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本校の就労支援 と中学部の作業学習

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(1)

本校の就労支援 と中学部の作業学習

〜支援内容の見直 しと

3

つの作業班に共通 してつ けたい力を考 える〜

石井智也 高梨 良記 中村 昌宏 西尾真 弓 野原 隆弘 橋都 由美子 橋本奈緒子 蓮香美 園 松本 直 巳 夫 聞直世 吉 田友紀 伊藤友彦 加瀬進 揮 隆史 ( 東京学芸大学特別支援科学講座 )

Ⅰ .序 および 目的

1.本校 中学部 の 「作業学習につ いて 1

)本校 の教 育課 程 と中学部 「作 業学 習

本校 では、平成

12

年度 か ら平成

15

年度 までの

4

年 間、 「 個別 のニー ズ に こた える教育課程 」 をめ ざ して研 究 を進 めて きた。そ して、個別教 育計画 に よる個別 の教育的ニー ズの把握 の累積 の結 果 と、近年 の社会 的要請 の観 点か ら、教育課程 を編成 す るた めの新 しい内容 区分 を図

1

の よ うに考 えた。す なわ ち、知 的障害 の ある幼児児童 生徒 の教育的ニー ズ に応 じた支援 内容 と して、生活支援 、 学習支援 、就 労支援 、余暇支援 の 4つ の 区分 と、それ らの基礎 ・基本 とな るコ ミュニケー シ ョン支 援 を加 えた支援 内容 区分 であ る。 ( 本校 紀要NO.

4 6)

【図

1

本校教 育課程 (

5

つ の支援 内容 区分 の関係 )】

さて、今年度 、本校 で は教 育課程 を編成 す る内容 区分 で あ る、生活支援 、学習支援 、就 労支援 、 余暇支援 、コ ミュニケー シ ョン支援 とい う5 つ の支援 内容 区分 に対応 した支援 内容配列表 の改訂 に 向 けて着手す る こ ととなった。こ うした経緯 の も と中学部 ではまず 「 作業学習」の授 業実践 を切 り 口に就 労支援 の支援 内容配列表 に迫 る こ とと した。

「 作業学習

は各校 でい ろい ろな実践 が展 開 され てい る

また、 キャ リア教育 の推進 が語 られ 、 これ までの社会参加 と自立 に向けて取 り組 んで きた実践 を振 り返 り、充実 させ てい くこ とが求 め ら れ てい る

さ らに、生徒 た ちが高等部 を卒業 した後 に就 く職 種 に も年 々変化 が見 られ 、高等部卒業 後 の生活‑ の考 え方 も拡 が りが見 られ る様 になって きた と考 え られ る。その よ うな背景 の下で、中 学部段 階 の作業学習 で押 さえるべ き指導 内容 につ いての議論 を重 ね、共通理解 を図 り、就 労支援 内 容配列表 の改訂 に向 け るこ とか ら着 手す るこ とが大切 と考 えた。

本 校 で の 「 作 業 学習

は就 労支援 の支援 内容 を具体 的 に展 開す る授 業 と して、 中学部段 階 で は 中心的 な位置 を 占めてい る。本校 の就 労支援 は 「 地域社会 の 中で主体的 に働 くた めの実用 的 な知識 、 技能 、態度 ‑ の支援 」 とされ てい る

中学部段 階 の支援 内容 につ いては表

1

の よ うに示 され 、主 に

【 働 くこ とに関す る意識や技能 】【自己理解 と職 業適性 】に関わ る内容 を中心 に、将来 の職 業生活

(2)

【 表

1

就 労支援 内容配列表 ・中学部抜粋 】

中学部

働 く こ とに関す る 働 く意欲喜 び ・働 くこ との喜 び・.目的意識 ○ 自分 の役割 を果 たす こ とで成就感 を持 つ○〇 日的意識 を持 って活動 に取 り組 む○

・労働 意欲 ○ 自分 の作 っ た物 が他 の人 に喜 ばれ る こ とを体 験 す

意 識 や 技

役 割意識 ・役 割意識 るo

・労働 の意 味 の理解 ○販 売す るこ とで物 を作 る こ との意 味が わか る○○責任 を持 って 自分 の役 割 を果 たす○

作業能力 ・作業技能 ○手指や か らだが上手 く動 くよ うにな るo

・遂行 能力 ○道 具 の扱 い になれ 、機 械 の使 い方 を経 験す るo

・集 中力 ○ 自分 の作業 内容 が わか り、自分 で作業 を進 め られ る○̲

・持続 力 ○ 目的 を持 って作業 を進 め られ る

・体力 ○作業能力 と しての集 中力 、働 くた めの体力 をつ け る○

対人 関係 ・基本 的 な対 人 関係 ○作業現場 で必要 な挨拶 や返事 の仕方 を身 につ け るo

・職 場 で の対人対応 ○ きちん とした態度 で作 業 に取 り組 む○○報告 の仕方 を覚 え る○

職 業 につ い て の知 識 と

理解 ・家庭 内労働 の理解 と参加 ○家庭 内の仕 事 がわか り、役割 として参加 す る○

・身近 な人 の仕事

・い ろい ろな仕事 とそ の分類

・産業や社 会 の基礎 的 な理解 ○身近 な人 (父母等 ) の仕 事 を知 る○

自己理解と 自己理解自己選択 ・自己選 択・自己理解 ○ 自分 の好 きな こ と .嫌 い な こ とがわか る○○ 自分 の得意 な こ とがわか るo

・意 思 の表 明 ○友 だ ちの良い ところ .不得意 な ところがわか る○

職 業適性 ○ 自分 の希望 を表 明す る○

職 業適性

就 業体験 ・職 業適性 ○ 自分 の得意 な こ と不得 意 な こ とがわか るo

・就 労先 の見学

・就 業体験 ○や りたい仕 事 を持 つo

職 業 生 活の 理 解 と 職 業 生 活の 知 識 と ・ 「・職 業生活 につ いて・キ ャ リアア ップ働 く」生活 の全体像 ○作業学習 に参加 す る 生活設計 理解 ・余 暇 につ い て

将 来 の 生 活 と 生 き

方 ・将来 の希 望 ○高等部 の生活 につ いて知 るo

・自分 の生 き方 ○高等部 の生活 を体験す る○

・生活設 計

・進 路選 択 ○進 学 につ いて 自分 の希 望 を表 明す る

の基礎 にな る と思われ る内容 が多 く配列 され てい る。 ( 本校紀要

N O.4 7)

現行 の 中学部 「 作業学 習

は農耕班 、陶工班 、手工班 の

3

つ の作業班 か ら成 り、 この

3

つ の作 業班 の全体 目標 を 「もの を作 った り、育てた りす るこ とに興味 を持 ち、目的的 に活動す ることを通 して、将来 の職業生活や社会 自立の基礎 とな る力 を培 う。」 としてい る

学年 を越 えた縦割 りで構 成 され 、原則 として、 中学部

3

年 間在籍 中に各作業班‑

1年ずっ所属 し、それ ぞれ の作業班 の特

性 に対応 した学習経験 を積 む。 この班編成 での作業学習 は昭和 63年 か ら続 いてきた。そ もそ もこ の当時 は、ほ とん どの生徒 が高等部‑の進学す るこ とも前提 とな り、中学部 の作業学習 を学校 にお ける作業学習の前半部 として捉 え、多種 の作業活動 を通 して多 くの学習経験 を積 む こ とが大事 と考 え られ計画 され るよ うになった。 ( 本校紀要

N O.4 2)

また、 「 作業学習」 の年 間計画 の中で は、

11

月 に 「 バザー学習期 間」を設 定 し、バザー をめ ざ して

4

週 間集 中 して作業 を続 けるこ とによ り、

(3)

作業能力 を高 め、その製 品 を販売、製 品がお金 にかわ り、そのお金 で楽 しむ経験 をす るこ とを通 し、

働 く生活 の理解‑ 向けて積 み重ねてい けるよ うに計画 され てきた。

新 しい教育課程 にな り、平成

13

年 に就 労支援 の支援 内容 を明 らか に した後 も、大筋では昭和

63

年 か らの流れ と同様 な作業学習 を展 開 し、今 日に至ってい る と考 え られ る

そ して、こ うした現状

もまた、今年度 の研 究テーマ に向 けての課題意識 に繋 が る要因 となってい るこ とは言 うまで もな

2)

キ ャ リア教育 と 「作 業学習」

キャ リア教育 は 「 児童 生徒一人一人 のキャ リア発達 を支援 し、それ ぞれ にふ さわ しい キャ リア を 形成 してい くために必要 な意欲 ・態度 を育 て る教育。端的 には、勤労観 、職業観 を育て る教育」 と 定義 され る( 平成

16年 「

キャ リア教育 の推進 に関す る総合 的調査研 究協力者会議報告書」) 。平成

21

3

月告示 の新 しい特別支援 学校 高等部学習要領総則 には 「 キャ リア教育」が規定 され、自立 と社会参加 に向けた職 業教育の充実が示 され た。東京都教育委員会 は平成

2 1

3

月 に 「 知的障害 特別支援学校 にお けるキャ リア教育の推進 」として報告書 をま とめ、全 国特別支援学校知的障害教 育校長会 は平成

2 2

3

月 「 特別支援教育 のためのキャ リア教育の手引き」 を発表 してい る

こ うした流れ の中で、明 らかに され てい るキャ リア教育 の内容 、キャ リア発達段 階の視点 も検討 の要素 に加 えなが ら実践検討 お よび支援 内容配列表 の見直 しを行 うこ とが必 要 な こ とは言 うまで もない。 「 作業学習」 の授業実践 を検討す ることによ り、本校 中学部 において、生徒 のキャ リア発 達段 階 を どの よ うに考 えて実践 してい るか を整理 し、検討す るこ とに もつ なげてい きたい と考 えて い る

2.今年度の 目的

前述 した こ とをふ まえ、今年度 の 目的 を以下の よ うに考 えた。

農耕班 、陶工班 、手工班 の、

3

つ の作業班 の特性 をふ まえつつ支援 内容配列表 ( 就 労支援) 改訂 の方 向性 を探 り、中学部段 階で、 どの作業班 で も共通 して付 けていきたい力 は何 かを考察

Ⅱ.

方法

以下の

3

つ の手続 きを行 い 目的 に迫 ってい く

【 手続 き

1】 3

つ の作業班 の研究授業 を行 い、各班 の現在 の課題 について明 らかにす る

【 手続 き

2

】現行 の作業学習 の指導 内容 を

3

つ の作業班 でそれ ぞれ に検討 し、

3

作業班 に共通す る指導 内容 、それぞれ に特徴的 な指導 内容 を整理 ・検討す る

【 手続 き

3

】上記 の成果 をふ まえ、支援 内容配列表 の内容 を検討 をす る。

Ⅲ.結果 と考察

1.研究授 業か ら探 った授 業実践 上の課題

1 )農耕班 ( 平成 2 3

7月 8日実施) ( 1 ) 題材名 お よび主 な題材設定 の理 由

「ジャガイモ をた くさん掘 ろ う」

(4)

今 回 の学習 は、昨年度 末 に前農耕 班 生徒 が植 えた ジ ャガイモ の収穫 を行 った。 これ まで に水 や りや周 囲 の草運 び な どの仕 事 で関 わ り育 てて きた作物 の初 めての収穫 とな った。 ジャガイモ は野 菜 の収穫物 の 中で も比較 的 わか りや す さが あ り、茎 の根 元 に実 をつ けるた め発 見 しやす い特徴 が あ る

畑 で の動 き方 が理解 で きて きて少 し作 業 に慣 れ て きた生徒 もい る こ とか ら、今 回 の学習 で

「ジ ャガイモ をた くさん掘 ろ う

とい う学習 を設 定す る こ とで、収穫 物 を具 体 的 に見比べ 、 た く さん働 くとい うこ との理解 につ ながれ ば と考 えた。

(2)

本 時 の 目標 と就 労支援 内容 配 列表

本 時 の 目標 関連 す る就 労支援 内容 配列表

じゃがい もを掘 り当て る こ とが で き る

じゃがい もを農舎 まで運 ぶ こ とがで きる 働 くことに関する意識や技能>作業能力 働 くことに関する意識や技能 〇日的意識を持って活動に取 り組む○ ○ 自分の作った物が他の人に喜ばれることを体験す ○責任を持って自分の役割を果たす○ ○手指やからだが上手く動 くようになる○ ○道具の扱い. ○自分の作業内容がわか り、自分で作業を進められる○ ○目的を持って作業を進められる ○作業能力としての集中力、 ○自分の役割を果たすことで成就感を持つ〇 る○ になれ、機械の使い方を経験する○ >働 く意欲、喜び、役割意識 働 くための体力をつけるo

(3)

授 業 の特徴

学習場所 が畑 とな るた め フィール ドが広 く、 また作 業 内容 に よって は広範 囲 とな るた め音 声 を 含 めた指示 が通 りに くい弱 点 もあ る。 ( 農 耕 班 は秋 か ら冬 に か け て はバ ザ ー 単 元 を設 定 し来 年 度 の カ レン ダ ー を制 作 して販 売 して い る。)

作業場 の特徴 と して例 えば、畑 の 区画 の

A

地 点 の草取 りで あった り、

B

地 点 の水や り等 の作物 の管理 だ った りす る。 それ は、天候 に合 わせ た作物 の成長や適 正 時期 の問題 、畑 の管理 の問題 等 も考慮 しなが ら学習 が展 開 され る。 外気 温 に対 して本 人 の体調 の コン トロール も難 しい課題 とな る

(4)

現在 の課題

現在 の課題 と して は、以 下 の

6

つ の項 目か らの課題 が挙 げ られ た。

収穫物 の特徴 :年 間計画 で作成 され てい る作物 が生徒 の興 味 関心 に一致 してい るか ど うか。

作業能 力 的特徴 :指 導す る内容 等 が整 理 され て実施 され てい るか ど うか。

個別 教 育計画 の特徴 :授 業場 面 において個別 教 育計画 を念頭 にお いた指 導 が され て い るか ど うか ( 共通理解 が され て確認 され てい るか ど うか)

0

作業環境 につ い て : 多種 多様 な生徒 がい るの に対 して、適切 な環境 が保 たれ てい るか ど うか。

衛 生 面 につ い て :一 定 の衛 生 面 が配慮 され てい るが、改善 の余 地 が あ るか ど うか。

中高 の連携 に対 して :高等部 に も農耕 班 が あ るが 、そ この作 業 内容 を指 導方法 との関連 は ど うか。

2)

陶工班 ( 平成

23年 7

15

日実施 ) ( 1 )題材名 お よび主 な題 材設 定 の理 由

「 井桁 皿 の製 作」

本 時 の学習 に取 り上 げ る 「 井桁 皿 」 の工程 は、① 玉作 り、②紐 作 り、③格 子 状 に粘 土 を組 む 、

④色粘 土 を詰 め、⑤ たた ら板 で延 ばす 、⑥型 に合 わせ るな ど、練 り込 み皿 の製 作 の基本 的 な要 素

(5)

が含 まれ てい るもので あ る

粘 土 を成形す る作業 には、手指 の巧撤動作 の訓練 的 な要素 とともに 見本 と同 じ大 き さに仕 上 げ る とい う課題 も含 まれ 、 これ らの作 業工程 を理解 し、な るべ く均質 に 製 作す る意識 で きて くる と、今後製 作す る製 品の完成度 が上 が って くる

また、作業 の工程 で担 当教員 に報告す るこ とに よ り、製 品の完成度 を確認 で きた り、報告す る習慣 を作 るこ とがで きる

と考 えてい る。

(2)

本 時の 目標 と就 労支援 内容 配列表

本 時の 目標 関連す る就 労支援 内容 配列表

玉 、. ひ もの大 き さ太 さを意識す る

o

挨拶 、報告 がで きる

o

働くことに関する意識や技能>作業能力 働くことに関する意識や技能>対人関係 ○手指やからだが上手く動くようになる○ ○自分の作業内容がわかり、自分で作業を進められる○ ○目的を持って作業を進められるo ○作業現場で必要な挨拶や返事の仕方を身につける○ ○報告の仕方を覚える○

(3)

授 業 の特徴

年 間 を通 じ、作業室‑ の入 室か ら、準備 、作業 、片付 け、反省 会 、作業室 か らの退室 までの疏 れ を一定 に し、生徒 が見通 しを持 ちやす い よ うに進 め るなかで、上級生 には課題 に応 じて役割 を 与 えてい る

「 陶工製 品

は粘 土 を使 って主 にお皿 を中心 と した食器 作 りを行 ってい る作 りを行 ってお り、

井桁皿 、絵皿 、ひ も皿 の

3

種類 を主 に製 作 してい

「 井桁皿

は陶工班 にお ける製 品作 りの工程 を網羅 してお り、 この工程 を覚 えるこ とに よ り製 品作 りの基礎 を学ぶ こ とがで きる よ うにな ってい る

「 絵皿 」 は皿 に色粘 土 を用 いて模様 をつ け るものであ る

デ ザイ ンは果物 、野菜 、動物 、顔 、 車 な ど、様 々であ り、 自分 でデザイ ンを考 えて表現す るこ ともで きる。模様 に使用す る色粘 土は 乾燥 しやす く、 また細 か くひ も状 に しな くて はな らない な ど、根気 強 さと集 中力 が必 要 であ る

しか し、完成 品は 自分 が製作 した もの とい う意識 を持 ちやす い製 品で ある。

「 ひ も皿」 は井桁皿 の工程 をやや少 な く した物 でデザイ ン的 には縞模様 の製 品 に仕上 が る。 工 程 と しては玉つ く り。 ひ も作 りの後 、ひ もを色違 いのひ もを並べ て製 作す る物 で、 これ までの製 品 に比べ作 りやす く、少 々ひ もが太 くなって しまって もそれ が柄 とな るので、 あま り太 さを気 に す る こ とな く作 る こ とがで き、細 かな作業 が苦手 な生徒や 、授 業 の導入 においては、取 り組 みや す い。

原則 と して どの製 品 も初 めか ら終 わ りまでのすべての工程 を責任 を もって担 当す るよ うに計画 し、完成 の喜び か ら、達成感 や成就感 、次‑ の意欲 ‑ と繋 げたい。

今 回の授 業 では、全員 、井桁皿 の製 作 を行 った。

(4)

現在 の課題

陶工班 では、製 品 につ いては何 で も好 きな物 を作 る とい うわ けではないが、絵皿 な どは 自分 の 好 きなデザイ ンや色 を選択 で きる よ うに してい る。製 品の完成度 な ど作業班 内で批評す るこ とで 製 品作 りに対す る意欲 を持 たせ られ るよ う配慮 してい る

それ らを通 して仕事 に対す る楽 しみや 肯定的 な理解 を促 し、 将来 の職 業生活や社 会生活 につ なが る土台 を築 いてい きたい と考 えてい る

社会 にお ける労働 場面 での働 き方 を意識 した内容 にす るのか、それ 以外 に方法 が あ るかな ど考

え、 中学部段 階 で身 につ けて欲 しい働 くた めの土台 とな る部分 を どの よ うに教 えるか とい うこ と

を再確認 しなけれ ばな らない と考 える

(6)

3)

手 工班 ( 平成

2 3年 7

13

日実施 ) ( 1 )題材 名 お よび主 な題材設 定 の理 由

「 花瓶敷 き、アイ ロン ビー ズマ グネ ッ ト、テ ィ ッシ ュケー スの製 作

花瓶敷 き、 アイ ロン ビー ズマ グネ ッ ト、テ ィ ッシ ュケー ス は、いずれ も製 品 にな るまでの作業 工程 が短 い製 品で あ る。 この時期 は これ らの製 品作 りを通 して、手 工班 な らで はのい ろい ろな道 具 ( 織 り機 、 アイ ロン、 アイ ロン台 、 ミシ ン、裁縫 用 品等) の扱 い方 を身 に付 けてい け るよ うに と考 えた。 また、完成 までの見通 しを持 ちや す い製 品作 りを行 うこ とは、 わか って活 動 に取 り組 め る こ とを大切 に しなが ら、完成 す る喜 び を積 み重 ね 、作業‑ の意欲や 主体 的 に取 り組 む態度 を い っそ う育 んでい け る と考 えてい る。

(2)

本 時 の 目標 と就 労支援 内容 配 列表

本 時 の 目標 関連す る就 労支援 内容配列表

正 しい手順 .方法 で作 業 を進 め るo

作 業工程 の 区切 りな どに 自分 か ら報告 をす るo 働 くことに関する意識や技能>作業能力> 働 くことに関する意識や技能>対人関係 > ○手指やからだが上手 く動 ぐよ ○道具の扱いになれ、機械の使い方を経験する○ ○自分の作業内容がわか り、自分で作業を進められるo ○きちんとした態度で作業に取 り組む○ ○報告の仕方を覚える○

i Iをao

(3)

授 業 の特徴

年 間 を通 じ、作業室‑ の入 室 か ら、準備 、作 業 、片付 け、反省 会 、作 業 室 か らの退 室 まで の疏 れ を一定 に し、生徒 が見通 しを持 ちやす い よ うに進 め るなかで、上級 生 には課題 に応 じて役 割 を 与 えてい る。

「 織物製 品」 は織 り機 を使 って、繰 り返 し同 じ手順 で織 ってい く簡 単 な工程 で あ る

横 糸 の張 り方 の力加 減 、横 糸 の変 え方 、横 糸 の用意 の仕 方 、縦 糸 の仕 上 げ結 び 、姿勢 の保持 、織 った長 さ を測 る等 を生徒 の実態 に応 じて課題 と してい くこ とが で き、糸 の素材や 色 を生徒 が選 んだ り、デ ザイ ンを考 え る ところか ら製 作す るこ ともで き る

本 時 の花瓶敷 きは完 成 まで の期 間 が短 く、生 徒 に繰 り返 し経験 して ほ しい工程 を用意 しやす い。

「 アイ ロン ビー ズ製 品」 はデ ザイ ンを変 え る こ とで難 易度 を調節 で き、5 m m程度 の ビー ズ をつ まむ動 きを繰 り返 し、型 が埋 ま る と次 のアイ ロンを使 った工程 ‑ に進 む とい う流れ は生徒 に とっ て完成 ‑ の過程や報告 の タイ ミングがわか りやす い。 また、材料 の渡 し方 を調節す る こ とで持続 して取 り組 む時 間 を長 く した り、報告 の必 要性 の頻 度 を多 く した りす る こ ともで き る。 さ らに、

デ ザイ ンの幅 も拡 げやす く、生徒 の興 味 に応 じた もの を用意 しや す い0

「 簡 単 な布 製 品」 は、テ ィ ッシ ュケー ス、 きん ちゃ く袋 、エ コバ ック、 ランチ ョンマ ッ ト、台 布 巾、 シ ュシ ュ等 、 ミシ ンを使 って、主 に直線 縫 い でで き るもの を中心 に生徒 に応 じた製 品 を計 画 してい る。今 回 のテ ィ ッシ ュケー スは ミシ ンで短 い直線縫 い を行 い、裏 返 して角 を整 えれ ば完 成 す る とい う短 い工程 で取 り組 む こ とと し、完成 の喜 び を経験 しなが ら、 ミシ ンの操 作 に慣 れ る

よ う積 み重 ねやす い よ うに と考 えた。

前期 に取 り組 む

3

つ の製 品 に関 して は、前期 で

3

つ とも経験 で き る よ うに考 えてい る。 また 、 原則 と して どの製 品 も初 めか ら終 わ りまで のす べ て の工程 を責任 を もって担 当す るよ うに計 画 し、

完成 の喜 び か ら、達成感 や成就 感 、次‑ の意欲 ‑ と繋 げたい。

今 回 の授 業 で は、手 工班 生徒

7

名 の うち、花瓶敷 きの製 作 に

4

名 、アイ ロン ビー ズマ グネ ッ ト

の製 作 に

2

名 、テ ィ ッシ ュケー ス の製 作 に

1

名 取 り組 んだ。

(7)

(4)

現在 の課題

手工班 では、生徒 が製 品 に魅力 を感 じ、 「 作 ってみたい

「 や ってみたい」 とい う気持 ちを持 っ て主体的 に取 り組 む こ とを通 して、将来 の職 業生活や社 会生活 に繋 が る素地培 ってい きたい と考 え、製 作す る製 品 を設 定 した。 それ ぞれ の製 品作 りにお ける特徴 は前述 した通 りであ るが、 これ まで に手工班 で製 作 した製 品の変遷 を踏 ま えた検討 は十分 とは言 えない。 また、現在 は担 当 した 製 品 を責任 を もって最後 まで完成 させ る とい う方法 で作業 を進 めてい るが、一 つ の製 品を分業 し て製 作 し、全体 の中で 自分 の役割 を 自覚す るよ う進 める方法 もある

他 の作業班 での学習経験 を 踏 ま えた検討 が必要 と考 え る

4) 3

つの作業班 の課題か ら

3

つ の作業班 それ ぞれ が明 らか に した課題 か ら、作物や製 品 の題材 としての検討 と作業学習 の 作業場 面の進 め方 につ いての検討 が必 要 で あ るこ とが明 らか になった0

題材 についてはそれ ぞれ の作業班 の特性 を踏 ま えなが ら、生徒 の実態 を踏 ま え、作業工程‑ の 理解 、経験 の拡 が り、技能 の獲得等 を指標 に、生徒 の主体的な活動 を引 き出せ 、段 階的 な指導 が 十分 な活動量 を確保 して行 えるよ う、継続 的 に検討 しな けれ ばな らない と考 えた。

も う一方 の作業場 面 の進 め方 につ いては、一つ の製 品 を一連 の作業 として最後 まで分担せず に 取 り組 めるよ うにす るか、或 いは分業 して製 作す るか とい う点 に関す る是非 を中心 に検討 しなけ れ ばな らない。 中学部段 階 の生徒 た ちが、達成感 、成就感 を もって作業 に取 り組 み、それ を働 く 意欲や 、達成感 に基づ く肯定的な 自己理解 を育 んでい くには ど うい うあ り方 が よいか 、 さらにそ れ が就 労‑繋 が る基礎 的 な経験 の一つ と して積 み上 げ られ るよ うにす るには ど うすべ きか等 を、

指 導計画 と照 らし合 わせ なが ら授 業研 究す る必要が あ る

5)

課題 と授 業づ くり

前述 の課題 につ いては、陶工班 と手工班 での

12

月以 降 の作業学習 で実践検討 を行 うこ ととし た。

陶工班 も手工班 も学年 末 の この時期 に分担 を取 り入れ る こ とに よって、個 々の生徒 の得意 とす る技能 を活 かす こ とがで き、その結果 と して製 品作 りに も変化 が見 られ た。す なわ ち、 よい製 品 がそ りまで以上 に作れ るよ うにな り、それ を生徒 た ち 自身 が体験的 に積 み あげ られ た こ と

仲 間 と分担 ・連携 して取 り組 む過程 において求 め られ るコ ミュニケー シ ョンの力 を高 め られ た こ とで ある。 また、

1

月 には研 究協議会 の研 究授 業 で も研 究協議 し、そ こでは、 中学部段 階での作業学 習 においては作業 に対す る意欲 を さらに喚起 で きるよ うな展 開が必 要 であ るこ とが確認 され た。

これ らの成果 は次年度 の指導計画作 り、授 業作 りに向 けての貴重 な資料 にな る と考 える。

2.各作業班の特徴 的な指導 内容 、及 び共通す る指導 内容

1

)各作業班 の特徴 的な指導 内容 と共通 す る指導 内容の整理

3

つ の作業班 の特徴 的 な学習活動 の内容 は表

2

の通 りで、就 労支援 内容配列表 で は 『働 くここ とに関す る意識や技能』 の中の 『作業能力』 の内容 に対応 す る

2

を念頭 に入れ て就 労支援 内容配列表 に 目を向ける と、各作業班 の作業特性 に対応 した生徒 につ けて ほ しい 『作業能力』 につ いて、就 労支援 内容配列表 の表記 か ら、それ ぞれ の作業班 の特 徴 を細 か く表 し切れ てい る とは言 えない。 また、その内容 が 中学部段 階 と して どの程度 をベ ース ライ ン と して考 え られ てい るか も伝 わ りに くい とも考 え られ る

学習活動‑ の具体化 に指導 内容 が反 映 しやす い表記 、例示 を検討す るこ とも必要 で ある と考 え られ る

さらに、 この点 につ いては、高等部 の作業学習 を どの よ うに考 えてい くのか とい うこ と、 さら

(8)

にそ の先 で求 め られ る力 を とど う考 えてい くのか とい うこ とも大 き くかか わ ってい くこ とは言 う まで もな く、 同様 な こ とが次 で述 べ る表

3に関 して も言 え る と考 え る。

【 表

2

各 作業班 の作業 特性 】

農耕 カ レンダ一班 陶 工班 手 工班

環境 屋 外 の広 い農 場 が主 た る活 屋 内 の陶 工班 作 業 室 が主 た 屋内 の手 工班 作 業 室 が主 た る

動場所○気候天候 の影響 を直

接受 けなが ら活動す る○ る活動場所o 活動場所○

作業 の 泥汚 れ を想 定 した作 業服 に 学校 生活 で普段 着 用 して い 学 校 生活 で普 段 着 用 して い る 身支度 着替 え、長靴 、軍手、泥 よけ、 る生活着 にエプ ロン、帽子、 生活着 にエプ ロン、三角 巾を着

夏 は 日よけ帽子 を着用す る○ 腕抜 きを着用す る○ 用す るo

活動 の特性 ○広 い農 場 で全 身 を動 か し ○粘 土を成形す る作業 には、 ○織 り機 、アイ ロン、アイ ロン て活動す るo立ち仕事や大腿 手指 の巧撤 動 作 を高 め る よ 台、ミシン、裁縫用 品等、の扱 筋 を使 う作 業 で体 力 をつ け うに工程 を工夫す る こ とが い を通 して、道具の正 しい扱 い てい くことができる○ できる○ 方 、安全人の配慮等 を身 に付 け

○作物 の育成 には時 間 がか ○ 日常生活 で製 品 を使 用す てい ける○

か り、季節や天候、販売時期 ることができるため、製作の

どんな製品を作 るかは、計画 も影 響 す るた め作 業 内容 に 意欲 が高 ま る こ とが期 待 で 的 に製 品 の製 作 工程 や 難 易 度

変化 が生 じるo きる○ を上 げてい くことができ、一つ

○ 日常的 に見慣 れ た親 しみ ○粘土の持つ特性 か ら、製品 の製 品 をほ じ‑ めか ら最 後 まで のある作物 を取 り上 げ、その に よって粘 土 の細 さや 皿 の 作 る方法 も、部分 ごとに分業 し 作物 を調 理 す る体験 を通 し 大 き さを変 え るな ど作 業 工 て作 る方 法 もいず れ も生徒 の て、作物‑の興味関心 を持 ち 程 を工夫す ることができる○ 実態 に応 じて進 めやすい○

やす くできる○ ○活動 の仕方 は、は じめか ら ○製 品‑ の関心 が高 め られ る

○ 11

月 の カ レンダー作 り 最後 まで

1

人で製作す る方 よ う、数種類 の製 品を取 り上 げ で、手先 を使 った作業や 、報 法や 分担 して製 品 を作 る方 るよ うにす ることで、それぞれ 告 . 返事 の力 を伸 ばす ことに 法 な ど集 団 の実態 に応 じて の生徒 が主体 的 に製 品作 りに

次 に、共通す る指 導 内容 につ いて は、① 「 移 動 ・入 室 ・準備 場 面

② 「 作 業 中」③ 「 休 憩 時 間」

④ 「 片付 け ・反省 会 ・退 室場 面

4

つ の場 面 に区切 って整理す る こ とで 、表

3

の よ うに、

3

つ の作業班 ともに重視 して い る こ とにつ いて も確 か めた。表

3

の よ うな内容 は、就 労支援 内容配 列 表 で は 『働 くこ とに関す る意識 や 技能』全般 に配列 され る内容 に対応 してい る

また、平成

19

年度 に東京都 社 会福祉 協議 会 が実施 した 「 福祉 、教 育 、労働 の連携 に よる知 的 障害者 の就 業 ・生活支援

の調 査 結果 と照 ら し合 わせ る と以下 の こ とも明 らか になった。

同調 査 にお いて 『企 業 が知 的障害者 を雇 用す る際及 び雇 用継 続 に あた って重視す る点 は何 か』

との質 問 に対 し、半数 以 上企 業 が重視す る と回答 した項 目が 「 時 間 を きちん と守れ る」「 指 示 した

こ とを理解 で きる

「 わ か らない こ とが あった ら質 問 で き る

「あい さつ が きちん とで き る

とい

う項 目で あ った とい う結 果 で あ る。 これ は企 業 で就 労 してい る人 た ちに対 して言 われ てい る こ と

で あ る ものの、 中学部 におい て 、各作業班 共通 で指 導 の重 点 に置 い てい る こ との 中には、 この結

果 と同 じ方 向感 で重視 してい る項 目が

3

項 目あ る

この こ とも踏 ま え、将 来 の社会 生活 にお い て

必 要 で あ る と考 え られ てい る こ とが就 労支援 内容配列 表 に配 列 され てい るか とい う確認 が必 要 で

あ る と考 え られ た。

(9)

さ らに、 こ うして各作業班共通 の指導 の重点 を検討す るなかで、生徒本人 の将来 の職 業生活や 社会 自立 の基礎 とな る力 に繋 げ るた めには、こ うした内容 が大切 で あるこ とを生徒本人 が理解 し、

行動化 し、 保護 者 に も適 宜伝 わ るよ うに してい くことも不可欠 であ る とい うこ とも再確認 され た。

これ は就 労支援 内容配列表 の 【自己理解 と職 業適性 】に も通 じるこ ととして、そ こに向 けてのア プ ローチ の一つ に、 自分 のや った仕事 を振 り返 る時 に使 う作業 日誌 ( バ ザー 日誌 ) の検討 を行 う 必要性 が確認 され た。

【 表

3

各作業班共通 でつ けたい力 】

移動 .入 室 .準備 ○遅刻せず に入 室す る○ ○ きちん と挨拶 をす る

○ 自発 的 に身支度 .準備 に取 りかか る

o

作業 中 ○はっき り返事 をす るo ○ 自分 の仕事 がわか る○

○仕事 の 区切 りで報告 をす るo

○わか らない こ とを質 問す る

○間違 えた ときにす ぐ報告す る○

○ 自分 の仕事 に一定時間持続 して取 り組 むo

○ 自分 の仕事 に集 中 して取 り組 む○

○ 自分 の 目標 に向か って作業す る

o

休憩 時間 ○必要 に応 じ、 トイ レを済 ませ る○

○仲 間 とゆっ く り過 ごすo

片付 け .反省 会 .退室 ○ きちん と片付 ける ○ 自分 のや った仕事 を振 り返 る○

o

○ 自分 の 目標 につ いて振 り返 る

o

○作業 日誌 に記入す るo

○ きちん と挨拶す るo

2)

各作業班共通 でつ けた い力の指導 と学習の振 り返 り

前述 の検討 を経 て、作業 日誌 の検討 を行 った。 実施期 間 は

11

月 に

4

週 間計画 してい るバ ザー 期 間で あ る。 この期 間 に用 い る 日誌 は 「 バ ザー 日誌 」 とい う名 称 で 4週 間、 3つ の作業班共通 の 書式 で使 用す る。

2

に示す よ うに、 日誌 の改訂 を実施 した。 これ までの 中学部 のバ ザー学習 に関す る研 究 の成 果 と、 これ までの実践 か ら、図

2に示 した 内容 の 「

がん ば りシール 」 の扱 い については継続す る こ ととした。 その上 で、生徒本人 がそ の 日の 自分 の仕事 の評価 ポイ ン トを 自己理解 し、次 に活 か してい けるこ と、保護者 に も適宜伝 わ るよ うに してい くこ とを意 図 して改訂 を行 った。 また、 こ の点 に関連 して、バ ザー期 間終 了後 、新 しい書式 の 日誌 につい て保護者 にア ンケー ト調査 で、感 想 等 を確認 した。

日誌 の 「 今 日のま とめ」 は教員 と一緒 に記入 し、がんば りシール も教員 と一緒 に考 えて色 を決

め る方法 を とってい る。 この理 由 として は、 中学部段 階 の子 どもた ちは 「 今 日のま とめ」 の よ う

(10)

な項 目につ い て 、 どれ も 「で きたと 自己評 価 して しまい 、 ど うい う状 態 が 「で きたで きて い な い 」な の か を 自己理解 す る こ とにつ な が る経 験 の蓄積 が必 要 と思 われ る生 徒 も多 い た めで あ る。

訂 前

が ん ば りシー ル

金色 :大変 よ くがん ば りま した。

緑色 :よ く頑張 りま した。

黄色 :も う少 しがん ば ろ う。

赤色 :もっとい っぱいがん ば ろ う。

*シール による評価 を

生徒 と一緒 に決定す る。

改訂 後

平 成 雇E 天 気

やった

こと

壱こくをしなかった。

明るくあいさつができた。

LrL きちんとi事ができた。

さいこまで、がんばって仕事をした。

t4LE=

片つけをきちんとできた。

ぷんの目

【図2 作 業 日誌 の改訂 】 新 しい作 業 日誌 を使 い 始 め て 、生 徒 自身 は 自分 の 目標 以 外 に作 業 学 習 で気 を付 け る こ とを意 識 出来 る よ うに な っ て きた と教 員 が実感 で き るエ ピ ソー ドもい くつ か み られ た。 例 えば 、 日誌 の項 目を記 入 しな が ら 「遅刻 して しま っ た か ら、今 日の シール の色 は ・ ・ ・」 等 と 自分 の仕 事 を振 り 返 り自己評 価 す る よ うに な っ た生 徒 が少 しず っ 多 く見 られ る よ うに な っ て きた。

一 方 で保 護 者 か らも以 前 よ り子 どもの様 子 が わ か る よ うにな っ た と思 うとい う意 見 が 多 数 を 占 めた。 就 労 に 向 けて の基 礎 とな る よ うな 「今 日の ま とめ

の項 目につ い て 、 家庭 との共 通 理 解 を 図 り、連 携 して支 援 で き る よ うに して い くこ とにつ い て一 つ の成 果 が あ っ た と考 えて い る

3.支援 内容配列表の改訂に向けての視 点

作 業 学 習 の授 業研 究や 自分 のや っ た仕 事 を振 り返 る時 に使 う作 業 日誌 (バ ザ ー 日誌 ) の検 討 等 を実 践 的 に行 って い くこ とで 、以 下 の 内容 修 正 が 必 要 と考 え られ た。

1点 目は 、就 労支 援 内容 配 列 表 >働 くこ とに 関す る意 識 や 技 能 の項 目に追加 す べ き項 目が あ る の で は な い か とい うこ とで あ る。 今 回検 討 した̲「各 作 業 班 共 通 でつ けた い力 」 の結 果 を も とに 、 他 学 部 との段 階性 を踏 ま えた議 論 が必 要 で あ る と考 えた。

2点 目に は 、就 労 支援 内容 配 列 表 > 自己理 解 と職 業 適 性 > 自己理 解 ・自己選 択 > ○ 自分 の好 き な こ と ・嫌 い な こ とが わ か る。」は、違 う表 現 が望 ま し く、好 きか 、嫌 い か で経 験 を狭 めか ね な い記 述 に な って お り、誤 解 を もた ら しか ね な い とい うこ とで あ る

3

点 目に は 、就 労支 援 内容 配 列 表 > 自己理 解 と職 業 適 性 > 自己理 解 ・自己選 択 > 「自分 の得 意 な こ とが わ か る」 は、 中学部 段 階 で は 「自分 の得 意 な こ とを拡 げ る」 の方 が よい の で は とい う意 見 で あ る これ につ い て も2点 目 と同様 で 、経 験 を狭 めか ね な い と考 え られ る。 これ に 関連 して

(11)

国立特別 支援 総合研 究所 が作成 した 「 知 的 障 害 の あ る児 童 生徒 の キ ャ リア発 達段 階 内容 表 ( 思案 )

20 0 8

には、 中学部 の キ ャ リア発 達 の段 階 での人 間角形 の形成 能力 > 自己理解 に 「 達成感 に 基 づ く肯 定的 な 自己理解 」 が育 て たい力 と して しる され てい る。 こ うした見方 は今 回検討 した内 容 とも重 な る と考 え られ る

4

点 目には職 業生活 の理解 と生活設 計 >職 業生活 の知識 と理解 >職 業生活 につ い て >

○作業 学習 に参加 す る」 は、働 くこ とに関す る意識 や技能 >働 く意欲 、喜 び 、役 割意識 に、含 まれ てい る内容 を指 してい るので はないか 、む しろ

○作業 学習 で作 った製 品 を販 売 して得 た収入 で余暇 活 動 を し、働 く生活 の経 験 をす る。 ( 仮 )

の よ うな内容 が ここにふ さわ しくない か とい うこ とを 作業 学習全 体 を通 して考 えた。 これ に関連 して国立特別 支援総 合研 究所 が作成 した 「 知 的障害 の あ る児童 生徒 の キ ャ リア発 達段 階 内容 表 ( 思案 )

20 0 8」

には、情報活 用能 力 >働 くこ との意 義 に 「 様 々 な職 業 が あ る こ とに関す る体験 的理解 」 とあ るが、本校 の意 図す る内容 とに違 い が あ

る。 この点 につ いて は再度本校 の他 学部 との段 階制 も踏 ま えた議論 が必 要 な ところで あ る

Ⅳ.まとめ と今後の課題

本校 中学部 の作業 学習 は 「もの を作 った り、育て た りす る こ とに興 味 を持 ち、目的 的 に活動す る こ とを通 して、将来 の職 業生活 や社 会 自立 の基礎 とな る力 を培 う

。」

こ とを全 体 目標 と してい る

基本 的 には、就 労 に直結 す る技能や 資格 が とれ る よ う育成 す るので はな く、作 業学習 を通 して、就 労 した時 にい ろい ろな職 種 で求 め られ る基礎 的 な能 力 を身 につ けてい け る よ うに意 図 して 内容 を 設 定 してい る

平成

9

年 、雇 用促進 法 改正 に よ り知 的障害 の人 の雇 用 率 が発 生 した こ とで職域 が広 が ってお り、それ に伴 って東 京都 に職 業科 が で きた りした。こ うした現状 をふ ま えて作業 学習 の作 業 内容 の是非 も検討 しな けれ ばな らない とい う意 見 もあ る。今 回 の研 究 で はそれ ぞれ の作業種 の特 性 も さる こ となが ら、どの作業種 にお い て も共通 して重視 してい る指 導 内容 を整 理 し、中学部 で大 切 に してい る就 労支援 の 内容 につ い て検討 した。その結 果 、就 労支援 内容配列 表 に記 され てい る項 目の 中で も、中学部 で は 「 働 くこ とに関す る意識 や技能 」お よび 「自己理解 ・自己選 択」の各項 目 が他 の項 目以上 に ウエ イ トが置 かれ てい る こ とが確認 され 、キ ャ リア発 達段 階 の視 点 とも摺 り合 わ せ 、検討 を要す る内容 を洗 い 出 した。 この内容 の是非 につ い て は他 学部 とのす りあわせ を行 う必 要 が あ る。そ の成 果 が 、支援 内容 配列表 の部 分 的修 正 にな るか、或 い は 中学部 の作業 学習 お よび他 の学習 の再構 成 にな るか を方 向付 け る と考 え る。

ま た、作業 学習 以外 の学 習場 面 で就 労支 援 につ なが る内容 が 中学部段 階 で ど う抑 え られ てい る か、ど う抑 え る こ とが望 ま しいか を検討 す る こ ともキ ャ リア発 達段 階 の考 え方 を も とに行 わ な けれ ばな らない。これ は、支援 内容 配列表 の 区分 の あ り方 を検討 す る上 での大切 な資料 の一つ を得 るの で はない か と考 えた。

引 用 .参 考 文 献

・「 知 的障害特別 支援 学校 にお け るキ ャ リア教 育 の推進 」東 京都 教 育委員会 、平成

21

3

・「 特別 支援 教 育 のた めの キ ャ リア教 育 の手 引 き

全 国特別 支援 学校 知 的障 害教 育校 長 会 、平成

22

3

・東京 学芸大学 附属特別 支援 学校研 究紀 要

No.42‑43 (1997‑ 1998)

・東 京 学芸大学 附属特別 支援 学校研 究紀 要

No.46‑48 (2001‑ 2003)

(12)

農耕 ・

カレンダー

2.

年間の指導計画

主な題材

.ジャガイモ、サツマイモ、大根、葉物 野菜などの栽培、収穫。

。カ レンダーの作成。

。作物、製品の販売。

2.

年間の指導計画

年 月 5 J I 声 月 7 月 8 J 1 9 月 1 t H l 1 2 月

.1

grVJi;

東 悲 潤

TZ)

u ヌ 標

.

lL'/5

l ■一

lL'/5

l ■一

1

.班の目標

・作物 を育てる糞 しさや、収穫の喜びを 味わう。

・持続 して一つの仕事に取 り組む。

・協力 して来年のカ レンダー を作る

・色々な農具の扱 いに慣れ る。

/ 2 . 年 間 の 指 導 計 画 f : : P q L r 1 . I

妻 喪 義

I , 狩 開開

其 を

全 ‑

f * i

(13)

・安全な道具の扱い方 を知 り、道具の扱いに慣 れ る。

B長靴や土のために足元が不安定な場所で、足 腰 を使 って活動する。

・暑 さや寒 さの中で仕事 をする体力をつける

8汚れ ることへの耐性 をつける。

・全身を使 った仕事の後の適度な疲労感を得 る。

カレンダー作 り

(11

月バザー期間) 数字書き テープ切り

・畑では作 りに くい、挨拶 ・ 返事 ・報告の機会 を多 く設定

し、徹底す る。

暮手先 を使 った、机上の細か い仕事 をた くさん経験する。

2012年のカレンダー

ミシンかけ

4

.農 耕 7カ レ ン ダ ー 班 の 特 徴

主な学習場所が畑となるため、フィール ドが 広く、指示が通 りにくい。

。作物によって活動場所が変化する。

。作物の生育管理 (水、肥料、草取 り)が、年 間を通 して必要となる。

・天候に影響を受けやす く、雨天プログラムへ の変更がある 。

・外気温に対 して本人の体調のコン トロールが 必要になる。

o11月のカ レンダー作成作業で、集中 して報 告・返事に取 り組む。

。販売時期に合わせて、作物を収穫する必要が ある。

(14)

陶工班

/

/2 ̀ . 年 間 の 指 導 計

a

由 良 ち 吉

i

や 萎S 早 l ▲ ■ ■ ー ■享 親 貰 ≒ ≡ 弓 . . ≡ 妻 T 3 + 去 ヰ

義幸:

2

遺し 車 串

1.

目標

○作業班の仕事 を理解 し、主体的に作業 を進める。

○道具の扱 いに慣れ る。

○良い製品を作 ろうとする意識 を持つ。

○仕事に対す る興味関心 を広げる。

//j/ 3.玉 とひもが均等な製品

作業の実際

玉 とひもが均等でない製品

,:: := =

(15)

/

/ 3.

作業の実際

i ; ≒ 謀 J L J 吏 ; 謙 = % : = 轍 J :"

^.̲I.=L.

1 丈 指 名 泣 x ○ .

=.

す た 摺 た皿 x x 那護 ‑ : = ! く )l 宅 守 . O‑ O l + > ‑≡ 叢葦崇 l 謀 : 媒 . . 滞 遥

絵皿遠汲p‑‑‑...=貰H

4.

陶工班の特徴

○手指の操作能力の向上。

○身近な食器を作ることで、意欲を高めること ができる。

○可塑性にすぐれているため、くりかえしの学 習が可能である。

4.

陶工班の特徴

教材 ( 粘土)

①可塑性

②粘着性

③色粘土

④再生可能

⑤焼成可能

の特徴

自在な形に変化できること

粘土と粘土を簡単につけたりちぎり取ったり できること

粘土を多様な色に変えることができる 固形化したり造形に失敗した粘土に水分を

えることによって粘土を再生することがで

き る 。

高温で焼成することができ、半永久的に形状 を保持することができる

(16)

手工班

/

/2 . 年 ‑ 間 の 指 導 計 画

: 凄= 衛 生 的 な 鼻 糞 牒 i 享 . : ≡ … : 4 月 ̲

( 導 入 )オ リ エ シ テ ‑ 元 シ ヨ ? ‑手 嶺 義 工 班 .

9 月 ( ‑ Ⅱ 期 1 )ア 2 月 織 テ イ 物 ‑ ィ ロ ッ ( マ ン シ フ ュ ビ ー ラ B ー ズ O 製 ) 担 X 品 カ . バ ー て 販 ハ ‑でコ 当 作 売 の る を意識し 製 品 土 ロ ℃ F を 決 た製品作りをする

t F t

寧品 ト 担七 産義す

上 手 工班 の 目標

i)自分の仕事を理解 し、主体的 に件業を進める。

2)いろいろな道具の安全な扱い 方を身につける。

3)

作業時に必要な返事 ・挨拶 ・

報告をする。

4)よい製品作 りをすることを意 識する。

3.

作業の実際

(17)

○デザインで難易度を調節 することができる。

○完成への過程 .報告のタ イミングがわか りやすい。

○アイロンを安全に扱 う機 会を多く設定できる。

ビーズを並べる アイロンをかける

/

/ . 帝 ‡ =シンや い が に にロ チ ッシユケース

に変えられるo

リース 波辞表 : x

' ヽ〜

滋賀. 簸去

◆ . . 葺 玩 ≧

:̲̲i

. . ≡ ◆ 讃 \ . . ≡ ◆ 讃 \

4

.手工班の特徴

○計画的に製品の製作工程や難易度 を上げていくことができる。

‑生徒の実態に応 じて進めやすい。

複数の製品‑製品への関心を高め、

主体的な取 り組みを促 しやすい。

参照

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