障 害者に関す る視覚的な 情報提供の 有効性等を 鑑み、ビデ オ教材を 活 用し た授業も有 効である。 ビデオ教材 については 、東京都教 職員研修セ ンターの人 権教育資 料 セン ターに障害 者に関する ビデオが多 数所蔵され ている。
なお 、ビデオの 選定につい ては、内容 と共に時間(ビデオの 長さ)等を 考慮する必 要もあ る 。 長時 間視聴が必 要なビデオ 教材につい ては、話し 合い活動に 生かせる場 面のみを視 聴するこ と も合 理的な方法 である。必 ず事前に、 教員が内容 や注目させ る場面等を 確認して計 画的に活 用 を図 ることが大 切である。
【知る】
○障 害について 知る。(視 覚障害、聴 覚障害、肢 体不自由障 害、知的障 害等)
○障 害者の生活 、余暇活動 、仕事につ いて知る。
○バ リアフリー の施設・設 備について 知る。
○様 々なコミュ ニケーショ ンについて 知る。(点 字、手話、 その他)
○支 援方法につ いて知る 。(介助の方 法)
【体験する】
○障 害者理解の ための体験 的な活動を する。(車 いす体験・ アイマスク 体験)
○特 別支援学校 の児童・生 徒と直接的 に交流をす る。
○高 齢者施設に 訪問する。
【振り返る】
○体 験したとき の、気持ち を明確にす る。
○話 し合い活動 を通し、気 付いたこと を確認する 。
○こ れまでの交 流活動等に ついて検討 する。
○身 近な生活に おける改善 点について 確認する。
【実践する】
○学 校や教室を みんなが使 いやすいよ うに工夫す る。
○お 互いが、協 力し合うよ うにする。
○相 手のことを 考えた係活 動を行う。
○生 活の中で、 障害者とふ れあう。
○特 別支援学校 等と間接交 流を行う。
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項目 留意 点 確認
障 害 者 理 解 の た め の 学 習 に 関 す る 指 導 と 評 価 の 計 画 を 適 切 に 作 成 し て い る。
教員が、障害について正しい知識をもち、指導のねらいや内容、留意 点 に ついて、指導する教員間で共通理解が図られている。
指導 と評価 の計 画
児童・生徒の発達段階や興味・関心に応じた計画となっている。
障害者理解のための学習に関する教材の開発や活用方法を検討している。
教材として使用するビデオ等に関しては、内容等について事前に十分 な 吟 味をしている。
教 材
教材は、障害者の人権に配慮した内容になっている。
障害(視覚障害、聴覚障害、知的障害等)に関する内容を児童・生徒 に 指 導している。
障害に応じたコミュニケーション(手話・点字・AAC)の方法を児童・生 徒に指導している。 *AAC:補助代替コミュニケーション手段
具体的な支援方法(車いすの介助等)を指導している。
児童・生徒が障害者の生活・余暇活動・仕事について理解を深めるた め の 情報を提供している。
特別支援学校や特別支援学級について、児童・生徒に適切な情報を十 分 に 提供している。
児童・生徒が、障害者について多面的な理解が図られるように指導し て い る。
障害者は諸感覚を生かした学習の結果、様々なことができるようにな っ た ことを児童・生徒に理解させている。
児童・生徒の障害についての誤った認識に対して、適切に指導をしている。
体験的な活動を行う際、十分な時間の確保ができている。
(十分な活動ができる計画となっているか。)
体 験 的 な 活動( ア イ マス ク・白杖を活 用 し た 体 験 等 )を 行 う 際 、児 童 ・ 生 徒が 事前に その 目的や 方法 につい て十 分に理 解で きるよ うに 指 導 し ている。
体 験的 な活動 を通 して、 児童 ・生徒 の多 様な気 付き を引き 出す 支 援 や 工夫をしている。
体 験 的 な 活 動
体 験的 な活動 等を 行った 後、 児童・ 生徒 が体験 した ときの 気持 ち を 振 り返る活動を行っている。
互いのよさを認め合うことのできる交流内容になっている。
児童・生徒の活動が、障害のある児童・生徒に対する思いこみ等に基づい た一方的な援助となっていない。
障 害の ある児 童・ 生徒と の交 流活動 の中 で起こ った トラブ ル等 に 対 し て、児童・生徒に一方的に我慢を強いるような指導をしていない。
障 害者 から話 を聴 く際、 活動 の趣旨 ・目 的・依 頼内 容につ いて 、 指 導 計 画を 踏まえ た十 分な打 ち合 わせを 行い 、児童 ・生 徒が分 かり や す い 内容となっている。
指導 内容
・
指導 方法
直 接 的 な 交 流
障害者から話を聴く際、相手のプライバシーについて留意している。
学校全体で障害者理解のための学習のねらいや目的及び指導方法につ い て 共通理解ができている。
家庭や地域と連携し、障害者理解のための学習について適切な情報提供( 目 的・ねらい・学習内容等)を行っている。
特別支援学校や特別支援学級と組織的に連携し、障害者理解のための 学 習 の充実を図っている。
連携・協力
地域の関係機関と組織的に連携し、障害者理解のための学習の充実を 図 っ ている。
【参考】 障害者理解のための学習に関する留意点
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【参考】障害者理解のための学習に関する全体計画
○小学校低学年(1・2年生)の全体計画例
○小学校中学年(3・4年生)の全体計画例
校種・学年 小学校低学年(第1・2学年)
学習の段階 障害について気付き・関心をもつ段階
学習のねらい 地域にある設備や施設について知るとともに教室環境や教室内のルール等について振り 返り、障害のある児童も含め、みんながよりよく生活できる方法や工夫について考える。
知る 体験する 振り返る 実践する
生活科 における
指導例
【生活科】
○障害者にかかわる 地域 の 施 設や 設備 について知る。
【生活科】
○誘導 ブロ ッ クや音 声信号、スロープ等 の 地 域 の 施 設 や 設 備 を 見 学 し た り 利 用 し た り し て 調 べ る。
【生活科】
○ 地 域 の 施 設 や 設 備 に つ い て 調 べ て 分 かったこと、気付い たこと、感想をまと める。
【生活科】
○学校生活や地域生活の 中で気を付けなければ いけないこと等を考え 発表する。
各教科等 における 指導例
【特別活動】
○ 学 校 行 事 等 を 通 し て、特別支援学校や 特 別 支 援 学 級 の 児 童と直接交流をし、
特 別 支 援 学 校 等 に ついて関心をもつ。
【特別活動】
○学校行事を通して、
特 別 支 援 学 校 や 特 別 支 援 学 級 の 児 童 と直接交流し、活動 を共にする。
【特別活動】
○ 教 室 や 学 校 で 便 利 な こ と や 不 便 に 感 じ て い る こ と を 考 える。
【道 徳】
○ 身 近 に い る 幼 い 人 や 高 齢 者 に 温 か い 心で接し、親切にす る こ と に つ い て 振 り返る。
【特別活動】
○教室や学校で不便に感 じていること等につい て、整理・整頓やきま り を つ く り 改 善 を 図 る。
○みんなで使う物を大切 にし、約束やきまりを 守る。
参考
学校での規則的な生活や友人関係などを通して、周囲が自分の思いどおりに動かないことを知り、
しだいに自己中心性が減少していく時期である。
(小学校学習指導要領解説 特別活動編、平成 11 年5月文部省より)
校種・学年 小学校中学年(第3・4学年)
学習の段階 障害について知り、自分なりの考えをもつ段階
学習のねらい 様々なコミュニケーションの方法を知り、相手や場に応じた適切なコミュニケーション について考えるとともに、相手の気持ちを尊重したかかわり方ができるようになる。
知る 体験する 振り返る 実践する
総合的な 学習の時間
における 指導例
○ 手 話 や 点 字 に つ い て、調べ学習等を通 して知る。
○聴覚障害者・視覚障 害者の講話を聞き、
障害について知る。
○手話や点字を活用し て、聴覚・視覚障害 者と交流をする。
○ ア イ マ ス ク 体 験 等 の 体 験 的 な 活 動 を する。
○ 体 験 的 な 活 動 を 通 し て 分 か っ た こ と や感想をまとめる。
○学習したことを通し て自分ができること 等を発表したり、実 践を進めたりする。
各教科等 における 指導例
【特別活動】
○ 学 校 便 り 等 を 通 し て、特別支援学校に 関心をもつ。
○ 図 書 室 等 の 活 用 を 通 し て 興 味 の あ る こと(障害者理解に 関すること)を調べ て理解を深める。
【特別活動】
○学校行事を通して、
特別支援学校や特別 支援学級の児童と直 接交流し、活動を共 にする。
【特別活動】
○ 学 級 に お い て 相 手 の こ と を 配 慮 し た 適 切 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に つ い て 考える。
【道 徳】
○ 生 活 を 支 え て い る 人 々 や 高 齢 者 に 尊 敬 と 感 謝 の 気 持 ち を も っ て 接 す る こ とについて考える。
【特別活動】
○学級において相手の ことを考えた適切な コミュニケーション の 方 法 に つ い て 考 え、自己の目標を立 て実践する。
○相手のことを思いや り、親切にするとと もに、友達と互いに 理解し助け合う。
参考
「徒党時代」と言われる中学年の時期は、それまでの流動的であった友人関係に固定化が見られ、常に行動を 共にする仲間ができてくる。自分の仲間集団と他の仲間集団との区別がはっきりしてくるので仲間と行動を通 して、自分が仲間からどのように評価されているのかを気にするようになり、自分への認識が深まる時期であ る。 (小学校学習指導要領解説 特別活動編、平成 11 年5月文部省より)
構成要素 構成要素 各教科等
各教科等
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○小学校高学年(5・6年生)の全体計画例
○中学校の指導内容例
○中学校の全体計画例
校種・学年 小学校中学年(第5・6学年)
学習の段階 障害についての知識を深め、共に活動することを目指す段階
学習のねらい 障害について、身近な課題であることを理解するとともに、みんなが楽しく活動できる 工夫について具体的に考えることができるようになる。
知る 体験する 振り返る 実践する
総合的な 学習の時間
における 指導例
○高齢者や高齢者施設 等についての関心を もち、調べ学習を通 して交流方法や支援 方法についての学習 課題を設定する。
○高齢者施設を訪問し、
高齢者と交流をする。
○高齢者を理解するた めの体験的な活動を する。
○車いすの介助体験を する。
○高齢者や高齢者施設 について学習を通し て分かったことや感 想をまとめる。
○学習したことを通し て、自分ができること や新たに実践したこ となどを発表する。
各教科等 における 指導例
【特別活動】
○奉仕的活動やボラン ティア活動を通して 障害者が活動や参加 するための方法等に ついて理解する。
【特別活動】
○学校行事を通して、特 別支援学校や特別支 援学級の児童と話し 合いをしたり、活動を 共にしたりする。
【道 徳】
○日々の生活が人々の 支え合いや助け合い で成り立っているこ と に つ い て 振 り 返 る。
【特別活動】
○低・中学年の児童や 障害のある児童との 交流行事の課題につ いて考える。
【特別活動】
○障害者・高齢者との交 流方法(交流する際の 工夫)について考え、
計画を立て実行する。
参考
男女間の閉鎖的な仲間関係から脱却して、学級全体としての仲間意識をもつようになり、集団の一員と しての所属感や役割意識を自覚するようになる。
(小学校学習指導要領解説 特別活動編、平成 11 年5月文部省より)
校種・学年 中学校
学習の段階 障害について共感的に理解し、積極的な受容を目指す段階
学習のねらい 障害者・高齢者について地域に生きる一員として共感的に理解するとともに、自己の在 り方・生き方と関連して考え、行動することができるようになる。
知る 体験する 振り返る 実践する
総合的な 学習の時間
における 指導例
○障害(視覚・聴覚・
肢体不自由・知的等)
や障害者・高齢者施 設について関心をも ち、学習課題を設定 する。
○障害者・高齢者との交 流を行う。
○障害者や高齢者を理 解するための体験的 な活動を行う。
○障害者・高齢者に関 する体験的な活動や 直接的な交流を通し て考えたこと、感じ たことをまとめる。
○学習したことを通し て、自己理解を深め、
自己の在り方や生き 方を考え、自己実現の ための方法を発表す る。
各教科等 における 指導例
【特別活動】
○職場体験やボランテ ィア体験を通して障 害者について知ると ともに、自己の生き 方・在り方等につい て理解する。
【特別活動】
○障害者施設・高齢者施 設等において介護体 験をする。
○学校行事を通して、特 別支援学校や特別支 援学級の生徒と交流 をする。
【道 徳】
○温かい人間愛の精神 を深め、他の人々に 対し感謝と思いやり の心をもつことにつ いて振り返る。
○公徳心及び社会連帯 の自覚を高め、より よい社会の実現につ いて考える。
【特別活動】
○正義を重んじ、だれに 対しても公正・公平に し、差別や偏見のない 社会を実現しようと 考え、自己実現に向け て目的をもって行動 する。
参考
青年前期にある中学生たちは、親への依存から離れ、自らの行動は自ら選択決定したいという独立や自 律の要求を高めていく。同時に、自分の将来における生き方や進路を模索し始める。また、様々な人々 の生き方にも触れて、人間がいかに在るべきか、いかに生きるべきかについても考え始めるようになる。
(中学校学習指導要領解説 特別活動編、平成 11 年9月文部省より)
構成要素 構成要素 各教科等
各教科等
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ワークシート3
障害者理解のための学習に関する指導の在り方(1)
1 通常の学級に在籍する障害のない児童・生徒が、 「正しく障害者理解をする」とは具 体的には、どのようなことだと考えますか。
2 「正しい障害者理解」の視点での「望ましい児童・生徒像」を具体的に考えてくだ さい。
3 障害者理解のための学習を計画する上で、重要だと考えることを書いてください。
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ワークシート4
障害者理解のための学習に関する指導の在り方(2)
〜体験的な活動について〜
1 障害者理解のための体験的な活動(アイマスク・車いす等の体験)を実施する場合、
留意しなければならないことを挙げてください。
2 障害者理解のための体験的な活動(アイマスク・車いす等の体験)を通して、あな たは児童・生徒に特に何を学んでほしいですか。
学習のねらいと関連させて書いてください。
3 特別支援学校や特別支援学級の児童・生徒との交流及び共同学習を行う上で、留意 しなければならないことを挙げてください。
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ワークシート5
障害者理解のための学習に関する指導の在り方(3)
〜ビデオ教材等を活用した授業作り〜
*実際にビデオを視聴して考えてください。
視聴したビデオタイトル:
視聴時間: 分
1 視聴したビデオの活用方法について考えます。該当する項目について○を付けてください。
(1) 活用する教科等
ア 総合的な学習の時間 イ 生活科 ウ 道徳 エ 特別活動 オ その他( )
(2) 対象学年 *扱うことが可能と考える学年等すべてに○を付けてください。
ア 小学校第1・2学年 イ 小学校第3・4学年 ウ 小学校第5・6学年 エ 中学校 オ 高等学校
(3) 具体的な学習のねらいを考えましょう。対象学年が複数ある場合は、一つ選んでくだ さい。
2 障害者理解のための学習の授業の実施に当たり、教材等の準備・開発や学習指導案 の作成において、特に重要だと考えることを書いてください。
対象とする学年等 教科等 単元・題材名
ねらい
活用する際の工夫
活用する場面及び 話合い活動を促すため の主な発問等
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Ⅳ章 参考資料
1 ビデオ教材を活用した道徳の学習指導例
2 特別活動の学習指導例及び教材
3 障害者理解のための体験的な活動例
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【参考】ビデオ教材を活用した授業
道 徳 学 習 指 導 案 例
対 象:小学校低学年 指導者:学 級 担 任 1 主題名 温かい心 2−(2)
2 資料名 「いつもこころにほほえみを」から「さっちゃんとえっちゃん」 (6分)
有限会社オフィス・ヒューマンヒル 3 主題設定の理由
(1)価値について
よりよい人間関係を築くには、 相手に対する思いやりや親切な心が必要不可欠である。 しかし、
日常生活の具体的な場面においては、行動の時期を逃したり勇気が出せなかなかったりすること により、思いやりや親切な心を行動に移すことは容易ではないことが多い。そこで、困っている 人や友達の立場に立って考え、親切に行動することの大切さを感得させたい。
(2)児童について
この時期の児童は幼児期からの自己中心性が残っている段階ではあるが、他人の立場を認めた り、理解したりする能力も徐々に発達してくる。少しずつ学校や地域の身近な人に目を向けるこ とができるようになる段階でもある。日ごろから身近にいる幼い人や高齢者に目を向けることを 通して、だれに対しても温かい心で接し、親切にすることの大切さを指導する必要がある。
(3)資料について
なかよしのさっちゃんとえっちゃんが、初めて松葉づえを使うお兄さんを見掛け、 「雨が降った らどうするのだろう。 」と心配し、お母さんに話してみる。えっちゃんは、お母さんから「そんな の心配しなくていいの。関係ない人でしょ。 」と言われ、雨に濡れる松葉づえを使うお兄さんを想 像し心配になる。さっちゃんは、お母さんから「かさをさしてあげればいいでしょう。そういう 人になろうね。 」と言われ、お兄さんにかさをさす自分を想像し、温かい心をもつことができうれ しくなる。児童が第1学年及び第2学年であることから、さっちゃんとえっちゃんを同一人物の ように扱い、相手の立場に立って行動する温かい心をもつことができるように扱いたい。
4 本時の学習
(1)ねらい
だれに対しても温かい心で接し、親切にしようとする心情を育てる。
(2)学習指導過程
過程
学習活動と主な発問 評価(□) 、留意点(※) 等
導 入
1 障害のある人々のための施設や設備について想起する。
○ 身の回りには、こんな物や場所があります。
・ 点字ブロック、白杖
・ 音響式信号機
・ スロープ、エレベータ 等
※ 障害者のための施設や設備を絵や写真 で提示し、資料への導入を図る。
※ 生活科見学等での既習事項を紹介する など実態に応じた導入を工夫する。
□ 何のための施設や設備であるか考えて いる。
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2 ビデオ教材「いつもこころにほほえみを」から「さっちゃん とえっちゃん」を視聴し、話し合う。
○ 松葉づえを使うお兄さんを初めて見て、さっちゃんとえっ ちゃんは、どんなことを思ったでしょう。
・ けがをしたのかな。痛そうだな。
・ 大丈夫かな。転ばなきゃいいけど。
・ 雨が降ったら、どうするのだろう。
◎ 松葉づえを使うお兄さんのことを「そんなの心配しなくて いいの。関係ない人でしょ。」とお母さんに言われて、えっ ちゃんはどんな気持ちになったでしょう。
・ 雨が降ったら、かさがさせない。
・ 濡れてしまう。かわいそう。
・ すべって転ばないかな。
○ お母さんに「さっちゃんがかさをさしてあげればいいでし ょう。そういう人になろうね。」と言われて、さっちゃんは どんな気持ちになったでしょう。
・ そうか。そうすればいいのだ。
・ これで松葉づえを使うお兄さんが濡れなくて済む。
・ 松葉づえを使うお兄さんのために役立ててうれしい。
※ さっちゃんとえっちゃんの気持ちにな って読むという視点を与えてから範読す る。
※ 初めて松葉杖を使うお兄さんを見て心 配する二人の気持ちを共感させる。
□ 松葉杖を使うお兄さんの立場に立って 考えている二人の気持ちを考えている。
※ お母さんに「心配しなくていい。」と言 われても、ますますお兄さんの立場に立 って考えているえっちゃんの気持ちを押 さえる。
□ 松葉杖を使うお兄さんの困っている場 面を想像しているえっちゃんの気持ちに ついて考えている。
※ 困っている人の立場に立ってどう行動 すればよいかについて考えているさっち ゃんの温かい心について感得させる。
□ お母さんの言葉から、自分の行動を想 像し、温かい心になっているさっちゃん の気持ちを考えている。
展 開
3 困ったときに親切にしてもらった経験について自分の生活 を振り返り、発表し合う。
○ 困っているときにだれかに助けてもらったときの気持ち を考えましょう。
・ 公園でけがをしたとき、友達のお母さんが手当てをして くれてよかった。
・ 家の鍵をなくしたとき、おまわりさんが一緒に探してく れて鍵が見つかった。うれしかった。
※ 助けてもらったときの行動だけでな く、気持ちについても発表させるように する。
□ 自己の経験とそのときの気持ちについ て具体的に想起している。
終 末
4 教師の説話を聴く。
【説話例】
小学生のとき、近くの公園で遊んでいて足の骨を折って、しば らく車いすと松葉づえで生活したことがあります。
それでも毎日楽しく暮らせたのは、例えば通学の際にカバンを 運んでくれたり休み時間に特別ルールを考えて一緒に遊んだ りするなど、周囲の友達や先生が、けがをした私の立場に立っ て親切にしてくれたからです。
あまりにもうれしかったので、その後、困っている人に出会っ たら、自分から進んで親切にしようと心掛けています。
※ 周囲の理解により大きな不自由を感じ ることなく過ごせた例について話す。
□ 教師の説話から自分の生活を振り返り ながら聴いている。