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奄美群島における再生可能エネルギーの状況と課題

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奄美群島における再生可能エネルギーの状況と課題

The circumstances and problems of the renewable energy in the Amami group of islands

呉  錫 畢1 Oh Suk-Pil

【要約】

 九州電力によると、2012 年 7 月の固定価格買取制度開始以降、離島においても太陽光 を中心に再生可能エネルギー発電設備の導入が急速に進んでいると報告している。本稿は 奄美大島、喜界島、沖永良部島、徳之島の再生可能エネルギーの中で太陽光発電の状況に ついて調査したものである。離島のエネルギーは大部分が島外から運送されており、財政 上負担も大きい。ところが、再生可能エネルギーは離島自ら生産可能であり、将来推進す べき事業でもある。そこで奄美群島の再生エネルギー状況を把握し、その課題や展望につ いて考察したものである。

【目次】

1.はじめに

2.奄美群島の太陽光エネルギー  1)­­奄美群島の太陽光エネルギー状況  2)­­再生可能エネルギーの固定価格買取制度 3.奄美群島の太陽光発電の現状

 1)­­奄美大島

 2)­­徳之島(天城町)

 3)­­沖永良部島  4)­­喜界島

4.まとめ(課題と展望)

1.はじめに

離島のエネルギー現状やその課題について宮古島の事例がある2。離島には、人口の減 少で過疎地域が増え、無人島も増加している状況である。島は長い間、独自の歴史や文化 を育んできたが、少子化や高齢化が進み、その文化が消滅するところに直面している。解 決すべき課題が数多くあるが、その中でエネルギーをほとんど島外から供給されることで

経済環境研究 調査報告書 Vol.6­June­2019.75-90

1­ 沖縄国際大学経済学部地域環境政策学科

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経済環境研究 調査報告書 第 6 号 (2019)

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ある。よって、エネルギーが離島経済に及ぼす影響は極めて大きい。例えば、来間島が目 指しているエネルギー 100%地産地消が達成できれば、島の経済に大いに役立つことのみ ならず、二酸化炭素排出量の削減にも繋がる。

本稿は奄美群島のエネルギー状況やその課題とは何かについて探るのが目的である。今 回は奄美大島、喜界島、沖永良部、徳之島を対象とした(図 1)3。調査対象地は大小 8 つの有人島(大島本島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島外 3 島)である奄美群島 に属しているが、総面積は 1,240㎢である。表 1 は調査対象地についての面積及び人口の 状況を示している。奄美大島の面積は 821㎢で奄美群島の 66.2%、人口は 60,531 人で半 分以上の 55.7%を占めている。参考として、奄美市は 308㎢で、人口は 42,690 人である。

そして、喜界島は 57㎢で全体の 4.6%、人口は 7,110 人で 6.5%を占めている。徳之島は 248㎢で全体の 20.0%、人口が 23,099 人で 21.3%を占めている。沖永良部島は 94㎢で 全体の 7.6%、人口が 12,766 人で 11.8%、そして、5 つの島で最も小さな与論島が 21㎢

で全体の 1.7%、人口が 5,139 人で 4.7%を占めている。

そして、離島には観光も含めた第三次産業が多く占めている。例えば、奄美市のみをみ ると、2010 年現在、15 歳以上の就業者数別の産業をみると、総数の 19,855 人の中で、

第一産業に従事する人が 827 人(4.2%)、第二次産業が 2,866 人(14.4%)、そして、第 三次産業 16,062 人(80.9%)を占めている4。他の離島もほとんど観光を含む第三次産 業が約 8 割を占めている。表 2 の対象地の観光客数をみると、年々増加し続けているこ とが分かる。2012 年に 666,451 人であったが、年々増加し、2017 年には 757,887 人ま での 5 年間約 9 万人が増加した。その中で最も増加している地域は奄美大島で 355,152 人から 2017 年に 422,527 人へ増加した。他の島は観光客数が増加したり、減少したり 一定ではない。ところで、奄美群島は今、世界自然遺産登録に向けて準備を進めていて、

図 1 調査対象地の位置

資料:奄美大島自然保護協議会の HP(http://amami-ancc.com/amami-island)

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奄美大島における再生可能エネルギーの状況と課題

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世界自然遺産として認定されれば観光客数の増加が予想される5。本稿は将来成長を続け ていくと予想される奄美大島を含めて離島の再生可能エネルギーの中で太陽光エネルギー を中心に整理し、その課題について考察した。

表 1 調査対象地の面積及び人口の状況(2016 年)

1

1 調査対象地の位置

資料:奄美大島自然保護協議会の

HP(http://amami-ancc.com/amami-island/)より。

1 調査対象地の面積及び人口の状況2016年)

資料:奄美市(2016『統計所数字で見る奄美市』より。

人口は、2016101日現在。

面積㎢ 割合(%) 人口 割合(%)

奄美大島 821 66.2 60,531 55.7

喜界島 57 4.6 7,110 6.5

徳之島 248 20.0 23,099 21.3

沖永良部島 94 7.6 12,766 11.8

与論島 21 1.7 5,139 4.7

(奄美市) 308 24.8 42,690 39.3

(奄美群島) 1,240 100.0 108,645 100.0 資料:奄美市(2016)『統計所数字で見る奄美市』より。人口は、2016 年 10 月 1 日現在。

表 2 観光客数の推移

(単位:人)

2 観光客の推移

(単位:人)

資料:奄美市(2016『前掲書』より。

2 太陽光発電設備の接続・申込状況20156月末時点)

資料:九州電力(2015.9.7「離島の再生可能エネルギー発電設備に対する接続可能量の確定 と接続申込みの回答再開について」より。

2012 2013 2014 2015 2016 2017

奄美大島 355,152 357,103 361,252 370,360 393,654 422,527

喜界島 54,152 54,733 51,830 51,762 52,674 55,481

徳之島 125,288 127,290 125,110 126,345 124,275 129,806

沖永良部島 78,065 80,167 80,732 81,334 82,696 87,121

与論島 53,794 53,307 53,616 56,469 55,464 62,952

合計 666,451 672,600 672,540 686,270 708,763 757,887 資料:奄美市(2016)『前掲書』より。

2.奄美群島の太陽光エネルギー 1) 奄美群島の太陽光エネルギー状況

固定価格買取制度(FIT)開始以降、九州電力管内においては、太陽光を中心として再 生可能エネルギーの導入が急速に進んでいる。九州電力は、9 離島(壱岐、対馬、種子島、

徳之島、沖永良部島、与論島、喜界島、奄美大島、甑島)の接続可能量の算定結果を毎年 報告している。九州電力が報告している離島への太陽光の状況を紹介する6。図 2 をみる と、2015 年 6 月末時点で、壱岐、対馬、種子島、徳之島、沖永良部島、与論島の 6 離島 の受付済み量(接続済量と接続申込量の合計)が、接続可能量(目安)を超過している。

2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年

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経済環境研究 調査報告書 第 6 号 (2019)

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その中で徳之島の回答保留後の申し込みが他の離島に比べて圧倒的に高い。受付済み量の 7,623kW は接続可能量の 5,200kW を大きく上回っている。さらに回答保留後の申込み 量は 12,233kW として接続可能量を 2.4 倍以上占めており、太陽光の生産量がいかに急 増しているかが分かる。そして、沖永良部島の受付済み量は 2,958kW として接続可能量 の 2,100kW を上回っている。回答保留後の申込みは 697kW を示している。

 そして、残りの 3 離島(喜界島、奄美大島、甑島)は接続可能量が受付済み量を下回っ て太陽光生産量への可能性が残っている。特に注目したいのは、奄美大島で、接続可能量 が 24,200kW として受付済み量の 13,155kW を大きく上回っており、太陽光発電所の増 加が予想される。そして、喜界島も接続可能量の 3,100kW に対して受付済み量の 1,732kW を上回っているし、甑島は接続可能量 400kW であるが、受付済み量の 310kW を僅か上 回っている。

ところで、以上で回答を保留していた離島7島(壱岐、対馬、種子島、徳之島、沖永良部島、

与論島、喜界島)につきましては、2015 年 9 月 7 日より回答を再開している。離島の太 陽光発電接可能量に対して、発電受付済み量は 2017 年 11 月末時点からみると、2015 年 6 月時点と変化を見せている(表 3)。まず、二年前に比べて、受付済み量が減少した 島は、壱岐島、沖永良部島、与論島、奄美大島である。それに対して、増加した地域は対 馬島、種子島、徳之島、喜界島である。そして、接続可能量に対して受付済み量が下回る 地域は、甑島、喜界島、奄美大島の 3 島である。特に奄美大島に関しては、接続可能量 が受付済み量の約 2 倍であり、太陽光発電のキャパシティーが非常に大きいことが分かる。

図 2 太陽光発電設備の接続・申込状況(2015 年 6 月末時点)

2

2 観光客の推移

(単位:人)

資料:奄美市(2016『前掲書』より。

2 太陽光発電設備の接続・申込状況20156月末時点)

資料:九州電力(2015.9.7「離島の再生可能エネルギー発電設備に対する接続可能量の確定 と接続申込みの回答再開について」より。

2012 2013 2014 2015 2016 2017

奄美大島 355,152 357,103 361,252 370,360 393,654 422,527

喜界島 54,152 54,733 51,830 51,762 52,674 55,481

徳之島 125,288 127,290 125,110 126,345 124,275 129,806

沖永良部島 78,065 80,167 80,732 81,334 82,696 87,121

与論島 53,794 53,307 53,616 56,469 55,464 62,952

合計 666,451 672,600 672,540 686,270 708,763 757,887

資料:九州電力(2015.9.7)「離島の再生可能エネルギー発電設備に対する接続可能量の確定と接続申込みの 回答再開について」より。

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奄美大島における再生可能エネルギーの状況と課題

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表 3 離島の太陽光エネルギーの接続・申込状況(2017 年 11 月末時点)

(単位:kW)

島名

太陽光 発電接続

可能量

太陽光発電 受付済み量

追加接続

可能量 備考

壱岐島 5,900 8,906 ▼

今後の太陽光発電の申込みに対しては、

指定ルールを適用。

対馬島 8,700 9,692 △

種子島 9,000 14,274 △

徳之島 5,200 8,750 △

沖永良部島 2,100 3,025 ▼

与論島 600 906 ▼

甑島 400 310a) 一

喜界島 3,100 2,709 △ 390b) 追加接続可能量の範囲までは新ルール

を、超過後は指定ルールを適用(太陽 光発電の場合。風力発電は個別協議)

奄美大島 24,200 12,803 ▼ 11,300b)

その他離島c) 系統規模が極めて小さいことから、申 込み毎に個別調整する必要がある。

資料:九州電力 HP「離島の再生可能エネルギーの接続状況 他」から太陽光エネルギーのみを抽出して筆者が加筆修正 したものである7

注)△:増加、▼:減少、-:変化なし、2015 年 6 月末時点に比しての増減を示したものである。

また、※の箇所は、太陽光発電の受付済み量(接続済み、承諾済みおよび接続契約申込み済み)が、接続可能量を 超過したことから、以降の太陽光発電の申込みに対して指定ルールを適用している。

2) 再生可能エネルギーの固定価格買取制度8

 2012 年 7 月 1 日より、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特 別措置法」に基づく、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」が開始された。同制度は、

電気事業者に再生可能エネルギー電源(以下、再エネ電源)9で発電された電気を国が定 める価格・期間で買い取ることを義務付けるものである。また、電気事業者が買取に要す る費用は、電気料金の一部が再生可能エネルギー発電促進賦課金(以下、再エネ賦課金)

として、電気の使用量に応じて負担することになる(電力多消費事業者については、国の 定める要件を満たす場合に限り減免措置がある)。

 「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」(図 3)は、(1)再エネ電源で発電された電 気を電気事業者が買い取る。(2)買取に要した費用は再エネ賦課金としてお客さんに負 担する。(3)再エネ賦課金は費用負担調整機関に納付後、買取実績に応じて交付される。

図 4 をみると、2012 年の固定価格買取制度の開始当時は 1kW 当たり太陽光の価格は 42 円であった。しかし、年々減少し続けて、2016 年には 33 円まで落ちて、2012 年に比べ て 1kW 当たり 11 円も減少した(表4及び表5を参照)。このことは再生可能エネルギー の普及に阻害すると予想される。

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経済環境研究 調査報告書 第 6 号 (2019)

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図 3 再生可能エネルギーの固定価格買取システム

3

表3 離島の太陽光エネルギーの接続・申込状況201711月末時点)

(単位:kW 島名

太陽光 発電接続 可能量

太陽光発電 受付済み量

追加接続

可能量 備考

壱岐島 5,900 8,906▼

今後の太陽光発電の申込みに対しては、指定ルー ルを適用。

対馬島 8,700 9,692△ 種子島 9,000 14,274△ 徳之島 5,200 8,750△ 沖永良部島 2,100 3,025▼ 与論島 600 906▼ 甑島 400 310a)一 喜界島 3,100 2,709△ 390b

追加接続可能量の範囲までは新ルールを、超過後 は指定ルールを適用(太陽光発電の場合。風力発 電は個別協議)。

奄美大島 24,200 12,803▼ 11,300b)

その他離島c) 系統規模が極めて小さいことから、申込み毎に個 別調整する必要がある。

資料:九州電力HP「離島の再生可能エネルギーの接続状況他」から太陽光エネルギーのみを抽出して筆者が 加筆修正したものである。

注)△:増加、▼:減少、-:変化なし、20156月末時点に比しての増減を示したものである。

また、※の箇所は、太陽光発電の受付済み量(接続済み、承諾済みおよび接続契約申込み済み)が、接続可能 量を超過したことから、以降の太陽光発電の申込みに対して指定ルールを適用している。

図3 再生可能エネルギーの固定価格買取システム

資料:九州電力資料:九州電力 HP より。HPより。

表 4 太陽光の価格表 ( 調達価格 1kWh 当たり:2015 年・2016 年)

太陽光

10kW未満

余剰買取 ダブル発電・余剰買取

出力制御対応機器 設置義務なし

出力制御対応機器 設置義務ありa)

出力制御対応機器 設置義務なし

出力制御対応機器 設置義務ありa) 調達価格

(2016年) 31円 33円 25円 27円

2015年 33円 35円 27円 29円

調達期間 10年間 10年間

資料:経済産業省・資源エネルギー庁 HP より。

注)a) は北海道電力・東北電力・北陸電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力の需給制御に係る区域において、

出力制御対応機器の設置が義務付けられる。

表 5 太陽光の価格表 ( 調達価格 1kWh 当たり:2012 年・2013 年・2014 年)

太陽光 10kW以上 10kW未満 10kW未満

(ダブル発電)

調達価格

(2014年) 32円+税 37円 30円

2013年 36円+税 38円 31円

2012年 40円+税 42円 34円

調達期間 20年間 10年間 10年間

資料:表 4 と同じ。

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奄美大島における再生可能エネルギーの状況と課題

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図 4 太陽光の価格の変化(1kWh 当たり)

4

表4 太陽光の価格表(調達価格1kWh当たり2015年・2016年)

太陽光

10kW未満

余剰買取 ダブル発電・余剰買取 出力制御対応機器

設置義務なし

出力制御対応機器 設置義務ありa)

出力制御対応機器 設置義務なし

出力制御対応機器 設置義務ありa) 調達価格

(2016年) 31円 33円 25円 27円

2015年 33円 35円 27円 29円

調達期間 10年間 10年間

資料:経済産業省・資源エネルギー庁HPより。

注)a)は北海道電力・東北電力・北陸電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力の需給 制御に係る区域において、出力制御対応機器の設置が義務付けられる。

表5 太陽光の価格表(調達価格1kWh当たり2012年・2013年・2014年)

太陽光 10kW以上 10kW未満 10kW未満

(ダブル発電)

調達価格

(2014年) 32円+税 37円 30円

2013年 36円+税 38円 31円

2012年 40円+税 42円 34円

調達期間 20年間 10年間 10年間 資料:表4と同じ。

図4 太陽光の価格の変化1kWh当たり)

資料:表資料:表 4・表 5 より筆者作成。4・表5より筆者作成。

3.奄美群島の太陽光発電の現状 1) 奄美大島

(a) あまみティダ発電所

奄美大島は山が 85%でエネルギーは九電の火力発電に頼っていて、再生可能エネルギー に力を入れる様子は薄かった。しかし、太陽エネルギーを新たなエネルギー源として取り 入れる試みは伺えた。2013 年 3 月、奄美市笠利町に大規模太陽光発電所施設「あまみティ ダ発電所」の竣工式があった(写真 1、写真 2)。県内離島での大規模施設の設置は初で、

1日最大約 1,400kW、年間約 150 万 kW の発電量を見込み、年間約 500 トンの二酸化炭 素排出を削減する。総工費は約 5 億円。建設地面積約 2 万㎢に太陽光パネル ( 縦 1.6 m×

横 1.0 m )5,488 枚を設置した。世界自然遺産の登録を目指す奄美の地域性から、自社に よるメガソーラー(出力 1,000kW 以上の大規模発電所)施設の建設を決定した。

写真 1 奄美市笠利町あまみティダ発電所(正面玄関)

注)2016.9.1 筆者撮影。

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経済環境研究 調査報告書 第 6 号 (2019)

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写真 2 奄美市笠利町あまみティダ発電所(屋上)

注)2016.9.1 筆者撮影。

(b)本茶ソーラー発電所

 2014 年 10 月奄美市名瀬浦上に大規模太陽光発電施設「本茶ソーラー発電所」10が建 設された(写真 3)。奄美大島島内ではあまみティダの次の 2 番目となった。総事業は約 3 億 5 千万円、 約 1.3ha の敷地に縦 0.9 m、横 1.2 m 3,976 枚を設置した。総発電量は 994kW で、年間発電量約 93 万 kW を見込んでいるという。2014 年 7 月から着工した同 施設は、9 月 26 日に稼動開始した。

写真 3 本茶メガソーラー

注)『奄美新聞』2014.10.8 付けより。

2) 徳之島(天城町)

 徳之島町の産業をみると、2010 年の就業別産業(全就業人口は 11,160 人)で、第 1 産業が 17.2%、第 2 次産業が 13.0%、第 3 次産業が 69.6%を占めており、奄美市の 4.2%

に対して第一産業が比較的に高い11

徳之島の太陽光発電所設置は、国の補助金を用いた宮古島市とは異なり、純粋民間事業 という面で注目する必要がある。つまり、政府の補助金なしで大型蓄電池を併設した国内 の最初のメガソーラーとのことである。2015 年 3 月 23 日、徳之島で最も大きい太陽光

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奄美大島における再生可能エネルギーの状況と課題

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パネルは天城町にある御船徳之島太陽光発電所(本社は大阪)がある(写真 4)。徳之島 天城町松原の民有地にメガソーラーを建設した。最大出力 1,990kW を発電し、九州電力 に売電する。韓国サムスン SDI、エジソンパワー(本社・東京島中央区)と提携し、総事 業費は約 7 億円規模である(写真 512)。この蓄電池は出力 2MW、1MWh の大容量リチ ウムイオンである。計画ではサムスン SDI がリチウムイオン蓄電システムを供給し、エ ジソンパワーが設計、建築を実施し、敷地は 37000㎢、太陽光パネルが 2014 年初期では 約 8 千枚を設置(2 年後 2,000 枚が追加)した。電池容量は 1,000kW、年間発電量は一 般家庭 800 戸分の 230 万 kW を見込んでいる13

農家は太陽光パネルを設置する場所を貸しており、その金額は年間 400 万円である。

この収入は、サトウキビの農業収入よりずっと高い金額で、新たな農家収入として注目す る必要がある。そして、М氏14の土地 37、000 k㎡に一昨年に 8,000 枚に 2016 年に 2,000 枚が追加され、現在 1 万枚のパネルが設置されている(写真 6、写真 7)。元々この土地 にはサトウキビ農業であったが、その時の収入が年間約 60 万円であったが、発電所に土 地を貸して得られる収入が年間 480 万円でサトウキビ農業より、太陽光発電所に貸した 方がはるかに得であることが分かった。発電所を設置当時(2015 年)の売電単価は 30

~ 36 円 /1kW から現在(調査時点 2017 年 3 月)は 24 円 /1kW まで下がっている。そして、

管理収入 103 万円 /1 年、除草作業(3 ~ 4 回 /1 年)などの管理費用が年間 50 万円である。

新たなビジネスとは言えないが、補助金に頼ってきた自然エネルギー事業に民間企業が 入ることでその意義は非常に高いと言える。しかし、国のエネルギー政策と深くかかわっ ているので今後の政策に注目したいが、過疎化していく離島に新たな戦略の一つとして位 置付けることができる。

写真 4 初年度設置した時の太陽光パネル

注)パネル 8,000 枚の様子(筆者撮影、2015.9.1)

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経済環境研究 調査報告書 第 6 号 (2019)

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写真 5 リチウムイオン蓄電池

注)韓国サムスン SDI 製。

写真 6 増設した時の太陽光パネル

注)2015 年のパンネールに 2016 年には空き地に 2,000 枚を増設。

写真 7 徳之島太陽光発電所での調査の様子

注)徳之島天城町松原、説明しているМ氏。

3) 沖永良部島

沖永良部島は面積 93.65㎢、人口が 14,551 人である15。鹿児島から南へ 536km、北緯 27 度線上に位置し、和泊町、知名町の 2 町から構成されている。和泊町では、池当には農 業用水のための太陽光パネルが、下平川と住吉には小学校の教育用としての太陽光パネル が設置されている。風力としてタラソおきのえらぶに設置されている。離島の自然エネルギー 対策には少し離れるが、将来の対策に考える工夫の一つとして意味があるように見えた。

(11)

奄美大島における再生可能エネルギーの状況と課題

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(ア)知名町

知名町の面積は 5,331ha(沖永良部島 9,368ha の 57%)、1975 年に人口が 14,072 人 であったが、減少し続け 2014 年には半分以下である 6,456 人である16。町内純生産額を 産業別でみると、第 1 産業が 1,870 百万円(10.0%)、第 2 次産業 2,202 百万円(11.8%)、

第 3 次産業 14,427 百万円(77.5%)で第一次産業の比率が奄美市より高い。そして、第 二次産業の大部分が建設業で 88.9%を占めている。知名町による17と、本町は 1954 年 に奄美群島復興特別措置法が公布され、1963 年度まで公共土木事業を中心とする復興事 業が推進された。そして、1964 年度から 1973 年度まで産業基盤整備が推進され、1974 年度から 1998 年度までの振興開発事業による社会基盤の整備が図られ、その基盤が築か れた。

 知名町の太陽光パネルは住吉の小学校前(写真 818)、下平川小学校内に二か所設置され ている。規模は小さく、特に知名町立下平川小学校内の太陽光は教育用として使われてい た。学校の廊下に設置されている電光掲示板には発電内容表示されている(写真 9、写真 10)。そして、その下には太陽光発電記録当番が月曜日から金曜日までの当番者の名前が 書かれている。太陽光発電量・風力調べ、生徒らが日付、時刻天気、日照強度、今の発電 量、風向、雨量、風速を当番者が記録している。

写真 8 知名町立住吉小学校前

写真 9 知名町立下平川小学校

注)屋根に太陽光パネルがある。

(12)

経済環境研究 調査報告書 第 6 号 (2019)

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写真 10 下平川小学校に提示された発電内容表示

注)学校廊下に設置されている太陽光発電の内容 ( 左 ) と生徒らの記録ノート(右)。

(イ)和泊町

和泊町の面積は 3,780ha で知名町より小さい。人口は 2014 年度現在 6,809 人である。

財政をみると、同年度の依存財源が 74.6%、自主財源が 25.4%である。沖縄県と類似な 構造となっている。しかし、同年度の全国都道府県をみると、依存財源が 46.5%、自主 財源は 53.5%で、依存財源が非常に高いことが分かる19。そして、町民総生産額からみ る産業構造を見ると、第 1 次産業が 3,120 百万円(13.1%)、第 2 次産業が 3,159 百万円

(13.3%)、第 3 次産業が 17,537 百万円(73.6%)である。

和泊町の太陽光発電所は、鹿児島県沖永良部島畑地帯総合整備事業(緊急整備型)池当 地区 12-2 工区がある。2001 年 3 月で竣工し、規模は 100kW、鋼材重量は 18.0 トンの 規模である(写真 11)。­

写真 11 沖永良部島の和泊町池当太陽光発電所

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奄美大島における再生可能エネルギーの状況と課題

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4) 喜界島

 喜界島は大島本島の東北端、北緯 28 度 19 分、東経 130 度 00 分の地点にあり、鹿児 島から 380㎞、奄美市から 69㎞の洋上にある20。地勢をみると、南南西から北東に長く 14㎞、南北の最長 7.75㎞、周囲 48.6㎞。集落は海岸線に沿って展開し各集落の背部は農 耕地となり、東南から南北に走る百之台丘陵に連なる。平坦な島であり、島の大半は隆起 サンゴ礁となっている。

 そして、総面積は 56.97㎢、2015 年の人口は 7,212 人で 1980 年度の 11,169 人に比べ てかなり減少している。そして、産業別就業者数をみる(2010)と第 1 産業が 24.0%、

第 2 次産業が 16.4%、第 3 次産業が 59.5%で第 1 次産業の比率が比較的に高いことが分 かる。奄美の喜界島での再生可能エネルギー状況を見ると、2015 年 1 月に喜界島で初め て再生可能エネルギーによる発電設備の措置を開始したが、現地での状況をみると、喜界 島で接続できる発電設備の容量は 1,900kW しかなく、接続申し込みがあった時点で可能 量を超える状態であった21(写真 12)。

写真 12 喜界島の太陽光発電所

注)筆者撮影 2016.8.30。

4.まとめ(課題と展望)

 奄美大島、喜界島、沖永良部島、徳之島の再生可能エネルギーの中で太陽光発電の状況 について整理してきた。九州電力によると、2012 年 7 月の固定価格買取制度開始以降、

離島においても太陽光を中心に再生可能エネルギー発電設備の導入が急速に進んでいると 報告している。

 このような再生可能エネルギーに対して固定価格買取制度の導入は、2011 年 3 月 11 日の東北地方太平洋沖地震発生当時、福島第一原子力発電所の事故により、その代案とし て当時の政権(民主党)のエネルギー政策の大きな転換で生まれた制度である。再生可能 エネルギーの急速な拡大に伴い、接続済量と接続申込量の合計である受付済み量が接続可

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経済環境研究 調査報告書 第 6 号 (2019)

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能量を超過した壱岐、対馬、種子島、徳之島、沖永良部島、与論島の 6 離島においては、

2014 年 7 月 25 日に新規の接続申込みに対する回答保留を公表している22。しかし、こ れまで回答を保留していた上述した 6 離島と喜界島については、2015 年 9 月 7 日より回 答を再開している23

 今までは再生可能エネルギーの拡充は補助金に依存することが多く、長期的な視点から みると財政的な負担のみならず定着するところまでは限界を持っている。しかし、徳之島 のように 100%民間企業が投資して利益をもたらすことになると外部不経済の内部化が可 能となり、再生可能エネルギーの効率的な市場が定着することになる。本来目指すべき望 ましい形態としてみることができる。

ところで、民主党から自民党へ政権が変わった後の政策をみると、再生可能エネルギー 生産には消極的であった。つまり 2011 年度に発生した東日本大震災福島第一原発事故の 影響で、震災後の 2012 年 9 月には当時の与党であった民主党政権は、2030 年代に原発 稼働ゼロ、稼働 40 年で廃炉、新増設を認めないとした。しかし、政権が自民党に変わっ た安倍政権は 2014 年 4 月に第 4 次エネルギー基本計画では原発推進を表明した24。そし て、2018 年に入って 2050 年のエネルギー政策はどうあるべきかについて経済産業省の 有職者会合(世耕弘成経産相の私的懇談会「エネルギー情勢懇談会」)での報告25を受けて、

政府は新しい「第 5 次エネルギー基本計画」26を閣議決定した(7 月 3 日)。注目すべき ところは原発推進の姿勢を維持しているところである。つまり、2030 年度の電源構成を みると原発は 20%~ 22%までとなっているが、2016 年度実績の 2%をみると大幅な原 発増設である。震災前原発の割合が 25%であったがこの水準まで戻すことを意味してい る。政府の新エネルギー基本計画の要点は原発の供給を大幅に増やすことが目立つが、福 島原発事故からみるように、原発リスク除去費用が莫大で、原発増設が安全な対策費用の 回収が可能なのか、除去費用の視点から経済的ベネフィットなどの議論を深める必要があ る。

また、化石エネルギーに関しては、震災前の 65%から 30 年には 56%へ減らしている が、これはパリ協定を守る一環としてみることができる。そして、再生可能エネルギーは、

震災前の 10%から 30 年には 22%~ 24%まで増やす計画となっている。いずれにせよ、

今回の第 5 次エネルギー基本計画を見る限り、従来の消極的であった再生可能エネルギー 政策がより積極的に推進されることは予想される。このよう内容が離島のエネルギー政策 にどう反映されていくのかが注目するところである。

COP21 のパリ協定による二酸化炭素排出量の削減の義務が強まる中で再生可能エネル ギーの拡充の必要性は益々強くなることが、今回の閣議決定で見られる。地球温暖化防止 のためにも必要であるが、離島の特殊性からみると外部からの運送より、島内で地産地消 できるエネルギーシステムは地域発展の観点からも重要な要素となる。再生可能エネル ギーの拡充には送電線の拡大などのインフラ整備が必要不可欠である。将来世代に持続可

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奄美大島における再生可能エネルギーの状況と課題

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能な再生可能エネルギーに関する強い政策が望まれる。

* 謝辞:本調査において奄美群島の役場やМ氏など多くの関係者の方に大変お世話になりました。

ご協力して頂き、記してお礼の意を表します。

2­ 拙稿(2016)「エコアイランド宮古島とその可能性」、沖縄国際大学沖縄経済研究所叢書『宮古 島の挑戦』、文進印刷、pp.55-84。

3­ 与論島にも太陽光エネルギー生産を始めたが、筆者が調査した時点では導入前で本稿では扱って ない。与論島は 2013 年から太陽光を中心とした再生可能エネルギー発電設備が導入された(九 州電力より)。

4­ 人数のデータが合わないが、これは分類不能の産業が 12 人いるからである。奄美市(2016)『統 計書数字で見る奄美市』より。

5­ 2017 年 2 月に政府が,「奄美大島,徳之島,沖縄島北部及び西表島」の世界遺産登録推薦書をユ ネスコ世界遺産センターに提出し,同年 3 月には環境省により登録の前提となる奄美群島国立公 園の指定が行われた(奄美大島自然保護協議会(2013)『奄美大島自然保護ガイドブック』より)。

6­ 九州電力(2015.9.7)『前掲書』より。

7­ 九州電力の HP で掲載している資料の注は以下の通りである。a)甑島については、接続可能量 公表(2015.9)以降、風力発電の追加導入があったことから、太陽光発電の追加接続可能量がな くなった。b)本土は太陽光・風力発電のそれぞれについて接続可能量を算定しているが、離島 は系統規模が小さく、太陽光や風力発電の受入れ量が少ないことから、太陽光発電のみが導入さ れたとした場合の太陽光発電の接続可能量のみを算定している。よって、風力発電の追加導入が あれば太陽光発電の追加接続可能量も減少する。また、太陽光発電の追加導入があれば風力発電 の追加接続可能量も減少することになった。c)その他離島:小呂島、口永良部島、竹島、硫黄島、

黒島、口之島、中之島、平島、諏訪瀬島、悪石島、小宝島、宝島。

8­ 九州電力 HP(https://www.kyuden.co.jp/)「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の概 要より(閲覧日 2018.3.14)。

9­ 買取対象となる再エネ電源太陽光、風力、中小水力、地熱およびバイオマスにより発電された電 気が買取対象となる(国の設備認定が必要)。なお、出力 10kW 未満の太陽光については余剰電 力が買取対象となり、出力 10kW 以上の太陽光やその他の再エネ電源は、買取対象を発電量の全 量とするか余剰電力とするかを選ぶ(九州電力 HP)。

10­奄美市名瀬鳩浜町の「ケンキ」が担当、奄美新聞(AMAMI-ONLINE),2014.10,8。奄美群島内 のメガソーラー(自社千 kW 以上の施設)としては 3 番目で、奄美大島島内では 2 番目。

11­『徳之島町勢要覧』(2017)。

12­写真 5 ~写真 7 は筆者撮影(2017.3.8)。

13­『南海日日新聞』2015.3.24。

14­М氏はメガソーラー管理人メンテナンスとして管理している(2017 年 3 月調査当時)。

15­鹿児島県 HP、沖永良部島の部分。

16­鹿児島県知名町(2014)『町勢要覧資料編』より。

17­知名町 HP(http://www.town.china.lg.jp/modules/soumu/index.php?content_id=45)より

(閲覧日 2018.2.15)。

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18­写真 8 ~写真 11、筆者撮影(2017.3.6)。

19­沖縄県(2014)をみると、依存財源が 74.9%、自主財源は 26.6%である。沖縄県(2017)『沖 縄県経済の概況』より。

20­喜界町(2014)『町勢要覧資料編』より。

21­九州電力(2014.11.27)「奄美大島、喜界島、甑島における再生可能エネルギー発電設備の接続 状況および今後の対応について」より。

22­喜界島については新規の接続申込みに対する回答を保留(2015.1.29)。

23­九州電力(株)「奄美大島、喜界島、甑島における再生可能エネルギー発電設備の接続状況およ び今後の対応について」と九州電力 HP の「離島の再生可能エネルギーの接続状況他」より。

http://www.kyuden.co.jp/effort_renewable-energy_ritou.html より(閲覧日 2018.1.15)。

24­『毎日新聞』2017.10.11、東京朝刊。

25­『毎日新聞』2018.4.11、東京朝刊。

26­2018 年 6 月までは、2014 年につくられた「第 4 次エネルギー基本計画」を方針として、政策 が決定されたもので、2018 年 7 月に新しい第 5 次基本計画を基に、エネルギーに関する政策が 検討されていく(経済産業省・資源エネルギー庁、以下に関しても同省を参照)。

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