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( 3) ( 2 ) 問 1. 文中の空欄 ( 1 )~( 3 ) に当てはまる語句を記せ なお ( 2 ) と ( 3 ) は図中の ( 2 ) と ( 3 ) に相当する 問 2. 図の A~J の各バイオームの名称を記せ なお E は熱帯 亜熱帯多雨林である 問 3.F は特殊な気候の地域での

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1.植生の調査 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 ある植生で、色々な大きさ(一辺長)の方形枠を使って枠内に観察された雑草の種類数を数えたところ、表 1のような観察結果が得られた。この予備調査の結果から適切な枠の大きさを決めて本調査を行い、表2の 結果を得た。これらの調査結果をみて、次の問いに答えよ。 表 1 一辺の長さ(cm) 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 種 類 数(平均) 8.2 15.4 18.4 18.6 21.8 22.2 22.5 23.4 23.3 23.4 表 2 調 査 地 Ⅰ Ⅱ 雑 草 枠 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 4 5 6 7 8 ヤブタビラコ 2 2 1 1 1 2 2 ミ ミ ナ グ サ 1 1 1 1 スカシタゴボウ 1 2 1 1 1 ツ メ ク サ 1 2 1 チ ド メ グ サ 2 2 2 オ オ バ コ 3 2 3 3 2 1 2 1 オ ヒ シ バ 3 3 2 4 3 3 4 3 ミ チ ヤ ナ ギ 1 2 1 1 1 2 シ バ 1 3 3 ヤ ハ ズ ソ ウ 1 3 2 2 カ ゼ ク サ 2 2 1 数値は被度(植物の地上部が地表を覆う度合いを示す値で、通常は階級値で表す)を示 す。空欄は、被度が0であることを示す。 問1.方形枠の大きさは何 cm にするのが適当か。下記の中から一つ選べ。 a.20cm b.40cm c.60cm d.80cm e.100cm 問2.問 1 で答えたその理由を簡潔に述べよ。 問3.調査地Ⅰのスカシタゴボウの(1)出現頻度と(2)平均被度を求めよ。なお、答えは分数のままでよい。 問4.(1)調査地Ⅰの優占種は何か。(2)調査地Ⅱの優占種は何か。 2.バイオーム① 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 地球上では、地域が異なっても同じような気候のもとでは、生育する植物の種類は異なるものの同じよう な生活形の植物が優占する。同じような気候帯に生育し、同じような( ① )をもつ植生をバイオームと呼 び、地球上の植生地理学上の分類の単位として扱う。このバイオームの違いをもたらす気候要因のもっとも 重要なものが( ② )と( ③ )である。 下図は世界のバイオームと気候要因を示したものである。

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問 1.文中の空欄( ① )~( ③ )に当てはまる語句を記せ。なお、( ② )と( ③ )は図中の( ② )と ( ③ )に相当する。 問2.図の A~J の各バイオームの名称を記せ。なお、E は熱帯・亜熱帯多雨林である。 問3.F は特殊な気候の地域でのみ見られる。この気候の名称を記せ。 問4.亜熱帯地域の植生について述べた次の文章中の ア ~ キ に当てはまる語句を記せ。 亜熱帯地域では年降水量の変化にともない、年中湿潤で年降水量 2500mm 以上の ア から、雨が少 ない季節( イ )に ウ する樹木から構成される エ になり、年降水量 1000mm 以下では オ に 樹木がまばらに分布する カ ヘと変化する。さらに、年降水量が200mm に達しない地域では多肉植物 などがまばらに分布するか、植物の分布しない キ になる。 3.バイオーム② 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 次の語群A~Jは、世界の主なバイオーム名である。 A.ツンドラ B.ステップ C.砂 漠 D.針葉樹林 E.照葉樹林 F.硬葉樹林 G.熱帯多雨林 H.夏緑樹林 I.雨緑樹林 J.サバンナ 問1.次の文(ア)~(コ)は、世界の主なバイオームについて、その気候や景観的特徴について述べたものである。 A~Jのどれに該当するか、1つずつ選べ。 (ア) 乾期と雨期があり、乾期には落葉する樹木も見られる。 (イ) 雨は冬に多く、夏には少ない。 (ウ) かつては広大な草原地帯であり、現在は穀倉地帯となっている地域も多い。 (エ) 落葉広葉樹林ともいわれる。その分布は雲霧帯と一致する場合が多い。 (オ) 年間を通じて降水量が多い。つる植物や巨木が多い。 (カ) 植物が一斉に花をつける短い夏がある。 (キ) クチクラ層が発達した常緑広葉樹が優占している。 (ク) 樹木が散在した広大な草原地帯である。 (ケ) 降水量が極めて少なく、砂や岩石が景観を支配している。 ( ③ ) ( ② )

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(コ) 北洋材の産地であるが、地下には永久凍土層があり、伐採がその融解を誘発している地域もある。 問2.次の文(ア)~(コ)は、世界の主なバイオームの地域や動植物について述べたものである。A~Jのどれに 該当するか、1つずつ選べ。 (ア) 地衣類が豊富で、トナカイなどが生息している。 (イ) シイ、カシ、クスノキなどの仲間が多い。 (ウ) オリーブ、コルクガシ、ブドウの産地として有名な地域である。 (エ) イネ科の草本、例えばハネガヤやウシノケグサなどが優占している。 (オ) 東南アジアでは、かつてフィリピンやインドネシアに広く分布していたが、今では激減し、マレ ーシアなどに一部が残るのみとなっており、保護が必要とされている。 (カ) シマウマ、キリン、バッファローなどの草食動物とライオンやチータなどの肉食動物が生態系を 構成している。 (キ) 乾燥に耐えるために貯水組織をもつサボテンなど、特殊な生物のみが生存できる。 (ク) 日本ではブナやミズナラ、北米ではサトウカエデやアメリカブナ、ヨーロッパでは欧州ブナなど が代表的な樹種である。 (ケ) 東アジアではモミやツガの仲間、ヨーロッパではトウヒの仲間、シベリアではカラマツの仲間が 多い。 (コ) タイなどではチークやコクタンなどが代表的な樹種である。 4.バイオーム③ 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 植生は温度と降水量によって、おおむね決定される。下図は、冬雨型気候の地域を除いた世界のバイオー ムの区分を気温と降水量の関係によって模式的に表したものである。 (1)年平均気温 0℃を示している目盛りと、年降水量 4,000mm を示している目盛りを図中の a~k からそれぞ れ選べ。 (2)図の(ア)~(コ)に相当するバイオームの名称を答えよ。 (3)下記の記述はどのバイオームの特性か。図中の(ア)~(コ)からそれぞれ選べ。 (a) 多種で階層構造の発達した樹高の高い常緑樹林。つる植物や着生植物も多く、種あたりの個体数は少 なく、優占種がない特性をもつ。 (b) 日本の中部地方では、標高 2,000m 付近で見られる。

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(c) 森林を構成する樹木の葉は表面にクチクラ層が発達し、厚くて光沢がある。 (d) 夏は緑葉をつけ、冬には落葉する。したがって、群落の相観は季節によって著しく変化する。 (e) 乾燥と冬の低温によりイネ科草本が優占し、大木がほとんど見られない。 (4)下記の植物はどのバイオームを代表するものか。図中の(ア)~(コ)からそれぞれ選べ。 ① クスノキ ② ブナ ③ シラビソ ④ チーク ⑤ コメツガ ⑥ スダジイ ⑦ タブノキ ⑧ トウヒ 5.日本の生態分布① 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 植物の生育にとって十分な( ① )のある日本列島の場合、群系の分布は( ② )による影響を受け、南か ら北へと森林植生の相観が変化する。 沖縄地方では( ③ )が、九州・四国と関東以西の本州では( ④ )が、東北地方と北海道の南西部では ( ⑤ )が、北海道の北東部では( ⑥ )が分布している。 このように、緯度の違いによって植生の違いを区分したものを( ⑦ )という。 問1.文中の空欄に当てはまる語句を記せ。 問2.文中の( ④ )、( ⑤ )、( ⑥ )の各群系の森林で優占する高木をそれぞれの選択肢の中から2種類 ずつ選べ。 ( ④ ) a.ソテツ b.アオキ c.タブノキ d.カラマツ e.トドマツ f.スダジイ ( ⑤ ) a.ヤブツバキ b.ミズナラ c.ハコネウツギ d.ブ ナ e.イチョウ f.アラカシ ( ⑥ ) a.ヒサカキ b.シラビソ c.クロマツ d.コケモモ e.コメツガ f.ハイマツ 6.日本の生態分布② 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 高い山に登って行くと、標高が高くなるにつれて違った森林や草花が現れることに気づく。気温は標高が 100m 増すごとに約( ① )℃低下し、低地から高地にかけて温度条件が変化するので、標高ごとの温度に適 応した植物が現れるのである。このような標高による植物の分布を( ② )という。 中部日本の標準的な( ② )をみると、標高 700m 以下の( ③ )帯ではシイ類やカシ類などの( ④ )樹 林が分布し、700~1700m の( ⑤ )帯では( ⑥ )や( ⑦ )などの( ⑧ )樹林が分布する。標高 1700~ 2800m の( ⑨ )帯ではシラビソやコメツガなどの( ⑩ )樹林が分布し、ところによってはダケカンバの ような寒さに強い広葉樹がみられることがある。標高2500m 以上の( ⑪ )帯では、ハイマツやコケモモな どの( ⑫ )、クロユリやコマクサなどの( ⑬ )が見られる。

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( ⑪ )帯-( ⑫ )、( ⑬ ) ( ⑨ )帯-( ⑩ )樹林 ( ⑤ )帯-( ⑧ )樹林 ( ③ )帯-( ④ )樹林 問.文中の( ① )~( ⑬ )に適切な語句を入れよ。 7.日本の生態分布③ 次の各文章を読み、それぞれの問いに答えよ。 [A] 次の(1)~(3)の文は、日本で成立するバイオームに関する記述であり、①~⑦は樹種の組み合わせであ る。(1)~(3)のそれぞれの記述内容に該当するバイオーム名を記せ。また、それぞれの群系に出現する樹種 の組み合わせとして適切なものを①~⑦から選び、その番号を記せ。 (1)本州中部以北の高山や、北海道の山地など、年平均気温が 6℃ 以下の寒冷な気候下で成立する。森林の下層にはツツジ科の 低木やコケ植物が多く見られる。 (2)南は九州から、北は海岸沿いで東北地方南部、内陸では関東 地方の海抜 700m 付近まで、年平均気温 13~21℃の範囲に 分布する。光沢のあるクチクラが発達した葉を持つ樹種が多 い。現在では鎮守の森としてしか見ることができない地方も多くなっている。 (3)九州から北海道まで分布するが、東京以西では海抜 700~1600m に、東北地方北部から北海道では低 地に成立する。夏は葉を広げて繁茂するが、冬には葉を落として休眠する樹木が多く、森林の下層には ササが繁茂する。 ① スダジイ、 タムシバ、 オオカメノキ ② タブノキ、 ヤブツバキ、 ヒサカキ ③ ミズナラ、 ヤブニッケイ、 オガラバナ ④ トウヒ、 モチノキ、 ミネカエデ ⑤ アラカシ、 シラビソ、 エゾユズリハ ⑥ トドマツ、 ナナカマド、 ウスノキ ⑦ ブナ、 ハウチワカエデ、 オオバクロモジ [B] 中部山岳地帯の垂直分布に関する次の問いに答えよ。 わが国のバイオームは、水平分布では亜熱帯から( a ) まで緯度や気候帯の違いによって異なっているが、垂直分布 でも( b )によってバイオームが一定の順序で配列している。 本州中部の太平洋側での垂直分布では、右のように植物帯 が分けられている。( b )が約 700m までは丘陵帯、約 700 m から約 1700m までは( c )帯、約 1700m から約 2500m までは( d )帯、約 2500m よりも上方は( e ) 帯である。また、森林限界の( b )は約( f )m である。 垂直分布 群 系 名 植物名 ( e )帯 高山低木林・高山草原 (A) ( d )帯 ( g )樹林 (B) ( c )帯 ( h )樹林 (C) 丘 陵 帯 ( i )樹林 (D)

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(1)上の文および表の(a)~(i)に適する語または数字を入れよ。 (2)上表の(A)~(D)に属する植物名を、次の(ア)~(コ)から全て選べ。 (ア) トウヒ (イ) タブノキ (ウ) アラカシ (エ) ブナ (オ) キバナシャクナゲ (カ) コメツガ (キ) ハイマツ (ク) ミズナラ (ケ) スダジイ (コ) シナノキンバイ 8.日本の生態分布④ 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 図1は日本のバイオームA~Eの分布を、図2は日本各地の月別平均気温と月別降水量をそれぞれ示して いる。なお、図1のア~エは隣接するバイオームの境界線を表している。 図1 図2 問1.図1のバイオームA~Eに該当する植物群系の名称を記せ。 問2.図1のバイオームCとEに該当する地域は、図2の(1)~(4)のどれか、それぞれ記号で答えよ。 問3.図1のバイオームDがもつ生態的な特徴を簡潔に述べよ。

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問4.図1のバイオームBを代表する植物を次の(ア)~(ス)から3つ選び、記号で答えよ。 (ア) ガジュマル (イ) ブ ナ (ウ) エゾマツ (エ) クスノキ (オ) ヘ ゴ (カ) トウヒ (キ) ヤブツバキ (ク) アカガシ (ケ) ビロウ (コ) コメツガ (サ) コマクサ (シ) シラカンバ (ス) ハイマツ 問5.図1のア~エのうち、森林限界を示すのはどれか、記号で答えよ。 9.生産構造図 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 ある植生に1m 四方の区画を設け、上部から 10cm ごとに相対照度を求めた。その後、上部から 10cm ご とに植物を層状に刈り取り、地上部のおもな2つの器官の乾燥重量を測定した。図は、それらの結果を示し たものである。 問1.このような図を何というか。 問2.図中の A、B はそれぞれ植物のどの器官であるかを答えよ。 問3.図の植生は広葉型かイネ科型(単子葉型)のどちらであるかを答えよ。 問4.図の植生で相対照度が、ある高さで急激に減少するのはなぜか、簡潔に述べよ。 問5.問 3 で答えなかった型の(1)葉の形態と展開のしかた、(2)相対照度、(3)A の乾燥重量の分布についてそ れぞれ簡潔に述べよ。 10.植生の遷移① 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 次の文の( )に適当な語をあとの語群から選べ。 一般に暖地・平地での一次遷移では、まず最初に( ① )に強い( ② )がはえ、しだいに有機物が増加す ると( ③ )がはえる。その後、草本が生育し、( ④ )のススキなどの草原に変わる。その草原には低木が 入り込み、やがて( ⑤ )、( ⑥ )などの優占する( ⑦ )が形成される。( ⑧ )の草本植物は光をさえ ぎられて衰えていく。受光量の少ない( ⑨ )下では( ⑩ )、( ⑪ )などの( ⑫ )が芽ばえ、成長して ( ⑬ )と( ⑭ )の混合林を形成するようになる。しかし、その後は( ⑮ )が衰えて( ⑯ )として安定 する。このように安定した植生を( ⑰ )という。 問.上の文章の( )に適当な語を下の【語群】から選べ。 (a) 陽樹 (b) 陰樹 (c) エゾマツ (d) ブナ (e) クリ (f) カシ (g) アカマツ (h) シイ (i) 陽樹林 (j) 陰樹林 (k) コケ類 (l) 地衣類 (m) 陽生 (n) 陰生 (o) 極相 (p) 乾燥 (q) 湿度 (r) 熱

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11.植生の遷移② 次の図は暖温帯における裸地から様々な植生への変化を模式化したものである。これに関する以下の文章 を読み、以下の問いに答えよ。 火山の噴火や地殻の変動などで生じた新しい裸地では、時間の経過に伴い植生の変化が認められるが、こ の一連の変化を( a )という。裸地には、( ア )や( イ )が侵入し、やがてススキのような( b )植 物が生育するようになる。その後( ウ )のような低木層の植物が生育し、アカマツ、コナラのような( c ) 林を経て、シイ類、カシ類のような( d )林へと変化し、植生は安定する。このような安定した植生の状 態を( e )と呼ぶ。 一方、( a )に対して、山林火災や森林の伐採などにより裸地となった場所で始まる植生の変化を ( f )と言う。( f )では、植物の生育の基盤としての土壌が残っており、その中に植物の( g )や根 が含まれている。そのため、( d )林に向けての植生の変化は、( a )に比べて( h )い。 問1.( a )~( h )に適切な用語を入れよ。 問2.( ア )~( ウ )に当てはまる植物を以下の中から選べ。 コケ植物 ブナ 地衣類 タブノキ トウヒ ヤシャブシ 問3.( c )林が( d )林よりも先に優占する理由を簡潔に述べよ。 問4.( c )林が( d )林へ移行する理由を簡潔に述べよ。 12.植生の遷移③ 植生の遷移に関する次の問いに答えよ。 問1.次の表は種子植物で遷移の初期に出現する種と後期に出現する種との、一般的な特徴を比較したもので ある。項目(1)~(6)の空欄①~⑫に当てはまる語句を記せ。 項 目 初期の種の特徴 後期の種の特徴 (1) 種子生産数 ① ② (2) 種子の大きさ ③ ④ (3) 初期の成長速度 ⑤ ⑥ (4) 成体の大きさ ⑦ ⑧ (5) 個体の寿命 ⑨ ⑩ (6) 幼植物の耐陰性 ⑪ ⑫

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問2.二次遷移に関する記述として正しいものには○、誤っているものには×を記せ。 (1) 一般に二次遷移は、一次遷移にくらべ、遷移の進行がかなり速い。 (2) 熱帯地方のように高温多湿な環境では、土の中の微生物の活動がかなり活発なため、土の中の有機 物はすぐに分解され、腐植土の堆積はかなり遅い。そのため、熱帯雨林を伐採すると、なかなか回復 しにくい場合がある。 (3) 森林の伐採跡地の遷移のようすが一次遷移と大きく異なる理由の一つは、地表面は裸地であっても 樹木の根が残っていることにある。 (4) シバのような形態の植生が発達する場所にウシやウマなどの家畜を高密度に放牧すると、家畜の排 泄物による栄養の添加と食べることによる間引きの効果により、遷移の進行を速めることができる。 (5) 森林に火入れをすることにより遷移を退行させたり、進行を停止させたりすることができる。 13.植生の遷移④ 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 次の表は、ある地方に分布する4地点の天然の植生(a~d)について、植生を構成する種とそれらの被度 を調べた結果を示したものである。表中の数字は、百分率で示された被度を5段階の階級に分けており、1 は被度が最も小さく、5は被度が最も大きいことを表す。表中のa~dの植生は、この地方の植生の発達の 各段階を示していると考えられる。 表 出現した種名 天 然 の 植 生 a b c d 高 木 層 アカマツ 2 5 タブノキ 4 4 スダジイ 5 2 亜 高 木 層 タブノキ 2 1 サカキ 1 3 ヤブツバキ 1 モチノキ 1 2 スダジイ 1 低 木 層 アカメガシワ 2 タブノキ 1 1 1 ヤブツバキ 2 サカキ 1 1 スダジイ 1 アオキ 1 マンリョウ 1 草 本 層 ススキ 1 ジャノヒゲ 1 1 4 3 ヤブコウジ 2 1 ヤブラン 1

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問1.表のa~dの植生について、遷移の順序にしたがって並べかえるとどうなるか。アルファベットの記号 で答えよ。 問2.明らかに陽生植物と考えられる種を表から三つ選び、その種名を記せ。 14.植生の遷移⑤ 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 陽樹と陰樹に属する樹種には、光の強さと単位葉面積あたりの二酸化炭素吸収速度の関係を表す光-光合成 曲線に特徴的な違いがある。 陽樹と陰樹が混合する混交林(混合林)に1ha の調査地を設定し、その中に出現するすべての樹木の幹直径 を測定した。そのデータにもとづき幹直径5cm ごとの個体数の頻度分布を樹種ごとに描くと以下の図1、 図2のようになった。図中の横軸で、例えば5[cm]は、0~5[cm]の階級幅を表す。 問1.陽樹と陰樹それぞれの光-光合成曲線を図示せよ。 問2.遷移段階におけるそれらの生育の特徴を説明せよ。 問3.図 1 と図 2 は、それぞれ陽樹あるいは陰樹どちらの樹種を示すか。 問4.問 3 のように答えた理由を述べよ。 15.植生の遷移⑥ 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 極相に達した森林の多くでは、高木層の下に亜高木層・低木層・草本層・地表層などが発達している。低 木層の植物は、高木層や亜高木層を透過して弱まった光を受けていて、その成長はきわめて遅いのが普通で ある。高木が強風を受けたり枯れたりして倒れるときには、亜高木を巻き添えにすることが多い。そのため、 倒れた高木の周辺は急に明るくなる。 問1.高木層・亜高木層・低木層などからなる森林の垂直的な構造は何と呼ばれるか。 問 2.極相に達した森林に見られる低木層は、主にどのような植物で構成されているか。最も適当なものを、 次の①~⑥の中から1 つ選べ。 ① 陽樹の幼木と陽生植物 ② 陽樹の幼木と陰生植物 ③ 陽樹および陰樹の幼木と陽生植物 ④ 陽樹および陰樹の幼木と陰生植物 ⑤ 陰樹の幼木と陽生植物 ⑥ 陰樹の幼木と陰生植物

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問3.極相に達した森林で、高木や亜高木が枯れたり倒れたりして、低木層の植物が強い光を受けるようにな った場合、どのようなことが起こると考えられるか。最も適当なものを、次の①~④の中から1 つ選べ。 ① 低木層の植物のうち、陰樹の幼木のみが急速に成長を始める。 ② 低木層の植物のうち、高木および亜高木の幼木が急速に成長を始める。 ③ 低木層の陰樹は枯れ、地中に埋もれていた高木層の植物の種子が発芽し、成長する。 ④ 低木層の多くの植物が種子をつけ、その芽生えが急速に成長する。

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1.植生の調査 問1. d 問2. 80cm以上ならば、観察される雑草の種類数が一定になるから。 問3. (1) 5/8 (2) 3/4 問4. (1) ヤブタビラコ (2) オヒシバ 2.バイオーム① 問1. ①…相観 ②…年平均気温 ③…年降水量 問2. A…ツンドラ(寒地荒原) B…針葉樹林 C…夏緑樹林 D…照葉樹林 F…硬葉樹林 G…雨緑樹林 H…ステップ I…サバンナ J…砂漠 問3. 地中海性気候 問4. ア…亜熱帯多雨林 イ…乾期(乾季) ウ…落葉 エ…雨緑樹林 オ…草原 カ…サバンナ キ…砂漠 3.バイオーム②

問1. (ア)…I (イ)…F (ウ)…B (エ)…H (オ)…G (カ)…A (キ)…E (ク)…J (ケ)…C (コ)…D 問2. (ア)…A (イ)…E (ウ)…F (エ)…B (オ)…G (カ)…J (キ)…C (ク)…H (ケ)…D (コ)…I 4.バイオーム③ (1) 0℃→c 4000mm→k (2) (ア) ツンドラ(寒地荒原) (イ) 針葉樹林 (ウ) 夏緑樹林 (エ) 照葉樹林 (オ) 亜熱帯多雨林 (カ) 熱帯多雨林 (キ) 雨緑樹林 (ク) ステップ(温帯草原) (ケ) サバンナ(熱帯草原) (コ) 砂漠(乾地荒原) (3) (a) (カ) (b) (イ) (c) (エ) (d) (ウ) (e) (ク) (4) ① (エ) ② (ウ) ③ (イ) ④ (キ) ⑤ (イ) ⑥ (エ) ⑦ (エ) ⑧ (イ) 5.日本の生態分布① 問1. ①…年降水量 ②…年平均気温 ③…亜熱帯多雨林 ④…照葉樹林 ⑤…夏緑樹林 ⑥…針葉樹林 ⑦…水平分布 問2. ④…c、f ⑤…b、d ⑥…b、e 6.日本の生態分布② 問. ①…0.6 ②…垂直分布 ③…丘陵 ④…照葉 ⑤…山地 ⑥…ブナ ⑦…ミズナラ ⑧…夏緑 ⑨…亜高山 ⑩…針葉 ⑪…高山 ⑫…高山低木 ⑬…高山草原

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7.日本の生態分布③ [A] (1) バイオーム名:針葉樹林 記号:⑥ (2) バイオーム名:照葉樹林 記号:② (3) バイオーム名:夏緑樹林 記号:⑦ [B] (1) (a) 亜寒帯 (b) (海抜)高度 (c) 山地 (d) 亜高山 (e) 高山 (f) 2500 (g) 針葉 (h) 夏緑 (i) 照葉 (2) (A) オ、キ、コ (B) ア、カ (C) エ、ク (D) イ、ウ、ケ 8.日本の生態分布④ 問1. A…高山植物 B…針葉樹林 C…夏緑樹林 D…照葉樹林 E…亜熱帯多雨林 問2. C…(3) E…(2) 問3. クチクラ層の発達した葉をもつ常緑広葉樹林である。 問4. (ウ)、(カ)、(コ) 問5. ア 9.生産構造図 問1. 生産構造図 問2. A…葉 B…茎 問3. 広葉型 問4. 水平に展開した広葉により太陽光のほとんどが遮られるから。 問5. (1) 細長い葉が斜めに展開している。 (2) ゆるやかに減少する。 (3) 上層部から下層部までバランスよく分布する。 10.植生の遷移①

①…(p) ②…(l) ③…(k) ④…(m) ⑤…(e) ⑥…(g) ⑦…(i) ⑧…(m) ⑨…(i) ⑩…(f) ⑪…(h) ⑫…(b) ⑬…(a) ⑭…(b) ⑮…(a) ⑯…(j) ⑰…(o)

【⑤と⑥,⑩と⑪,⑬と⑭はそれぞれ順不同】 11.植生の遷移② 問1. a…一次遷移 b…草本 c…陽樹 d…陰樹 e…極相(クライマックス) f…二次遷移 g…種子 h…速 問2. ア…地衣類 イ…コケ植物 ウ…ヤシャブシ 問3. 強光下では、陽樹は陰樹に比べて光合成量が大きいので、成長速度が速いから。 問4. 陽樹林の林床は光が弱い。そのため、陰樹の芽生えは生育することができるが、陽樹の芽生えは生育 することができないから。 12.植生の遷移③ 問1. ①…多い ②…少ない ③…小さい ④…大きい ⑤…速い ⑥…遅い ⑦…小さい ⑧…大きい ⑨…短い ⑩…長い ⑪…低い ⑫…高い 問2. (1) ○ (2) ○ (3) ○ (4) × (5) ○

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13.植生の遷移④ 問1. c→b→d→a 問2. アカマツ、アカメガシワ、ススキ 14.植生の遷移⑤ 問1. 0 問2. 先に陽樹からなる陽樹林が形成され、その後、混交林を経て、陰樹からなる陰樹林を形成する。 問3. 図 1…陰樹 図 2…陽樹 問4. 陽樹の幼木は、光の弱い林床では生育することができないので、幹直径の小さい幼木の数が少ないか ら。 15.植生の遷移⑥ 問1. 階層構造 問2. ⑥ 問3. ② CO2 吸 収 速 度 陽樹 陰樹

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1.光-光合成曲線① 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 植物の光合成速度は、光の強さの増加とともに大きくなるが、光が十分な強さになるとそれ以上は大きく ならず、一定になる。このときの光の強さを a という。植物は、光が当たらないときでも光が当たると きでも呼吸している。このため、CO2の吸収に基づいて測定した光合成速度は、 b の光合成速度であり、 c による CO2の放出速度に相当する分だけ、 d の光合成速度よりも e い。 f の光合成速 度と呼吸速度がつりあうときの光の強さを g といい、このとき h の光合成速度は0 である。 g より弱い光の下では、 i による有機物の消費が j による生産量を上回るため、植物は成長 することができない。 図は、種々の光の強さにおける植物の二酸化炭素吸収速度を示したものである。 問1.文中の空欄に当てはまる語句を記せ。 問2.このグラフの中の A~E に該当する語句を答えよ。 2.光-光合成曲線② 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 光合成速度は、植物が一定時間に吸収するCO2量として測定できる。次の図は、ある植物の葉を用いて、 25℃で光の強さと光合成の関係(光-光合成曲線)を調べた結果である。

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問1.光の強さが 35 キロルクスのとき、(1)見かけの光合成速度、(2)呼吸速度、(3)真の光合成速度はいくらか。 問2.光の強さが 5 キロルクスのとき、(1)見かけの光合成速度、(2)呼吸速度、(3)真の光合成速度はいくらか。 問 3.光の強さが 2.5 キロルクスのとき、(1)見かけの光合成速度、(2)呼吸速度、(3)真の光合成速度はいくら か。 3.光-光合成曲線③ 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 次の表は20℃の温度条件で光の強さを変え、ある植物の葉一枚の CO2吸収量(+)と放出量(-)とを測定し た結果をまとめたものである。 光の強さ[ルクス] 0 1000 4000 8000 10000 12000 14000 CO2mg/50cm2・時 -1.2 -0.6 1.2 3.6 4.0 4.0 4.0 問1.次の文の空欄に当てはまる最も適切なものを、下の①~⑤の中から 1 つずつ選べ。ただし、光合成速度 は光飽和の状態になるまで光の強さに比例して増加するものとする。 (1)補償点は( ① )ルクスである。 (2)光飽和点は( ② )ルクスである。 ① 1000 ② 2000 ③ 3000 ④ 4000 ⑤ 10000 問2.次の文の空欄に当てはまる最も適切な数値を記せ。 (1)10000 ルクスのとき、見かけの光合成速度は( ① )CO2mg/50cm2・時である。 (2)10000 ルクスのとき、光合成速度は( ② )CO2mg/50cm2・時である。 (3)10000 ルクスのとき、光合成速度は( ③ )CO2mg/100cm2・時である。 (4)10000 ルクスのとき、光合成速度は( ④ )CO2mg/m2・時である。 (5)10000 ルクスのとき、光合成速度は( ⑤ )CO2g/m2・時である。 4.光-光合成曲線④ 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 十分量の空気と水を含むビンの中に一定量の緑色植物を入れ、密栓をして、明所または暗所に一定時間置 き、それぞれ空気中の

CO

2量を測定した結果を下の表に示した。ただし、明所と暗所での呼吸量は同一と し、光合成と呼吸以外の反応は無視できるものとする。実験開始時に空気中に含まれた

CO

2量を0.100g と する。 測定された

CO

2量[g] 明所に置いたもの 0.070 暗所においたもの 0.120 問1.明所に置いた植物の見かけの光合成量を

CO

2量(g)で求めよ。 問2.この植物の呼吸量を

CO

2量(g)で求めよ。 問3.明所に置いた植物の光合成量を

CO

2量(g)で求めよ。

(17)

5.陽生植物と陰生植物① 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 次の図は、緑色植物にいろいろな強さの光を当て、単位時間に植物体から放出または吸収される二酸化炭 素(

CO

2)の量を測定したものである。曲線AはA植物、曲線BはB植物についてのデータである。 問1.図のA、B植物はそれぞれ何とよばれているか。 問2.図の I1~I5の強さの光を与えたときの、A、B両植物の成長について最も適当な文を、次の①~⑥の中 から1 つずつ選べ。 ① A、Bとも成長でき、両植物が同じ速さで成長する。 ② A、Bとも成長でき、A植物の方が速く成長する。 ③ A、Bとも成長でき、B植物の方が速く成長する。 ④ A植物だけが成長でき、B植物は生育できない。 ⑤ B植物だけが成長でき、A植物は生育できない。 ⑥ 両植物ともに生育できない。 6.陽生植物と陰生植物② 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 植物の光合成速度を調べる方法として、透明な容器に植物を入れて一定の速度で空気を通し、その空気の 入り口と出口で二酸化炭素(

CO

2)濃度を測定する方法がある。このときの単位時間あたりの

CO

2の吸収量は、 ( ア )速度を表している。 ( ア )速度は光合成による

CO

2の吸収速度から( イ )による

CO

2の放出速度を差し引いた値である。 したがって、光合成による

CO

2の吸収速度と( イ )による

CO

2の放出速度が等しいとき、( ア )速度は 0(ゼロ)になる。このときの光の強さを( ウ )という。 陰生植物は、陽生植物と比べて( イ )速度が( エ )く、( ウ )が( オ )いので、弱い光の下でも生 育できる。一方、光飽和点が( カ )く、光飽和時の光合成速度が( キ )いので、強い光の下では陽生植物 の方が生育できる。 1本の樹木において、日光がよく当たる所に付く葉を( ク )といい、日光が十分に当たらない所に付く 葉を( ケ )という。図 1 は( ク )と( ケ )の断面構造を同じ拡大率で模式的に示したものである。

(18)

問1.文中の( )に入る適切な語句を記せ。

問2.図 1 の①に相当するのは、( ク )または( ケ )のどちらか。 問3.図 1 のAで表される組織の名称を記せ。

(19)

1.光-光合成曲線① 問1. (a)…光飽和点 (b)…見かけ (c)…呼吸 (d)…真 (e)…小さ (f)…真 (g)…補償点(光補償点) (h)…見かけ (i)…呼吸 (j)…光合成 問2. A…補償点(光補償点) B…見かけの光合成速度 C…(真の)光合成速度 D…呼吸速度 E…光飽和点 2.光-光合成曲線② 問1. (1) 10mg/時 (2) 2mg/時 (3) 12mg/時 問2. (1) 0mg/時 (2) 2mg/時 (3) 2mg/時 問3. (1) -1mg/時 (2) 2mg/時 (3) 1mg/時 3.光-光合成曲線③ 問1. (1) ② (2) ⑤ 問2. (1) 4.0 (2) 5.2 (3) 10.4 (4) 1040 (5) 1.04 4.光-光合成曲線④ 問1. 0.030g 問2. 0.020g 問3. 0.050g 5.陽生植物と陰生植物① 問1. A…陽生植物 B…陰生植物 問2. I1…⑥ I2…⑤ I3…③ I4…① I5…② 6.陽生植物と陰生植物② 問1. ア…見かけの光合成 イ…呼吸 ウ…補償点(光補償点) エ…小さ オ…低 カ…高 キ…大き ク…陽葉 ケ…陰葉 問2. ク 問3. 柵状組織 問4. ケ

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1.生態系の構成 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 ( ① )とそれをとりまく( ② )を合わせて構成されるシステムを生態系と呼ぶ。( ① )は、緑色植物 のように無機物から有機物を合成する( ③ )、それを食べる( ④ )、そして( ③ )や( ④ )の排泄物 や死体を無機物に戻す( ⑤ )からなる。このうち( ④ )は、( ⑥ )の一次( ④ )から肉食の高次 ( ④ )まで何段階かの( ⑦ )をなすのがふつうである。 このような特徴をもつ生態系の機能の中で、物質の循環を担う上で最も重要な役割を果たすのは分解者で ある。 問1.文中の空欄に当てはまる語を記せ。 問2.分解者に該当する生物群を 2 つ挙げよ。 問3.分解者の役割を簡潔に述べよ。 問4.極相に近くなったある植物群落では、下記のような生物が見られた。この中で、栄養段階上、(1)最も高 次の消費者に位置するものはどれか。(2)また、分解者はどれか。次の①~⑩の中から、最も適当なもの を1 つずつ選べ。 ① リ ス ② ウサギ ③ アマガエル ④ メジロ ⑤ イヌワシ ⑥ タブノキ ⑦ カマキリ ⑧ アゲハチョウ ⑨ キノコ ⑩ ミツバチ 2.生態ピラミッド 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 生態系を構成するバイオームでは、それぞれの生物が(a)食物連鎖や生活の仕方によって他の生物とさまざ まな関係を保ちながら一定の役割を果たしている。食物連鎖では生産者、消費者、分解者によって栄養段階 が形成されているが、それらの関係は直線的な関係ではなく、複雑な網目状の関係をなしており、( ① ) と呼ばれている。各栄養段階の個体数、( ② )、( ③ )を単位面積当たりで求め、それらを積み重ねてみ ると、いずれもピラミッド型の関係が成り立つ。それぞれを個体数ピラミッド、( ② )ピラミッド、( ③ ) ピラミッドと呼び、これらを( ④ )ピラミッドという。(b)個体数ピラミッドや( ② )ピラミッドは上下の 大きさが逆転することがあるが、( ③ )ピラミッドは逆転することはない。 問1.文中の( ① )~( ④ )に適当な語句を記入せよ。 問2.下線部(a)のようなことを何というか。 問3.下線部(b)のように、個体数ピラミッドの上下の大きさが逆転する例を1つ挙げよ。 問4.下線部(b)のように、( ② )ピラミッドの上下の大きさが逆転する例を1つ挙げよ。 問5.食物連鎖の関係が固定的で、捕食者の存在が被食者にとって主な死因となるとき、捕食者は被食者にと って何と呼ばれるか。

(21)

3.食物網と生態系の物質収支 次の各文章を読み、それぞれの問いに答えよ。 [A] 次の図は、イギリスのある森に生息する生物の食う・食われるの関係(→で示す)を単純化して表したも のである。 (1)図中の①~③にあてはまる動物を次の(a)~(f)から選び、記号で答えよ。 (a) ミミズ (b) クモ (c) セミ (d) フクロウ (e) ウサギ (f) シカ (2)Ⅰ~Ⅳは生態系の栄養段階を示している。それぞれの名称を答えよ。 (3)この生態系の分解者を図中(①~③を含む)から選び、生物名で答えよ。 (4)この生態系からイタチとカラ類の鳥を除去すると、バイオームにどのような変化が起こると考えられる か。50 字以内で答えよ。 (5)食う・食われるの関係で結ばれたバイオームの関係全体を何とよぶか。 [B] 右図は、ある生態系における(a)~(c)の各栄養段階の 有機物の収支を模式的に示したものである。 (1)(a)~(c)の各栄養段階は、それぞれ何とよばれるか。 (2)記号 G と F は、それぞれ何を表しているか。 他のものにならって答えよ。 (3)(a)の①純生産量、および②総生産量を、それぞれ Ba~Raの記号を使って表せ。 (4)(b)の同化量を、Bb~Fbの記号を使って表せ。

(22)

4.生態系の物質収支① 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 下図は生産者と一次消費者でのエネルギーの移動を示したものである。 問1.図中のア~サは何の量に相当するか。 問2.生産者において、次の関係式を示せ。 (1) 純生産量、総生産量、呼吸量 (2) 純生産量、成長量、被食量、枯死量 問3.消費者において、次の関係式を示せ。 (1) 摂食量、同化量、不消化排出量 (2) 生産量(純同化量)、同化量、呼吸量 (3) 同化量、成長量、被食量、死亡量、呼吸量 5.生態系の物質収支② 生態系の物質収支に関して、次の問いに答えよ。 問1.ある植生では、年間の日射量が 1.2×106kcal/m2であった。その植生の年間の増加量を乾燥重量で表すと、 地上部では410g/m2、地下部では60g/m2であった。年間の枯死量は50g/m2、年間の動物による被食量 は 21g/m2であった。年間の呼吸量は、この群落で生産される有機物の乾燥重量に換算すると 350g/m2 であった。なお、生態系に注がれる日射量に対する総生産量の割合[%]を生産効率という。

(23)

(1) この植生の年間の純生産量を求めよ。 (2) この植生の年間の総生産量を求めよ。 (3) この植生の生産効率を計算式とともに答えよ。なお、乾燥重量1g は 4.7kcal とし、答えは小数点 以下第3位を四捨五入せよ。 問2.ある草食性動物(一次消費者)における年間の物質収支を、1 m2当たりの乾燥重量で調べたところ、摂食 量は150g/m2、被食量は40g/m2、呼吸量は35g/m2、不消化排出量は20g/m2、死亡量は10g/m2であっ た。 (1) この草食性動物の年間の同化量を求めよ。 (2) この草食性動物の年間の純同化量を求めよ。 (3) この草食性動物の年間の成長量を求めよ。 6.陸上生態系と水界生態系 次の文章読み、以下の問いに答えよ。 生態系における各栄養段階の生物体の総量を、生物量あるいは現存量といい、生産者では単位時間当たり の現存量の増加分に( ① )と枯死量を足した量を純生産量という。さらに、純生産量に( ② )を足した量 を総生産量という。世界各地の様々な生態系について、生産者の純生産量と現存量との関係を調べたところ、 図のような結果が得られた。 問1.上の文章中の( ① )・( ② )に入る語として最も適当なものを、次の①~⑥の中からそれぞれ一つず つ選べ。 ① 呼吸量 ② 生産量 ③ 消費量 ④ 採餌量 ⑤ 同化量 ⑥ 被食量

(24)

問2.図から分かることとして最も適当なものを、次の①~④の中から一つ選べ。 ① 水界生態系では、生産者の現存量に対する純生産量の割合が、陸上生態系に比べて高い。 ② 陸上生態系では、生産者の現存量に対する純生産量の割合が、水界生態系に比べて高い。 ③ 水界生態系における、生産者の現存量に対する純生産量の割合は、陸上生態系と同一である。 ④ 陸上生態系では、生産者の現存量が多いほど純生産量は小さい。 7.炭素の循環① 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 右の図は、生態系における炭素の循環を模式的に示したものである。 生態系は、バイオームとそれを取り巻く環境要因からなり、生態系を 構成するバイオームは、その役割によって、図中の( ① )、( ② ) および( ③ )の 3 つに分けられる。図のように、生態系では、炭素は バイオームと環境要因との間をたえず循環している。 (1)文中の( )に適語を入れよ。 (2)図中の矢印(a)~(e)が示す現象名を答えよ。同じ現象名を複数回答えてもよい。 8.炭素の循環② 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 下の図は地球全体の地上生態系における炭素循環経路の一部を模式的に示したものである。図において、 老廃物排出量は無視できるほど小さいものとする。 問1.図中の生物群系A、B、Cを示す適当な語を答えよ。 問2.図中の線と矢印は、炭素の移動経路と方向を示している。線(ア)~(キ)を示す語を、下の語群から選び、 (a)~(l)の記号で答えよ。 (a) 成 長 (b) 遺 体 (c) 光合成 (d) 繁 殖 (e) 空中窒素固定 (f) 生物濃縮 (g) 競 争 (h) 草 食 (i) 硝 化 (j) 呼 吸 (k) 蒸 散 (l) 肉 食 問3.図中のDは、大気中に炭素を放出する非生物的自然界の活動を示している。それは、どのような活動か。

(25)

問4.図中のEは、人間の工業活動により二酸化炭素として大気中に放出される、非生物的要因内の炭素源を 示している。その炭素源にはどのようなものがあるか、2 つ挙げよ。 問5.炭素が有機物の形で移動する経路は線(ア)~(キ)の中でどれか。すべて挙げよ。 問6.下の生物(a)~(f)は図中の生物群系A、B、Cのどれに属するか。 (a) シイタケ (b) アブラムシ (c) スズメノテッポウ (d) ブ ナ (e) 枯草菌 (f) カモシカ 9.炭素の循環③ 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 次の図はある安定した陸上の生態系における炭素の循環を示したものである。図中の矢印は炭素の流れを 示し、数値は1ヘクタール(すなわち 10,000m2)、1年当たりの重量(トン)で表している。 問1.(あ)、(い)、(う)の過程に対応する適切な語を記せ。 問2.この生態系が安定した平衡状態にあり、大気との炭素の出入りが見かけ上ないとき、(x)、(y)、(z)に 当てはまる数値を記せ。 問3.生産者、および、(う)の過程に関与する生物を下記の選択肢からすべて選べ。 a) スダジイ b) リス c) ヘビ d) ミミズ e) 放線菌 f) クヌギ g) コナラ h) モンシロチョウ i) シロアリ j) ホコリカビ 問4.生態系では、図の炭素のように、絶えず物質が循環している。また、それにともなってエネルギーの移 動も起こっている。生態系における炭素などの物質の流れと、エネルギーの流れの相違点は何か、述べ よ。 10.窒素の循環 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 図は、温帯のある地域における生態系の窒素循環を模式的に示したものである。(a)~(j)は各段階の窒素の 動きを示している。図示していないものは無視してよい。 (f)を行う代表的な生物の1つである根粒菌は、マメ科植物の体内に生息して NH4+を生成し、植物に窒素 養分を供給するとともに、植物からは炭素化合物などの養分を得ている。このような生物間の関係を相利共 生という。また、植物と相利共生関係をもたないで(f)を行う生物の例として、他に嫌気性(酸素を利用しない) のクロストリジウムや好気性(酸素を利用する)のアゾトバクターがある。

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植物の根で(g)によって植物体内に入った NO3-は再びNH4+になり、さらに有機酸と結合してアミノ酸を 生成する。これを(c)という。反対に、有機物を NH4+にする(h)は、主にバクテリアが行っている。 問.図中の窒素の動き(a)~(j)を示す最も適当な語句を下の選択肢から1つ選び記号で答えよ。 (ア) 寄 生 (イ) 吸 収 (ウ) 流 亡 (エ) 捕 食 (オ) 光合成 (カ) 脱窒素 (キ) 異 化 (ク) 枯 死 (ケ) 窒素固定 (コ) 還 元 (サ) 成 長 (シ) 硝 化 (ス) 排出・死 (セ) 分 解 (ソ) 窒素同化

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1.生態系の構成 問1. ①…バイオーム(生物群系) ②…環境要因(非生物的環境) ③…生産者 ④…消費者 ⑤…分解者 ⑥…草食 ⑦…栄養段階 問2. 菌類、細菌類 問3. 生態系内の有機物を生産者が利用できる無機物に変える。 問4. (1) ⑤ (2) ⑨ 2.生態ピラミッド 問1. ①…食物網 ②…生体量 ③…エネルギー ④…生態 問2. 生態的地位(ニッチ) 問3. ケムシはサクラに寄生し、寄生バチはケムシに寄生し、ダニは寄生バチに寄生する。このとき個体数 はダニ→寄生バチ→ケムシ→サクラの順に多い。 問4. 海洋のプランクトンでは、植物プランクトンは 1 世代の時間が短く、短期間に成長しては消費者に捕 食されたり死滅したりするため、一時的に植物プランクトンと動物プランクトンの生体量が逆転する。 問5. 天敵 3.食物網と生態系の物質収支 [A] (1) ① b ② d ③ a (2) Ⅰ…生産者 Ⅱ…一次消費者 Ⅲ…二次消費者 Ⅳ…三次消費者(高次消費者) (3) 菌類 (4) 捕食者の除去によってネズミ、昆虫類、クモが増加し、これら被食者の増加によってフクロウ などが増加する。 (5) 食物網 [B] (1) (a) 生産者 (b) 一次消費者 (c) 二次消費者 (2) G…成長量 F…不消化排出量 (3) ① Ga+Pa+Da ② Ga+Pa+Da+Ra (4) Gb+Pb+Db+Rb 4.生態系の物質収支① 問1. ア…(最初の)現存量 イ…成長量 ウ…被食量 エ…死滅量(枯死量) オ…呼吸量 カ…不消化排出量 キ…総生産量 ク…純生産量 ケ…摂食量 コ…同化量 サ…生産量(純同化量) 問2. (1) 純生産量=総生産量-呼吸量 (2) 純生産量=成長量+被食量+枯死量 問3. (1) 摂食量=同化量+不消化排出量 (2) 生産量(純同化量)=同化量-呼吸量 (3) 同化量=成長量+被食量+死亡量+呼吸量 5.生態系の物質収支② 問1. (1) 541 g/m2 (2) 891 g/m2 (3) 0.35% 問2. (1) 130 g/m2 (2) 95 g/m2 (3) 45 g/m2

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6.陸上生態系と水界生態系 問1. ①…⑥ ②…① 問2. ① 7.炭素の循環① (1) ① 生産者 ② 消費者 ③ 分解者 (2) (a) 燃焼 (b) 呼吸 (c) 光合成 (d) 呼吸 (e) 呼吸 8.炭素の循環② 問1. A…消費者 B…生産者 C…分解者 問2. (ア)…j (イ)…c (ウ)…j (エ)…j (オ)…h (カ)…b (キ)…b 問3. 火山の噴火 問4. 石油、石炭、天然ガスの中から 2 つ 問5. (オ)、(カ)、(キ)

問6. (a)…C (b)…A (c)…B (d)…B (e)…C (f)…A 9.炭素の循環③ 問1. あ…光合成 い…被食(捕食) う…分解 問2. x…2.3 y…22.3 z…0.3 問3. 生産者…(a)、(f)、(g) (う)…(e)、(j) 問4. 環境要因からバイオームに取りこまれた炭素などの物質は再び環境要因にもどり、生態系の中で循環 するが、エネルギーの流れは一方向的で、最終的にはそれぞれの生物の呼吸によって熱エネルギーの 形ですべて生態系外に放出される。 10.窒素の循環 問. (a)…(エ) (b)…(カ) (c)…(ソ) (d)…(ク) (e)…(ス) (f)…(ケ) (g)…(イ) (h)…(セ) (i)…(シ) (j)…(ウ)

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1.地球環境問題① 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 太陽放射エネルギーの大部分は可視光で、これが地表面を加熱する。加熱された地表面から放射されるエ ネルギーは長波長の( ① )であり、大気中の( ② )や( ③ )によって吸収されるとともに、( ① )の 放射も行われるので、地表面は温暖に保たれる。これが大気による( ④ )である。 しかし、最近の( ③ )濃度の増加とともに( ④ )が強化され、地球が温暖化していく可能性がある。 ( ③ )濃度増加の主な原因は( ⑤ )と( ⑥ )にあると考えられる。また( ④ )ガスには( ③ )以外に ( ⑦ )や( ⑧ )なども挙げられる。 気温の変化は生物の分布や増殖に影響を与えることから、地球の温暖化は生物に大きな影響を与えると考 えられる。 問1.文中の空欄に当てはまる語句を記せ。 問2.地球の温暖化によってもたらされる環境への影響を 3 つ挙げよ。 問3.下線部について、予想される現象を次の中から 2 つ選べ。 (ア) 植物の純生産量が上昇し、すべての作物の増収が期待される。 (イ) 温度上昇とともに移動することができず、絶滅する生物が現れる。 (ウ) 移動能力のある生物は南下または低地に移動して生き延びる。 (エ) 北半球では、北上する生物と既存種の間で生態的地位をめぐる競争が起こる。 (オ) 地球上の生物の多様性は増大する。 2.地球環境問題② 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 洗浄剤や溶剤、冷媒などとして大量に用いられてきた( ① )が、成層圏まで上昇すると、そこで分解し て生じた塩素がオゾンに触媒的に作用し一酸化塩素に変えるためオゾン層が破壊される。 オゾン層は( ② )を吸収しているので、これが破壊されると地表に到達する( ② )が増加する。( ② ) は( ③ )に特によく吸収され、( ④ )などを誘発する。そのため陸上の動・植物は重大な被害を受ける可 能性が高いだけでなく、ヒトの白内障や( ⑤ )などの発生率が増加すると予測されている。 オゾン層は生物進化の過程で発生した( ⑥ )を行う植物の放出する( ⑦ )によって形成され、陸上に生 物が進出する契機となった。それが今、進化の頂点に位置するヒトの活動によって破壊されようとしている。 問1.文中の空欄に当てはまる語句を記せ。 問2.極地帯では特にオゾン層が薄くなっているといわれている。この部分を何というか。 3.地球環境問題③ 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 ヒトも生態系の重要な一員であるが、これまでに人口増加や人間活動の拡大により、自然生態系に大きな 影響を及ぼしてきた。その結果、多くの生物種が絶滅したり、絶滅の危機にさらされている。 近年、ヒトによる自然破壊と環境汚染はヒト自身の存続を脅かすほど拡大している。環境問題がそれであ り、①地球温暖化、②オゾンホール、③酸性雨、④ダイオキシンなどに代表される有害物質による環境汚染など があげられる。 問1.下線①について、地球の温暖化を引き起こしている原因を 2 つ挙げよ。 問2.文中の下線①~③に関係深い事項を(ア)~(ケ)からそれぞれ 3 つ選べ。 (ア) 皮膚ガン (イ) 樹木の衰退 (ウ) 二酸化硫黄

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(エ) フロン (オ) 温室効果 (カ) 自動車、工場の排気ガス (キ) 赤外線 (ク) 紫外線 (ケ) 海面上昇 問3.下線④の有害物質のうち、幾つかの生物種において生殖器の異常をもたらすなどの影響が注目されてい る物質を何と呼んでいるか。 4.地球環境問題④ 地球規模の環境破壊に関する次の問いに答えよ。 近年、①化石燃料の大量消費によって②温室効果ガスが大量に放出され、地球の温暖化が問題となってきて いる。また、冷蔵庫の冷媒などに使われるフロンガスの放出によって、③オゾン層の薄い部分が南極上空な どで生じ、地表に降り注ぐ④紫外線の増加が問題となっている。さらに人口の増加に伴って農業生産力を上 げるため、農薬の使用量が増えている。農薬などの化学物質は、生態系の⑤食物連鎖を通じて上位の栄養段 階ほど高濃度に蓄積されるため、人体にもその影響が懸念されるようになってきている。さらには、⑥( ア ) や( イ )などの元素を含む酸化物によってもたされる酸性雨は樹木を枯らし、湖の魚を死に追いやってい るのも地球環境問題の1 つである。 (1)下線部①とは何か。該当するものを 3 つ答えよ。 (2)下線部②の物質例を答えよ。また、この増加によって、なぜ地球が温暖化するのか。その理由として最も 適当なものを下から選べ。 (a) 温室効果ガスは、太陽からの熱エネルギーを吸収するため。 (b) 温室効果ガスは、地表面からの熱エネルギーの放出を抑制するため。 (3)下線部③を何というか。 (4)下線部④によって人体に生じる病変を 2 つあげよ。 (5)下線部⑤のような現象を何というか。 (6)下線部⑥について、 (ⅰ)下線部中の(ア)、(イ)に当てはまる語を入れよ。 (ⅱ)酸性雨とよばれる雨の pH はいくつ以下と規定されているか。次から 1 つ選べ。 Ⅰ. 2.3 Ⅱ. 3.4 Ⅲ. 4.5 Ⅳ. 5.6 Ⅴ. 6.7 5.富栄養化と水質汚濁 次の文章読み、以下の問いに答えよ。 湖沼や河川に生活排水などが流入すると、ふつう、汚水中の有機物は微生物のはたらきによって無機物に 分解されるため、水質は回復する。このはたらきを( ① )といい、酸素が十分に供給されると促進される。 水中への酸素の供給は、藻類が行う( ② )による放出や、水面からの溶け込みによってまかなわれている。 しかし、( ① )の限度を超える量の汚水の流入があると、水中の有機物が増加して酸素の消費が盛んに なる。その結果、消費に対する酸素の供給が追いつかなくなり、( ① )が低下して、水質の汚濁が進行す る。 また、湖沼や内海などに窒素や( ③ )を多量に含む生活排水などが流入し( ④ )が急速に進むと、特定 のプランクトンが大量発生して、湖沼では( ⑤ )が、内海では( ⑥ )ができることがある。 そのプランクトンの遺体が分解されるときに多量の酸素が使われるため、水中の酸素が欠乏したり、ある 種のプランクトンが毒素などをつくることによって、多くの魚介類が生活できなくなる。 問1.文中の( )に入る最も適切な語句を記せ。 問 2.下線部は湖沼と内海では異なる。(1)湖沼、および(2)内海で発生するプランクトンとして最も適切なも

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のを次の①~⑥の中からそれぞれ一つずつ選べ。 ① シャットネラ ② ミクロキスティス ③ クロレラ ④ クンショウモ ⑤ イカダモ ⑥ ハネケイソウ 8.生物濃縮① 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 生物によって分解または排出されない物質が、生物体内に外部の環境や食物の濃度よりも高い濃度で蓄積 する現象を( ① )という。 この現象は、( ② )によりこのような物質を蓄積した生物を食物としてくり返し取り込むことによって、 栄養段階の上位の生物ではより高濃度の蓄積が起こる。 その結果、( ① )はヒトの健康にも影響を及ぼすことがある。 問1.文中の空欄に当てはまる語句を記せ。 問2.下線部について、(1)~(3)に該当する物質を下の①~⑤の中から一つずつ選べ。 (1) 水俣病を引き起こした物質 (2) イタイイタイ病を引き起こした物質 (3) ( ① )には関係のない物質 ① BHC ② DDT ③ カドミウム ④ 炭化水素 ⑤ 有機水銀 9.生物濃縮② 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。 生物の体内に蓄積する様々な汚染物質は、一般的に( ① )が高くなるにつれて、その濃度が高くなる。 これを( ② )という。 PCB(ポリ塩化ビフェニール)は、絶縁剤や熱媒体などとして広く使用されてきたが、我が国では 1972 年 に製造禁止となっている。しかし、現在でも海水中にごく微量に含まれている。海水、プランクトン、オキ アミに含有されているPCB 濃度の測定を行い、表に示した。 表 海水、プランクトン、オキアミ中のPCB 濃度 PCB 濃度(ppm) 海水 検出限界以下 プランクトン 0.0002 オキアミ 0.01

ppm;part per million の略。

1ppm は 100 万分の1の意で、重量では、1kg 中の1mg に相当する。 問1.文章中の空欄に当てはまる語句を入れよ。 問2.どのような性質をもった物質が( ② )を引き起こすのか。考えられる性質を 2 つ挙げよ。 問3.プランクトンからオキアミヘの濃縮係数を求めよ。 問4.イワシ(250g)中に含まれる PCB の量を測定したところ、総計1mg の PCB が検出された。イワシ中に おけるPCB 濃度(ppm)を求めよ。

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1.地球環境問題① 問1. ①…赤外線 ②…一酸化二窒素 ③…二酸化炭素 ④…温室効果 ⑤…森林伐採 ⑥…化石燃料の燃焼増加 ⑦…メタンガス ⑧…フロンガス 問2. 異常気象、砂漠化、海水面の上昇 問3. (イ)、(エ) 2.地球環境問題② 問1. ①…フロン ②…紫外線 ③…細胞内(遺伝子、核内) ④…遺伝子突然変異 ⑤…皮膚ガン ⑥…光合成 ⑦…酸素 問2. オゾンホール 3.地球環境問題③ 問1. ・森林伐採 ・化石燃料の燃焼増加 問2. ①…(オ)、(キ)、(ケ) ②…(ア)、(エ)、(ク) ③…(イ)、(ウ)、(カ) 問3. 環境ホルモン(内分泌かく乱物質) 4.地球環境問題④ (1) 石油、石炭、天然ガス (2) 温室効果ガスとは?→二酸化炭素 記号→b (3) オゾンホール (4) 白内障、皮膚ガン (5) 生物濃縮 (6) (ⅰ) (ア) 窒素 (イ) 硫黄 【順不同】 (ⅱ) Ⅳ 5.富栄養化と水質汚濁 問1. ①…自然浄化(自浄作用) ②…光合成 ③…リン(またはカリウム) ④…富栄養化 ⑤…アオコ(水の華) ⑥…赤潮 問2. (1) ② (2) ① 6.生物濃縮① 問1. ①…生物濃縮 ②…食物連鎖 問2. (1) ⑤ (2) ③ (3) ④

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7.生物濃縮② 問1. ①…栄養段階 ②…生物濃縮 問2. ①:生物体内で分解(消化)されにくい。 ②:生物体外に排出しにくく、蓄積しやすい。 問3. 50 問4. 4 ppm

参照

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