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がん患者のリハビリテーションの紹介 ~QOL の向上を目指して~

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Academic year: 2021

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天理よろづ相談所 学術発表会 2019. 96. DOI: 10.12936/tenrikiyo.23-020 天理医学紀要 2020;(2):96. Overview of cancer rehabilitation: Aiming at improvement of quality of life. Atsushi Okamoto. Rehabilitation Center, Tenri Hospital. がん患者のリハビリテーションの紹介 ~ QOL の向上を目指して~. 岡本 敦. 受付 2020/9/22, 受理 2020/10/6, online 公開 2020/12/25. わが国において,国民の 2人 1人が生涯のうちにがんに罹患し,3人に 1人ががんで死亡する.早期診断・早 期治療などの医療技術の進歩もあり,がんの死亡率は年々低下傾向にある.がん経験者,いわゆるがんサバイバー は今後も増加が予測され,がんが「不治の病」であった時代から「がんと共存」する時代へと様変わりしている. がん患者は,がんの直接的な影響や,手術・化学療法・放射線治療などによって,身体障害から運動機能の低下 や生活機能の低下をきたし,結果,生活の質 (quality of life; QOL)の低下を招く. リハビリテーションの専門職である理学療法士,作業療法士,言語聴覚士は,リハビリテーションを進める上で, 患者の全身状態,がんの進行度,がんの治療経過について把握し,リスク管理を行い,患者の QOLの向上を目標 にリハビリテーションプログラムを組み立てる.一方で,現場では精神心理面にも配慮したかかわりも大切である. 患者は,疼痛・運動麻痺・廃用による筋力低下や骨転移などによる安静によって,「身体的喪失」・「自律性の喪失」 をきたしている.リハビリの訓練場面では,患者が発する言葉に耳を傾け,少しでも不安を軽減できるよう,希 望をつなぐリハビリテーションを心掛ける.具体的には,疼痛を生じさせない動作訓練,麻痺した部位を代償す る福祉用具や自助具,骨転移部の病的骨折を予防する装具等を用いて,自分でできる動作を残す努力をする.こ のようなリハビリテーションプログラムが心理支持的に働き,患者みずから新たな目標を生み出し,結果,QOL の向上につながることも数多く経験する. 今回は,当院におけるがんリハビリテーションのかかわりを,症例を提示しながら紹介する.. キーワード:がんサバイバー,リスク管理,離床支援,心理的支援. 天理よろづ相談所病院 リハビリテーションセンター. Keywords: cancer survivor, risk management, support for bed leaving, psychological support

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