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地域在住高齢者における一般介護予防事業の認知と社会関係の関連

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- 1 -. Ⅰ.緒言. 介護予防・日常生活支援総合事業(以下,総合. 事業)とは,市町村が中心となり地域の実情に応. じた多様な介護予防と生活支援のサービスを提供. する事業である。2015 年度の介護保険制度改正に. より,これまでの一般高齢者向けの一次予防事業. と旧特定高齢者向けの二次予防事業は「一般介護. 予防事業」として統合され,上述の総合事業に再. 編された 1)。これにより一般介護予防事業はすべ. ての高齢者を対象とする予防支援サービスとなっ. た。この総合事業は 2017 年度から各自治体で取. り組まれているが,2019 年 12 月の厚生労働省「一. 般介護予防事業等の推進方策に関する検討会」2). によると,体操・茶話会など通いの場の参加率は. わずか 5.7%に留まる実態が報告されている。そ. もそも予防的な保健行動とは,「自覚症状がなく,. 原著. 地域在住高齢者における一般介護予防事業の認知と社会関係の関連. 池田晋平 1),安齋紗保理 2),佐藤美由紀 3),芳賀 博 3). 1) 東京工科大学医療保健学部 2)城西国際大学福祉総合学部. 3)佐久大学看護学部看護学科. 要旨. 目的:地域在住高齢者における一般介護予防事業の認知の実態とそれに対する社会関係の関連を明らか. にすることである。. 方法:神奈川県綾瀬市(以下,同市)の地域在住高齢者 3,058 名を対象にアンケート調査を実施し,. 1,899 名から回答を得た。このうち要介護認定者等を除外した計 1,798 名を分析対象とした。調. 査は,基本属性として年齢,性別,居住形態,教育年数,暮らし向き,同市の 7 つの一般介護予. 防事業の認知の有無を尋ねた。また老年症候群としてIADLの状況,過去1年の転倒経験,うつ傾向,. 口腔機能,社会関係として社会的統合,ソーシャル・サポート,社会的凝集性を尋ねた。分析は,. 7事業で 1つでも知っている場合を「認知あり」とし,一般介護予防事業の認知の有無を目的変数,. 社会関係を説明変数とするロジスティック回帰分析を実施した。. 結果:対象者の年齢は平均 75.14 歳(標準偏差 6.18)で,男性は 46.5%であった。一般介護予防事業. の「認知あり」は 39.8%であった。多変量解析では,基本属性ならびに老年症候群の影響を考慮. しても,自治会の活動,老人クラブの活動,趣味の会など仲間うちの活動,ボランティア活動の. 実施頻度が高いこと,地域住民の互酬性の規範が強いこと,地域住民との交流頻度が高いことが,. 一般介護予防事業の「認知あり」に有意に関連していた。. 結論:自治会は行政連絡の伝達など行政を補助する役割を担っている。老人クラブは介護予防の活動を. 積極的に行う地域を基盤とした組織である。趣味の会は共通の趣味という結束性の強い集団と言. える。ボランティアは活動の広がりにより社会貢献,福祉活動等への関心が高まると言われている。. これら活動の特徴が一般介護予防事業の認知に影響していると推察された。また近隣住民の密な. ネットワークの中に健康情報を発信する人材が組み込まれていることで,一般介護予防事業の情. 報が広がることが示唆された。. キーワード:一般介護予防事業,社会関係,社会活動,ソーシャル・キャピタル,地域在住高齢者. - 2 -. 病気を意識していない段階であるにもかかわら. ず,さまざまな病気予防のための行動や病気の早. 期発見のために行うあらゆる行動」である 3)。高. 齢者が一般介護予防事業に参加することも予防的. 保健行動に含まれるが,この行動に移すための前. 提として,高齢者が一般介護予防事業を認知して. いることが条件となる。. 宇良ら 4) によると,地域在住高齢者は健康づく. り等の情報を主に自治体の広報誌から得ていると. 報告している。また厚生労働省も,通いの場をよ. り多くの住民に知ってもらうための情報発信を推. 奨している 5)。しかし,地域在住高齢者は自治体. が開催する一般介護予防事業をどの程度認知して. いるのかは疑問である。地域在住高齢者の介護予. 防事業の認知に関する研究は,一般介護予防事業. に移行する以前から散見される。杉澤ら 6) は,高. 齢者の介護予防施策に関する知識は地域組織の参. 加頻度や友人・近隣の交流頻度といった社会的. ネットワークが関連することを指摘している。相. 馬ら 7) は,茨城県笠間市の介護予防運動のシル. バーリハビリ体操とスクエアステップの認知を調. 査し,それぞれの認知率は 58.1%,29.8%で,認. 知には年齢,教育歴,経済状況などの基本属性,. 関節痛・神経痛の有無や起居動作能力など身体的. 要因,そして地域活動の有無や友人の家の訪問な. ど社会的要因が関連すると述べている。また金子. らは 8),高齢者が介護予防事業を認知するきっか. けとして,介護予防事業に参加する友人の「口コ. ミ」がもっとも多いことを明らかにしている。以. 上のことから,一般介護予防事業の認知には「社. 会関係(Social Relationships)」が影響してい. ると仮定されるが,このことに焦点を当て検証し. た研究は緒に付いたばかりである。社会関係に内. 在するものとして,人々の協調行動を起こす「ソー. シャル・キャピタル(Social Capital,以下 SC)」. が注目されているが 9),ネットワークが密な地域. は有益な健康情報など流布しやすいと言われてい. る 10)。このことからも,社会関係は一般介護予防. 事業の認知を検討していく上で重要な側面である. と考えられる。. そこで本研究の目的は,地域在住高齢者の一般. 介護予防事業に対する認知を明らかにし,社会関. 係の関連を明らかにすることである。. Ⅱ.研究方法. 1.調査対象と方法. 調査対象は神奈川県綾瀬市(以下,同市)在住. の 65 歳以上高齢者で,筆者らが 2017 年に同市と. 共同で実施した「高齢者の健康と生活に関する調. 査(以下,本調査)」に基づくデータを二次利用. した。調査対象となった地域は,同市高齢介護課. 高齢政策担当が元気高齢者施策のモデル地区と. して設定した 2 地区である。2 地区のうち A 地区. は 1,511 名の高齢者が在住し,これに対し B 地区. は 2,200 名であったため A 地区と同等の対象者数. を確保する意図から 4 つ小区域(丁目)を選定し. 1547 名を対象にした。以上から A地区と B地区で. 計 3,058 名が調査対象となり,郵送法によるアン. ケート調査を実施し 1,899 名から回答を得た(回. 収率 62.1%)。調査期間は 2017 年 6 月 28 日~ 7. 月 9日であった。. 本研究は,このうち要介護認定を受けている者. ならびにアンケートが無回答あるいは未記入が著. しい者を除外した計 1,798 名を分析対象とした。. 2.調査内容. 1)基本属性. 年齢,性別,居住形態,教育年数,暮らし向き. を調査した。居住形態は,同居者の有無を尋ね「非. 独居」・「独居」に分類した。教育年数は「あなた. がこれまで受けた学校教育は,小学校から通算す. ると何年ですか」と尋ねた。教育年数は,疾病・. 障害を予防するための意志決定を育む認知的スキ. ルの獲得に貢献すると言われており 11),本研究で. は専門学校,短期大学,大学等を含む 13 年以上. の教育を受けた者にとくにその傾向が強いと想定. し,分析では「13 年以上」・「13 年未満」に分類した。. 暮らし向きは「あなたは,現在の暮らし向きをど. のように感じていますか」と問い,「大変ゆとり. がある」,「ややゆとりがある」,「やや苦しい」,「大. 変苦しい」から回答を求め,「ゆとりあり」・「苦. しい」に分類した。. 2)一般介護予防事業の認知. 同市の 7 事業について「綾瀬市の介護予防事業. - 3 -. で,あなたが知っているものはどれですか」と問. い,それに該当する事業を選択させた(複数回答. 可)。事業の内容は①レインボー健康体操,②お. 達者ウォーキング,③リハビリ教室,④水中ウォー. キング,⑤転倒予防教室,⑥おいしく食べて元気. アップ教室,⑦地域ミニサロンである。それぞれ. の一般介護予防事業の認知率ならびに合計認知数. と認知数別の割合を算出し,分析では①~⑦の事. 業のうち 1 事業以上を知っていれば「認知あり」. とし,すべての事業を知らない場合は「認知なし」. に分類した。. これら一般介護予防事業の情報は,本調査時期. においては同市発行の「平成 28 年度あやせいき. いき健康だより」(年 1 回全戸配布)12),「広報あ. やせ」(月 2 回全戸配布),同市のホームページ等. で市民に広報されていたものである。. 3)老年症候群. IADL(Instrumental Activities of Daily. Living)の状況,過去 1年の転倒経験,うつ傾向,. 口腔機能を調査した。IADL の状況は基本チェック. リストを参考 13) に 5 項目の実施状況を尋ね,実. 施数(0 ~ 5)を算出した。過去 1 年の転倒経験. は「この 1 年間に転んだことがありますか」と問. い,「あり」・「なし」に分類した。うつ傾向は高. 齢者抑うつ尺度(Geriatric Depression Scale). の短縮版である GDS-5 を用い 14),合計点(0 ~ 5). を算出した。口腔機能は基本チェックリストを参. 考 13) に「半年前に比べて固いものが食べにくく. なりましたか」,「お茶や汁物等でむせることがあ. りますか」,「口の渇きが気になりますか」の 3 項. 目を問い,それぞれ「はい(1)」,「いいえ(0)」. から回答を求め合計点(0 ~ 3)を算出した。以. 上の変数は要介護認定のリスク要因であり,これ. ら老年症候群を有する高齢者は一般介護予防事業. をより認知している可能性が高いと考えた。. 4)社会関係. 社会関係の概念は,①構造的側面,②機能的側. 面,③資源的側面に分類される 9)。以上のそれぞ. れの側面に対応させて,「社会的統合」,「ソーシャ. ル・サポート」,「社会的凝集性」を尋ねた。社会. 的統合は,個人が関係する社会組織やそれに伴う. 役割を指す 9)。本研究は,社会活動の参加が高齢. 期の社会的役割を表すと仮定し,社会活動に積極. 的に関与している者は一般介護予防事業に関する. 情報を得る機会が多いのではないかと考えた。先. 行研究で地域活動の有無と介護予防運動の認知の. 関連が示されているが 7),本研究はさらに社会活. 動の種類が一般介護予防事業の認知にどのように. 関連するのかを検討した。調査では,いきいき社. 会活動チェック表 15) を参考に①地域行事への参. 加,②自治会の活動,③老人クラブの活動,④趣. 味の会など仲間うちの活動,⑤特技や経験を他人. に伝える活動,⑥ボランティア活動について,そ. れぞれ「行っていない(1)」,「年に1回~数回(2)」,. 「月1~3回 (3)」,「週1回以上 (4)」の実施頻度. を選択させた。社会活動の重複実施も検討するた. め,社会活動合計数(0~ 6)も算出した。ソーシャ. ル・サポートは LSNS-6(日本語版 Lubben Social. Network Scale 短縮版)16) を用い①家族・親戚お. よび②友人のサポート源によるサポート状況を調. 査した。調査は「少なくとも月に 1 回は電話で連. 絡をとったり直接会う人数」,「気楽に個人的なこ. とを話せる人数」,「困った時に呼んだら来てくれ. るような親しい人の数」について「いない(0)」,. 「1 人(1)」,「2 人(2)」,「3 ~ 4 人(3)」,「5 ~. 8 人(4)」,「9 人(5)」から回答を求め,サポー. ト源①・②でそれぞれ合計点(0~ 15)を算出した。. 社会的凝集性は,地域住民に対する①信頼,②互. 酬性の規範,③交流頻度(ネットワーク)を調査. した。地域住民の信頼ならびに互酬性の規範は「一. 般的に,あなたの住む地域の人々は信頼できると. 思いますか」17),「一般的に,あなたの住む地域の. 人々はお互いに助け合う気持ちがあると思います. か」18) とそれぞれ尋ね,「とても思う」,「どちら. かというとそう思う」,「どちらかというとそう思. わない」,「そう思わない」から回答を求めた。分. 析の際は「とても思う」・「どちらかというとそう. 思う」を「強い」,「どちらかというとそう思わな. い」・「そう思わない」を「弱い」の 2群に分類した。. 地域住民との交流頻度は「お住いの地域(ご近所. や自治会)の人との交流についてお聞きします。. 会話をする頻度はどれくらいありますか」と尋ね,. 「ほぼ毎日」,「週に 2~ 3回」,「週に 1回くらい」,. 「月に数回」,「月に1回くらい」,「月に1回未満」. - 4 -. から回答を求め,「高頻度(ほぼ毎日)(3)」,「中. 頻度(週に 2~ 3回・週に 1回くらい)(2)」,「低. 頻度(月に数回・月に1回くらい・月に1回未満). (1)」に分類した。. 3.分析方法. はじめに,対象者の特徴を把握するため基本属. 性,老年症候群および一般介護予防事業の認知に. ついて男女別に単純集計を行った。また一般介護. 予防事業の事業別の認知率ならびに合計認知数と. 認知数別の割合も算出した。次に,一般介護予防. 事業の認知と社会関係の関連を確認するため,「認. 知あり」・「認知なし」で社会関係の各変数で差が. あるか単変量解析を実施した。その際,順位数で. 回答を求めた社会活動に関する変数はマン・ホ. イットニーの U 検定,カテゴリカルなデータとし. て分析に用いた社会的凝集性に関する変数はカイ. 二乗検定を実施した。. また本研究は一般介護予防事業の認知に社会関. 係が影響するかを検証するために,一般介護予防. 事業の認知の有無を目的変数,社会関係を説明変. 数とするロジスティック回帰分析を実施した(強. 制投入法)。その際,一般介護予防事業の認知に. は年齢や老年症候群という要介護認定のリスクも. 影響すると想定し,コントロール変数として基本. 属性,老年症候群を投入し,これらの影響を考慮. したモデルを立てた。分析前には多重共線性の確. 認のため説明変数間の相関係数を算出し,絶対値. が 0.7 以上(寄与率 49%以上)の組み合わせがな. いか精査した。統計処理は IBM SPSS for Windows. ver.25を用い,統計的有意水準は5%未満とした。. 4.倫理的配慮. 桜美林大学倫理委員会の承認(受付番号 17007). を得た。対象者には書面にて研究の趣旨,倫理的. 配慮,個人情報の保護について説明し,調査票の. 返信をもって同意を得られたとみなした。. Ⅲ.研究結果. 1.本研究の対象者の特徴. 分析対象となった 1,798 名の平均年齢は平. 均 75.14 歳(標準偏差 6.18)歳で,性別は男性. 46.5%,女性 53.5%であった。男女別でみた対. 象者の特性を表 1 に示す。一般介護予防事業の. 認知で「認知あり」は男性 27.9%,女性 50.2%. (全体 39.8%)であった。一般介護予防事業の事. 業別の認知率でもっとも高かったのは,地域ミ. ニサロン 25.5%で,次いで,レインボー健康体. 操 20.9%,転倒予防教室 12.2%であった(図 1)。. 認知している事業の合計数は平均 0.86(標準偏差. 1.34)で,合計数別の割合は 0 事業(すべて認知. なし)60.2%,1 事業 15.8%,2 事業 11.5%,3. 事業 7.5%,4 事業 2.9%,5 事業 1.2%,6 事業. 0.2%,7事業 0.8%であった(図 2)。. 2.一般介護予防事業の認知と社会関係の関連. 一般介護予防事業の認知と社会関係の単変量解. 析の結果を表2に示す。社会活動の実施頻度を「認. 知あり」と「認知なし」で比較すると,6 項目す. べての社会活動について「認知あり」で実施頻度. が有意に高かった。社会活動合計数は「認知あり」. と「認知なし」を比較すると,「認知あり」で合. 計数が有意に多かった。ソーシャル・サポートで. は,家族・親戚のサポート状況および友人のサポー. ト状況で「認知あり」と「認知なし」を比較すると,. 「認知あり」で有意に合計点が高かった。社会的. 凝集性の地域住民の信頼および地域住民の互酬性. の規範は,強いは弱いよりも「認知あり」の割合. が有意に高く,地域住民との交流頻度は,高頻度. で「認知あり」の割合が最も高く,中頻度・低頻. 度の順で「認知なし」の割合が高く,有意差が認. められた。. 一般介護予防事業の認知を目的変数としたロジ. スティック回帰分析の結果を表 3 に示す。分析前. に説明変数間の相関係数を算出したところ,「趣. 味の会など仲間うちの活動」と「社会活動合計数」. の相関係数が 0.77 であることが確認されたため,. 「社会活動合計数」は説明変数から除外した。そ. の他の説明変数間の相関係数は,絶対値 0.7 未満. であった。欠損値がある者を除いた 1,403 名につ. いて分析したところ,基本属性と老年症候群の影. 響をコントロールしても,一般介護予防事業の「認. 知あり」に対して「自治会の活動(の実施頻度が. より高い)」,「老人クラブの活動(の実施頻度が. - 5 -. 表1 対象者の特性 表1 対象者の特性. 男性 女性. 基本属性 . 年齢1) (男性n=836,女性n=962) 75.29±5.97 75.01±6.35. 居住形態2) (男性n=835,女性n=961) . 非独居 748(86.6) 805(83.8). 独居 87(10.4) 156(16.2). 教育年数2) (男性n=812,女性n=932) . 13年以上 356(43.8) 213(22.9). 13年未満 456(56.2) 719(77.1). 暮らし向き2) (男性n=829,女性n=950) . ゆとりあり 568(68.5) 667(70.2). 苦しい 261(31.5) 283(29.8). 老年症候群 . IADLの状況1) (男性n=821,女性n=944) 3.83±1.27 4.20±1.32. 過去1年の転倒経験2) (男性n=835,女性n=961) . あり 129(15.8) 188(20.2). なし 689(84.2) 741(79.8). GDS-51) (男性n=791,女性n=903) 0.84±1.20 0.96±1.29. 口腔機能1) (男性n=803,女性n=899) 0.65±0.87 0.69±0.88. 一般介護予防事業の認知2) (男性n=836,女性n=962) . 認知あり 233(27.9) 483(50.2). 認知なし 603(72.1) 479(49.8). 1)平均±SD,2)人数(%) . 図1 一般介護予防事業の事業別の認知率(n=1,798)図 1 一般介護予防事業の事業別の認知率(n=1,798). 4.5%. 5.9%. 8.0%. 8.5%. 12.2%. 20.9%. 25.5%. 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0%. おいしく食べて元気アップ教室. 水中ウォーキング. お達者ウォーキング. リハビリ教室. 転倒予防教室. レインボー健康体操. 地域ミニサロン. 図2 一般介護予防事業の認知数別の割合(n=1,798). 図 2 一般介護予防事業の認知数別の割合(n=1,798). 0事業 (すべて認知なし). 60.2% 1事業15.8%. 2事業11.5%. 3事業7.5%. 4事業2.9%. 5事業1.2% 6事業0.2%. 7事業0.8%. - 6 -. 表2 一般介護予防事業の認知と社会関係の関連 表2 一般介護予防事業の認知と社会関係の関連. 一般介護予防事業の認知. p値 認知あり 認知なし. 社会活動 . 地域行事への参加1) (n=1,735) 1.62±0.68 1.35±0.55 <0.001. 自治会の活動1) (n=1,739) 1.82±0.81 1.43±0.63 <0.001. 老人クラブの活動1) (n=1,734) 1.29±0.68 1.11±0.43 <0.001. 趣味の会など仲間うちの活動1) (n=1,741) 2.23±1.23 1.67±1.07 <0.001. 特技や経験を他人に伝える活動1) (n=1,734) 1.30±0.74 1.18±0.61 <0.001. ボランティア活動1) (n=1,739) 1.56±0.94 1.23±0.66 <0.001. 社会活動合計数1) (n=1,798) 2.27±1.73 1.25±1.40 <0.001. ソーシャル・サポート(LSNS-6) . 家族・親戚のサポート状況1) (n=1,735) 7.62±3.20 7.03±3.28 0.002. 友人のサポート状況1) (n=1,716) 7.13±3.83 5.64±4.05 <0.001. 社会的凝集性 . 地域住民の信頼2) (n=1,740) . 強い 618(44.0) 787(56.0) <0.001. 弱い 79(23.6) 256(76.4) . 地域住民の互酬性の規範2) (n=1,743) . 強い 623(44.7) 772(55.3) <0.001. 弱い 78(22.4) 270(77.6) . 地域住民との交流頻度2) (n=1,738) . 高頻度 210(54.4) 176(45.6) <0.001. 中頻度 290(45.8) 343(54.2) . 低頻度 199(27.7) 520(72.3) . 1)平均±SD;マン・ホイットニーのU検定,2)人数(%);カイ二乗検定. 各社会活動の実施頻度(行っていない:1,年に1回~数回:2,月1~3回:3,週1回以上:4). 表3 一般介護予防事業の認知ありを目的変数としたロジスティック回帰分析(n=1,403) 表 3 一般介護予防事業の認知ありを目的変数としたロジスティック回帰分析(n=1,403). 説明変数 OR 95% CI. p 値 下限 上限. 地域行事への参加 1.14 0.90 1.44 0.268. 自治会の活動 1.48 1.22 1.80 0.000. 老人クラブの活動 1.28 1.01 1.62 0.045. 趣味の会など仲間うちの活動 1.18 1.05 1.32 0.004. 特技や経験を他人に伝える活動 0.85 0.69 1.04 0.111. ボランティア活動 1.35 1.14 1.59 0.000. 家族・親戚のサポート状況 0.98 0.94 1.02 0.359. 友人のサポート状況 1.01 0.97 1.05 0.620. 地域住民の信頼 1.21 0.78 1.88 0.400. 地域住民の互酬性の規範 1.79 1.16 2.78 0.009. 地域住民との交流頻度 1.28 1.08 1.51 0.004. 一般介護予防の認知度(認知なし:0,認知あり:1). 年齢,性別,居住形態,教育年数,暮らし向き,IADL の状況,過去 1 年の転倒経験,うつ傾. 向(GDS-5),口腔機能を調整.. 各社会活動の実施頻度(行っていない:1,年に1回~数回:2,月1~3回:3,週1回以上:4). 地域住民の信頼(弱い:1,強い:2),地域住民の互酬性の規範(弱い:1,強い:2),地域住民. との交流頻度(低頻度:1,中頻度:2,高頻度:3). - 7 -. より高い)」,「趣味の会など仲間うちの活動(の. 実施頻度がより高い)」,「ボランティア活動(の. 実施頻度がより高い)」,「地域住民の互酬性の規. 範(が強い)」,「地域住民との交流頻度(より高い)」. が有意に関連していた。. Ⅳ.考察. 厚生労働省の2018年度の調査報告 19) によれば,. 通いの場の利用者は女性が 79.5%で大半を占め,. 後期高齢者が 66.2%であることが示されている。. このことから一般介護予防事業は,特定の層にお. いて利用されている実態が伺われる。本研究は,. 地域在住高齢者の一般介護予防事業の認知の実態. を把握し,社会関係のどのような側面がそれに影. 響するのか検証することを目的としている。. 1.地域在住高齢者の一般介護予防事業の認知. 本調査の対象である地域在住高齢者の約 4 割. が,何らかの一般介護予防事業を認知している. 実態が浮かび上がった。男女別でみると男性. 27.9%,女性 50.2%であり,女性でより認知して. いる傾向が伺われた。地域住民の予防的保健行動. は男性よりも女性でより実行しているという実態. が明らかになっており 20)21),介護予防においても. 男性と比べ女性がより関心を持っている可能性が. ある。このことが,一般介護予防事業の男性の参. 加率の低さの一因になっていると推察される。. 7 つの一般介護予防事業の中でもっとも認知さ. れていたのは地域ミニサロン(25.5%)で,次い. でレインボー健康体操(20.9%)あった。茨城県. 笠間市では,シルバーリハビリ体操とスクエアス. テップの認知はそれぞれ 58.1%,29.8%であるこ. とが報告されている 7)。また金子らは,A 県 B 市. の老人福祉センターの利用者を対象に B 市の介護. 予防事業の認知を調査しているが,ピンシャン!. 元気体操とピンシャン!脳活教室の認知はそれぞ. れ 100%,71.1%であることを報告している 8)。. これらの報告と本研究は調査対象や方法が異なり. 単純な比較はできないが,同市の高齢者において. はサロンに対する認知率が高いことが明らかにな. り,高齢者がどのような内容の一般介護予防事業. を認知しているかはそれぞれの自治体によって異. なると考えられる。. 本調査の結果から,地域在住高齢者の一般介護. 予防事業の認知数は平均 0.86 事業で,認知して. いる数は 1事業・2事業が半数以上を占めていた。. したがって同市のみならず各自治体はこれまで以. 上に一般介護予防事業の情報を高齢人口に広めて. いく必要がある。. 2.一般介護予防事業を認知している高齢者の社. 会関係の特徴. 一般介護予防事業を認知している高齢者の社会. 関係の特徴をみると,「認知なし」に比べ「認知. あり」において社会活動 6項目で実施頻度が高く,. 社会活動合計数も多い傾向が認められた。社会参. 加は,個人が地域で属している組織やそこでの役. 割を表し 9),実施頻度や合計数はその関与の強さ. と捉えられるが,高齢期において積極的に社会参. 加している場合,一般介護予防事業の情報に触れ. る機会が多いのではないかと推察される。また. ソーシャル・サポートも「認知あり」で家族・親. 戚および友人のサポートを多く受領しており,サ. ポートが豊富な高齢者は介護予防に関する情報も. 提供される機会が多いのかもしれない。社会的凝. 集性では,地域住民の信頼ならびに互酬性の規範. の強い者で,そして地域住民との交流頻度が高頻. 度の者で,「認知あり」割合が高いことが示された。. このことから社会的凝集性は一般介護予防事業の. 情報が伝搬する「資源」になる可能性がある。. 3.一般介護予防事業の認知に影響する社会関係. 多変量解析の結果から,「自治会の活動(の実. 施頻度がより高い)」,「老人クラブの活動(の実. 施頻度がより高い)」,「趣味の会など仲間うちの. 活動(の実施頻度がより高い)」,「ボランティア. 活動(の実施頻度がより高い)」,「地域住民の互. 酬性の規範(が強い)」,「地域住民との交流頻度. (より高い)」が独立して認知に関連していること. が明らかになった。. 本研究は 6 つの社会活動を取り上げたが,その. 中で自治会(あるいは町内会)というのは,地域. 住民の暮らしに関することを自分たちの責任にお. いて解決する組織であり,地縁的な結びつきが強. - 8 -. いという特徴がある 22)。また自治会は広報の各種. 行政連絡の伝達など行政を補助する役割も担って. いる 23)。このことから,自治体が開催している. 一般介護予防事業の情報などが自治会のメンバー. に伝達されやすいことが推察される。また老人ク. ラブとは地域を基盤とした高齢者の自主的な組織. で,健康づくり・介護予防に関する活動や情報提. 供も活発に行われている 24)。このような組織に. 属する高齢者は必然的に自治体の一般介護予防事. 業の情報との接点が多いのではないかと考えられ. る。趣味の会など仲間うちの活動は,共通の趣味. といった比較的強い結びつきを持った集団という. 特徴があり,このような結束性の強いネットワー. クは一般介護予防事業などの有益な情報が広がり. やすいことが推察される。またボランティア活動. は,個人の自発的な意思に基づくもので,その活. 動の広がりによって社会貢献,福祉活動等への関. 心が高まるという特徴がある 25)。したがってボラ. ンティア活動に参加する高齢者は,社会の動向や. 高齢福祉の政策等に関心を持つ傾向があり,自身. に関わる介護予防についても関心が強いのではな. いかと考えられる。SC とは,アクセスすることが. できる資源が個々人の社会関係の中に埋め込まれ. ている,という考え方である 26)。金子らは 8),介. 護予防事業を認知するきっかけとして,介護予防. 事業に参加する友人の「口コミ」がもっとも多い. ことを明らかにしているが,近隣住民の密なネッ. トワークの中に健康情報を発信する人材(情報源). が組み込まれていることが重要と考えられる。. 以上の知見は,人々の社会的ネットワークにお. いて介護予防に関する情報が伝搬しうる可能性を. 示唆している。マーケティングの領域では,口コ. ミが起きやすい要件として,例えば旅行,レスト. ラン,映画,書籍など「誰とでも話題にできる」. ことが条件とされている 27)。それに比べると,一. 般介護予防事業は誰かに話したくなるような話題. とは言い難く,厚生労働省が推奨するように 2),. 一般介護予防事業をより魅力的な内容にしていく. 必要がある。それにより社会的ネットワークの中. で口コミが広がり,認知や利用率の向上につなが. るのではないかと考えられる。. 4.本研究の限界と課題. 本研究は,高齢者の一般介護予防事業の認知に. ついて調査・分析を実施したが,認知といっても,. 事業の名称を知っているものからその内容まで把. 握しているものまで幅が広い。高齢者が事業に参. 加するためには,事業名だけでなく内容まで知り,. その事業が自身にとって必要かを判断する過程が. あると考えられる。また高齢者の健康に関連する. 情報の取得は,自治体広報や新聞等のメディアに. 触れる頻度や,高齢者自身の視覚・聴覚,認知機. 能の影響が大きいものと考えられる。本研究では. これらのことを検討できておらず,今後は詳細な. 検討が必要である。. Ⅴ.結論. 地域在住高齢者の一般介護予防事業の認知に,. 「自治会の活動(の実施頻度がより高い)」,「老人. クラブの活動(の実施頻度がより高い)」,「趣味. の会など仲間うちの活動(の実施頻度がより高. い)」,「ボランティア活動(の実施頻度がより高. い)」,「地域住民の互酬性の規範(が強い)」,「地. 域住民との交流頻度(より高い)」という社会関. 係の関連が確認された。. 文 献. 1) 満田将太 , 地域密着型サービスと地域支援事. 業 . イノウ編 . 世界一わかりやすい介護保険. のきほんとしくみ 2015 年版 . ソシム . 2015.. 111-133.. 2) 厚生労働省 . 一般介護予防事業等の推進方. 策に関する検討会取りまとめ . https://www.. mhlw.go.jp/content/12300000/000576580.pdf. (2020 年 4 月 1 日アクセス ).. 3) 宗像恒次 . 最新行動科学からみた健康と病. 気 . メヂカルフレンド社 . 1996. 84-161.. 4) 宇良千秋 , 他 . 都市高齢者における運動開. 始の意図を規定する要因の検討 . 日本老年医. 学会雑誌 . 2011. 48. 345-351.. 5) 厚生労働省 . 地域づくりによる介護予防の. 推進するための手引き . https://www.mhlw.. go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-. 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School of Health Sciences, Tokyo University of Technology 2. Faculty of Social Work Studies, Josai International University. 3. School of Nursing, Saku University. The purpose of this study was to examine how social relationships affect the recognition of preventive services for long-term frailty in community-dwelling older adults. The participants of this study were 3,058 older adults who lived in Ayase City, Kanagawa Prefecture. We collected information on the participants’ basic attributes, risk factors for long-term frailty, social relationships such as social participation, social support, and social capital, and the recognition of seven preventive services for long-term frailty in Ayase City, using a mailed questionnaire. The number of responses was 1,899. The results from 1,798 older adults (average age 75.14 years, range 6.18; 46.5% males), with the exception of long-term care certification, showed the rate of recognition of one or more preventive services for long-term frailty among participants was 39.8%. A logistic regression analysis revealed that social participation in neighborhood councils, senior citizen clubs, hobby groups, volunteer groups, and social capital as the norms of reciprocity and ongoing contact with neighbors was significantly associated with the recognition of preventive services for long-term frailty, even after controlling for socioeconomic status and several risk factors for long-term frailty. Neighborhood councils play an administrative role in assisting in communicating information on various health-care services for community-dwelling people. Senior citizen clubs are community-based organizations, and long-term frailty prevention in older adults is an important activity. Hobby groups are groups with a cohesive network in which people with a common hobby come together. Members of volunteer groups generally tend to be interested in social contribution and social welfare activities. In other words, these social activities have a common characteristic in that members are aware of issues related to themselves in their communities. The recognition of preventive services for long-term frailty is promoted by incorporating human resources that share health information in neighborhoods with social cohesion.. Key Words: Preventive Service For Long-Term Frailty, Social Relationships, Social Participation, Social Capital, Community-Dwelling Older Adults

参照

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