Architectural Institute of Japan
NII-Electronic Library Service Arohiteotural エnstitute of Japan
【報 告
j
UDC :624.
014.
2 :624.
e78.
3 日本 建築 学 会 構 造 系諭 文 報 告集 第 393 号・
昭 和 63 年11月ガ
ス
圧
接 継手
の
抜取検
査 試
験
片
の
引 張
試
験
結
果
に
関
す
る
調
査
研
究
一
全 国調
査
一
正 会 員 正 会 員田 中
大 芳 賀
礼
義
治
*喜
* *1.
目 的鉄 筋コ ン ク リ
ー
ト構 造で使 用され て い る鉄筋 継手工法 に は種々ある が, ガス圧接 継手 (以 下,圧 接 継 手 とい う 〉 はその施工性の簡 便さ などか ら我が国で現在最も多く使 用されてい る継 手 工法と言っ ても過 言で は な かろう。圧接継手の継手位 置, 施工 および検 査方法な らびに圧 接 部 不 良 時の処 置方 法などは 日本圧 接 協 会 「鉄筋の ガス 圧接工 事 標 準 仕 様 書 」(以 下
,
「NAK
仕 様 書」とい う ) で規 定さ れ て お り, 実 際の施工 は そ れ らに従っ て行 わ れ てい る。
しか し
,
この よ う な規定とは別に, 圧 接 継 手 を 引張試 験 した場 合に圧接部 破断 (以下,
圧 部破 断という}す る もの が どの程 度の割 合で存 在 するの か,
ま た,
圧 部 破 断 した もの の 耐力が どの程 度の範囲に分布す るの かなど は,
圧 接 継 手の信 頼 性 と密 接な関係にあるもの と考え ら れ,
そ れ らにつ い て詳細に調 査 をしてお くことは圧 接 技 術の現 状 を把 握 する た めに も,
ま た,
今 後の 圧接技 術の 発 展な らびに圧 接 継 手の設 計 法 を再 検 討する上で も重 要 な ことであ る。以 上の よ う な観 点か ら
,
筆 者 等は文 献11)に おいて東 北工業大 学で 昭 和 51年〜60
年の 10年 間に委託を受け て行っ た圧 接 継 手の抜 取 検 査試験片 (5302 本 )の 引 張 試験結果につ い て報告し, 仙 台 市とい う地方都 市におけ る圧 接 継 手の継手の圧部破 断比率お よび破 断 強 度 分 布な どにっ い て示し, 圧 接 継手の引張強度に関す る信頼 性 を 理解す る た めの 1資 料を提 供し た。
本 報は文 献
1
に続くもの であり,
圧 接 継 手の 抜 取検査 試 験片の引張試験 結果 を全 国 的に調 査 すること を目的と した もの で あ る。 す な わ ち,
本 報 告は,
圧 接 継 手の公的 な検 査お よび試 験 方 法で あ る 「NAK
仕 様 書 」およびJISZ
3120 「鉄 筋コ ン ク リー
ト用棒 鋼ガス圧 接 継 手の検 査 方 法」に従っ て行っ た 圧接 継手の抜取検 査 試 験 片の引 張 試 験 結 果 を 全 国 的に収 集し,そ れ らの デー
タを用い て,
本研究の一
部は日本 建 築 学 会 東 北 支部 研 究 報 告 集 第50号 {昭和63年6 月 )で発 表し たの もので あ る。
* 東 北工業 大 学 教授・
工博 * * 東 北 工 業 大 学 技 術 員 (昭和63年6月1日原 稿 受 理 ) 圧 接 継 手 を引 張 試 験し た場 合の圧 部 破 断 する継 手の割 合 お よび圧 部 破 断 時の耐 力 分 布など を調 査し,
我 が 国にお ける圧 接 継 手の現状を把握 するこ とを 目的と し たもので ある。
本報の調 査は 日本圧接 協 会の ガス圧接工技量資格検 定 委員会 (委員長羽倉 弘 人千 葉工業 大 学 教 授)の中に設け られた 「ガス圧接 継手の抜 取 検 査 結 果 調 査 小 委員会」(以 下, 調 査 小 委 員 会とい う)で行っ た もので あ り
,
本報は そ れ らの調査結果 を筆 者 等がま とめて報 告し たもの で あ る。
調 査 小委員会の メンバー
を本報末尾に示した。
2.
調査方 法お よび 調査機 関の所在 調 査 小 委 員 会で は昭 和62年 8月に,
全 国の公 的試験 機関を主と す る60
ケ所の試験 機関にガス圧接 継手の抜 取 検査試 験片Ul) の引張試験結果の調査依 頼を行なっ た。 調 査項目お よび調査内容は表 1の通り で あ る。 その結果,
表ユの調査項 目のう ち調査期間 以外の全項 目につ いて回答して頂いた試験機 関は 23ケ所注 2 〕で あっ た。 以 降,
回答の あっ た試験機関を調査機関と呼ぶ。 図1に調 査 機 関の所在を示 し た。 図1か ら分か るよ う に, 調査機関は北海 道か ら九 州 まで広 範 囲に分布してお り,
全 国的レ ペ ル の調査 をす るに当たっ ては十 分な分 布 では ないか と考えて いる。 し か し,
今 回の調査で はB
本 海側 地 域の デー
タが皆 無であり, これらについ て は今 後 注1) 本報の調 査では,
各 調 査 機 関にー 事 名称の明 確なガス 圧接継 手試験 片に つ い て調 査 するよ うに依 頼し ており,
本 報で はこれ ら 工事名称の明確な 試験片 は現 場での抜 取 検 査 試 験 片である可 能 性が高いと 判 断し,
そ れ ら試 験 片 を 本報では拡 取 検 査 試 験 片 と定義し た。
しか し,
ガス圧 接 継 手の抜 取 検 査試 験 片に関して は文 献3で指 摘され て い る よ うな問題 点 もある。
本報ではそ れ らの問題点につ い ては特にふ れて いない。
注2) 今 回の調 査に対して回 答して頂いた調 査 機 関は全 部で 30ケ所であっ た が,
そ の う ち の 7調 査 機 関は表1の調 査 項 目のうち5>6) 項につ い て不 回 答で あったe 本報では 表 1の全 調 査 項 目につ い て一
貫し た デー
タで調査す る と い う 目的か ら上 記7調 査 機 関 を調 査 対 称 外と し,
23調査 機 関のデー
タにつ い て検 討し た。
ち なみ に,
30調 査 機 関 の調 査 試 験 片 数の総 数は 1,
289,
980本であっ た。 そのう ち圧 部 破 断 した もの は5,
635本であ り,
圧 部 破 断 比 率は 5,
635/1,
289,
980=
0.
44% で あっ た。
こ の値は,
後 述す る よ うに本 報で の調査 試験片 953,
424 本に お け る圧部 破 断比 率0、
48 % と比 較 的 近 似して い た。
一.
46
一
N工 工一
Eleotronio Library表1 調査項 目および調 査 内 容 1 調査 項 目 調 査 内 容
一__ 一_
1) 調査期 間.
一
一
一
〒
一
一 「
冖『7皿
昭 和57 年〜
61 年の 5年 間 2) 鉄筋 種別 SD30,
SD35 の2
種 類 3) 鉄 筋 径 D16.
D19,
D22 ,D25,
D29 ,D32 の6種 ・)膿
断 全調 査試 験 片につ いて調べる ・)黝
度 圧 部破 断 試験 片につ いて調べる ・)驪
断 圧部破 断 試験 片にっ いて 調べる の問 題と して残さ れ た。3.
調 査 試 験 片 各 調 査 機 関か ら 回答の あっ た調査 試験片 数を表2
に示 し た。 表2
で調査期間の項に特記の あるもの は,
昭和 57年一
61年の 5年 間につ いて調 査 不 可 能で,
調 査 期 間 が短 縮さ れ たもの であ る。 表2から分か るよ うに,
回 答のあっ た調 査 試 験片の全 数 は953,
424
本で あ り,
統 計 調 査デー
タ と して は十 分な 量で・
ある と思わ れ る。調査 試験 片を調査機関別で見る と, 最 多が 297,
849本, 最 小が 147本と比 較 的ば らつ き が大 きい。 ま た,
調査試 験片は東京,
大阪の2
大 都市圏で全 体の 86.
3%を 占めて お り,
2大 都 市 圏に多 少デー
タが片 寄っ ている き らいが あ る が,
これ は建築,
土木などの 工事量 か ら考えて もやむ お えな い傾向か と思われる。
3.1
年度別 本数 表2の調 査 試 験 片 を年 度 別 (各 年 度は 4月一
翌 年 3月 と し た)に示し たの が表3
で あ る。 調査 試 験片は昭和 57〜
61 と年 度ご とに本 数が増 加して いる。 こ の傾 向の 理由は明 確で は な いが,
昭 和 57年の本 数が他の年 度よ 表2 各 調 査 機 関における調 査 試 験 片 数 お よ び 調査 期 閲 調 機 N調 査 試 験 片数 調 査 期 間 0066
〜
〜
77
【
05 61〜
59
.
1756 16〜
06
1 @6 〜80 @6
0739594977230329988
231460498327566014759
85 314433 ユ 499081858983 26 31366
988369787514 971 142 749253
93
4 19 】
1234567890123456
90123 1111111122合
計3
,424
表3 調 査試験 の 年度
別
{
数 年 度1<TAB>
調 試 験片 年x
別 本 数 昭 和5
冖 11 .002 昭58<TAB>1
4,317 和59<TAB>
85 、636コ
和60 212,
986 昭 和6
<TAB>272, 48 合 計<TAB>9 , 42 1922tS21
図1調
査 機 関の 所在 り 少 な い 理 由の 一つ
と て No.
16の 調査機関 の デー タ が58
−61
年( 表2 参
) とな ってい る こ と が あげられる 。 また ,特 に 調 査 験 片数
の 多い 東京 ,大阪の2
大都 市圏の
デ ータが上 の よう な傾向 を示し ており, これら が 表フ
傾向
を支配してい るも と考 え られ る 。3
.2
鉄筋種別本数 図 2は表2の 調査 験片 を,SD
30il3
]とSD
35
の鉄 筋種 に分類 し調べたもので ある 。 い ず れ の 年 度も SD35 の方 SD30
の試験片 本数を 上回っ て いる。さら に,57
年 から61
年度に
な るにつ れSD
35
の本数が 増加
る 傾向 にあり, 鉄筋の 高 強度化の傾向 が見 ら れ る。
注3
> 和60
年 にJISG3112 「 鉄筋コンクリー
ト用 棒鋼」 が 改訂 さ れSD3D
はSD
30
A,SD
30 Bに区分されたが
,本 報では 昭 和 60 年 , 昭和61 年のSD 30のデータはA, Bの区分 し てお らず,SD 30
A
,S
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調 査 試 験 片 本 数 2
2
1 1 (万本 ) 5? 58 59 60 年 度 (昭和 ) 図2 調査 試 験 片の鉄 筋種 別 本 数 調 査 試 験 片 本 数 (万本 61 2 鉄 筋 径 図3 調 査 試 験 片の鉄 筋径別 本数3.
3
鉄 筋径 別本数 図 3は表2
の調 査 試 験片を,
鉄筋 径 別に分類し調べ た もの で あ る。SD
30,SD
35の場 合ともD22 ,
D
25が 多 く, Dl6,D32
は少ない 。D22
,D25
の試 験 片が全 試 験 片の 75.
1%で あっ た。
4.
圧部破断 比率に関する検 討 4.
1 年度 別による検討 表 4は,
年 度 別に圧 部 破 断試 験片 本数と圧部破断比 率 (圧部 破 断試 験 片本数 / 調 査 試 験 片 本 数 ) を 示し たもの で あ る。 全 調査試 験片 953,
424 本中で圧 部 破 断 したもの は 4,551本であり, 圧 部 破 断 比率は0.
48
% であっ た。
こ の比 率は文 献1
の調 査 結 果0.
38% よ り 多少大きな値 表4 圧部破 断 試 験 片の年 度 別 本 数と 圧部破断比率 年 度 調 査 試 験 片 本 数 圧 部 破 断 本 跋 圧 部 破断 比率(%}.
」
謂
一一 一
一一
昭和57一・
一
一
L「
.
118,
002謙
37 Q.
32 昭 和58164,
317 806 0.
49 昭和59185,
636 9380.
5 ユ 昭 和60212,
9861,
047O.
49 昭 和61272,
4831,
3830、
5 ユ 合 計 953,
424
1
4
,
5510
,
48一
48
.
一
となっ て い る。 各 年 度 別における圧 部 破 断 比 率は0、
32〜
O.
51%の範 囲 に分布して い るが, 昭 和57 年以 外の 各年 度の圧 部 破 断比率はO.
49〜O,
51
% と比 較的近似し た値を示し てい る。
4,2
調査 機関別に よ る検討 図4は各調 査機関における圧部破断比 率を示し たもの である。 図に は同時に各調査機 関に おける調査 試 験 片本 数 も示して いる。 図 4か ら分かる よ うに圧部破 断 比 率は調 査 機 関により 相 当にばらつ き が あ り,
最も比率が高いの がO.
・91
% で あり,No .
7の ように圧 部 破 断 試 験 片の な い調 査 機 関 も 存在し た。 こ れ ら調 査機関の圧部破断比率のばらっ きの 理 由につ い て は本 調 査で は明ら か にす るこ と は出来な かっ た。4.
3
鉄 筋種 別に よ る検討 図 5は, 表 4の圧 部 破 断 比 率 をSD
30,SD
35
の鉄筋 種 別に分類し示し たもの である。 各 年度に おい て,SD
35の圧 部 破 断 比 率 がSD
30の それ を上 回っ て い る。SD
30
,SD
35
の圧部破 断比率の 平 均はそ れ ぞ れ0.
37
% お よび0,
52 %である。
SD
30,
SD
35
の場 合とも 昭 和57年 を 除 けば各年度と も圧部破 断 比 率のばらつ き は比 較 的少ない。
4.4
鉄筋径別に よ る検 討 1.
o D.
8 圧 部O.
6 破 断 比 率o・
4 (%) u.
2 o.
囗 本 数 牌凵r,
一
一
i.
一
一
.
齟
圃
.圃
h臼
而
」
rr
酌 丁
.
一
一
凸 一
一
一
「
「
一
一
… r一
.
一
.
λ・
亳 1 2 3 酉 5 6 8 9 1B 蓋! 】2 13 14 15 1B I? 18 且9 20 2t 22 23 1、
0 機 関 No.
図4
調 査 機 関 別の 圧部破断比率 30 24.
調 試 !8 駱 片 本 12 数 (万本, 6 0 o.
8纂
、,3,
籌
゜・
6汐
藁 温 :ら
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二
蕁
;;:ZL
−
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:: 比 ノ〆 1 ’ 率 o.
4 〆 (% > SD300
齟
2.
…
}
口.
0 5? 58 59 60 年 度 (昭 和 ) 図5 鉄 筋 種 別の圧 部 破 断 比 率 61 N工 工一
Eleotronio Library2
.
L 1 0 ) o 圧 部 破 断 比 率 儒 o.
D16D19 D22 D25 D29 鉄i筋 径 図6 鉄 筋 径別の 圧部破断比 率 D32 図 6は, 表 4 の圧部破 断比率を鉄筋径 別に分類し示し た も ので あ る。 図6
か ら分か る ように,
SD
30,
SD
35
の場 合 と もD
ユ6を 除け ば鉄 筋 径の太い もの ほどEE
部 破 断比率が大き く な る傾 向が見ら れ る。この傾向は文 献1
> に おける それ と同一
である。
こ の よ うに本報と文献1 )の傾向が同一
で あ ることか ら推測す れば鉄 筋 径が太いほ ど圧 部 破 断 比 率が上 昇 する 傾 向は圧 接の現 場 施工技 術と何ら か の関係が存 在する の で は ないかと考え ら れ るので今後, 原因 の究明が 必要で あ ろ う。5.
圧 部 破 断 時 応 力 度 お よ び降 伏後 耐 力上昇率に関す る検討 5.
1 圧部 破 断 時応 力度の検 討 図 7は, 表 4に示し た圧 部 破 断 試 験 片4551
本の圧 部 破断 時 応力度 (以後,
破断 応 力 度とい う〉の分 布を SD30,
SD 35に分 類 し示 した ものであ る。
また, 図8
に は各 鉄 筋 径にお け る破 断 応 力 度の最小値を示し た。 図7か ら分か るよ うに, SD 30での破 断 応 力 度の最 大 値, 最 小 値は 7670kg/cmz,
お よび1000
kg
/cm2 であり,
SD
35
で は6740
kg
/cm2 お よ び 389kg
/cmz と な り破 断応 力 度は相 当に広い範 囲に分 布 して い るが,SD
30,SD
35の破 断 応 力 度分布の ピー
ク は そ れ ぞ れ5000kg
/cm2,
5500kg
/cm2 程度の所に存在し比較的 大 きい値 を示して い る。
両 者 の 破 断 応 力 度の 平 均 値 はそ れ ぞれ4720 3D 25暴
2B馨
15姦
1。 (本 ) 磯 断 応 力 度 (kgJrrrtn2) 図7 圧部破断試 験 片の破 断 応 力 度 分 布 破 断 応 力 度 の 最 小 値5
4 3 2 (kg/m2 ) D16 019 D22 D25 029 D32 鉄 筋 径 図8 各 鉄 筋 径における破 断応 力 度の最 小値 kg/cm2 ,5040
kg
/cm2 で あ り,
いずれ もJIS
の規 格降伏 点 以上で あっ た。
破 断 応 力 度の最小値は図8
か ら分か る ように,
いずれ の鉄筋径に おい て もSD
30の値がSD
35 を 上 回っ て い た。 また, 破 断 応 力 度の最小値と鉄 筋径との 間に はSD
30,SD
35
の場合とも特 定の傾 向は見 ら れ な かっ た。
図9 (a)(
b
)は,
鉄 筋 径 別の破 断 応 力度分布の 1 例 を比 較 的 調 査 試 験 片の 多いD22
,D25
の場合にっ いて 3530 25 圧 部 20 破 断 15 本 数 10 (本) 140051G
152G
2530354Z
455
囗 破 断 応 力 度 (kgimm2) (a)SD 30の D22,
D 25 の場 合 120 1DO 圧 部 s9 破 断 60 本 数 40 (本 ) 2055
60
65
?D
囗510152
臼253035404550556065TO
破 断 応 力 度 (kgr 2) (b
)SD
35の D22,
D 25の場 合 図9 鉄筋 径 別の破 断 応 力 度 分 布の 1例一 49
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6 5
,
講
破 断 応 力 度睾
榴
鰡 4D16 D19 D22 D25 D29 D32 鉄 筋 径 図IO 鉄 筋 径 別の破 断応 力 度の平 均値 示し たもの で ある。SD
30のD22
もの に多少ばらつ き が 見ら れ る が,
分布状況は図7
の そ れ と比較的よ く類 似 してい た。
ま た
,
図10
は鉄 筋 径 別の破 断 応 力 度の平 均 値を示し たもの である が,
SD
30
で は4620
一
4820
kg
/cmz,SD
35
で は4770−
5100kg
/cm2 の範 囲に分布し てお り,
SD
30,SD
35
の場合と も鉄 筋径に よ る ば らつ きは比 較 的 少 ない こ と が 分 か る。
同 様に,
図 llは調査 機関別にSD
30,
SD35
の破 断 応 力度の平均 値 を 示 した もの である が,
図か ら分か る よ う に各調査機 関に お け る破 断 応 力 度の平 均 値は少 数の調 査 機 関 を 除 けば SD 30,
SD
35
の場合と も 比較 的ばらつ き は少ない。
図12は,
図 7の 分布を も と にSD
30,
SD
35
別に特 定 破 断 応 力 度 未 満の試 験 片が調 査 試 験 片 本 数に対し て ど の程 度の割合で存在す る かを調べ た累積 破 断 比 率 [(特 定 破 断 応 力 度 未 満の圧 部 破 断 本 数 )/(調 査 試 験 片本数)1
であ る。
また,
表 5は図 12よ り特 定破 断応 力 度で の累積破断 比 率 を数 値で示 し たもの であ る。 図12,
表5
よ り次の ことが認め られ た。
イ〉長期 許容 引張応 力度tlS) 未満で破 断し た試 験 片の比 率 はSD
30,
SD35
そ れ ぞ れ で0.
008
% お よび0.0
ユ6
6D _’
?,
.
SD35獣
獄
懸
〜
35.
1…
.
.
…
.
・
・
・
・
・
・・
・
・・
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…
1 (kg/ 2).
1ロ
3[}望
….
・
_
_
」 】23456789101112 ]31415L6 ]7[1ゴ111:vど!ごご :.
{ 調 E 機 関 No.
図 11 調査 機 閧 別の破 断 応 力度の平 均 値t「3 )一
50
一
0.
6O.
5 累 o.
4 積 磧 断 囗・
3 比 率 o.
2 (%) 0.
1 o.
00
5
10
15
29
25
3
囗35
40
45
50
55
δα65
70
磋 断 応 力 度 (kgノ りma
12
圧部 破 断 試験片の破断 応 力 度 と累 積破 断 比 率の関 係,
ρ
層
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,
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声SD35
ノ ≠.
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表5SD 30, SD 35の累榎破断比率 破 断 応力 度 (h劇cげ )媛
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一
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一
一.
1000 未 満 O.
002 2000〃
0.
0080,
013 2200 躍 0.
012O.
016 0.
8 σソ” O.
016O.
027 α 9 σり厚
0,
0190.
035 * σy” O.
0250.
049 1、
1 σり
〃 0.
0360.
063 L2 σりκ
0,
047O.
083 L25 σり
〃 O.
0530,
097 1.
35 σレ
〃 0.
067O.
127 JIS 現 格 引張強さ 厚 O.
1630,
171 * :σノはJIS の規格 降 伏点 (注6参照 ) %であっ た。 ロ )JIS
の規 格 降 伏 点注6 味満で破 断し た試 験 片の比 率 はSD
30,
SD
35
そ れ ぞ れ に お い て0.025
% お よ び O.
049 %で あっ た。 ハ ) 1.
35 a.ifi] 未 満で破 断し た試 験 片の比 率はSD
30,
SD
35
そ れ ぞ れ に おい て0.
067
% お よ び0.
127
%で あっ た。 二 >JIS
の規 格 引 張 強さas) 未 満で破 断した試 験 片の比 率はSD
30,
SD
35そ れぞれに おい て O.
163 %お よ びO.
171 % で あつ た。
注 の 図中 プロ ッ ト点のない所は 圧部 破 断試験 片が な かっ た もの であ る。
注 5) こ こ で は 鉄 筋 径 に か か わ ら ず SD 30,
SD 35の 長 期 許 容 引 張 応 力 度をそれぞれ2000 kg/cmZ,
2200 kg/cm2 と し た。
注6) こ こ で はSD30,
SD
35のJIS
の規 格降伏 点を3000 kg/cmZ,
3500 kg/c皿2とし た。
注7} 日本 建 築セ ンター
の鉄 筋 継 手 性 能 判 定 基準2 }に お けるSA
級継 手強度の規準値。 注8) こ こ ではSD30,
SD 35のJIS
の規 格 引 張 強さをそれ ぞれ 4900kg 〆cm2,
5000 kg/cm2 と し た。
N工 工一
Eleotronio Library2
.
1.
』 1.
a O ラ 累 積 磯 断 比 率 α O.
破 断 応 力 度 (kg加2) (a) SD 30 2.
O1
.
6羨
、.
石皮Wl
。.
凄
、 口.
4 D.
[〕0
5
1
囗15
20
25
3
自35
4
臼45
5
囗55
6D
65
TO
破 断 応 力 度 (kg1 2) 〔b) SD 35 図13
鉄 筋 径 別の破 断 応 力度と累積破 断比率の関係 図13 (a)(b
)は図12
のSD
30,SD
35の累 積破 断 比 率 を鉄 筋 径 別に詳 細に調べ たもの で あ る。図13
(a)(b
) より,SD
30,
SD
35
の 場 合ともD16
を 除け ば鉄 筋 径 の太い もの ほ ど累 積 破 断 比率が大き く な ることが 分か る。 5.
2 降伏後耐力上昇率の検討表 4 の圧 部 破 断 試 験 片4
,
551本の うち降 伏 以前に破断 し た試 験 片(以 下,
降伏以前破 断試験片と い う)が 694本, 降 伏 後 破 断し た試 験 片 (以 下,
降伏後破 断試験片とい う〉 が3,
857
本 (SD
30=
863本 ,SD
35・
=
2, 994本 〉で あっ た。 降 伏 以 前破断試験片の 全 調 査 試験片に対す る比 率は694
/953
,424・
=o,
G73%でその比 率は比 較 的 小さ かっ た。 表6 降伏以前破 断 試 験 片の調査 試 験 片に対す る 比率←
鉄 筋 踵別 SD30 S D 呂 日 全 体 …麩壓
鸞
試轟 緬鶯
i
鑿
膣
鷺
蘿
4」2− o } 【1.
oooゴ
El5il 旨・u62.
o 21 [) 五6、
.、
1D19D22537931
131
十一
99656420 〔.
124一
.
.
oo42 ・21・81 ・・i
・ …一
一
一
.
一
や
.
.
セ
.
.
203076; 971。、
048 幽 弄謡
i
計
雛
302マ42 13951〕、
046 1 D25go3B253 囗.
05932 膕 〔289!α ・9・141253213490
、
033 D29 匪7a5q2311i 四r64483
日叫 o 田882 日421:
Il2.
Oi3ED32 嵋 12502
,
32O.
25612658310.
24525 【60i63
.
0.
250 合 計ヒ
.
278臼23一 呂臼 oo59675 監〔〕15310.
079953424ト
694 0釦73 表 6 は, 降伏 以前破 断試 験片の調査試 験片に対す る比 率をSD
30,
SD
35
に分 類し,
かつ,
鉄 筋 径 別に示 した もの で あ る。
表 7か ら分か る よ うに,
降伏以前に破断し た試 験 片の比率は,SD
30
,SD
35
そ れ ぞ れ に おい て0.059
% お よ びO.
079% とSD
35の 方がSD
30よりも 比 率 が 高か っ た。 また, それ らの比 率はSD
30
,SD
35
の場 合 と も鉄 筋 径の太い もの ほど 大き く な る傾 向に あっ た。
図14はSD
30,SD
35
別に降 伏 後 破 断 試 験 片3,
857
本にっ いて,
降伏か ら破断時まで の降 伏 後 耐 力 上昇 率 (破 断 応 力 度 / 降 伏 応 力 度)の分 布 を 調べ たもの で あ る 。 ま 6D 5〔〕 圧 40 部 破 断 30 本 数 20 〔本数) 1D 1.
o 7060 圧 50 部 破 4D 断 本 30 数 20 (本 数 ) 10 1.
2 1.
4 L6 1.
8 破 断 応 力 度/ 降 伏 応 力 度 図14
降 伏 後 耐 力 上 昇 率 分 布 2.
0 01.
0 1.
2 1.
4 1.
6 1.
8 磯 断 応 力 度 / 降 伏応 力 度(a) sp 30の D22
,
D 25の場合 2.
D 350300 圧 250 部 破 2〔〕o 断 本 150 数 (本ta
!
}°° 50 0 LO 1.
2 1.
4 1.
6 1.
8 2,
【】 礦 断 応 力 度 / 降 伏 応 力 度 (a) SD 35の D22,
D 25 の場 合 図15 鉄 筋 径別の降 伏 後 耐 力上昇 率 分 布の 1例一
51
一
Architectural Institute of Japan
NII-Electronic Library Service Arohiteotural エnstitute of Japan
1
.
5 “B
ロ
U 降 伏 後 耐 力 上 昇 率 の 平 均 値
拶
\\
噂
噂
噛
嫡
髄
●
ゆ・
,
■
SD30 …1.0
016019
D22
【〕25
D29
D32 鉄 筋 径 図16
鉄 筋 径 別の降 伏 後 耐 力上昇率の平 均 値 た,
図15
(a) (b
)は鉄 筋 径 別に降 伏 後 耐 力 上 昇 率の分 布 をD22 , D25 につ い て示 し た 1例で あ り,
図16
は 降伏後耐力 上 昇 率の平 均 値 を鉄 筋 径 別に示し たもの であ る。 ち な みに,
降 伏後 破断試 験片のSD
30
(863
本 ),
SD
35
(2 ,994
本 )の 降 伏 応 力 度の 平 均 値はそれぞれ3680kg
/cm2,3930
kg
/cm2 であっ た。
図 14より,
SD30,
SD
35
の 降伏後 耐 力上昇率分布 の ピー
クは 1.
45および1,
40程 度と相 当に大き く,
そ の 上昇 率の平均 値は両 者と も1.
37であっ た。D22
,D25
の降 伏後 耐 力上 昇率の分布 形状は,
図15
か ら分か る よ うにSD
30,SD
35の場 合とも 図14の分 布 形 状と比較 的類似していた。 ま た,
図 16か ら分か るよ うに,
降伏 後 耐力 上 昇率の 平均 値はD16
を除け ばSD
30,SD
35の場合と も鉄 筋 径による ば らつ き は小さい。6.
結 論 全国23
調査機 関か ら回答し て頂い た昭和57〜61
年の 5年 間における圧 接 継 手の抜 取 検 査試験 片953,
424 本の 引張試験デー
タを調 査, 検討し た結 果, 次の こと が認め ら れ た。 ま た,
これ らの結果よ り我が国に お け る圧 接 継 手の現 状につ い てあ る程 度 把 握で き た と考えて いる。1
) 調 査 試 験 片953,424本 中 圧 部 破 断 した 試 験 片は4,
551
本であり,
その圧部破 断比率は0.48
%であっ た。
こ の比 率は文 献 1)の調 査 結 果0.
38
% よ り多 少 大きい 値 を 示した。 2) 上 記 圧 部 破 断 比 率 をSD
30,
SD
35の鉄 筋種 別に 分け て調べて み た結 果 ,SD
30,
SD 35そ れ ぞ れの圧 部 破 断 比 率は0.
37%, 0.
57 % とな りSD
35の 方がSD
30 よ り も大きか っ た。
また,
鉄 筋 径が D19 か らD32 と太く な るにつ れ て圧 部 破 断 比 率が大き く なる傾 向が見 ら れ た。
この傾 向は文 献 1 )にお ける調 査 結 果 と 同一
で あっ た。
こ の よ うに, 両 調 査の傾 向が同一
である ことか ら推 測一一52 一
すれ ば,
鉄 筋 径の太い ものほ ぼ 圧 部 破 断 比 率 が 上 昇 す る 傾 向は圧 接の現 場 施 工 技 術と何 らか の関 係が存在す る の で は ない か と考え られ る ので, 今 後 原 因の究 明が必 要で あ ろう。 3) 長 期 許 容 引 張 応 力度 (SD
30・・
2000
kg
/c皿z,
SD
35・
・
2200kg
/cm2 とし て )未 満で破 断し た試 験 片の全 調 査試験 片に対す る比率はSD
30
,SD
35
そ れ ぞ れ におい て O.
eOS % および0.
016%であっ た。4
)J
王S
の規格 降伏点 (SD
30・・
300e
kg/cmz , SD35
・
・
3500kg /cm2 と し て)未 満で破断し た試 験 片の全 調 査 試 験 片に対す る比 率は SD 30 , SD 35そ れ ぞ れにおいてG.
025
% お よび0.
049
%であっ た。
5>JIS
の規 格 引 張 強さ (SD
30・・
4900kg
/cm2,
SD
35・・
5000kg
/cm2 と して)未 満で破 断 した 試 験 片の全 調 査試験 片に対す る比率はSD
30,
SD
35
そ れ ぞれにおい て0,163
% お よ び0.
171%であっ た。 6 ) 圧部破断し た試 験 片4,
551
本の圧 部 破 断 時 応 力度 の 平均 値は SD 30,
SD 35で そ れ ぞ れ 4720kg
/cm2,
5040kg
/cm2 と 比 較 的 大 きく,
いずれもJIS
の規 格 降 伏 点以上で あっ た。
の 圧 部 破 断 した試験片4,
551
本中, 降伏以前に破 断 し た試 験 片は 694本で あり,
全 調 査 試 験 片に対 する比 率 は0.073
% で あっ た。 8) 圧 部 破 断し た試験 片中,
降伏後に破断し た試験 片3,
857
本の降 伏 後 破 断 時まで の降 伏 後 耐 力上昇 率の平 均 値はSD
30,
SD
35
の両者と も1.
37
で あっ た。
謝 辞 「ガス圧接 継手の抜取検査 結果調 査小委員 会」の委 員 構 成は次の通りで ある。
主 査 田中礼 治 (東北工業大 学), 委員 北 脇 史 郎 (建 材 試 験センター
),
崎野健 治 (九州大学 ), 嶋津孝之 (広 島 大 学 ),
城 攻 (北 海 道大学 ),
正法院陽三 (日本建 築総 合試 験 所), 春 原 匡 利 (東 京 都 都 市 計 画 局 ),
福 知 保 長(名古屋工業大学1
,
委員各位に厚く御礼申し上 げ ます。また, 日本圧接 協 会ガス圧接工技量資 格 検 定委員 会の 各委員な らびに事務 局の三 谷 洋 局 長, 田口 透 氏には 大 変 御 協力頂い た
。
心 よ り感謝申し上げ ま す。
参考 文献 1> 田中 礼 治,
四戸 英 男,
大 芳 賀 義 喜 :ガス圧 接 継 手の抜 取 検 査 試 験 片の引 張 試 験 結 果に関 する調 査 研 究一
仙 台 市に お け る調査一,
日本建築 学 会構 造 系 論 文 報告 集,
No,
386、
昭和63年4月 2}日本 建 築センター
;鉄 筋 継 手 性 能 判 定 規 準,
ビルディ ン グレター,
1983年8月 3) 日経アー
キ テ ク チャー
「見つ かった に せ試 験体 不 正横 行 ? 懸 念の検 査 形 骸 化 」1986年10月6日号 N工 工一
Eleotronio LibrarySYNOPSIS
UDC:624.014.2:624.078.3
RESEARCH
STUDY
ON
TENSILE
TEST
REStiLTS
OF
SAMPLING
GAS
PRESSURE
WELDED
JOI)ITS
-Nationwide
byDr. REIJITANAKA and YOSHIKI OHHAGA, Mernbersof A.I.J
This report
presents
the results of tensile testscarried out throughoutJapan
on gas pressureweldedjoints
in
reinforcementbars.
The
testswere conductedin
accordance with NAK specification andJIS
Z
3120
{Method
for
testing
gas
pressure
weldedjoints
in
bars
for
reinforced concrete),The
data
obtained were used todetermine
the percentage of thejoints
'that
failed
and thedistribution
of strength atfailure.
The followingiesults were obtained
from
tensiletestsconductedbetween
1982and 1986by
23surveyorganiza-tions on
953,
424 testpieces.The
pieces
were of two types,SD
30 andSD
35,.and
had
diameters
rangingfrom
D16
to D 32.1,