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s 谷村千絵

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Academic year: 2021

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現代社会における時間意識と「学校の時間」に関する考察 一内的時間と外的時間のバランス形成のために一

人間教育専攻

現代教育課題総合コース 赤 峯 優 衣

現代社会においては、スマートフォンが多く の人々の聞に普及し、 短時間"で簡単にコミュ ニケーションがとれるようになり、知りたい情 報は すぐ"に得られるようになった。また、

自動車号電車などの交通網の発達により、 早くぐ"

目的地に到着することも可能となつた‑家の中 では電イ化七鴎撃製

s

品による家事の手間の

業生産の過程においても機械の導入が進み、作 業の 効率化"が図られている。

こうした技術の発展は、生活をより便利で快 適にし、現代の豊かさを支えている。こうした 豊かさと共に、「時間は短く、早いものがよしリ という価値観が柾会の中に浸透している。その 価値観の下では、人間の時間意識にも変化が生 じており、それに合わせた行動がなされている。

時間の速さや効率の追求は、人間の行動を活発 にするというメリットがある。しかし、それが 過度に受け入れられていくと、常に短期での結 果を求められ、先を見据えた行動を

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齢、られる。

その結果、ゆとりのない生活から欝病や自殺と いった問題に発展することもある。

本論文のテーマは、そうした現代社会の状況 が、教育を受ける子どもへ与える影響は果たし てどのようなものであろうかという問いを中核 にしている。時間の速さや効率化を求める価値 観は、幼少の頃から、子どもたちの中に埋め込 まれる。その結果として、子どもが将来大人に

指導教員 谷 村 千 絵

なった際にも、現代社会の大人と同様に、深刻

な問題に陥る可能性は高い。し、かにして、その ような駒首環に歯止めをかけられるのだろうれ

そこで本論文においては、子どもが日前聞に関 する価値観を形成する上で、重要な立ち位置を 占めるであろう「学校の時間」に着目し丸学 校においては、

1

年間のカリキュラム、

1

日の 時間割、

1

時間の授業というように、「時間」が 細分化されている。それらの附苛は、教育にお ける様々な目標をもとに、綿密に計画されて成 り立っている。しかし、それぞれの時間のスケ ールには収まらない、子どもの発達や成長があ るのではないか。現在の学校のシステムにおい ては、決められた短い時間の中で効率化を求め る思考が強要されることになってはいないだろ う7J'b学校は、子どもが主体となって学習がな される場である。それは、知識の習得だけでな く、ものごとに対する姿勢や価値の創造にもあ る。そのーっとして、「時間の速さや効率化を求 める価値観を受け入れすぎるあまり、病気にな ったり、命を落としたりする前に、疑問を抱け るようにするJということが未来ある子どもが 身につけるべき姿勢であると考える。

それを身につける上で、子どもが学校で過ご す基盤となる「学校の時間」は鍵を握っている。

「学校の時間」において、すでに管理化された タイムスケジュールが先行してしまえば、子ど

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− 46 − もの時間意識は、現代社会にあるものと変わり ないものとなってしまうからである。そこで本 論文では、「学校の時間」の再構築について検討 することを目的とした。

1

章では、現代社会の時間意識とつながる

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つの時間観についてまとめた。明治時代に西 洋の技術が導入され、高度経済成長において労 働の変化があった。その時に、季節のように回 帰を可能とする「円環の時間」および「横軸の 日者間Jから、戻ることはない不可逆的な「直線 の時間」および「説瀞由の時間Jへと時間観の変 化がなされた。その後者の時間観が現代担会の 時間意識の中心となる。しかし、人間の荷主は 時間と関係を結ぶことによって柄主を保持して おり、「直線の時間Jおよび「説蹄由の時間Jを中 心とした時間観は、人間とよりよい関係を結び にくく、過酷なものである。同様に、「学校の時 間」である時間割キ校彊についてもみていくと、

それらは隠されたカリキュラムとして機能し、

「学校の時間」の身体化によって、時間的秩序 への馴致や望ましいふるまいをもった人格の完 成がめざされている。現代社会における時間意 識と同様に、「学校の時間」も子どもキ朝市にと っても、よりよい関係を築きにくいものとなっ ている。

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章では、個人が内部で意識する「内的時 間」と現代社会における時間意識や「学校の時 間」などの外部から与えられる時間である「外 的時間」との関係について考察した。教育の「未 来を思考する」としづ特性が、現代社会におけ る「直線の時間」および清輝曲の時間jなどの

「外的時間」と結びつき、未来を過度に思考す ることにつながっている。そうした状況は、子 どもが同じ「学校の時間」を共有していても、

それぞれの「内的時間」と「学校の時間」との

関わり方にばらつきを生んでいる。表面的には

「学校の時間」に適応できていたとしても、「内 的時間」が置き去りにされたことによって、心 身に不和を生じさせる可能性は高い。

また、郡市は常に、子どもの未来の姿を見据 えつつ、現在の子どもの姿を見ながら指導にあ たっており、子どもの「内的時間」と「外的時 間」の媒介者として前生している。しかし、現 代社会においては、大人自身が「外的時間」に 追われているために、子どもの「内的時間Jに 寄り添うことが難しく、常に葛藤を生んでいる。

そうした事態は、「外的時間」の提示の仕方の技 術を向上させることによって解決が図られてい るが、それは根材句な解決となっていない。未 来を方向付けるのは教育の営みとして必要であ るが、その未来を過度に思考するあまり、「外的 時間」が主軸におかれ、子どもの「内的時笥」

州呆障されることにならない。それは結期句に、

未来を思考しているにも関わらず、子どもの未 来を壊していることに他ならなし、。

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章では、それを回避するために第

1

章、 第

2

章をふまえ、「内的時間jと「外的時間」の バランスを図り、「学校の時間Jそのものを再構 築する方法の検討を行った。バランスを図ると は、「外的時間」を主軸におき、「内的時間jを 添わせることではなく、「内的時間

J

と「外的時 間jが互いに働きかけを行う対話的関係を築く

ということである。そして、対話的関係を築く 過程を、子ども自身によって行えるようにする ことが最も重要なのである。その具体的な方法 として、剛院教育の実践や、年齢主義を超えた 社会およて)苛矯の提案を挙げたそうした実践 そ提案が積み重ねられていくことで、子どもや 税制「学校の時間」とよりよい関係を結ぶこ

とができるのではなし治、

参照

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