国別障害関連情報
ペルー共和国
平成 21 年 4 月(2009 年)
独立行政法人・国際協力機構
人間開発部
国別障害関連情報については、現地で入手可能な情報をもとに取りまとめたものであり、デ
ータ類の信憑性について JICA は責任を負わないものとする。
目 次
表一覧 ... i
略語一覧 ... ii
1 基礎指標 ...3
1-1 一般指標 ...3
1-2 障害関連指標(各種統計)...4
2 障害者の定義・種別と関連統計調査 ...8
2-1 障害者の定義・種別...8
2-1-1 障害者基本法における障害者の定義...8
2-1-2 医療における障害種別(保健省)...8
2-1-3 教育における障害種別(教育省)...8
2-1-4 雇用促進法における障害種別...9
2-2 統計調査 ...10
2-2-1 国勢調査 ...10
2-2-2 関連統計・社会調査 ...10
3 障害関連政策...14
3-1 関連行政組織と役割...14
3-1-1 関連行政組織一覧 ...14
3-1-2 障害政策と実施のモニタリング担う主な組織 ...14
3-1-3 地域での権利擁護・相談業務を担う行政組織 ...17
3-2 障害関連法律・国際条約...18
3-2-1 国内法律 ...18
3-2-2 国際条約 ...20
3-3 障害関連国家計画・分野別政策...20
3-3-1 国家計画 ...20
3-3-2 分野別関連政策 ...23
4 障害関連保障・サービス...25
4-1 社会保障・福祉 ...25
4-1-1 保険・年金 ...25
4-1-2 貧困障害者支援事業 ...26
4-1-3 福祉サービス ...27
4-2 保健医療 ...29
4-2-1 障害医療・医学的リハビリテーション...29
4-2-2 リハビリテーションサービスを提供する医療施設 ...29
4-2-3 障害医療専門職 ...30
4-3 教育 ...31
4-3-1 基礎教育学校数・就学生徒数...31
4-3-2 障害評価・カリキュラム...31
4-3-3 特殊教育専門職 ...32
4-4 雇用・就業・職業訓練/教育...32
4-4-1 雇用・就業 ...32
4-4-2 職業訓練/教育 ...33
4-4-3 職業リハビリテーション...34
5 障害者関連支援組織の活動...35
5-1 現地支援組織の活動(非政府組織) ...35
5-1-2 医学的リハビリテーションを行う組織...35
5-1-3 職業リハビリテーションを行う組織...36
5-2 国際機関・他政府援助組織等の援助実績 ...37
5-2-1 他政府援助組織の支援動向...37
5-2-2 国際援助組織・ドナーの支援動向...38
添付資料 ...40
資料 1 現地支援団体リスト(2009 年 3 月現在) ...41
資料 2 参考資料リスト...54
表一覧
表 1 ペルー国の各分野一般指標 ... 3
表 2 障害者人口と対全人口比 ... 4
表 3 障害種別の、障害者がいる世帯の割合(国勢調査 2007 年) ... 4
表 4 年齢群別の、障害者がいる世帯の割合(国家継続調査 2006 年) ... 4
表 5 障害種別の、障害者がいる世帯の割合(首都リマ 2005 年) ... 4
表 6 正規基礎教育学校(公立・私立)に就学する障害児数 (17 歳以下) ... 4
表 7 特殊教育学校(公立・私立)に就学する障害児数 (17~20 歳以下) ... 5
表 8 障害者の最高学歴(15 歳以上) ... 5
表 9 障害者の雇用状況(健常者との比較) ... 5
表 10 就労している障害者の障害種別割合(14 歳以上)... 5
表 11 保険種別の障害者の医療保険加入割合(2003 年) ... 6
表 12 家族福祉局 (INABIF) が入所施設サービスを提供する障害者数 (2009 年) ... 6
表 13 全国における医療施設受診患者の登録障害種別(2002 年) ... 6
表 14 リハビリテーション専門医療施設における患者の障害種別割合 ... 6
表 15 障害原因別割合(2003 年) ... 7
表 16 CONADISへの登録者における障害種別数 (2007 年) ... 16
表 17 リハビリテーションを受けた患者のサービス種別割合(2000 年) ... 25
表 18 INABIF所轄の福祉施設(2009 年) ... 28
表 19 リハビリテーションを提供する医療施設・病院(2004 年時) ... 29
表 20 専門科別の障害者に係る医療に従事する医師数(2004 年) ... 30
表 21 特殊教育に従事する教員数 ... 32
表 22 労働雇用促進省による障害者の就労斡旋実績(人)... 32
表 23 CONADIS付属職業訓練センターの職種... 33
略語一覧
AECI
Agencia Española de Cooperación Internacional pare el Desarrollo
APCI
Agencia de Peru para Cooperación Internacional
CBR / RBC
Community-based Rehabilitation / Rehabilitación Basada a Comunidad
CEEDIS
Comisión Especial de Estudio Sobre Discapacidad del Congreso
CEFODIS
Centro Formación de Personas con Discpacidad (CETPRO)
CEM
Centro de Emergencia Mujer
CENFORP
Centro de Formación Profesional
CETPRO
CETPRO al Cides Salmon Zorilla (ex CEFODI)
CODIS
Comisión Especial de Discapacidad
CONADIS
Consejo Nacional para la integración de la persona con discapacidad
EsSALUD
Seguro Social de Salud
EU European
Union
ICD(CIE)
International Statistical Classification of Diseases and Related Health
Problems-10, WHO (Clasificación Estadística Internacional de Enfermedades y
otros Problemas de Salud)
ICF(CIF)
International Classification of Functioning, Disability and Health (Clasificación
Internacional del Funcionamiento, de la Discapacidad y la Salud)
INABIF
Programa Integral Nacional Para el Bienestar Familiar
INDEPA
Insituto Nacional de Desarrollo de Pueblos Andinos, Amazónicos y Afroperuano
INR
Institución Nacional de Rehabilitación
MEF
Ministerio de Economía y Finanzas
MED Ministerio
de
Educación
MIMDES
Ministerio de la Mujer y Desarrollo Social
MINSA Ministerio
de
Salud
NGO Non-governmental
Organization
OMAPED
Oficinas Municipales de Atención a la persona con discapacidad
ONP
Oficina de Normalización Previsional
PAHO Pan
American
Health
Organization
PIO
Plan de Igualidad y Oportunidad
PRITE Programas
de
Intervención
Temprana
SIS
Seguro Integral de Salud
SNP
Sistema Nacional de Pensión
SPP
Sistema Privado de Pensiones
UNDP
United Nations Development Programme
WHO World
Health
Organization
1 基礎指標
1-1 一般指標
表 1 ペルー国の各分野一般指標
Ⅰ 社会経済基本指標 (1) 総人口(2007 推定) ⅱ 27,419,294 人 (2) 年 平 均 人 口 増 加 率 (2000-2006) ⅱ 0.9 % (7) 該当国貧困ライン下人口 比率 (2004) ⅰ 全国 53.1 % 都市 42.9 % 地方 72.1 % (3) 人口密度(2006) ⅱ 21 人/k ㎡ (4) 1 人あたり(PPP)GDP (2005) ⅰ US$ 3,824- (8) 国際貧困ライン下人口比率 ($ 1.25/日以下) (2005)ⅰ 8.2 % (5) GDP 成長率(1990-2007) ⅲ 2.7 % (9) 携帯電話普及率(2005) ⅵ 200/1000 人 (6) 1 人あたり GNI(2007) ⅲ US$ 3,450- (10) 全国インターネット利用(2005)ⅵ 164/1000 人 Ⅱ セクター別公共支出(11) 対 GDP 比保健支出(na) na% (13) 対 GDP 防衛支出(na) na % (12) 対 GDP 比教育支出(1997-2006)ⅲ 7% (14) 対 GDP 社会保障支出(na) na % Ⅲ セクター別指標 1 保健衛生 (15) 合計特殊出生率(2007) ⅲ 2.5 人 (22) 医師の割合(2000-2006)ⅳ 12/1 万人 (16) 出生時平均余命(2006) ⅳ 男性 71 才 女性 75 才 (23) 看護師・助産師の割合(2000-2004) ⅳ 7/1 万人 (17) 5 歳未満児死亡率(2006) ⅳ 25/1000 人 (24) 歯科医の割合 ⅳ 1/1 万人 (18) 産前検診受診率(2000-2007)ⅲ 91 % (25) 病院ベッド数の割合(2004)ⅳ 9/1 万人 (19) 低体重児出生率(1996-2005)ⅵ 8% (26) 衛生施設普及率(2006) ⅲ 72 % (20) 結核罹患率(2006)ⅳ 187/10 万人 (27) 訓練を受けた助産婦介助率 (2000-2007) ⅲ 71 % (28) HIV/AIDS 罹患率(2007) (15-49 歳) ⅲ 0.5 % (21) 1 歳 に な る ま で の 予 防 接 種 率 (2007) ⅲ BCG 3 種混合 (3 回) はしか 97 % 80 % 99 % (29) 避妊普及率(2000-2007) ⅲ 71 % 2 教育 (30) 15-24 歳識字率(2000-2007) ⅲ 男性 99 % 女性 97 % (32) 初等教育純就学率(2000-2007) ⅲ 男性 96 %, 女性 97 % (31) 15 歳以上成人識字率 (1995-2005) ⅵ 87.9 % (33) 中等教育純就学率(2000-2007) ⅲ 男性 72 %, 女性 72 % 3 労働・女性の政策参加・人口高齢化 (36) 5 歳未満国民の対人口比(2005)ⅶ 9.45 % (34) 労働人口における年平均失業率 (2007) ⅴ 7.0% (37) 15 歳未満国民の対人口比(2005)ⅶ 31.06 % (38) 15 歳以上 64 歳未満国民の対人口比(2005)ⅶ 62.72 % (35) 省大臣/副大臣職の女性の割合 (2005)ⅵ 11.8% (39) 65 歳以上国民の対人口比(2005)ⅶ 6.22 % 4 児童保護 (40) 児童労働率(5-14 歳) (1999-2007) ⅲ 全国 19 % 男子 20 % 女子 19 % (41) 児童結婚(1998-2007)ⅲ 全国 18 % 都市部 13 % 農村部 31 % (42) 15-45 歳女性の FGM 率(2002-2007)ⅲ 全国 都市部 農村部 5 民族・宗教・言語 ⅷ 民族: 先住民 47 % 混血 40 % 欧州系 12 % 東洋系 1 % 言語: スペイン語(公用語) ケチュア語(公用語) アイマラ語(公用語) 宗教: カトリック 89 %
出所: ⅰ) World Development Indicators 2008, World Bank, December 2008 ⅱ) Statistics Division, Demographic Statistics 2008, UNDP, 2007 ⅲ) State of World Children 2009, UNICEF, December 2008
ⅳ) World Health Statistics 2008, WHO, 2008 ⅴ) ILO Labostats http://laborsta.ilo.org/
ⅵ) Human Development Report 2007/2008, UNDP, 2007
ⅶ) Insitute Nacional de Estadística e Informática, Peru (INEI) http://www1.inei.gob.pe/ ⅷ)「JICA 生活情報」国際協力機構 2009 年 2 月
1-2 障害関連指標(各種統計)
≪人口・割合≫
表 2 障害者人口と対全人口比
調査名(実施者) 調査年 調査数(人、世帯) 障害者数 割合% 国勢調査 Censo (INEI)* 1981 年 全人口 17,762,231 26,560 人 0.16 国勢調査 Censo (INEI)* 1993 年 全人口 22,639,443 288,527 人 1.27 障害普及率調査 (INR)* 1993 年 22,639,443 2,961,239 人 13.08国家継続調査 ENCO (INEI) 2006 年 1.36%抽出 382,000 世帯 n.a 8.4
国勢調査 Censo (INEI) 2007 年 全人口 28,220,764 n.a **10.9
出所:Censo INEI, 1999,2007, ENCO INEI 2006, *Estudio de Línea de Base, JICA-CONADIS 2007
注:** 障害者をもつ世帯の割合。2007 年国勢調査の障害調査は世帯調査による把握で、人
口統計は行っていない。
≪種別・年齢群別≫
表 3 障害種別の、障害者がいる世帯の割合(国勢調査 2007 年)
種別 視覚障害 聴覚障害 言語障害 肢体不自由 他 複合障害 世帯割合 4.5 % 0.7 % 0.7 % 1.6 % 2.4 % 1.0 %出所: Censo INEI 2007
注:障害者或なしに係わらない全調査対象世帯における、障害者をもつ世帯の割合を示す。
表 4 年齢群別の、障害者がいる世帯の割合(国家継続調査 2006 年)
年齢群 11 歳以下 12-17 歳 18-24 歳 25-39 歳 40-59 歳 60 歳以上 世帯割合 7.1% 6.5 % 6.2 % 12.8 % 27.5 % 39.9 %出所: ENCO INEI 2006 注:割合は障害者をもつ世帯の割合。
注:割合は、障害者をもつ世帯のうちで、該当年齢の障害者の世帯の割合を示す。
表 5 障害種別の、障害者がいる世帯の割合(首都リマ 2005 年)
種別 肢体不自由 視覚障害 言語障害 聴覚障害 知的障害 行動障害 世帯割合 36 % 35 % 2 % 23 % 1 % 3 %出所:EHODIS 首都リマ, 2005 注:割合は障害者をもつ世帯の割合。
注:障害者をもつ世帯のうちで、該当障害種の障害者をもつ世帯の割合を示す。
≪教育≫
表 6 正規基礎教育学校(公立・私立)に就学する障害児数 (17 歳以下)
障害種別
障害児生徒数(人)
比率
知的障害
8,067
44.0%
視覚障害
3,686
20.1%
行動障害
2,568
14.0%
聴覚障害
2,345
12.8%
他
1,228
6.7%
自閉症
433
2.4%
計(人)
18,327
100.0%
出所:教育省特殊基礎教育総局 2009 年 3 月 注:学校数は計 5,179 校
表 7 特殊教育学校(公立・私立)に就学する障害児数 (17~20 歳以下)
障害種別
障害児生徒数(人)
比率
知的障害
12,626
61.3%
視覚障害
780
3.8%
行動障害
620
3.0%
聴覚障害
2,212
10.7%
他
1,749
8.5%
自閉症
664
3.2%
複合障害
1,677
8.1%
特別な能力を持つ子
181
0.9%
ハイリスク
96
0.5%
計(人)
20,605
100.0%
出所:教育省特殊基礎教育総局 2009 年 3 月、注:学校数は計 402 校
表 8 障害者の最高学歴(15 歳以上)
教育水準 15 歳以上障害者 (首都圏) 15 歳以上平均 (全国) なし 21.17 % 8.37% 就学前教育(幼稚園・保育園) 1.62% 0.29% 初等教育 36.35% 32.39% 中等教育 27.95 % 33.19% 高等教育 12.90 % 10.81% 大学以上 NA 13.54% 他 NA 1.40%出所: Censo 1993 INEI 注:首都圏は首都 Lima と Callao 市 注:各教育水準では就学・在学・中退を含む
≪就労≫
表 9 障害者の雇用状況(健常者との比較)
1993 年国勢調査(INEI) 全国 2002 年世帯調査(MTPE) 首都リマ (1) 労働参加率 % (1) 労働参加率 % 障害者 35.6 障害者 23.6 健常者 50.0 健常者 63.8 (2) 失業率 (2) 失業率 障害者 7.4 障害者 12.7 健常者 7.1 健常者 9.7出 所 :TRABAJO Y DISCAPACIDAD EN EL PERÚ:Mercado laboral, políticas públicas e inclusión social, Stanislao Maldonado Zambrano, CEEDIS, 2006
表 10 就労している障害者の障害種別割合(14 歳以上)
視覚障害
聴覚障害
行動障害
知的/精神
言語障害
コミュニケーション障害
48. 6 %
44.7 %
38.5 %
31.4 %
28.9 %
19.1 %
出所:ENCO 2006 INEI 注:1) 表の就労は、調査期間週に 1 時間以上就労し、それによる収入を得た
≪社会保障・福祉≫
表 11 保険種別の障害者の医療保険加入割合(2003 年)
回答者の障害種別 加入なし 社会健康保険 民間保険 総合医療保険 聴覚障害 60.8 24.8 1.8 12.6 視覚障害 69.0 26.1 1.9 3.1 聴覚及び視覚障害 58.3 36.1 0 5.6 肢体不自由 66.3 27.4 2.1 4.2 知的障害 53.6 27.2 2.0 17.2 ダウン症 59.4 18.8 3.1 18.8 自閉症 66.7 16.7 16.7 0 脳性麻痺 65.6 18.0 4.9 11.5 統合性障害(精神障害) 63.6 22.7 0 13.6 慢性鬱(精神障害) 77.8 11.1 5.6 5.6 他の精神障害 81.0 9.5 9.5 0 他 65.1 24.5 1.9 8.5 平均 66 % 22 % 4 % 8 %出所: Reporte Estadístico de la Dispacidad den el Perú 1999-2000, El derecho a la salud de las personas con discapacidad: Estado de la cuestión, Informe final, CEEDIS, CODIS, 2004
注:上割合は CEEDIS 主催の公開ヒアリングに参加した障害者の回答による
表 22 家族福祉局 (INABIF) が入所施設サービスを提供する障害者数 (2009 年)
障害種別 肢体不自由者 精神障害者 神経系疾患患者 2006 年の月平均 239 179 146 2007 年の月平均 213 225 142 2008 年の月平均 225 269 152 2009 年 1 月時 201 247 128出所: Población Atendida en los Hogares según Caracteristica de Discapacidad 2006-2008, INABIF, 2009
≪保健医療≫
表 33 全国における医療施設受診患者の登録障害種別(2002 年)
障害種別 割合 障害に係る情報なし 23.2 % 運動・移動(走る、歩く、階段を上がる) 22.36 % 体位の変更(屈伸、腕の機能、平衡) 12.6 % コミュニケーション(会話を聞く、話す、他) 10.31 % 障害なし 6.89 % 行動・振る舞い(知識の習得、他) 5.95 % セルフケア(着衣、他) 5.84 % 体位保持・持久(保持、持久力、他) 5.82 % その他の活動の制限 0.1 % 特定のある能力に係る障害 0.01 %出所:Información al 17/10/2003, HIS-DIS-OEI-INR. OGE. MINSA,
注:El derecho a la salud de las personas con discapacidad: Estado de la cuestión, Informe final, CEEDIS, CODIS, 2004 からの 2 次情報
表 44 リハビリテーション専門医療施設における患者の障害種別割合
障害種別 割合
体位の変更(屈伸、腕の機能、平衡) 18.4 % コミュニケーション(会話を聞く、話す、他) 13.0 % セルフケア(着衣、他) 9.4 % 行動・振る舞い(知識の習得、他) 8.3 % 物の扱い・操作(指による操作、手による把捉、指し示し) 7.4 % 体位保持・持久(保持、持久力、他) 6.3 %
出所: Reporte Estadístico de la Dispacidad den el Perú 1999-2000,
注:El derecho a la salud de las personas con discapacidad: Estado de la cuestión, Informe final, CEEDIS, CODIS, 2004 からの 2 次情報
表 55 障害原因別割合(2003 年)
回答者の障害種別 出生時より 事故 疾病 高齢 聴覚障害 59.6 19.2 19.2 2.1 視覚障害 23.9 33.2 32.9 10.0 聴覚及び視覚障害 36.1 36.1 22.2 5.6 肢体不自由 16.4 39.9 40.9 2.9 知的障害 70.1 10.8 19.2 0 ダウン症 80.6 8.3 11.1 0 自閉症 50.0 0 33.3 16.7 脳性麻痺 35.7 25.7 37.1 1.4 統合性障害(精神障害) 31.8 22.7 31.8 13.6 慢性鬱(精神障害) 27.8 16.7 33.3 22.2 他の精神障害 34.8 30.4 30.4 4.3 他 31.4 27.1 31.4 10.2 平均 31.91% 31.03 % 32.68 % 4.38 %出所: El derecho a la salud de las personas con discapacidad: Estado de la cuestión, Informe final, CEEDIS, 2004
2 障害者の定義・種別と関連統計調査
2-1 障害者の定義・種別
ここではペルー国の障害(者)の法的定義、雇用、保健医療サービス、教育における
障害種別等を概観する。
2-1-1 障害者基本法における障害者の定義
障害に係る各法の基本となる「障害者基本法」(1999 年施行)(Ley general de la
persona con discapacidad, Ley Nº 27050)では、障害者は次のように定められている。
「障害者基本法」の障害(者)の定義
障害者(persons with disabilities)とは、明確な期間において身体・精神心理・感覚機能に
係る一つあるいはそれ以上の甚大な機能の欠損(deficiency)があり、その欠損が通常と
される形態や範囲の活動を遂行する能力(ability)を低減したり或いは喪失(absent)させ
たりし、社会において他の者と同等に参加する機会、活動の実施や機能、役割遂行能
力が制限(limiting) されている者のことをいう。
出所:Ley general de la persona con discapacidad, Ley Nº 27050
2-1-2 医療における障害種別(保健省)
保健省の障害者定義は WHO 国際生活機能分類 ICF(2001 年)に基づく。医療施設
の障害診断は、WHO 国際疾病分類 ICD 第 10 版 (2003 改訂)が併せて用いられている。
2-1-3 教育における障害種別(教育省)
政府の「正規基礎教育におけるインクルーシブ教育:教育指導要項」(Manual de
Adaptaciones Curriculares, DIGEBE, MED.2008)には障害種を、知的障害、肢体不自由、
聴覚障害、視覚障害、自閉症、特別に秀でた能力の 6 分類し以下のように定義してい
る。
教育省における障害定義
障害種別
定義・特質
知的障害 (Intellectual disability) 18 歳までに見られ、状況に適応した行動を行う上で必要な知的機能が甚大に制限 されているもの。学習、社会実践力、概念発達に影響を及ぼす。学校で見られる 特徴として、言葉よりも絵を理解する、情緒的で愛らしい、繰り返し作業は習得 できる、同年齢の一般児童に比して大きな学習の遅れがあり、成人になるほど隔 たりが大きくなるなどがある。家庭で見られる特徴としては、乳児期に年齢にあ ったからだの動きを示さない、視覚や聴覚の刺激に対し無関心、短気な側面を見 せる、発話の語彙が少ない、ある特定の行為に執着して繰り返し行う傾向をもつ、 などがある。 肢体不自由 (Physical disability) 一過性或いは長期に亘る運動機能の障害で、骨髄機能、筋肉運動機能、神経機能、 或いはこれらの複合の障害がある。同年齢の児童に比べ特定の活動の遂行に大き く影響を及ぼす。障害の原因や特性は個人により大きな違いがあるため、学校で は各個人の障害特性と個別のニーズを把握する必要がる。脳性麻痺、脊髄損傷、 間接病、筋ジストロフィー、癲癇、四肢切断、小人症等もここに分類される。聴覚障害 (Hearing disability) 発話者と同等レベルで音声を聴き取ることができない。原因は多様で、聴覚障害 は、言語能力の発達に影響を及ぼす。聴能レベルと特徴は以下のとおり。①平常 聴力(20 dB 以下):聴くのに問題がない。②軽度障害(20-45 dB):小さい声が聴き取り 難い。③中度障害(40-60dB): 近くからはっきり話さなければ聴き取れない。学校 では補聴器の使用が必要である。③中・高度障害(60-75dB): 声を高く大きくしな ければ聴き取れない。補聴器を用いて、はっきりとした会話は聴き取れる。④高 度障害(75-90dB): 非常に近くなら高くはっきりした声は聴き取れる。補聴器の使 用が必要。⑤重度障害(90dB 以上): 常に適切な補聴器の使用が必要。 視覚障害 (Visual disability) 失明と低視力に分けられる。知的発達を直接的に制限するものではないが、学習 の方法と達成に影響を及ぼす。一般児童より、多様な点での学習進度が緩慢であ り時間がかかる。低視力児の場合は、特殊な眼鏡の処方など医療的治療により活 動範囲や学習能力の発達を助けることが可能である。教育の側面からは、認識、 情緒、社会適応、運動機能の 4 側面に留意する必要がある。 自閉症 (Autism) 感情のやりとりや社会的な関係形成の能力を大きく欠如したもの。特質は、言語、 社会性、運動機能、感覚刺激、行動に見られ、乳児期に発症する。初期には消極 的で静かな乳児の印象がある。3 歳頃までには特徴が明確に表れ周囲から孤立す る。孤立、衝動的な反復行動、変化に対して極度に抵抗する特質をもつ。 ① 言語特質:(発話が可能な子の場合)発話の内容が状況に合わない。言葉なく 声を発する、発話の遅れ、反復言語。 ② 社会性:近くの人に関わることなく、ある特定の遊びを繰り返し行う。 ③ 運動機能:運動・移動、身体の動きを操ること、平衡の維持が難しい。 ④ 感覚刺激:視覚や聴覚など感覚刺激に対し異常な反応を示す。 特別な能力 (Talented and Gifted)
特定のものごとや関心あることについて非凡な能力を示す。認識や学習が明確で 迅速。複雑な概念の思考を好み、観察、抽象化、理論化、記憶の能力が極端に優 れている。特定のテーマについて広範・膨大な情報を理解し、豊富な語彙で、人 とは違う考えを示す。想像力豊かで、個性が際立ち、自尊心が高いことが多い。 時に自己中心的で、仲間との人間関係で孤立する。社会的なプレッシャーや学校 環境によって才能を生かすことが失われることがあるため、学校教育では、多様 な活動と個別作業の工夫、個別の達成目標の設定など、能力を抑圧しない教育方 法の工夫が必要である。
出所:Manual de Adaptaciones Curriculares, DIGEBE, MED.2008
2-1-4 雇用促進法における障害種別
1981年施行の「雇用促進法」の障害者認定では、障害(disability)に係る疾病・損傷
(damage)の診断記載はWHO/ICD第10版 (1993)を用い、能力障害(deficiency)による活
動制限の記載はWHO国際障害機能分類ICFに基づいて記載する。程度は7段階である。
また、職業技能に係る記載内容は、ILOの障害分類(Occupational Classification, ILO)が
用いられる。
「雇用促進法」の障害者証明に記載される「制限」(障害種と程度, ICF による)
制限の種別(右の程度番号を選択)
程度
・行動・振る舞い ( )
・コミュニケーション( )
・セルフケア( )
・運動/移動( )
・屈伸・平衡維持( )
・物の扱い・操作( )
・体位保持・持久 ( )
0 制限なし
1 行い維持するのが難しいが、介助なしでできる
2 補助器具を使ってのみ、行い・維持できる
3 時により介助人が必要
4 殆どの場合に介助人が必要
5 補助器具が常に必要
6 介助人があっても行い・維持できない
出所:「雇用促進法」(1981)Certificado de Discapacidad2-2 統計調査
2-2-1 国勢調査
ペルーの国勢調査 (Censo Nacional de Poblcación y de Vivienda)は国家統計局(INEI)
が担い、過去 3 回は 1981 年、1993 年、2007 年に行われた。1981 年及び 1993 年の国
勢調査の障害定義・分類は、WHO1980 年版 ICIDH 国際障害分類に基づく。1993 年調
査では、障害者人口は全体の 1.27%、うち 20.2%が 15 歳未満、56.7%が 65 歳以上の高
齢者である。5 大障害種は、肢体不自由(ポリオ患者、四肢切断を含む)が 28%、視覚障
害が 21%、聴覚障害が 14%、知的障害(精神薄弱)が 12%、精神障害が 10%である。
2007 年国勢調査では、抽出世帯における障害者を把握するもので、障害者をもつ
世帯は全体の 10.9%との結果を得ている。障害者総人口の統計はない。障害定義・種
別は、WHO の ICF 国際生活機能分類(2001 年)に基づく。 障害種別割合については表
3 を参照。
国勢調査での障害者特定の質問
項目 1993 年 2007 年
質問 以下の障害(handicap)の有無につい て、該当するもの全てに○を付け てください 障害者を、日常生活の活動を制限する長期に亘る身 体・精神の困難(difficulty)を持つ人とした場合、一緒 に暮らしている方で長期に亘る制限・困難を持つ方 がいますか?(該当全てに○をつけてください) 障害種 1. 全盲 2. 全聾 3. 全唖 4. 知的障害 5. 精神関連 6. ポリオ 7. 上肢の重度な切断 8. 下肢の重度な切断 9. その他(具体的に記載する) 0. 障害なし 1. 眼鏡を使用したうえで、見ること 2. 補聴器を用いたうえで、聴くこと 3. 話すこと(発音・発声) 4. 腕、手、脚、足を使うこと 5. その他の困難や障害(具体的に記載) 6. 居ない 特徴 障害者の人数を把握する 障害者をもつ世帯を把握する 結果 障害者数は全人口の 1.27% 障害者がいる世帯は全世帯の 10.9% 出所:1993 年国勢調査・質問票、及び 2007 年国勢調査質問票、STATIN2-2-2 関連統計・社会調査
ペルーでは障害に係る悉皆調査は多くないが、対象地域やテーマを特定し既存の統
計や文献を再分析した報告書や、個別の雇用調査、医療的側面の研究報告書などがあ
る。
(1) 国家継続調査(ENCO, INE)
国家継続調査(Encuesta Nacional Continua)は、悉皆調査である国勢調査に対し、一部
世帯を抽出して行うもので、INEI が定期的に実施している。2006 年 ENCO では、障
害者を持つ世帯の調査が行われた。ENCO の障害分類は、2007 年国勢調査と同様 WHO
の ICF 国際生活機能分類(2001)に基づく。調査では 38 万 2,000 世帯を抽出し、世帯に
おける障害者の有無、障害種を把握する。結果によれば、障害者人口の割合は 8.4%
に該当する。
国家継続調査での障害者特定の質問(2006 年)
質問 6 ヶ月以上続く困難(difficulties)や制限(limitation)がありますか? 障害種 1. 眼鏡を使用したうえで、見ること 2. 補聴器を用いたうえで、聴くこと 3. 話すこと 4. 腕・手を使うこと、物を操作すること 5. 脚・足を使うこと、歩くこと階段を歩くこと 6. 理解や学習(集中や記憶) 7. 居ない 8. 他の困難や制限(はい、なら具体的に記載) 1. はい 2.いいえ 1. はい 2.いいえ 1. はい 2.いいえ 1. はい 2.いいえ 1. はい 2.いいえ 1. はい 2.いいえ 1. はい 2.いいえ 1. はい 2.いいえ 特徴 障害者をもつ世帯を把握する 結果 障害者は全人口の 1.27%である 出所:1993 年国勢調査・質問票、及び 2007 年国勢調査質問票、STATIN(2) 首都リマの障害関連世帯調査 (EHODIS, CONADIS and INEI)
「首都リマとカヤオ市における障害関連世帯調査」(la Encuesta Nacional de Hogares
sobre Discapacidad en Lima Metropolitana y Callao 2005)は INEI と女性と社会開発省・障
害者社会統合国家審議会(CONADIS)が協力して行った障害関連調査である。調査結果
は、「2005 年首都リマの障害者社会人口動態情報 - 障害関連世帯調査」(Lima
Metropolitana Perfil socio’demográfico de la población con discapacidad, 2005- Resultados
de la encuesta de hogares sobre discapacidad, CONADIS / MIMDES, INEI 2006)にとりま
とめられている。調査によれば、対象地域 (首都リマ、カヤオ市)の 19.8%に該当する
世帯で障害者が少なくとも1人以上暮らしており、人口 803 万 533 人のうち、5.7%が
障害者である。
(3) 雇用政策研究
「ペルーの雇用と障害 - 労働市場・公共政策・社会インクルージョン」
(TRABAJO Y
DISCAPACIDAD EN EL PERÚ:Mercado laboral, políticas públicas e inclusión social,
Stanislao Maldonado Zambrano, CEEDIS, 2006)は、ペルーの障害者の雇用と就労に係る
研究報告書である。労働市場と障害者の就労状況を統計・文献レビュー及び関係者へ
のヒアリング等調査を行い、障害者雇用による企業の内部効率性、雇用政策の評価、
労働雇用促進省における障害者支援の可能性を取り上げ、障害者の職業訓練ニーズを
含む雇用政策に係る提言を行っている。
(4) 就労ニーズ調査
「ペルー国の企業における障害をもつ労働者の就労ニーズに係るベースライン調
査」(Estudio de Línea de Base: Demanda laboral de Trabajadores con discapacidad en las
empresas del Perú, Luis Miguel de Aguíla, Proyecto JICA-DGPEDIS -ex.CONADIS, 2007)
は、CONADIS と国際協力機構(JICA)の共同調査で、JICA は技術的助言と調査経費を
負担している。調査期間は 2007 年 2 月から 7 月の 6 ヶ月である。調査の目的は、ペル
ー国内企業における障害をもつ労働者のニーズ特性を把握できる情報を提供で、更に、
雇用者と就労者の双方の側から障害者雇用に係る排他的環境の改善に資するための分
析材料を提供することも狙いとする。調査方法は、過去統計等資料のレビューによる
障害者の学歴と雇用の関係と障害政策や支援事業の分析、生産・製造業、サービス・
商業、建設業、農水産業分野の計 150 の国営・民間企業(大・中・小企業)への質問
紙票・ヒアリング調査である。
(5) 医療分野調査
「障害者の医療を受ける権利に係る調査」(El derecho a la salud de las personas con
discapacidad: Estado de la cuestión, Informe final, CEEDIS, CODIS, 2004)は CEEDIS が行
った障害医療サービスと政策に係る研究報告書である。調査方法は保健省資料を含む
障害者と医療に係る多様な文献レビュー、医療機関や支援団体等への聴き取りによる。
同書では、障害者に至る障害のライフサイクル、障害普及率等統計、障害原因、医療
保障・サービス、市民社会組織の障害者支援活動の現状等を扱い、障害者医療の総合
的分析、権利保障に係る提言を行っている。
(6) 障害普及率調査
「障害普及率調査」(Prevalencia de la Deficiencia, Discapacidad y Minusvalla Peru
1993) は国立リハビリテーションセンター(INR)が 1993 年に、汎米保健機構(PAHO)、
INRIの協力を得て行った調査である。障害定義についてDisability、Deficiency、Handicap
の 3 種に区別し、障害者人口の割合では順に 31.3%、45.4%、13.1%、との結果を出し
ている。結果は、障害種別割合はコミュニケーション障害が 28.89%、体位保持・持
久に係る障害が 17.25%、運動・移動の障害が 16.78%、行動・振る舞いの障害が 13.84%、
屈伸・平衡維持に係る障害が 11.57%、セルフケア障害が 8.9%、物の扱い・操作に係
る障害が 2.77%である。
1(7) 障害児社会調査
「 姿 の 見 え な い 子 ど も た ち 、 ペ ル ー の 障 害 児 」( Los niños invisibles: Niñez con
discapacida en el Perú, Liliana Peñaherrera, Guillermo Vega Espejo, 2008 CODIS)は、ペル
ー議会・障害特別研究会(CEEDIS)が実施した社会学的研究報告である。方法は、1993
1 出所 El derecho a la salud de las personas con discapacidad: Estado de la cuestión, Informe final, CEEDIS,
年国勢調査と EHODIS の基礎情報とした過去データの再分析であり、0 歳から 19 歳ま
での児童を対象に年齢群別、障害種別の割合、保健や教育分野での現状分析、法的枠
組みとの関連を詳述している。
3 障害関連政策
3-1 関連行政組織と役割
3-1-1 関連行政組織一覧
障害関連の政策策定に関わる主な行政組織は、以下のとおり。
組織・団体名等 関係部局等 障害分野での役割 特別障害者委員会 (CODIS)各政党の議会議員により構成される委員会。障害者
の社会統合推進を目指し政府政策での障害者配慮、
障害者の権利保障のための関連法の整備、など。
ペルー議会
障害特別研究会 (CEEDIS)多様な分野とテーマによる、障害研究・調査、調査
研究書の出版。
障害者社会統合国家審 議会(CONADIS)障害者基本法により設置された組織。多様な省庁・
組織が委員を務めている。障害者政策実施推進、権
利擁護、関係組織間調整、広報、障害者生活支援相
談等を行う。相談員が全国に 11 名いる。
女性・社会開発省 (MIMDES)家族福祉局
(INFABIS)
緊急な支援を要する乳幼児から高齢者への養護・保
護を中心とした支援事業を行なう。公立初の重度障
害児施設を設立予定。保育園、乳児院、養護施設、
成人肢体不自由者/老人介護施設、精神障害者入所
施設等を所轄。
労働雇用促進省 (MTPE)雇用促進職業訓練局
(DPEFP)
障害者や貧困者を含む社会的弱者に注目した雇用
政策の策定、障害者雇用を行う就労促進企業の登録
業務、不定期の障害者への職業訓練の実施。全国に
付属の職業訓練センター(CENFORP)を所轄する。
教育省(MED)基礎特殊教育局
(DGEBE)
特別なニーズを持つ子どものための教育政策の策
定と推進。官民特殊教育学校(CEBE)の登録、監督。
保健総局
医 療 政 策 の 策 定 。「 障 害 者 機 会 均 衡 国 家 計 画
2008-2019」で保健医療セクター策定を担う。
保健省(MINSA) 地域保健局 公立病院の医療サービス、官民保健医療施設の監督、地 域保健政策の策定。3-1-2 障害政策と実施のモニタリング担う主な組織
(1) ペルー議会・障害者特別委員会(CODIS)及び障害特別研究会(CEEDIS)
障害者特別委員会(CODIS)は、多様な政党に所属するペルー議会議員 8 人により構
成される委員会で、政府や公共部門の施策における障害問題のメインストリーミング、
とりわけ雇用、保健医療、教育の分野での障害者の権利保障への取り組みに尽力する。
主な活動は、政策策定、政策提言、法案作成、国内外のイベント実施など意識向上活
動、障害特別研究会(CEEDIS)への研究調査の支援である。
CEEDIS は、同じくペルー議会内に設置された研究会で、有識者による多分野・テ
ーマの障害に係る調査研究を通して政策改善への提言、情報提供等の活動を行う。
(2) 女性と社会開発省・障害者社会統合国家審議会(CONADIS)
障害者国家社会統合審議会(CONADIS)は、
「障害者基本法」
(2003 年)により障害政
策に関わる各省庁・組織の調整を担う組織として創設された。CONADIS 所属の代表
のほか、省技術支援委員会、女性・社会開発省、教育省、保健省、雇用促進省、防衛
省、社会健康保険局(EsSALUD)といった多分野の組織代表者によりメンバーを構成す
る。MIMDES 所属であるが独立組織に近い機能と活動の意思決定権を持つ。
主な活動は、障害者基本法規定の実施促進、国際条約の遵守モニタリング、施策の
提言、障害関連調査への技術的助言、官民組織や一般市民を対象とした研修やイベン
トの実施、政府・非政府組織と協力した研修・イベントの実施、障害者登録である。
< CONADIS の主な役割 >
障害者の雇用促進、障害予防、医療ケアのための政策の策定
障害者支援組織への活動実施の支援
障害予防、教育、リハビリテーション活動の普及と実施促進
障害者ケアと保護に従事する組織に対する監督
障害者に直結する科学技術分野のイベントや調査研究の企画・実施促進
障害者登録の実施
障害者基本法と同法に基づく細則への違反に対する罰金課徴等管理
障害者基本法に基づく細則規定遵守の促進
市民活動を通じた地方部における障害者の短期保護施設の創設支援
官民セクター関係組織に対する、障害者への総合医療ケアサービス提供、障害予防、
社会統合に係る提言、経済的支援サービス促進、法規に係る助言、など。
CONADISの活動財源は政府からの直接収入のほか、国が運営する宝くじ・募金事業
からの直接交付金による。このほか僅かに寄付金がある(2008 年度の場合は全収入の
0.1%)
。2009 年度の予算は、397 万ソレス(約 1 億 2 千 2 百万円)である。2007 年の
MIMDES省令(No.001)により、アンデス・アマゾン・アフリカ系ペルー人国家開発庁
(INDEPA)がMIMDESに吸収し、CONADISはINDEPAと合併して省内の一部局とな
ると定められたが、
2現在のところ従来の機能、構成、財源措置に変更はない。
CONADIS の 2009 年度の予算 (単位:ペルーソレス)
収入費目 予算額 (ソレス) 割合 日常業務経費(政府交付) 2,528,000 66.6 % 直接収入(宝くじ・募金事業) 1,269,000 33.4 % 計 3,797,000 100% 出所:CONADIS, 2009 年 3 月2 INDEPA との合併規定に伴い「障害者総局」(DGPDIS)への名称改正が予定された。わずかな資料では DGPDIS を使っているが、現在も CONADIS 自身が CONADIS の名称を継続して使用し、ペルー国内で も CONAIDS が一般に使用されているため、本書では混乱をさけるため従来の名称で記載する。
障害者登録数は 2009 年 3 月現在約 6 万人で、性別では 62%が男性、48%が女性、居
住地ではリマ在住者が 35%と最も多い。登録は CONADIS への直接続きの他に各自が
利用する医療施設で行われる。登録者は障害者基本法が明記サービスを受けることが
でき、医療施設においては登録者への障害評価、治療、助言提供を行うことが努力義
務とされている。
表 66 CONADIS への登録者における障害種別数 (2007 年)
障害種別 割合 運動・移動(走る、歩く、階段を上がる) 26,106 物の扱い・操作(指による操作、手による把捉、指し示し) 25,765 コミュニケーション(会話を聞く、話す、他) 20,365 体位の変更(屈伸、腕の機能、平衡) 20,040 体位保持・持久(保持、持久力、他) 19,595 セルフケア(着衣、他) 17,106 行動・振る舞い(知識の習得、他) 13,640出所:CONADIS,2007 年 10 月情報 注:複合障害者がいるため障害種数は登録者数を上まわる。
(3) 女性・社会開発省(MIMDES)・家族福祉局 (INABIF)
家族福祉局 (INABIF)は、あらゆる年齢の人の救護・保護を役割とし、地域や家庭
への総合的な福祉サービスを提供する。貧困対策、虐待防止が INABIF の大きな役割
である。
INABIF はデイケアサービスを提供する保育園、福祉食堂のほかに乳児院・児童養
護施設、救護授産施設、高齢者施設などの福祉施設を所轄している。
施設サービス、家族・地域支援サービスの対象には多様な疾患・障害の肢体不自由
者、精神疾患患者、脳性麻痺患者等の児童・成人・高齢者が含まれ、サービス受給者
全体の約 15%から 20%が障害者と推定されている。
2008 年度の INABIF のサービス利用者は、月平均 25,394 人、うち 29.8%が首都リマ
で最も多く地方利用者 70.2%のうち Lambayeque 県が 20.4%とリマに続いて多い。年齢
群では 12 歳以下の児童が 31.7%を占める。
(4) 労働雇用促進省(MTPE)・雇用促進職業訓練局
MTPE の雇用促進職業訓練局は、青少年と社会的弱者層の雇用政策策定、雇用創出、
職業訓練、就労斡旋事業を担う部局である。障害者の雇用と職業訓練の分野で、CONADIS
との協力関係を持つ。全国の全 1,300 市に地方事務所をもち、青少年(16 から 24 歳)、
貧困層、障害者を含む社会的弱者層への就労支援を行っている。
障害者の雇用・就労問題を検討する組織として、局内に MTPE、CONADIS、障害者
団体、中小企業促進会、労働組合・団体、企業関連団体の代表からなる、障害者の就
労を進める委員会を設置している。現在のところ障害者に特化した就労斡旋の部局は
持たないが、就労促進ネットワーク(Programa Red Cil Proempleo)を開設し、障害者・
非障害者に区別のない青少年や女性をターゲットとした就労斡旋事業がある。
(5) 保健省(MINSA)・保健総局
MINSA の保健総局は、総合医療、保健サービス、精神保健を含む保健医療活動のサ
ービスの質向上のための政策策定を主な役割とし、総局内の 6 局のうち総合保健局が
高齢者医療と障害者医療分野を、精神保健局が精神科医療分野の行政を担う。
障害医療への取り組みはここ数年で、近年大きく取り組んでいる分野は、妊産婦死
亡率の低減、乳幼児死亡率の低減、貧困層の医療アクセス向上、これに係る医療保険
加入者の拡大と「社会保障・皆保険法案」の通過である。同法案は本年 3 月に可決さ
れ、4 月より全国民への医療保険加入義務化政策が開始されている。
2008 年の地方分権化法により省内の多くの業務が地方保健局に委譲され、リハビリ
テーション、障害医療を含む病院等の医療サービスは地方保健局が監督する。
(6) 教育省・特殊基礎教育局
ペルー国の義務教育は就学前から中等までの基礎教育(educación básica)で
3、正規教
育(edcación regular)、特殊教育(educación especial)、職業教育を主な目的とする選択教
育(educación alternative) に分けられる。正規教育と特殊教育の学校における対象児童
年齢は 17 歳まで、選択教育学校や私立学校の場合は 18 歳から 20 歳までが含まれ、年
齢の下限は原則なく、上限は学校・施設機能による。特殊教育基礎局はこれら学校の
監督、教育政策を学校教育へ反映するプロセスでの指導を行う。
3-1-3 地域での権利擁護・相談業務を担う行政組織
(1) 障害者支援地方事務所 (OMAPED)
障害者支援地方事務所 (OMAPED)は地方自治体法と障害者基本法を根拠とする地
方自治体設置の事務所で、地域における障害者の保護、地域活動への参加支援、市民
との交流支援などを行う。障害者の権利擁護に係り、CONADIS と協定を結んでいる。
OMAPED 事務所は首都圏の全市と、各県の主要都市に設置されている。
(2) 女性救護センター(CEM)
女性救護センターは MIMDES 付属の地方事務所で、暴力被害を受ける女性の救護と
相談業務を主な目的に設置されている。利用する女性には多くの障害女性が含まれる
ため、障害者を支援する公的地方組織の一つと認識されている。リマ首都圏に 17 箇所、
地方 72 箇所の CEM が設置されている。
3
基礎教育の水準は就学前、初等 6 年間、中等 5 年間。選択学校の場合は中等に続き就業前
教育を行う上級クラス(約 2 年から 3 年)があり、遠隔教育も含む。出所:教育省。
3-2 障害関連法律・国際条約
3-2-1 国内法律
障害者に特化した法として、障害者基本法、雇用促進法、建築施設へのアクセシビ
リティに係る法規が整備されている。障害者への医療保障については保健衛生基本法
に、特殊教育については教育基本法に規定がある。
障害関連の主な法律
法律名 施行 目的 ペルー国憲法 1993 年(改正 1995, 2000, 2002, 2004, 2005 国民全ての基本的な生活と権利の保障。 とりわけ憲法 2, 7, 16, 23 条が関わると 考えられている。 障害者基本法 No.27050 1999 年 あらゆる生活場面、特に雇用、保健医療、 教育、文化における障害者の権利保障の 法的保護。 障害者雇用促進法 No.23285 1981 年 障害者の就労、職業リハビリテーション の支援と、雇用者の障害者雇用の促進。 保健衛生基本法 No.26842 1997 年 障害者を含む全国民の保健・医療サービ スを受ける権利の保障。 教育基本法 No.28044 2003 年 18 歳未満のあらゆる児童の教育を受け る権利の保障。 空港、飛行場、鉄道駅、海上交通等公 共交通機関での障害者、妊婦、高齢者 配慮に係る法律 No.28735 2006 年 障害者・妊婦・高齢者の公共施設や交通 機関におけるケアを確保し、移動の権利 を安全保障する。 聴覚障害者のためのケーブル放送・テ レビ放送での視覚メディア利用に係 る法律 No. 27471 2001 年 ペルーラジオテレビ局の放送での聴覚障 害者のメディア情報アクセス確保のため の手話等メディアの保障。 駐車場における障害者用駐車区域設 置に係る法律 No.28084 2003 年 会社企業等の営業活動用駐車場に、障害 者用駐車スペースを確保する等、インフ ラアクセスと、障害者の就労環境の保障。 社会保障と皆保険に係る法律 2009 年 全国民の生活の安定を目指す新しい医療 保障制度の制定。 青少年の国家総合育成法 (新規定) No.27337 2000 年 12 から 18 歳まで青少年の差別的待遇の 防止、権利の保障。「国家憲法」(1993 年)における障害者の権利保障に係る主な条項
条項
概 要(抄訳)
関わる分野
第 2 条
何者も民族、性別、言語、宗教、意見、経済状況、他のあらゆる違
いにより差別を受けることなく、平等な人としての権利を有する。
基本的人権
第 7 条
身体的或いは精神心理的な機能の欠損により障害者とみなされる
者は人としての尊厳が守られる権利を有するとともに、保護、ケア、
社会適応、安全を守られる法的権利をもつ。
安全保障
医療
第 16 条
何者も、経済的理由や心身機能の制限により適切な教育が妨げられ
ることがないように保障することは、国家の義務である。
教育
第 23 条
雇用問題は国家が取り組むべき優先的事項であり、あらゆる雇用環
境において、就労する障害者、未成年者、母親に対しては特別な保
護を行うことは国家の役割である。
雇用
障害者基本法は雇用、医療、教育、アクセスに係る総合的な事項を定め、特に政府
や CONADIS が関心をもつのが雇用の分野である。障害者基本法では政府機関での全
雇用者数の 3%を障害者雇用とすること、民間企業もこれを考慮することが規定され
ているが遵守率は低いと考えられおり、政府機関の障害関係の部署では一部障害者雇
用が行われているが詳細な実態は把握されていない。また、実施状況や雇用率の統計
はない。
これに係り今年 3 月にCONADIS主導で同法の違反に係る罰則規定法案(Proyecto de
la Ley Que Establece Infracciones y Sancciones por Incumplimiento de la Ley General de la
Persona con Dicapacidad y su Reglamento)
4がMIMDESに提出・承認されており、近い
将来での成立・施行を目指している。
「障害者基本法」の構成
第 1 章
総則 1 条 法の目的 2 条 障害者の定義 3 条 障害者の権利 4 条 国家と家族の役割 第 2 章 障害者社会統合国家審議会の組織構成 5 条 障害者社会統合国家審議会の創設 6 条 障害者社会統合国家審議会の構成 7 条 障害者社会統合国家審議会の実行事務局 8 条 障害者社会統合国家審議会の機能 9 条 障害者社会統合国家審議会の財源 10 条 地域・地方自治体の役割第 3 章 障害者認定の登録
11 条 障害者認定・登録承認組織 12 条「国家登録」の実施 13 条「国家登録」の更新 第 4 章 医療ケア 14 条 予防方法 15 条 早期予防・2 次予防・3 次予防 16 条 医療サービスへのアクセス 17 条 科学技術活動と事業への支援 18 条 リハビリテーション医療の補装具・薬剤・用具 19 条 早期治療サービス 20 条 公立医療施設での診療 21 条 社会保障制度への加入 第 5 章 教育及びスポーツ 22 条 カリキュラム指導・普及 23 条 教育指導 24 条 図書館施設の対応 25 条 教育施設での生徒受入れ及び評価手続き 26 条 大学教育の受入れ 27 条 スポーツの促進 28 条 特殊スポーツ連合 29 条 障害者スポーツ選手名の広報 30 条 スポーツ・文化・レクリエーション参加費の割引 第 6 章 就業促進と雇用 31 条 労働法規に基づく福祉と権利 32 条 継続教育・技術の更新と刷新 32 条 雇用における法的福祉と権利 33 条 雇用創出 34 条 労働災害と環境汚染防止 35 条 所得税控除 36 条 欠員職員に代わる就労への報酬 37 条 小企業・零細企業を行う障害者への融資 38 条 就労促進起業のサービスと製品の優遇 第 7 章 就労促進企業 39 条 就労促進企業の定義 40 条 就労促進企業の認定 41 条 地域産品の商業促進 42 条 就労促進企業バンクの創設 第 8 章 アクセシビリティ 43 条 都市計画の適正化 44 条 官民施設のアクセス設備財源の確保 45 条 公共交通車両における優先席 46 条 公的施設における障害者用駐車場 第 9 章 慰労と保護の手段 47 条 特殊車両、補装具の輸入関税の免除 48 条 教育・研修センターへの融資・給付 49 条 意識向上と啓発 50 条 警察による保護出所: Ley general de la persona con discapacidad. Ley Nº 27050
4
法案によれば、低・中・高度の違反を定めて違反の程度に従い一定率の罰金を課す。徴収金
は CONADIS の活動源として利用される。
「保健衛生法」第 9 条の障害者に係る主な条項
全ての身体、精神、感覚障害者は、医療とリハビリテーションを受ける権利を有する。
出所: Ley general de salud Nº 26842「教育基本法」第 39 条の特殊教育に係る主な条項
基礎特殊教育はインクルージョンのアプローチにより(a)正規教育の学習が困難な障害種
の者、(b)特に優れた能力をもつ者など特殊教育ニーズをもつ者に対し、地域社会への復
帰・統合、社会活動参加を目指したサービスを提供する。これらの者はインクルージョン
の視点により正規教育の授業に参加し、補足的・個別ニーズを考慮した措置が考慮される。
出所: Ley general de educación Nº28044
3-2-2 国際条約
主な障害関連条約が批准されている。
障害関連国際条約と批准年
分野 条約名称 (採択/発効年) 批准年
障害者の権利条約(2006/08) 2008 子どもの権利条約 (1989/90) UN Convention on the Rights of the Child 1990
人権全般 あらゆる形態の人種差別撤廃に関する国際条約(1966/69) 1971 教育 教育差別禁止条約 (1960/62) 1966 社会保障 社会保障の最低基準に関する条約(1952/55) 1961 最悪の形態の児童労働の禁止及び撤廃のための即時の行動に関す る条約(1999/2000) 2002 職業リハビリテーション雇用(障害者)条約 (1983/85) (C159) 1986 雇用及び職業についての差別待遇に関する条約(1958/60) 1970 労働・雇用・就業 職業安定組織の構成に関する条約 (1948/50) 1962 三者の間の協議(国際労働基準)条約 (1976/78) 2004 表現と結社の自由 結社の自由及び団結権の保護に関する条約 (1948/50) 1960 国際人権 A 規約:市民的及び政治的権利 (1966/76) 1978 市民権・参政権・ 経済社会・文化 国際人権 B 規約:経済的・社会的及び文化的権利(1966/76) 1978 虐待防止 拷問その他非人道的取扱い又は刑罰禁止条約 (1984/87) 1988 ジェンダー 女子差別撤廃条約(1979/81) 1982 対人地雷 対人地雷禁止条約(1997/99) 1997
出所:ILO 及び UN HP, 2009 年 2 月時、対人地雷禁止条約については 2008 年 12 月時
3-3 障害関連国家計画・分野別政策
3-3-1 国家計画
(1) 障害者機会均等計画
「障害者機会均等計画 2009-2018 年」(Plan de Igualidad de Oportunidades par alas
Personas con Discapacid 2009-2018) は、障害者基本法に規定された障害者の権利保障
を目指す中期計画である。内容は保健医療、教育、社会開発、雇用の 4 分野である。
「障害者機会均等計画 2009-2018 年」の概要(一部抜粋)
保健医療
戦略目標 具体的活動 国民の心身・感覚障害の低 減 ・健康な家族と暮らしに係る活動に食事と栄養、衛生管理、性生活を優 先的な課題としセルフケアを促進する ・健康な地域社会に係る活動の政策に食事と栄養、衛生管理、性生活を 優先的な課題として取り組む ・学校教育に食事と栄養、衛生管理、性教育を取り入れる ・労働環境整備活動で健全な生活環境を作る活動を実施する ・障害者の健康増進を目的とした、多分野の協力活動を実施する ・保健省の予防プログラムに障害のテーマを組み込む 障 害 者 に 対 す る ネ ガ テ ィ ブな環境の是正 ・遺伝的・生物学的疾病にある新生児への早期診断を実現する ・障害原因となる疾病の予防接種事業を強化する ・障害原因となる疾病の早期発見・治療事業を開発する ・妊娠可能期にある女性への障害予防情報活動を展開する 障 害 者 の 医 療 サ ー ビ ス ア クセスの向上 ・障害者の総合医療保険(SIS)加入を促進する ・医療ケアの方針を、機能回復と社会復帰に基づくケアに転換する ・医療システムに障害テーマを組み込み根付かせる ・専門医療に WHO/ICF を適用させる ・障害種別ごとのサービスを可能とするため、リハビリテーションを行う医療施 設の設備、機材、人材状況を把握する ・障害者のリファラルシステムを強化する ・障害者医療のために、多様な医療保険システムの連携を図る ・社会健康保険(EsSALUD)による障害者のケアを実施する ・社会健康保険による重度障害者や困窮者へサービスを実施する 教 育 省 が 提 供 す る 医 療 サ ービスの強化 ・就労に係る社会統合を機能回復と医学的リハビリテーションの最終段階と捉 え、総合医療ケアに盛り込む ・保健省内に、障害者リハビリテーション総局を創設する ・医療分野における、情報通信技術活用技術の能力育成を行う 障 害 予 防 と 障 害 者 の ネ ガ テ ィ ブ な 環 境 の 低 減 に か かる調査研究の強化 ・障害普及率に係る調査を行う ・医学的リハビリテーション、社会心理、社会統合に係る調査を推進する 家 庭 を 中 心 と し た 障 害 早 期治療サービスの提供 ・医療分野の地域に根ざしたリハビリテーション(CBR)国家戦略を策定する ・医療分野の CBR 戦略の実施を促進する ・就労分野の CBR 戦略の実施を促進する ・教育分野の CBR 戦略の実施を促進する ・地方自治体による CBR 戦略の実施を促進する 教育
行動計画 基本活動 イ ン ク ル ー シ ブ 教 育 政 策 の策定と実施 ・公立学校においてインクルーシブ教育政策を実施・評価する ・教育基本法と基礎特殊教育関連規則に基づく教育施設の強化 ・公立の全学校にインクルージョンによる教授方法を浸透させる ・基礎専門学校にインクルーシブ教育政策を実施する 公 立 学 校 の 障 害 児 へ の 入 学、就業、卒業の促進 ・基礎専門学校に特別な教育ニーズをもつ者への教育を保障する ・早期教育事業に教育と医療の連携により、乳幼児への早期ケアと予防 サービスを拡充する ・公立学校の教員研修内容にインクルーシブ教育を組み込む ・市民社会と連携し、就学する障害児に対する対応の改善を図るための 意識向上活動を強化する ・公立学校の施設環境を改善し、障害児生徒の就学を支援する 科 学 技 術 情 報 の 利 用 者 の 拡大 ・特別な教育ニーズを持つ児童への遠隔教育を拡大する ・障害者がアクセス可能な視覚教材を開発・活用する 公立・私立学校での障害者 の入学、就業、受験、卒業 を妨げる環境の根絶 ・公立学校の全レベルにおける教育の質を確保する ・点字資料センターの活動を展開する ・インクルーシブ基礎教育センターを創設し、活動を展開する 大学・高等教育機関の障害 者入学に係る特別措置 ・大学・高等教育機関の入学に係る、5%のクオーター制度を実施する 社会開発
行動計画 基本活動国内外障害者関連法律の格差を是正する 障 害 に 係 る 国 際 締 結 事 項 と国家方針の遵守 市民社会のニーズを政策に組み込むシステムを構築する 障害者の社会統合の戦略を策定する(家族支援) 家庭・地域における障害者 のインクルージョン 障害者の社会適応力を育成する 障害児の実態研究を行う 青少年・成人障害者の実態研究を行う 高齢者の実態研究を行う 障害者組織と家族の実態研究を行う 障害に係る調査研究 国および民間支援サービス検討のためのケアモデルを策定する 地方分権化 ・市民の意識向上により、障害者への偏見を根絶する ・障害者の自尊心を育成し、意思決定や社会参加の機会を創出する