• 検索結果がありません。

異方圧密状態の砂の動的変形特性に及ぼす 載荷振動数の影響

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "異方圧密状態の砂の動的変形特性に及ぼす 載荷振動数の影響"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

異方圧密状態の砂の動的変形特性に及ぼす 載荷振動数の影響

松野 隆志

1

・一井 康二

2

・北出 圭介

3

1広島大学大学院工学研究科(〒739-8527 広島県東広島市鏡山一丁目4番1号)

[email protected]

2広島大学大学院工学研究院准教授(〒739-8527 広島県東広島市鏡山一丁目4番1号)

[email protected]

3中電技術コンサルタント株式会社(〒734-8510 広島県広島市南区出汐二丁目3-30)

等方圧密状態における液状化試験では,載荷振動数が液状化抵抗に及ぼす影響は小さいと類推されてお り,広い振動数範囲(0.05Hz~12Hz)にわたって,きれいな砂の液状化抵抗に振動数はほとんど影響を及ぼ さないことが室内試験により確かめられている.しかし,水圧上昇と変形の発生は同じ現象ではなく,例 えば原地盤に見られるような異方圧密状態において繰返しせん断が生じた場合には,載荷振動数が変形の 進展に影響を及ぼしている可能性がある.

本研究では中空ねじりせん断試験装置を用いて軸差応力一定,軸ひずみを許容する条件で載荷振動数を 変化させて非排水繰返しせん断試験を行い,載荷周波数が砂の動的変形特性に及ぼす影響を調べた.試験 の結果では,載荷振動数が低いほど軸ひずみが増加しやすいことが明らかになった.

Key Words : loading frequency, anisotropic consolidation condition, hollow cylinder shearing test, subsid- ence, sand

1. はじめに

通常,飽和した砂地盤に地震が発生すると,液状化が 発生する.しかし,構造物や盛土の直下にある,一定の 軸差応力が作用している地盤においては,地震時に液状 化が発生せず,地盤が側方に広がりながら沈下が進行す る場合がある.この現象はシェイクダウンモードと呼ば れるが,この現象に関する既往の研究は少なく,現在不 明な点が多く残されている.

細粒土を含まない砂が,比較的低い拘束圧のもとで粒 子破砕を起こさず繰返しせん断される場合は,せん断弾 性係数,減衰定数,内部摩擦角などの力学的性質は載荷 振動数によって大きな影響を受けないことが室内試験に より確かめられている1).確かに,図-1(a)にリングねじ りせん断試験,図-1(b)に三軸試験による試験結果を示す が,いずれの結果も載荷振動数が液状化抵抗に及ぼす影 響が小さいことを示している1).この結果から,広い振 動数範囲(0.05Hz~12Hz)にわたって,載荷振動数はきれい な砂の液状化抵抗にほとんど影響を及ぼさないことが分 かる.

しかし,前述した構造物や盛土の直下では一定の軸差 応力が作用した,異方圧密状態の地盤であり,このよう

な条件下で載荷振動数が地盤の動的特性に及ぼす影響は 未知数である.従って,等方圧密状態とは異なり載荷振 動数が砂の動的変形特性に影響を及ぼしている可能性も 考えられる.異方圧密状態にある砂の液状化特性に関し ては,細野ら2),3)が中空ねじりせん断試験装置を用いて,

圧密応力比および初期せん断応力が砂の液状化特性に与 える影響について調べており,圧密応力比が大きい場合 には初期せん断応力の違いが液状化強度にあまり影響を 及ぼさないことを示している.また,高橋ら4)はタンク 基礎直下のようにタンクの上載荷重による軸差応力が作 用する地盤を,中空ねじりせん断試験装置により再現し,

圧密応力比や繰返しせん断応力比,拘束圧が沈下に及ぼ す影響について定量的に評価を行い,上記の試験条件が 軸ひずみの増加に影響を及ぼすことを示した.

本研究では,中空ねじりせん断試験装置を用いた室内 要素試験を行うことにより,載荷振動数が砂の動的特性 に及ぼす影響について調べた.また,載荷振動数が試験 結果に影響を及ぼしているかどうかの評価に関しては,

重回帰分析を行って,供試体のばらつきも含めた,種々 の実験条件の違いによる影響について検討した.

土木学会 第32回地震工学研究発表会講演論文集(2012年10月)

(2)

図-1(a) きれいな砂の液状化抵抗と載荷振動数の関係1)

(リングねじりせん断試験)

図-1(b) きれいな砂の液状化抵抗と載荷振動数の関係1)

(三軸試験)

表-1 試料の物理特性 Gs ρdmax ρdmin

g/cm3

2.627 1.655 1.345

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

0.01 0.1 1

Toyoura sand

Grain size (mm)

Percentage finer (%)

図-2 粒径加積曲線

表-2 試験ケース

載荷周波数 繰返しせん断応力比 圧密応力比

Hz τ/σ'm0 K0

Case1 0.2 0.2 0.5

Case2 0.2 0.2 0.5

Case3 0.2 0.2 0.5

Case4 0.1 0.2 0.5

Case5 0.1 0.2 0.5

Case6 0.1 0.2 0.5

Case7 0.05 0.2 0.5

Case8 0.05 0.2 0.5

Case9 0.05 0.2 0.5

Case10 0.2 0.25 0.5

Case11 0.1 0.25 0.5

Case12 0.05 0.25 0.5

2. 試験方法

試料には標準豊浦砂を使用した.表-1に物理特性を,

図-2に粒径加積曲線を示す.供試体サイズは内径30mm, 外形70mm, 高さ100mmの中空円筒供試体であり,供試体 は水中落下法を用いて作成した.各供試体とも背圧は 196kPaとし,B値が0.95以上であることを確認した後,有 効軸方向応力98kPaと有効拘束圧49kPaを与え,K0=0.5の 異方圧密を行った.その後,供試体排水弁を閉じ非排水 状態にし,側圧および軸圧を一定に保ち軸ひずみを許容 した状態で繰返しせん断を加えた.なお,載荷回数は一 律で100回とした.

載荷振動数は.0.2Hz, 0.1Hz, 0.05Hzの3ケースに分け,合 計12ケースの試験を行った.試験ケースを表-2に示す.

本研究の目的は載荷振動数が砂の動的特性に及ぼす影響 を調べることであり,試験の精度が重要となる.そのた め,Case1~Case3,Case4~Case6,Case7~Case9はそれぞれ 同じ条件で試験を行ったものである.

3. 試験結果

図-3(a) , (b), (c)に,それぞれ載荷振動数を0.2Hz,0.1Hz,

0.05Hzに設定し,繰返しせん断応力比τ/σ’m0=0.2で繰返し

載荷を行った際の各載荷回数における軸ひずみの推移を 示す.Case6を除くと,それぞれの振動数ごとの試験結 果はほぼ同じであり,試験結果はある程度信頼できると 考えられる.最終的に発生した軸ひずみ量に着目すると,

載荷振動数が低いほど最終的な軸ひずみが大きく,載荷 振動数が高いほど最終的な軸ひずみが小さいと言える.

この傾向は繰返しせん断応力比を変化させても同様であ り,図-4に繰返しせん断応力比τ/σ’m0=0.25における,各載 荷振動数ごとの軸ひずみの推移を示す.

図-5(a) , (b), (c)は各載荷回数における過剰間隙水圧比 u/σ’r0の推移を示したものである.等方圧密状態での非排 水繰返し載荷試験とは異なり,軸差応力一定の異方圧密

(3)

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3

0 20 40 60 80 100

Case1 Case2 Case3

Number of loading

Axial strain (%)

(a) 0.2Hz

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3

0 20 40 60 80 100

Case4 Case5 Case6

Number of loading

Axial strain (%)

(b) 0.1Hz

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3

0 20 40 60 80 100

Case7 Case8 Case9

Number of loading

Axial strain (%)

(c) 0.05Hz

図-3 軸ひずみの推移(τ/σ’m0=0.2)

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3

0 20 40 60 80 100

Case10 Case11 Case12

Number of loading

Axial strain (%)

図-4 載荷周波数ごとの軸ひずみ増加の推移 (τ/σ’m0=0.25)

0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1

0 20 40 60 80 100

Case1 Case2 Case3

Number of loading Excessive pore water pressure (u/σ'r0)

(a) 0.2Hz

0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1

0 20 40 60 80 100

Case4 Case5 Case6

Number of loading Excessive pore water pressure (u/σ'r0)

(b) 0.1Hz

0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1

0 20 40 60 80 100

Case7 Case8 Case9

Number of loading Excessive pore water pressure (u/σ'r0)

(c) 0.05Hz

図-5 過剰間隙水圧比の推移(τ/σ’m0=0.2)

状態で非排水繰返し載荷試験を行うと,過剰間隙水圧が 有効側方拘束圧の値に達することはなく,過剰間隙水圧 の上昇は頭打ちとなるにも拘らず軸ひずみは増加し続け る.軸ひずみと同様に,初期の過剰間隙水圧の上がり方 には載荷振動数ごとに違いが見られる.図-6に載荷20回 までの過剰間隙水圧比を比較した図を示すが,載荷振動 数が低いほど載荷初期に過剰間隙水圧が急激に上昇し,

載荷振動数が高いほど過剰間隙水圧が緩やかに上昇して いる.しかし,載荷が進行すると過剰間隙水圧の上昇は 緩やかになり, 最終的に過剰間隙水圧の上昇は頭打ち となるため,載荷振動数による違いは小さくなっている ように見える.また,載荷100回時点での過剰間隙水圧

(4)

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1

0 5 10 15 20

Case1~Case3 Case4~Case6 Case7~Case9

Number of loading Excessive pore water pressure (u/σ'r0)

図-6 載荷20回までの過剰間隙水圧比の推移

0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7

0 0.05 0.1 0.15 0.2 0.25

Loading frequency (Hz) Excessive pore water pressure (u/σ'r0)

図-7 載荷100回時点の過剰間隙水圧比の比較

比の比較を図-7に示す.載荷振動数が低いほど最終的な 過剰間隙水圧比が大きくなる傾向があるように考えら れるが,0.05Hz(Case7~Case9)の最終的な過剰間隙水圧比 はばらついているため,載荷振動数は最終的な過剰間隙 水圧比にあまり影響しないと考えることもできる.

このことから,載荷振動数は載荷初期の過剰間隙水圧 の上昇に影響を及ぼすが,その影響は載荷が進行すると ともに小さくなっていくと考えられる.

4. 載荷振動数の影響の検証

載荷振動数が軸ひずみの増加に影響を及ぼしているこ とを確認するために,それぞれの実験ケースごとに載荷 1回あたりに増加する軸ひずみ量を算出し,この値をも とに載荷振動数が軸ひずみの増加に及ぼす影響について 検証した.以下では,この載荷1回あたりに増加した軸 ひずみ量を軸ひずみ増加速度と呼ぶ.軸ひずみ増加速度 は,ある載荷回数の時点(1サイクルの載荷が終わり,

せん断力がゼロになった時点)での軸ひずみからその前 回の載荷の時点での軸ひずみを減することで算出してい る.また,サンプリングは0.1秒刻みで行われており,

サンプリングによる誤差の影響を小さくするために,対 象の載荷回数の前後0.5秒ずつ,合計11個のデータを抽

表-3 重回帰分析に用いた説明変数

載荷周波数 繰返しせん断応力比 初期軸ひずみ

Hz τ/σ'm0 ε0(%)

Case1 0.2 0.191 0.455

Case2 0.2 0.185 0.337

Case3 0.2 0.187 0.438

Case4 0.1 0.192 0.298

Case5 0.1 0.190 0.346

Case6 0.1 0.192 0.294

Case7 0.05 0.200 0.353

Case8 0.05 0.197 0.357

Case9 0.05 0.199 0.367

Case10 0.2 0.244 0.282

Case11 0.1 0.243 0.234

Case12 0.05 0.247 0.304

出し,平均した値をある載荷回数の時点での軸ひずみと した.

図-8に各ケースごとの軸ひずみ増加速度を示す.いず れの試験ケースにおいても載荷初期に軸ひずみが大きく 増加し,その後軸ひずみの増加が緩やかになり,最終的 に軸ひずみ増加速度はほぼ一定の値を示している.試験 結果から,載荷振動数が低いほど,載荷初期に大きな軸 ひずみが発生することが分かる.また,載荷振動数が低 いほど軸ひずみ増加速度の値が大きくなり,軸ひずみが 大きく増加する.

載荷振動数が軸ひずみの増加に及ぼす影響を検証する ため,載荷振動数,繰返しせん断応力比,載荷前の異方 圧密時に発生した初期軸ひずみを説明変数とし,ある載 荷回数での軸ひずみ増加速度を被説明変数として,載荷 回数5回,載荷回数50回,載荷回数100回の時点の軸ひず み増加速度についてそれぞれ重回帰分析を行った.なお,

B値と圧密応力比K0はほぼ同じ値であったため,試験結

果に及ぼす影響は小さいと考えた.表-3に各試験ケース の載荷振動数,繰返しせん断応力比,載荷前の異方圧密 時に発生した初期軸ひずみを示す.なお,ここで初期軸 ひずみを説明変数に加えたのは,供試体のばらつきによ り発生した初期軸ひずみが試験結果に影響を及ぼしてい る可能性があると考えたためである.

表-4に重回帰分析を行った結果を示す.表-4(a)には軸 ひずみ増加速度を,表-4 (b), (c),(d)に軸ひずみと間隙水圧 比,軸ひずみ増加速度と同じ方法で算出した間隙水圧比 増加速度を被説明変数とし,重回帰分析を行った結果も 記載している.表-4には,それぞれ載荷回数5回,載荷 回数50回,載荷回数100回の時点での各説明変数に対す るP値を記載している.

ここで,決定係数R2はその値が0に近いほど回帰式に 当てはまりづらく,1に近いほどあてはまりがよいこと を示している.また,P値は『説明変数の効果が 0 であ る』という帰無仮説のもとで,今回の実験データが得ら れる確率を示している.つまり,この値が低ければ低い ほど,説明変数は被説明変数の決定要因として重要であ

(5)

0.00 0.05 0.10 0.15

0 20 40 60 80 100

Case1 Case2 Case3

Number of Loading Increase speedof axial strain (%/N)

図-8(a) 0.2Hzの軸ひずみ増加速度の推移(τ/σ’m0=0.2)

0.00 0.05 0.10 0.15

0 20 40 60 80 100

Case4 Case5 Case6

Number of Loading Increase speedof axial strain (%/N)

図-8(b) 0.1Hzの軸ひずみ増加速度の推移(τ/σ’m0=0.2)

0.00 0.05 0.10 0.15

0 20 40 60 80 100

Case7 Case8 Case9

Number of Loading Increase speedof axial strain (%/N)

図-8(c) 0.05Hzの軸ひずみ増加速度の推移(τ/σ’m0=0.2)

0.00 0.05 0.10 0.15

0 20 40 60 80 100

Case10(0.2Hz) Case11(0.1Hz) Case12(0.05Hz)

Number of Loading Increase speedof axial strain (%/N)

図-8(d) 載荷周波数ごとの軸ひずみ増加速度の推移 (τ/σ’m0=0.25)

初期(載荷5回) 中期(載荷50回) 終期(載荷100回)

載荷周波数 f 0.00182 0.02305 0.04364 繰返しせん断応力比 τ/σ'm0 0.00470 0.21709 0.12008 初期軸ひずみ ε0 0.06536 0.74655 0.95893

初期(載荷5回) 中期(載荷50回) 終期(載荷100回)

載荷周波数 f 0.00493 0.00009 0.00002 繰返しせん断応力比 τ/σ'm0 0.00930 0.00072 0.00029 初期軸ひずみ ε0 0.10064 0.48452 0.68111

初期(載荷5回) 中期(載荷50回) 終期(載荷100回)

載荷周波数 f 0.02006 0.08651 0.11803 繰返しせん断応力比 τ/σ'm0 0.11577 0.35291 0.05872 初期軸ひずみ ε0 0.77641 0.08330 0.04464

初期(載荷5回) 中期(載荷50回) 終期(載荷100回)

載荷周波数 f 0.22521 0.07884 0.19330 繰返しせん断応力比 τ/σ'm0 0.73019 0.93266 0.56346 初期軸ひずみ ε0 0.65033 0.24612 0.44862

**:1%有意 *5%有意 決定係数R2 0.7714 0.9306 0.9537

決定係数R2 0.8215 0.6559 0.6253

決定係数R2 0.2422 0.5385 0.2220

(b) 軸ひずみ (a) 軸ひずみ増加速度

(d) 過剰間隙水圧比増加速度 (c) 過剰間隙水圧比

決定係数R2 0.6986 0.5886 0.6115 表-4 回帰分析結果

**

**

**

** ** **

* *

*

*

**

**

(6)

ることを示している.

載荷周波数に対するP値に着目すると,軸ひずみと軸 ひずみ増加速度の載荷初期,中期,終期全てにおいて 0.05を下回っており,その値も極めて小さいため,載荷 周波数が軸ひずみの増加に影響を及ぼしていることは有 意である,と考えられる.しかし,軸ひずみ増加速度の P値は,載荷が進行するにつれ大きくなっており,間隙 水圧比についても同様の傾向が見られる.この結果から,

載荷振動数の影響は載荷初期に大きく現れるが,その影 響は載荷が進行するとともに小さくなることも考えられ る.

繰返しせん断応力比が地盤の変形,つまり軸ひずみに 影響を与えることは当然であるが,そのP値は載荷振動 数に関するP値よりも小さい.すなわち,載荷振動数は 繰返しせん断応力比の値よりも有意に変形に影響を及ぼ していると言える.

また,供試体のばらつきにより発生した初期軸ひずみ は,そのP値が大きいため,今回の実験の範囲では軸ひ ずみの増加に重大な影響を及ぼす要因ではなかったと言 える.

5. 結論

軸差応力一定条件の異方圧密状態で軸ひずみの発生を 許容した条件のもとで,載荷振動数が砂の動的沈下特性

に与える影響を,中空ねじりせん断試験を行うことによ り検討した.得られた知見は次の通りである.

(1) 軸差応力一定条件の異方圧密状態で,軸ひずみを許 容した条件のもとで繰返しせん断を行った場合,載荷 振動数は軸ひずみの増加に大きな影響を与えることが 試験結果より示された.

(2)載荷振動数が軸ひずみの増加に影響を及ぼしている ことが有意であることを重回帰分析を行うことにより 示した.

(3)載荷振動数が砂の動的特性に与える影響は載荷初期 ほど大きく,載荷回数が増えるとともにその影響は次 第に小さくなると考えられる.

参考文献

1) 吉見吉昭:砂地盤の液状化(第二版),pp.31,技報堂出 版株式会社,1991.

2) 細野康代,吉嶺充俊:砂の液状化特性に及ぼす異方圧密の 影響,土木学会第 60 回年次学術講演会、III-174, pp.193-194, 2005.

3) 細野康代,吉嶺充俊,五十嵐初美:単純せん断条件での砂 の液状化強度特性に及ぼす異方圧密と初期せん断の影響,

土木学会第61回年次学術講演会, 2006.

4) 高橋啓久,風間基樹,仙頭紀明:液状化の影響を受けてい るタンク基礎の地震時沈下特性に関する研究,東北大学建 築・社会環境工学科卒業論文概要集,2008.

(2012. x. x 受付)

The Influence of Loading Frequency on Dynamic Deformation Properties of Sand in Anisotropic Consolidation Condition

Takashi MATSUNO, Koji ICHII and Keisuke KITADE

The ground under the structure or embankment is in state of anisotropic consolidation. In the event of an earthquake, liquefaction does not occur in these ground because pore water pressure does not rise to the level of confining stress. However there is a possibility of ground settlement with extending horizon- tally. This phenomenon is called Shake Down Mode.

Other studies have concluded that loading frequency does not affect the results of liquefaction tests in isotropic consolidation condition. However, in anisotropic consolidation condition, loading frequency could affect the proceeding of axial strain. Purpose of this study is to investigate the influences of loading frequency for dynamic subsidence properties of sand in anisotropic consolidation condition by using tor- sional hollow cylinder shearing tests. The test results indicate the loading frequency affects the increase of axial strain in anisotropic consolidation condition.

参照

関連したドキュメント

率2 削抵抗の 平均的な測定

The analyses by the statistic quantification theory on 6 topographical factors and on 6 forest road structure factors are analyzed to find out the influential

The large hall (F), which is probably a frigidarium (cool pool), is divided into three parts by huge arches supporting the upper structure.. 452 million points were measured.

inhibitory factor, CD74 was detected in middle ear mucosa in PBS-treated

(7) Joke Duyck,Hans Jacob Rønold, Hans Van Oosterwyck,Ignace Naert ,Jos Vander Sloten,Jan Eirik Ellingsen.The influence of static and dynamic loading on marginal bone reaction

 The purpose of this study was to investigate the annual changes of body composition and jumping performance on female collegiate volleyball players. Twenty

have provided preventive care management services for the elderl}・. As a result of this

This study examined the effect of particular learning style preference on test scores and Grade Point Averages (GPA) among students enrolled in an introductory biomechanics course