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自動 車 の非 常 点 滅灯 を 用 い た お礼 ・挨拶 行動:予 備 的報 告1)

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(1)

自動 車 の非 常 点 滅灯 を 用 い た お礼 ・挨拶 行動:予 備 的報 告1)

一関 東 地 域 にお け る1994年 段 階 調 査 を 中 心 に 一

丹 治 哲 雄2)・ 濱 田 高 義3)

HazardLampBl加kingasaGreetingEx6hanged

byAutolロobileDrivers,ResidinginKantoand

ShikokuAreasinl994:APreliminaryReport TetsuoTajimiandTakayoshiHamada

One hundred and eighty seven automobile drivers residing in the Kanto area and 44 drivers in the Shikoku area were questioned about their use of hazard lamps.

The results showed that about 55 percent of the Kanto drivers blink hazard lamps to express their gratitude to other drivers and about 30 percent of them use hazard lamp blinking as a greeting to others.

Analyses on the drivers' attributes (e.g., sex, age, frequency of car - driving and frequency of highway use) indicate that most frequent users of hazard lamp blinking as

their way of gratitude expression and a greeting are drivers with extensive driving experience including highway use.

In addition, drivers residing in the Shikoku area were found to be less likely to blink hazard lamps to express gratitude or give a greeting than those in the Kanto area.

The possibility of traffic accidents resulting from misunderstanding of the meaning of hazard lamp blinking was discussed.

1.緒

ア ク セ ルや ブ レー キ,方 向指 示 器 や 非 常 点 滅 灯 な ど の 自動 車 付 属 装 置 や機 器 の基 本 的 な

使 用 法 は全 国 的 に共 通 の は ず で あ るが ・ 最 近 ・ 本 来 の使 用 法 と は異 な る使 用 の さ れ方 をす る 装 置 や機 器 が 見 られ る よ うに な って き て い る.

蓮 花 は,運 転 者 が,言 語 で は な く各 種 の 装 1)本 研究の資料整理 にあた って1995年度人間科学部学部共 同研究費の援助を受けた。

2)文 教大学人間科学部心理学研究室 3)1995年 度文教大学人 間科学部研究生

(2)

『人間科学研究』文教大学人間科学部第17号 1995年 丹 治 哲 雄 ・ 漬 田 高 義

置 類 を コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 手 段 と し て 用いていることを指摘している(蓮花,

1993)  . 

最近の顕著な使用例が非常点滅灯(ハザー ドとも言われる)であるように思われる.本来,

非常点滅灯は自動車の四隅や側面についてい る方向指示灯が左右同時に点滅し,その意味 するところは非常停止である.非常点滅灯は,

高速道路などの自動車専用道路でやむをえず 停車した場合,危険を避けるために後方の自 動車に合図するための灯火である.したがっ てエンジンを切っても非常点滅灯は点滅を続 けるように製造されている. しかし,最近で は,非常点滅灯が多義的に用いられているよ うである.例えば,ただ単に停止する場合に 用いたり,割り込みなどをさせてもらったお 礼としてもちいる場合も見られる. しかし,

こうした使用のされ方が一般的になると,本 来の意味である非常停止のために用いても,

後続車がお礼と誤解し減速しないまま先行車 に追突してしまう可能性も考えられる.

そこで筆者らは, (1)主に関東地域を対象と して, 1994年段階での非常点滅灯の使用のさ れ方を調査するとともに, (2)予備的にそれを 規定する要因について検討し,また, (3)その 地域差についても試験的に調査してみた.地 域差の試験的調査は四国地域を対象にした.

四国地域を対象としたのは,四国は筆者の一 人である演田の帰省先であり,漬田は四国で の運転体験から非常点滅灯の使われ方が関東 地域とは異なるのではないかと感じていたこ とによる.(4)また,今回は,調査結果の中か ら非常点滅灯を用いたお礼・挨拶行動を中心 に報告する.

I I .

調 査 方 法

(1)  調査期間

本調査は1994年7月20日から同年11月14日 までの期間に行われた.

(2)  調査対象者

今回の調査対象となったのは,関東地域在

住者187名と四国地域在住者44名の計231名で ある.調査対象者の性別内訳などを表1に示 す.

表 1 . 調 査 対 象 者 の 内 訳

関東在住者 四国在住者

男 性 ; 女 性 男 性 : 女 性 合計

社 会 人 36 16 114

大 学 生 76 117

'...

小 計 112 231

合 計 │ 187 44 231

(3) 質 問 票

『交通コミュニケーションアンケート調 査』と題する6ページの調査票を使用した.

調査票は 4つのセクションからなる.まず (1)免許取得等に関する質問2項 目 (r~\ つ頃 取得しましたか

7

J ) , (2)自動車運転の頻度

c r

現在どのくらいの頻度で運転しますか

7 J

「高速道路をどのくらいの頻度で使用します か

7

) と 地 域 (

r

主にどこで運転します か7J )に関する質問4項目, (3)自動車の付 属 装 置 な ど の 知 識 ( 例 え は ハ ザ ー ド ] , 

『ウインカー] , ク ラ ク シ ョ ン ] ,ブ、レ ーキランプ』などの意味がわかりますか

7 )

とそれらの使用経験(

r

使ったことがありま すか

7

J )に関する質問9項目, (4)それらの 付属装置などの使用意味に関する質問9項目 である.使用意味に関しては18項目を用意し 複数回答可とした.例えば

r

wハザードs, 

『ウインカー],クラクション~ ,ブ、レ ーキランプ]Jなどを「自車が右折すると き 暗 い と きJ

r

自車が止まるときJ

r

挨 拶するときJ

r

何らかのお礼をするときJ

「他車に道を譲ってもらったときJ

r

自車の 割り込みが終わったときJなどの場面で使用 するかどうかを選択してもらう項目群であ る.

(4)  結果処理法

(i)  分 析 の 対 象 は , ま ず 関 東 在 住 の187名 を中心として,非常点滅灯を「お礼・挨

(3)

拶 」 に使 用 す る と回 答 した者 の 比率 を算 出 した.

㈹ 次 に,こ う した行 動 を規 定 す る要 因 を検 討 す る た め に,回 答 者 の,① 性 別,② 年 齢,

③ 免 許 所 持 年 数,④ 運 転 頻 度,⑤ 高速 道 路 利 用 頻 度 の5つ の要 因 ご とに,非 常 点 滅 灯 を 「お 礼 ・挨 拶 」 に使 用 す る と回 答 した 者 と しな い と回答 した者 の比 率 を 算 出 し比 較 した.た だ し,こ の5っ の要 因 は,そ れ ぞ れ に独 立 した 要 因 とい うよ りは,他 の 要 因 が混 交 して い る要 因 で あ る こと(特 に② 〜

⑤),ま た,今 回 の調 査 は予備 的 な 調 査 の た め,十 分 な 人 数 を 対 象 と した もので は な い こ とな どの 理 由 か ら,こ う した行 動 を規 定 して い る と想 定 され る要 因 を概 括 的 に指 摘 す る に止 め る こ とを あ らか じめ記 して お きた い.

㈹ 地 域 の要 因 につ いて も検 討 したが,四 国 在 住 の 対 象 者 人 数 が 少 な か った こ とか ら, これ も予 備 的 な 結 果 を 記 述 す るに止 あ て 置

くこ と も併 せ て 記 して お く.

H1.調 査 結 果

(1)非 常 点滅 灯 を お礼 ・挨 拶 に使 用 す る と 回 答 した者 の比 率

非 常 点 滅 灯 を お礼 ・挨 拶 に使 用 す る と回 答 した 者 の 比 率 を表2に 示 す.幾 つ か の 意 味 で お 礼 と して用 い る と回 答 した対 象 者 は,調 査 対 象 者 の 半 数 を越 え て い た.ま た,挨 拶 と し て 用 い る と 回答 した者 も対 象 者 の約3割 程 度 だ った.半 数 以 上 の 回答 者 が,非 常 点 滅 灯 を 本 来 の使 用 目的 以外 に使 用 して い る ことが 明

らか に な った.

表2.非 常点 滅 灯 を お 礼 ・挨 拶 の 意 味 で使 用 す る と 回答 した 者 の パ ー セ ンテ ー ジ

〔187名中 ・表 中カ ッコは実数 〕

(2)非 常点 滅 灯 を 用 いた お 礼 ・挨拶 行 動 を 規 定 す る幾 つ か の 要 因 につ いて

非 常 点 滅 灯 を 用 いた お 礼 は回 答 者 の 約 半 数 が,ま た,挨 拶 はそ の 約3割 が 行 って い る こ とが 明 らか に な った.次 に こ う した 行 動 を 規 定 して い る と想 定 され る幾 つ か の 要 因 につ い て検 討 した.分 析 を お こな った 各 要 因 の 対 象 者 の 群 分 けや人 数 な どを 表3に 示 す.

表3.分 析 を行 っ た要 因 の対 象 者 の群 分 け と人数 な ど

(112名) (75名)

(19歳 〜56歳)* (22歳 以 上) (22歳 未 満)

中央 値=22歳 108名 76名

免 許 所 持 年 数 間 群 間 群 (0年 〜37年) (3年 以 上) (3年 未 満)

中央値=3年 120名 67名

1年 間 の運 転 頻 度*

(1日 〜365日) (208日 以 上) (208日 未 満)

中央 値=208日 94名 90名

1年 間の高速道路 高 頻 利 用 頻 度* (9.5回 以 上) (9.5回 未 満)

(0回 〜104回) 92名 92名

中 央値=9.5回

187名 44名

何 ら か の お 礼 を す る と き 他車に道 を譲 って もらったとき 自車の割 り込みが終わ った とき

55.6(104) 55.1(103) 54.0(101) 31.0(58)

*3名 未 回 答

(i)性 別

表4に 非 常 点 滅 灯 を お礼 ・挨 拶 の意 味 で 使 用 す る と回答 した回 答 者 の 男女 別 の パ ーセ ン テ ー ジ と κ2検 定 結 果 を しめ す.男 性 の 方 が 女 性 よ り も多 用 す る傾 向 が あ り,3項 目で 有 意 差 が 認 め られ た.た だ,表5の 男 女 別 に 含 まれ る他 の要 因 の人 数 比 率 を み る と,男 性 は,女 性 に く らべ,長 期 間 免 許 所 持 者 は少 な い もの の,運 転頻 度 は変 わ らず,高 速 道 路 利 用 の高 頻 度 者 が 多 い ことが わ か る.こ う した 点 を 考 慮 す る と,性 別 で 見 られ た差 は,単 純 な性 差 と い うよ り も,男 女 の高 速 道 路 利 用 頻 度 の違 いの 影 響 が働 い て,も た らされ た もの

と推 察 され る.

(4)

『人間科学研究』文教大学人間科学部第17号 1995年 丹 治 哲 雄 ・ 漬 田 高 義

4.非常点滅灯をお礼・挨拶の意味で使 用すると回答した者の男女別のパーセ

ンテージとχ2検定結果

〔男性 112名・女性75名・表中カッコは実数〕

何 ら か の お 礼 を す る と き

挨 拶 す る と き

男性:女性│χ2値 ) 有 意 確 率

10. 3469:  0.0012 

2.5371 :  ns 

11. 8693:  O. 0005 

4. 0744:  O. 0433 

表5.対象者の男女別にみた他の要因 の人数比率

〔表中カッコは実数〕

性 │ 女 性 (112 (75 年齢高i年齢低j不明i年齢高:年齢低 年 齢I58. 0  39. 3  2. 7 57. 3  42. 7 

(65)  (44): ( 3) (43)  (32)  免許所持│長期間:短期間 i不明│長期間:短期間56. 3  43. 7  O. 72. 0  28. 0  年 数I(63)  (49):. ( 0) (54)  (21) 

│高頻度j低頻度j不明│高頻度 i低頻度 運 転 頻 度I49. 1  50. 9  0.0 53. 3  46. 7 

(55)  (57): ( 0) (40)  (35)  高速道路!高頻度:低頻度:不明l高頻度j低頻度54. 5  45. 5  O. 38. 7  61.  利 用 頻 度I(61)  (51): ( 0) (29)  (46) 

( u ) 年 齢

表6に非常点滅灯をお礼・挨拶の意味で使 用すると回答した回答者の年齢別のパーセン テージとχ2検定結果をしめす.年齢高群 の方が年齢低群よりも多用する傾向があり,

3項目で有意差が,また, 1項目で有意差傾 向が認められた.表7の年齢別に含まれる他 の要因の人数比率をみると,年齢高群の内容 は,免許所持年数の長さ,運転頻度の高さ,

また高速道路利用頻度の高さを含んでいるこ とがわかる.年齢別で見られた差は,こうし た要因を含んだものと推察される.

表6.非常点滅灯をお礼・挨拶の意味で使 用すると回答した者の年齢別のパーセ

ンテージとχ2検定結果

何 ら か の お 礼 を す る と き

挨 拶 す る と き

(年齢高群 108名・年齢低群76名)

‑表中カッコは実数

年齢:年齢i

χ2値 ; 有 意 確 率 高群i低群'

3.  5910:  0.0581 

10. 6985:  0.0010 

9.  1111:  O. 0025 

9. 3594:  O. 0022 

表7.対象者の年齢別にみた他の要因 の人数比率

〔表中カッコは実数〕

年 齢 高 群年 齢 低 群 (108 (76名) 男 性 ; 女 性 ! 男 性i女 性 性 別I60. 2  39. 8 57. 9  42. 1 

(65)  (43) (44)  (32)  長期間:短期間│長期間j短期間 免 許 所 持 年 数I87.0  13.0 26.3  73.7 (94)  (14) (20)  (56) 

│高頻度 i低頻度│高頻度j低頻度 運 転 頻 度I63.0  37.0 34.2  65.8 (68)  (40) (26)  (50) 

│高頻度:低頻度│高頻度i低頻度 高速道路利用頻度I62. 0  38. 0 28. 9  71. 

(67)  (41) (22)  (54) 

倒 免 許 所 持 年 数

表8に非常点滅灯をお礼・挨拶の意味で使 用すると回答した回答者の免許所持年数別の パーセンテージとX2検定結果をしめす.

長期間群の方が短期間群よりも多用する傾向 があり, 3項目で有意差が認められた.表9 の免許所持年数別に含まれる他の要因の人数 比率をみると,長期間免許所持者は,男性に 多く,比較的高い年齢であり,運転頻度も高 く,高速道路利用頻度も高いことがわかる.

免許所持年数別で見られた差は,こうした要 因を含んだものと推察される.

(5)

表8.非 常点 滅 灯 を お礼 ・挨 拶 の 意味 で使 用 す る と回 答 した者 の 免 許取 得 年 数 別 の パ ー セ ンテ ー ジと ズ 検 定結 果

〔 髻纓 鶸 婆 窪 塑蠣 穆急三 鷲 薐差)

長期 短期

z2値 有意確率

間群 間群 何 ら か の お 礼 57.5 52.2

0.4821 ns

(69) (35) 他車 に道 を譲 って 61.7 43.3

5.8724 0.0153 も ら っ た と き (74) (29)

自車 の割 り込みが 59.2 44.8

3.5845 0.0583 終 わ っ た と き (71) (30)

42.5 10。4

挨 拶 す る と き 19.1732y 0.0000 (51) (7)

表10.非 常 点 滅灯 をお 礼 ・挨 拶 の意 味 で 使 用 す る と回答 した 者 の運 転 頻 度 別 の パ

ー セ ンテ ー ジと κ2検定結 果

(驪 劈鷺 幾 靉麟go名〕

高頻 低頻

z2値 有 意確 率 度群 度群

何 ら か の お 礼 57.4 54.4

0.1682 ns

(54) (49) 他車 に道 を譲 って 62.8 47.8

4.1809 0.0408 も ら っ た と き (59) (43)

自車 の割 り込 みが 59.6 48.9

2.1159 ns

終 わ っ た と き (56) (44) 34.0 28.9

挨 拶 す る と き 0.5657 ns

(32) (26)

表9.対 象 者 の 免 許 所持 年 数 別 に み た 他 の要 因 の 人 数 比 率

表中 カッコは実数 〕 間 群

(117名)

短 期 間 群 (70名)

53.8

(63)

46.2 (54)

不 明 0.0 (0)

70.0 (49)

30.0 (21)

年 齢 高80.3 (94)

年 齢 低 17.1 (20)

不 明 2.6 (3)

年 齢 高 20.0

(14) 年 齢 低

80.0 (56)

運 転 頻 度 高 頻 度59.0 (69)

低 頻 度 41.0 (48)

不 明 0.0 (0)

高 頻 度 37.1

(26)

低 頻 度 62.9 (44) 高 速 道 路

利 用 頻 度

高 頻 度 57.3 (67)

低 頻 度 42.7 (50)

不 明 0.0 (O)

高 頻 度 32.9 (23)

低 頻 度 67.1 (47)

表11.対 象 者 の 運転 頻 度 別 に み た 他 の 要 因 の人 数 比率

表 中カ ッコは実数〕

高 頻 度 (95名)

頻 度 (92名)

57.9 (55)

42.1 (40)

不 明 0.0 (0)

62。0 (57)

38.0 (35)

不 明 0.0 (0)

年 齢 高71.6 (68)

年 齢 低 27.4 (26)

不 明 1.0 (1)

年 齢 高 43.5 (40)

年 齢 低 54.3 (50)

不 明 2.2 (2)

免許所持

長 期 間 72.6 (69)

短 期 間 27.4

(26) 不 明

0.0 (0)

長 期 間 52.2 (48)

短 期 間 47。8 (44)

不 明 0.0 (0)

高速道路 利用頻度

高 頻 度 61.1

(58) 低 頻 度

38.9 (37)

不 明 0.0 (0)

高 頻度 34.8

(32) 低 頻 度

65.2 (60)

不 明 0.0 (0)

㈲ 運転 頻 度

表10に 非常 点 滅 灯 を お礼 ・挨 拶 の 意 味 で 使 用 す る と回 答 した回 答 者 の 運 転 頻 度 別 の パ ー セ ンテ ー ジ とz2検 定 結 果 を しめ す.高 頻 度 群 の方 が 低頻 度 群 よ り も多 用 す る傾 向 が み られ た が,3項 目 で 有 意 差 が 認 め られ ず,

「道 を譲 って も ら った と き」 の1項 目で の み 有 意 差 が 認 め られ た.表11の 運 転 頻 度 別 の表 に 含 ま れ る他 の 要 因 の人 数 比 率 を み る と,運 転 頻 度 の 高 い者 は,比 較 的 高 い年 齢 で あ り, 長 期 間 免 許 所 持 者 で,高 速 道 路 利 用 頻 度 も高

い こ とが わ か る.運 転頻 度 別 で 見 られ た差 は, こ う した 要 因 を 含 ん だ もの と推 察 され る.

(v)高 速 道 路 利 用 頻 度

表12に 非常 点 滅 灯 を お 礼 ・挨 拶 の意 味で 使 用 す る と回答 した回 答 者 の 高速 道 路 利 用 頻 度 別 の パ ー セ ンテ ー ジ とz2検 定 結 果 を しめ す.高 頻 度群 の方 が 低 頻 度 群 よ り も多 用 す る 傾 向 が み られ,4項 目す べ て に有 意 差 が認 め られ た.表13の 高速 道 路 利 用頻 度 別 の 表 に 含 まれ る他 の 要 因 の人 数 比 率 を み る と,男 性 が 多 く,年 齢 も高 く,免 許 所 持 年 数 も長 く,運 転 頻 度 も高 い こ とが わか る.高 速 道 路 利 用 頻 度 で 見 られ た 差 は,こ う した 要 因 を 含 ん だ も の と推 察 され る.

(6)

『人間科学研究』文教大学人間科学部第17 1995年 丹 治 哲 雄 ・ 護 団 高 義

12.非常点滅灯をお礼・挨拶の意味で使 用すると回答した者の高速道路利用頻 度別のパーセンテージとχ2検定結果

(高利用頻度群92名・低利用頻度) 92名・表中カッコは実数 利用i利用i

高頻:低頻iχ2値 : 有 意 確 率 度群j度群4

ts

n u

n u

U

n O E  

E A ι P O

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i 1

司 ノ j u

F h u s n

4 f

3

j 1

EA

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nO

t

︑ ︑

B

(

他車に道を譲って!66.3 : 44.6 

8.  7996:  O. 0030  も ら っ た と き I(61)  : (41) 

自事の割り込みがI65. 43. 5 I 

8.  7619:  0.0030  終 わ っ た と き I(60) : (40

39. 1 23. 9 

挨 拶 す る と き I4.  9348:  O. 0263 

(36) : (22) 

J的一明J幻一明

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1崎一齢忌日一期&釘一頻L

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‑ m

4 U 一期生前一頻43・4男6(一年7(一長7(一高6(

表 州 十 判

J

i

制 ) 地 域 差

1 4 '

こ関東地域と四国地域での回答者のう ち,非常点滅灯をお礼・挨拶の意味で使用 すると回答した回答者のパーセンテージと X 2検定結果をしめす.関東地域在住者の 方が四園地域在住者よりも多用する傾向がみ られ 4項目すべてに有意差が認められた.

しかし今回は,四国在住の対象者人数が少 なかったことから,このような結果が得られ たことを指摘をするに止めて置きたいh

14.非常点滅灯をお礼・挨拶の意味で使 用すると回答した者の地域別のパーセ

ンテージとど検定結果

(関東地域 187名・四国地域44名・表中カッ、

コは実数・y:イェーツの修正による検定1

関東:四国│

地域:地域│ ド 値 i有意確率 群 : 群 E

何 ら か の お 礼I55.6 : 18.2 

を す る と き I(104):  ( 8)  18. 512P:  0.0000  他車に道を譲って

I

55.1 : 15.9 

20. 3686Y: O. 0000  も ら っ た と き I(103):  ( 7) 

自車の割り込みが

I

54.0 : 15.9 

19. 2690Y: 0.0000 

会;b "?竺子一三 .I.~~?~?i.~..り1...

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同 ま と め

以上,この段階での結果を概観してみると,

非常点滅灯を用いたお礼・挨拶行動は,運転 者の『高速道路を含む様々な場面での自動車 運転経験の豊富さの違い』に規定されている と言えよう.

N.論 議

今回の関東地域を中心とした予備的調査で は,約55%の運転者が非常点滅灯を他車(者) へのお礼の手段として,また,約30%の運転 者が挨拶の手段として使用していることが判 明した.これを逆にみると,お礼については 約45%の運転者が,また,挨拶については約 70%の運転者がこのような非正規の使用をし ていないことになる.こうした状況は,非常 点滅灯をお礼・挨拶の手段として用いること が,関東地域に限ってみても必ずしも一般的 な状況ではないことを示している.今回の調 査では,非常点滅灯を「どのような意味で使 いますか?Jという質問形式を用いた.その ため,このような使い方をしない運転者が非 常点滅灯がお礼・挨拶の手段として使われて いることを知らないということではない.ま た,このような非正規の使用は,今回の結

(7)

果 の 検 討 か ら,運 転 者 のr高 速 道 路 を 含 む 様 々な場 面 で の 自動 車 運 転 経 験 の 豊 富 さの違 い 』 に規 定 され て い る可 能 性 が 示 唆 され て い る.こ の こと は,『 高 速 道 路 を 含 む 様 々な 場 面 で の 自動 車 運 転 経 験 が 豊 富 で な い』 運 転 者 に と って は,接 近 して 運 転 して い る他 車 の こ う した使 用 法 が,緒 言 で も述 べ た よ うな 危 険 な場 面 を招 来 しか ね な い 可 能 性 を 十 分 に含 ん で い る とい え よ う.

また,少 人 数 の 分 析 で は あ っ たが,地 域 別 の結 果 か ら,四 国 地 域 在 住 者 は関 東 地 域 在 住 者 よ り も こ う した使 用 を しな い傾 向が 示 され た.四 国 以外 の地 域 で も関 東 地 域 とは異 な る 結 果 が 見 られ るのか も しれ な い.ま た,こ う した 結 果 は,運 転 者 が,自 分 の住 ん で い る地 域 以 外 の 地域 で運 転 す る場 合,同 様 の危 険性 を は らん で い る こ とを示 唆 して い る.

以 上 の 結 果 を み る と,今 後,こ う した使 わ れ 方 や そ の 拡 が りの現 状 を正 確 に把 握 し,そ れ を,例 え ば 自動 車 教 習 所 で の教 育 や,警 察

な どで の再 教 育 の場 で 運転 者 に伝 え る な どの 対 策 が必 要 な のか も しれ な い.

ま た,四 国地 域 在 住 者 は関 東地 域 在 住 者 よ り も,な ぜ,こ う した 行 動 を と らな い傾 向 に あ るの か に っ い て は,今 回 の調 査 か らは明 確 に そ の 原 因 を指 摘 す る こ と はで きなか った.

た だ,こ の地 域 に は本 四 国 連絡 橋(瀬 戸 大 橋

・完 成1988年)が 完 成 す る まで,高 速 道 路 が 一 般 的 で は な か った と い う事 実 が あ り,そ う

した 影 響 を受 け て い る可 能 性 も考 え られ る.

現 在,さ らに 四 国地 域 で の デ ー タを収 集 して お り,今 後,地 域 差 の問 題 につ い て も検 討 を 加 え る予 定 で あ る こ とを付 記 して お きた い.

V.文

(1)蓮 花 一 巳:1993交 通 コ ミュニ ケ ー シ ョン(合 図)に つ い て教 え て くだ さ い 日本交 通 心 理 学 会

(編)人 と車 の 心 理学 企 業 開 発 セ ンタ ー 通 問 題 研 究室62‑63.

参照

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