• 検索結果がありません。

キーワード地図構造モデリングによる 個別学習支援に関する研究

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "キーワード地図構造モデリングによる 個別学習支援に関する研究"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

     博 士 ( 工 学 ) 斎 藤 学 位 論 文 題 名

キーワード地図構造モデリングによる 個別学習支援に関する研究

学位論文内容の要旨

  知繊詰め込み型教育の改善のためには,学習過程が客観的な形で取り出され,教師と学習 者の相互により検討できることが重要であると考えられている.これまでに,学習項目集合 の順序関係を有向グラフで表現する概念地図を用いて,授業後の教師と学習者の認識の違い を検討する概念地図法が提案されており,授業改善や記憶学習に有効であることが確認され ている.また,e‑Learningにおいて,教師が遠隔地の学習者の状態を知る手法としても着目 され始めている,しかし,概念地図法には,概念地図作成時における矛盾の発見や複数の地 図の比較が困難である等の問題がある.

  本研究では,概念地図法の問題を解決するために,キーワード地図を用いるキーワード地 図 構 造 モ デ リ ン グ (Keyword Map Structural Modeling: KMSM)を 提 案 す る ,   キーワード地図は,学習の理解にっながると考えられるキーワードを抽出し,それらの キーワードを類似度に基づき平面上に配置し,キーワード集合上に定義される包含関係等の 二項関係により関係付けられる有向グラフを表現する二次元の図である.キーワードの類似 度は,キーワードの説明文に含まれる単語の共起関係に基づき多次元尺度構成法を用いて計 算される.教師はキーワード地図を参考にし,教師と学習者が独自に提示したキーワードの 同定作業を行うことができる.

  二項関係の決定および修正支援には,FISM(Flexible ISM)構造モデリングの具象化・修 正・合意形成理論を応用する.これにより例えぱ,学習者は容易に理解できる部分から二項 関係を矛盾無く決定することができる.また,教師と学習者のキーワード地図を比較するこ とにより必要最小限の指導箇所を発見することができる.

  更に本 研究では ,KMSMに基 づく個別学習支援システムを開発し,システムを用いて学 習が可能であることを確認するための被験者実験を行う.個別学習支援システムは,JAVA RMIに よっ て 構 築さ れ て お り, イ ン ター ネ ッ トに 接 続 され た 計 算機 上 で 動作 す る.

  以上により本研究の成果は以下の3点に要約される.(1)キーワード地図構造モデリング (KMSM)を 提 案し た , (2)KMSMに 基 づく 個 別 学習 支 援シス テムを 構築した ,(3)個 別 学 習 支 援 シ ス テ ム を 用 い た 被 験 者 実 験 に よ り , そ の 学 習 可 能 性 を 確 認 し た ・   本学位論文の各章の内容は以下のように要約できる.

  第1章で は , 従来 の 研 究を 概観し, 問題点 をまとめ ,本研究 の目的 を述べて いる.

  第2章では,キーワード地図を定義し,構造モデリングについて説明した上で,キーワー ド地図構 造モデ リング(KMSM)を提 案してい る,KMSMは ,教師 を伴う学 習者の個 別学 習過程として定義される・

  第3章 では,KMSMに基づき開発した個別学習支援システムについて,その機能の詳細を

820

(2)

述ぺ ている.開発したシステムは,テキストベースコミュニケーション機能,WEB教材か らのキーワード抽出支援機能,キーワード地図描画支援機能,キーワードの同定支援機能,

指導箇所の明示機能の計5つの基本機能から構成されており,これらの機能が有機的に結合 されている.

  第4章では,開発した個別学習支援システムを用いて学習が可能であることを評価する被 験者実験について述ぺている.被験者実験における学習テーマは,岩石名をキーワードとす る岩石の性質と分類であり,システムの支援により学習する.システムを用いた学習の前後 に行 った記 述式のテ ストの 結果によ り,正 確に学習 がなされ たこと を確認し ている・

  第5章では,学習履歴に基づく教師のキーワード地図の更新手法と学習者が複数人の場合 に対するKMSMの拡張について述べている.

  第6章にて,本学位論文の結諭を述ぺている.

(3)

学 位論文審査の要旨

学 位 論 文 題 名

キーワード地図構造モデリ゛ングによる 個別 学習支援 に関する研究

  本学位論文は,学習 の理解にっながると考えられるキーワードを配置したキーワード地 図の構造を明らかにす ることにより,e‑Learningにおける個別学習支援を行うことに関し て研究したものである .

  キーワード地図の基 礎となった概念地図は,e‑Learningにおいて,教師が遠隔地の学習 者の状態を知るツール である.概念地図を用いる個別学習支援は,学習項目集合の順序関 係を有向グラフで表現 し,授業後の教師と学習者の認識の違いを検討する手法であり,授 業改善や記憶学習に有 効であることが確認されている.しかし,概念地図作成時における 矛盾の発見や複数の地 図の比較が困難であるという問題がある,本論文では,概念地図の 問題を解決するために ,キーワード地図を提案している.

  キーワード地図は, 教材から抽出したキーワードを類似度に基づき平面上に配置し,キ ーワード集合上に定義 される包含関係等の二項関係により関係付けられる有向グラフを表 現する二次元の図であ る,キーワードの類似度は,キーワードの説明文に含まれる単語の 共起関係に基づき多次 元尺度構成法を用いて計算される,教師はキーワード地図を参考に し,教師と学習者が独 自に提示したキーワードの同定作業を行うことができる.二項関係 の決定および修正支援 には,FISM (FlexibleISM)構造モデリングの具象化・修正・合意 形成理論を応用してい る.これにより,学習者は容易に理解できる部分から二項関係を矛 盾無く決定することが できる.また,教師と学習者のキーワード地図を比較することによ り必要最小限の指導箇 所を発見することができる.本論文では,以上をキーワード地図構 造 モ デ リ ング(Keyword Map Structural Modeling: KMSM)と 呼び ,KMSMに 基づ く個 別学習支援システムを 開発し,システムを用いて学習が可能であることを確認するための 被験者実験を行ってい る.個別学習支援システムは,JAVA RMIによって構築されており,

インターネットに接続 された計算機上で動作する.

‑ 822

司 昇

   

   

隆 侑

森 数

大 大

嘉 和

授 授

授 授

教 教

教 教

査 査

査 査

主 副

副 副

(4)

  本論文の各章の内容は以下のように要約できる,

  第1章で は,従来の学習支援に関する研究を概観し,問題点をまとめ,本研究の目的を 述べている,

  第2章で は,キーワード地図を定義し,構造モデリングについて説明した上で,キーワ ー ド 地図 構 造 モデ リ ン グ(KMSM)を 提 案し て い る.KMSMは ,教師 を伴う学 習者の 個別 学習過程として定義される.

  第3章で は,KMSMに基 づき開 発した個 別学習 支援シス テムに ついて,その機能の詳細 を述 べてい る.開発したシステムは,テキストベースコミュニケーション機能,WEB教材 からのキーワード抽出支援機能,キーワード地図描画支援機能,キーワードの同定支援機 能, 指導箇 所の明示機能の計5つの基本機能から構成されており,これらの機能が有機的 に結合されている.

  第4章で は,開発した個別学習支援システムを用いて学習が可能であることを評価する ための被験者実験にっいて述べている.被験者実験における学習テーマは,岩石名をキー ワードとする岩石の性質と分類であり,システムの支援により学習する.システムを用い た学習の前後に行うた記述式のテストの結果により,正確に学習がなされたことを確認し ている,

  第5章で は,学習履歴に基づく教師のキーワード地図の更新手法と学習者が複数人の場 合に対するKMSMの拡張について述べている,

  第6章にて,本学位論文の結論を述べている,

  これを要するに,e. Learningにおける新たな個別学習支援手法を提案し,その学習可能 性を明らかにすることで,学習支援に関する研究において新知見を得たものであり,シス テ ム 情 報 工 学 , 及 び 複 雑 系 工 学 の 進 歩 に 寄 与 す る と こ ろ 大 な る も の が あ る .   よって著者は,北海道大学博士(工学)の学位を授与される資格があるものと認める.

‑ 823

参照

関連したドキュメント

○本時のねらい これまでの学習を基に、ユニットテーマについて話し合い、自分の考えをまとめる 学習活動 時間 主な発問、予想される生徒の姿

ピアノの学習を取り入れる際に必ず提起される

支援級在籍、または学習への支援が必要な中学 1 年〜 3

□ ゼミに関することですが、ゼ ミシンポの説明ではプレゼ ンの練習を主にするとのこ とで、教授もプレゼンの練習

具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価.

 大学図書館では、教育・研究・学習をサポートする図書・資料の提供に加えて、この数年にわ

 みなさんは、授業を受け専門知識の修得に励んだり、留学、クラブ活動や語学力の向上などに取り組ん

全小中学校で、自学自習力支援システムを有効活用し、児童・生徒の学習意欲を高め、自学自習力をはぐ